明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・企業理念を中心とした志望動機の書き方
・志望動機のおすすめ構成
・志望動機で伝えるべきポイント
・企業理念を中心とした志望動機の書き方を知りたい人
・自分の志望動機に不安がある人
・例文を見て参考にしたい人
志望動機に志望先の企業理念に共感した旨を使いたい、けれどもそれが志望動機としてふさわしいかわからないという人もいるのではないでしょうか。
特に、ベンチャー企業相手にはもっと独創的な志望動機を用意した方が良いのでは、という悩みを抱えた人もいるでしょう。
この記事では、企業理念への共感を志望動機にする際の注意点や伝えるべきポイント、事前に行っておいた方が良いこと、構成や例文などを解説しています。
志望動機に企業理念を用いる際の効果的な書き方について知りたいという人は、ぜひ読んで参考にしてください。
志望動機を企業理念にするのはアリ?
そもそも、「企業理念に共感した」という動機は就活で通用するのでしょうか。
結論から言うと、「企業理念への共感」は就活において十分な志望動機になり得ます。
企業の掲げる理念や方針に対して、理解も共感もできなければ入社したとしても他の社員と一丸となって働くことは難しいです。
そういったものに共感できるからこそ、自身と企業がマッチしていると感じ、この会社で働きたいと強く思うようになった、というのはおかしな話ではありません。
特に、独自色の強い企業理念を掲げている企業であれば、その理念に共感を得られるのは願ってもないことでしょう。
一方、ただ「共感した」ということを伝えるだけでは、ベンチャー企業のような独創性を重視する企業にとっては弱い志望動機となってしまいます。
その企業に強くコミットした表現へ言い換えるなど、いくつかの点で注意が必要です。
そもそも企業理念とは
企業理念とは、企業の存在意義や目的、価値観、ビジョンを簡潔に示したものです。
「企業がなぜ存在しているのか」、「どうなっていきたいのか」、「何を目指すのか」、「何を目的として経営活動をするのか」など、その企業の使命や思想、存在意義などが明文化されているものです。
企業理念は、社外に向けてはその企業のブランドイメージとなりますが、社内に向けては経営者や従業員が共有すべき企業としての行動基準や企業文化の基盤、また意思決定の軸となり、組織を結束させて方向性を示す役割を持つ重要なものと言えるでしょう。
経営理念との違い
企業理念と経営理念について、混同してしまう人も多いでしょうから、明確に定義しておきましょう。
広い意味では似ている言葉ですが、厳密には意味や役割が異なるものです。
経営理念は「経営者本人」の考え方や思いについて反映しているものです。
一方で、企業の理念は、「会社全体」が大切にする考え方への価値観のことを指しています。
同じ使い方をしている企業もありますが、明確に区別しているところもあるため、言葉の違いについてはしっかりと確認しておきましょう。
社訓との違い
企業理念と社訓は、どちらも会社の方針や価値観を示すものですが、その目的や対象が異なります。
企業理念とは、会社が社会で果たすべき使命や価値観を明文化したもので、会社の根本的な存在意義を表現しています。
これは顧客や取引先など、社外に向けて会社が何を目指しているかを示すものでもあります。
たとえば、「社会に貢献する」「持続可能な成長を目指す」といった大きなビジョンが企業理念に反映されます。
一方、社訓は従業員が日々の業務で守るべき行動指針や心構えを具体的に示したもので、内部の人材向けに作られています。
このように、企業理念が「企業全体の理想や目的」を示すのに対し、社訓は「従業員がどう行動すべきか」という日常的な心構えを定めたものであり、対象や具体性に違いがあります。
5つの構成
企業理念はミッション・ビジョン・バリュー・スピリット・スローガンの5つで構成されています。
ミッションとは日々果たすべき企業における使命。
ビジョンとは実現したい未来を指します。
バリューは企業からクライアントやお客様に提供する価値や強みのことで、スピリットは大切にすべき精神、つまり、行動指針のことです。
スローガンはブランドとしての合言葉のことを指しています。
それぞれの意味を覚えておくことで、もし面接で企業理念の5つの構成に関して聞かれた際もスムーズに改行できます。
面接官が志望動機を見ている評価ポイント
では、企業理念を用いて企業への志望動機を書きたい場合、どのようなことを意識して作成し、伝えるべきでしょうか。
以下、企業理念を用いる志望動機において面接官が見ている評価のポイントを1つずつ確認していきましょう。
1.企業理念を正確に理解しているか
1つ目のポイントとしては、「企業理念を正確に理解できているかどうか」です。
あらかじめ企業の公式サイトや報道などからその企業の理念についてしっかり理解することに努めましょう。
志望動機を語るとき、企業理念を誤った形で理解をしていては悪い評価につながってしまいます。
面接官は会社の社員としてその企業理念に従って実際に働いている人たちなので、誤った理解をしたまま語ってしまうことはその志望動機と企業の見ている方向・価値観とのズレを感じさせ、ミスマッチであると評価されてしまうのです。
