はじめに
就活は、志望、面接・選考、内定という流れが一般的です。
企業側はより自社にマッチした人材を確保したいが、採用できる人数にも限りがあるため、選考は慎重に行いたいところでしょう。
しかし、就活生の中には内定待ちの時間がつらいと感じる人もいることは事実です。
複数社受ける場合は「すぐに内定が出る企業を志望しておいて、安心したい」というのは、当然の思いです。
そこで今回は内定がすぐに出る企業は存在するのか、また存在するとしたらどんな企業なのかというテーマでくわしく解説していきます。
内定がすぐ出る企業は存在するの?
結論から述べると、内定がすぐに出る企業は存在します。
内定をすぐに出す理由としては、企業にとって優秀な人材は早めに確保しておきたいという意図があるからです。
優秀な人材は、どこの企業も欲しがる存在でしょう。
そのため選考に時間をかけるほど、採用できる可能性は減っていくのです。
同じ条件の企業で迷った場合は、より早く内定を出してくれたところに入社する確率のほうが高くなります。
内定を出された側も、自分が必要だとどこよりも早く判断してくれた企業に貢献したいと思うのは、当然の心理でしょう。
また金銭的な理由や、心労的な理由で就活を長引かせたくない人もいます。
そういった人は、内定をもらったらすぐに入社を決めることもあるため、内定を早めに出すほど採用しやすくなるのです。
内定がすぐ出る企業の特徴
優秀な人材を早めに確保するため、内定をすぐに出す企業は存在することが理解できたでしょう。
しかし、選考の前にそのような企業を見極めておきたいというのが本音でしょう。
実は、内定をすぐに出す企業には共通した特徴があるのです。
次では、その特徴を一つひとつ具体的に解説していきます。
それらの企業に絞って志望することで、早めに内定をもらえる確率も高まるでしょう。
この特徴を把握し、就活で企業探しに役立ててみてください。
急成長している
このような特徴は、ベンチャー企業やスタートアップ企業に多いでしょう。
急成長している段階の企業は、一般的な企業と比べ、大幅に人員を増やす必要があります。
事業拡大のためには、何よりもそこで働く人がいなければ、供給が追いつかずに破綻してしまうからです。
そのため、早急な人員確保のために、自社に欲しいと思う人材には内定をすぐに出すことがあるのです。
また多くの人員を確保したいので、採用枠がほかの企業よりも多い場合があり、より内定をもらいやすくなるでしょう。
このような企業は成果をあげるほど、短期間で待遇も良くなる場合が多いというメリットもあります。
ベンチャー企業などを志望している人は、急成長している企業や業界にねらいを絞ることで、内定を早くもらえる可能性が高まるでしょう。
知名度が低い
知名度が低い企業は、それだけ志望する人も少ないでしょう。
そのため、採用に積極的な分、内定をすぐに出す傾向があります。
知名度が低い企業で働くことに何かしらの抵抗がある人もいるでしょう。
しかし知名度が低いから人気もなく、悪い企業というわけではありません。
長く業界にいるような企業だと、それだけたしかな需要があるということです。
そういった企業は職場環境も良く、人の離れにくい環境であることが多いため、入社後も厚いサポートを受けられたり大切にしてもらえたりすることもあります。
人気で採用枠が少ない企業から内定がもらえない人ほど、こういった企業に志望してみるのも良いかもしれません。
意外と自分と相性が良かったり、待遇が良かったりする場合もあるでしょう。
会社の規模が小さい
選考が進むにつれて、役職が高い人との面接になり、それが内定に時間がかかる要因の1つでもあるのです。
会社の規模が小さい会社は、少数で運用しているのが特徴です。
そのため社長や役員、人事部長など最終的な意思決定をできる人が、早いうちに面接を担当してくれます。
書類選考から適性テスト、面接を経て内定に至るまでの選考フローが短く、結果的に内定が早く出ることにつながります。
また小さい会社は、それだけ自分が担当する業務も多く、大変に思うこともあるでしょう。
しかし、それだけ自分の成長を実感でき、役割が増えていくにしたがって、自分自身で取り決める仕事の幅も広がります。
若いうちから幅広い業務に関われるため、同じ年代の人より多くのことを経験できるのも、人によっては魅力と感じるでしょう。
