はじめに
私たちが生きていくのに欠かせない「食」に興味を持ち、食品業界で働いてみたいと考える学生はたくさんいらっしゃいます。
食品業界の企業に志望動機を提出する際は、どのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。
食品業界で働きたいと思った理由は何でしょうか。食品業界は、私たちの生活に欠かせない重要な産業ですが、それだけでは志望動機としては弱いです。この記事では、食品業界の志望動機を書くときに意識すべきポイントや注意点を紹介します。また、食品業界のベンチャー企業についても触れていますので、参考にしてみてください。
・志望動機について
・食品業界とは
・食品業界で活躍できる人の特徴
・志望動機のおすすめ構成
・食品業界志望の就活生
・食品業界向けの志望動機の書き方を知りたい人
・自分の志望動機に不安がある人
・例文を見て参考にしたい人
【食品業界の志望動機が分からない?】食品業界とは
食品業界は冷凍食品、パン、乳製品といった加工食品や、清涼飲料水、アルコール類、調味料、小麦粉などの原材料を製造・販売している企業が集まる業界です。
これらの企業は小売店や飲食店を通じて消費者に製品を提供しており、日常生活に欠かせない「食」に関わる全てのプロセスを担っているのです。
食品業界の企業は消費者が毎日摂取する食品や飲料の供給を支えているため、社会において非常に重要な役割を果たしています。
食品業界には、食品メーカーだけでなく、流通業者や卸売業者、さらには原材料を提供する農業や畜産業なども含まれます。
常に新しい商品やサービスを開発し、消費者のニーズに応えることが重要です。
また、消費者の健康志向の高まりや環境への配慮など、新しいトレンドや規制に対応する必要があり、業界全体が変化し続けています。
食品業界の主な特徴
食品業界の特徴として、まず安定性が挙げられます。
食は人々の生活に欠かせないものであるため、景気の変動に比較的左右されにくく、業績が安定している点が大きな強みです。
しかし、その一方で、食品業界は消費者の嗜好や社会的な変化に大きく影響される業界でもあります。
例えば、健康志向の高まりや環境問題に対する意識の変化などが製品開発や販売戦略に影響を及ぼします。
また、食品業界は競争が非常に激しい分野でもあります。
多くの企業が市場に参入しており、差別化を図るために新しい商品やサービスの開発、ブランド力の強化、価格競争などが行われているのです。
このため、企業は常に市場の動向を注視し、迅速かつ柔軟に対応することが求められます。
さらに、食品業界は法規制や安全基準に厳しく対応する必要があり、品質管理やトレーサビリティが重要視される業界でもあります。
【食品業界の志望動機が分からない?】食品業界の現状と課題
続いて、食品業界の現状と課題についても理解を深めておきましょう。
これから就職することになる業界について理解を深めることは、自分のキャリアについて考えるにあたっても重要ですし、何より面接で聞かれた際にスムーズに回答するために重要です。
面接官は、業界の現状や課題について何か気になるトピックがあるかを訪ねてくる可能性があるため、対策をしておきましょう。
消費者の需要の変化
食品業界におけるトレンドの1つとして、消費者の需要の変化が挙げられます。
食品業界では、消費者の健康意識の高まりに伴い、機能性表示食品や特定保健用食品(特保)などの需要が急増しています。
これにより、企業は高品質かつ高付加価値の製品を提供することが求められており、安全性の確保と他社との差別化が極めて重要な課題となっているのです。
特に、消費者は製品の成分や製造過程に対する透明性を求めており、企業はこれに応える形で情報公開を進めています。
また、従来の大量生産・大量消費から、個々のニーズに応じたパーソナライズされた製品開発が進んでおり、これが新たな市場機会を生み出しています。
一方で、消費者の嗜好が多様化しているため、企業は迅速に市場の変化に対応し、ニーズに即した製品を開発する能力も重要です。
原材料費の高騰
