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・現場監督の業務内容
・志望動機作成のコツ
・志望動機作成時の注意点
・現場監督を目指している人
・志望動機の基本を学びたい人
・志望動機の完成度に納得できていない人
就活において志望動機は最も重要な項目の1つであり、自己PRと並んで最も力を入れるべきものと言えるでしょう。
もちろん、これはどのような職種を目指すにあたっても共通することであり、現場監督を目指す方も質の高い志望動機を提出する必要があります。
そこで今回は現場監督の仕事内容について紹介しつつ、志望動機の作り方や注意点などについて詳しく紹介します。
【現場監督の志望動機】志望動機を書く目的
まず、志望動機を書く目的は何なのかについて考えてみましょう。
志望動機は応募先の企業に対し「なぜその職業や企業を目指しているのか」という理由を伝えるためのものです。
なぜ豊富な選択肢の中からその業界を選び、その中でもなぜその企業を選んだのかを明確に伝える必要があります。
現代には豊富な職業の選択肢がある中で、なぜ現場監督を目指しているのか、誰が聞いても納得できる説明をしましょう。
【現場監督の志望動機】現場監督とは
現場監督とは工事現場における適正な進行管理、品質の確保、安全対策、費用管理を一手に担う職種です。
工事を計画通りに進めるため、作業員や職人に対して具体的な指示を出し、進捗を確認しながら現場全体を統括します。
直接、作業を行うことは基本的に少なく、主に管理者としての役割を果たす職種です。
現場がスムーズに運営されるため、あらかじめ作業手順を整理し、工程表を作成して認定を管理します。
また、品質管理の観点では設計書や仕様書に基づき、施工が適切に行われているかを確認し、必要に応じて改善指示を出すことも仕事の1つです。
現場監督と施工管理の違い
現場監督と施工管理は、工事現場における管理業務を担うという点では共通していますが、厳密には異なる意味を持っています。
まず「現場監督」と「施工管理」は同じ意味として使われることが多いです。
「施工管理」という言葉は工事の進捗状況、品質、安全面などを管理する業務全般を指しており、その名称の由来となっているのが「施工管理技士」という国家資格です。
つまり、施工管理技士の資格を持つ人が、施工管理業務を担当することを指します。
現場監督が施工管理業務を兼ねるケースが多いため、両者が同じ意味で扱われることが一般的です。
しかし、正確には資格の有無で区別される点を覚えておきましょう。
「施工管理技士の資格を持つ人」が「現場管理という役割に就く」ため、現場監督と施工管理者が完全に同一であるとは言えません。
ただし、一般的には現場管理者が施工管理者を兼ねているケースが多いため、同義として捉えても特に問題はないでしょう。
【現場監督の志望動機】現場監督の仕事内容
- 工程管理
- 品質管理
- 安全管理
- 原価管理
続いて、現場監督の仕事内容についても紹介します。
自分が将来、現場監督を担う際は以下の4つを担当することになると覚えておいてください。
自分がこれらの業務に適性があるかどうかは、現場監督としての向き不向きを判断する上でも重要な要素です。
工程管理
現場監督の重要な仕事の1つが工程管理です。
建設現場では定められた工期までに工事を完了させなければなりません。
したがって、工事全体の進捗状況を的確に把握し、各作業が計画通りに終わるように管理することが大切です。
現場監督はまず、工程管理表を作成し、工事の全体像や各工事の進行状況を一目で確認できるようにします。
特に工事には天候不順などによるトラブルがつきものであり、工期に影響を与えることも少なくありません。
そこで、工程管理表を活用しながら、状況に応じた柔軟な対応を取る必要があります。
こうした臨機応変な判断が、スムーズな工事進行に直結するでしょう。
このように、管理体制を整えることで無駄を減らし、工期の遅延を防げます。
品質管理
品質管理とは施工物が設計図書や仕様書に基づいた品質基準を満たしているかを確認する業務です。
建設現場では使用する資材の材質や寸法、強度、機能が基準通りであることが必須です。
現場監督はこれらの項目を確実にチェックし、問題があれば速やかに対応策を講じることが求められます。
