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- SPI分野別の時間配分の目安
- SPIの時間が足りない場合の対処法
- SPI受験本番の時間短縮のコツ
- SPIを控えている人
- SPIの時間が足りなくて悩んでいる人
- SPIが苦手な人
【SPIの時間】SPIの内容
企業の採用活動は、エントリーシート(ES)による書類選考と面接を中心に行われます。
しかし、限られた時間の中で応募者の能力や人柄を深く知ることは難しいため、多くの企業は適性検査を活用し、業務に必要な基本的な能力があるかを図ろうとしています。
その適性検査の最も代表的なものがSPIであり、幅広い業界・企業で導入されています。
SPIは、業務に必要な基本的な学力や能力を測るための能力検査と、人間性やパーソナリティを把握するための性格検査という2つの柱で構成されています。
具体的にどのような問題が出題されるのか、以下で説明していきます。
能力検査
能力検査は、働くうえで必要となる基礎的な能力を測る試験です。
問題は、言語分野と非言語分野に分かれています。
言語分野は言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解できるかどうか、非言語分野は数的な処理ができるかをチェックするものです。
どちらも「論理的思考力を持って問われていることが何かを正しく理解し、どういったプロセスで考えれば答えが出そうかを合理的に考え、効果的・効率的に処理していく能力」を測る目標があります。
また、通常の能力検査にプラスして、英語や構造把握力の問題を出題する企業もあるのです。
英語は語彙力を問う問題と、長文の穴埋めや読解問題が出題されます。
構造把握力検査は、文章の背後にある共通性や関係性を把握する力を測定するもので、どちらも制限時間は20分です。
性格検査
性格検査では、日常の行動や考え方などについての多角的な質問を出題されるのが特徴です。
先ほどの能力検査が学力や基礎的な能力を測るものであるのに対して、性格検査にはその人がどんな人なのか、どのような仕事や組織に向いていそうかなど人柄を把握するという意図があります。
具体的には、物事や人、目標などに対する考え方などについて、AもしくはBの2択が表示されます。
そして「Aに近い」「どちらかといえばAに近い」「どちらかといえばBに近い」「Bに近い」の4つの選択肢が提示され、自分に当てはまるかものを選択していくという形式です。
後から詳しく述べますが、1問あたりの制限時間は非常にタイトなものになっているので、直感で回答していくテストになります。
SPI試験全体にかかる所要時間と当日の流れ
SPI試験を受ける際は事前の学習だけでなく、当日の所要時間や試験の流れを理解しておくことがとても大切です。
試験全体にかかる時間や会場での準備手順を知っておくことで、余裕を持って行動でき不安を減らすことができます。
ここでは試験全体に必要な時間や当日の動きについて、実際の受験に役立つ情報を解説します。
試験全体に必要な時間
SPI試験は受験形式によって所要時間が異なりますが、一般的なテストセンター方式の場合は受付から退室までおよそ二時間前後を見込んでおくと安心です。
能力検査では言語や非言語など複数の分野があり、合計でおよそ三十五分から七十五分ほどが目安になります。
性格検査は三十分前後が必要で、能力検査と合わせて九十分前後になるケースが多いです。
さらに受付や説明、本人確認などに時間がかかるため、会場に到着してから実際に試験を終えるまでを考えると二時間から二時間半ほどを想定しておくと余裕を持てます。
会場によっては入室の待ち時間や設備の確認に時間がかかることもあり、予定より早めに会場に到着しておくことで慌てずに試験に臨めます。
入室から受験開始までの手順
会場に到着したらまず受付で本人確認を行い、身分証明書を提示して予約情報を確認します。
受付が済むと荷物を指定された場所に預け、試験に不要な持ち物を持ち込まないように指示を受けます。
その後スタッフから試験方法や操作の説明を受け、パソコンの操作確認やログイン手続きが行われます。
着席後は問題の説明や注意事項を画面で確認し、準備が整った受験者から順に試験を開始する形式が多いです。
会場や時間帯によっては混雑することもあり、受付から試験開始まで三十分程度かかる場合があります。
開始前は周囲の音や雰囲気に緊張することもありますが、深呼吸をして心を落ち着けることで本番に集中できます。
早めに到着して手続きに余裕を持つことで、操作方法の確認やトイレなども済ませやすく、落ち着いた状態で試験に取り組めます。
途中休憩や注意事項
SPI試験は基本的に途中休憩がない形式が多く、特にテストセンター方式では開始から終了まで一気に解答を進める必要があります。
性格検査と能力検査を続けて受験する場合も休憩がないことが多いため、事前にトイレを済ませ水分補給を控えめにしておくと安心です。
一部の会場では検査間に短い待機時間が入る場合もありますが、正式な休憩時間ではないため離席は認められないことがあります。
試験中は携帯電話や時計など電子機器の使用が禁止されており、操作を誤ると不正行為とみなされる恐れがあるため注意が必要です。
画面に表示される注意事項や制限時間は自分で確認し、残り時間を意識して進めることで焦らず解答できます。
【SPIの時間】SPIは時間が厳しい!
