キラー質問ってどう対策すればいいの?質問例や対策の方法を紹介

キラー質問ってどう対策すればいいの?質問例や対策の方法を紹介

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はじめに

面接でされる質問の中で、返答に困る問いかけをされるのが「キラー質問」です。

企業は短い時間で、採用すべき人間かを見抜く必要があるため、さまざまな質問をしてきます。

履歴書を見ればわかるような質問では、本当に優秀な人材であるかどうかまでは判断できません。

特に、ベンチャー企業では臨機応変な対応が常に求められる場であることから、キラー質問をされることが多いといわれています。

キラー質問をされたとき、どう対策すれば良いのか、また答えられない質問を受けた場合の対応も含めてくわしく紹介します。

【キラー質問】キラー質問とは

キラー質問とは、返答次第ではその場で不合格となってしまう可能性もある鋭い問いかけのことです。

物事の核心を突く質問から、相手の本音を引き出すのが目的です。

就活生が前もって準備できない質問であることも多く、返答に窮してしまうことも少なくありません。

企業側は入社してから「思っていたのと違う」と思われて離職されることのないよう、自社に合う適性のある優秀な人材を獲得するために、キラー質問を用意しています。

対策は難しいといわれるキラー質問ですが、ただ回答ができれば良いわけではないことに注意が必要です。

特にベンチャー企業では、臨機応変に対応できる人材、また現状を打破するための新しい考え方ができる人材を求めているため、キラー質問をされるケースが多いと覚えておきましょう。

【キラー質問】キラー質問の種類

答え方次第では内定を逃してしまう可能性もあるキラー質問ですが、基本的に無理難題を突きつけて反応を見る質問ではありません。

よく「面接官が意地悪で投げかけてくる質問なのではないか」と思われがちですが、キラー質問は「面接に合わせた受け答えをする人」に対し、予期しない質問をすることで本心を話してもらうのが目的です。

キラー質問は大まかに分けて3つのタイプがあるので、まずはどういった質問をされるのか、心構えをするためにもくわしく見ていきましょう。

過去の経験に対する質問

キラー質問で多いのが、過去の経験に対する質問です。

自分の強みを説明する際、過去にやってきたことや乗り越えてきた経験を例に出すことも多いですが、その確認のための質問をされます。

強みを説明するときには、すでに乗り越えた結果を説明していますが、それが本当に自分の経験なのかを企業側は聞こうとしているのです。 

過去の経験について深掘りして質問をすることで、自分がその過去と向き合っているのか、また自分の主観で説明していないかを見る意図があります。

過去の経験を説明する際、自分がどう思ったり感じたりしたのかを説明する人は多いのですが、実際に会社で働く場合、求められるのは対応力です。

過去の経験に対し、自分は具体的にどう対策をしたのか相手にわかりやすく説明できるかどうかも見られています。

人間性に関する質問

キラー質問では、人間性に関する質問も多くされます。

あなたがどのような性格で、どういった思考で行動する人間なのか、質問を通して見ることが目的です。

企業においては、ほかの社員とコミュニケーションを取れるか、チームとして行動する場合の協調性の有無が求められます。

そのため企業内で実際に起きた事柄に対して、どういった対応や発言をするのか、またこういった事態が発生した場合、自分ならどうするのかを問われます。

質問に対しての回答に正解はないため、返答次第では「自社に合わない」と判断されることも多いのが特徴です。

また会社の仕事内容に対する考え方、通常とは違うやり取りを求められたときの反応、働くことに対して忍耐力があるかどうかもこの質問で見られています。

仕事への取り組み方に関する質問

「あさってから出社してくださいと言われたらどうしますか」といった、仕事への取り組み方を問うのもキラー質問の1つです。

有名な「この水を1万円で売ってください」という質問も仕事への取り組み方を見るための質問です。

企業について事前に調べてきているかを見ることも目的であるため「企業理念を知っていますか、あなたならその理念を実現させるためにどう行動しますか」といった質問もあります。