近年、世界的な原材料費の高騰が食品業界に深刻な影響を与えています。
気候の変動や地政学的リスク、物流の混乱などが原因で、穀物、乳製品、油脂類などの価格が上昇しており、企業は製造コストの増加に直面しています。
企業が製品の値上げを余儀なくされる原因となっており、消費者にとっても価格の上昇という大きな打撃を与えているのです。
しかし、企業は単に価格を引き上げるだけでなく、効率的な生産体制の確立やコスト削減のための技術革新にも取り組む必要があります。
また、サプライチェーンの多角化や代替材料の活用など、リスク管理の強化も求められています。
消費者の価格感度が高い中で、企業は品質を維持しながらコストも抑えるという難しいバランスを取る必要があり、これは食品業界全体における大きな課題と言えるでしょう。
ライフスタイルの多様化
現代社会におけるライフスタイルの多様化も、食品業界に大きな変化をもたらしています。
特に、単身世帯の増加や高齢化に伴い、個食や関連食品への需要が高まっています。
このため、企業は1人分の食事に対応したパッケージや、調理の手間が省ける商品を開発する必要があるのです。
また、消費者の購買手段も多様化しており、従来の小売店での購入に加えて、オンラインショッピングやECが拡大しています。
ECサイトの充実やデリバリーサービスとの連携を進めるなど、販売チャネルの拡大に取り組んでいる企業も多いです。
さらに、ライフスタイルの変化に伴い、健康志向や環境意識の高い消費者が増えているため、このようなニーズに対応した食品の開発も進められています。
【食品業界の志望動機が分からない?】食品業界の職種について
最初に、食品業界でどのような職種があるかを知ることが大切です。企画・開発・営業・販売・管理など、さまざまな部署があります。自分がどの部署に興味があるかを明確にし、その部署で何ができるか・何を学びたいかを考えましょう。
以下の見出しでは、食品業界で特徴的な業種に絞って紹介します。
企画
企画職は、消費者のニーズを把握し、ニーズに合った新商品の開発や広報活動を行う部署です。
食の指向は人それぞれで、学生の場合は「少しでも安く栄養ある食事をしたい」・「一人暮らしで手間をかけずにおいしいものを食べたい」といった考えの方が多いでしょう。
そのほかにも「アレルギーの子どもにもおいしいものを食べさせたい」・「塩分や脂肪分の少ない食事をしたい」・「いろいろな料理に使える調味料がほしい」など、さまざまなニーズがあります。
企画職の方は、常に時代のニーズに合わせた商品を企画し、消費者の心に訴えかける広告活動も考えなければなりません。
そのためには、じっくりデータ分析・市場調査を行い、生産・開発部門とうまく連携していく必要があります。
生産・開発
新製品の開発に向けて研究をするのが、生産・開発といった部署です。
食品業界の場合「ファミリー向けの商品ラインナップが充実している」・「ヘルシーな食品を作っている」など、それぞれ特徴的な企業イメージがあります。
そのため、生産・開発の方は企業イメージを損なわないよう、注意して新商品を開発しなければいけません。
味が良いからといってヒットするわけではなく、見た目・使いやすさ・価格とのバランスなどさまざまなポイントを考える必要もあります。
新製品がはっきりと形になるまで、何度もテスト製品の試作を重ねなければならず、非常に根気のいる仕事です。
社内のプレゼンで上司・経営陣にGOサインを出してもらうためには、プレゼン能力も欠かせません。
営業・販売
いくら良い商品を作っても、それを店頭に置いてもらえなければ売り上げは上がらないでしょう。
そこで、営業・販売といった方がスーパーマーケットなどの売り場に出向いて、新商品の提案・売り場の改善・販促キャンペーンのサポートなどを実施します。
多くの食品メーカーはいくつもの商品を生産しており、営業の方は地域性や季節によって需要の高いものを多めに用意するといった形で、売り上げに貢献しなければなりません。
新商品・季節限定商品などを上手に紹介し、売れるようにすることも仕事です。