SPIを受検した人の感想で最も多いのが「時間が足りなかった」「もっと時間配分を意識して回答すれば良かった」という出題数と時間配分に関するものです。
SPIは問題数が多いため、ゆっくり解いているとあっという間に制限時間を迎えてしまいます。
SPIを受検する前に試験内容を把握して、なるべくスムーズに解けるようにしておき、時間配分を意識することが大切です。
先ほども少し触れましたが、SPIを受検後に後悔しないようにするためにも、時間についておさらいしておきましょう。
【SPIの時間】SPI受験形式別の制限時間と問題数
SPIテストは、さまざまな形で受講できるのも広く支持される理由の1つであり、SPIの時間や問題数、出題形式は、テストの受検形式によって若干異なります。
多くの問題集を解く必要はありませんが、理解したうえで対策することにより、万全の態勢で試験に臨むことが可能です。
主な2つの分類と、その中の4つの受験形式について、以下で説明していきます。
①パソコンでの受験
PC受験の場合は、65分の試験時間です。
その中で、性格検査が30分・能力検査が35分という内訳になっています。
1問ずつに制限時間があり、制限時間になると自動的に次の問題に切り替わるため、スピーディーな回答が求められます。
また、問題の正答率が高くなればなるほど、後半に出される問題の難易度が上がっていくという特徴があります。
そのため後半に進むほど、さらに時間を意識して問題を解く必要があるといえるでしょう。
WEBテスティングは、インターネット環境に接続できるパソコンから受検する形式です。
指定された受検期間の中であれば、都合の良い時間に自宅や学校などのパソコンから受検できるのがメリットといえます。
注意しなければならないのは、スマートフォンからの受検です。
スマートフォンから受験するとスペック次第では通信が遅くなる、小さな画面であるために誤作動のリスクが高まる、ウィンドウを同時に開けないので調べるなどの作業ができないなどのデメリットがあります。
必ず通信環境の整った状態で、パソコンから受検するようにしましょう。
テストセンターは、適性検査SPIを開発するリクルートマネジメントソリューションズが指定した会場で、用意されたパソコンを使って受検する受験形式です。
指定された受検期間の間であれば、都合の良い日程・会場を選択して予約し、受検できます。
現在はリアル会場とは別に自宅などでパソコンを用意し、オンラインで監督者と接続して受検するオンライン会場も選択可能になっています。飛び込みでは受検できないので、予約を忘れないようにしましょう。
また、常に監視されており、電卓の持ち込みも不可のため、しっかりと自分の手で計算できるように練習しておきましょう。
インハウスCBTは、応募先の企業に足を運び、企業内に設置されたパソコンで受検する形式です。
応募先企業の採用担当者の目に留まるため、受検だけでなく身だしなみや会場での振る舞いなども見られています。
選考の材料になっているので、注意が必要です。
また、不正をして見つかろうものなら即不採用となるので、正々堂々とテストを受けましょう。
場合によっては面接を伴う可能性もあるので、スーツ着用で受検するようにしてください。
②ペーパーテスト
ペーパーテストは、応募先の企業が用意した会場で受検し、マークシートで回答する形式です。
試験開始前に問題文の冊子が配布され、全体の問題内容を確認してから解けるため、時間配分がしやすいというメリットがあります。
ペーパーテストの制限時間は、性格検査が40分、能力検査が70分という時間配分になっています。
問題数は性格検査が300問で、能力検査は言語分野が30分で40問、非言語分野が40分で30問という内訳です。
単純計算をすると、ペーパーテストにおいて性格検査は1問約8秒、能力検査は1問1分というスピードで解く必要があるため、事前の対策は必須です。
また、電卓の持ち込みはできないので、数学に自信がない方は練習問題を解いてスピードを上げておく必要があります。
分野別の詳細時間と問題数の目安まとめ
SPI試験は複数の分野から構成されており、それぞれに制限時間や問題数が決められています。
ここでは言語、非言語、英語、構造的把握力、性格検査それぞれの詳細時間と問題数、さらに一問にかけられる時間や見直しの難しさについて詳しく解説します。
言語・非言語・英語・構造的把握力・性格検査の制限時間
SPIの能力検査は主に言語、非言語、英語、構造的把握力の4つに分かれます。
言語分野は短文の空欄補充や長文読解などを中心におよそ35分前後で20から35問程度が出題される形式が多いです。