内定がすぐ出る企業を受けるメリット
内定がすぐ出る企業はどういった企業か、その特徴がつかめたでしょう。
しかし、内定がすぐ出る企業を志望する必要性があまりわからない人もいるでしょう。
そこで次では、このような企業を受けるメリットについて3つほど紹介します。
現在受けようと思っている人や探している人も、新たなメリットを見つけられるかもしれません。
いまいちわからない人やまだ受ける気がない人も、メリットを知ると見方が変わる可能性もあるため、ぜひ参考にしてみてください。
就活に対する自信がつく
内定がすぐ出る企業を受けて、内定をもらえば、就活に対して自信がつくでしょう。
内定がなかなか取れないと「自分には魅力や実力がないのか」と不安になってしまうでしょう。
不安を抱えたまま面接などを受けると、言動や挙動に自信のなさがあらわれます。
面接という自分を魅力的にアピールする場で、そういった様子は悪い印象を与えてしまいます。
それが原因で選考に落ち、さらに自信がなくなったりと、悪い循環に陥ってしまうのです。
1つでも内定という成功体験があると「落ちても大丈夫」という安心感が生まれます。
それと同時に次の選考に対し前向きになり、余裕をもって面接等の選考に臨めるでしょう。
自分に自信があると、視野が広くなり、面接官にも良い印象を与える効果もあります。
就活を早く終わらせることができる
内定が早く出る企業を志望して受かれば、就活に費やすはずだった時間があまります。
この時間をほかのことに割り当てられるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
入社までに余裕ができるため、社会人としての心構えや、実際に仕事をするための準備に時間をかけられます。
入社後すぐに業務をスタートできるよう、業務ツールの予習や勉強をしておくと、スムーズに仕事を開始できます。
新入社員はとにかく覚えることが多いため、少しでも入社前にその量を減らしておくと、負担も軽減されるでしょう。
入社前に意欲的に行動する姿勢や、覚えの速さは社内で良い評価を得ることにつながるのです。
また、余裕ができた時間を資格の勉強に使うのも、有効な手段でしょう。
早く企業に携われる
内定後から大学卒業までの間、内定者インターンを実施している企業もあります。
内定が早くもらえると、それだけ早く参加できるということです。
本格的な業務が始まる前に、自分が行う仕事の具体的な内容について把握できるのは大変有効でしょう。
自分の足りないスキルや、入社後の課題などが明確になり、モチベーションにもつながります。
また内定社インターンでは、社員と関わりを持てるというメリットもあります。
入社後は、社内の人間関係で悩む人も多いでしょう。
上下の人間関係を構築しておくことで、入社後でも面倒を見てもらえる、さらに良い環境で働くことが可能です。
無駄な悩みをなくし、自分の業務へ集中して取り組むためには、職場にいち早く溶け込むことが大切でしょう。
内定がすぐ出る企業を受けるデメリット
早期に内定をもらうことのメリットが理解できたでしょう。
しかし、メリットがあればデメリットもあります。
メリットばかりに着目して、デメリットに目を向けずに就活を進めていくのは危険でしょう。
なぜなら、リスクを考えずに早期内定が出た企業に入社し、予期せぬ事態や問題に陥ってからでは遅いからです。
デメリットを知っておくと、問題が起こっても身構えておくことで対策を練れたり、ある程度の許容ができたりするからです。
次ではどのようなデメリットが存在するのかを解説するので、しっかり理解しておきましょう。
企業についてくわしく知れない
内定が早い分、企業からの説明や面接も少ないため、企業についてくわしく知れない場合があります。
企業とのすり合わせができていないなど、企業についてきちんと把握できなければ、入社後にトラブルを招くおそれがあります。
たとえば、想定より支給されるボーナスの額や回数が少ないなどといった給与面や、休みがあまり取れないなど、福利厚生に関する問題です。
また自分が思っていた仕事と違う業務をさせられるなど、働くうえで根本的な問題も出てくるかもしれません。
このように、企業についてくわしく知らずに入社するのは大変リスクのあることだとわかります。