消費者の多くは、どうしても普段購入している定番商品に安心感を覚えます。
目新しいものを手に取ってもらうためには、広報だけでなく営業・販売の方がどのように店頭に並べるか・販促をするかも重要です。
管理
食品業界で非常に大切な仕事に、管理があります。
安全性・品質が担保されていないと、将来大きな不祥事が起きてもおかしくありません。
誰もが名前を知っている大手でも、食中毒・賞味期限偽装などでニュースになってしまった企業はあります。
そのため、管理に携わる方は責任感を持って、定期的な検査・従業員の衛生教育などをしなければなりません。
何か問題があったときは隠ぺいするのではなく、すぐに商品回収などの手を打つことも大切です。
もちろんクレームがあったときは原因を調査し、再発防止策を立てなければいけません。
また、現在は特定原材料の表示など、食の安全に関するさまざまなルールがあります。
正確な商品規格書や一括表示を作成し、消費者に正しい情報を届けることも大切な仕事です。
【食品業界の志望動機が分からない?】食品業界のビジネスモデル
食品業界のビジネスモデルは一般の人が想像するよりも多岐にわたります。
食品が人々の手に届くまでには、様々な工程と企業が関わっているのです。
食品業界のビジネスモデルについて理解しておきましょう。
第一次産業
第一次産業とは農業や漁業などの原材料を生産、捕獲する企業のことを指します。
食品生産の基盤であり、「全ての食品業界の始まり」と形容しても良いです。
農業では作物や果物、野菜を育て、漁業では漁獲を捕獲するなど自然資源を活用して食品の基礎を築きます。
第一次産業は食品の品質と安全性に直結しているため、極めて重要です。
しかし、近年では労働者の高齢化や後継者不足が深刻な問題となっており、人手不足が大きな課題です。
特に農業分野では高齢化が進み、若者の参入が減少しています。
将来的な食品供給の安定性にも影響を与える可能性があるため、技術革新や支援策が求められていると覚えておきましょう。
また、環境への影響を最小限にしつつ、持続可能な農業や漁業を実践することも重要なテーマとなっているため、第1次産業について面接で聞かれた時に答えられるよう準備することが大切です。
商社
商社は第一次産業と食品メーカーや食品メーカーと小売店をつなげる役割を果たしています。
原産地が海外であり、輸入が必要な場合は、商社はその橋渡しをする重要な存在です。
例えば、コーヒー豆やカカオなど特定の食品は限定された地域でしか生産できないため、商社を通じて輸入されます。
また、商社は物流や品質管理、貿易手続きなど複雑なプロセスを管理し、食品が安全かつ効率的に供給されるように取り計らいます。
しかし、近年では商品価格の高騰や為替レートの変動により、コスト削減を図るために国内生産を選ぶ食品メーカーも増えています。
したがって、「商社を介さず、直接取引を行う企業も増えている」ということを覚えておきましょう。
商社は市場動向を敏感に捉え、適応し続けることが求められるため、常に変化するグローバル市場での重要な対応が必要です。
食品メーカー
食品業界といえば、まず食品メーカーを思い浮かべる人が多いでしょう。
食品メーカーは原材料を加工し、消費者が手に取れる形にする企業です。
冷凍食品や飲み物、加工食品やお菓子など、様々な製品を生産しています。
各メーカーは独自の技術やブランド力を持っており、消費者のニーズに応えるために新製品を開発し続けています。
例えば、大手食品メーカーは市場調査をもとに消費者の志向を分析し、それに応じた商品を提供するのが仕事です。
また、食品の安全性や品質管理も重要な要素であり、各メーカーは厳格な基準を設けています。
企業ごとに求める人物像や強みが異なるため、就職活動をする際にはその企業の特性をよく理解することが重要です。
小売店
小売店は製造された製品を最終的に消費者に届ける役割を担います。
スーパーやコンビニエンスストアなどが代表的な小売店です。
様々な食品メーカーから商品を仕入れて販売しています。