品質に不備があると、完成後に重大なトラブルが発生する恐れもあるため、特に施工中の検査は慎重に行わなければなりません。
コンクリートの強度検査や鉄筋の配置確認など、工事段階ごとに必要な検査を適切に実施し、その結果を記録することが求められます。
また、品質基準を守るためには作業者への品質意識の共有も重要です。
こうしたプロセスを徹底することで、品質トラブルを防ぎ、信頼性の高い施工を実現できます。
安全管理
安全管理は現場監督が担う業務の中でも特に重要な役割です。
工事現場では高所作業や重量物の取り扱い、重機の使用など、常に危険が伴います。
そのため、作業者や周辺環境に危険を及ばないよう、安全な現場環境を整えることが欠かせません。
あってはならないことではありますが、工期が1日や2日延びたとしても、取引先からクレームを受けるだけです。
しかし、作業員の身に何かがあっては取り返しがつかないため、特に大切な仕事の1つなのです。
現場監督は労働安全衛生法や建設業法に基づき、安全基準を徹底的に遵守します。
そして安全帽や保護具の着用指導、足場の点検を徹底し、万が一の事故を防ぐための体制を整え、必ず安全ミーティングを実施し、その日の作業内容や危険箇所を共有します。
原価管理
原価管理は現場監督が行うコスト管理業務のことです。
工事を円滑に進めるためには実行予算と実際の工事で生じる原価を把握し、コストオーバーを防ぐことが欠かせません。
まずは実行予算を策定し、その範囲内で材料費や人件費、機材費などを管理します。
また、工事は予定通りに進まないケースが多いため、逐一コストの変動を把握し、記録をつけることが大切です。
予算に対する実績を分析し、無駄なコストが発生していないかを確認すれば、コスト削減の工夫が可能になります。
こうした一連の管理を丁寧に行うことで、工事終了後のコスト精算におけるトラブルを回避し、事業としての「利益」を確保することが可能になります。
【現場監督の志望動機】現場監督のやりがい
- 達成感や満足感が得られる
- 成長を実感できる
続いて、現場監督として働く人が感じられることの多いやりがいについて紹介します。
これらは現場監督として実際に働いている人の多くが「やりがいは何か」を聞かれた際に挙げることが多いものであり、あなたが現場監督として働く場合も感じられることが多いでしょう。
やりがいを知っておけば、志望動機や就活の軸に書ける項目が見つかるかもしれないので、ぜひ確認しておいてください。
達成感や満足感が得られる
現場監督の仕事には達成感や満足感を強く感じられる瞬間が多くありますが、特に自分が手がけた工事が形として残り、人々の生活に直接役立つ点は他の仕事にはない魅力です。
住宅やビル、道路など、現場監督が携わった建設物は完成後も長期にわたって使われるため、自分の努力が社会に貢献していると実感できるでしょう。
完成した建物が地域のランドマークとなることもあり、多くの人々に利用されている様子を目の当たりにすれば、誰かに自慢したくなるはずです。
また、建設のプロジェクトは皆さんが想像できる通り、多くの工程を経て進められています。
その全てを無事にやり遂げた時には強い満足感があります。
特に難しい工事やトラブルを乗り越えた場合は、その解決に向けた取り組みが実を結び、努力が報われた実感を得られることでしょう。
成長を実感できる
現場監督として働く中で、成長を実感できる場面が多いことも大きな魅力です。
現場監督は現場で多くの職人や関係者とコミュニケーションを取りながら、工事を円滑に進める役割を担います。
したがって、現場の進捗管理や安全対策、品質チェックなど、幅広いスキルが求められます。
最初から全てを完璧にこなすのは難しいですが、経験を積むことで徐々に業務がスムーズに進むようになり、自信もついていくでしょう。
特に、以前は対応できなかった課題を自力で解決できた時や、上司から大きな現場を任されるようになった時は自分の成長を強く感じられます。
困難を乗り越えた経験も次のプロジェクトの糧となり、現場監督としてのスキルが磨かれる実感を得られます。
このように、自分の成長を確かめながら仕事に取り組める点は現場監督ならではのやりがいです。
【現場監督の志望動機】向いている人
- 社交的な人
- 責任感が強い人
- タフな精神力やストレス耐性がある人
- 冷静な判断ができる人