こういった状況にならないためにも、自分でしっかり企業研究を行うなどの対策が必要になってくるでしょう。
周りの友達に気をつかう
自分がすぐに内定を獲得している場合、友人や同期は就活中である可能性が高いでしょう。
図書館で騒ぐ人がいると迷惑に感じるように、就活中の友達の気持ちを考えない言動は、最悪の場合交友関係の破綻につながります。
自分から遊びに誘うなどはもちろん、内定が出たことを言いふらすなどの行為はやめるべきでしょう。
ささいな行動や言葉でも、無神経だと捉えられることがあります。
就活中は精神的にも疲弊していることがあるため、十分に気を配って接しましょう。
向こうから気分転換に誘われたときなどには応じてあげたり、面接練習の相手になったりなど、まだ就活の友達をサポートする姿勢も大切です。
内定を早くもらっても舞い上がらず、普段以上に周りへの配慮が大切です。
企業から内定をすぐに獲得する方法
早期に内定をもらうことに対しての、メリットとデメリットが理解できたでしょう。
これらをふまえたうえで、内定がすぐに出る企業を志望したいという人もいます。
しかし、具体的にどういった方法がすぐに内定を得るために有効なのか、いまいちわからない人もいるでしょう。
そこで最後に、企業からすぐに内定を獲得する方法について、3つ紹介します。
それぞれの方法や特徴を理解して、自分にあった方法で内定に向けて、参考にしてみてください。
選考直結の説明会に参加する
企業の説明会終了後、グループ選考に参加できる就活イベントです。
特別な選考ルートを受けられる可能性があり、より早い内定を獲得することが可能になります。
説明会とセットになっているため、その企業についてしっかり理解したうえで選考に望むことが可能です。
座談会を設けていることも多く、企業についての質問ができるのも良い点でしょう。
またそこでの選考では、人柄が特に重視されることの多い傾向にあります。
企業と相性の良い人材であることをアピールするため、事前にきちんと企業研究をしておけば、内定に近づくでしょう。
とにかく早く内定が欲しい場合は、企業にそのようなイベントがあるという情報を事前に仕入れ、必ず参加しましょう。
就活エージェントを利用する
就活エージェントを利用すれば、おすすめの企業や選考対策をサポートしてくれるため、内定をすぐに獲得できます。
就活のプロにお願いできるため、自分と本当にマッチしている企業がわからない人にも、おすすめの方法となっています。
理想とする企業や、自分の求める働き方がしっかりある人も企業探しを効率良く行えるでしょう。
また、たくさんの種類があるため、自分に合ったサービスを利用できるのも良い点です。
エージェントによって、取り扱う企業や求人にも差異があります。
内定が早く欲しい場合なら、選考過程が少ない企業に特化したエージェントを選ぶことで実現できるでしょう。
内定が早く欲しいけれど就活のやり方などで迷っている場合は、とりあえず活用してみるのも1つの方法です。
ジョブコミットを利用しよう
ジョブコミットでは専属のアドバイザーが優良企業を紹介してくれ、企業別の選考対策や入社準備までサポートしてくれます。
一人ひとりに合った対策をしていくため、自分の意見や希望がより反映されやすいのは大きな特徴です。
内定がすぐ出る企業に絞りながら、その中でも自分の性格や働き方に合致している企業を探せるのは、大きなメリットでしょう。
企業についてもくわしく知ることが可能なので、先述した企業についてくわしく知れないというデメリットも解消できます。
多くの就活生のサポートをこなしている、たしかな実績があるアドバイザーも多く、信頼性の厚さも魅力です。
手厚いサポートを受けながら効率良く就活を進めたい人は、こちらを利用するのも有効な手段の1つでしょう。
まとめ
内定がすぐ出る企業の特徴と、その企業を受けるメリットやデメリットなどをくわしく解説してきました。
早期に内定をもらうと、時間に余裕ができ、企業と早く関われます。
しかし企業についてくわしく知れないというリスクもあるため、企業研究はしっかり行っておきましょう。
ジョブコミットを活用すれば内定が早く出るのはもちろん、自分とマッチした企業の内定獲得に向けサポートを受けられます。
就活のプロから厚いサポートが受けられるため、1人で就活を進めていくのが不安な人は利用してみると良いでしょう。