したがって、最も多くのメーカーと関わりを持つのが小売店といえるでしょう。
小売店の役割は消費者に対する商品の提供だけでなく、消費者のニーズを直接反映することでもあります。
例えば、消費者が求める商品の種類や品質、価格帯を敏感に察知し、それに応じた商品を揃えることが求められます。
また、店舗のレイアウトや陳列方法、プロモーション活動なども重要な要素です。
小売店は消費者との接点を持つ最後の段階であり、消費者の購買行動を左右するため非常に重要なポジションであるといえるでしょう。
【食品業界の志望動機が分からない?】活躍できる人の特徴
食品業界の志望動機を作成するにあたって、どのようなタイプの人物が食品業界において活躍できるのかについても理解しておくことが非常に重要です。
大きく分けて4つ特徴がありますが、それぞれを把握しておき、自分が本当に食品業界で活躍できるのかについて考えた上で志望動機を作成することができれば、より良い印象の与えられる文章を作成できることでしょう。
慎重である
食品業界において最も重要視される特徴は慎重であるということです。
食品業界においては美味しい食品を作ることも重要ですが、何より消費者の方の体に入るものなので、絶対に安全なものを提供しなければなりません。
よって、一つひとつの安全確認や成分の確認などは、「慎重になりすぎることはない」と言っても良いほど、慎重に作業するべき部分です。
逆に、こうした安全確認を怠るような適当な人物の場合、絶対に食品業界では採用されません。
あなたが慎重であり、丁寧に一つひとつの作業を確実にこなすことができるということをアピールできれば、企業は採用したいと考えてくれることでしょう。
チャレンジ精神がある
食品を製造する場面ではなく、商品を開発する場面においてはチャレンジ精神がある人材も多くの場合、魅力的に感じてもらえる可能性が高いです。
食品業界は特に近年、キャッチーな商品やインパクトのある商品が売れる傾向にあるので、「商品開発の際に新たなことに挑戦してみる」などといったチャレンジ精神がある人物は往々にして採用される傾向にあります。
よって、自分がこれまで取り組んできたことや、チャレンジしてきたことに絡めつつ、「食品開発の場面においても自分のチャレンジ精神をアピールすることが発揮することができる」といった内容を盛り込むことができれば、良い印象を与えられる可能性があります。
責任感が強い
責任感が強いということも、食品業界において非常に求められる特徴の一つです。
慎重であることにも当てはまる部分ではありますが、食品というものは消費者の体に入るものであり消費者の健康に直結するものです。
つまり、一つひとつの作業において慎重かつ責任感を持って行う必要があるのです。
自分が関わる商品が何千、何万人の健康に直結するかもしれないということを意識した上で、一つひとつの業務に責任を持って取り組むことができる人物こそ、責任感が強いと言えるでしょう。
こだわりがある
食品業界以外にも当てはまる部分ではあるのですが、こだわりがある人物も多くの企業が求めている可能性が高いです。
特にベンチャー企業においては、より美味しいもの、消費者の健康に良いものを開発する、改善していくという姿勢のあるモチベーションの高い人物は非常に魅力的に映ることでしょう。
自分が担当する食品についてこだわりを持ち、日々ブラッシュアップしていき、より良いものを提供できるようにこだわり続ける人物こそ、ベンチャーの食品企業が重視している部分の一つです。
よって、あなたがこれまでこだわりを持って取り組んできたことや大切にしていることがある場合、それを積極的に述べることで、あなたの魅力がより伝わりやすくなることでしょう。
【食品業界の志望動機が分からない?】食品業界の魅力
食品業界の志望動機を考えるにあたって、食品業界で働くにあたっての魅力についても詳しく説明していきます。
これらの魅力をヒントに、あなたがどのような点に魅力を感じて食品業界を志望しているのかを分かりやすく言語化していきましょう。
これにより、企業の採用担当者にあなたの食品業界への志望動機が分かりやすく伝わっていくはずです。
