はじめに
就活が始まり周りの人はどんどんエントリーシートや自己PRを完成させている中、自分もやってみようと意欲はあるものの自己分析の方法が分からないとお困りではないでしょうか?
そんな中、インターネットで調べると「モチベーショングラフ」なるものを発見。
興味はあるものの何か全く分からないし、作る目的もよく分からない。
でも、自己分析をしないといけないと迷子になっていませんか?
そんなあなたのためにこの記事ではモチベーショングラフとは何なのかや作る目的、そして実際の作り方を説明していきます。
それに加え、その他の自己分析の方法も一緒に紹介していきます。
是非、自己分析することに役立てて下さいね。
【モチベーショングラフの作り方】自己分析をする意味とは
そもそもですが、なぜ自己分析をしないといけないのか?
ここの意味が分かっていないと前に進めません。
その答えは、自分を知って就活の方向性を正しく組み立てるためです。
あなたは何に興味があるのか、強みや弱みは何か、何をアピールすれば効果的なのかを知るために自己分析は必要不可欠です。
ここでは「就活の軸を見つけるため」「自分の強みや弱みを理解するため」「企業に的確にアピールするため」の3つの項目に分けて説明していきます。
就活の軸を見つけるため
就活の軸と言うと少し難しく感じるかも知れませんが、簡単に言うと働く上で絶対に譲れない条件となります。
この就活の軸が自分の中で明確になっていると、受ける業界や企業が自然と絞られてきて入社後のミスマッチのリスクも低くなります。
逆に言うとこの就活の軸がグラグラと揺らいでいる状態では、自分の中で何を優先するべきなのかが分かっていない状態ですので、本当は興味のない業界や企業を調べたり、選考に進んだりと時間の無駄に繋がり大きなタイムロスになります。
ですので、この就活の軸はできるだけ早めに自分の中で決めておくことをオススメします。
自分の強みや弱みを理解するため
面接などの選考でよく聞かれる質問が「あなたの強みと弱みを教えて下さい」と言う質問です。
この強みと弱みは自分で把握しておく必要があり、そのためには自己分析が欠かせません。
今までの経験やエピソードを振り返り、自分は何が得意で何が苦手なのかを自分に問いかけ導く必要があります。
その上、企業によって強みや弱みのエピソードを使い分ける必要があるため、できれば3つずつ用意しておきましょう。
この強みと弱みを自分で正確に把握していることは、採用担当者からすれば「客観的に自分を見ることができている」と判断できる材料になりますので、しっかりと準備しましょう。
企業に的確にアピールするため
あなたが自分をアピールするためには充実した内容の自己PRを作る必要があります。
この自己PRを作る際にも自己分析は役に立ちます。
先ほど説明した強みや弱みを把握することもそのうちの1つですし、あなたの今までの経験や体験を振り返ることで具体的なエピソードを作ることに役に立ちます。
自己PRや志望動機も同じですが、受ける業界や企業によって内容を使い分ける必要があります。
そのためにも自己分析をして、自分の過去を振り返り自分を見つめ直すことが重要になってくるわけです。
採用担当者に伝える前に、まずはあなた自身をしっかり把握し自分の何をアピールするべきかを考えるようにしましょう。
【モチベーショングラフの作り方】モチベーショングラフってなに?