非言語分野は数的推理や表の読み取りなどが中心で35分から40分ほど、問題数は25から35問程度が目安です。
英語は企業によって実施の有無が異なりますが、実施される場合は25分前後で15から25問が一般的です。
構造的把握力は文章の関係性を見極める特殊な問題で、20分前後で15問程度が出題されるケースが多く、短時間で高い集中力が求められます。
性格検査は知識を問うものではなく、自分の考えに答える形式で30分ほどが目安となり、約300問近い質問が連続して出題されます。
これらを合計すると能力検査だけでおよそ70分から90分、性格検査を含めると全体で2時間近くかかる場合があります。
1問あたりの解答時間の目安
SPIは全体の制限時間に対して問題数が多いため、1問にかけられる時間は非常に短いのが特徴です。
言語分野では1問あたりおよそ1分から1分半が目安となり、素早く文章を読み取る力が重要になります。
非言語分野は計算や推理を必要とするため1問あたり1分半前後が標準ですが、複雑な問題では2分を超えることもあるため素早い取捨選択が求められます。
英語は文章量により差が出ますが、1問あたり1分ほどで読み解く力が必要です。
構造的把握力は文章の関連を理解する問題が多く、1問につき1分前後で解くことが望まれます。
性格検査は直感的に答える形式のため1問あたり10秒程度が適切で、迷わず回答する姿勢が求められます。
このように各分野で求められるスピードは異なりますが、共通して時間の余裕は少ないため、素早く判断して次の問題へ進む習慣を普段から身につけることが重要です。
見直し時間はほぼ無い
SPI試験では全体の制限時間が厳しく、解答後に落ち着いて見直しをする余裕はほとんどありません。
多くの受験者は制限時間ぎりぎりまで問題を解き続けることになり、特に非言語分野では計算に時間がかかるため最後まで手を動かしても見直しができないことが一般的です。
英語や構造的把握力も同様に、読み直す時間を確保するのは難しく1度目の解答がそのまま結果に直結します。
そのため試験中は1問ごとに確実に答えを決め、迷った場合でも残り時間を意識して次に進む判断力が必要です。
性格検査は見直し自体が推奨されておらず、最初に感じた答えを選ぶことが評価の一貫性を保つためにも大切です。
見直し時間がないことを前提に、普段の練習から時間を計って解答する癖をつけることで本番でも落ち着いて対応できます。
【SPIの時間】時間が足りなくても通過する場合もある!
SPIは時間との勝負ですが、すべての問題を解けなかったからといって必ず不合格になるわけではありません。
企業によって重視するポイントや合格基準は異なるため、以下の4つのケースに当てはまり、一定の基準を満たしていれば十分に通過の可能性があります。
企業によって合格ラインが異なる
SPIの合格ラインは一般的に正答率6~7割程度が目安とされており、全問解ききれなくても6割以上の正答を確保できれば通過できるケースが多いです。
ただし、この基準は企業ごとに異なり、特に人気企業では競争率が高いため、合格ラインが8割以上に設定されることもあります。
そのため、志望企業の選考傾向を把握することが重要です。
加えて、同じSPIでも企業ごとに構造的把握力検査や英語検査が含まれたり、形式が異なったりする場合もあるため、幅広く対応できるように準備を整える必要があります。
最終的には「全問解くこと」よりも「求められるラインを確実に超えること」が重要となるため、自分が狙う業界や企業に合わせて適切な対策を行いましょう。
学歴によって異なる基準を設けている
一部の企業では、応募者の学歴によって異なる合格ラインを設けている場合があります。
例えば、早慶上理の学生は6割で通過できる一方、日東駒専の学生は7割以上を求めるなどです。
これは、企業が「学歴をある程度保証とみなす」考え方を取っているためです。
ただし、人気企業や大手企業の場合は高学歴の学生が多数応募するため、学歴に関わらず高いラインが設定される傾向にあります。
したがって、過度に学歴フィルターを意識するのではなく、安定して高得点を出せる実力をつけることが重要です。
正答率を重視している
SPIは制限時間の中でスピードも求められますが、必ずしも全問解答することが合格条件ではありません。
企業によっては、解答数よりも「正答率の高さ」を重視している場合もあり、問題数が少なくても高い精度で解けていれば十分に通過できる可能性があります。
