明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・自己prで部活動の経験をアピールする方法
・自己prをする際の注意点
・自己prの見つけ方
・自己prの構成方法
・部活動の経験をアピールする自己prを作成したい人
・部活動の経験が面接官に与える印象を知りたい人
・自己prの書き方・ポイントを知りたい人
・部活動をテーマにした自己prの例文を知りたい人
就職活動で頭を悩ませがちな代表的なものとして、まず思い浮かぶのが自己PR文の作成でしょう。
いざ自己PRに使えそうなエピソードを探そうと学生生活を振り返ってみたところ、部活動一色だった人もいるでしょう。
部活動に打ち込んだ経験は、うまく伝えることができればむしろ高い評価が期待できるエピソードとなります。
今回は、部活経験を自己PRのエピソードとして使いたい人に向けて、より高評価を受けるための方法をご紹介します。
目次[目次を全て表示する]
【自己PRで部活動をアピール】そもそも自己PRとは何が目的なの?
自己PRは、就職活動において自分の強みや人柄を企業にアピールする重要な機会です。
企業は、書類や面接を通じて応募者の能力や個性を見極め、企業文化や職務内容に適した人材を選びます。
自己PRを通じて、応募者がどのようなスキルを持ち、どのような姿勢で仕事に取り組むのかを判断することができ、採用の決定に大きな影響を与えます。
就活生の強みを知りたい
企業が自己PRを求める理由の一つは、就活生の持つ強みを知ることです。
企業は、求める人物像に合致する人材を探していますが、そのためには就活生がどのようなスキルや特性を持っているかを正確に把握する必要があります。
自己PRを通じて、自分の強みを明確に伝えることで、企業側が求める能力や特性にマッチしているかどうかを判断する材料となります。
ミスマッチを防ぐためにも、強みを効果的に伝えることが重要です。
就活生の人柄について知りたい
企業が就活生に自己PRを求めるもう一つの目的は、人柄を知ることです。
仕事への取り組み方や姿勢は、企業にとって重要な要素です。
どんなに優れたスキルや経験を持っていても、チームの一員として熱心に働き、会社の文化に適応できるかどうかが、長期的な活躍を見込む上での大きなポイントとなります。
自己PRを通じて、誠実さや努力する姿勢といった人柄がどのように仕事に活かされるかを示すことで、企業に好印象を与えることができます。
【自己PRで部活動をアピール】部活動経験は高い評価を受けやすい?
学生生活は部活の思い出ばかりで、ほかに語るべき経験をしてこなかったと思うと、部活経験だけで自分をうまくアピールできるのだろうかと不安になってしまうかもしれません。
人に自慢できるような成果が残せなかった人の場合はなおさらでしょう。
しかし、就職活動で評価されるのは結果ではありません。
たとえ輝かしい結果を残せなかったとしても、以下の理由から部活経験は高い評価を受けやすいので、自信を持って自己PR文を作成しましょう。
組織に属した経験だから
「体育会系」の人は、厳しい上下関係の中で礼儀が身についているなどで評価されることが多いです。
しかし、スポーツ系の部活動に限らず、組織に属した経験で培われるものは大きいでしょう。
部活動は一つの組織であり、その組織内では先輩や後輩との関わり方や、監督や他校の生徒などさまざまな人間関係が築かれます。
そして、組織に所属していることで、組織内の自身の役割や振る舞い方が自然と身についていることが想像されます。
社会に出て初めて会社に属することになる人に比べ、部活動に所属していた経験がある人は一歩リードしていると言えるのです。
また、組織が掲げた目標に向かって一生懸命取り組んだエピソードを持つ人は、会社にも共通する部分が多いことから高く評価されます。
長期間かけて取り組んだ経験だから
部活動経験は、高校であれば3年間、大学であれば4年間と長期にわたるエピソードとなります。
長期間の経験は、今の自分自身を形作っていると言えるでしょう。
そのため、部活動のような長期の経験で育まれた強みは、今後すぐになくなってしまうものではない確固とした自身の強みであると言えます。
数週間、あるいは数ヶ月間のエピソードと比べて、長期間かけて取り組んだ経験から得られた強みは、その期間の長さが大きな根拠なって説得力を持ちます。
また、企業は長く貢献してくれる人物を求めていますから、長きにわたり同じ部活動を続けた実績は高い評価につながるでしょう。
そしてその経験は、すぐに諦めて辞めてしまう人物ではないことの証明にもなり得ます。
ストレス耐性があると思われるから
部活動を続けていく中で、厳しさに耐えて困難を乗り越えたり、部活内での人間関係に悩んだりした経験があるでしょう。
そのような経験から、部活動経験者は高いストレス耐性が身についていることが多いです。
所属する部活動の種類によって異なるものの、特に体育会系の部活経験者は、ストレス耐性が高いと評価される傾向にあります。
社会に出ると、自分の思い通りにいかないことが多くあり、場合によっては理不尽な体験をすることもあるでしょう。
そのようなとき、すぐに辞めてしまうような人物を企業は求めてはいません。
企業は、困難に直面してもそれに打ち勝ち、長く企業に貢献してくれるストレス耐性があると考えられる部活経験者を優遇するのです。
ベンチャー企業でも高い評価を受けやすい
ベンチャー企業では、忍耐力を持つ人物が求められる傾向にあります。
特に起業から間もないベンチャー企業では、過去の経験にもとづく明確な答えやマニュアルが存在しないため、社内の誰も経験したことのない仕事を手探りで進めなくてはならないことも考えられます。
