スタートアップで働くメリットとは?詳しく解説!

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はじめに

 

企業選びは就職活動において大切な第一歩です。

どのような企業へ入社を目指すのかが決まれば、選考への対策も立てやすくなります。

そして、企業選びにおいて業種や業界などと並び重要な軸となるのが、企業の規模や成長段階です。

新進気鋭の企業と十分に成熟した企業では、待遇の傾向や学べるスキルなども異なってくるでしょう。

そこで今回は企業の成長段階の一つ、スタートアップ企業について、そこで働くメリットや注意点などをご紹介します。

スタートアップ企業に興味がある方はぜひ企業選びの参考にしてください。

 

スタートアップとは?

 

まずはスタートアップ企業がどのような企業なのかについて確認しておきましょう。

スタートアップ企業とはまだ世の中に存在しない新しい製品やサービスといった新規事業を扱う企業のことです。

その性質上、設立から2、3年程度の比較的若い企業が多く見られますが、設立からの年数はスタートアップ企業の定義には直接関わりません。

重要なのは革新性や新規性の部分です。

その革新的なサービスや製品が市場に受け入れられれば、短期間で急成長を遂げる可能性も秘めています。

本来はシリコンバレーで使われ始めた言葉であり、GoogleやAmazon、Facebookなどもスタートアップ企業と呼ばれていました。

日本国内ではIT・情報系分野のプリファード・ネットワークスやスマートニュース、マテリアル分野のTBMなどがスタートアップ企業と分類されています。

一方で、企業形態のように公的な定義がされているわけではないため、次に紹介するベンチャー企業と混同して用語が使われるケースも少なくありません。

 

ベンチャーとは違うのか?

 

スタートアップ企業の定義を見て、ベンチャー企業との違いが気になった方は多いのではないでしょうか。

確かに、少人数体制や創業からの年数が短い点などは多くのスタートアップ企業とベンチャー企業に共通しています。

両者の明確な違いとなるのはビジネスモデルの差です。

スタートアップ企業は先述したように新規性の高いビジネスを展開し、市場にイノベーションを起こす企業を指します。

一方、ベンチャー企業はビジネスモデル自体は既存の構造を用いたうえで、そこに独自の発想や技術を加えて事業を展開する企業です。

ベンチャー企業が独自のアイデアを用いて堅実に収益性を高めるのに対し、未開の分野に飛び込んでいくスタートアップ企業は急成長するまで赤字の状態が続くケースも少なくありません。

また、スタートアップ企業が新たなビジネスモデルの創出を目指し短期間での目標達成を試みる一方で、ベンチャー企業では収益の安定を目指して中長期的な経営戦略が建てられます。

企業選びの際にはこういった差異を把握することが重要になってくるでしょう。

 

スタートアップで働くメリットとは?

 

定義についてわかったところで、次はスタートアップ企業のメリットを確認していきましょう。

スタートアップ企業に入社することで得られるものがわかれば、自分との相性や入社後のキャリアプランも見えてきます。

入社目的を明確化することで履歴書の志望動機も書きやすくなるでしょう。

スタートアップ企業は、その特殊な立ち位置から成熟企業とは異なるさまざまな学びの可能性を秘めています。

以下のポイントについて興味を持った方は、より詳しくスタートアップ企業のことを学んでみると良いかもしれません。

 

企業の成長を実感できる

 

スタートアップ企業は新しい分野に進出し、ビジネスモデルを一から作り上げていくことになります。

そのため、不安定な要素が多く、リスクと隣り合わせの博打性が高い就職先と言えるかもしれません。

しかし、それは裏を返せば、自身が企業やビジネスモデルそのものの成長に大きく関われることを意味しています。

ビジネスが軌道に乗り企業が急成長を遂げた際の感動は、すでに安定したビジネスモデルや十分に成熟した企業では味わえないものでしょう。

企業の成長に自身が貢献した成果が実感しやすいため、仕事のやりがいという意味でも大きなポテンシャルを秘めています。

また、新たなビジネスモデルの土台形成に携わりその成長を実感したいという方にとっても、スタートアップ企業はおすすめの選択肢です。

 

新しい価値を発信できる

 

