【例文5選】自己PRで集中力をアピールするのはアリ?集中力のある人の特徴や注意点、言い換えを解説!

【例文5選】自己PRで集中力をアピールするのはアリ?集中力のある人の特徴や注意点、言い換えを解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

就職や転職活動を行う際の職務経歴書やエントリーシートには、自己PRを記入する欄が設けられています。

自己PRは、自身の得意とする分野や強みを企業に伝え、企業や業務とのマッチングを検討してもらうための重要なポイントの一つです。

自身の強みを「集中力」だと考え、自己PR欄に書こうと考えている人も多いでしょう。

この記事では、自己PR欄に「集中力」を自己の強みとして記載する際に大切なポイントを紹介しています。

この記事を参考にして、書類選考を通過し、面接に駒を進められるような自己PRにしましょう。

この記事を読んでわかること

・自己PRで集中力をアピールするのはアリかどうか

・自己PRとは

・集中力がある人の特徴や向いている職種

・集中力で自己PRを書く際のポイントや注意点

・ジャンル別の参考例文

この記事をおすすめしたい人

・集中力で自己PRしたい人

・集中力でアピールしたいけど、アリなのか不安な人

・どのようにアピールしたらいいか分からない人

・コツや注意点を知りたい人

・就活で失敗したくない人

目次目次を全て表示する

【集中力は自己PRで使える?】企業が自己PRを聞く理由

履歴書や職務経歴書、エントリーシートには、必ず自己PRを記載する欄が設けられています。

つまり、募集企業のほとんどは、応募者の自己PRを知りたいと考えているのです。

では、なぜ企業は応募者の自己PRを知りたいと考えているのでしょうか。

それは、自己PRを通じて、志望度と応募者の人となりを判断したいと考えているからです。

ここでは、志望度と人となりを判断する材料である、自己PRについて詳しく解説していきます。

志望度を見極めるため

志望度とは、その企業に就職したい、その業務に従事したいと考える応募者の志望の度合い、熱量を指します。

企業としては人材を採用するにあたり、企業や業務内容とマッチした人材を長く雇用することを目的としているため、当然志望度の高い人材を採用したいと考えるでしょう。

志望度が高いと感じられる自己PRを書くにあたっては、客観的に自分自身を分析することも必要です。

さらに応募する企業や事業内容をしっかりと研究し、自分であればどのように貢献できるかを明確にすることが求められます。

企業の持つ企業理念と、自身のキャリアステップが同じ方向を向いていることも重要な要素です。

これらの作業を行い、限られた文字数の中で余すところなく表現できれば、採用担当者の好感を得ることができるでしょう。

どのような人かを簡潔に知るため

通常、応募書類に記載できる自己PRは300文字程度となっています。

人間が1分間に話せる文字数も300文字程度といわれており、面接時間が5分であった場合、1分という時間は非常に貴重な時間です。

しかし、あらかじめ1分ぶんの情報を先に提示しておくことで、面接官は応募者の人となりを簡潔に知ることができ、応募者に合わせた質問をあらかじめ準備しておくことができます。

いくつかの質問を想定しておくことでスムーズに面接が進行し、お互いに多くの情報を共有できて、入社意識や志望度のすり合わせも可能となるでしょう。

面接時間という限られた時間の中で、応募者の性格や性質を少しでも深く理解するためにも、自己PR欄は有効なポイントとなっています。

企業にマッチするかを見極めるため

企業は、自己PRの内容が企業理念や社風にマッチしているかに着目して評価しています。

なぜなら、応募者が将来の活躍できる可能性に期待し、そのポテンシャルを採用判断の基準の1つにしているからです。

もしも企業とのマッチング度が低ければ、応募者が本来の能力を発揮する環境が整わないことが考えられます。

それは、短期間での離職につながるリスクになると企業は考えます。

そのため、強みや活動した内容と、その活動の結果がいかに志望企業や職種にマッチしているかをアピールすることが大切です。

企業研究を通じて企業が求める人物像を把握して、最適な内容をアピールすることで企業に安心感を与えられます。

【集中力は自己PRで使える?】自己PRで集中力を伝えるのはアリなのか?

