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・高校時代のガクチカについて
・高校時代の部活のことをガクチカにしていいのか
・ガクチカのおすすめ構成
・高校時代の経験をガクチカで話していいのかわからない人
・ガクチカのおすすめ構成を知りたい人
・ガクチカに不安がある人
就活を始める際、「学生時代に力を入れてきたこと」を略した言葉を指したガクチカで何を題材に選ぶべきか悩む方は多いのではないでしょうか。
さまざまな題材がある中で、高校時代の部活を題材にしたいと考えている方は少なくありません。
しかし、ガクチカを高校時代の部活にするのは通用するのでしょうか?
そこで今回は、ガクチカを高校時代の部活にしても良いのか、高校時代の部活にした場合の書き方やおすすめの題材の探し方などを徹底的に調査し、詳しく解説していきます。
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【ガクチカに高校時代の部活】ガクチカに高校時代の部活について書いて良いのか
結論を述べると、ガクチカは高校時代の部活を題材に選ぶことに問題はありませんが、極力使わない方が良いでしょう。
学業・サークル・アルバイト・ボランティアなど、人それぞれ力を入れてきたことは異なりますが、ガクチカの題材となるものが数多くある事実には変わりありません。
このような中、「高校時代の部活で練習を頑張りました」では印象に残りにくいので、インパクトの強い経験やエピソードを題材にすることをおすすめします。
【ガクチカに高校時代の部活】ガクチカに高校時代の部活について書かない方が良い理由
なぜガクチカに高校時代の部活について書かない方が良いのでしょうか。
その理由は、主に「大学時代に何もしてこなかったと思われる」「成長意欲の高いベンチャーには不向き」「インパクトの強い題材が必要になる」「結局現在のことについて聞かれる」の4つです。
ここからは、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
大学時代に何もしてこなかったと思われる
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」を略しています。
企業は、ガクチカを通してその人がどのようなものに興味を持ってきたのか、どのように努力してきたのかを知り、会社とマッチする人材かどうか判断の材料としています。
高校生と比べ、大学生は自由度が高く多くのことに挑戦しやすい環境です。
そこで、あえて高校時代の部活を題材にし、大学時代について触れないということは、「大学時代に何もしてこなかった」「高校時代の部活しか題材にできるものがない」などのマイナスな印象を与えてしまうでしょう。
たとえば、大学時代でボランティアやアルバイトなど多くのことに挑戦していた方のガクチカが「高校時代の部活」だった場合、高校時代の部活で培ったものが大学生活でも活かされているなどつなげられる工夫が必要になります。
成長意欲の高いベンチャー企業には不向き
ベンチャー企業は、基本的に成長意欲の高い仲間で構成されています。
また、成長途中で社員数が少ない分、比較的若いうちから有意義な経験を積めるなど、やりたいことにチャレンジしやすい環境というのもベンチャー企業の特徴です。
そのため、ベンチャー企業では採用するときの基準として成長意欲の高い人を取る傾向があるのです。
将来的に起業や実業家を目指している方におすすめのベンチャー企業ですが、大学時代に何もしてこなかったという印象が伝わってしまえば「成長意欲がない」ととらえられてしまうおそれがあります。
内定から遠のいてしまうことになり、よって高校時代の部活を題材とするのは不向きと言えます。
成長意欲の高いベンチャー企業でなくても、成長意欲が低い人材を求めている企業はほとんどないので、あえて過去のガクチカを題材とする必要性はないに等しいと言えるでしょう。
インパクトの強い題材が必要になる
ガクチカの題材が過去の経験やエピソードになればなるほど、「高校時代の部活動で全国1位になった」などとインパクトの強い話題が必要になります。
たとえば、「高校時代の部活動に力を入れて頑張ってきた」とだけ伝えても、インパクトに欠けるため内定を得るのは到底厳しいでしょう。
しかし、どのように試行錯誤し努力してきたのか、その結果何を身に付けられたのかも含めてしっかりとアピールできるのであれば好印象を残すことは可能です。
