【例文付き】書き出しにこだわって受かるガクチカに!ポイントも合わせて解説

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はじめに

就活をするうえで避けて通れないのが、自分の「ガクチカ」を振り返ることでしょう。

学生時代どのような取り組みに力を入れたのかを、わかりやすく説明できるかどうかで合否が分かれるほどです。

その一方、ESのガクチカを書く際は、面接ではない分気が緩みがちではないでしょうか。

しかし、受かるガクチカをアピールするためには、ESでの書き方も意識しなければなりません。

特に導入部分が重要なので、今回はガクチカの書き出しにフォーカスして、工夫すべきポイントを解説します。

ガクチカは書き出しが重要な理由とは

ガクチカは、企業があなたという人物について知る時の判断材料となる非常に重要なポイントです。

就活においてはほぼ必ずといって問われるため、入念に準備をしている方も多いのではないでしょうか。

そんなガクチカは、書き出しを意識することが大切だということをご存知でしたか?

人事の心をグッと掴むことのできるガクチカにするためにも、導入部分の書き方にはテクニックが必要です。

まずは、書き出しが重要である理由について解説していくので、参考にしてください。

人事は書き出し部分で先を読むか判断するため

企業の人事は、就活生から送られる大量のESを目にします。

いくら採用に慣れている人事といえど、その一枚一枚をしっかり読んで処理するのが大変であることは、簡単に想像がつくでしょう。

そのため、まずはざっと目を通して、有望そうな学生のESを絞り込んでいきます。

それは、ガクチカについても同じで、書き出しの部分が貧弱だと、その時点で先を読んでもらえなくなってしまうのです。

ESをすべて丁寧に読んでもらえるのは、書き出しの部分で人事の心を掴むことができた学生だけということになります。

このような現状からわかるように、就活においては、ライバルであるほかの多くの就活生の中で埋もれないような強みが必要です。

「せっかく書いたガクチカを読んでもらえない」「書類選考でなぜか落ちてしまった」といった失敗が起きないようにするためにも、ガクチカの書き出しに力を入れることで、人事に「読みたい」と思わせられるような文章を心がけましょう。

読みやすさが変わるため

ガクチカで人事の心を掴むのも大事ですが、書き出しをしっかり工夫することで、文章全体が読みやすくなるというメリットもあります

というのも、書き出しが簡潔でわかりやすいと、読み進める前にガクチカの全体像を軽く把握することができるようになるからです。

すると、最後まで短時間で読むことができ、内容も頭に残りやすくなるのです。

また、応募人数の多い人気企業においては、人事がESをすらすら読めず1~2回止まるようなことがあった場合、その時点で落としてしまう…という話もあります。

この話はあくまでも噂ではありますが、だからといってあまり軽視することはできません。

人事が処理しなければいけないESの数を考慮しても、読みづらいESを落とすというのは、決してあり得ない話ではないでしょう。

たかがガクチカの書き出し…と思うかもしれませんが、合否を左右する一文になるかもしれないということを意識し、力を入れて書いていく必要があります。

特にベンチャー企業は書き出しが重要

ガクチカの書き出しが重要なのはどの企業でも共通していますが、この傾向は特にベンチャー企業において強いと考えられます。

その理由は、ベンチャーであるがゆえの人事担当者の少なさです。

場合によっては一人だけということも少なくないため、読まなければいけないESの数が大企業と比べて相対的に多くなり、書き出しで厳しく判断されてしまうのです。

ベンチャー企業を志望する方は、周りの就活生以上に書き出しを丁寧に考えましょう。

受かるガクチカの書き出しに盛り込むべき内容

ガクチカの書き出しの重要性がわかったところで、ここからは具体的に盛り込んでいくべき内容を挙げます。

人によってガクチカに書く内容は異なるため、「この書き方をすれば必ず受かる」という正解はありませんが、選考を通過しやすいフォーマットというものが存在するのも事実です。