自己PRとして「集中力」を記載するのは、ありです。

一説によると、人間が集中できる時間は1日のうち5時間程度といわれています。

企業がほしいのは、その限られた時間の中で、しっかりと集中して業務に取りかかれる人材です。

そのため、応募者がこれまでの人生の中で、どのような状況下でどれくらい集中することができたのか、またその集中がどのような結果を生んだのかを知りたいと考えています。

集中力は、企業が求めている能力である継続力や忍耐力、自己管理能力の根底にある能力ともなるため、集中力を自己PRにすることはとても有効です。

これまでを振り返り、集中力によって上げた成果の中から、とくにインパクトのあるエピソードをピックアップしましょう。

短所と捉えられるアピールはNG!

自己PRで集中力があることをアピールするときは短所として捉えられるアピールをすることは避けましょう。

自己PRで集中力をアピールする際には、短所やマイナス要素を除き、集中力を長所としてアピールすることが重要です。

例えば、「私はアルバイトをしている時に集中しすぎて、周りの状況や他のチームメンバーの声が聞こえなくなることがありました」と面接官へマイナスの印象を与える自己PRになっていないか気を付けましょう。

したがって、自己PRで集中力があることをアピールする際には、その集中力が、どのようなポジティブな結果をもたらし、何が良かったのか具体的に示します。

そうすることで、より良い印象を面接官に持ってもらうことができます。

【集中力は自己PRで使える?】集中力がある人の特徴

集中力があることは多くの場面での作業効率やクオリティの向上に影響するため、一般的に強みとして企業に評価されます。

企業が考える集中力がある人物像を詳しく見ていきましょう。

中途半端が好きではない

集中力がある人は、物事を中途半端に終わらせることを嫌う傾向があります。

なぜなら、一定の成果が得られるまで集中した状態を保ち突き進むことが、最も効率的だと考えているからです。

例えば、一度作業を始めたタスクは、目標が達成できるまで一貫してやり遂げるなどです。

途中で作業を中断するとどこまで進んでいたのか再確認する時間や、再び集中力を高めるまでの時間が必要になり効率が下がってしまうからです。

ただし、最後までやり遂げたい気持ちが先行するあまり、物事に没頭し過ぎてしまい周囲の状況が見えなくなることもあります。

そのため、周囲の状況にも目を向ける能力や柔軟性も併せ持っていることを伝えるなどの工夫が必要です。

感情をコントロールできる

集中力がある人は、感情を上手にコントロールする能力も高い人が多いです。

集中して高い作業効率を保って取り組むには、不要な感情や心の中の雑音を一時的に横に置いておき、感情を上手にコントロールする必要があります。

集中力のある人は日常的にこのような感情のコントロールを行っているため、もし感情が昂る状況やストレスを感じる状況に晒されても冷静さを保ちやすいです。

例えば、進行中のタスクでトラブルが起きたときや失敗への恐れ、期限に対する焦燥感を感じたときなどでも冷静に対応できます。

そのため、企業からは様々な状況でも安定した成果を出せて、安心して仕事を任せられる貴重な人材と評価されるでしょう。

計画を立てるのが上手

集中力のある人は、無理なく効率的に作業を進めるための目標設定が得意です。

また、取り組み始めたことを中途半端に終わらせることも避ける傾向があり、明確な手順を設定し無理なく遂行できる作業時間を見積もりしています。