食を通じて人々を支えること
食品業界の最も大きな魅力として、食を通じて人々を支えることができるということが挙げられます。
もはやこれはインフラとも呼べる部分であり、人々の生活において食事というのは非常に重要なものです。
このように、食事を通じて多くの人々に貢献することができる、多くの人々に良い影響を与えることができるというのは食品業界で働くことにおける最も大きなメリットと言えるでしょう。
社会へのインパクトが大きい
社会へのインパクトが大きいというのも、食品業界で働くにあたっての大きな魅力の一つであると言えるでしょう。
近年はコロナウイルスの流行などもあり、人々がより健康に気を配るようになっています。
特にビタミンなどの栄養を取ることで免疫能力を高め、感染症にかからないように注意する人も増えており、日々の生活、特に食生活がどれほど重要であるかというのは人々の認識の中でより高まったことでしょう。
よって、社会へのインパクトはこれまで以上に食品業界において高いと言えるので、社会へ与えられる影響を良いものにしていける、より良い影響を与えていけるように心がけられる人こそ、食品業界に向いていると言えます。
海外業務にも関われる
海外の業務にも携われるというのも食品業界の大きな魅力です。
皆さんご存知の通り、日本食は世界中で愛されており、世界中に日本の食品が輸出されています。
つまり海外の企業とも関わることが多く、海外の人々にも美味しい料理を提供することができるというのも大きな魅力の一つです。
例えば、外国語学部などの国に関わる学部で学んだ、もしくは外国の文化に触れることが多かった人の場合、あなたの経験を日本食の輸出に活用できるかもしれません。
このように海外志向の強い人にとっても、実は食品業界は魅力的であることが多いです。
特にベンチャー企業には様々なプロジェクトに取り組んでいることが多いので、海外業務に携われる企業を中心に食品業界の会社を探してみるのも良いかもしれません。
【食品業界の志望動機が分からない?】企業が志望動機を聞く目的
企業はどのような意図を持って志望動機を聞いているのでしょうか。
もちろん企業によってそれぞれ意図が異なる場合もありますが、以下の4つはほとんどの企業に当てはまる目的です。
ぜひ、それぞれのポイントを踏まえた上で、相手のニーズを満たせるような質の高い志望動機を作成しましょう。
自社を選んだ理由を聞くため
企業が志望動機を聞く最大の目的の1つは、なぜ数ある業界や企業の中から自社を選んだのか、その理由を把握することです。
企業側は応募者が自社に対してどれほどの関心や理解を持っているかを知ることで、単なる「ただの志望企業の1つ」として見られているのか、それとも第一志望であり、企業の特性や強みを理解した上で応募してきているかを知ろうとしているからです。
具体的な理由を聞くことで、応募者が自社をしっかりと調べているか、業界や企業の動向に対してどれほど興味を持っているかを確認できます。
このように、企業は志望動機を通じて応募者がその企業を選んだ背景にある考えや価値観を確認し、自社で活躍してくれる可能性が高いかどうかを見極めようとしています。
応募者の人柄を知るため
企業は志望動機を通じて応募者の人柄を知ることにも重きを置いています。
志望動機は単に「働きたい」という意欲を示すだけでなく、応募者がどのような価値観を持っているか、どのような経験を経て今の志望に至ったのかを知る手段です。
例えば、応募者が過去にどのような挑戦をしたか、その結果どのような学びや成長を得たかを知ることで、行動の背景やモチベーションの源泉が見えてきます。
企業は応募者が何を大切にしているのか、どのような姿勢で仕事に取り組むのかを把握するために志望動機を聞き、その人の性格や人間性を見極めようとしています。
最終的に企業が求めるのは、スキルや知識だけでなく、会社の価値観と合致する人材です。
つまり、人柄を知ることで、長く自社で活躍できるかを判断しているのです。
社風に合うか見極めるため
応募者が自社の社風に合うかどうかを見極めようとしている企業も多いです。