続いて、自分が現場監督に向いているかどうかについて考えてみましょう。
以下の4つの要素はどのような企業で現場監督を担当することになったとしても、求められることが多い要素です。
4つの項目が自分にはいくつ当てはまっているか確認し、特に自信のある項目は志望動機や自己PRで触れても良いでしょう。
社交的な人
現場監督には社交的な性格が求められます。
多くの職人や作業員をまとめて作業を進める必要があり、その際には良好な人間関係を築くことが欠かせません。
施工会社や資材業者、クライアントとの打ち合わせも多いため、人と接することが好きであることは現場監督に必須と言えます。
社交的であることで、現場の雰囲気が和らぎ、チーム全体のモチベーションが高まる効果も期待できます。
特に建設現場では作業員同士の意見の食い違いなどが生じやすいため、積極的にコミュニケーションをとり、相互理解を深める姿勢が重要です。
また、現場監督としての立場上、厳しい指導を行う必要があることもありますが、普段から人当たりが良く、信頼関係を築けていれば、指摘やアドバイスも素直に受け入れてもらいやすいでしょう。
責任感が強い人
現場監督の仕事には責任感の強さが求められます。
施工計画の立案から作業進行、安全管理まで、多岐にわたる業務を一手に担うため、常に責任を持って業務に取り組む姿勢が重要です。
現場での判断は全体の進行に大きな影響を与えるため、発言に一貫性があり、強い信念を持って物事を進める力が求められます。
工期が迫っている状況でミスが発覚した際なども、責任を他人に押し付けず、速やかに原因を特定し、解決策を考える姿勢が大切です。
責任感が強いことで、作業員からの信頼も厚くなり、トラブル時でもリーダーシップを発揮できるでしょう。
タフな精神力やストレス耐性がある人
現場監督として働くにあたっては、タフな精神力とストレス耐性が欠かせません。
業務が思うように進まなかったり、作業員同士の意見が衝突したりすることは日常茶飯事です。
また、納期が迫っている中で不測の事態が発生することもあり、精神的な負担は少なくない職種と言えます。
そのため、困難に直面しても立ち直れる強さが求められるでしょう。
また、業務が立て込んでいる時でも集中力を保ち、適切な判断ができる冷静さも求められます。
現場の空気が悪化しないよう、自分が毅然とした態度で対応し、周囲を和ませる工夫が必要です。
このように、タフな精神力があることは現場監督に必須と言えます。
冷静な判断ができる人
現場監督に必要な能力の1つとして、冷静な判断力が挙げられます。
工事が予定通りに進まない場合や、突発的なトラブルが発生した際には焦らずに状況を見極め、適切な対応を取ることが求められます。
作業中に機材が故障した場合などは影響を最小限に抑えるために代替手段を即座に考えなければなりません。
また、職人の人数不足や資材の搬入遅れといったトラブルが発生した際も、冷静に対応策を検討し、スムーズに作業を進める力が必要です。
現場監督が焦って判断を誤ると、現場全体の進行に支障をきたすため、感情に流されず、根拠を持って判断する姿勢が求められます。
【現場監督の志望動機】志望動機を書く前にやること
- 現場監督について調べる
- 企業研究を行う
- 事前に自己分析をする
続いて、志望動機を作成する前に、ぜひ取り組んでいただきたい対策について紹介します。
以下の3つの対策を入念に行っておけば、スムーズに志望動機を完成させられるようになります。
急いでいる方は「すぐに志望動機を書きたい」と思うかもしれませんが、急がば回れということで、まずは以下の対策に取り組んでから作成してみてください。
現場監督について調べる
志望動機を書く前に、現場監督の仕事内容について正確に理解しておくことが大切です。
なぜなら、仕事内容を正しく理解せずに書かれた志望動機は往々にして説得力がないからです。
現場監督は工程管理や品質管理、安全管理など、様々な業務を同時にこなす必要があります。
さらに、工事現場では多くの職人や協力会社との連携が不可欠であり、そのためのコミュニケーション能力やリーダーシップが求められます。
このような業務内容を理解しているかどうかが、志望動機の内容に大きく影響します。
こういった記事だけでなく、求人情報や企業の公式サイトを確認し、実際の現場監督のインタビュー記事や業界レポートなどを活用して、さらに深く情報を仕入れましょう。
