文系エンジニアを目指す!エンジニアの種類や転職について徹底分析

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はじめに

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学生時代に学んだ分野や系統は、就職活動の軸を探す際に重要な指標の1つです。

そのため自身の専攻と合わない職種は、就職活動を始めた時点で候補から外してしまう方も多いかもしれません。

しかし実際は、それぞれの職種がイメージよりも幅広い人材を受け入れているケースもあるのです。

今回はとくに理系のイメージが強い職業のエンジニアについて、その種類や文系からのキャリアパスを解説します。

転職の方法についても触れているので、エンジニア職に興味のある方はぜひ参考にしてください。

【文系エンジニアを目指す】エンジニアとは?

まずは、エンジニアがどのような職業なのかを確認しておきましょう。

エンジニアとは、主に工学関係の専門知識やスキルを持った人物を指す言葉として使われています。

そのカバー範囲は幅広く、自動車エンジニア、音楽系エンジニア、医療エンジニアなど日常生活に深く関わる業種も少なくありません。

そんなエンジニアの中でも、IT技術が進歩してきた近年注目を集めているのがITエンジニアです。

ITエンジニアが担当する領域はすでに社会生活の基盤となっており、その重要性は今後もさらに増すと予想されています。

一方で、需要に対する供給が十分ではなく、人材不足の解決が大きな課題になるとも言われています。

いずれにせよ、高い将来性と発展性を持った職種だと言えるでしょう。

今回はとくにこのITエンジニアに焦点をあて、解説を行います。

【文系エンジニアを目指す】エンジニアの種類

次は、ITエンジニアについてどのような種類があるのかを見ていきましょう。

昨今、IT関連技術の発展はめざましく、次々と新しい技術やサービスが開発されています。

そのため、ITエンジニアが担当する業務も画一的なものではありません。

エンジニアの種類はさまざまに細分化しており、今後もその分類方法は活発に変化する見通しです。

今回は、ITエンジニアの代表的なものとして6種類を紹介します。

それぞれ異なるスキルや個性が必要とされているので、自身の目指すエンジニアはどれが近いのかを探してみてください。

システムエンジニア

システムエンジニアとは、システムの開発を主導するエンジニアのことです。

顧客に対する最適なシステムの提案、システムの設計、開発やテストまで一連の流れに関わることになります。

クライアントとの窓口となって提案やヒアリングを行う立場なので、プログラミングのスキルだけでなく、コミュニケーション能力も重視されるでしょう。

また、わかりやすい資料を作成するプレゼン能力や、意図を正確に伝えるための文章力なども求められます。

企業によっては、後述するプログラマーと兼任しているケースも少なくありません。

プログラマー

プログラマーとは、文字通りプログラミングを行い、システムの制作を担当するエンジニアのことです。

システムエンジニアがクライアントの要望に基づいて作成した設計書を使って、実際のシステムを作り上げる実働部隊と言い換えられるでしょう。

プログラマーは設計書の内容から必要な情報を読み取り、実際に稼働するシステムを作り上げなくてはいけません。

そのため、システムエンジニアほどコミュニケーション能力は重視されない一方、プログラミングのセンスや能力が仕事の成果に直結してきます。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、サーバーの構築などIT関連のインフラを設計、運用、保守するエンジニアです。

ネットワークに不備があれば各種システムにも問題が生じるため、IT社会の基盤部分を整備するエンジニアと言えるでしょう。

扱うインフラの規模や種類はさまざまなので、それぞれの用途やユーザーに合わせたインフラを構築しなくてはいけません。

インフラエンジニアはネットワーク関連の資格を持っていると業務の幅が広がり、収入が優遇されます。

常に、業務の改善や効率化を目指す積極的な方に向いている業種と言えるでしょう。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアはインフラエンジニアの一種であり、主にネットワークシステムの開発や保守を担当します。

ネットワークエンジニアは、状況によって有線ネットワークと無線ネットワークを使い分け、より安定性の高い通信網を構築しなくてはいけません。

ネットワーク障害が発生した場合は、迅速に問題を解決する能力も求められるでしょう。

情報の安全性が重視されている昨今では、サイバー攻撃やウイルスへの対策など、セキュリティ分野に関する知識も重要性を増しています。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは少し特殊な立場であり、エンジニアの知識を持った営業とも呼ぶべき職種です。