そのため、試験終盤に焦って全ての問題に手を付けようとしたり、適当に解いたりするよりも、自分が解ける問題を確実に正解することが大切です。
特に序盤の基本的な問題での取りこぼしは致命的になりやすいため、基礎を固めたうえで着実に得点を重ねる戦略が有効です。
SPIの結果を重視しない企業もある
全ての企業がSPIの得点を重視しているわけではありません。
企業によっては、能力検査は最低限の学力を確認するためのフィルターとして利用し、実際の合否判断では性格検査のマッチ度や面接での人柄、エントリーシートの完成度を重視することがあります。
特に人物重視の企業や、専門性を問うポジションでは、SPIの点数が多少低くても通過できるケースも少なくありません。
企業ごとにSPIの重要度や評価ポイントは異なるため、上手く解けなかったとしても自分の強みを活かせる場所で挽回できるよう、最後まであきらめずに取り組みましょう。
【SPIの時間】SPIで時間が短いと感じる原因
SPIで時間が短いと感じる人が少なくありませんが、代表的な原因は大きく分けて以下の2つです。
それぞれの原因を把握した上で、どのように対策すればよいか検討するためにも、ぜひ確認してみてください。
対策を十分にできていない
SPIで時間が短いと感じる最大の原因は、十分な対策ができていないことです。
なんとなく感づいている人も多いでしょうが、対策を十分にできていれば「時間が足りない」なんてことは基本的に起こらないからです。
試験本番において問題を効率良く解くためには、事前に出題形式や問題の傾向を把握しておくことが求められます。
対策が不十分だと、問題を解く際にどう回答すべきか悩んでしまい、時間が無駄に消費されてしまうでしょう。
特に計数や言語のセクションでは、基本的な公式や解法、語彙などを事前にしっかりと学んでおくことで、回答スピードを大幅に向上させることができます。
また、試験形式に慣れていないと、問題を読み解く時間が長くなり、その結果、焦りが生じることも少なくありません。
対策を怠ると、試験当日に初めて出会う問題形式に戸惑い、解答に至るまでのプロセスに時間がかかるため、時間が短いと感じることが多くなります。
そこで、十分な対策を行い、反復練習を通じて問題形式や解法に慣れておき、試験本番でも時間をオーバーすることなく、冷静に対処できるようになっておきましょう。
時間配分をうまくできていない
時間が足りないと感じるのは、時間配分をうまく管理できていないからかもしれません。
試験では限られた時間内に多くの問題に対応しなければならず、1つの問題に過度に時間をかけてしまうと、他の問題に割ける時間が不足してしまいます。
特に難易度の高い問題に時間をかけすぎると、比較的簡単に解ける問題を後回しにしてしまい、時間が足りずに点数が伸びないということも少なくありません。
このような場合、わからない問題は一旦飛ばして、解ける問題から優先的に取り組むことも重要です。
また、事前に各セクションにどれだけ時間を割り当てるか決めておくことも有用でしょう。
例えば、言語セクションでは長文読解に時間をかけすぎず、他の問題に十分な時間を確保することが求められます。
時間配分を適切に行うことで、試験全体としてバランスよく進めることができ、スムーズに回答できます。
「すべての問題に回答しなければならない」という考え方を捨てるのも選択肢の1つです。
【SPIの時間】SPIで時間が足りないことを防ぐ6つの対策
続いて、SPI本番において時間を短縮するためのポイントについても紹介します。
以下の5点をすべて理解し、実践した上で本番に取り組めば、大幅に時間を短縮でき、時間内に問題を解き切ることができるでしょう。
問題集を繰り返し解いて慣れる
SPI試験の時間短縮を目指すためには、問題集を繰り返し解くことを推奨します。
問題集を複数買い揃え、それぞれに手を出して中途半端に終わるより、1つの問題集を3回程度繰り返し解く方が、理解が深まり、回答スピードも向上します。
問題を解くたびに出題形式に慣れることができ、解法のプロセスが効率化されるため、試験本番でも冷静かつ迅速に回答できるようになります。
特に、一度解いた問題でも時間が経つと忘れてしまうことが多いため、繰り返し解くことで記憶を定着させることが重要です。
受験勉強と同様、同じ問題集を繰り返し解き、完璧にしておく方が、自信を持って試験に臨むためのコツであると言えます。
時間を意識して早く解く練習をする
SPIの対策を参考書などで進めていても、時間を意識せずに解いていると、本番で「時間が足りなくて最後まで解けなかった」という事態に陥ることが多いです。