この質問の回答にも正解はありません。

普段から物事にどう取り組んでいるのかを見ることが目的であるため、無茶なやり取りを求められる可能性もあります。

言われたことしかできない人材では採用しても意味がないため、就活生側にとってはきびしいと感じる質問をされることもあると考えておきましょう。

【キラー質問】キラー質問の例と対策の仕方

キラー質問は、企業側が就活生に対し、何を知りたいかによって問いかけが変わります。

きびしいと感じる質問をされることもありますが、その意図を把握できれば問題なく答えられるものばかりです。

ここではキラー質問とされる3つのタイプの中で、されることが多い質問を例としていくつかご紹介します。

企業の意図を把握し、事前に準備をしておけば回答に詰まることもなくなるため、ぜひここにあげた例と対策を回答の参考にしてみてください。

過去の経験に関する質問と対策の方法

過去の経験に関する質問の例は以下のようなものがあげられます。

・あなたがこれまでもっとも頑張った経験について教えてください

・苦しかった経験についてどう乗り越えたか教えてください

・入社後に活かしたいと考えている経験はありますか?

・課題や目標をもって取り組んだ経験はありますか?

・学生時代の目標はなんでしたか?

・これからも継続して続けたいと考えていることはありますか?

過去の経験についての質問は、自己PRで自分の強みを説明する際に提示した経験を深掘りする意味で投げかけられることが多々あります。

課題や目標をもって物事に取り組んできたかを聞くことで、実際に入社してから困難にぶつかっても立ち向かえるかどうかを見るためです。

説明するための経験をいくつも用意する必要はありません。

過去の経験について、なぜ取り組もうと思ったのか、経験から何を学んだのか、経験によって自分が何を得たかを具体的に答えられるようまとめておきましょう。

過去の経験で無理難題を聞かれることはまずないので、相手にわかりやすい説明ができれば問題ありません。

人間性に関する質問と対策の方法

人間性に関する質問は以下のようなものが考えられます。

・あなたが一緒に働きたくないと思う人はどんな人ですか?

・あなたが一緒に働きたいと思う人はどんな人ですか?

・チームで働く際大切だと思うことはなんですか?

・組織のリーダーに指名されたらまず何をしますか?

・後輩に成績を抜かれたらあなたはどうしますか?

・上司が不正をしていたらあなたはどうしますか?

・あなたが譲れないと考えている価値観について教えてください

人間性に関する質問は、会社内で一緒に働きたい人間かどうかを確かめるためのものです。

性格や価値観を把握することで、企業の社風とマッチしているかどうかを把握しようとしています。

質問する会社が何を重要視しているかで答えが変わるため、これが正解という回答はありません。

ただ、自分の人間性に一貫性をもつことが求められます。

チームで働くために必要なこととして「協調性の重視」や「相手の意見を尊重する」と答えていたのに、別の場所で「自分の能力を発揮して結果を残したい」と答えると「認識にズレがある」と見なされます。

応募先の企業がどういった人間を採用したいと考えているのかを調べたうえで、自分の軸や価値観を定めておくと質問されてもぶれない回答ができるでしょう。

仕事への取り組み方に関する質問と対策の方法

仕事への取り組み方に関する質問は、以下のような例があげられます。

・当社でどのように働いていきたいですか?

・当社でしかできないことはなんですか?

・当社にどのようなイメージをもっていますか?

・来週から出社するとしたらまず何をしますか?

・当社の課題はどのようなものだと思いますか?

・当社の利益を10倍にする方法はなんだと思いますか?