その見積もりをもとにスケジュールを組み、計画通りに作業を進めるように普段から心掛けています。

このような特性は計画に沿った作業を確実に進める際の強みとして活かされています。

例えば、大きなプロジェクトを手がける際に、全体の作業工程を細分化して1つの工程にかかる時間の見積もりをします。

その上で、時間を確保しては1つずつ集中的に取り組むことで、プロジェクトを効率よく進めるでしょう。

切り替えが上手

集中力のある人は切り替えが得意なため、複数の業務を掛け持ちしても効率的に進められます。

集中力が高い人は目の前の業務にフォーカスして取り組むことで、前後の業務など外部の要因に気を取られることなく作業ができます。

その特徴を活かして業務のタスクを細分化し効率よく切り替えて業務が進められます。

これは、特に多様な業務を掛け持ちする現代の仕事環境において非常に有効なスキルと言えます。

例えば、プログラムコードを書く業務と、WEB制作のプレゼン資料を作成する業務を並行して行うこともあります。

その際、それぞれの業務タスクを細分化して効率よくスケジュールを立て、1つずつタスクを完成させていくのです。

短期間で結果を出せる

集中力のある人は、短時間で一定の結果を出せます。

なぜなら、一般的な人よりも集中状態に入るウォーミングアップの時間が短いため、すぐに目の前のことに専念できるからです。

この能力により限られた時間の中でも高効率で取り組むことが可能となり、結果的に無駄に時間を消費することがほとんどありません。

例えば、プレゼンテーションに向けて情報やデータの収集を行う業務において、集中力の有無が違いをもたらします。

集中力があると開始早々に外部要因をシャットアウトして専念できるため、一般的な人よりも短期間で精度の高い資料が作れるでしょう。

これは変化の早い現代の時代において、非常に価値があると言えます。

集中力はベンチャー企業に刺さる!

集中力は、どの企業・職種でも重宝されるスキルですが、とくにベンチャー企業においては評価が高いスキルといわれています。

ベンチャー企業では、まず自社の実績を上げ、知名度を上げる必要があります。

そのために求められるのは、業務に集中して取りかかり、効率よく成果を上げられる人材です。

集中力がある人材が増えることで、業績アップやプロジェクトの進行が見込まれます。

さらに、既存の社員の効率や成果の向上につながり、職場全体も活性化できる可能性があります。

職場環境の改善にもつながるスキルとして、集中力は歓迎されるスキルとなるでしょう。

企業研究をよく行い、自分の過去の成果に絡めることで、採用担当者により興味を持ってもらえる可能性があります。

【集中力は自己PRで使える?】集中力がある人に向いている職種

集中力は多くの職種で評価される強みですが、特に業務へ関わりがあり高く評価される職種があります。

それは、集中力を欠くとトラブルになったり、業務効率が乏しく低下する職種です。

具体的に解説していきます。

ITエンジニア

集中力がある人に向いている職種として、ITエンジニアがおすすめです。

プログラミングやシステム設計などの作業では、プログラムコードを1つ間違える僅かなミスでもエラーが発生してしまったり、大規模なシステム障害に繋がるリスクがあります。

そのため、細部に至るまで注意を払いながら問題を解決していく必要があり、それには集中力が必要です。

エンジニア職を志望している方で、他の自己PRを探してみたいと考えている方は、こちらの記事も参考にしてみてください!