SPIはスピードと正確性の両立が求められるため、練習段階から制限時間内に解く感覚を体に染み込ませておくことが大切です。
その際は、タイマーやスマホのアラーム機能を活用して、「〇分以内に解く」といった練習を繰り返しましょう。
この積み重ねにより、本番でも焦らずに効率よく問題を処理できるようになります。
また、解答スピードを上げるには、公式や解法パターンを暗記して瞬時に活用できるようにすることも有効です。
普段から時間配分を意識して回答することで、こうした瞬発力も身につきやすくなります。
基本的な公式を覚えておく
計数理解のセクションにおいては、割合や比率、速度、面積、体積といった基本的な計算が頻繁に出題されるため、公式を事前に覚えておくことで、すぐに計算に取り掛かることができます。
公式を覚えていないと、毎回問題を読み返し、考え込む時間が増えてしまい、時間が不足してしまいます。
また、公式を覚えるだけでなく、それを実際の問題でどのように適用するかを理解しておくことも重要です。
例えば、速度の計算では距離と時間をどの公式を使うべきか瞬時に判断できるようにしておくと、スムーズに回答を進めることができます。
苦手分野を重点的に対策しておく
苦手分野は基本的に「自分が好きではない分野」であるため、勉強が苦痛かもしれませんが、重点的に対策しておくようにしましょう。
苦手分野の対策ができていないと、正解できないだけでなく、時間がかかりすぎて他の部分に影響が出ることもあります。
また、苦手分野に対する苦手意識が強いと、本番のモチベーションも下がってしまうことでしょう。
特に計数理解はつまずく人が多いため、計算の基礎や公式の理解を深めるために、関連する問題を繰り返しておくことを推奨します。
苦手分野を克服しておけば、本番も自信を持って問題に取り組むことができ、時間も有効活用できるようになるでしょう。
性格検査は事前の自己分析で対策
性格検査では、回答の一貫性や企業の求める人物像とのマッチ度が重視されるため、事前に自己分析を行って自分の特性を整理しておくことが重要です。
例えば、「チームで協力することが好き」「新しいことに挑戦したい」のように自分の興味関心や強み弱みを理解できていると、本番で迷わず一貫性のある回答を選びやすくなります。
加えて、事前に志望企業がどのような人材を求めているかを把握しておけば、自分の特性と企業のニーズを結び付けて答えることができます。
性格検査には正解・不正解はありませんが、曖昧な回答や矛盾する回答はマイナス評価につながる可能性があります。
自己理解を深めておくことで、自然体でありながらも一貫した回答ができるでしょう。
パソコンの操作に慣れておく
SPI試験は基本的にパソコンで実施されるため、パソコンの操作に慣れておくことで、時間短縮を大幅にできます。
キーボードのタイピングスピードを上げるだけでなく、ショートカットキーを活用するなど、基本的な操作に精通しておけば、試験中にも同様に時間をかけずにスムーズに問題に取り組むことができます。
特に、計数理解の問題では電卓を使用する場面が多いため、パソコン内蔵の電卓ソフトの使い方に慣れておくと良いでしょう。
また、問題を解く際の画面スクロールや選択肢のクリック操作もストレスなく行えるように練習しておくことで、焦りを軽減し、集中力を持続させられます。
パソコンはスクロールスピードを調節できるため、操作が得意な人はスクロールの感度を上げておいても良いでしょう。
【SPIの時間】分野別の時間配分の目安
SPIは制限時間が厳しいため、分野ごとに適切な時間配分を意識することが重要です。
全問を解ききるためには、1問あたりどの程度の時間を割くべきかを理解し、実践できるようにしましょう。
言語検査の時間配分
言語分野では、1問あたり30秒~1分程度を目標にテンポよく進めることが重要です。
冒頭に出題される同義語や対義語、言葉の成り立ちに関する問題は、知識があれば即答できる形式が多く、迷った場合は直感で選ぶようにしましょう。
文章読解では、本文をいきなり読むのではなく、先に設問を確認して「何を問われているのか」を把握してから読み進めると効率的に答えを探せます。
解答に悩んだ際には長時間考え込まず、判断がつかない問題は素早く区切りをつけ、次の問題に進むことも重要です。
考えることで答えを導き出せる問題か見極め、正確性とスピードを両立できるように対策しておきましょう。
非言語検査の時間配分
非言語分野では、1問あたり2~3分程度を目安に解き進めましょう。
中には複雑な計算や条件整理が必要な問題もあるため、5分以上かけても解けないと思うものは潔く諦めることも大切です。