企業ごとに求める人物像や働き方、価値観は異なり、それらは社風に大きく影響します。
例えば、革新を重視する企業であれば変化に柔軟に対応できる人材を求める一方、安定や伝統を重視する企業には慎重に物事を進めるタイプの人が適しています。
企業は応募者の人柄や働き方が自社の文化と一致しているかどうかを志望動機から探り、チーム内での協調性や適応力を確認しようとしているのです。
企業分析がしっかりとできていると、自分が自社にフィットする理由を具体的に説明することができるため、入念に企業について調べておきましょう。
どんな活躍ができるか判断するため
企業は志望動機を通じて、応募者が入社後にどのような形で貢献できるか、具体的な活躍のイメージを掴もうとしています。
志望動機にはその人の熱意、強み、価値観が反映されるため、これらを総合的に判断し、仕事において成果を出せるかどうかを見極めるのです。
企業は採用活動を通じて自社の将来を担う人材を探しており、応募者が自分の能力や経験をどのように活かして貢献できるのかを具体的に説明できるかどうかを注視しています。
また、企業が求めるスキルや業務内容に対して、応募者の持っている強みやスキルがどの程度一致しているかも確認されることが多いです。
【食品業界の志望動機が分からない?】食品業界の志望動機を考えるポイント
食品業界の企業に出す志望動機を書くときには、どのようなポイントを盛り込めば良いのでしょうか。
以下の見出しで紹介するポイントを盛り込んでいくと、自然に分かりやすい志望動機を書きやすくなるので、ぜひ取り入れてみてください。
食品業界を選んだ理由を入れる
志望動機に、食品業界を選んだ理由を入れることは欠かせません。
ただし「食品業界が好きだから」「食に興味があるから」だけでは不十分です。
食に関する業界は、食品業界以外に外食業界・農林水産業界などもあります。
食品業界に絞っても、生鮮食品・加工食品・飲料メーカーなどさまざまな分野に分かれます。
そこで、食品業界の分野どれかに焦点を絞り、その業界を選んだ理由を書いていきましょう。
具体的なエピソードがあるとなお良いですが、無理に嘘のエピソードを作る必要はありません。
衝撃的な経験をしたからというより、小さい頃から食に興味があって食品業界を選んだ方も多いでしょう。
そのような方はどうしてその企業が第一志望なのか、企業研究を通して分かった企業の魅力を書くことをおすすめします。
その企業でなければならない理由を述べる
志望動機においては、その企業でなければならない理由を述べるようにしましょう。
「その企業だけにしか当てはまらない志望動機」はなかなか見つけにくいかもしれませんが、他の業界にも通じるような漠然とした志望動機だけは述べないように心がける必要があります。
食品業界であるならば、その企業がどのような食品製造の取り組みをしているか、どのようにして消費者のニーズに応えているのかを理解していることを示す志望動機を述べる必要があります。
「食品が好きだからです」「貴社の食品が美味しいからです」といった曖昧で浅い志望動機ではなく、その企業の取り組みや理念に共感した具体的な話をすることが重要です。
食に興味を持ったきっかけも入れる
多くの面接官は食に興味を持ったきっかけを知りたがるので、志望動機で最初に食に興味を持ったエピソードを書くのもおすすめです。
「もともと好き嫌いが多かったが、家族が工夫して苦手な食材を調理してくれたおかげで食材のおいしさを知ることができた」「いやなこと・辛いことがあったときにおいしい食事のおかげで立ち直れた」といったことが考えられます。
短い文章の中で、いかに具体性を出せるかがポイントです。
たとえば、苦手を克服した食材を「にんじん」「牛乳」などと書いておけば、それだけで他の学生と少しだけ差別化できます。
人気企業ほど多くの学生が応募しているので、エピソードの細部で差別化し、自分の人柄や強みを覚えてもらうことは重要になってきます。
入社後のビジョンも入れる
志望動機では、企業を志望した理由だけでなく、入社後のビジョンも盛り込んでいくようにしましょう。