しかし企業は、過去の高校時代の経験やエピソードよりも今のあなたについて知りたいのです。
あえて過去にさかのぼって書く内容でなければ、印象を残すことだけではなくかえって逆効果になるおそれがあります。
結局現在のことについて聞かれる
面接では、結局現在の大学時代について聞かれます。
先ほども触れましたが、企業はガクチカを通じて、大学時代の経験やエピソードから企業にマッチするのかを判断します。
そのため、高校時代の部活を題材としたとしてもよっぽどインパクトが強くなければスルーされ、大学時代について質問される可能性があるのです。
さらに、大学時代についてスムーズに回答できなければ良い印象を残すことはほぼ不可能に近いでしょう。
したがって、わざわざ高校時代のことをアピールする必要はないと言えます。
【ガクチカに高校時代の部活】どうしても書きたいなら工夫をする
ガクチカで高校時代の部活を題材にしない方が良い理由は主に4つありますが、「それでも書くべきエピソードがある!」という方もいるのではないでしょうか。
実際に高校時代の部活を題材にする場合、いくつか工夫しなければいけません。
ここからは、ガクチカで高校時代の部活を題材にしたいときの工夫を例文とともに詳しく解説していきます。
高校時代の経験から現在につなげる
企業は、あなたの高校時代のことではなく大学時代について知りたいと思っています。
したがって、高校時代の部活を題材とする場合には、それが大学在学中の今でも継続されている・結び付いていることを併せて伝える必要があるという訳です。
そうすることで、継続力のアピールにもつなげられます。
たとえば、高校時代に培った経験から大学時代ではリーダーシップを発揮できるようになったなど、最終的に現在に結び付けて書くことを意識しましょう。
例文
現在でも継続して行っている
ガクチカで「高校時代の部活」を題材にした場合、現在も継続して行っていることや高校時代に培ったものが活かされている内容であれば、企業の印象に残る良いガクチカにできるでしょう。
高校時代と比べて大学ではどう活動できたのか、継続していたからこそ得た知識は何かなどを具体的に伝えることが重要です。
過去のものだけでなく今の経験も盛り込みつつ、過去と現在のつながりを意識して書くことによって高評価を得やすくなります。
例文
【ガクチカに高校時代の部活】題材の探し方
ガクチカについてある程度理解できていても、いざ書こうとしたときに何を題材にしたら良いのか、そもそも自分のガクチカは何なのか悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。
また、自分のガクチカでは「浅い内容になってしまうのではないか」と不安を感じてしまう方も少なくありません。
ここからは、良いガクチカにするためにおすすめの題材の探し方について詳しく解説していきます。
ざっくばらんに学生時代行ってきたことを紙に書き出してみる
ガクチカに最適なものは、頭の中で考えて見つけるのではなく、まずは白い紙にこれまで学生時代に行ってきたことを書き出してみましょう。
書き出すことで、「高校時代の経験が実は今でも役立っていた」ということに気づける場合もあるので、高校時代から現在までの経験やエピソードは少なくとも10個以上書き出してみることをおすすめします。
内容は学業でなくても、アルバイトや趣味についてなどどんなものでも構いません。
書き出した経験やエピソードは、それぞれについて題材・内容・得たものをざっくり書き、簡単なガクチカを作成してください。
このような多くのガクチカを作成してみることで、一番強いと納得できるガクチカを見つけることができるでしょう。
成果の大小は気にしない
「このくらいの努力は当たり前のことだ」「自分のガクチカでは内容が弱すぎる」と感じている方も少なくないでしょう。
しかし、まず成果の大小は気にせず、どんなに小さいことでも書いてみることが大切です。
インパクトが強ければ強いほど、書きやすいガクチカにはなりますが、受賞歴など輝かしい経歴があれば良いというものでもありません。
企業はガクチカを通じて、何に興味を持ってきたのか、何を学んできたのかを知りたいので、成果の大小は気にせず自分が「頑張ってきた」ことを自信を持ってアピールすることが重要なのです。
好きなこと・得意なことから考えてみる
好きなことや得意なことから探してみるのもひとつの手です。