特に図表の読み取りや確率、推論など問題文が複雑なものは、頭の中だけで処理しようとせず、図や表に書き出すことで理解がスムーズになります。
非言語分野では、「時間をかければ解けるが制限時間内では難しい」という問題もあるため、解法のパターンを身につけて即座に使えるようにしておくことが重要です。
何度も問題を解き、解法パターンを頭に入れることで、正確性を維持しつつ、より素早く解けるようになります。
構造的把握力検査の時間配分
構造的把握力検査では、1問あたり1分~1分30秒程度を目安に解きましょう。
この検査では、「計算式の構造が似た組み合わせを選ぶ問題」や、「文章を関係性で分類する問題」など、与えられた情報から共通点や構造を見抜く力が求められます。
ポイントは、表面的な要素に惑わされず、背後にあるルールや関係性を素早く抽出することです。
初めて見る問題形式では考え込んでしまいやすいため、事前に過去問や参考書を使って典型的なパターンに慣れておくことが重要です。
また、わからない問題に時間をかけすぎない判断力も必要です。
演習を通じて思考のプロセスを効率化し、短時間で精度の高い回答ができるように準備しておきましょう。
英語検査の時間配分
英語検査では、1問あたり1分~2分程度を目安に解答を進めると時間切れを防ぎやすくなります。
長文読解では、先に設問を読んで「何を問われているか」を把握してから本文を読むことで、無駄なく必要な情報を見つけやすくなります。
単語や文法の問題は知っているかどうかで決まるため、迷った場合は直感で選んで次に進むことが効率的です。
英語力に自信がない場合でも、知っている単語や文法から部分的に推測して素早く回答することを意識しましょう。
難しい問題にこだわらず、解ける問題から確実に得点していくことで、得点を伸ばしましょう。
性格検査の時間配分
性格検査では、1問あたり10秒~20秒程度回答するスピードが求められます。
ここでは、明確な正解はなく、自分の性格に合った選択肢を一貫して選ぶことが評価につながります。
制限時間に対して設問数が多いため、1問に悩みすぎると後半が未回答になってしまうリスクが高くなります。
また、焦って適当に回答してしまうと全体に一貫性がなくなり、信頼性に欠ける結果となる可能性があります。
それを防ぐためには、事前に自己分析を行い、自分を端的に表す特徴や価値観を把握しておくことが効果的です。
自分の軸を持って回答することで、時間をかけずに自然と一貫した答えを出しやすくなります。
【SPIの時間】受験本番で時間を短縮するコツ
SPI本番では「時間が足りない」と感じる受験者が多いため、効率的に解く工夫が必要です。
全てを完璧にこなすのは難しいですが、得点を最大化するための実践的なコツを意識すれば結果は大きく変わります。
ここでは、特に有効な時間短縮のポイントを紹介します。
迷ったら未回答ではなく選択肢を選ぶ
SPIの特徴の一つは、誤謬率(解答した問題に対する誤答率)が評価に反映されないことです。
つまり、正答率は重視されますが、間違えた問題が多いからといって得点が下がることはありません。
そのため、分からない問題を空欄のまま提出するのは非常にもったいない行為といえます。
もし解答が分からなくても、適当に選択肢をマークしておくことで正解を引き当て、得点につながる可能性があるからです。
もちろん闇雲に選ぶよりは、多少でも根拠を持って消去法で絞り込むことが望ましいですが、未回答よりもはるかに有利です。
「迷ったら未回答にしない」ことを徹底し、得点のチャンスを逃さないようにしましょう。
解けない問題に時間をかけない
SPI本番で解けない問題があると、悩むものですし、何とかして回答を導き出したいと思うものです。
しかし、SPIは満点を獲得しなければならないテストではありません。
限られた時間内で全問正解するのはなかなか難しいでしょう。
他の問題に時間が不足して全体の得点が下がってしまうことを避けるため、なかなか解けないと判断した問題はいったんスキップして、解ける問題に集中することが必要です。
この判断を素早く行うことで、全体的にペースを維持し、得点効率を最大化することができます。
もし時間が余ったら再び解けなかった問題に取り組めば良いため、時間がかかりそうな問題は、一度スキップしましょう。
【SPIの時間】SPIの時間対策
このように、SPIは非常にタイトな時間制限の中で解いていかなければなりません。
そのため、時間配分をいかにうまくするかが勝敗の分かれ目といえるでしょう。
具体的にどのような時間対策をすれば良いのか、説明していきます。
