はじめに
就職活動を始めると、まず取り組むべきと言われるのが自己分析です。
しかし実際には、何から考えれば良いのか迷う学生も多いはずです。
また、なぜ自己分析が重要なのかを理解できていないと、深い自己理解にはつながりません。
この記事では、自己分析を行う理由と、実践の手助けとなるおすすめの本を紹介します。
概要を知ったうえで取り組むことで、就活準備がスムーズに進むでしょう。
自己分析をやるべき理由とは
自己分析は就活の方向性を決める基盤になる
就職活動の自己分析は、これまでの経験や感情を振り返り、自分の思考傾向や強み・弱み、価値観を整理する作業です。
自分がどんな行動を選びやすいのかや、どんな環境で力を発揮しやすいのかを理解すると、面接でのアピール内容や将来像が明確になります。
普段は意識していない自分の考え方に気づけるため、企業選びにも一貫性が生まれます。
あなたが気づいていない強み弱みを知ることができる
向き合うことで見えてくる自分の傾向がある
意識していなかった部分も、改めて自分と向き合うことで見えてきます。
強みだけでなく弱みを理解することで、どんな仕事で活かせるのかや、弱みを補う行動が具体的になります。
自己理解が深まるほど、面接やESでも迷わず自分の言葉で説明できるようになります。
あなたに向いた仕事・職種がわかる
適職判断の精度は自己理解で大きく変わる
性格や好き嫌いを理解しないまま就職活動を進めると、苦手な環境や不得意な仕事に囲まれてしまう可能性があります。
自己分析を通して自分の得意と苦手が整理されると、向いている職種や業界を判断しやすくなります。
自分がどこで成果を出しやすいのかを知ることは、ミスマッチを避けるうえで重要です。
あなたの就職活動の軸が決まる
価値観を言語化すると選択の基準が固まる
企業選びには、誰にでも大切にしたい価値観や譲れない条件があります。
自己分析によって価値観が言語化されると、条件の合う企業を見つけやすくなります。
自分の大切にしたいポイントが明確になることで、就活の軸が自然と決まり、一貫した説明ができるようになります。
自己分析は目的を決めてやろう！
目的を定めると自己分析の深さと効率が変わる
自己分析はとても重要ですが、終わりを求め過ぎると時間ばかり使ってしまい、ほかの選考準備が進まなくなることがあります。
そのため、自分が何を明確にしたいのかという目的を設定することが大切です。
強みや弱みを知りたいのか、企業選びの軸を固めたいのか、将来像を整理したいのかによって着目すべきポイントは変わります。
ただ過去を書き出すのではなく、目的を意識して経験や価値観を整理することで、より短時間で効果的な自己分析ができます。
おすすめの自己分析本7選を紹介
自己分析の必要性を理解はしても、取り組もうとした際、やり方がわからないと思ってしまうこともあるでしょう。
まず手始めに何をすれば良いのかがわからないときは、学校や家庭など周囲の経験者に話を聞いたり、インターネットや本に頼ったりするのもおすすめです。
ここからは、自己分析をする際に役立つおすすめの本をご紹介します。
自分の目的に合った本を参考にすると、より深い観点で自分を知ることができるため、自己分析で迷っている人はぜひ参考にしてください。
さあ、才能（じぶん）に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
自分の長所や強みをたくさん見つけたい人におすすめです。
選択式の質問が用意されているWeb診断を通し、自分がもっている上位5つの資質を知ることができます。
さらに強みを活かせる環境や職種、その強みに対しての周囲の感じ方など、具体的な行動のアイデアとなるような定義が記載されているため、強みを活かすにはどのような行動を起こせば良いのかもわかるでしょう。
自分の長所やもっている強みが活かせる環境を見出したいときに、参考となる1冊です。
メモの魔力
メモの取り方、自己分析のやり方のほかに、自己分析に関する質問が1000問記載されています。
やり方がわからず、何から手をつければ良いのか迷っている人には、特におすすめです。
自己分析は、大学や高校で経験したことだけでなく、幼少期の頃からどのように過ごしていたのかを知ることが重要です。
メモの魔力では、1000問の中に幼少期から現在に至るまでの質問が用意されているため、質問と向き合うことで徹底的に自分を見つめ直し、新しい自分を再発見することが可能でしょう。