文字として読むだけでは完全に理解することは難しいですが、OB訪問や会社のホームページなどの社員インタビューなどを確認することで、その企業の方向性や使命感、目的や風土を読み取り、企業理念のより正しい理解に繋げることができるでしょう。
2.企業理念と応募者の価値観がマッチしているか
企業理念を正しく理解していても、志望動機においてそれに続く応募者の価値観がマッチしていなければ志望理由として成り立たず、読み手を納得させることができません。
企業理念とは、企業としてもっとも重要としている考え方や、価値観、ビジョンなどを示したものです。
つまり志望者の価値観が企業理念と一致していなければ「同じ価値観を持っていない」と判断され、残念ながら不採用となってしまう可能性があるのです。
例えば、「リスクを恐れずに挑戦をし続ける」という企業理念に対し、「常にリスクを考慮し慎重に行動する」志望者はミスマッチと言えます。
逆に言えば、企業理念の志望者の価値観が一致している場合は意思決定の基準や方向性、ビジョンなど、根底にある価値観がマッチしていると評価され、この会社に入ればどのような局面においても社員として活躍してもらえそうだ、と良い評価につながるのです。
3.説得力のあるエピソードを話せるか
志望理由の説得力を増すために、説得力のあるエピソードを書くことが重要な理由です。
過去の経験を交えることで、自分がその企業や業界に本当に興味を持ち、理解していることを具体的に示すことができます。
単に「興味があるから」という表面的な理由ではなく、特定の経験や出来事を通じてその興味がどのように生まれ、なぜその企業を選んだのかを説明することで、志望動機に納得性と説得力を持たせることが可能になります。
よって、自己分析を深め、過去の経験からその企業や業界に対する具体的な関心や動機を引き出し、それをエピソードとして織り交ぜることが説得力のある志望動機を作成する上で非常に重要です。
4.活躍イメージが持てるか
企業が求めている人材は、定時が来るまでダラダラ時間を潰す、「仕事をやっている感」を出すのが上手い人ではなく、活躍してくれる人材です。
特にベンチャー企業においてはモチベーションが高く、活躍するイメージを具体的に持っている人材こそ採用したいと考えてもらえることでしょう。
そこで過去の体験や本人の能力などは判断して、自社で活躍できそうな人材かどうかを見極めているのです。
志望動機においては、自分の魅力が伝わりやすい、あなたが活躍してくれる人材かどうか見極められる、わかりやすい文章を作成できるよう心がけていきましょう。
志望動機を企業理念で書く際の失敗例
企業理念に関する情報は、企業のパンフレットやインターネット上のWebサイトなどから誰でも簡単に調べることができます。
その分、しっかり準備して用いないと薄っぺらな志望動機になってしまいがちです。
企業理念を志望動機として用いるならば、「その企業理念について理解を深めること」「具体的な内容にすること」「差別化を徹底すること」の3つが重要になります。
これらの注意点について詳しく知り、より効果的な志望動機を固めましょう。
企業理念を正確に理解していない
誰でも簡単に調べられる以上、単純に「企業理念に共感した」というだけなら当然誰にでも言えてしまいます。
そのうえ、企業を変えたとしても使い回すことができる文言です。
その志望動機に相応の「厚み」を持たせられていないと、採用担当者は「大した志望動機がないから企業理念を持ち出してきただけなのではないか」と考えます。
企業側は、あなたが本当に企業理念について理解しているのかを確かめるために深掘りしてくるでしょう。
自分自身の「入社したい」という熱意を伝え、この企業理念を掲げている会社でなければ駄目なのだという主張に説得力を持たせるためには、事前の情報収集が欠かせません。
表面上の企業理念をただ覚えるだけではなく、志望先の企業がなぜその理念を掲げているのかを探ってみることが大切です。
そして、その企業理念にもとづいた方針が社会にどのような影響を与えているのかといった裏側までしっかり理解したうえで志望動機に設定しましょう。
抽象的な表現をしてしまっている
志望動機には、なるべく具体的な表現を用いた方が効果的になります。
「社会に貢献したい」といったような、抽象的な表現は避けた方が無難です。
抽象的な動機は、当てはまる範囲が広くなる分どんな企業にも共通して言えてしまいます。
そのため、「それはうちの企業でなくとも良いはず」と捉えられてしまい志望動機としては弱いのです。
「その企業だからこそ」という点を、共感した点ややりたいこと、達成したい目標といった観点からより具体的に説明する必要があります。
したがって、志望先の企業理念をしっかり噛み砕いたうえでその企業独自の部分と自分の意見とをすり合わせることが重要です。
また、「何が社会貢献にあたるのか」など、人によって解釈が異なるような単語には自分なりの定義づけを行うなどして、具体性を増すための工夫をしてみましょう。
差別化できていない
企業理念のように、誰でも使えるものを志望動機として設定するならば、差別化は必須です。
自分と他の就活生との差別化はもちろん、志望先と競合他社との差別化もしっかり行う必要があります。
一方、そのような差別化と、企業理念を志望動機にするということ自体の相性は悪く、両立が難しいという部分があるでしょう。
言うなれば、同一のお題を元に限られたシチュエーションを条件として作文を行っているようなものだからです。