そのうえ人手不足であることも多く、一人ひとりにかかる業務範囲は広く激務になりがちです。
裁量が大きい反面、責任も大きいため、そのプレッシャーがストレスになる場合もあるでしょう。
また実力主義のため、実力を示すことができなければ出世・昇進は望めません。
そのためベンチャー企業では、これらのプレッシャーや激務に耐えられるであろう部活経験者を高く評価する傾向にあるのです。
【自己PRで部活動をアピール】アピールするうえでの注意点
ここまで、企業が部活動経験をエピソードに用いた自己PR文の何に注目しているのか、そしてそれをどのような評価に役立てるのかを紹介してきました。
自己PRで企業に伝えたいエピソードがいくつか浮かんできたのではないでしょうか。
自己PR文を作成するには、注意しなければならないポイントが多々あります。
実際に自己PR文の作成に取りかかる前に、以下の注意点に留意しながら自分の中にあるエピソードを整理してみましょう。
伝えるエピソードは一つに絞る
長く部活動を続けてきた人の場合、貴重な体験をすべて伝えたいと思うのは仕方のないことです。
もちろん、実際にさまざまな経験をしているため得られた知識も多く、自身の成長につながっていることでしょう。
しかし、選考を突破するためにはいろいろ経験し、得られたものがたくさんあったと述べるのではなく、印象的なエピソードひとつに絞って伝えるのが得策です。
複数のエピソードを交えようとすると、一つひとつの話の内容がぼやけてしまうため、印象が弱くなりがちです。
一つのことを深く突き詰めて取り組んだ経験の方が、良い印象をより強く与えることができるでしょう。
自分の中で比較検討し、印象的なエピソードをひとつ選んで伝えるようにしましょう。
組織内での個人的な取り組みを話そう
特にチームスポーツなどの部活動で、大きな成果を成し遂げた経験がある場合にやりがちなのが、そのチームの良さをアピールしてしまうことです。
自分自身に関するPRの場であるのに、所属チームのPRになっていないか注意しましょう。
たしかに、チームが一丸となって皆で勝利を勝ち取ったことは誇らしいことです。
しかし、就職活動の選考においての自己PRは、企業が応募者個人の人物像を知ろうとする材料のひとつであることを意識しておかなければなりません。
企業側は、組織の中で応募者がどのような振る舞いができる人物なのかを知りたいのです。
勝利のためにチームの中で自身が取った行動についてや、自分の振る舞いがチームに与えた影響などを中心に語る必要があります。
専門的な言葉や表現をそのまま使わない
自己PRは、誰が読んでもわかるように書くことが重要です。
特にスポーツのルールやポジションについてなど、当然知っているものと思われる用語でも、面接官がそれを知っているとは限りません。
たとえば、バスケの「センターポジション」を伝える際には、「ゴールに近いところでプレーする」「高身長の人が担当するのが一般的である」など、誰にでもわかりやすいように説明を入れる必要があります。
自身をアピールする自己PRが、用語の意味がわからないことで状況が伝わらないのでは意味がありません。
また、伝えたい相手に対する配慮のない語り口では、気配りや気遣いを欠く一人よがりの印象を与えてしまい、良い評価を得ることは難しいでしょう。
最近の経験を優先的に伝える
就活の自己PRで部活動について話す際には、特に大学や高校まで部活動を続けていた人が注意すべき点があります。
もし中学や小学生の時から同じ競技を続けていて、大学まで部活動に励んでいた場合、高校や中学での活動内容を中心に話すのは避けましょう。
そうすると、「成長していないのではないか」という疑問を持たれるリスクがあります。
したがって、自己PRでは、単に活動歴を語るのではなく、そこで学んだスキルや経験、特に大学での活動を通じて得た成長や成果を強調することが重要です。
このように自己PRを構成することで、これまでの部活動が自分の個性や能力の発展にどのように影響を与えてきたかを効果的に伝えることができます。
楽しい思い出を聞きたいわけじゃない
学生生活の思い出のほとんどが部活動であり、部活動への思い入れが強い人ほど、その部活動がどれだけ楽しかったかを伝えたい気持ちになるのは理解できます。
もちろん、充実した学生生活を送れた事自体は素晴らしい経験ですし、企業に伝えるうえで何ら問題はありません。
しかし、企業側の目的は、多くの応募者の中から、より自社に貢献してくれそうな人物を見つけて採用する事ですから、応募者の楽しかった思い出にはさほど興味はないのです。
企業の興味は、楽しかった事よりもむしろ、その裏にあった工夫や苦労・努力で、さらなるその経験が入社後に再現性があるかどうかでしょう。
ですから、自己PRは、その経験から得た学びにフォーカスし、入社後の企業に活かせる内容になっている事が大切なのです。
成績や役職だけを伝えない
強豪の部活動であるほど成績にこだわって活動していたため、良い成績を残せたのであればつい実績を強調しがちです。
また、その部活動の中での自分の立ち位置が、その成績に大きく影響したのであれば、自分の役職や立ち位置をアピールしたくなるでしょう。
しかし、自己PRを求める企業側の意図を考えれば、重要なのは成績や役職ではなく、その人物の思考や行動の傾向を知る事です。
そのため、成績や役職を伝えるだけで終わってしまわないように注意しましょう。
好成績を挙げるためには、並々ならぬ努力があったはずですし、重要な役回りを果たしたのであれば責任や苦労も大きかったはずです。
その結果を出すまでの過程や背景を詳細に伝え、自分の価値観や人柄が伝わる自己PRである事が重要になります。
【自己PRで部活動をアピール】採用担当者は部活動経験の何を見ている?