モチベーショングラフとはあなた自身の過去の経験や体験などを振り返り時系列にまとめ、その時のモチベーションの揺れ動きをグラフにまとめたものです。
つまり「あなたのモチベーションの源泉が分かるグラフ」ということです。
主に就職活動や転職活動時に使われることが多く、自分自身を客観的に見るための自己分析ツールとして広く使われています。
モチベーショングラフは一般的に横軸に時間、縦軸にモチベーションの高さを置いて作成します。
グラフ中にはその時起こった出来事を縦軸のモチベーションの高さに合わせて書き出していくことで、視覚的にもわかりやすく自分を把握しやすい特徴があります。
【モチベーショングラフの作り方】モチベーショングラフを作る目的
「モチベーショングラフのことはざっくりと分かったけど、なんで作るの?」
そんなあなたのために今からモチベーショングラフを作る目的を「自己分析に役立つ」「面接対策になる」の2つの項目に分けて説明していきます。
ここの作る目的が明確に分かっていないと、モチベーショングラフを作る意味がなくなりますし、時間の無駄になります。
しっかり目的を把握することがモチベーショングラフを作る第一歩になります。
自己分析に役立つ
何度も言いますが就活をする上で自己分析は最重要と言ってもいい位に重要です。
過去を振り返る中で、「この経験は自分のためになったな」「この時はやる気があったな」「逆にこの出来事があった時にテンション下がったな」といったことがあったと思います。
それらをモチベーショングラフに書き込む中で、モチベーションが高い時の自分に共通点などがあったのではないでしょうか。
たくさん褒められた時、チーム一丸となって取り組む時、逆境に立たされている時など、自分のモチベーションが高い時はどんな時でしたか?
それを思い出すことで自分の価値観や大切にしていることが自然と浮かび上がってくるはずです。
それと同時にモチベーション高く取り組めることは自分の好きなこと、低いのであれば苦手なことと、自分の長所短所の把握もできるはずです。
これらを知ることは自己分析をする上で非常に大切なことです。
面接対策になる
モチベーショングラフを作ることが面接対策になるとは少し意外に思われるかもしれません。
面接対策になる理由としては、モチベーショングラフを作ることで過去のエピソードを振り返り、志望動機や自己PRに転用することができるからです。
当然ですがモチベーションが高い時はポジティブであることが多く、やる気のある人材であることをアピールできるエピソードであることがほとんどです。
それらのエピソードから志望動機や自己PRを作成することで前向きで意欲的な学生であることがアピール出来ます。
それに加え、面接時にエピソードの深掘りをされたとしてもモチベーショングラフを作る際にモチベーションの源泉を自分自身で理解しているので難なく答えることができるはずです。
【モチベーショングラフの作り方】モチベーショングラフの作り方
ここまでモチベーショングラフとは何なのか、作る目的は何かについて説明してきました。
ちょっとあなたも作ってみたいなと感じているのではないでしょうか。
そんなあなたのために詳しい作り方を「2軸を設定する」「具体的な出来事を書き出す」「その時の思考や行動を振り返る」「モチベーションを上下させる要素を見つける」の4つに分けて説明していきます。
ここの説明をしっかり読めば、あなたもすぐに作り出すことができるはずです。
2軸を設定する
最初はグラフに2軸を設定していきましょう。
先ほども軽く触れましたが、横軸に時間、縦軸にモチベーションをそれぞれ設定します。
これは過去の出来事を時系列で書き出すために必要な作業です。
横軸の時間は幼少期から現在までを想定し書き出しましょう。
頭で考えるだけでなく、書き出すことで頭が綺麗に整理されるだけでなく、言語化することで自己PRや志望動機などに活かすことができます。
この2軸を用意するところからモチベーショングラフを作成することは始まります。
具体的な出来事を書き出す
ここからが本題です。
あなたの過去の出来事を振り返り、モチベーションが大きく変動した分岐点の出来事を書き出していきましょう。
この段階ではどんな些細なことでも構いませんので、ひとまず思いついた内容を全て書き出していきます。
幼稚園の時に他の子に意地悪されたこと、小学校の時に野球を始めたこと、中学生で野球を諦め勉強に力を入れ始めたこと、難関高校に入学できたこと、大学でまた野球をサークルで始めたこと、ゼミのコンテストで優勝したことなどを一気に書き出します。
