【例文あり】ベンチャーの面接で長所ってどう答えよう?考え方や注意点を解説

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はじめに

ベンチャー企業への就職を志望している就活生の皆さん、面接対策は万全でしょうか。

今回は面接において、長所の回答の仕方がわからない方向けに、効果的な長所の伝え方を例文も交えてお伝えします。

一言に長所といっても、闇雲にピックアップしてストレートに話すだけでは、逆効果になってしまいかねません。

長所を考える際の注意点や、ベンチャーならではの回答の仕方などもあわせてまとめていますので、ぜひご参考いただき、面接での好感度を一気に底上げしてみましょう。

【ベンチャーにウケる長所の回答】長所を考える際にすべきこと

ベンチャーにウケる長所とはいったいどんな要素なのか考えていきましょう。

まずは長所を考える際の心構えと、事前準備についてお話しします。

長所とは端的に述べれば、自身の性格や性質で優れているところという意味ですが、捉え方や伝え方によって相手に与える印象はさまざまです。

長所を長所としてうまくアピールするために、企業研究をする・長所を考え絞る・長所に関するエピソードを用意するという点について考えてみましょう。

企業研究をする

まずは企業研究をしっかり行いましょう。

志望する企業の業界規模や業態、ビジネスモデルはもちろん、企業理念や社風までを深く理解することが大切です。

研究を進める中で、その企業がどういった人材を求めているのかといったことが、おぼろげながらにも見えてくるはずです。

必要とされる人材像が見えてくれば、それに応じた長所のポイントもはっきりしてくるでしょう。

自分が自信をもって強調できる長所であったとしても、志望する企業の人材像とマッチするとは限りません。

特にベンチャー企業は日本に古くから存在する老舗企業とは違い、社風もさまざまです。

重視している価値観なども、時代に応じた革新的なものであったりということも多い傾向にあるため、まずは個別の企業研究が長所を考える際の土台となってくるでしょう。

長所を考え絞る

次に、長所を考えて絞り込みを行いましょう。

志望する企業にマッチしそうな人材像をイメージできたら、それに応じた長所をピップアップしていきます。

ピックアップする時点では複数の長所をあげてもかまいません。

「志望する企業に自分のこんな特徴が合っていそうだ」という点を、できるだけ見いだしていくのがポイントです。

複数ピックアップできたら、その中でも特に相性の良さそうな長所を1つ絞り込んでいきましょう。

長所は掛け合わせても問題ありません。

たとえば、新しいもの好き・物事を多面的に捉えられるといった長所は、「既存のやり方に固執せず、新しい挑戦をいとわない」という長所に複合できます。

また、長所は過去にこんな経験をした・このような成果を生み出したといった実績からも伝えられます。

長所に関するエピソードを用意する

長所を考える際に必要なもう1つの点は「長所に関するエピソードを用意する」ことです。

たとえば、視野が広いという長所をアピールしたい場合、単に「私は視野が広い人間です」と言っても、なぜそう思うのかと必ず聞かれることでしょう。

そのときに「私は学生時代に従事していた飲食店のアルバイトにおいて、お客さんの視点に立って○○というサービスがあればより店舗の売り上げに貢献できると思い、提案したところ採用となった」といった、具体的な経験にもとづくエピソードがあれば、長所を補完して余りある説得力を付加できます。

また、エピソードが具体的であればあるほど、採用する企業にとって、応募者の長所がどういった仕事に活かせるかという判断基準にもなるのです。

【ベンチャーにウケる長所の回答】注意点

それでは、実際にベンチャー企業にウケる長所の回答について、お伝えしていきましょう。

長所はあなたの特徴を伝えるうえで一番のアピールポイントです。

しかし、ピックアップの仕方や伝え方を間違ってしまうと、せっかくの長所が台無しになってしまいます。

長所を長所として見てもらえなければ、これほどせっかくの自己アピールが無意味になってしまうのです。

回答の仕方の注意点は、自分主体で長所を選ばない・業務に直結するものを選ぶということです。

自分主体で選ばない

まずは自分主体で長所を選ばないようにしましょう。

自分にはこんな特徴がある・人より優れたこんな能力がある、述べたとしても、志望する企業側ではまったく役に立たず、そもそもそういった人材を求めていないというケースも考えられます。

たとえば「自分はとても積極的な性格で、失敗をおそれずにさまざまな業務へどんどん挑戦していく気概がある」と、長所にあげた場合、正確性が第一に求められる製造現場や管理部門などでは、明らかにミスマッチと捉えられてしまうでしょう。