入社後のことを書くことで、計画性があること・成長意欲があること・本当にその企業への志望度が高いことをアピールできます。
「入社後は自分の〇〇という長所を活かしてXXで貴社に貢献したい」「若手のうちにさまざまなことを経験し、将来は〇〇な商品の企画に携わりたい」といった文章です。
書類選考の時点からこうしたことを考えておくと、面接で志望動機や入社後の目標について聞かれたときも役に立ちます。
とくに採用活動後半の役員面接・最終面接では、こうした自分の入社後のビジョン・入社意欲が合否を分ける決め手になることも多いので、しっかり考えておきましょう。
安全性を追求できることをアピールする
企業によって、大きくプラス評価されやすいアピールポイントは異なります。
食品業界では、安全性を追求できる真面目さ・責任感を評価してくれる可能性が非常に高いです。
食に携わる仕事は安全が第一で、安全性を第一に考えて行動できる慎重さ・誠実さを持っていることをアピールしてはいかがでしょうか。
もちろん、明るく陽気なキャラクターだとマイナス評価を受けるということではありません。
自分の明るさを前面に出して就活する場合でも、食品業界では明るさだけでなく、芯に真面目さを持っていることをアピールするようにしてください。
アルバイトで自分の失敗を正直に報告したことが良い結果につながった・部活で基礎練習を365日欠かさず行ってきたといったエピソードを述べると良いでしょう。
【食品業界の志望動機が分からない?】食品業界の志望動機を考える際の注意点
食品業界の志望動機を書く際に、気をつけたい注意点を紹介します。
以下の見出しで紹介する2点は、多くの方が陥りやすい落とし穴なので注意してください。
常に企業側の目線で、応募者が魅力的な人間に映るかを意識することが大切です。
企業のファンだということだけで終わらない
志望動機の中で、企業や商品のファンであると伝えることは問題ありません。
しかしファンであるということだけで終わっては、就活で良いアピールができないことに気をつけてください。
企業が一緒に働きたいと思うのは、消費者として企業を支えてくれる人ではなく、仕事で活躍してくれる人です。
企業に興味を持ったきっかけはその企業の食品が好きだったことでも、そこからどうしてそこで働きたいと思うようになったのか・自分がそこで何をできるかを伝えましょう。
ただし、面接で「うちの商品で良いと思うものはありますか」「うちの商品をもっと良くするにはどんなことをすればいいと思いますか」など、質問されることがあります。
企業研究をしっかりしているかを見るための質問です。
こうした質問に答えられるよう、企業の商品を研究したり一度購入したりして、特徴や良さを学んでおくのが良いでしょう。
安定性があるからという動機はNG
食品業界の志望理由に、安定性があるからと述べる学生は多いです。
もちろん、企業選びをする際に、安定性を考慮することは間違いではありません。
また、食はいつの時代も私たちの生活に欠かせない産業であるため、景気の変動に関わらず需要が大きく減ることが考えにくく、安定性が高いことも事実でしょう。
しかし、志望動機で安定性があるからという動機を書くのは、企業目線から見ると成長意欲がない・チャレンジ精神がないといったマイナス評価を受ける可能性が高いです。
採用担当者は、企業をより発展・成長させてくれる人材を求めて採用活動をしています。
応募書類や志望動機で、自分が食品業界に積極的に関わっていきたい・企業に貢献したいという気持ちを見せるようにしてください。
志望動機を書く際の注意点はほかにも!
自分だけの利益やメリットばかりを書かないことです。企業は自分のことしか考えていない人よりも、企業や社会のために働きたい人を採用したいと思います。また、他の人と差別化できるようにすることです。食品業界は人気が高く競争率も高いです。自分の個性や強みをアピールすることで、印象に残る志望動機を書くことができます。
【食品業界の志望動機が分からない?】それでも思いつかない人は?