採用につながる自己PRを作成するためには、企業側の採用担当者が評価しているポイントは何かを知らなければなりません。
やみくもに自分が良いと思った部活動経験を語っても、企業側に響かないものであっては落とされてしまう可能性が高いです。
ここからは、自己PRに部活動経験を用いた場合に企業が評価するポイントを紹介していきます。
企業の見ているポイントをきちんと押さえ、それに則ってアピールするエピソードを選びましょう。
結果ではなく過程の経験
部活動を続けてきたことは事実であっても、他人に語れるほどの結果を出せておらず、部活動経験を自己PRで扱うことを躊躇してしまうという人もいるかもしれません。
しかし、たとえ全国大会で優勝するなど良い結果を残したとしても、面接ではさほど大きな意味を持ちません。
もちろん、優勝などの輝かしい結果を残せていることは誇らしいことであり、それほどの成果を出すには、苦しい練習を乗り越えたなどの相当の努力があったことは想像できます。
企業が知りたいのはむしろその努力の過程で、特に思考傾向や行動を重視しています。
ですから、華々しい結果を残せていないことは特に問題にはなりませんので、自信を持って努力の経過を語りましょう。
内容をブラッシュアップすれば、高評価を得られる立派な自己PRとなります。
組織内での役割や行動
選考過程において、企業は学生とその企業とのマッチング度合いと、仕事でのポテンシャルを見極めようとしています。
学生が部活動という組織の中でどんな役割を持ち、どのように努力したかで社会人になってからの振る舞い方をある程度想像できます。
企業にとって、応募者が企業にマッチした人物であるかどうかは特にチェックするポイントです。
採用してからミスマッチが発覚し、早々に退職されてしまうことのないように、企業で長く活躍してくれる人を採用したいと考えているのです。
このようなことを踏まえて、採用担当者の心をつかめるようなエピソードを選び、入社後の振る舞い方や仕事上での役割などを考えながらアピールすると良いでしょう。
挫折や課題の乗り越え方
部活動経験のある人は、部活動をしたことがない人に比べ、困難に直面する場面や挫折や苦労を味わう場面に直面してきたと考えられます。
また、大きな課題を乗り越えたという経験をした人も多いでしょう。
そのとき、どのように課題を捉え、どういう風に乗り越えたのかを伝えることは非常に有効です。
仕事をしていくうえでは、誰もが多くの挫折を味わい、多くの課題に直面します。
企業は、学生が挫折や課題に直面したときの行動や考え方から、それを乗り越え成長していく力がある人物かどうかを探ろうとしています。
その課題を乗り越えたことでどのような成長が得られたか、それを入社後に企業の中で仕事に活かそうとする意欲を伝えられると目標の内定に一歩近づくことでしょう。
【自己PRで部活動をアピール】高評価を得るためのポイント
自己PRで使うエピソードを決めたら、せっかくの良いエピソードをできるだけ高評価を得られるように伝えたいものです。
同じ内容を伝える場合でも、その伝え方次第で与える印象は大きく変わってきます。
ここからは、自身の部活動での経験で得たものを、採用担当者に最大限良い印象を与えられるように伝えるためのポイントを紹介していきます。
実際に一度伝えたいエピソードについて書き出し、以下のポイントに従って文章を整えてみてください。
強みはわかりやすく定義する
自己PRとは、自分の強み、長所をアピールすることです。
このとき、自身の強みを「リーダーシップ」「協調性」など抽象的に一言で表現してしまうと、長所をアピールしたにもかかわらず、マイナスの印象を持たれてしまうこともあるので注意が必要です。
長所と短所はそれぞれ表裏一体となっており、「リーダーシップがある」と表現した場合、「我が強い」「強引」などのマイナス面を想像してしまうことも珍しくありません。
自分がアピールしたいこと伝えるには、単語ではなく文章にして表現した方が良いでしょう。
たとえば、「リーダーシップ」なら「部員一人ひとりの強みを最大限に引き出すことが得意です」と書くなど、端的かつ印象的な一文を考えましょう。
エピソードは具体的に伝える
部活動経験のエピソードは、おおよそ似たようなエピソードになりがちです。
採用担当者は多くの学生のエピソードをチェックするため、抽象的な内容では印象に残りません。
そのため、具体的なエピソードにする必要があると言えます。
数字や固有名詞を用いたり、実際の会話表現を交えたりして、採用担当者があたかもその場面に立ち会っていたかのように、あるいはその場面をカラー映像でイメージできるくらい鮮明に伝えられると効果的です。
ほかの応募者と同じような長所であっても、まったく同じ体験をしているわけではありません。
自分独自の経験として、より説得力のあるエピソードを伝えましょう。
なお、内容を精査することも大切ですが、伝え方を工夫することも忘れないようにしてください。
仕事でどう活かすかを明確に伝える
感動的なエピソードを持っていたとしても、その経験を入社後の企業で活かすことができないのであれば、そのエピソードを自己PRに使うメリットはありません。
採用担当者は、企業に貢献してくれそうな人物を採用します。
企業での仕事につながらない経験をアピールしても、採用には結びつかないのです。
自分が部活動での経験から何を得られたのか、そしてその得られたものを活かして企業でどのように貢献できるのかが明確にわかるように伝える必要があります。
そのためには、自分の経験が企業内のどの職種で、どのような立場であれば活かせるのかを調べておく必要があります。
企業研究をしっかりと行い、部活動での経験を仕事で活かすことで企業に貢献できることをアピールしましょう。
【自己PRで部活動をアピール】自己prの見つけ方
ここからは、自己PRで部活動をアピールしたい際の自己PRの見つけ方について解説していきます。
特に部活動自体は自己PRの題材としてよく使用されるものではあるのですが、それだけに他の就活生と被る可能性が高いので注意が必要です。
下記で解説しているポイントをしっかりとカバーしていれば他の就活生とも差別化ができ、企業からも評価される自己PRが作れるでしょう。
自己分析を行う
就職活動における自己PRの見つけ方は、自己分析を深めることから始まります。
自己分析をする際には、過去に直面した困難や挑戦、そしてそれらをどのように乗り越えてきたかを振り返ることが重要です。
部活動であればどんな困難に直面し、どのようなアプローチをして解決したのかということを振り返りましょう。
また、自己PRは単に過去の経験を並べるのではなく、それらを通じて得られたスキルや価値観を結びつけ、いかに自分がその職場に貢献できるかを伝えることが重要です。
自分の経験を深く掘り下げ、それがどのように他者や将来の職場に価値をもたらすかを考えることで、説得力のある自己PRが作成できます。
メンバーとの関りから探す
就職活動における自己PRの見つけ方では、日常の部活動での役割や仲間との関わり方からアピールポイントを見つけることが重要です。
例えば、部活動においてリーダーやマネージャーといった責任ある役職を担っていた場合、その経験からチーム運営能力やリーダーシップを強調できます。
また、良好な練習環境を整えるために積極的にコミュニケーションを取った経験は、協調性や問題解決能力の高さをアピールするのに役立ちます。
このように、自己PRでは具体的なエピソードを用いながら、周囲の人間との関わりに着目しつつ、自分のスキルや性格の特徴を伝えることが重要です。
周りの人に聞いてみる
友人や家族、学校の教師、部活動の仲間など、様々な人に意見を求めることをお勧めします。
自分でも気づかない、特に輝いていた瞬間や日常的な行動から、隠れた強みや個性を見つけ出す手助けをしてくれます。
彼らのフィードバックをもとに、自己PRを構築することで、自分自身の本当の価値を理解し、それを企業に効果的にアピールすることができます。
改めて他人の視点から自己分析を行うことは、自己認識を深め、自己PRの質を向上させる上で非常に有効な方法です。
自己PRで部活動をアピール】部活動を通してアピールしやすい強み!