9つの性格―エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係
エニアグラムとは、9個の点をもつ円周と、その点をつなぐ線から成り立っている図形のことを指します。
この図形を人間の特性診断に応用し、9つのタイプに分けて性格を把握できるというのがこの本の特徴です。
自分のタイプを知ることで、そのタイプの悩みや失敗しやすいことなどがわかり、自分自身が持っている能力や個性を活かせるようになるでしょう。
必ずしも全員が結果と一致するとは言えませんが、自分では気づけなかった部分を知れるきっかけになるかもしれない1冊です。
【自己分析におすすめの本】就活必修！1週間でできる自己分析2022 坪田まり子（著）
タイトルにある通り、1週間で自己分析ができるようになる方法を紹介している本です。
7日間のプログラムを1日ごとに分けてわかりやすく解説しているため、短期間で自己分析を終わらせたい人や、就職活動にまだ慣れていない・はじめて自己分析に取り組むなどといった人には、非常におすすめです。
また、就職活動をするにあたって、自己分析以外にも必要となる業界研究や企業研究などのやり方も紹介されているため、自己分析が終わったあとも頼りになる1冊と言えるでしょう。
あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析
就職や転職を成功させるため、自分だけが持っている個性や能力が活かせるように考える自己分析の方法を解説している本です。
自己分析で見えてきた強みや長所をただアピールするだけでは、企業はあなたの将来像を想像できません。
仕事にどう結びつけるのか、企業ではどう活躍できるのかといった観点から、分析を深めていけるのが、この本の特徴と言えるでしょう。
自分の個性や能力から向いている仕事を探したいときに重宝する1冊です。
受かる！自己分析シート
自己分析をこれから始めようと思っている人や、自己分析の基本的な必要性や考え方について知りたい人は、この本を読むと良いでしょう。
自己分析からはじまり、他己分析・企業研究という3段階で構成されているため、自分自身についての理解をより深めたうえで企業探しをしたいと思っている人に向いています。
客観的に自分を見られるような内容になっているため、自己分析を複雑に考えすぎているという人も、この本を読めばどのように自己分析を進めれば良いのかを整理できるはずです。
苦しかった時の話をしようか
USJを再建させたマーケター森岡さんが、就職活動に悩む娘に向けて書いたものです。
仕事に対して前向きな自信をもてたり、仕事選びやキャリアについての考え方を知れたりできる本です。
また自分がどんな強みを持っているのか、好きなこととは何か、どんな仕事に向いているのかといった発見や、新たな気づきを得られる本でもあります。
やりたいことがいまいちわからず、自己分析がうまくできないという人は、この本を読むと、本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。
自己分析を一人でできないという人は就活エージェントと一緒にやるのもあり
自己分析が難しい時は第三者の視点を借りるのが近道になる
自己分析を自分だけで進めるのが不安だと感じる人や、時間がなかなか取れないという人もいます。
そういった場合には、周囲に相談することに加えて、就活エージェントを活用する方法も有効です。
やりたいことがわからない場合や、自分に合った企業が見つからないといった悩みは、専属のアドバイザーが一緒に整理してくれます。
強みの言語化や軸の設定もサポートしてもらえるため、方向性を固めたいときには特に頼りになる存在です。
自分だけでは見えなかった選択肢に気づける場合もあるため、必要に応じて利用してみると良いでしょう。
まとめ
自己分析は就活の土台をつくる大切なプロセスになる
なんとなく始めると広がりすぎて迷いやすいですが、目的を決めて取り組むことで効率良く自分を理解できます。
強みや弱みを整理し、価値観を言語化することで企業選びにも一貫性が生まれます。
一人で悩む必要はなく、必要に応じて周囲の人や就活エージェントに頼ることで、新たな視点を得られることもあります。
自分に合った方法で自己分析を進め、納得できる就職活動につなげていきましょう。