ITエンジニア

ITエンジニアには、集中力が不可欠の能力です。

例えば、プログラマーの場合プログラムコードを1つ間違える僅かなミスでもエラーが発生してしまったり、大規模なシステム障害に繋がるリスクがあります。

そのため、集中してプログラムコードを書くことや出来たプログラムの検証を行える人材が評価されます。

他にも、システムのエラーや不具合の原因を突き止めるには、深く集中してプログラムコードを読み解き原因究明しなくてはなりません。

また、IT技術は日々進化して新しい技術やツールが生まれ続けているため、日々の業務と頭を切り替えながら学び続ける必要があります。

このように集中力のある人が持つ特徴が活躍のカギになるでしょう。

総務

総務部門は社員の個人情報や社外秘のデータなどを取り扱うことが多いため、ミスが許されず正確性が求められる職種です。

総務では会社の経営基盤となる部分を担い、人事や労務管理から設備管理まで幅広い業務を担当しています。

これらの担当業務は詳細な手続きや正確で細かいデータ管理が求められます。

例えば、社内規定の管理では誤解を与えない正確な記述が求められ、給与計算では1円の誤差も許されないため、高い集中力で正確な作業を行う必要があります。

このように正確性と集中力は相互に関係している特徴です。

高い集中力があれば正確な業務を行うことが容易になり、正確な業務を継続していく中で集中力が養われていくからです。

Webライター

Webライターは時に長時間執筆することもあるため、集中力があり長く持続できる人に向いている職業です。

Webライターは、ウェブサイトやインターネット通販サイトで掲載される記事やコンテンツの執筆を担当しています。

クライアントからの依頼に基づいて、インタビューや提供された資料から情報収集を行います。

それらの情報を読者が理解しやすい形で伝える文章力が求められます。

そのためクライアントや依頼内容を深く理解して、文章に落とし込むことが不可欠です。

その理解には長い時間がかかる場合もあり、集中力の維持が重要になります。

このような作業をスムーズに進めるためには、スケジュール管理が得意であることも重要となります。

研究員

研究員は、新しい技術の開発において実験から得られたデータを分析を行い、少しの変化に気づくためにも集中力が必要な職種です。

集中力がある人は、複雑な問題でも継続的に取り組め、あらゆる観点から実験結果をみることができます。このような細かい観察力が、商品の品質向上や競争力の強化につながるからです。

メーカーの商品開発では、集中力があり、探究心旺盛な研究員が重要な人材となります。集中力を活かし、深い洞察力を得ることで、競争激化する市場環境で差別化された優れた商品を創り出すことができるでしょう。

クリエイティブ系

Webデザインや映像制作、広告クリエイティブ作成などの業務は、独創性や創造性を持つだけでは十分ではない職種です。

これらの職種は、顧客が表現したい内容や要望をヒアリングして、その意図を制作物を通じて視聴者に伝達することが要求されます。

そのため、集中力を維持して計画的な作業ができて、細部までこだわることのできる人が向いています。

例えば、デザインの細部へ目を向けることや色の調整や映像の編集点の微調整などといった作業には、高い集中力を持ってやり遂げることが求められます。

また、幅広い顧客からの要求を満たす高品質な制作物を短期間で量産していく必要があり、切り替えが得意なことも活かせるでしょう。

【集中力は自己PRで使える?】集中力を自己PRとしてアピールする際の構成

集中力が自己PRとして有効なポイントであることが理解できたところで、次に重要になるのが、集中力を自己PRとして記載する際の構成です。

構成によっては、集中力が自身の強みではなく、弱みとして受けとめられる恐れもあります。

そのため、構成の要素とその順番には注意が必要です。

構成の要素は大きく3つあり「結論」「エピソード」「結果学んだこと」の順に記載します。

以下では、それぞれの要素について詳しく解説していますので、しっかりと理解して自己PR作りに活かしてください。

結論

職務経歴書やエントリーシートなどビジネスに関する文書では、最初に結論を伝えることが重要となります。

これは、途中で多くの情報を伝えすぎて、結論がぶれてしまう危険性を回避するためのポイントです。

また、相手に「基本に忠実でありたい」「効率的に行動する」「相手を尊重したい」という心理状態を示すことができるというメリットもあります。

自己PRの冒頭で「私の強みは集中力があることです」と伝えておくことで、書類を審査する担当者も「集中力がある」という認識があるため、安心して書類を読むことができます。

さらに「集中力がある」という事実に基づいて、このあとにくるエピソードや結果学んだことの情報を得られるため、情報の整理が容易です。

採用担当者に余計な時間と労力をかけずに一番大切なことを理解してもらうためにも、結論を先に述べるようにしましょう。

エピソード

「集中力がある」という結論を伝えたあとは、その結論につながるエピソードを展開します。

できれば一つではなく、複数のエピソードを紹介できると良いでしょう。

「毎日通学中の電車の中で、資格取得に向けた勉強を行って合格した」など、集中力が結果に結びついたエピソードがあれば積極的にアピールします。

「部活で毎朝自主練習を1時間ほど行った結果、県大会で個人優勝した」など、集中力により取得した具体的なランキングや数値は、実績を裏打ちする重要なポイントです。

胸を張って申告しましょう。

とくに結果に結びついたエピソードがない場合も「読書好きで、休憩をはさむことなく小説を一気に読み終えることができる」など、自分の体験を正直に自己PRに盛り込むといいでしょう。