世の中に対して新しい価値や概念を発信できる点もスタートアップ企業独自のメリットと言えるでしょう。

ベンチャー企業はあくまで既存のビジネスモデルに則って製品やサービスを提供するため、そこに付加される価値も既存の発展系が多くなります。

一方で、スタートアップ企業では、ビジネスモデルそのものを新しく創出します。

新しいビジネスモデルに付加される価値観は、それまで消費者が想定していなかった未知のものです。

何に価値を置くのかという評価軸そのものを新しく作る試みは大きなやりがいにつながるでしょう。

そのため、革新的なイノベーションに関わり、市場に大きなインパクトを残したいという方は成熟した大企業やベンチャー企業よりスタートアップ企業が向いているかもしれません。

 

裁量が大きい

 

スタートアップ企業はベンチャー企業などと同様に少人数体制のケースが多く見られます。

企業そのものが誕生直後で最適な状態を模索しているため、仕事の分担や連絡系統の整備は不十分かもしれません。

しかし、そういった状況は、幅広い業務に触れたい方にとっては魅力的な環境となるでしょう。

急速に変わる状況に合わせた臨機応変な対応が可能か求められるため、さまざまな分野に精通したジェネラリストとしての経験を積むことが可能です。

また、上司と部下の距離が近いため、新入社員であっても早い段階でプロジェクトの指揮を任される場合や企業の将来を左右するような大きな決断に関わることになるケースも見られます。

特定の分野にこだわらず幅広い業務のスキルを身につけたい方にとって、スタートアップ企業は最適な学びの場となるのです。

 

意思決定のスピードが速い

 

スタートアップ企業のメリットとしては意思決定の速さも重要なポイントです。

基本的に少人数体制で事業を進めているため、報告や連絡、申請や承認に長いタイムラグが必要ありません。

社長や上司に直接意見を言う機会も多いため、方針決定のために会議を開催する手間も減らせるでしょう。

また、企業の置かれている状況やビジネスを展開している市場の動向が変化しやすいため、決断に時間をかけていては好機を逃してしまいます。

こういった事情によりスタートアップ企業では意思決定や判断のスピードが大企業などに比べて非常に早いのです。

スピード感を持って仕事がしたい、プロジェクト中に上司の決定待ちでストップをかけられたくない、というような方にとってはスタートアップ企業の環境は適したものと言えるでしょう。

 

成長機会が多い

 

最後にご紹介するメリットは成長機会の多さです。

スタートアップ企業ではビジネスの立ち上げから運営、拡大といった一連の流れに関わるため、幅広い業務に携わることになります。

また、ビジネスとともに会社そのものを成長させるため、顧客とのコミュニケーションや営業、交渉などさまざまなスキルが必要とされる場合があります。

そのため、多様な経験を積み、仕事のスキル面でも人間としても成長する機会が多く設けられていると言えるでしょう。

スタートアップ企業では自ら積極的に学ぼうとする姿勢があれば、チャレンジしやすい環境が整えられているのです。

若いうちからどんどん成長していきたいと考えている場合、安定した大企業よりスタートアップ企業を選ぶことも良い選択肢となるかもしれません。

 

スタートアップで働くデメリットはある?

 

ここまでの解説でスタートアップ企業の魅力は十分に伝わったのではないでしょうか。

しかし、企業を選ぶ際には良い点ばかりに目を向けてはいけません。

入社後のミスマッチを減らし現実的なキャリアプランを構築するためには、スタートアップのデメリットや注意点もしっかりと把握することが重要です。

 

事業が不安定

 

スタートアップは成長中の企業であり、良くも悪くも今後どうなるか判断しづらいのが特徴です。

そのため、今後急成長し大きなビジネスとなる可能性とともに、経営に失敗しビジネスが頓挫してしまう危険性も備えています。

場合によっては企業の破産、市場からの撤退なども起こり得るでしょう。

スタートアップ企業への就職を目指す際はこういったリスクをしっかりと把握しておかなくてはいけません。

特にスタートアップはビジネスや市場そのもののデータが少なく、将来性が予想しにくいため注意が必要です。

自身でしっかりと情報を集め、今後どのように成長するのか、自身はそこに入社するべきなのかを判断するようにしましょう。

万が一の事態が起こった時のためにリスクヘッジを考えておくことも大切です。

 