自分なりに独自色を持たせて差別化を図る自信がないのであれば、企業理念を志望動機にするのは難しいかもしれません。
どうしても企業理念を志望動機として用いたいのならば、自分自身の経験にもとづく考えや、周囲の経験を見聞きして受けた印象や影響を言語化して差別化を徹底しましょう。
使い回しの志望動機で内容が浅い
企業理念を取り入れた志望動機は、ホームページなどから情報を得やすいため、多くの就活生が参考にしやすい部分です。
しかし、企業ごとに理念だけを変えて志望動機を使い回すと、内容が浅くなり、「なぜこの会社で働きたいのか」という説得力に欠ける志望動機になってしまいます。
このような志望動機では、採用担当者に「どの企業にも当てはまる内容」と見なされ、志望度が低い印象を与えがちです。
企業理念を志望動機に取り入れる場合は、その理念に共感した具体的な理由や自分のエピソードを盛り込み、より深い内容にすることが大切です。
また、なぜ他の企業ではなくその会社なのかを明確にすることで、志望度の高さをしっかり伝えることができ、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。
引用する際に正確に抜き出せていない
企業理念を使って志望動機を書く場合、一言一句間違えないように正確に引用しなければ、「他の企業の志望動機の使いまわしをしているのだろうか」と怪しまれたり、「入社意欲が低い」とマイナス評価を受ける可能性が高くなります。
多くの就活生の志望動機を見てきている採用担当者であれば、その志望動機が使いまわしであるか、本当に共感しているのかはすぐに判断できます。
本当に入社への意欲があれば、企業が大切にする企業理念を引用間違えしたまま提出することなんてないでしょう。
自分の入社に対する熱意をしっかりと伝え、採用に繋げていくためにも、引用の間違えなどで評価を落としてしまわないよう、十分に注意をして書くようにしましょう。
企業理念を志望動機にするメリット・デメリット
続いて、企業理念を志望動機にする際のメリットとデメリットについても理解しておきましょう。
それぞれを把握しておくことで、良い印象を与えつつ、マイナスイメージを避けられます。
企業理念を志望動機にするメリット
企業理念を志望動機にするメリットについて、まずは確認しましょう。
大きく分けて2つのものがあります。
この2つをあらかじめ把握した上で、志望動機作成に取り組むことで、よりあなたの志望動機が魅力的なものとして企業に伝わりやすくなります。
価値観がマッチしていることをアピールできる
企業理念は企業の価値観と方向性を示します。
創業当時からの伝統や創業者の考え方、歴史などを受け継ぎ、その企業理念のもとで全社員が同じ方向を見て働いています。
そのため、その企業理念への共感は価値観と向いている方向が社員と同じであることをアピールすることができるのです。
企業理念と就活生の価値観が一致するということは、業務においてもある程度の適性があると採用担当者は考えます。
逆に言えば、企業理念に共感出来ない人が入社してしまった場合は、会社とは異なる価値判断基準や方向性をもつために他の社員たちとうまくコミュニケーションをとれるか、本人が価値観のずれを苦痛としないか、不安が残ります。
志望動機で企業理念を用いることは採用担当者にとっても一緒に働く姿をより想像しやすく、より良い評価に繋げやすいと言えるでしょう。
他の企業にも応用が利く
企業理念を用いて志望動機を作成する場合、企業理念の部分だけを志望先に合わせて変えれば、他の企業の志望動機にも応用を利かせて使いまわすことができます。
各企業の持つ企業理念は、厳密な解釈をすれば異なりますが、似たような内容を掲げている場合も多くあります。
自分の価値観や方向性と一致した企業理念を掲げている企業であれば、志望動機自体も大きく変えることなく、他の企業の志望動機としても活用することができるのです。
ただし、文字として同じようなことを並べていても解釈が異なる場合もあるため、しっかりと企業研究をし、内容について十分に理解をしたうえで企業理念を用いることが大切となります。
使いまわしをする際には志望動機の内容自体も薄くなってしまう可能性があるので、十分に注意が必要です。
企業理念を志望動機にするデメリット
一方で、企業理念を志望動機にする際のデメリットについても理解しておく必要があります。
就活は総合点で判断されるため、下の3つについて把握した上で、これらの悪い印象を与えないように気をつけながら、志望動機を作成し、企業が採用したくなるような志望動機作成を心がけましょう。
しっかりと準備しないと逆効果になる
企業理念を用いて志望動機を作成するのは、実はとっても簡単です。
自分で1から志望動機を作成するのではなく、もともとある企業の価値観や方向性が言語化されたものに共感をしていることを示すのみだからです。
逆に言えば「共感」自体は誰でもできることなので、どの点で共感しているのか、自分の志向とどの点が一致しているのか、しっかりと伝えたい内容を準備しておかないと採用担当者からの質問に答えられずかえって減点されてしまう可能性があります。
「共感しています」と言うことは簡単であることは採用担当者側も分かっているので、逆にマイナスの評価をつけられることのないよう、企業理念を志望動機に用いる場合はしっかりと準備をしておきましょう。
