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・自己PRで誠実さのアピールの仕方
・自己PRで誠実さをアピールする際の注意点
・自己PRで誠実さをアピールする際の例文
・誠実さが強みな人
・自己PRを考えている人
・誠実さを使った自己PRの例文を知りたい人
自己PRに何を書けば良いのかわからず、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
就職活動で重要視される自己PRですが、その書き方のポイントを踏まえれば、どんな強みでもそのまま自己PRの文面としておかしくない内容にすることが可能です。
今回は、自己PRで誠実さをアピールする際の注意点や構成のポイントをご紹介していきます。
例文もあわせて掲載しますので、自分のエピソードに置き換えながら、ぜひ活用してみてください。
目次[目次を全て表示する]
【自己PRで誠実さをアピールするには】自己PRで誠実さをアピール
企業は仕事に対し真面目に取り組み責任感を持って行動できる人材を求めているので、自己PRで誠実さをアピールできます。
誠実な人は頼まれたことを中途半端に投げ出さず、最後まで責任を持って取り組むことができます。
そのため、仕事を任せられて安心して一緒に働ける人材と評価されます。
ただし、誠実さは抽象的な言葉であるため、企業と認識のずれが起きないように適切な言い換えを行うと良いでしょう。
その際は志望企業の理念や事業内容を確認して、それに見合った具体的なエピソードを付け加えてアピールする必要があります。
そうすれば、誠実さを仕事でどのように活かすのかのイメージができて企業に評価される自己PRになります。
ベンチャー企業でも誠実さはアピールできる
ベンチャー企業は起業・創業からの期間が短く、事業・組織規模が比較的小さな新たなビジネスモデルを提供する企業である場合が多いです。
そのため、社員も少数精鋭であることが多く、若くして重大な責任を伴う仕事に抜擢される場面が少なからずあります。
そのため、ベンチャー企業であっても誠実さがあり、仕事に対し責任感を持って計画的に地道に努力して忍耐強く取り組める人材は重宝される傾向にあります。
【自己PRで誠実さをアピールするには】自己PRで企業は何を見ているのか
自己PRや志望動機など就職活動でよく聞かれる質問は、企業にアピールするものがそれぞれ異なります。
まず、面接開始時にする自己紹介は、簡潔に名前と大学などを伝える場面です。
ここでつい自分を売り込むようなことを長く話してしまう方もいますが、自己紹介の目的は自己PRではないため避けましょう。
志望動機も、まれに自己PRと混じってしまう方がいますが、あくまでも企業を志望した理由を伝えるために自分のエピソードを話すのだと意識しましょう。
自己PRは「自分が企業に貢献できるポイント」や「自分という人柄」を伝えることが目的です。
自己PRの内容を見て、企業は自社と応募者の相性をチェックしています。
自分がどんな人間で、どんな性格・強みを持っているかが伝わるような内容が好ましいでしょう。
【自己PRで誠実さをアピールするには】誠実さをアピールする際の注意点
では、自己PRで誠実さをアピールする場合、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
この項目では、自己PRで誠実さをアピールする際に気を付けるべきポイントを2点ご紹介します。
誠実さという強みを就職活動で有効なアピールにするためには、以下の点に気を付けなければなりません。
ほかの志望者との差別化を図るためにも、注意点を踏まえたうえで自己PRを考えましょう。
また、これはほかの強みをアピールする際も重要ですので、ぜひ一度目を通してみてください。
誠実であること自体は評価にならない
そもそも「誠実である」ということは、就職活動において評価されることではありません。
なぜなら、誠実であることは成果を上げることに直結しないからです。
基本的に会社で働くということは、誠実であることが前提条件となっています。
わがままな人や不真面目な人ばかりの会社は、当然仕事が回りません。
つまり、会社がつつがなく仕事を進められるには、社員が誠実であることが当然のこととして要求されるのです。
ただし、自己PRは先ほど述べた通り、あくまでも人柄などが企業にマッチしているかを見るという目的で行われます。
そのため、誠実であることは強みとして評価されませんが、人柄を伝えるのには有効なものでしょう。
さらに誠実であることによって、どのような利益やポジティブな結果を起こせたのかをエピソードとして話せば「誠実さゆえの結果」をアピールすることもできます。
また、エピソードを話すときは、仕事で成果を上げることに直結するような内容を意識しましょう。
誠実さをより具体的に表す
「誠実さ」と聞いても、具体的に何を指すのかがあいまいです。