入社してからどう仕事に取り組んでいきたいと考えているか、キラー質問で問われることが多々あります。

この質問で大切なのは、相手に気に入られる回答をすることではなく、なぜその回答に至ったのかを説明できることです。

先に紹介した2つのキラー質問と同じく、仕事の取り組み方にも正解はありません。

企業ごとに求められている回答は違うため、その質問によって企業がどういった人材を求めているかを把握しておく必要があります。

企業がどういった課題を抱えているかがわかっていれば、利益をあげるためにどういった事業を展開していくべきなのか答えられるはずです。

「なぜ自分はそう考えたのか」と日常から考えるようにし、論理的思考力を身につけておきましょう。

【キラー質問】回答が思いつかない時の対処法

キラー質問をされた際、回答が思いつかない事態に陥ることも少なくありません。

企業によっては、回答が難しい質問をすることで、応募者がどう対応をするのか反応を見るねらいもあります。

ここで注意したいのは、答えられず黙ってしまうこと、もしくはその場しのぎで思いつきの嘘を言ってしまうなどの誤った対応をしてしまうことです。

キラー質問ですぐ回答できないくても悪いことではありませんが、対応を間違えると自分自身の評価を下げることにもなりかねません。

そこで、どうしても回答を思いつかないときの対処法について紹介します。

考える時間をもらう

回答がすぐに思いつかない場合は、考える時間をもらえないか伝えましょう。

「申し訳ございません、少し考える時間をいただけないでしょうか」と伝えれば、問題はありません。

「面接に対する準備が足りていないと、マイナスの評価をされてしまうのでは」と考えてしまうかもしれませんが、そういったことはありません。

詰まったこと自体より、その状態をどう打破するか、その対応力が見られるからです。

考えたうえでの回答がしっかりとしていれば、むしろプラスの印象になる可能性もあります。

ただし注意したいのは、同じ対応は何度もできないことです。

答えに詰まるたびに「考える時間をください」を繰り返していては、対応力がないと判断されてしまいます。

考える時間を求めるのは、最後の手段と考えておきましょう。

前提条件を確認し整理する

答えられない質問の場合、こちらから前提条件を確認しましょう。

たとえば「この水を1万円で売ってください」という質問をされた場合です。

この質問の回答は、前提条件でさまざまなパターンが考えられるため、問い返すことで時間を稼ぎ、その間に思考を整理してみましょう。

「水は水道水ですか、それとも貴重な水ですか」「売る相手はどんな人でしょうか」「販売している会社の事業内容を教えていただけないでしょうか」といった質問で内容を確認し、整理してから回答に移りましょう。

聞き返したり条件を確認したりすることは、時間稼ぎであることは面接官もわかっています。

それでも、答えられず黙り込んでしまうよりは「対応できている」と見なされます。

時間稼ぎで評価が下がることもないため、堂々と質問して問題ありません。

【キラー質問】ベンチャー企業はキラー質問が多い

キラー質問は、ベンチャー企業では特に多いため、事前の対策が必須です。

ベンチャー企業では、やりぬく力や困難に対してくじけない気概である、グリッド力を重視しています。

仕事にどう取り組むか、またピンチに直面した場合にどう対処するのか、面接の短い時間では把握できない人間性を見る必要があるためです。

そのため回答が難しいキラー質問をされることが多々あります。

ベンチャー企業では全員が同列の実力を求められたり、社長や上司に代わって対応したりといったことも多くあります。

キラー質問に戸惑い、口ごもるようでは、どんなに知識や技術を持っていても内定は難しいと言えるでしょう。

ベンチャー企業への就職を考えているなら、企業研究と共に、キラー質問の対策もしっかりしておくことが大切です。

まとめ

就活生を悩ませるキラー質問は、企業がどういった人材を求めているかによって質問内容は変わります。

それでも、事前に企業研究をしておけば、答えられない質問ではありません。

キラー質問で企業が把握したいことを、事前の企業研究で深掘りし、対策しておきましょう。

特にベンチャー企業の場合は、どういった場合にでも対応できる対応力や、仕事に対するグリッド力をキラー質問で把握したいと考えています。

面接の場で臨機応変に対応できるよう、キラー質問の対策をしっかりしておきましょう。

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