差別化が難しく、熱意が伝わらないことがある
企業理念を志望動機に用いることは、他との差別化が難しく、入社の熱意が伝わりにくくなってしまうというデメリットが存在します。
企業理念への共感をメインとして志望動機に用いること自体は悪くないのですが、そもそも、企業理念に共感できない人はエントリーをしてこないはずです。
企業理念については、誰もが共感してエントリーしてきている前提となるため、志望動機に組み込むことは他の候補者との差別化が難しくなる可能性があります。
企業理念を志望動機に組み込んで入社熱意をしっかりと伝えるためには、企業理念のどの部分に共感しているのかを具体的にし、なぜ共感しているのか自分のエピソードと結びつけて話すことで、採用担当者も唸る志望動機を作成することができるでしょう。
使いまわしを疑われるリスクがある
企業理念を志望動機に用いる際、企業ごとに「御社の××という企業理念に共感しました」という文言のみ変えて、他の部分はそのまま使いまわしをすることが可能です。
その都度志望動機を考える必要がなく流用が効くのでとても簡単な作成方法ですが、採用担当者は簡単にそれを見破ります。
企業理念の部分のみ取り替えた志望動機は、どの企業にも当てはまるような汎用性を持つ一方で「その企業でなくてはならない」という具体的な理由がなく、浅い内容になりがちです。
使いまわしができることはメリットでもありますが、反対に使いまわしを疑われるリスクがあるというデメリットをしっかり理解した上で、企業理念を志望動機に用いると良いでしょう。
企業理念を志望動機に盛り込むための手順
企業理念を志望動機に盛り込むためには、手順をしっかりと理解した上で進めていくことが非常に重要です。
就活だけでなく、何事においても当てはまることではありますが、正しい手順で進めることが、最もスピーディーかつクオリティの高いものを作成するにあたって重要なことです。
企業の採用担当者が納得できる志望動機を作成するためにも、下記のステップを踏まえた上で文章を作成していきましょう。
企業研究をする
志望動機として企業理念を用いるうえで、やはり欠かせないのは企業研究です。
「企業理念に共感した」と言っても、その理念を元に実際にどのような業務を行っているのか知らなければ口だけになってしまい、意味がありません。
理念にもとづく企業の取り組みがしっかりわかっていない場合、結局のところ「どの企業でも良いのでは」という結論に行き着いてしまうでしょう。
ベンチャー企業は特に、「なぜ自社なのか」という点に強いこだわりを持っています。
企業の取り組みや歴史など、その企業ならではの情報を知り、志望動機を選んだ理由に盛り込むことが非常に重要です。
企業研究を真剣に行っているということは、入社意欲の高さの証明になります。
志望先について詳しく知れば知るほど、競合他社との差別化も容易になるでしょう。
企業理念を噛み砕いて理解する
いきなり文章作成に取り掛かるのではなく、まずは企業理念を噛み砕いて理解することから始めていきましょう。
「なんとなく公式サイトを開いてみたら心打たれるキャッチコピーがあったので応募した」では非常に薄い志望動機です。
また、「」で企業理念を囲っただけでは理解が乏しい人材であると思われてしまうこともあります。
そこで、自分なりに噛み砕いて理解し、自分の経験や価値観と結びつけながら話していくことが重要です。
企業理念というものは、そもそも抽象的でざっくりしていることが多いため、自分自身の言葉で具体的に表現することが求められています。
企業の公式サイトを確認するのはもちろんのこと、余裕があるならば説明会などにも参加しつつ、その理念がどのような背景や目的で設定されたのか、そしてその理念に基づいて企業がどのような事業活動を行っているのかについて深く理解する必要があります。
企業理念が浸透されていると思う事業を調べる
企業理念を志望動機に取り入れる際には、その理念がどの事業に活かされているかを調べ、具体的に理解することが重要です。
企業のホームページやIR資料、ニュース記事などから、企業理念がどの事業やプロジェクトで具体的に反映されているかを確認しましょう。
例えば、「社会貢献」を掲げる企業がある場合、その理念が反映されたCSR活動や、地域社会への貢献を目指した商品開発プロジェクトがあれば、それを志望動機に含めることで「企業への理解が深い」と評価されやすくなります。
こうした事業の理解を踏まえ、「理念に共感し、特定の事業を通じて貢献したい」という姿勢を示すと、説得力のある志望動機が完成します。
自己分析をする
就職活動において最も重要な対策であり、すでに多くの人が取り組んでいることでしょうが、志望動機を書く前にもう一度自己分析をしてみましょう。
自分の根底にある価値観や自分が大切にしていることが何か、より深く理解することで、企業選びの基準を明確にし、目指している企業の理念と自分自身の価値観がどのように合致しているのかを説明しやすくなります。
自分が何を大切にしており、どのような環境で働いていきたいのか、何に対して情熱を覚えるのかを知ることで、企業が掲げる理念や目指す方向性が自身の価値観とどのように重なっているのかを具体的に話すことができるようになります。
過去の経験や成果、失敗から学んだ教訓などを振り返りながら行い、自分がどのような瞬間に達成感を感じたのか、どのような活動に熱中したのかを思い出してみましょう。