イメージができないものは、基本的にアピールする内容としてあまり向いていません。
想像する「誠実さ」が採用担当者と自分とで異なっていると、認識の齟齬が発生した状態になってしまい、結果として話がうまくかみ合わないことも考えられます。
また、成果に直結するイメージが浮かびにくいため、企業にあまり刺さらない可能性も考えられるでしょう。
そのため、エピソードの解像度を高くし、自分が想定している「誠実さ」がどのようなものなのかが相手に伝わるような内容にすることが大切です。
例えば、誠実さによって相手との信頼関係を回復したり、周りから助力を得たりしたようなエピソードは、仕事をしていくうえでも有用な誠実さの強みを活かしたエピソードと言えます。
自己PRは初対面の相手に自分のことを伝えなくてはならないものなので、できる限り具体的な表現、エピソードにすると良いでしょう。
【自己PRで誠実さをアピールするには】自己PRのポイント
まず、応募しようとしている企業のコーポレートサイトや公開情報などから、企業情報を調べておきましょう。
これは、その企業が求めている人材がどんなものかを把握するためです。
企業側の視点で要求される能力や資質を確認することにより、客観性が生まれ、自己PRで求められていることと異なる内容を書いてしまうリスクが下がります。
そのうえで、自己PRは以下の点に気を付けて作成するようにしましょう。
これから紹介する内容を踏まえれば、論理的な自己PRを作成することができます。
アピールする強みは1つに絞る
自分の持つ強みには、どのようなものがあるのかを把握しましょう。
誠実さを主題にするなら、誠実さを示す以外ほかのことは書かないようにします。
ふんわりとしか強みがわかっていないまま書き進めると、文章が散らかってしまい、自分が最もアピールしたい「誠実さ」が読み手に伝わりにくくなってしまいます。
誠実であることにより具体的にどんなことができるのか、どのような状況でその強みは発揮されるのかを言語化しましょう。
そのために必要なのは、自己分析です。
今まで自分が努力したと思うことや感激したことなどを書き、そこから「なぜ」そう思ったのか、「なぜ」頑張ったのかを深掘りしていきましょう。
この質問を繰り返すことで、自分の持つ価値観や強みの根源的な部分を理解することができ、ただ漠然と「誠実さ」を強みとするよりも、はっきりと言いたいことが伝わる自己PRにすることができます。
結論から書く
これは、論理的な文章を書く際に必要なテクニックの一つです。
アピールしたい強みを最初に持ってくると、何が言いたいのか、話をすぐに理解することができます。
また企業が最も知りたいことは「その人の強み」です。
そのため、最初に自身の強みは何なのかを簡潔に書きましょう。
一言でズバリと言い表せると、インパクトがあり、目に入りやすくなります。
さらに「どうしてそれが強みなの?」と読み手に対してフックとなり、以降の文章に興味を持たせる効果もあります。
ここで示す強みは、基本的に企業の求める強みと、自分が自信を持って説明できる強みが重なっていることが大切です。
誠実さをアピールするなら、ただ誠実さと書くよりも「○○できる誠実さ」など、具体的に何が可能なのかを付け足すような書き方をしても良いでしょう。
根拠となるエピソードを盛り込む
冒頭で示した強みの理由となるような、説得力のあるエピソードを用意しましょう。
エピソードを書き出す前に、これから話す予定のエピソードの概要を示しておくと親切です。
ざっとどのようなことがあったのか、1、2行で説明したら、具体的な内容に移りましょう。
まず、エピソードの中で何が課題として設定されたのかを説明しましょう。
また自分がその状況において何を課題と感じたのか、改善の余地があると考えたのか、話の中で起きた事実と自分の考察などが混じらないように分けることにも注意が必要です。
自らが疑問に感じて、主体的に解決に動いたのか、問題がすでにありそれに対して工夫を凝らしたのか、課題の理由にも言及すると良いでしょう。
課題について説明した後に、自分がどのように課題を解決したかを書きます。
時系列に沿って書くと、読み手に状況が伝わりやすくなるでしょう。
【自己PRで誠実さをアピールするには】誠実さを言い換えてアピール
誠実さは抽象的な言葉で、企業によってその解釈や求める行動は異なることがあり認識ずれがあるとアピール内容が正しく伝わらないことがあります。
例えば、真面目にルール遵守をすることや責任感を持って臨機応変に役割を全うすることなど同じ誠実さでも行動が違います。
そのため、誠実さを適切に言い換えてより具体的に伝える必要があります。
企業が求める誠実さも様々なので、企業研究を行い最適な誠実さをアピールしましょう。
真面目
「誠実さ」は「真面目」と言い換えられます。
真面目さは、約束を厳守することやルールを遵守すること、完璧主義といったことを含みます。