性格検査の対策
性格検査で意識すべきことは、できるだけ直感で答えることです。
企業の求める人物像に合わせて見せたい自分を作り出そうと、虚偽の回答をするのはおすすめできません。
なぜなら、性格検査は一問に対する時間が非常に少ないため、考えて答えていると時間が足りなくなってしまうからです。
また先ほども述べたように、同意義の質問が何度か繰り返されるために、辻褄が合わないと嘘をついていることが見破られてしまいます。
そのため、直感に任せてスピーディーに回答していくことが求められるのです。
また、自己分析をしておくことで自分の性格について客観的に理解することができるので、自己分析は済ませておきましょう。
自分の性格を表すキーワードをいくつかもっていると、性格検査では困らないといえます。
能力検査の対策
能力検査の対策は、大きく3つの方法に分けられます。
まず、解答の精度とスピードを上げるという最大の課題のために、問題集や過去問を解くという方法があります。
SPIの出題傾向には、毎年大きな変化はありません。
そのため、問題集や過去問を解いておけば、過去に出されていた問題の傾向をつかむことができ、本番でも戸惑うことなく回答できるのです。
問題集は最低でも一周は解くようにして、一問あたり一分で解くことをゴールにして取り組んでください。
それが一番の近道であり、確実な方法です。
次に、分からない問題を諦めて飛ばすというテクニックも重要です。
能力検査の時間が限られているため、分からない問題にずっと取り組んでいたら、他の問題を解く時間がなくなってしまいます。
分からないなと思ったら早めに見切りをつけて、次の問題に移る潔さを持つのも高得点をマークするためには必要なのです。
最後に重要なのが、基本となる公式を記憶しておくことです。
能力検査ではスピーディーな回答が求められるため、基本の公式をインプットしておかないと時間が足りなくなってしまいます。
受験する前に簡単な公式はおさらいして、問題を見たら条件反射で出てくるレベルにしておきましょう。
模試・練習で時間感覚を養う方法
SPI試験は制限時間が厳しく、実力があっても時間配分を誤ると得点を伸ばせません。
そのため模試や練習で実際の試験に近い時間感覚を身につけることが合格への大きな鍵になります。
ストップウォッチを活用した演習法
自宅で問題集を解く際はストップウォッチやタイマーを使い、実際の試験と同じ制限時間を設定して取り組むことが効果的です。
1問ごとに時間を区切る練習だけでなく、1分単位で全体の残り時間を意識しながら解くことで本番に近い緊張感を再現できます。
最初は分野ごとに短めの時間を設定し、徐々に本番に近い時間に合わせていくと無理なくスピードを上げられます。
タイマーを使うことで時間切れになった問題や解答にかかった時間を客観的に確認でき、自分の弱点を見つけやすくなります。
特に非言語や計算問題は1問ごとに時間を測ることで、どの段階で計算が遅くなるかを分析でき、次回の改善につながります。
毎回の練習後に時間の使い方を振り返り、どの問題に時間をかけ過ぎたかを記録すると本番でも落ち着いたペース配分ができるようになります。
スマホアプリやオンライン模試の活用
スマホアプリやオンライン模試を利用すると、自宅にいながら本番に近い環境で練習でき、時間感覚を身につけやすくなります。
多くのアプリや模試は自動で残り時間を表示してくれるため、時計を気にせず問題に集中できます。
オンライン模試は制限時間が設定されており、終了後に正答率や解答時間の記録を確認できるため、自分の弱点を数値で把握できます。
特にテストセンター形式に対応した模試では実際の画面操作を体験でき、時間の使い方だけでなくパソコン操作にも慣れることができます。
スマホアプリを使えば通学中や待ち時間など短い時間でも練習でき、スキマ時間を活用して少しずつ解答速度を高められます。
アプリやオンライン模試を繰り返し利用することで、制限時間への感覚が自然に身につき、本番でも時間を気にし過ぎずに解答できるようになります。
時間管理の練習を始めるタイミング
時間を意識した練習は学習の初期段階から取り入れることが理想的です。
基礎的な解法を理解してから時間を測る人も多いですが、早い段階で時間を計りながら問題を解くことで実戦的な感覚が早く身につきます。
最初は正確さを優先してゆっくり解き、慣れてきたら本番の制限時間に近づけていく方法が効果的です。
本格的に選考が始まる1か月前には模試形式の演習を繰り返し、実際の試験時間に合わせた練習を重点的に行うと自信につながります。