これにより、自分の内面にある価値観がよりクリアになるはずです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
自分の価値観と企業理念を結びつける
自分の価値観と企業理念を結びつけることも非常に重要です。
単に企業の理念を肯定したり褒めたりするのではなく、自分自身がその理念に共鳴し、実際に貢献する意志と能力を持っていることをアピールする必要があります。
企業と自分とのマッチ性を示すことで、選考に通る可能性は一気に高まるでしょう。
自分自身が何を大切にしているのか、どのように貢献していきたいと考えているのかについて、先ほど行った自己分析を通じて明確にしていきましょう。
自分の価値観を企業理念と結びつけて語ることができれば、企業の採用担当者は、企業研究をしっかり行っている、そして採用した場合は活躍してくれる人材であると考えてくれるはずです。
共通の価値観を活かした貢献を考える
マッチ性を活かして、どのように企業に貢献できるのかについても伝えていく必要があります。
企業理念は、企業の根底にある理念や目指すべき方向性について示しているので、自分の価値観と合致しているということは、高いモチベーションを持って働き、大きな成果を出すことが可能であるということです。
以下に、自分が企業理念とマッチした人材であるかを説明していきましょう。
企業は自社の理念に共感し、それをさらに推進してくれる意欲がある人材を求めています。
共通の価値観を持っていること、それを活かした具体的な貢献方法まで説明することができれば、多くの企業の採用担当者はあなたを採用したいと考えることでしょう。
企業理念で志望動機を書く際の効果的な構成
企業理念を用いて志望動機を作成する場合、基本となるのは「企業理念への共感」ですが、「企業理念への共感を示すだけで不足していないだろうか」「どんな構成で書くべきだろうか」と悩むこともあるかと思います。
志望動機において企業理念を使って書く場合の効果的な構成はどのようなものか、以下見ていきましょう。
結論:企業理念への共感を述べる
結論から文章を構成する方法をPREP法と言います。
PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字をとったもので論文やエッセイを書くときによく利用される方法です。
このPREP法を用いることで、順序良く情報が提示されていくため、読み手である採用担当者に理解されやすく、論理的な構成を持った分かりやすい志望動機を生み出すことが可能であると言えます。
当たり前ではありますが、選考においてたくさんのエントリーシートを読む採用担当者にとって、何度も読み直さないと分からない志望動機よりも端的で明確に伝わる志望動機の方が好印象を与えるはずです。
今回の志望動機における結論は「企業理念に共感している」ことなので、これを志望動機の文章のはじめに述べるようにしましょう。
理由:なぜ共感しているのかを述べる
上記のPREP法に当てはめると、Point(結論)の次に述べるべきはReason(理由)です。
企業理念について、「なぜ」共感しているのかを組み込む必要があります。
企業理念に共感しているということを示すだけでは理由として浅く、説得力のある志望動機にならないからです。
ただ共感しているだけではなく、共感したポイントを自分の価値観・志向と照らし合わせて伝え、その上でその企業で頑張りたいと思った旨を盛り込みましょう。
企業理念と自分の志向・価値観が重なることをうまく伝えられると、「企業と同じ方向を向いて頑張ってくれそうだ」「仲間として上手くやっていけそうだ」といった好印象を採用担当者に与えることができるでしょう。
エピソード:具体的なエピソードを述べる
PREP法にて文章構成を伝える場合、Point(結論)、Reason(理由)ときたら次に示すべきなのはExample(具体例)です。
ここまで、企業理念に共感しているということ、またなぜそこに共感しているのかを述べてきたので、それらを裏付ける具体的なエピソードを盛り込みましょう。
実際のところ、企業理念への共感を志望動機とする学生はたくさんいます。
採用担当者から見ると「また『企業理念への共感』の志望動機か…」と思われてしまう場合がありますが、他の就活生と差別化するのであればこのエピソードでのアピールがチャンスとなります。
企業理念と一致する自分の価値観・志向を表すエピソードがあれば、ここで積極的にアピールし、入社への熱意と他の就活生との差別化をしていきましょう。
結論:企業理念への共感を述べる
志望動機の結論から延べ、その理由を述べ、裏付ける具体的なエピソードを盛り込んだら、最後は再び結論で締めましょう。
始めに述べた「結論」とは別に、「企業理念への共感」という結論を持ってその企業で何をしたいのか、どのように貢献していきたいのかを盛り込んでいきます。
ただ「共感しています」と伝えるだけでは、受け取る側の企業としては「共感してくれてありがとう」と感謝をするだけで終わってしまいます。
企業理念に共感していることを伝えたうえで、そのような価値観・志向を持って、仲間として同じ方向を向いてこのような活躍ができます・貢献ができますということを結論として最後に伝えられると、採用担当者としても好印象な志望動機として高い評価をつけるでしょう。