続いて、部活動の経験をアピールすることで主張しやすい強みについても紹介します。
どのような強みをアピールするかによってアピール方法などが異なるため、それぞれ確認してみてください。
多くの部活で当てはまる強み
部活動は種目や役割に関係なく、共通して得られる強みがいくつかあります。
その中でも協調性、粘り強さ、継続力は多くの部活経験者が自己PRで活用しやすいポイントです。
まず協調性についてですが、部活動は1人ではなく仲間と一緒に目標に向かって取り組むことがほとんどです。
したがって、部活の中で「気がつけば身についていた」という人も多いでしょう。
また、粘り強さについても、練習や試合で成果を出すまでには多くの困難がつきものであり、それらを乗り越える経験を通じて、諦めずに努力を続ける力が身につきます。
そして、継続力は日々の練習を欠かさず続けていく過程で得られるものです。
これらの能力は仕事でも同僚との連携や困難なプロジェクトへの取り組み、長期的な目標達成などで活かすことができ、アピールもしやすいです。
役職別に当てはまる強み
役職を担当した経験がある人はその役職によって得た強みを自己PRに活かすことができます。
例えば、部長やキャプテンを務めた場合、チームをまとめる責任感やリーダーシップが求められます。
試合や練習の場だけでなく、日常的な練習の計画やメンバー間の調整役を担った経験は社会に出た際の管理能力や統率力として活かせます。
一方、副キャプテンであれば、チーム全体をサポートする気配り力や、リーダーを補佐しつつメンバーの意見を汲み取る傾聴力が身につくことが多いです。
また、会計やマネージャーを務めた場合には計画性や組織運営能力がアピールポイントになります。
特に、役職の経験は業務での役割に直接結びつくため、企業が評価しやすい要素となります。
部活の特徴別に当てはまる強み
部活動の種類や特性によって得られる強みも異なります。
個人競技では自己管理能力や集中力、ストイックな姿勢が培われやすいです。
例えば、個人競技では自分自身の課題を冷静に見極め、改善するための努力を続ける必要があります。
このような姿勢は自己成長を求められるベンチャー企業や、目標達成に向けた粘り強い姿勢が評価される企業で強みとなります。
一方、団体競技ではチーム全体を考える主体性やサポート力がアピールポイントとなります。
団体競技では他人の意見を尊重しながらも自分の意見を伝えるコミュニケーション能力や、仲間と連携して1つの目標を達成する力が求められます。
特に、試合や練習の場でチームが一丸となって困難を乗り越えた経験は協調性や適応力の証拠として具体的に伝えやすいです。
【自己PRで部活動をアピール】自己PRおすすめの構成
実際に自己PRを書く際には、その構成にも気を配る必要があります。
自己PRは、採用担当者に伝わりやすくわかりやすく書くことが大切です。
どんなに魅力的な経験をしていたとしても、内容が伝わりにくいと良い評価は得られません。
わかりやすく伝えるためには、以下の順序で書くことです。
②強みを発揮したエピソード
③課題
④解決策
⑤結果
⑥会社にどう貢献できるか
面接の際には、口頭で語ることを求められます。
しかし、事前に作った自己PR文を丸暗記してしまうと、語る際にどこか借り物のような印象になってしまい、説得力に欠けてしまうためおすすめできません。
一字一句覚えるのではなく、ある程度の構成だけ押さえておき、自分の言葉で語ることが重要です。
また、以下の構成を参考にしましょう。
結論
自己PRの冒頭で結論を述べることは面接官や採用担当者に自分のアピールポイントを効果的に伝える第一歩です。
例えば「私の強みは部活動を通じて培った継続力です」といった形で、最初に自分の特徴やスキルを簡潔に示すと、話全体の焦点が明確になります。
最初から細かいエピソードや具体的な体験に触れると、本当に伝えたいポイントがぼやけてしまい、理解しづらくなる可能性があります。
結論を先に述べることで、聞き手はその後の話を理解しやすくなり、説得力が高まります。
また、結論を明確にすることで、自己PR全体の構成も整いやすくなります。
結論をしっかり伝えられるかどうかが自己PRの印象を大きく左右するため、簡潔かつ分かりやすい言葉を選ぶことが重要です。
具体的なエピソード
結論を述べた後はそれを裏付ける具体的なエピソードを展開しましょう。
ここでのポイントは部活動を通じてどのような行動を取り、どのような経験をしたのかを詳細に説明することです。
具体例としては「練習不足だったチームメイトと一緒に早朝練習を始め、全員の技術力を向上させた」など、自分が主体的に取り組んだ内容を含めると良いです。
面接官が求めているのは単なる成果だけでなく、その成果に至る過程です。
そのため、エピソードでは自分の考えや努力、行動がどのように展開されたかをしっかりと伝えると、良い印象を与えられます。
また、具体性を持たせることで話に説得力が生まれ、聞き手がイメージしやすくなるのもメリットです。
課題
自己PRで印象を残すためには活動の中で直面した課題を明確に説明することも欠かせません。
ただ成功したエピソードだけを述べるのではなく「どのような困難に直面したのか」を具体的に示すことで、採用担当者に共感や関心を持たせることができます。
例えば「チームメンバーの間で意見が対立し、練習方針がなかなか決まらなかった」など、課題の具体性を示すことが重要です。
さらに、その課題がどのような影響をもたらしたかも簡潔に説明しましょう。
課題があったからこそ、それを乗り越えた際の自分の努力や成長が際立つため、課題の描写は自己PRに欠かせない要素となります。
乗り越えた経緯
課題を示した後、それをどのように乗り越えたのかを具体的に述べることが自己PRの核となります。