自己を主張するのは必要なことですが、相手に合わせた主張というものを意識してみると、評価のポイントがぐっと上がります。

志望する企業に合わせて長所を選ぶように心掛けて見ましょう。

業務に直結するものを選ぶ

さらに、長所は業務に直結するものを選んだほうが、企業にとっては採用したあとの状況をイメージしやすいです。

前向きな性格や何事もポジティブに捉えることができ、常にアクティブに行動することを心掛けているといった長所は、どちらかというと性格の特徴という側面が強いです。

そのため、仕事に対してどのようにプラスに直結するのかを判断するため材料としては、あまりにも不十分と言わざるを得ません。

いわゆる、仕事に直結しない長所と捉えられてしまう可能性が高いのです。

素直に特徴としての自分の性格を述べるのではなく、自身の長所の中でも、入社後にその会社で活かせる長所を選ぶのがポイントです。

なお、性格寄りの長所であっても、どのように業務に活かせるかというところまで掘り下げて伝えられるのであれば、十分なアピールになり得ます。

【ベンチャーにウケる長所の回答】ベンチャーに好印象な長所の例

実際にベンチャー企業を志すにあたって、親和性のある人物像を、長所に当てはめて考えてみましょう。

ベンチャー企業では仕事を最後までやり抜く力、すなわち成果を実現できるだけの熱意をもって働ける人材が重宝されます。

ベンチャー企業に求められる資質、すなわちベンチャー企業が採用したいと思っている就活生の特性には、次のようなものがあります。

・仕事に対して熱意をもって取り組め、最後まで諦めない
・主体性があり、自らの意思で動ける
・人望が厚く、周りの多くの人間を巻き込む力がある
・情熱的で何事にも積極的

こうした好感度の高い特性をベースに考え、自らの特性と照らし合わせて、回答すべき長所を構築していくのが良いでしょう。

【ベンチャーにウケる長所の回答】回答の仕方

志望企業に合った長所を探し出すことができたとしても、それはまだ長所の回答としては道半ばです。

回答の仕方のセオリーに応じて、伝える内容の順番を考え、付加要素をどんどん積み重ねていきましょう。

推奨される回答の順番は、結論→エピソード→入社後どう活かせるかです。

このセオリーに当てはめて、それぞれの項目を洗い出していきましょう。

結論はまさに自身の長所そのもので、一般的な表現でも良いので端的に述べましょう。

次にエピソードです。

先に述べた結論の根拠となるのがエピソードで、長所に説得力を持たせるための役割を果たします。

そして最後にその長所がどう活かせるかという、具体的な落とし込みにつなげることで、長所の回答が完結します。

結論

結論イコール自分の長所です。

「私の長所は○○です」とシンプルに、端的に述べるのがポイントです。

まずこの結論から伝えることで、のちに述べるエピソードや入社後に活かせる点についての説明が、大変スムーズになります。

逆に長所の回答を聞く立場になったとして考えてみてください。

「私は過去にこういった経験をし、そのときに○○と感じるようになったことから今のような考え方をするに至り、それが○○という長所の根源となっています」といったような、結論が最後に来る話の流れは、聞く側にとってもわかりにくく、なかなかポイントがつかめません。

そもそも人は長時間の話を聞くのが本質的に得意ではなく、結論が後ろに行けば行くほど、全体の内容がぼやけてしまう傾向にあるといわれているのです。

エピソード

結論、いわゆる長所の内容を補完し、説得力を与えるのがエピソードです。

たしかに「私は真面目な人間です」「積極的な性格です」と言われても、それがどういった根拠にもとづいているかによって印象は大きく変わってきます。

結論となる長所を納得してもらうためにも、具体的なエピソードを準備しておくことが大切です。

過去の経験においてその長所が活かせたことや、経験が長所を育むきっかけになったことなどを話せると良いでしょう。

また、エピソードには客観的な評価を盛り込むことも有効です。

主観のみでどれほど頑張ったかというより、人から感謝されたり褒められたりといった客観的事実や、具体的に○○という目標を達成したといった定量的な数値結果があれば、より信頼性が増すものと考えられます。

入社後どう活かせるか

締めはその長所が入社後の仕事にどう活かせるか、という点です。 長所がアピールポイントとなるためには、あなたがどれだけ素晴らしい人間かということよりも、あなたがその会社に入ってどのような貢献ができるかのほうが重要です。