企業理念で志望動機を書く際の伝えるべきポイント
「御社の○○という企業理念に共感しました」と言うだけでは、単に「御社の企業理念が○○であることを知っています」と言うのと変わりません。
本当に伝えるべきなのはそこではなく、あなた自身の企業に対する熱意や経験、価値観といった内面の部分です。
それらの情報を元に、採用担当者は応募者と自社が正しくマッチングしているかを判断します。
これらをしっかり言語化するためには、自己分析が不可欠です。
企業理念に対する理解を深めると同時に、自分が何を考えているのかもしっかり把握してアピールするべきポイントを掴みましょう。
熱意を表す
志望動機に必要なのは、なんといっても入社への熱意です。
「御社の○○という企業理念に共感し、ぜひこの会社で働きたいと強く感じました」というように、入社への強い熱意を伝えることが求められます。
特に、ベンチャー企業はその性質上、自社や業務に対する強い熱意、すなわちグリット力を重視する傾向が強いです。
グリット力とは、やり抜く力や粘り強さ、胆力などを表す言葉になります。
日々新しいことに挑戦し、業務に追われるベンチャー企業だからこそ、結果が出るまであきらめない力が必要とされるのです。
つまり、「この人なら自社に入社しても全力で頑張ってくれるだろう」と思わせることがカギになります。
企業理念への共感を示すことで、仕事に対するモチベーションの高さを印象づけ、一生懸命働いてくれる人であるという評価につなげることが重要です。
自身の経験
企業理念は普遍的な志望動機であるため、採用担当者に強い印象を残すためには他との差別化が非常に重要になります。
単純に「共感した」という事実を並べるだけでは他人と同じです。
誰でも言えることだけ言うのは差別化とは程遠いと言えます。
企業理念に対し、共感するに至った自分自身の経験を答えましょう。
経験自体がごくありふれたものであっても、そこから感じたこと、学んだことは人によって異なるはずです。
その経験を通じて得たものを絡めて、どうして企業理念に共感できたのかという因果関係をはっきりさせ、具体的に説明できればより高い評価を得られます。
過去の経験を元に自分と他者を、そして志望先とその他の企業を差別化して志望動機を考えましょう。
自身の価値観
志望動機を元に自己PRを考えるうえで、自身の価値観についても考え直しましょう。
企業理念に共感できたということは、本来自分の価値観と企業の方針とがマッチしているということであるはずです。
それを補強して説得力を持たせるためには、改めて自分の価値観を説明できるほど理解していなければなりません。
企業理念と自分自身の価値観がしっかりマッチしていれば、採用担当者も納得して評価が付けられます。
逆に、ここにズレが生じていると「十分な自己分析ができていない」「自社とはマッチしていない」といったマイナスの評価につながってしまうのです。
そこで、自分のどんな価値観からその企業理念に共感したのか、自分の経験や企業がその理念に決めた経緯などを元に説明できるようにしましょう。
商材の理解とそれに対する思い
志望動機で企業が扱っている商材への理解とそれに対する思いを書くことは重要です。
事前リサーチの量と志望度の高さが比例すると考えられており、企業は応募者が自社とその商材にどれだけ関心を持ち、理解しているかを重視します。
リサーチを通じて得た商材の知識を志望動機に盛り込むことで、応募者がその業界や企業に対して真剣に取り組んでいることを示すことができるでしょう。
また、その商材に対する自分の価値観や考えを述べることで、自身の個性や仕事に対するビジョンが伝わります。
また、自身がその商材を通じて何を成し遂げたいのか、どのような価値を顧客や社会に提供できるのかを明確にすることにも繋がります。
企業理念と自分の将来ビジョンの親和性
志望動機で企業理念と自分の将来ビジョンの親和性を明らかにすることで、長期的なキャリアのイメージを伝えられます。
企業は自社の理念や価値観を共有し、それを実現するために情熱を持って働ける人材を求めています。
自分のビジョンと企業の理念が合致しているということを明確に伝えることで、自分がその企業の文化に溶け込み、企業目標の達成に貢献できることを示すことができます。
企業は単に業務を遂行する人材ではなく、企業の将来像を共に創造し、実現に向けて尽力できる人材を求めています。
よって、自分のビジョンが企業理念とどのように連動しているかを明確にし、自分がその企業で長く働く意思があると伝えられる文章を心がけましょう。
実際に行動して志望動機に説得力を持たせよう
企業理念を志望動機に用いる場合、説得力を上げて熱意をアピールするためにはどんなことをしたら良いのでしょうか。
「どうしてもこの企業に入社したい」という強い熱意を印象づけたい場合、やはり重要なのは「どれだけその企業に関心を寄せているか」を示すことです。
選考外でも事前に企業訪問をしてみることやSNSなどを用いて企業に対するディープな情報収集を行うと良いでしょう。
ここからは、そんな志望動機の説得力を少しでも上げるために行った方が良い行動について解説します。
インターンシップへの参加
インターンシップに参加して実際にその企業で働いてみると、その企業の企業理念を肌で実感することができます。