結果学んだこと

具体的なエピソードを紹介したら、その体験を通じて学んだことも合わせて披露しましょう。

経験を通じて得たものは、集中力があるという自己PRの確たる裏付けとなります。

学んだことは、必ず成功事例である必要はありません。

失敗や問題に直面した際などからも、学ぶことは多くあります。

重要なのは、実際にどのように考え、どのように行動したかです。

採用担当者が知りたい部分もその過程であり、自社とのマッチングの検討材料とすることができます。

また、考え行動を起こした結果、良い評価をえられたのであれば、しっかりその部分も伝えましょう。

ただし個人的な感情は盛り込まず、あくまでも理論的で体系的な文章を心がけることも必要です。

入社後どのように活かせるか

学んだことを入社後その企業でどのように活かせるか、関連付けておくとよりいいでしょう。

その際「この経験を活かし、貴社での業務で役立てたいと思います」といった漠然とした内容で伝えるのは避けます。

「貴社が力を入れている、〇〇というプロジェクトで集中力と、この経験を活かし、身に付けたスキルをもとに△△のように役立てたい」と具体的なプランを伝えるといいでしょう。

そのためには、企業研究が必要となります。

経営理念や事業内容を調べ、その企業が力を入れていることや、同業他社から突出している部分を見つけます。

自分のスキルをその企業でこそ活かしたいと、熱量が伝わるような流れを作ると効果的です。

自己PRは構成が一番大事!

自己PRは、あなたのスキルや経験、価値観などを伝えるための手段です。要点を簡潔に伝える構成となっていれば、採用担当者へ情報が整理された形で伝えることができます。

これにより、相手の興味を引くことができ、より理解してもらえるため、印象に残りやすいメッセージを受け取ってもらえます。

どれだけ内容が良くても構成が悪ければ採用担当者へは伝わらず、興味を持ってもらえません。

そのため、内容だけでなく構成にも十分に気をつけて作成することを心がけましょう。

以下の記事では採用担当者へ印象を残すことができる自己PRの作成方法について詳しく解説をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

【集中力は自己PRで使える?】集中力をアピールする際のポイント

企業は自己PRの内容から、自社が求める人物像に合致しているかや志望度の高さ、応募者の人柄を評価しています。

そのため、企業分析と自己分析・他己分析の結果を見比べて、最適なアピールを行いましょう。

企業分析をしておく

企業分析を十分に行うことは、企業が応募者に求めている人物像を理解する上で非常に重要です。

企業分析の結果を通じて、強みである集中力が自己PRに効果的であるか判断できます。

社会人には一般的に集中力が求められていますが、志望する企業や職種により過度な集中力は評価されない場合があります。

例えば、関係構築やブランディング力が必要なPR・広報、組織力やマルチタスク能力が求められるイベントプロデューサーの職種などです。

企業分析は、企業ホームページや企業説明会で業務内容の情報を集めたり、OB・OG訪問で社風について調べるなどして行いましょう。

得られた情報をもとに、強みである集中力を効果的にアピールしましょう。

自己分析・他己分析をしておく

自己分析と他己分析を通じて自身の強みが本当に集中力だけなのかを確認し、他にもっと良いアピールポイントがないのかなどを再検討します。

そうすることで、集中力を自信持って企業にアピールできるようになります。

自己分析は、自分史やマインドマップが効果的です。

自分史を行えば、過去の出来事を書き出して自分の歩んできた歴史を客観的に見つめ直すことができます。

一方、マインドマップは自分の頭で感じることを文字に書き起こす方法で、考えや価値観を掘り下げていきます。

さらに、ジョハリの窓を用いた他己分析を行うことで、これまで自分では気が付けていなかった強みや他人目線とのギャップを知ることができます。

他の長所もアピールする

集中力は多くの業種で評価される基本的な能力です。

しかし、それだけでは企業が物足りないと感じる場合もあります。

そこで、他の長所と組み合わせてさらに魅力的な自己PRにすることが重要です。

その際、志望企業の業務内容を把握して、企業が求める人物像に沿った長所を付け加えます。

集中力がある人は一つ一つのことに深く取り組むため数は少なくなる反面、より深いコミュニケーションを図る傾向にあります。

また、複数のタスクを細分化して効率よく同時並行的に取り組む能力もあります。

このように、一見集中力とは相反するように思えるコミュニケーション力や、マルチタスクの強みも同時にアピールできます。

言い換えるのが効果的

集中力を別の言葉で言い換えることで、企業にとってイメージしやすくなることが期待されます。

その際、自分の強みをより強く反映した言葉を選ぶと効果的です。

例えば、1つの問題に注意を集中させる能力が高く困難な状況を乗り切る力があることや、深い思考で表面的な理解を超えて考察することで新しいアイデアを提案できるなどです。