たとえば、誰にでも好かれる性格であり、短期間で人間関係を構築するのが得意、といった長所があったとします。

その場合は「コミュニケーション能力を最大限発揮して、取引先から信頼されるビジネスパーソンを目指すことで、営業成績を上げて御社の業績に貢献します」といった説明が理想的です。

なぜなら、長所と入社後に活かせる内容について一貫性があり、少なくともなんの根拠もなく活躍の展望を語っているわけではないからです。

【ベンチャーにウケる長所の回答】よくある長所と回答例

それでは、実際にベンチャーにウケる長所の回答例を3つご紹介していきましょう。

構成はすでに述べた、結論→エピソード→入社後どう活かせるか(意気込み)という順番です。

責任感・主体性・コミュニケーション能力の3つに絞ってご紹介していますが、実際は自身の長所の特性に合い、なおかつベンチャーに好まれそうな要素をピックアップしてください。

それでは、回答例を参考にしながら、オリジナルなものを作り上げてみましょう。

責任感をアピール

私の長所は負けず嫌いで、どんな困難な状況にあったとしても、諦めずに最後まで挑戦を続けられることです。 学生時代、体育会系の部活に入っており、そこで部長を務めていました。

ある全国大会の予選でのことです。 部員の中にけが人が複数発生し、満足にチームのラインナップを構成できなくなってしまったのです。

次戦は有名な強豪校との試合でした。

なんとかチームの体制を立て直すべく監督やコーチと相談しながら、普段はレギュラーではないメンバーを抜てきしたり、短期間で少しでもスキルが向上するような練習メニューを考えてみたりと、逆境に抗っていました。

部長としての責任感を強くもち、とにかく諦めずに立ち向かうことで、結果として強豪校に打ち勝つことができ、決勝まで進めたのです。

このような特性と経験から、もし御社に入社できたら、仕事に対しても責任感を持ち、目標を達成するまで決して諦めずに粘り強く取り組んでいきたいと考えています。

主体性をアピール

私は物事を自らの頭で考え、主体的に行動することができます。

大学時代のゼミでは主に行動心理学の研究をしていました。 卒論のテーマは「学生の思考調査」です。 全国の小中学校を対象に、ある思考調査を行った結果、まるで自分の想定とは違った傾向が浮き彫りになり、がく然としました。

普段の研究の結果や心理学のセオリーに当てはめると、まったく予期しないデータが導き出されたからです。

周りの学生たちはそのデータを盲目的に信じ、疑うこともしていなかったのですが、私はどうしてもその結果に納得がいかず、そもそもの分析方法や対象となる学生のパーソナリティに誤りがないかという仮説を立てました。

そして、調査対象となる多くの協力校にヒアリングをしたところ、一部の対象者に回答とは異なる致命的な相違があるとわかったのです。

自ら考え、主体的に行動する自身の特性をぜひ仕事でも活かしたいと考えています。

 言われたことだけをやる・定型的な業務に固執する、そんな仕事を私はしたくありません。

コミュニケーション能力をアピール

私の長所は周りの人たちとうまく調和を取れる、コミュニケーション能力があることです。

学生時代は飲食店のアルバイトをしていました。

勤めていた店舗では個人行動が多く、アルバイト同士の人間関係はきわめて希薄でした。

何か困ったことがあっても誰かに相談するといった環境にはなく、1人で悩み早々に辞めていく仲間も、当初はものすごく多かったのです。

そこで、職場の環境を少しでも良くしたいという思いから、持ち前の明るさとコミュニケーション能力を発揮し、皆へ積極的に言葉を掛けてみました。

また、現場で働くアルバイト全員がお互いに協力し合える環境づくりを目指しました。

具体的にはあいさつの励行と、お互いをファーストネームで呼び合うことを提案した点です。

それにより、私が働き始めた当初に比べ、アルバイトの離職率が大幅に低下し、店長より評価されたのはとてもうれしかったです。

入社後はコミュニケーション能力を活かし、チームの円滑化をはかることで個々の能力を底上げし、業績に貢献したいと考えています。

おわり

ベンチャーの面接における長所の回答について、事前準備の注意点から書き方、具体例までをご紹介してきました。

一口に長所と言っても、ピックアップの仕方や伝え方で、せっかくの長所が反対にマイナスとなってしまう可能性があります。

しかしそれだけは避けなければなりません。 長所はあくまでも自己PRとして利用すべきものです。

あなたの長所をうまく効果的に伝えるためにも、ご紹介したポイントを活用し、面接に臨んでください。

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