企業は仕事に対し、真摯に取り組んでくれる真面目な人を求めています。
また、どのような仕事であっても地道な準備期間が伴い、目立たない仕事でも腐らずに真面目に取り組める人は評価されます。
しかし、アルバイトで与えられた仕事を真面目にこなしていたというだけでは、主体性がなく働らく者として当たり前のことと捉えられてしまうため注意が必要です。
ひたむきに人の嫌がる仕事を率先して行ったり、地道な努力を継続的に行ったりした結果、課題を達成できた出来事を伝えるようにしましょう。
責任感がある
「誠実さ」は「責任感がある」と言い換えられます。
責任感は、任された仕事の全ての責任は自分にあるとする自責の責任感と、自らが関わったあらゆる仕事に対して主体的に関わるという当事者意識の責任感があります。
当事者意識の責任感を持っている人は、周囲と協力しながら自らの仕事だけではなく、そのほかの関連する仕事に対しても当事者意識を持って取り組めます。
そのため、努力を惜しまない積極性のアピールになり、入社後にリーダーシップを発揮して活躍することが期待できる人材と評価されます。
その際、社会人としての基本的な義務を果たすことと、責任感があることには違いがある点に注意しアピールをしましょう。
計画的
「誠実さ」は「計画的」と言い換えられます。
計画的であるとは、目的達成のプロセスを理解してそれを日々の行動に落とし込み、リスク管理を行う力が必要です。
また、計画通り遂行する自己管理ができることや目標達成のために柔軟な調整力も求められます。
目の前の仕事を順番に取り組むより、優先順位を考えることで効率も結果の質も高まります。
また、大切な期限を守る基本ができることや、もしも守れない場合でも次善の対応ができるため安心できる人材と評価されます。
具体的なエピソードを用いて、計画を立てるだけで終わらずに実行に移したことで得られた成功経験を伝えることで、説得力のある自己PRになります。
コツコツ努力できる
「誠実さ」は「努力家」と言い換えられます。
企業は仕事に対してコツコツ努力を続け、丁寧に取り組むことができる人を求めています。
コツコツと継続して努力をする人は、仕事を手抜きせずに行い常に成長し続けようと取り組んでいると評価されます。
努力家の人は自分に厳しく自己管理ができるので自主的に改善活動を行っていくため、安心して仕事を任せておけるという信頼を得られやすいです。
具体的なエピソードで設定した目標に対し、長い時間淡々と努力し続けた経験を伝えましょう。
その際、具体的な数値を用いることや途中で挫けて諦めそうになった気持ちなどを付け加えることで、努力の過程が鮮明になります。
忍耐力がある
「誠実さ」は「忍耐力がある」と言い換えられます。
社会人になると仕事で失敗したり課題に直面することは日常的に起きます。
特に、ベンチャー企業は新しいビジネスやビジネススタイルで市場を開拓する企業が多いため、参考になる前例が少なく困難な課題にぶつかることも多いでしょう。
そのため、自ら対策を練って取り組む必要に迫られることが多く、課題から逃げ出さずに立ち向かえる忍耐力があることは企業からの評価が高いです。
ただし、課題の多い困難な状況を耐え凌ぐだけではなく、乗り越えて目的を成し遂げるという行動を伴った忍耐力が重要です。
逆境に耐え粘り強く立ち向かい、成長の糧にできた出来事をアピールしましょう。
【自己PRで誠実さをアピールするには】自己PRの構成
では、ここからは自己PRの構成についてお伝えしていきます。
あまり下書きや話の組み立てをせずに、志望動機や自己PRを書き始めてしまう方も多いです。
しかし、行き当たりばったりの文章は、長くなりがちなうえに冗長で読みにくいものです。
文章は構成が命とも言われ、この部分がしっかりと定まっていれば、実際に内容を作成するのにはあまり時間がかかりません。
そのぶん、この構成の段階で失敗すると、読みにくく趣旨の伝わりにくい志望動機になってしまう可能性があります。
より採用担当者に響くような構成を考える際は、しっかり時間をかけて取り組むようにしましょう。
また「わざわざ構成を考えるのは面倒」と感じる方もいるかもしれませんが、構成を細かく分けていくだけで自己PRの文章は格段に書きやすくなります。
自分が書こうとしているエピソードをここで紹介する構成に分けるだけでもやってみると、論理的な矛盾や文章としてのねじれに気が付きやすくなるはずです。
基本的に、自己PRは以下の順に書いていくことが好ましいでしょう。
結論(アピールしたい強み)
先ほども述べた通り、アピールしたい強みを簡潔な一文で表しましょう。
基本的に、履歴書やESに書く自己PRはさっと目を通されるだけで、あまり深く読み込んでもらえる確率は低いです。
なぜなら、採用担当者は毎日数百~数千ものES・履歴書を確認しなければなりません。
ぱっと目に付く最初の一文だけを読んで、内容を大体把握し、選別しているのです。