福利厚生や研修制度などが整っていない

 

スタートアップ企業は積極的に事業を展開し、ビジネスモデルを確立する段階に位置しています。

資金は優先的に事業に投資されるため、社員の福利厚生や労働環境の整備が後回しになっているケースも少なくありません。

また、企業の状況が目まぐるしく変化するため、一度決まった制度やシステムがすぐに変更される可能性もあります。

仕事に関しても定められたマニュアルなどはなく、臨機応変な個々の判断が必要とされます。

研修制度などは整っておらず、実際に働いて覚えるような現場に配属されることもあるでしょう。

こういった福利厚生、研修制度の問題もスタートアップ企業を選ぶと避けては通れない問題です。

充実した福利厚生や丁寧な教育制度などを優先する場合は、ある程度成熟して安定した企業を選んだほうが良いかもしれません。

 

ハードワークになる可能性が高い

 

スタートアップ企業のデメリットとして、仕事がハードワークになる可能性も想定しておかなくてはいけません。

スタートアップ企業では個人が担当する業務の幅が広く、また仕事量そのものも多くなりがちです。

新入社員は覚えなければいけないことが多く仕事を大変に感じがちですが、スタートアップ企業では特にその傾向は強まると考えたほうが良いでしょう。

また、先述した福利厚生の問題にも関連しますが、労働をサポートする制度も十分に整っていないケースが見られます。

人数が少ない場合は、自分が休んでしまうと会社の業務全体が回らなくなってしまう事態も発生するかもしれません。

スタートアップ企業で働くためにはハードワークに耐えるための高いバイタリティが必要になるでしょう。

 

こんな人にスタートアップは向いている!

 

定義や特徴について学んだことによってスタートアップ企業がどういった環境なのかが見えてきました。

では、実際にどのような方がスタートアップ企業に向いているのでしょうか。

次はこの点について解説したいと思います。

スタートアップ企業はメリットとデメリットがハッキリ分かれているため、人によって向き不向きが明確に表れます。

以下のポイントに合致する方は、スタートアップ企業適正が高いと言えるでしょう。

スタートアップ企業を候補の一つとして考えている方は、自身に当てはまる部分があるかどうか確認してみてください。

 

安定よりも新しいことに挑戦したいと考えている人

 

ここまで解説してきたようにスタートアップ企業は成長途中の企業であり、不安定な状態です。

安定した企業に比べれば入社後のリスクは高いでしょう。

しかし、これは悪いことばかりではなく、まだ安定していないからこそ新しいチャレンジがしやすい環境であることも意味しています。

そのため、安定感よりも新しい挑戦を重視できる方はスタートアップ企業向きだと言えるでしょう。

これは自身にとって新しい環境に身を置きたい、あるいは未経験の仕事に挑戦したいということだけではありません。

ビジネスモデルそのものを新規に作り出すスタートアップ企業では、自身の手で市場そのものを開拓していくことになるのです。

危険を恐れずに未知の領域に挑むフロンティアスピリッツをお持ちの方は、ぜひスタートアップ企業に挑戦してみてください。

 

成長意欲の高い人

 

スタートアップ企業は企業やビジネスそのものが成長中であるため、そこで働く社員も多くの成長機会を得ることが可能です。

そのため、成長意欲が高い人にとっては理想的な環境と言えるでしょう。

デメリットとしてハードワークの傾向が強いことを解説しましたが、それも裏を返せば若いうちから多くの経験が積めることを意味しています。

一方で、成長機会が多いからといっても漫然と働いていては、せっかくのチャンスを活かすことができません。

スタートアップ企業で成長するためには、ただ仕事をこなすだけでなく自身から動き積極的にチャンスを掴みにいく姿勢が必要なのです。

成長のために能動的に動ける方、企業とともにとともに急成長したいと考えている方はスタートアップ企業への適性が高いと言えるでしょう。

 

裁量が大きく働きたい人・マルチタスクに長けている人

 