ガクチカで差をつけたい方は、以下で解説する「組織の規模感」「役職」「取り組みの内容」の3つを盛り込むことを意識しながら、書き出しを考えてみてください。

組織の規模感

組織やグループで取り組んだことをガクチカとしてアピールしたい場合は、その組織の規模感を明記しましょう。

それも「人数の多い」「小規模な」といった曖昧な表現ではなく、具体的に何名かを書くことが重要です。

なぜなら、組織の規模感を数字で表すことで、あなたが目標に向かって取り組んでいる姿を具体的にイメージしやすくなるからです。

また、頑張りをイメージしやすいということは、それ自体が好意的な評価にもつながります。

あなたが頑張ったことを最大限見てもらうという意味でも、組織の規模感は具体的な数字で書いておきましょう。

数字があるかないかは小さな違いのように思えるかもしれませんが、書類上のアピールとしては非常に有効です。

役職

所属していた組織において、あなたがなんらかの役職に就いていた場合は、その経験も大きな強みとなります。

そのため、役職としての責任をまっとうしたなどの経験のある方は、役職名についてもしっかり記載しておきましょう。

この記載をすることにより、後に続く取り組みの内容について、説得力を持ってアピールすることが可能になります。

というのも、施策一つ取っても、どういった立場の人間からもたらされたものであるかがはっきりすることで、人事に納得感を持ってもらいやすくなるからです。

役職者と何も役職のない人間では、目標に対して取り組める内容が異なり、それは会社という組織でも同じことが言えます。

〇〇のリーダーとして、代表として、担当として…といった簡潔な記載でかまいませんので、書き出しの時点で必ず盛り込んでおきましょう。

そうすることで、あなたという人間の持っている本当の力やリーダーシップを、企業に見てもらいやすくなるはずです。

取り組みの内容

最後に、自分が実際に取り組んだことの内容を、わかりやすくまとめて書き出しに持ってくることが重要です。

また、この時に「〇〇サークルの活動に取り組んだことです」のような書き方ではなく、「〇〇サークルで、大会優勝に向けて取り組んだことです」「〇〇のインターンで、売上向上に取り組んだことです」というように、自分が頑張ったことをより具体的に書くよう心がけましょう。

「サークルの活動に取り組む」などは誰にでも可能なので、あなただからこそ頑張れたことをアピールしなければ、ほかの就活生に埋もれてしまいます。

ただし、取り組んだ施策そのものについては、ある程度抽象化した表現を用いても大丈夫です。

たとえば、「練習改革を行い、〇〇大会優勝に向けて取り組んだことです」と書いた場合、練習改革の具体的な内容は明らかになっていませんが、施策そのものが練習改革であることはわかるので、大きなマイナスポイントにはならないでしょう。

ガクチカの書き出しを良くするポイント

以上でご紹介したパターンを基本にして、自分なりの肉付けを行うことで、誰でも好評価につながるガクチカの書き出しを考えることができます。

しかし、もう一歩リードしたいという場合には、推敲によってより改善できるポイントもあります。

「ガクチカの書き出しで差をつけたい」と考えている方や逆に「ガクチカを書いてみたけれどこれでいいのかわからない」という方は、ここで紹介する3つのポイントを見直してみると良いでしょう。

1文は長くなりすぎないように

まず、1文が長くなりすぎていないかをチェックすることをおすすめします

必要な文字数は書き出しの内容にもよるため、一概に目指すべき文字数を決めることはできませんが、一つの目安として50文字前後を心がけましょう。

長くなってしまった場合でも、60文字以内にまとめるのがおすすめです。

日本語はいくらでも長い文章を書くことが可能ですが、一定以上の長さの文章は主語と述語の関係がわかりづらくなり、読んで理解するのが困難になります。

また、書いているあなた自身、文法ミスをしてしまう可能性もあるでしょう。

限られた時間の中で、大量のESを読む人事にアピールするためにも、書き出しの1文は短く簡潔にまとめることが大切です。

なるべく数字を盛り込む

先ほど、組織の規模感を表現するために数字を盛り込むと良いという話はしましたが、それは取り組みの内容についても同じことが言えます。

これには、ガクチカの評価においてあなたの取り組む姿勢だけでなく、目標達成の難しさも重要なポイントとなることが関係しています。

大きな目標を達成した方は、それをアピールするためにも「○年ぶりの優勝」「○校が参加する大会」「前年比○倍の売上」など、具体的な数字を入れながらガクチカを書くと良いでしょう。