企業研究を行う
もちろん、志望動機を書く際は応募先の企業について十分に調べておかなければなりません。
ただ業界や職種についての知識を持つだけではあまりにも不十分です。
その企業ならではの特徴や理念を深く理解しておきましょう。
まずは企業の公式サイトや採用情報を確認し、企業の理念や事業内容、取り組みなど、基本的な部分を把握することが大切です。
そして、同業他社と比較して、応募先企業の強みや独自性も明確にしましょう。
特に現場監督を目指す人は工事の規模やプロジェクトの種類、施工管理の方針など、企業ごとの違いを理解することが大切です。
これらを踏まえて志望動機を作成することで、なぜその企業で現場監督を目指すのかを具体的に説明できるようになります。
事前に自己分析をする
志望動機を作成する前に、自己分析をしっかりと行うことも大切です。
自己分析を通して自分の強みや特技、経験を把握することで、企業に対して自分の魅力を具体的に伝えやすくなります。
まず、自分がこれまでどのような経験を積んできたのか、どんなスキルを身につけてきたのかを振り返りましょう。
特にチームでの作業経験やリーダーシップを発揮したエピソードは現場監督の職務に関連付けやすいため、意識的に整理しておいてください。
また、自分のやりがいや成長を感じた瞬間を思い出すことで、職業選択の動機を明確にする手助けにもなります。
自己分析の結果をもとに、自分がなぜ現場監督の仕事を志望しているのか、その背景を論理的に説明できるようにしておきましょう。
【現場監督の志望動機】志望動機の構成
- 結論
- 理由・エピソード
- 将来のビジョン
続いて、志望動機のおすすめの構成について紹介します。
以下の構成に沿って志望動機を作成すれば、どのような企業を目指すにあたっても、クオリティが高く、読みやすい志望動機が出来上がります。
もちろん、現場監督以外の職種を目指す時でも活用できる汎用性の高いものであるため、この記事でマスターしておいてください。
結論
志望動機を書く際にはまず結論を冒頭に持ってくることが大切です。
結論から述べれば、採用担当者が要点をすぐに把握でき、印象に残りやすくなります。
特に志望動機の要となる「なぜその企業を志望するのか」を最初に示すことで、文章全体が論理的にまとまります。
企業側は大量の応募者の中から人材を選ぶ必要があるため、結論を簡潔に述べることが求められます。
その後に、なぜその企業を選んだのかを示すと、さらに納得感が増すでしょう。
結論から書き始めることで、採用担当者が志望動機を素早く理解でき、前向きな印象を持ってくれます。
「就活においては、どのような質問に対しても必ず結論ファースト」と覚えておいてください。
理由・エピソード
結論を述べた後にはその理由や背景を具体的に説明しましょう。
自分の経験や考えをエピソードを交えて書くことで、説得力が高まります。
現場監督を目指す理由として、自分がこれまでどのような経験を積んできたかを振り返り、その経験が志望先の企業の業務にどのように活かせるかを示すと良いでしょう。
学生時代にリーダーシップを発揮した経験や、建築に興味を持ったきっかけなど、具体的なエピソードを挙げることで、志望動機に根拠があることを示せます。
また、企業研究を通じて感じた共感ポイントや、自分の目指すキャリア像と企業の方向性で一致している点を述べると、より信頼性が増します。
また、企業の採用担当者は当然ながら初対面、もしくは説明会で一度会った程度の人物であるため、関係性が浅い人にもすぐに理解してもらえるような、わかりやすい説明を心がけてください。
将来のビジョン
志望動機の最後には将来のビジョンを示すことが大切です。
これにより、自分が企業に対してどのように貢献できるのかを明確に伝えられ、向上心や意欲をアピールできます。
将来のビジョンを書く際には、企業が求める人物像や事業方針を踏まえて、自分の成長目標を合わせることがポイントです。
また、自分の強みを活かしてどのような貢献ができるのかを具体的に書けば、採用後の活躍もイメージしてもらえるでしょう。
将来のビジョンを語る際にはただの夢物語を語るのではなく、その実現に向けた努力や取り組み方についても言及すれば、実現の可能性が高いと思ってもらえるはずです。