そのためには、集中力が高いことでどのような強みが発揮できているのか、エピソードをもとにしてその内容を洗い出してみましょう。

<効果的な集中力の言い換え>

・継続力

・忍耐力

・自己管理能力

・フォーカスする力

・熱中できる

・没頭できる

・専念できる

・冷静沈着

・一点集中

・目的思考

・一心不乱

【集中力は自己PRで使える?】集中力を自己PRとしてアピールする際の注意点

集中力を自分の強みとして自己PRに書くことは有効ですが、書き方によっては短所の自己PRと受けとめられる恐れもあります。

例えば、集中力が高いことで、周囲との協調性を欠くことにならないかという懸念が生じる場合も考えられます。

集中力が高いことをアピールするうえで、相手にネガティブに受けとめられないためにも、注意をしたいポイントは大きく2つです。

「集中力がゴールにならないようにする」「今後の貢献につなげる」という2点について、詳しく見てみましょう。

集中力がゴールにならないようにする

企業が「集中力が高い」と書かれている自己PRに対して高い評価を与えるのは、その高い集中力を今後自社でどのように活かしてくれるかを期待しているためです。

そのため「〇〇をすることにより高い集中力を得ることができました」というような、集中力がゴールとなっている自己PRは控えましょう。

「集中力を活かすことで〇〇が達成できました」など、集中力を結果に結びつけるためのツールとした自己PRが望ましいです。

また、話の流れでは「今後もさらに集中力を高めながら、より効率的な業務が行えるように精進していきたいです」というように、成長する意思を見せる方法も効果的でしょう。

いずれの場合も、企業に貢献するためのスキルの一つとして、集中力をアピールすることが必要です。

今後の貢献につなげる

自己PRは、これまで経験したことから習得したスキルや知識を述べて、自身の人となりを知ってもらうものです。

しかし同時に、体得したスキルを企業でどのように活かし、貢献できるかを述べることも必要です。

集中力が高いことで、就職後どのように活かして企業に貢献できるかを端的に述べましょう。

企業研究により明らかになった企業理念や事業内容、進行中のプロジェクトに絡めて、集中力が高いことで期待できる効果をアピールします。

また、企業の経営方針と自身のキャリアステップが同じベクトルを向いているとしたうえで、その方向に進むために集中力をどのように活かしたいかを述べるのも一つの方法です。

企業にとって、自身の持つ集中力がいかに有効かをプレゼンしましょう。

集中力が高い人ならではの短所も把握しておく

自己PRで長所として「集中力」をアピールするのであれば、集中力の高い人が持つ短所も理解する必要があります。

長所と短所は表裏一体とも言えるため、集中力の持つ良い側面と悪い側面の両方を把握することが大切だからです。

実際、周囲の状況が見えなくなることや視野が狭くなる、1つのことにのめり込んでしまうなどの短所として捉えられる場合があります。

長所や短所は主観的な事柄であるため、その受け手により異なる印象を与える可能性があります。

そのため、集中力がもたらす悪い側面を補うために意識して取り組んでいることを一緒に伝えるのが効果的です。

例えば、一定期間ごとに休憩を挟むことで周囲の状況に気を配るなどです。

業界や職種によっては集中力がアピールにならないケースがある

集中力は多くの場合長所として捉えられますが、志望する業界や職種によりアピールポイントとして活用できない場合もあります。

集中力がある人の主要な特徴である、外部要因の影響を受けず業務に没頭できる能力があまり必要とされない業界や職種が存在するのです。

例えば、臨機応変な対応で顧客や取引先との関係構築が求められるコンサルティング業界や、多様な関係者の意見を取りまとめる能力が重視されるデジタルコンテンツ業界がその代表例です。

集中力が高く評価されるのかを知るには、業界研究や企業研究が大切です。

志望企業の経営理念やビジョン、社風を把握することで、求められている人物像が理解できるでしょう。

【集中力は自己PRで使える?】集中力を自己PRに用いる際の例文

ここまで見てきたように、集中力を自己PRとして紹介する場合には、これまでの経験で培ってきた集中力を活かし、企業にどのように貢献できるかを明確にしておくことも重要です。