一見自己分析に関係がないことでも、後々に振り返ることで自分の価値観が見えてくることに繋がりますので、思いついたことは何でも書いてみましょう。
その時の思考や行動を振り返る
先ほど書き出した出来事をそれぞれ振り返ります。
その時どう思っていたのかを深堀りすることが大切になってきます。
・幼稚園の時に他の子に意地悪されたこと
→自分と意見が合わない人がいることを感じた
・小学校の時に野球を始めたこと
→チームのみんなと一緒にボールを追いかけるのが楽しかった
・中学生で野球を諦め勉強に力を入れ始めたこと
→悩んだが野球の実力が伸び悩んだので学業に切り替えることに。チームと離れることが残念だった
・難関高校に入学できたこと
→野球を諦め学業に専念したことが報われ少しホッとする
・大学でまた野球をサークルで始めたこと
→チームスポーツの楽しさをまた感じた
・ゼミのコンテストで優勝した
→チームみんなで目標を達成した充実感に溢れた
このように1つ1つの出来事を振り返ることで、その時の価値観や感情が言語化され整理することができるようになります。
モチベーションを上下させる要素を見つける
先ほど書き出した出来事ごとの思考や行動に共通点はないのかを探ります。
モチベーションが高い時と低い時を両方振り返り考えましょう。
先ほどの例としてあげている野球が好きな学生は、チームで何かをすること、チームで達成することに高いモチベーションがあることが読み取れます。
野球をしていた時期、野球を再開した時、ゼミでチームでコンテストに優勝した時などに充実感を感じています。
逆に低い時は、幼稚園で意地悪された時、野球を諦めチームを離れた時など少し他人からの影響を受けている時であると推測されます。
このように点と点と繋いでモチベーションの上下に共通点がないかを探り、その人の価値観や大切にしている要素を見つけることがモチベーショングラフの一番の目的となります。
この価値観や大切にしていることを志望する業界や企業を選ぶ時に活用することでミスマッチが起こりにくくなり、就活をスムーズに進めることができるようになります。
【モチベーショングラフの作り方】それ以外の自己分析の方法
モチベーショングラフの目的や作り方は十分に伝わったと思います。
しかし、世の中にはそれ以外の自己分析の方法がたくさん存在しています。
今回はその中でもオススメの「自己分析ノート」「自分史」「ジョハリの窓」「ワークシート」「マインドマップ」「自己分析サイト」の方法をご紹介していきます。
是非、自分に合った自己分析の方法を見つけ出して下さいね。
自己分析ノート
自己分析ノートとは実に簡単な方法で、すぐにどこにいても始められる自己分析の方法です。
用意するのはノートとペンだけです。
ノートに過去の出来事を書き出し、頭の中を整理整頓する方法になります。
このペンを使って書くことで手を動かし作業することになり、アイデアが生まれやすくなる効果があります。
自己分析のまさに王道と言えるこの自己分析ノート、初めて自己分析をする人であればまずはこの自己分析ノートを作ることがオススメです。
この自己分析ノートに関して詳しく解説している記事があります。
自己分析を行う際には是非、参考にしてみて下さい。
https://eigyo-shukatsu.com/article/306576
自分史
自分史というと少し大袈裟なイメージもしますが、簡単にいえば自分年表です。
あなたの人生で印象的だった出来事や転機になったこと、ターニングポイントなどを時系列で書き出していく方法になり、少しモチベーショングラフに似た自己分析の方法となります。
この自分史は過去の出来事や転機になったことがあった際に、あなたがなぜその行動をしたのか、その時に感じたことなどを客観的に見ることができます。
幼少期から現在までの出来事を振り返るので、懐かしく感じることやあの時悔しかったなと思うことも出てくると思います。
その1つ1つの出来事を繋いでいくと、あなたの価値観や行動選択の軸などが見えてきますし、長所や短所も自然と見えてくるはずです。
この自分史を詳しく解説している記事があるのでご紹介しておきます。
きっと何かのヒントになるはずです。
https://eigyo-shukatsu.com/article/306645
ジョハリの窓
ジョハリの窓とは、1955年にアメリカ合衆国で行われた「グループ成長のためのラボラトリートレーニング」の中で「対人関係における気づきのグラフモデル」として発表された方法です。
分析方法はあなたの性格や認識を「解放」「盲点」「秘密」「未知」の4つの窓に区分し、分析を行います。