参加することで企業理念の理解が深まるのはもちろんですが、実際に企業理念をもとに働いている社員とも交流することができ、企業理念が企業に根差しているということを実感することができるでしょう。
そして、インターンシップに参加していない学生には語れないエピソードを志望動機に盛り込むことができるのです。
ここで経験した「企業理念を実感したエピソード」、また経験した上でその企業理念に共感できた、という旨を盛り込んで伝えることができれば、他と差別化された説得力のある志望動機として好印象を与えることができるでしょう。
OB・OG訪問への参加
企業理念は、その企業の社員の行動規範、意思決定の軸となり、組織内の意識統一につながる重要なものです。
そのため、その企業で働く社員たちは日々企業理念のもと行動し、意思決定をしています。
OB・OG訪問をすることで、実際にその企業理念をもとに働く社員の意識や大切にしていることを聞き出すことができます。
実際に働く社員の話を聞いたうえで、その企業理念に共感できた、といった流れで志望動機に盛り込むことができれば説得力のある志望動機にすることができるでしょう。
またそのような企業理念への理解のほか、OB・OG訪問をしたという事実から、志望度の高さをアピールすることもできるので、一度OB・OGを訪問してみてはいかがでしょうか。
その企業にしかない部分をアピールする
企業理念への共感を志望動機に盛り込むことは、他の企業との志望動機の差別化が難しく、入社の熱意が伝わりづらいといったデメリットがあります。
そのようなデメリットを踏まえ、その企業にしかない企業理念を見つけ、そこに共感していることを伝えることができれば、内容も浅くならず、説得力のある志望動機にすることができるでしょう。
その企業独特の企業理念を見つけるためには、他の企業との比較や、企業理念の正しい理解が必須となります。
似たような企業理念でも、企業によって解釈の仕方が異なるものも多く存在します。
十分な企業理念の研究と理解をした上で、その企業にしかない理念とそこに共感できる旨を示すようにしましょう。
企業訪問をする
志望動機の説得力を高めるためには、熱意を裏付けられるような行動をとる必要があります。
入社への意欲をアピールするために、事前に企業訪問をするのは非常に有効な手段です。
ベンチャー企業は大手と比べ、事業の規模が小さく従業員も少ない状態にあります。
企業訪問の回数もさほど多くはなく、人数も限られている場合が多いです。
そのため、1回1回の企業訪問が印象に残りやすいと考えられます。
機会があるならば、何度か訪問することでより深くやる気を印象づけることができるでしょう。
一方で、企業訪問の際は選考でなくとも服装や言動、マナーに気を付ける必要があります。
数少ないチャンスで悪いイメージを残さないよう、振る舞いには十分に気を配りましょう。
社長・役員のSNSや記事を読み込む
志望動機を作成するにあたり、社長や役員のSNS・記事を読み込むことは企業理念の深い理解につながるヒントが多く隠されているためおすすめです。
社長や役員は企業のトップとして、企業理念に基づいて会社全体の意思決定に関わり、社員の意識統一を促す存在です。
そのような人たちのSNSや記事には、企業としての価値観や志向がより色濃く出ていることが多く、その企業のトップとして大切にしていること、意識していることなど、企業理念の理解に役立ちます。
志望企業の社長や役員の発言を引用し、そこに共感できることを志望動機の裏付けとして話すことができれば、他とは異なる独自の志望動機として採用担当者の目を引くことができるでしょう。
業界別志望動機の例文10選
では、実際に企業理念を使って志望動機を作成してみましょう。
食品・飲料メーカー
私自身、健康に対する意識が高く、人々が健康であることが社会全体の繁栄につながると考えているからです。
私は大学のサークル活動にて地域の公園や街路樹の手入れを行う活動に参加しています。
これは緑地を保全し、人々が健康的な自然環境で過ごせるようにするための取り組みであり、地元の住民の方々からも「健康的な毎日を送ることができている」と好評を得ています。
このような経験から、私は人々の健康が活動的な社会をつくっていくと確信しています。
御社に入社することができたら、健康に貢献できる商品やサービスを提供するだけでなく、健康についての啓蒙活動を行うことで、社会全体の健康を支えることに貢献していきたいと考えています。
IT業界
御社は世界中の人々に自社のサービスを提供しており、ITの力で世界の課題を解決していることに強く共感をしています。
私は学生時代に一人でよく世界を旅しましたが、その中には通信手段が発達しておらず、素敵な出会いがあっても連絡手段が限られているため一度出会えても別れたらそれきりになってしまうことが多くありました。
ITがあれば、人々とインターネットを通してつながることができますし、それが可能な地域が広がればもっともっと多くの世界中の人々と繋がることができます。
私は、御社の企業理念を基に、ITの力でさまざまな分野に確信をもたらす可能性を信じ、グローバルな視野を持って仕事に挑戦していきたいと考えています。
人材業界
アパレル業界
コンサルティング業界
私は以前、御社の長期のインターンシップに参加しましたが、自社の利益を優先することは、長い目で見た時に売上には繋がらず、自社と、顧客と、顧客のその先にいる消費者の3者が幸せになるビジネスを提案すべきだということを学びました。