可能な限り企業の公式サイトなどに載っている情報になぞらえながら説明し、モチベーションの高さを強調しましょう。
【現場監督の志望動機】志望動機を書く3つのポイント
- リーダーシップをアピールする
- 体力があることをアピールする
- 入社後の意欲や熱意をアピールする
続いて、志望動機を作成するにあたって意識したい3つのポイントを紹介します。
以下の3つのポイントを意識できているかどうかで、志望動機のクオリティは大きく異なります。
企業の採用担当者の目に留まる質の高い志望動機を作成するためにも、ぜひ確認しておいてください。
リーダーシップをアピールする
現場監督として働く上で、リーダーシップを発揮できることは非常に大切です。
現場監督の役割には現場全体を統括しながら作業員に対して的確な指示を出し、プロジェクトを成功へ導く責任があります。
したがって、現場の状況を正確に把握し、適切な判断を下す力が必須なのです。
特に安全管理や品質管理の面で、リーダーシップを発揮することは事故防止や品質確保に直結するため、欠かせないスキルです。
また、現場監督は作業員や関係者をまとめて、チーム全体を俯瞰しながら働く必要があります。
現場では予期せぬトラブルが発生することも多いため、冷静に状況を分析し、迅速に対処できるリーダーシップが重視されます。
これまでの経験を通じて培ったリーダーシップを仕事でどのように活かすかを具体的に示すと良いでしょう。
体力があることをアピールする
現場監督は確かに現場で指揮を執ることがメインであるため、作業員ほどひっきりなしに動き回るという仕事ではありません。
しかし、屋外での作業が多く、気温の変化や天候の影響を受けやすいですし、作業員の手伝いをすることもあるため、体力は必要不可欠です。
対応に追われて残業や休日出勤が必要になることもあり、精神的・肉体的な負担が大きい場合もあります。
したがって、普段から体力作りを意識していることや、体力維持のために工夫している点があるならば、アピールすると良いでしょう。
スポーツ経験がある人や、運動習慣がある人はその点を具体的に記載することで説得力が増します。
入社後の意欲や熱意をアピールする
これはどのような仕事を目指すにあたっても必ず意識しておきたいポイントですが、入社後の意欲や熱意は必ずアピールしましょう。
企業は新卒採用の際、即戦力としてのスキルよりも、長期的に成長してくれる人物を求めています。
入社後にどのようなことに挑戦し、どのように貢献したいと考えているかを明確に示しましょう。
志望動機に入社後の意欲を含めることで、企業側に「この人は長く活躍してくれそうだ」と思ってもらいやすくなります。
また、企業ごとに異なる現場管理方針や技術開発を行っているため、それに関連した意欲を示すと、志望度の高さが伝わることでしょう。
【現場監督の志望動機】志望動機を書くときに注意するポイント
- 待遇については書かない
- 主体性に欠ける内容は書かない
就活において、志望動機や自己PRを書く際、多くの就活生の方が「良い印象を与えること」にばかり注目しがちです。
しかし、就活は総合点で評価されるものであるため、マイナスな印象を与えないように注意するべきポイントも存在します。
以下の2点を意識できていないと、知らず知らずのうちにマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いため、確認しておいてください。
待遇については書かない
志望動機を書く際には給与や福利厚生といった待遇面については基本的に触れないことが重要です。
待遇面は確かに働く上で大切な要素であることは間違いありません。
しかし、志望動機として取り上げると、働く意欲が伝わらないことでしょう。
企業側が志望動機を求めるのは、その人がどれだけ企業や仕事に興味を持っているか確認するためであり、待遇についてばかり話すと「条件さえ良ければどこでもいいのだろうな」と思われてしまいます。
したがって、志望動機を書く際には「その企業だからこそ感じた魅力」や「自分がどのように貢献できるか」という点にフォーカスすることが大切です。
主体性に欠ける内容は書かない
志望動機を書く際には受け身で消極的な内容は避けて、主体性を持って取り組む姿勢を示すことが大切です。
企業は自分から課題に取り組む積極的な人材を求めています。