あなたの自己分析と、周りの人からの他己分析を合わせることで自他ともに認める特性である「解放」を広げ、自他ともに認知していない特性「未知」を狭めることで、他の人とのコミュニケーションを活かしていく方法です。
このジョハリの窓を詳しく解説している記事があるのでご紹介しておきます。
きっとあなたの頭のモヤモヤが晴れることになると思いますので、是非読んでみて下さい。
https://eigyo-shukatsu.com/article/306529
ワークシート
次に紹介するのはワークシートという自己分析の方法です。
このワークシートは今までの自己分析と違い、あらかじめ決められた質問に対して、あなたの経験や価値観を答えていくだけで自己分析が出来てしまう、非常に便利な自己分析ツールになります。
ワークシートの中には、先ほど紹介した自分史なども含まれています。
自分で考えて自己分析を進めるよりも、あらかじめ決められた質問に沿って回答するだけですので非常に効率がよく、忙しい就活生にとってはもってこいです。
就活は本格的に始まってしまうと、自己分析を改めてする時間がなくそれが原因で就活がうまく行かない場合も多く、効率的に自己分析ができるツールを知ってるだけで他の就活生よりもリードしていると言っても過言ではありません。
このワークシートに関して詳しく解説している記事があるのでご紹介します。
https://eigyo-shukatsu.com/article/306569
マインドマップ
マインドマップとは自己分析だけでなく幅広く使われている思考整理方法の1つです。
人というのは考える際に、議題をまず置きその周りに思考を蜘蛛の巣状に広げて結論に至ります。
しかし、人はよく本来の議題を忘れ、全く違った結論に落ち着くことも多く、これではいつまでたっても本当の結論にたどり着くことが出来ません。
そこで実際に議題を中心に書き、蜘蛛の巣状に思考を書き出すことで思考を見える化でき、思考を整理することが出来ます。
この思考を整理する方法のことをマインドマップと呼びます。
内面的思考は書き出すことで可視化でき、より思考を広げることが出来ます。
今の自分自身を見つめ直す方法としては最善の方法と言えるでしょう。
このマインドマップの方法を詳しく解説している記事があります。
是非、参考にして自己分析を進めて下さい。
https://eigyo-shukatsu.com/article/306568
自己分析サイト
自己分析サイトとは各就職関連の企業が提供しているサービスの総称です。
こちらは特に時間がない就活生にオススメの自己分析のツールになります。
ワークシートのように用意された質問に答えていくだけで簡単に自己分析を行うことが出来ます。
それに加えて就職関連の企業が持つ豊富なデータにより詳しく分析してくれるだけでなく、オススメの業界や企業の選定なども行ってくれるサービスもあり活用しない手はないです。
またこれらのサービスは基本的に無料であることが多く、就活生にとってはとてもありがたいサービスであることに間違いはありません。
各社自己分析に特徴がありますので、是非何社か使って多角的に自己分析することをオススメします。
【モチベーショングラフの作り方】自己分析でつまづいたときは就活エージェントを利用しよう
自己分析は就活の基本中の基本で、これが出来ていないと前に進めません。
しかし、自分1人でするのは難しいですしアドバイスしてくれる人が欲しいと思ったことはありませんか?
そんなあなたにピッタリなのが就活エージェントの存在です。
就活エージェントは自己分析はもちろん、そこから自己PR、志望動機などの作成、さらにその先の面接などのサポートも充実しています。
就活エージェントは就活のプロです。
様々な就活に関する知識が備わっているので頼りになります。
その中でもオススメは「ジョブコミット」です。
営業職に特化した就活エージェントで実績も十分にあります。
営業就活ドットコムに興味が少しでも湧いているのであれば、登録してみてはいかがでしょうか。
まとめ
自己分析にはモチベーショングラフが大切な理由が少しはお伝え出来たかと思います。
自己分析が進むと自己PRや志望動機が作れる他、面接などの選考にも活きてきます。
就活の今後の方向性も決まる大切な作業ですので、しっかりと取り組みましょう。
しかし、難しい場合は他の方法を試すことや就活エージェントに手助けしてもらうことも視野に入れておくと気持ち的にも楽になります。
辛い時は1人で抱え込まず、就活エージェントに相談してみましょう。