たとえば、「コツコツ取り組むことが好きで、そこから資格を取ることができた」ということについてガクチカを作成するとしたとき、資格取得の難易度が高ければ高いほど勉強する時間も多くなります。
これにより、「スキル」だけではなく「継続力」や「目標を達成させる力」もアピールできるのです。
好きなことや得意なことは、いろいろな試行錯誤がされていることも多いので、自分が頑張ったと思えることがあれば遠慮なく書き出していきましょう。
写真や記録などを振り返る
写真や日記など記録として残っているものがあれば、それらを振り返ってみましょう。
年月が過ぎると、そのときに好きだったものや悩んでいたことなど忘れてしまうのは当然のことです。
しかし、写真や日記を見返すことで、当時の自分の感情や夢中になっていたものを思い出すことがあるかもしれません。
思い出したことは、おおよその時期と一緒にメモに残すことを忘れないようにしましょう。
また、今は日記をつけている人は少ないかもしれませんが、日記をつけている方ならそれも見直しましょう。
さらに、TwitterやInstagramの過去の投稿や、LINEでの友達とのやり取りなどSNSをチェックしてみることで、ガクチカの題材が見つかることもあるのでチェックしてみてください。
身近な人に聞いてみる
家族や友人、学校の先生、アルバイト先の仲間など学生生活で関わりの多かった人に聞いてみるのも良いでしょう。
自分では大したことではないと感じるエピソードでも、第三者から見たら「立派なガクチカになるエピソードだった」というケースも少なくありません。
たとえば、「効率良く家事をするにはどう工夫すべきか」を考えながら家事の手伝いを毎日していたとしましょう。
これにより、向上心を持って継続する力があることをアピールできます。
このように、自分一人では気づかないこともあるので、身近な人に聞いてみることが、ガクチカを見つけられる近道となるのです。
また、同時に「他己分析」をしてもらうと、自己分析では気づけない自分の強みや弱みを発見でき、ガクチカだけではなく就活のさまざまな場面で役立てられるのでおすすめです。
【ガクチカに高校時代の部活】おすすめの構成紹介
ガクチカを作成するにあたって、おすすめの構成というものが存在します。
これは多くの就活生が活用するものであり、汎用性が非常に高いので、高校時代の部活について話す場面以外でもガクチカについて書く場合、ならばどのような題材でも活用できるものです。
受ける企業によってガクチカの題材を変えることもあるでしょうが、どのような場合でも活用できるので是非この記事でマスターしてしまいましょう。
結論
志望動機や自己PRにおいても同様のことが言えますが、基本的に企業に提出するESは、先に結論を一言で述べていきましょう。
今回の場合は「私が学生時代に取り組んだことは、高校時代の部活です」と一言で説明するのです。
これにより、企業の採用担当者はあなたが何をテーマに話をしていくのか、念頭に置いた上で文章を読んでいくことができます。
結論を先に述べないと冗長な文章になってしまうことが多く、結局何が言いたいのかなかなか伝わらず、途中で読むのをやめてしまう担当者も多いので、先に結論から述べていきましょう。
エピソード
結論について述べたら、続いて具体的なエピソードについて話していきましょう。
ガクチカを話すにあたって高校時代の部活をあげる人は多く、題材自体はかぶってしまうこともあるかもしれません。
しかし、エピソードはあなただけが経験したものであり、誰にも奪えないものなので、差別化や独自性の発揮、納得感の向上などをさせやすいのです。
「この文章は誰が読んでも理解できるだろうか」という観点を念頭に置いた上で、分かりやすい文章を作成していきましょう。
学んだこと
ガクチカを通じて、あなたがどのようなことを学んだのかについて説明していきましょう。
企業は活躍してくれる人材を採用したいと考えているので、この学んだことは可能な限り企業と親和性の高いものを説明することが重要です。
企業研究をしっかりと行い、あなたが受ける企業はどのような能力を求めているのかについて考えながら、学んだことの中で最も求められているスキルに近いものを説明していきましょう。
今後にどのように活かすか
具体的にどのようなスキルや経験を得られたかについて説明することができたら、今後にどのように活かすのかについても述べていくことができれば良いでしょう。