困難に直面した際、自分がどのような工夫をし、どのような行動を取ったのかを詳細に説明しましょう。
例えば「意見が対立していたチームメンバーの意見を全員で可視化し、投票で意思決定を行った」といった具体的な行動を示すと良いです。
この部分では自分がどれだけ主体的に行動したかや、苦労しながらも努力を続けた姿勢をアピールすることが求められます。
課題を解決する過程を詳しく述べることで、自分の成長や適応力、問題解決能力を効果的に伝えることができます。
結果
課題を乗り越えた後の結果を述べることで、自己PRはさらに具体性と説得力を増します。
結果を示す際は「大会で入賞した」「チームの士気が向上した」など、わかりやすい成果を挙げることがポイントです。
しかし、結果だけで終わらせるのではなく、それが自分にどのような学びや成長をもたらしたのかも説明することが重要です。
最初に述べた結論と関連づけて話を締めることで、自己PR全体が一貫性を持ち、説得力が増します。
この段階で最初の結論を改めて強調し、聞き手に印象付けましょう。
企業でどう活かすか
最後に、得た強みをどのように企業で活かすのかを具体的に述べます。
この部分では自分の経験が企業の業務や目標にどう貢献するのかを示すことが求められます。
例えば「部活動で培ったリーダーシップを活かし、御社のチームを統率して成果を出すために努力します」といった具体的なビジョンを述べることがおすすめです。
企業において自分がどのように活躍できるかを明確に示すことで、採用担当者に前向きな印象を与えることができます。
この部分をしっかりと伝えることで、自己PRの完成度が高まり、他の応募者との差別化が図れ「この人こそ、うちに迎え入れるべき人材だ」と思ってもらえるでしょう。
【自己PRで部活動をアピール】怪我や病気の話題はどうするべきか
怪我や病気をしたため十分に部活動で活躍できなかったという人もいるかもしれません。
部活動のエピソードを伝える際に、怪我や病気の話題をどう扱うべきかを悩む場合もあるでしょう。
しかし、怪我や病気で十分に活動できなかったからと言って、部活動の話題を避ける必要はありませんし、怪我や病気の話題を出す事で評価が下がるわけではありませんから、気にせず伝えて構いません。
怪我や病気の経験も、伝え方によっては企業の評価を得る事も可能です。
高評価が得られる伝え方を考えてみましょう。
乗り越えた経験で前向きさをアピール
怪我や病気は、自己管理が行き届かなかった事の結果だと考え、汚点と捉えている人も多いでしょう。
その怪我や病気の原因が不可抗力であるならもちろんですが、たとえそれが自分の自己管理の甘さが原因のものであっても、部活動の話題を避ける必要はありません。
社会人になれば、思わぬ失敗を経験する事もありますし、自分の思うようにいかない事が多くあります。
ですから、怪我や病気など予想外の困難に見舞われた時に、どのような考えでどのように行動したのかは、とくに企業側の興味を引くところなのです。
誰もが意気消沈して、やる気を失ってしまうような現実の中でも、前向きに乗り越えられた経験があるのならむしろ積極的に伝えるべきでしょう。
辛い現実を受け入れて、前向きに乗り越えた内容でアピールできると良いでしょう。
例文
大学ではサッカー部に所属していましたが、2年生の時に事故が原因でサッカーができなくなり、仲間たちの練習の様子を見守る事しかできない時期が続きました。
とても落ち込み自分の事で精一杯だった私が、練習を見守る中でチームを全体として見る事ができるようになり細かい点にも気付けるようになっていたのです。
それからはマネージャーとして、部に貢献する事を決めました。
最後の大会で最高の成績を残す事ができた時、皆から自分のサポートの力が大きかったと言ってもらえた時はとても嬉しかったです。
貴社に入社後も、この対応力でどんな状況でもチャンスに変えて活躍したいと思っております。
【自己PRで部活動をアピール】強み別!例文6選
自己PRは、自分の強みが伝わりやすいような内容である事が重要です。
どのようなエピソード交えるかで印象は大きく変わるため、企業に印象付けたい人物像を明確にし、アピールしたい強みを決めてから、交えるエピソードを選びましょう。
そのエピソードからイメージできる人物像が、企業が求めている人物像とどれだけ近いかが評価をわけるポイントです。
そのため、志望企業をしっかり調べておく必要があります。
ここでは、強み別の例文を紹介しています。
継続力
学生時代はディベート部に所属していました。
ディベートでは、実際には自分の意見とは反対の意見であっても論理的な弁論をしなければなりません。
ひとつの事象を多角的に捉えられるようになるため、新聞から毎日ひとつ議題を見つけ、肯定と否定の両方の立場から論じる事を欠かさず続けました。
その努力の甲斐もあり、次第に瞬時に論理的に考える癖が付き、ディベート大会では徐々に良い成績を残せるようになったのです。
この経験によって自己成長には継続力が欠かせないと確信しています。
貴社に入社後は、この継続力で培った論理的思考力を貴社でのコンサルティングに活かし、また、さらなる自己成長を続けたいと考えています。
責任感
学生時代には、ダンス部に所属していました。
経験者ばかりの強豪のダンス部で大会優勝を目指していましたが、部員が減り続け存続の危機を迎えていたところに、初心者の私が「絶対に大会に出られるように頑張ります」と宣言し入部したのです。
練習を始めてみると、初めてのダンスは想像以上に難しく、とくに基礎体力が全く足りない事がわかりました。
大会に出ると自分で決めて宣言をした手前、投げ出す事はできません。
毎日自主トレで体力を付け、仲間たちにアドバイスを貰いながら努力を続けた結果、大会に出場できた時はとても嬉しかったです。
入社後もこの責任感と粘り強さで、貴社に貢献したいと考えています。