主体性を示すために、自分から取り組んだ経験や、積極的に学んだことを中心に志望動機を構成しましょう。
現場監督は突発的なトラブルや工程遅延が発生した場合も自分で問題解決の糸口を見つけて、適切に対処しなければなりません。
したがって、日頃から自主的にスキルアップを図っていることや、現場でリーダーシップを発揮できると思った根拠などを示して、主体性の強さをアピールしましょう。
【現場監督の志望動機】志望動機の例文
ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で作成した志望動機の例文を5つ紹介します。
いずれもこの記事のおさらいとして作成されているため、ぜひ熟読してみていただきたいものです。
あなたの志望動機に近いものはもちろん、題材が異なる志望動機の例文もぜひ読んでみてください。
例文①
貴社を志望する理由は現場監督としてプロジェクトを指揮することで、社会に貢献できると考えたからです。
大学時代、学生サークルの代表としてメンバー30名をまとめてイベントを企画運営しました。
特に大変だったのは意見が衝突した際に双方の意見を尊重しつつ、方向性を定めることです。
しかし、積極的にメンバーと対話し、それぞれの意見を共有する場を設けた結果、全員が納得する形でプロジェクトを成功させられました。
この経験から、多様な意見をまとめ上げ、全体を見渡せる自信を持てました。
こうした経験を活かし、チーム全体の意見を尊重しながら工事が計画通りに進むよう尽力する所存です。
現場ごとに異なる課題にも対応し、責任感を持ってプロジェクトを完成させ、貴社のさらなる信頼向上に貢献いたします。
例文②
建築サークルで施工実習を行った際、安全対策の不備から作業が一時中断してしまったことがあります。
そこで問題点を整理し、危険箇所を特定しておき、全員に安全確認の徹底を呼びかけました。
この結果、その後の作業は無事に完了し、安全対策の重要性を痛感する結果となりました。
この経験は現場全体を俯瞰し、適切なリスク管理を行うために重要なものであると考えています。
貴社は大規模な建設プロジェクトが多く、より高度な安全管理が求められると考えているため、この経験を活かし、さらに今後も安全管理の知識を深めて現場の安全性向上に寄与する所存です。
例文③
貴社を志望する理由は現場監督として効率的な工事運営を実現し、コスト管理に貢献できると考えたからです。
大学で経済学を専攻し、プロジェクトマネジメントの一環としてコスト管理について学びました。
限られた予算で効率的に成果を出す方法を考えることに興味を持ち、プロジェクトでイベント開催を担当した際には、予算不足の中で実現可能な計画を練り、費用対効果を考慮した材料選定を行いました。
その結果、コスト削減を図りながら質の高いイベントを実現でき、他のメンバーからも「コスト管理の技術は就職後に応用できるレベル」だと高く評価されました。
入社後は貴社の現場監督として原価管理を徹底し、予算内で高品質な施工を実現することに貢献できればと考えています。
例文④
貴社を志望する理由は現場監督としてチーム全体をまとめて、スムーズな工事の実現を目指したいと考えているからです。
大学時代、地域のボランティア活動に参加し、様々な職種の方々と協力してイベントを運営しました。
最も大きな課題は異なる立場や専門性を持つ人々をまとめて、協力体制を築くことでした。
しかし、それぞれの得意分野や譲れない部分を一人ひとりから丁寧にヒアリングし、役割を明確化することで、スムーズな協力体制を実現しました。
その結果、無事にイベントを成功させ、参加者の皆さんからも感謝していただきました。
現場監督としても、入社後は作業員の方々や協力会社の意見を尊重しつつ、適切な指示を出して一体感を持たせ、雰囲気の良い現場づくりに貢献する所存です。
例文⑤
貴社を志望する理由は現場監督として品質管理に貢献し、安全で信頼性の高い建築物を提供したいと考えているからです。
大学で建築工学を学ぶ中で、実習において施工検査を担当したことがあります。
一つひとつ徹底的に検査を行った結果、ミリ単位の誤差が発生していた箇所を発見し、施工チームと協力して迅速に修正しました。
この経験を通じて、品質管理が建物の安全性に直結することを痛感しました。
貴社が品質基準を徹底し、高品質な施工を目指している点に強く共感しています。