これにより、あなたの頑張りの度合いが人事にはっきりイメージしやすくなり、過小評価を避けられるというメリットがあります。

ありのままの自分の力を見てもらうためにも、具体的な数字を挙げることは非常に重要なのです。

「私が学生時代に頑張ったことは」の部分は削る

書き出し部分で「私が学生時代に頑張ったことは~」という文言を入れる方は少なくありません。

しかし、文字数を50文字前後で収めようと考える場合、これは余分な言葉になってしまいます。

もちろん「私が学生時代に頑張ったことは~」と書いたこと自体でマイナス評価になることはありませんが、それにより書き出しの文字数が削られ、アピールが不十分になってしまっては元も子もないでしょう。

この言葉を書かなくてもガクチカは伝わりますし、ないからといって落ちることは考えにくいため、思い切って削ってしまっても大丈夫です。

その代わり、先ほど挙げた役職や数字などの情報を付け足すことで、文章全体の情報の密度を高めていきましょう。

受かるガクチカの書き出しの例文

ここまで、受かるガクチカの書き出しについて詳しく解説してきました。

しかし、具体例がないとなかなか思いつかない…と困っている方もいらっしゃるでしょう。

実際、ゼロから文章を考えるのは誰にとっても難しいことです。

そこで最後に、受かるガクチカの書き出しの例文をいくつかご紹介します。

就活の定番である「体育会」「サークル」「アルバイト」に分けてそれぞれ4つずつ挙げるので、自分のアピールポイントに合わせて、書き出しの参考にしてみてください。

体育会の例文

・100名のラグビー部の主務として、練習改革を行い、創部初の関東大会出場に向けて取り組んだことです。

・11名のサッカーチームのキャプテンとして、チームメイトをまとめて、大会優勝のための作戦を考えたことです。

・テニス部の雑用係から始まり、最終的には全50名をまとめる部長として、部活動の活性化に取り組んだことです。

・野球部の副主将として、9人のメンバーとともに成長し、大学では3年ぶりの地区大会に出場したことです。

サークルの例文

・30名の演劇サークルの主催として、200名規模の公演の成功に尽力したことです。

・軽音部の仲間5名から成るバンドのリーダーとして、大学祭でライブを企画し、50人以上の観客を動員したことです。

・4名しかメンバーがいなかった映画研究会で、会を盛り上げるため広報として活動し、現在では20名のメンバーを集めたことです。

・漫画同好会で同じ趣味を持つ3人の仲間と集まり、50Pのオリジナル漫画を発表するため、制作マネジメントを行ったことです。

アルバイトの例文

・〇〇駅前にある15席のカフェの時間帯責任者として、マニュアル改定を通して客単価1.5倍に貢献したことです。

・居酒屋のバイトリーダーとして、2名の従業員の育成に携わり、店長の業務の補佐も行ったことです。

・個別指導塾で受験生を指導し、一人ひとりに合った指導方針を考えることで、うち3人が第一志望に合格を果たしたことです。

・ファミレスのアルバイトで、40種類あるメニューの英訳を行い、外国人の客数を前年比2倍にしたことです。

おわりに

ガクチカの重要性はどの就活生にも広く知られていますが、書き出しの部分については、あまり気にしていなかったという方も多いのではないでしょうか。

しかし、多くのESを確認する人事の目に留まるようにするためには、自分だからこそアピールできる、オリジナリティのある書き出しから始めることが重要です。

書類選考をスムーズに通過するためにも、ガクチカは特に書き出しに力を入れて、最後まで読んでもらえる工夫をしましょう。

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