エンジニアの知識を持って営業を行うことで、顧客に対してより正確な提案が可能になります。

そのため営業担当者とセールスエンジニアがチームを組み、営業を行うケースも多く見られます。

セールスエンジニアはその立場上、商材に関する専門的知識と営業スキルの双方を身につけなくてはいけません。

また顧客と技術職、および純粋な営業職との間に立って仲介を行うことになるので、高い調整力や説明能力も要求されます。

Webエンジニア

WebエンジニアはWebサイトやWebアプリケーションの設計、開発を行うエンジニアです。

近年はWebサイトにおける情報発信の重要性も高まっているため、多くの分野でそのスキルが必要とされています。

Webエンジニアはサイトのコーディングだけでなく、サーバー選定や、デザイン、SEOなどWebサイトに関わる幅広い業務を担当しなければいけません。

ネットワークやセキュリティに対する知識だけでなく、ユーザーが何を求めているかを汲み取り、実装する能力も求められます。

【文系エンジニアを目指す】文系エンジニアはどれくらいいる?

ここまではエンジニアの種類や仕事について解説してきました。

プログラムやネットワークに関わる業務が多いため、理系的な職業の印象を強めた方もいるでしょう。

しかし、実際の数値を見てみると、文系のエンジニアの数は決して少なくありません。

現在、IT産業に従事するエンジニアのうち、30.2%が文系の最終学歴を持つと言われています。

つまり全体の1/3に近いエンジニアが、文系出身でありながら社会で活躍しているのです。

エンジニアはさまざまな能力が求められる仕事であり、学生時代に学んだ知識量だけでは成果を上げられません。

ネットワークの知識やプログラミングの技術以上に、問題解決能力や成長力、課題を発見する能力などが重視される仕事であり、その点で文系と理系に大きな差はないのです。

営業やマネジメントの側面が強いエンジニア職であれば、文系として学んだスキルを活用できるケースも多いでしょう。

また、エンジニアは将来的な人材不足が懸念されており、その点もより幅広い人材を求める動きを促進しています。

【文系エンジニアを目指す】文系エンジニアの強みとは?

さて、文系でもエンジニアとして働けることはわかりました。

それでは次に、文系のエンジニアが持つ独自の強みについて見ていきましょう。

文系エンジニアは理系的なスキルを身につけるだけでなく、文系的なスキルや独自の経験を活かすことで、より大きな成果を上げられます。

今回は文系が活かせる強みとして代表的なものを2つピックアップします。

ほかにもさまざまなスキルが活かせるので、自身の強みをあらためて確認し、それがエンジニア業務にどう活かせるか考えてみると良いでしょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、エンジニアにとっても重要なスキルの1つです。

プログラマーやエンジニアはチームで動くことになるため、効率的に仕事を進めるためには報告、連絡、相談をしっかり行わなくてはいけません。

別会社と共同でシステムを開発する際には、見知らぬ相手とチームワークを形成する能力も重要です。

また、システムエンジニアであればクライアントから必要な情報をヒアリングする能力や、プレゼン能力も求められます。

セールスエンジニアは営業職としての側面を持つため、とくにコミュニケーション能力の比重が大きいエンジニアです。

正確に情報を伝える能力だけでなく、技術職と顧客の間に立つ調整能力も必要になるでしょう。

インフラエンジニアやネットワークエンジニアも、適切に仕事を進めるためには顧客との連携が不可欠です。

ニーズを捉える能力

エンジニアはクライアントが求めるシステムを開発、制作、維持するのが仕事です。

そのため、相手のニーズを的確に把握する能力がさまざまな場面で重要になってきます。

たとえ積極的にコミュニケーションを取っていたとしても、相手の潜在的なニーズを汲み取れていなければ成果は上げられません。

同様にどれほど開発能力が高くても、そもそもの設計がズレていれば、クライアントの要望を満たせないでしょう。

このように、相手のニーズを汲み取る課題発見力は、エンジニア業務の出発点となる非常に重要なスキルなのです。

またWebエンジニアはデザイン業務も担当するケースが多いため、クライアントの理想をどのように解釈し、結果として出力するかが腕の見せどころとなってきます。

【文系エンジニアを目指す】転職が有利になる資格

ここまで解説してきたように、文系のエンジニアは一定数存在し、理系エンジニアとは異なる強みを持っているケースも見られます。

しかし、やはりエンジニアは理系の人材が強い職種なのは事実です。

企業側からすると、文系の人材がどの程度のスキルを持っているか不安に感じる場合もあるでしょう。

そのため、文系の人間がエンジニアに転職する際には、自身の実力や適性を明確に示すことが重要になってきます。

そこで役立つのが、IT関連の資格です。

次は、文系エンジニアに転職する際に持っていると有利な資格について解説します。

ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎知識を持っていることが証明できる国家資格で、IPA(情報処理推進機構)によって試験が実施されています。