就職した後、あなたが学んだことを通じてどのように活躍してくれるのか、企業の採用担当者がイメージしやすいよう、分かりやすく説明することが重要です。
企業研究をしっかりと行っていることをアピールするためにも、公式サイトなどで求めるスキルが記載されていれば、親和性が高いものを話していくことができればより良いです。
再度結論
文字数に余裕がある場合は、再度結論についても述べていきましょう。
全ての文章をくまなく読んでくれる企業の採用担当者はあまり多くないので、流し読みされてしまった場合でも結論だけは伝わるように説明していくことが重要です。
あなたが高校時代に部活に力を入れていたということを、再度簡潔に説明しましょう。
【ガクチカに高校時代の部活】例文紹介
構成について確認できたところで、例文を紹介していきます。
ここまで紹介した内容を踏まえた上で作成しているので、本記事の復習のためにも、ぜひ確認してみてください。
主将経験
挫折からの復帰経験
マネージャーの経験
サッカー部の経験
陸上部の経験
水泳部の経験
【ガクチカに高校時代の部活】完成度を高めるために
ガクチカの例文を確認し、下書きが完成した人も多いでしょう。
文章が完成した後は是非、以下の3つの対策を行うことをおすすめします。
自分一人で静かに何度も問題点がないか確認するよりも、下記の3つの対策を行う方が効率的かつ質の高いものが作成できるはずなので、是非確認してみてください。
声に出して読んでみる
ガクチカが完成したら一度声に出して読んでみましょう。
この際、一つ一つの文章をかみしめるように、ニュースキャスターなどになったつもりで読み上げてみることをおすすめします。
これにより、それぞれの構成につながりがあるか、文脈がおかしいところがないかなどを確認することができます。
そして何より最も重要なのは誤字脱字をチェックできるということです。
「自分が企業の採用担当者だったら」と一度想像してみてください。
内容自体は悪くないものの誤字脱字が多い就活生の書類が来たら、採用するか迷うはずです。
特に、同じような内容を提出してきた就活生が2人いて、一人だけ誤字脱字だらけだった場合は、そちらを落とすはずです。
よって、くだらないミスで就職のチャンスを逃さないためにも、一つ一つの文章を声に出して、おかしなところがないか確認していきましょう。
他の人に添削してもらう
自分で声に出して読むだけでもある程度しっかりとクオリティを確認することができますが、最も手っ取り早いのは客観的な視点を導入することです。
就活に取り組んでいる友人がいるならば、お互いに確認し合い、良いところや悪いところを指摘し合いましょう。
また、同じ業界を受けた信頼できるサークルやゼミの先輩がいるならば、時間をもらって確認してもらうこともおすすめです。
就活生は忙しいので、自分一人で何時間もおかしなところが何か、頭を悩ませるよりも、他の人に手伝ってもらいながら効率的にガクチカの作成を進めることをおすすめします。
【ガクチカに高校時代の部活】就活エージェントに頼ろう!
ガクチカのことで悩んだときは、就活エージェントを利用しましょう。
担当の方との面談で自分の性格、強み・弱みなどを深く知ることができます。
また担当の方は、自分の性格や強みからアピールできるポイントを見つけ出しガクチカのアドバイスを行うので、「自分ではガクチカとなるエピソードを見つけられない」という方でも安心して利用できます。
「ジョブコミット」では、多くの学生を見てきた就活のプロが内定獲得まであなたに手厚いサポートをしてくれるのでおすすめです。
興味をお持ちの方は、下記のサイトをチェックしてみてください。
まとめ
学業・サークル・アルバイト・ボランティアなど、ガクチカの題材となるものは数多くある中で、高校時代の部活を題材としたいと考えている方も少なくありません。
高校時代の部活を題材とする場合、インパクトが弱くては印象に残すことはほぼ不可能に近いと言えるでしょう。
しかし、インパクトが強ければ良いという訳でもありません。
大学時代でもそれが継続できているか・培ったものが活かされているかが重要です。
自分に合ったガクチカが見つけられていない方は、まずは学生時代に行ってきたことを、成果の大小を気にせずに紙に書いてみましょう。
そのとき、好きなことや得意なことから探すと見つけやすくなります。
自分に合ったガクチカであれば「高校時代の部活」でも良いガクチカになるので、胸を張ってアピールしていくことが大切です。