協調性
学生時代のバスケ部で新入生を迎えてしばらくした頃、旧メンバーと新メンバーが対立している事に気付きました。
双方から話を聞くと、新メンバー側では良いと思う別の練習方法があっても、上級生への遠慮から直接言い出しにくいとの事でした。
一方、旧メンバー側では、その遠慮を反抗的な態度と受け取っていたようです。
目標は良いプレーをする事であって、目指すものは同じだという事がわかったので、私が双方の真意を伝えたうえで、話し合いの場を設ける事にしました。
その結果、最良の方法を取り入れる事に成功し、試合でも全員が納得できる良い成績を残す事ができました。
入社後は持ち前の協調性でチームワークを大切にして業務に貢献したいと考えております。
チャレンジ精神
学生時代はダンス部に所属しており、新入部員を増やすためにその強みを発揮しました。
ダンスの楽しさを知ってもらい、少しでもダンスに興味を持ってもらうにはどうしたら良いかを考え、学園際でのフラッシュモブを思いついたのです。
フラッシュモブは、見知らぬ周りの人が一斉に突然ダンスをするパフォーマンスです。
ダンス部員だけでは人数が少なかったため、出店を予定している他の部やサークルに声を掛け協力してもらったのですが、ダンス初心者でもできるパフォーマンスを考えるのに苦労しました。
初めての試みでしたが結果は大成功で、部員を大幅に増やす事ができました。
フラッシュモブは今や学園際恒例の催しとなっています。
入社後はこのチャレンジ精神を、企画の仕事に活かしたいです。
向上心
私は学生時代、国際交流部に所属していました。
そこでは、主に英語を使って交流を行ない、英語力の向上に努めます。
もちろん私も初めは英語力の向上のために一生懸命勉強していたのですが、ある時、英語を母国語としない友人と話していると、自分の思うような細かいニュアンスが伝わっていない事に気付きました。
そこで英語と並行して、その友人の国の言葉の勉強も始めたのです。
同じように、また他の友人の母国語も勉強していくうちに、日常会話レベルであれば5ヶ国語が話せるようになりました。
この向上心で得られた語学力は、国際進出が目覚ましい貴社での仕事に活かせると考えています。
貴社に貢献できるよう、さらなる成長に努めたいです。
継続力
大学時代、私はバスケットボール部に所属し、ポジションはシューターを務めていました。
チームの中で勝利に貢献するためには、自分のシュート成功率を向上させることが必須であると考え、3年間、毎朝6時に起きて自主練習を欠かさず行ってきました。
その結果、試合では安定したシュート成功率を誇るだけでなく、プレッシャーがかかる場面でも冷静に得点を決め、チームを複数回勝利に導くことができました。
最終的にリーグ戦での私のシュート成功率は85%に達し、チーム内でもトップの成績を記録することができました。
貴社に入社した際も継続力を活かして、売り上げに貢献していきたいと考えています。
【自己PRで部活動をアピール】 部活動別!例文14選
実際に書き始めようとしても、どのように書いたら良いのか見当がつかない人もいるでしょう。
ここでは、前述した構成に従って書かれた自己PR文として、異なる部活動の6つの例文を紹介します。
それぞれ伝えたいエピソードやアピールしたい強みは異なると思いますが、以下を参考に実際に作成してみましょう。
なお、書ききれない細かい部分のエピソードは、後々面接のときに言葉で語るなど、口頭で語ることをあらかじめ想定した内容にするのもひとつの手です。
例文①野球部
私は高校では軟式野球部でしたが、大学では憧れの硬式野球部に入部しました。
しかし、実際に入部してみるとその差は歴然でした。
まずは試合に出ることを目標に、部活のほかに自主練として毎朝毎晩各1時間自主的にトレーニングをすることにしました。
監督に自分に足りないものを聞き、自主トレに取り入れていました。
2年生になるころには、監督から特別メニューを組んでもらえるようになり、格段に変化を感じたのを覚えています。
おかげで学生時代最後の試合には念願の出場を果たし、チームに貢献することができたのです。
また、この経験から忍耐力に関しては誰にも負けないと自負できるようになりました。
入社後は、野球部で培ったこの忍耐力で困難を乗り越え、憧れの貴社で長く活躍できる人材になりたいと思っています。
この例文は、野球部での経験を通して自身の「忍耐力」を強みとした自己PR文です。
「忍耐力」を強みに持つ人は、我慢強く頑張る人のイメージがありますが、企業ではやみくもに我慢して頑張ることで、重大な課題が埋もれたままになってしまう危険もあります。
ただ黙って頑張るだけでなく、積極的に監督に関わることにより問題点を明らかにしようとする前向きな姿勢がわかるように作成するのがコツです。
例文②バスケ部
バスケ部のキャプテンとしてリーダーシップを発揮した経験から、これが自分の強みであると自覚しています。
最初は部員同士でギクシャクし、悪い雰囲気がずっと続いていました。
そこで、私はメンバー一人ひとりと密に接する機会を作り、個人の性格の傾向を探ることに務めました。
個々の性格に合ったポジショニングを提案してみると皆賛成し、ポジションを変更した結果初めて試合で勝利することができたのです。
その後はメンバーのチームワークも良くなり、良い結果を残せるようになりました。
自分の意見をただ押しつけるのでなく、メンバーの個性を尊重するように努力し、一人ひとりの信頼を得られたことでチームを一つにまとめることができたのだと思います。
この強みは、あらゆる業務をチームで進めることを特徴とする貴社でこそ活かせると考えています。
上記は「リーダーシップ」を強みとする自己PRの例文です。
リーダーシップを強みに持つ人物を求める企業は多いですが、自己主張が強い印象があり、場合によっては敬遠されることもあります。