また試験直前には短時間で集中して解く訓練を取り入れ、解答の優先順位を判断する力を磨いておくと本番で落ち着いた対応ができます。
よくある失敗例
SPI試験は時間との戦いであり、知識だけでなく冷静な判断力が合否を左右します。
どれほど学習を重ねても、本番で焦ったり準備不足があると実力を十分に発揮できません。
特に時間配分や心構えに関する失敗は多くの受験者が陥りやすく、事前に注意しておくことで回避することが可能です。
ここでは受験者が実際に経験しやすい代表的な失敗例を詳しく紹介し、対策を考える際の参考になるように解説します。
時間を意識しすぎて焦り、ミスが増える
SPIは制限時間が厳しいため、試験中に時計ばかり気にしてしまう受験者が少なくありません。
残り時間を意識しすぎると本来のペースを乱してしまい、計算ミスや読み間違いが増える原因となります。
特に非言語分野では冷静な計算が必要ですが、焦ることで簡単な問題でも誤答が続くことがあります。
時間を気にしながらも落ち着いて解答するには、普段から時間を測って練習し、感覚的にペースをつかむことが大切です。
模試や自宅学習の段階で時間内に解く訓練を繰り返し、自分に合った速度を体に覚え込ませることで本番でも安定した集中力を維持できます。
時間管理は重要ですが、意識し過ぎず自然なリズムを作ることが高得点への近道になります。
難問にこだわり過ぎて時間を消耗
難しい問題に執着して長時間考え続けてしまうこともよくある失敗です。
特に非言語分野では一部に非常に難度の高い問題が含まれるため、1問に時間をかけ過ぎると他の問題を解く時間が足りなくなります。
SPIは全体の得点で評価されるため、1問に固執するよりも解ける問題を確実に積み重ねる方が結果につながります。
時間配分を守るためには、一定時間考えても解法が見えない場合は思い切って次の問題に進む判断力が必要です。
普段の練習から捨てる勇気を持つ訓練をしておくことで、本番でも落ち着いて取捨選択ができ効率よく得点を伸ばせます。
全問正解を狙うよりも、限られた時間で得点を最大化する意識を持つことが重要です。
模試や練習で実際の時間配分を試さなかった
本番と同じ時間設定で練習せずに受験すると、試験中に自分のペースが分からず時間切れになる危険があります。
問題集をゆっくり解くだけでは解答速度や残り時間の感覚を養うことができず、本番で焦る原因となります。
特にSPIは分野ごとに問題数と制限時間が異なるため、模試やオンライン演習を使って実際の時間配分を体験しておくことが欠かせません。
模試を受けることで自分がどの分野に時間をかけ過ぎているかを把握でき、改善点を具体的に見つけられます。
事前に模試を重ねておくと、試験当日も自然にペースを維持でき、時間不足による失点を防ぐことができます。
性格検査を軽視して準備不足
性格検査は知識を問わないため軽視されがちですが、採用判断に大きく影響する重要な項目です。
事前に練習をしていないと質問に迷い、回答に一貫性がなくなって評価が下がる可能性があります。
また急いで回答すると極端な選択が増え、矛盾した結果が出ることもあります。
自己分析を行い自分の価値観や考え方を整理しておくと、落ち着いて一貫した回答ができ高評価につながります。
模擬質問に取り組むなど事前に練習しておけば、限られた時間内でも自然に答えを選べるようになります。
知識問題だけに集中せず、性格検査も重要な選考要素として早めに準備を進めることが大切です。
【SPIの時間】就活で困ったらエージェントに相談しよう
SPI対策以外にも、就活をしていくうえで、エントリーシートや面接についてなど困ったり悩んだりする場面に遭遇するでしょう。
そのようなときは一人で悩まず、エージェントに相談してみませんか。
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まとめ
SPIは多くの企業で本採用の前に取り入れられているために、就活生なら一度は解く場面に遭遇するでしょう。
そして、きちんと対策をしておかなければ「足きり」にあってしまい、面接に行けない可能性もあるのです。
しかし、SPIは複雑な問題が出ることはまれで、対策さえすれば高得点が取れるテストです。
就活が本格的にスタートすると、まとまった時間を確保することが困難になりますので、早いうちから問題集に取り組んで、ベストな状態で本番に臨んでください。
最後に、WebテストのSPIに関してより詳しい情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