スタートアップ企業の特徴として仕事における裁量の広さを挙げましたが、これは幅広い業務を並行して進めるマルチタスクが多いことも意味しています。

逆に、一つの業務だけに専念することは難しい場合もあるかもしれません。

そのため、スタートアップ企業はマルチタスクの処理能力が高い人、一つの業務に固執せず臨機応変な対応ができる方に向いている職場と言えます。

また、個人で大きな裁量を持って自由に仕事を進めるのが得意な方も、スタートアップ企業ではパフォーマンスを発揮しやすいでしょう。

こういったマルチタスク能力や仕事の進め方は、個人の特性が大きく反映される部分です

今までの経験からマルチタスクへの対応に自身がある方は、スタートアップ企業を候補に入れてみるのも良いかもしれません。

 

スタートアップで働く前に確認しておくこと

 

最後にスタートアップ企業で働く前に確認しておくべきことをご紹介します。

これらの確認事項は就職活動全般において大切なものですが、企業それぞれの個性がハッキリしているスタートアップ企業を目指す際にはより重要になってくるでしょう。

どれだけスタートアップ企業のことを理解していてもそれが就職活動に活かせなければ意味がありません。

早い段階から以下のポイントを意識し、準備を進めておくことが勝負の分かれ目になります。

自身と企業への理解を深め、万全の体制で選考に臨んでください。

 

自己分析をしっかり行う

 

自己分析はさまざまな場面で役立つ活動であり、就職活動でも基本となる大切なものです。

特にメリットやデメリットがハッキリしているスタートアップ企業への就職を目指す場合は、自身の特徴や個性をしっかり把握しておくことが重要になってきます。

たとえ新しい分野の開拓に興味があったとしても、自身が安定性を重視する考え方である場合や一つの仕事をコツコツ続けるタイプだった場合は、スタートアップ企業向きとは言えないでしょう。

こういった自身の内面や考え方はしっかり向き合わないと意外と見えてこない部分です。

自己分析には自分史の作成や適性検査などさまざまな方法が存在します。

また、他人から印象を聞く他己分析も有効です。

可能な限り多くの手段を使って自身の分析を進めておきましょう。

 

スタートアップについて理解を深めておく

 

本格的な就職活動に進む前に、今回ご紹介したメリットやデメリットをしっかりと自身の中で解釈し、スタートアップ企業への理解を深めておきましょう。

解釈するというのは単にメリットやデメリットを知識として記憶するだけでなく、実際に働いた時に自身にどう影響するのかを考えるということです。

スタートアップ企業に就職した場合どんな社会人生活を送ることになるのか、将来のキャリアパスはどうなるのかといった部分にまで想像を広げることも大切かもしれません。

また、スタートアップ企業への就職を目指す場合には、リスクの大きさとそれを回避する方法について考えておくことも重要です。

次に解説する個々の企業の分析と並行して調査を進めスタートアップ全体への理解を深めておきましょう。

 

企業について事前に分析しておく

 

ここまでスタートアップ企業を一つの括りとしてメリットやデメリットを紹介してきました。

しかし、実際の業務内容や学びの内容などは企業ごとに異なります。

個々の企業について情報を集め、事業展開や業務内容について調べておきましょう。

入念な企業研究を行うことで、入社後のミスマッチを減らすことが可能です。

企業側もコストを割いて選考を行っているので、入社してからミスマッチが発覚し早期退職してしまう事態はお互いにとってマイナスにしかなりません。

自己分析やスタートアップ企業全体の分析結果を組み合わせ、本当にその企業に入社するべきなのかも考えておきましょう。

また、企業研究を深めることは不安定要素が多いスタートアップ企業における将来のリスクを判断するためにも大切な活動になります。

 

まとめ

 

スタートアップ企業は新しいビジネスモデルを創出するチャレンジ精神あふれる企業であり、フットワークの軽さや個人に任される裁量の大きさといったメリットを持ちます。

一方、やはり成熟した企業に比べると安定性に欠け、将来的なリスクを抱えているのも事実です。

場合によっては身につけられるスキルや経験で企業を選ぶ考え方も必要になるでしょう。

ビジネスを展開している市場の将来性、提供している製品・サービスの質、自身が何を学べるかといった点をしっかり調査し、企業を選んでみてください。


 

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