そのため、単に強引に引っ張るリーダーシップではなく、個人を尊重し寄り添うことでチームをまとめるなど、どの企業でも歓迎されるリーダーシップであることをアピールするのがコツと言えます。
例文③マネージャー
例文④サッカー部
大学時代、私はサッカー部でキャプテンを務め、チームをまとめながら試合での勝利を目指してきました。
特に、チーム内でモチベーションの低下が見られた時期には、個別にメンバーと話し合い、悩みを共有し、目標を再設定することで、チーム全体の士気を高めることに成功しました。
その結果、リーグ戦では前年を上回る成績を収めることができました。
この経験から、メンバー一人ひとりに対して細やかなコミュニケーションを図り、全体のパフォーマンスを向上させるリーダーシップを学びました。
このスキルは、職場においてもプロジェクトチームを率いる際に活かし、全員が目標に向かって協力できる環境を作ることができると考えています。
例文⑤アメリカフットボール部
例文⑥ラグビー部
例文⑦水泳部
例文⑧吹奏楽部
これは、学生時代の吹奏楽部での経験から自覚できた強みです。
あるとき皆の演奏に違和感があることに気づき、部員一人ひとりに聞き取りを行ってみると、コンクールが目前なのにもかかわらず、退部を考えている部員が多数いることがわかりました。
そのときは顧問の先生が変わったばかりで、練習のやり方に不満を持つ部員が多くいたのです。
先生のやり方は、部長と副部長の私は理解していましたが、部員全員にはその意図が正しく伝わっていないのだと感じました。
そこで、部長を通じて先生から部員全員に、練習のやり方を変えた意図を丁寧に説明してもらう機会を設けてもらいました。
その結果、先生の意図を理解すると同時に、部員からも活発な意見が出るようになり、全員の意思が統一されて退部者を一人も出さずに済んだのです。
この経験を活かし、貴社に入社後はさまざまなトラブルを解決していきたいと考えています。
上記の例文では、「調整力」に加え、協調性や違和感に気づける能力、積極的に行動できる能力などもアピールできています。
特にチームで仕事をする職種や、人に直接関わる仕事には有効な自己PRと言えるでしょう。
例文⑨ダンス部
私は小学校・中学校・高校でダンス部に所属していました。
そこで培われた継続力が、私の一番の強みになっています。
親に言われたことで始めたダンスのレッスンは、小学生のときはあまり好きではありませんでした。
しかし、続けていると徐々に楽しくなり、中学では自分の意思でダンス部に入部し、高校はダンス部で実績のある学校を選びました。
ダンスは基礎体力づくりが大切で、12年間ずっとトレーニングを続けていました。
特に高校では、朝練・午後練を合わせて週7日毎日の練習も欠かしませんでした。踊ることは好きですが、正直つらいこともあります。
しかし、続けてきたからこそ本当のダンスの楽しさを知ることができたと考えているので、続ける工夫をして、状況に応じた「続けられる環境づくり」をしながら頑張ってきました。
今では「継続は力なり」が座右の銘になりました。
地道な努力をして経験を積むことは、私にとって苦にはなりません。
貴社でもこの継続力を活かし、成長しながら長く貢献したいと考えています。
「継続力」を強みに持つ学生は、何か困難があっても、ひとつの場所で長く努力できる人という印象を与えることができます。
ただ漫然と続けるのではなく、上記の例文のように、困難があっても工夫や努力をしつつ、一つのことをやり遂げたことをアピールするとより良い評価を得られるでしょう。
例文⑩チアリーダー部
例文⑪演劇部
私は演劇部に所属していましたが、そこは入部当初から部員が集まらず常に廃部の危機にありました。
そこで、認知度を高めるために、路上ライブのように路上での演劇にチャレンジすることにしたのです。
最初は校舎の片隅で行っていたのですが、一念発起して街中で演技を行うことにしました。
今まで経験のないことで、演技のほかにも道路の使用許可や音響のことなども考えなければなりませんでしたが、結果は大成功で、毎週日曜日には路上に人が集まるようになりました。
すると部員も自然に増え、現在は学内でも大所帯の部になっています。
この経験から、現状を打破するためには、新しいことに挑戦することが重要だと強く感じました。
同時に、私はこのチャレンジ精神が強みであると自覚したのです。
入社後は、チャレンジ精神をモットーとする貴社の社風のもと、この強みを存分に発揮したいと考えています。
この例文は、演劇部で「チャレンジ精神」を発揮したエピソードを採用しています。
積極的に行動できる人のイメージがあり、現状を変える力がある人物という印象を与えることができるでしょう。
ベンチャー企業など、新しいことにチャレンジする行動力を求める企業では特に高評価となります。
例文⑫ボランティア部
地域活性化に向けた取り組みは、役場と一緒に進めるべき課題です。
しかし、まったく取り合ってもらえなかったため、自分たちで過疎化の根本原因を探ることにしたのです。
老人人口・子どもの数・生産人口・消費人口などに分け、年代ごとの人口減少推移を徹底的に分析し年代別の問題点を洗い出し、それらをデータにまとめました。
また、近年さまざまな行政の施策から移住人口を増やすことに成功している奥多摩町を分析し、今まで作った分析データと一緒に役場に提出したのです。
その結果、役場の方には分析資料を喜んでいただき、ボランティア部として今後の村の活性化に貢献できることになったのです。
今では定期的に役場の方とお会いして、地域活性化に向けてボランティア部として継続的な活動を続けています。
貴社に入社後は、分析力を活かした説得力のある営業マンとして貢献したいと考えています。
この例文は、「分析力」を強みとして営業職を志望する人の自己PRです。