そのため、まず読みにくい長々とした文章を先頭に置くと、それだけで不利になってしまいます。
場合によっては「就活における自己PRのノウハウを調べてきていない」と判断されてしまう可能性もあるでしょう。
「誠実さ」はインパクトが少ない強みなので、なるべくわかりやすく、かつ自分特有の強みが出るような一文を目指すと良いでしょう。
強みを発揮したエピソード
ここからは、最初の一分で示した強みの理由を説明していきます。
話すエピソードのあらすじを簡潔に概要として示した後に、そのエピソードの具体的な内容に移ります。
何に取り組んだのか、結果はどうなったのかという順で書いていくと、読みやすい文章になるでしょう。
とくに、数字で結果をアピールできる、具体性のある経験を自己PRに使えると、その出来事がどれだけすごいことだったのかが採用担当者に伝わりやすくなります。
アルバイトやサークル、大学生活などの私的な経験は、初めてその話を聞く人にとってイメージが湧きにくいものです。
しかし、数字は客観的なもののため、成果がイメージしやすくなるのがメリットです。
「誠実さ」はそれ自体を数字などのデータで表すことが難しいですが、結果については数字を絡めることができるでしょう。
ビジネスの世界では、基本的に数字で説明できることが重要視されます。
このデータ提示が自己PRの段階でできていると、好印象を与えられるでしょう。
自己PRで強みが生んだ結果を数字で語れることは、大きなアドバンテージになります。
仕事にどう活かせるか
最後に、自分の強みを志望する企業でどのように活かしていくつもりなのかを、わかりやすく伝えましょう。
企業が最も注目しているのは、応募者がその強みを活かして、自社でどのように活躍してくれるのかという点です。
ただ自分の強みを伝えただけの場合、採用担当者は応募者がその企業に貢献している具体的なイメージが湧かないでしょう。
また、ある職種を希望しているのに、その職種に対しての理解度が低かったり、強みを活かす具体的な案がなかったりすると「本当にこの仕事に就きたいのか」と疑われる可能性もあります。
本気度を伝えるためにも、この部分はじっくり考えて書きましょう。
とくに「誠実さ」というのは先ほども述べた通り、どの仕事でも必要なぶん、ただ誠実なだけでは評価されないものです。
強みを活かしながら働いている姿を自分で事前に想像しておくため、これまでに調べてきた企業の情報や自己分析などをあらためて確認し、企業に伝わる自己PRを作成しましょう。
【自己PRで誠実さをアピールするには】自己PRの例文
大学時代のテレフォンアポイントでの営業アルバイトは、私にとって非常に良い経験となりました。
電話での営業電話はなかなか受け入れていただけず、当時のことを思い出すと心臓が苦しくなるほどです。
それでも私は、電話の数をかけることと並行して、丁寧にお客様の話に耳を傾け「本当にお客様のためになることは何か」を意識し続けました。
電話越しで、初対面の方が相手であっても、まるで友人のように何でも話せるような関係を作ることを意識したのです。
その結果、最終的な獲得アポイントの数は、同期で入ったアルバイトたちの中で最多となり、トップセールス賞を受賞するまでになりました。
この経験を活かし、貴社でも積極的なアポイントと同時に、丁寧な姿勢を崩さず真摯にお客様の声に耳を傾けることを心掛け、貢献していきたいと考えております。
貴社の商品のすばらしさが多くの方に伝わるよう、努めていく所存です。
【自己PRで誠実さをアピールするには】自己PRの作成に自信が無い人はエージェントの利用がおすすめ
ここまでで、自己PRの作成方法についてご紹介してきましたが「やっぱり難しい」「そもそも自分の強みがこれで良いのかわからない」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。
自分で自己PRを作るのが苦手、自己PRに書けるようなエピソードが思い浮かばないという方は、就活エージェントの利用がおすすめです。
面接対策や求人情報の提供、書類添削サポートなど、内定獲得までの手厚いサポートを受けながら就職活動を進めることができます。
不安や心配事を相談しながら就活を進めることができるので、一人での就活が不安な方も、就職エージェントを利用してみましょう。
簡単な情報を入力することで、すぐにサービスを受けることができるので、気になる方はぜひ登録してみてください。
まとめ
今回は「誠実さ」を軸に、自己PRを書く際のポイントや注意点をご紹介してきました。
記事内で述べた通り、誠実さは定義があいまいなため、基本的には自己PRに不向きな強みです。
しかし、書き方やエピソードの内容によっては、より強く採用担当者に自分の魅力を伝えることができる可能性もあります。
記事を参考にしながら、自己分析やエピソードの深掘りを行うことで、誠実さを活かせる具体的かつ論理的な自己PRを考えてみましょう。