顧客あってのビジネスだと踏まえた上で、目先の自社の利益だけでなく、三者が納得のいくビジネスを提案するといった姿勢を貫く御社に魅かれました。
御社に入社することができたら、顧客にとっての伴走者になることを目指し、顧客目線、またその先にいる消費者目線でニーズを探り、貢献していきたいです。
エンターテイメント業界
この理念は、私が子供の頃に初めて映画館で見た映画が与えてくれた感動と、その瞬間から持ち続けているエンターテインメントへの情熱と完全に一致しています。
その映画は私に新たな世界観を提供し、想像力と創造力を刺激してくれました。
貴社がこれまでに生み出してきた多彩な作品やイベントは、常に業界の最前線を走り、多くの人々に夢と希望を与えてきました。
貴社の創造性と革新性に対するコミットメントは、私がエンターテインメント業界で追求したい目標と完全に一致しており、私のビジョンを実現するための理想的な環境だと確信しています。
入社後は、私の創造性と情熱を活かして、貴社のコンテンツ制作チームに貢献したいと考えています。
特に、新たな物語の創出や、視聴者に新しい体験を提供するプロジェクトに関わりたいと思っています。
広告業界
私が広告業界に興味を持ったのは、大学でのマーケティングの授業で、一つの広告キャンペーンが消費者の行動をどのように変え、ブランドの認知度を高めるかを学んだことがきっかけでした。
特に、ある社会問題に対する意識を高める広告キャンペーンの事例研究を通じて、広告が持つメッセージが社会に与える影響の大きさを実感しました。
貴社がこれまでに手掛けてきた広告キャンペーンは、私が広告業界で追求したい目標と完全に一致しており、私のビジョンを実現するための理想的な場だと感じています。
入社後は、私の創造性と分析力を活かし、貴社の広告制作チームで活躍したいと考えています。
また、将来的には、貴社の広告プロジェクトが社会的な意義を持ち、より多くの人々にポジティブな影響を与えるような取り組みをリードしたいと考えています。
小売業界
私が小売業界に興味を持ったきっかけは、大学時代に地元の小売店でアルバイトをした経験です。
商品を通じてお客様の日常に小さな幸せを提供できることに大きな喜びを感じました。
特に、お客様から「この商品のおかげで毎日が楽しくなった」というような言葉をいただいた時、小売業の持つポテンシャルと社会への影響力を実感し、この分野でのキャリアを真剣に考え始めました。
貴社が展開する多様な商品ラインナップと、顧客第一を考えたサービスは、私が小売業で実現したいビジョンと完全に一致しています。
入社後は、私のマーケティングと顧客サービスのスキルを活かし、貴社の商品開発や販売戦略に貢献したいと考えています。
特に、データ分析を駆使して顧客のニーズを深く理解し、それに応える新しい商品やサービスの企画に携わりたいと思っています。
鉄鋼業界
工学部の学生として環境問題に関する講義を受講し、特に持続可能な製造業の重要性を学んだことがこの夢のきっかけです。
鉄鋼業界が直面する環境課題と、それに対する技術革新の取り組みについて知り、この分野で働くことの意義を強く感じました。
貴社が業界をリードする環境先進企業であること、そしてエコフレンドリーな製造プロセスと持続可能な製品開発に注力していることに大きな魅力を感じています。
入社後は、私の専門知識を生かして、貴社の研究開発部門で活躍したいと考えています。
特に、新しい材料技術の開発や、製造プロセスの環境負荷を低減するためのイノベーションに貢献し、貴社の持続可能な成長と業界全体の環境改善に寄与したいと思っています。
保険業界
地域社会の安全を守るためのプロジェクトに携わり、リスク管理や予防策の重要性を学びました。
この経験から、人々の生活を守るためには、先見の明を持ってリスクに備えることの重要性を深く理解しました。
貴社が取り組む保険業務は、まさにこの原則を具体化したものであり、私の価値観と完全に一致しています。
私が貴社に貢献できる点は、この経験を活かしたリスク分析能力と、予防策を考案する創造性です。
特に、新しいタイプのリスクに対応するための新しい保険商品の開発や、顧客へのリスク管理の啓蒙活動に力を入れたいと考えています。
志望動機に困ったら就活のプロに相談しよう!
「企業理念を基に志望動機を書きたいけど、なかなか上手く書けない…」というときは、就活のプロに相談してみましょう。
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内定を獲得するまで何度でも面接対策を実施することが可能なので、一人で就活することに不安のある方は頼ってみることをおすすめします。
志望動機で企業に熱意をアピールしよう!
ここまで、企業理念を志望動機として用いる際の注意点や、文章づくりのポイントについて解説してきました。
企業理念は、その成立の背景などをしっかり理解したうえで使えば十分な志望動機にすることが可能です。
その場合は、「この企業理念だからこそ入社したい」という熱意をアピールすることが自己PRのコツとなります。
企業研究と自己分析を入念に行って、具体的なエピソードとともに志望動機を紹介するのが効果的です。
企業理念を志望動機に用いる際のポイントを覚えて、内定の獲得を目指しましょう。