分析力が強みである人物は、理論的な考え方のできる人物である印象を与えます。
ただ分析するだけで終わらせず、その結果を活かして理論的に相手を納得させられる説得力をアピールするのがコツと言えます。
例文⑬天文部
例文⑭合唱部
【自己PRで部活動をアピール】NG 例文紹介
ここまでさまざまな例文を紹介してきましたが、以下ではNG例文を紹介しています。
自己PRを作成する際には、自分自身の何を強みとしてアピールするかをはじめ、構成やエピソード選びなど、さまざまな点に注意しなければなりません。
あれこれと考えて作成しているうちに注意すべきポイントを忘れてしまいがちです。
自己PRが出来上がったら、必ず注意点がクリアできているかを再確認してみる事が大切です。
例文を参考に、NGな自己PRになっていないかチェックしてみましょう。
結論ファーストでない
私は学生時代ディベート部に所属していました。
ディベートは瞬時に論理的な思考が求められます。
私はディベートの練習として、新聞から毎日ひとつ話題を決めて、その話題について否定派の場合と肯定派の場合のふたつの立場を論じる事を、入部から今まで欠かさず続けてきました。
そのお陰で、普段から多角的に物事を見る事ができるようになりました。
この経験から、自分を成長させるためには何事も継続する事が大切だと確信したのです。
同時に、私の強みはこの継続力ではないかと思いました。
貴社に入社後も、継続力を発揮して努力を続ける事で自分を成長させたいと考えています。
そして一日も早く、貴社に貢献できる人材になりたいと思っています。
この例文は、先に紹介した継続力をアピールした例文と同じ内容です。
しかし、結論ファーストになっていないため、アピールポイントがぼやけてしまっています。
自分の継続力をアピールしたいのであれば、「私の強みは継続力です。」と冒頭で結論を簡潔に宣言しましょう。
すると、読み手側ではその先に続く内容が、その人の「継続力」について語られている事がわかり、内容を理解しやすくなります。
冒頭で何について語るのかを明確にして、話の道筋を付けるとともに、興味を引く事が大切です。
楽しい思い出になっている
私は協調性が強みです。
大学時代は合唱部に所属していました。
私の所属していた合唱部は強豪で知られていて、毎年合唱コンクールで入賞しています。
2年生の学園際の時には、初めて有志でゴスベルコーラスに挑戦しました。
初めての経験だったので、曲選びからパート分けなど皆であれこれと話し合いながら決めていきました。
最初はうまくいくか不安でしたが、練習を重ねるうちに形になっていくのがとても楽しかったです。
皆と協調して頑張った結果、観客から大きな拍手をいただけて感無量の経験でした。
入社後は、協調性をコンサル業務に活かしたいと考えています。
クライアントに寄り添い、良好な関係を築く事で貴社に貢献したいと思っています。
この例文は、最後まで読み進めても本人の人柄が伝わる内容が書かれていない点が問題です。
初めに自身の強みを簡潔に述べていますが、具体的な行動や考えが書かれておらず、楽しかった思い出話のようになってしまっています。
自己PRは、自分がどのような人物であるのかを伝えて、企業に自分を採用するメリットをアピールするものでなければなりません。
また、成功させるために苦労した事や、大変だった事もあるはずですから、その時に自分がどのような思考で、どのように行動したかを書きましょう。
個人について言及していない
私の強みは協調性です。
学生時代に所属していた吹奏楽部でその強みを発揮しました。
吹奏楽は、一人ひとりのメンバーが自分のパートを完璧に演奏する事も大事ですが、全体としてのまとまりがなくては良い演奏はできません。
全員の心をひとつにする事が大切なのです。
それにも関わらず、2年生の頃には、メンバー間の輪が乱れてしまい演奏に影響する事がありました。
このままでは、良い賞をとる事は難しくなってしまうため、皆で話し合う事になったのです。
しっかりとお互いが向き合い、話し合う事で、それぞれのメンバーの想いを知る事ができ、その結果、その年も無事に金賞を受賞できました。
入社後はチームでの業務にこの協調性を活かしたいと思います。
この例文では、自分自身の強みについて冒頭で宣言しているにも関わらず、文章を読み進めても、応募者自身の行動が書かれていません。
自己PRは、自分の強みをアピールするものですから、冒頭で宣言するだけでなく具体的に自身の思考や行動を書かなくてはならないのです。
この場合には、問題解決に向けて自分が直接どのように関わったのかを詳しく説明する必要があります。
自分自身の思考や行動をとおして、どのような人物をイメージできるかを考えて自己PRを作成してみましょう。
【自己PRで部活動をアピール】自己PR作成で悩んだら
解説を読んでも、ひとりでは自己PRが作れないという人や、作成してみたもののこれで良いのか自信が持てないという場合は、就活エージェントの活用も視野に入れてみましょう。
就職活動には自己PR以外にも、志望動機やガクチカ作成などすべき事がまだまだ多くあります。
就活を乗り切るためには、信頼して相談できる人がいると心強いでしょう。
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まとめ
自己PRの作成は、就職活動では避けて通れない作業です。
そして、作成した自己PR文は、企業に自分自身のことを知ってもらうための大切な材料になります。
とはいえ、自分自身の強みを他の人にアピールすることは、今まで経験したことのない人がほとんどでしょう。
不安に思う人もいるかもしれませんが、学生生活で部活動を頑張ってきた人は貴重な経験をしてきたはずなので、一度自分の中で整理し、大事なポイントを押さえつつ自信を持って語りましょう。