ITパスポート試験は、ITに関する幅広い問題を出題されるのが特徴です。

そのため、合格には経営、マネジメント、テクノロジーなどさまざまな分野の知識が必要になるでしょう。

一方、情報処理技術者試験としての難易度は低めであり、近年は受験者の50%程度が合格しています。

また、IT技術やサービスの重要性が高まっている昨今では、事務職や営業職などエンジニア以外の職業でも、ITパスポートを取得しているケースは少なくありません。

試験は全国で随時開催されているので、エンジニア関連の資格取得を目指す場合には、まずITパスポートから着手するのがおすすめです。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は経済産業省が主催する国家試験であり、こちらもIPAによって試験が実施されています。

試験では、IT業界で働く上で必要な基礎知識や、情報処理に必要な論理的な思考が身についているかが確認されます。

基本試験の位置づけですが、ITパスポートに比べると難易度は高く、合格率は20%から30%程度です。

試験時間も基本情報技術者試験の方が長いため、合格するためにはより入念な準備が必要になるでしょう。

ITパスポートが社会人全般に重要なIT知識をカバーしているのに対し、基本情報技術者試験はその名称通り、情報技術者を主要なターゲットとしています。

企業によっては取得が社内評価の対象になる場合もあるため、エンジニアとしてのキャリアアップを考えるのであれば、取得しておくと良いでしょう。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、高度IT人材を目指す人に向けた資格です。

IPAによって実施されるのはほかの試験と同様ですが、その難易度や専門性の高さは、基本情報技術者試験より上に位置づけられています。

高度IT人材は先端IT人材とも呼ばれ、AIや機械学習などの技術を用いて、従来のビジネスに新しい価値を付加できる人材のことです。

高度IT人材は、今後多くの分野で重要性が増すと予想されている一方、通常のエンジニア以上に人材不足が危惧されています。

そのため、資格所有者を優遇している企業も多く、一部の資格を取る際は試験の免除を受けることも可能です。

また、応用情報技術者試験ではマネジメントや経営戦略も学ぶことになるので、エンジニア以外の職種でもその知識が活かせるでしょう。

オラクルマスター

オラクルマスターは「Oracle Database」を扱うための技術力を認定する試験です。

試験は日本オラクル社が主導しており、ここまで紹介してきた資格と違って国家資格ではありません。

しかし、オラクルの製品は国内で大きなシェアを占めており、資格取得によってその運用技術を実証できることは大きなメリットになるでしょう。

資格レベルは4段階存在し、2段階目以上の資格は世界共通の資格であるOracle Certification Programとの連携も可能です。

オラクルマスターでは、データベースの取り扱いやサーバーの管理の問題が出題されるため、主にインフラエンジニアやネットワークエンジニア向けの資格になるでしょう。

試験はコンピュータを用いて行われ、結果が受験後すぐにわかるのが特徴です。

【文系エンジニアを目指す】未経験での転職は?

最後に、未経験から文系エンジニアに転職したケースについて解説しましょう。

ここまでも述べてきたように、近年のエンジニア業界における最大の懸念は将来的な人材不足です。

そのため、未経験の人材でもエンジニアに採用する企業の数は増加しています。

文系で未経験の場合でも、成長性や適性が評価されれば、エンジニアへの転職は可能でしょう。

しかしその場合、働き方は客先常駐(SES企業)になりやすい点には注意が必要です。

SESはいわゆる派遣エンジニアと呼ばれるもので、顧客企業に常駐し、先方の社員とともに仕事を行います。

SESの労働環境は常駐先の企業によって異なりますが、曖昧な指揮系統、少ない裁量権、低い収入などの問題点を抱えている現場も少なくありません。

つまり、ブラックな働き方になる可能性が高くなります。

そのため、基本的には自社開発への転職を目指すのがおすすめです。

SESとして働く場合は、あくまでエンジニアの第一歩として捉え、実務経験を積んだ後のキャリアアップを目指すことが大切です。

おわりに

エンジニアと言うと、プログラミングをしてシステムを作る仕事のイメージが強いかもしれませんが、実際は業務の幅が広くさまざまなスキルが必要とされています。

コミュニケーション能力やニーズを把握する能力を活かせば、文系から転職した場合でも十分に成果を上げられるでしょう。

一方、エンジニアの種類によって業務内容や適性は異なるため、エンジニアという大きな括りではなく、それぞれのエンジニアについて個別に考えることも大切です。

資格の取得などの計画をしっかり立て、文系エンジニアを目指してみてください。

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