一方で、集中力が高いことを企業がネガティブに受けとめられないよう、注意して記載する必要があります。

これらのポイントを踏まえたうえで、長期インターンと学業のそれぞれに特化した自己PRの例文を紹介します。

この例文を参考に、自身にあった自己PRを考察してみてください。

長期インターン×集中力

私の長所は、集中力が高い点です。
私はこれまで、長期インターンとして活動していました。
その中で、集中力を活かして業務を行うことにより、インターン開始から約3か月で、インターン生の中で作業効率1位として表彰されたことがあります。
インターン開始当初はわからないことが多く、失敗することも多かったです。
しかし、根気強く上司や先輩、同期のインターンに質問し、持ち前の集中力を活かしながら地道に努力を重ねました。
業務に慣れてくると、自分なりに作業品質を落とさず、自分なりの効率的な作業を模索しながら進めるようになり、結果につなげることができたと考えています。
貴社に採用していただいた際には、持ち前の集中力を活かして作業効率化を図り、会社全体の作業効率の向上に貢献していきたいと考えています。

例文解説

文章の始めに、集中力が高い点を結論として明確にしています。

その結論を印象付ける経験として、インターンで最初は苦労したが作業効率で表彰されるまでになったことが述べられています。

最後に、作業効率改善に貢献したいという入社後のビジョンで締め括っているため、企業が入社後の活躍イメージが付きやすくなります。

学業×集中力

私は、集中力が高いことが長所だと考えています。
大学で履修している授業では、レポートや論文を提出することが多く、締め切りが重なることもありました。
しかし、私は持ち前の集中力の高さと自己管理能力を活かして、それぞれのレポートや論文に割ける時間を計算し、スケジュール通りに完成させて提出しています。
集中力が高いことで、資料を読み込み、課題の解決と新たな問題点の洗い出しができました。
貴社で働けることになった暁には、集中力の高さと管理能力を活かして、業務がスケジュール通り進行するように貢献したいと考えています。
そしてゆくゆくは、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトをスケジュール通りに進行させ、業績向上につなげたいと考えています。