入社後は細かい点にも注意を払い、高い品質基準を維持し続けることで、貴社のさらなる信頼性向上に貢献する所存です。
【現場監督の志望動機】志望動機のNG例文
良い例を参考にするのも就活の対策としておすすめですが、気づかぬうちにマイナスな印象を与えてしまわないよう、反面教師としてNGの例文も読んでおいてください。
なぜNGなのかについても解説を添えているため、ぜひ参考にしてみてください。
NG例文①
貴社を志望する理由は福利厚生が充実しているからです。
建設業界の数ある企業の中でも、特に貴社は給与面や休暇制度が整っており、安心して働ける環境だと感じました。
将来的には安定した生活や家庭を築きたいと考えており、長く安定して働ける職場を探していました。
貴社は大手企業であり、福利厚生が他社と比べても手厚く、家族を持つ上でも安心だと感じています。
現場監督としての仕事は責任が重いですが、安定した収入が得られる点に魅力を感じました。
入社後は貴社の制度を活用しながら、現場業務も円滑に進めてまいります。
いかにもNGな例文であるため、もはや解説は不要かもしれませんが、まず「福利厚生に魅力を感じること」を前面に押し出していることが挙げられます。
冒頭の部分だけでもかなりマイナスですが、その後も給与や休暇についてしか話しておらず「どのように貢献するのか」について全く触れていません。
もちろん、自己PRほど志望動機で貢献について触れる必要はありませんが、全く貢献するつもりがない、むしろ企業から搾取しようとしているレベルの意欲の無さであるため、どの企業もこの人のことを欲しいとは思わないでしょう。
NG例文②
貴社を志望する理由は建設業界に興味があるからです。
建築物を作り上げるプロセスに強い魅力を感じ、現場監督として働きたいと幼少期から思っています。
学生時代にはサークルの活動でイベントの企画や準備を担当し、チームで目標を達成することに強いやりがいを感じました。
この経験から、現場監督として現場をまとめ、プロジェクトを完成させることに強いやりがいを見出しています。
他の業界も視野に入れて就職活動を進めてきましたが、建設業界の現場監督という職種が最も私に最適であると強く感じています。
入社後は現場のまとめ役としてサークルの経験を活かし、プロジェクトを成功に導く所存です。
「チームで目標に向かうというやりがい」はほとんどの業界で得られるものです。
むしろ、現代においては個人プレーばかりの業界の方が少ないでしょう。
また、なぜ建設業界なのか、なぜ現場監督なのか、全く伝えられていません。
もちろん「どのように企業に貢献するのか」という部分についても触れていないため、こちらも先ほどの例文と同様、この人を採用したいと思う企業は非常に稀でしょう。
NG例文③
貴社を志望する理由は現場監督としてのスキルを学びたいからです。
現場監督という職種は建設現場を管理し、安全性や品質を確保する重要な役割だと思っています。
学生時代、私は学園祭の運営委員として複数の班をまとめて、スムーズな運営を実現した経験があります。
しかし、現場監督の仕事はより専門性が高く、知識や経験が必要だと感じています。
貴社の研修制度が充実している点に魅力を感じ、実務を通して学べる環境で経験を積みたいと考えています。
入社後は学びを活かして現場管理を入念に行い、プロジェクトを支える存在となる所存です。
非常に受け身な姿勢で「学びたい」ということばかり話しており「どのように貢献するのか」がいまいち伝わりません。
上記の2つの例文よりはまだ、幾分かマシですが、それでも受け身な姿勢が伝わってしまうため、より積極的に成長し、貢献する意欲があることを伝えられると良いでしょう。
確かに企業は即戦力として働ける人材だけを求めているわけではありません。
しかし「数年間は学びに徹する」という姿勢に見えるため、もう少し早い段階での貢献について述べましょう。
まとめ
今回は現場監督を目指している方向けに、志望動機の作成方法を基礎から、より印象を良くするためのポイントや注意点などについて詳しく紹介しました。
志望動機は記事中でも何度も触れたように、自己PRと並んで最も重要な項目の1つであるため、特に力を入れて作成する必要があります。
ぜひこの記事を参考に、質の高い志望動機を提出し、内定を勝ち取って、目指す企業で現場監督として活躍してください。