例文解説

最初に集中力が高いことを結論として伝えています。

その結論を印象付けるエピソードとして、レポートなどに割く時間をスケジューリングし期日を守ったことが示されています。

最後に、プロジェクト管理を通じて業績向上に貢献したいと入社後のビジョンを述べて締め括っているため、集中力と管理能力のPRになっています。

アルバイト×集中力

私の強みは、高い集中力を保ちながら効率的に作業を進めることです。

アルバイトをしていたコンビニでは、人手が足りない中での品出しと陳列作業は時間がかかりお客様の満足度を下げていました。

そこで私は同僚と協力して誰か1人が集中して作業に専念する時間を設けることにしました。

その結果、作業時間を約30分も短縮することができました。

この経験から、高い集中力を維持することでどれだけ効率的に作業を進められるかを実感しました。

貴社への入社後、私はこの集中力を活かし、短期間での効率的な成果達成を目指します。

効率化の推進を通じて、チームや会社全体の生産性の向上に貢献したいと考えています。

例文解説

文章の始めに「高い集中力を保ちながら効果的に作業を進めること」と結論を伝えています。

その結論を印象付けるため、アルバイト先で行った業務効率化のエピソードが示されています。

最後に、全体の生産性の向上に貢献するというビジョンを述べて締め括っています。

このようにすることで短所である協調性を補っています。

サークル活動×集中力

私の強みは効率的な計画を立てる能力と、それを成し遂げる集中力です。

大学で所属していたダンスサークルでは、大学祭でのステージ発表が毎年恒例となっていました。

初めはメンバー間での習熟度の違いがあり、発表内容の完成度が上がらない状態でした。

そこで私は、3ヶ月という限られた時間を効果的に使いたいと考え、メンバーと共に集中的な練習スケジュールを組み実行に移しました。

その結果ステージは成功裏に終えられました。

この経験から、計画性を持ちながら集中してタスクに取り組むことの価値を実感しました。

貴社での業務においても、集中力を活かして期日を意識した工程管理を実施し、プロジェクトの成功に貢献したいと思っています。

例文解説

最初に「効率的な計画を立てる能力と成し遂げる集中力」と結論を伝えています。

その結論に至る経験として、サークルで行ったスケジュール管理が示されています。

最後に、工程管理でプロジェクトを成功に導くというビジョンを述べて締め括っています。

このように、集中力と計画力の両方をPRすることで印象が強まっています。

趣味×集中力

私は、高い集中力と頭の切り替えが早くできることが長所です。

読書が趣味ですが、大学生活は日々多忙でまとまった時間の確保は難しいと感じていました。

そのため、移動中や講義の合間などの隙間時間を有効活用しました。

その時々の短い時間で頭を切り替えて深く集中し、様々なビジネス書や啓発本などを読破できました。

最初は隙間時間での読書は効率的ではないと考えていました。

しかし、高い集中力が発揮できれば細切れの時間でも集中して取り組むことで、高い効果を上げることができると学びました。

この経験を活かし貴社での業務においても、切り替えの速さと集中力を活かして効率的にタスクを進めることで生産性の向上に貢献したいと考えています。

例文解説

文章の始めに「高い集中力と頭の切り替えが早くできること」と結論を伝えています。

その結論に至る経験として、隙間時間を活用した読書のことを述べています。

最後に、効率的なタスク管理で生産性向上に貢献と締め括っています。

このように、集中力の持つ1つの特徴に絞り伝えることで、より強みが伝わりやすくなります。

【集中力は自己PRで使える?】集中力のNG例文2選

ここまで、集中力を自己PRに活用するためのアピールポイントや注意点などを紹介してきました。

一方で、実際に自己PR文を考える時に何がいけないのかわからない方もいるでしょう。

そこで、集中力を自己PRとする時にやってしまいがちなNG例文を以下2つ紹介をします。

  1. 集中力がゴールになってしまっている

  2. 集中力が高いことによる短所をアピールしてしまっている

このNG例文を参考に自身で作成した自己PRが例文がNGの対象になっていないか、確認をしてみてください。それでは、例文をご紹介します。

1:集中力がゴールになってしまっている

私の強みは集中力です。
持ち前の集中力を活かし、複雑な業務に取り組む際には、情報を整理し、重要なポイントを見極めていきます。
これにより、複雑な課題やプロジェクトにも冷静に対処し、効果的な解決策を導き出すことが可能です。
また、細部にまで気配りを行いながら、タスクを遂行するために時間をかけ、ミスを最小限に抑えることができます。
このような徹底した作業姿勢によって、仕事に関しても高い水準を維持することができます。
さらに、長時間の作業でも集中力を維持し、目標に向かって着実に進んでいくことができます。
そのため、チームの一員として、プロジェクトの進行や目標達成に貢献し、組織全体の成果に貢献したいと考えています。

2:集中力が高いことによる短所をアピールしてしまっている

私の強みは集中力があることです。
私の集中力は非常に高く、課題に没頭すると周りが見えなくなることがあります。
この状況下では、他の人とのコミュニケーションが薄れる可能性がありますが、私は常に仕事仲間との協力を大切にしていきたいです。
集中しすぎることで、プロジェクト全体の視野が狭まってしまうかもしれませんが、私は常にチームの目標達成に向けて全力で取り組み、持ち前の集中力で努力をしていきます。
また、自己管理能力を高め、必要なときには集中力を適切にコントロールするよう心がけます。
このような自己調整能力を活かし、チームとの円滑なコミュニケーションを実現し、プロジェクトの成功に貢献することを目指していきます。

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終わりに

今回は、集中力を自己PRに記載する場合について解説しました。

集中力は、どの業務においても活かせるツールであり、さまざまなスキルのベースとなる能力です。

しかし、その有効な集中力も書き方によっては「協調性がない」「頑固な人」とネガティブな印象を与える可能性があります。

職務経歴書やエントリーシートに記載する場合には、結論を先出しにして、論旨がぶれないように注意しながら、集中力の高さを強みとして紹介する必要があります。

今回紹介した例文を参考に、面接への駒を進められるような魅力あふれる自己PRを作成してください。

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