志望動機を考えるのは、多くの人にとって決して簡単なことではありません。
とくに食品業界など生活に身近な業界は、どうしても「人々の食を支える仕事がしたい」など、ありきたりな志望動機になることに困る方が多いです。
自分一人で考えているだけでは、どうしても良い志望動機が書けないという方もいらっしゃいます。
なかなか志望動機が思いつかないという方は、以下の見出しで紹介する対策を試してはいかがでしょうか。
一人で考えを巡らせるのではなく、とりあえず行動する・他の人に話を聞いてみることで事態が好転する可能性は高いです。
就活エージェントを活用しよう(無料)
志望動機が思い浮かばないときは、就活エージェントサービスを利用することも検討してください。
学生のサービス利用料はかからず、プロの就活エージェントが専属で就活をサポートしてくれます。
志望動機を書く際だけでなく、ES添削・面接対策など内定を獲得できるまであらゆる点でエージェントの力が頼りになるでしょう。
とくにおすすめの就活エージェントは、ベンチャー就活ナビです。
詳しいサービス内容などは、こちらのサイトからご確認ください。
【食品業界の志望動機が分からない?】志望動機の構成
続いて、おすすめの志望動機の構成についても紹介します。
以下の構成はどのような場合でも活用できるものであり、食品業界を目指す場合以外にも汎用的に利用できます。
食品業界だけでなく、他の業界を併願している方もぜひ参考にしてみてください。
結論
志望動機を書く際にはまず結論から書きましょう。
「御社を志望する理由は〇〇です」と、志望する企業を選んだ理由を明確に述べることから始めると良いです。
食品業界を目指す人ならば「食の安全に取り組む貴社の姿勢に感銘を受け、自分もこのような環境で、強い責任感を持って働きたいと思った」などと書きましょう。
企業が力を入れていることや理念、大切にしているであろうことへの理解を示せると、なぜその企業を志望するのかを一言で伝えられ、良い印象を与えられます。
結論を先に述べることで、読み手は応募者が何を伝えたいかをすぐに理解でき、その後の内容もスムーズに頭に入ってきます。
食品業界は多くの人々の生活に直接影響を与える分野であり、その社会的な意義も大きいため、結論部分で自分が共感する点や企業の魅力を簡潔に述べると、説得力が増すでしょう。
理由
次に、その企業を選んだ理由を簡潔に述べます。
食品業界全体に対する興味と、その企業の特徴や強みを具体的に挙げて説明することが大切です。
例えば、食品業界における技術革新や、食の安全・健康志向への対応に強い関心を持っている場合「貴社の独自の製造プロセスや品質管理の徹底に共感しました」と述べると良いでしょう。
このように、自分がその企業を選んだ理由をシンプルかつ具体的に説明することで、企業側に対して「なぜ他の企業ではなく、この会社なのか」を明確に伝えることができます。
また、価値観や経験にも基づいた説明をすると、より説得力のある内容になります。
エピソード
理由を裏付けるために、具体的なエピソードを述べることは非常に大切です。
志望動機や自己PR、ガクチカではエピソードが最重要と言っても過言ではありません。
エピソードでは志望動機の根拠となる経験や出来事を詳しく説明し、その理由に信頼性を持たせましょう。
例えば、学生時代に食品に関連するプロジェクトに参加し、食品の安全や品質管理に触れた経験がある場合、そのエピソードを通じて「実際に食品製造の現場で感じた課題があり、その経験を活かして貴社に貢献したい」と述べることで、企業のことをしっかり研究していることが伝わります。
また、個人の経験を基にしたエピソードは他の応募者との差別化を図るためにも有効であるため、企業に対してあなたの志望動機が「本物」であることを印象付けます。
貢献
続いて、企業に対して自分がどのように貢献できるかを具体的に述べます。
スキルや経験が企業のビジネスにどのように役立つのかを説明しましょう。
例えば「これまでのプロジェクトマネジメント経験を活かし、貴社の新商品の開発やマーケティング戦略に貢献したい」といった形で、自分が企業に与えられる価値を具体的に提示することで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
自身の持つスキルや経験をいかに企業の成長に役立てられるかを強調することで、企業にとって魅力的な人材として評価される可能性が高まるのです。
また、しっかり企業研究をした上で応募していることも伝わるため、モチベーションの高さのアピールにもなるでしょう。
再度結論
最後に再度結論を述べて志望動機を締めくくります。
この段階では最初に述べた結論をもう一度簡潔に振り返り、企業に対する熱意を改めて強調します。
「貴社の食の安全に対する姿勢に深く共感し、貴社での経験を通じて自分のスキルを最大限に発揮したいと考えています」などと述べることで、志望動機全体に一貫性を持たせつつ、強い意欲を示すことができます。
文字数に余裕がない場合は必ずしも述べる必要はありませんが、まとまりを持たせるために重要な部分です。
【食品業界の志望動機が分からない?】例文
例文①:営業職
私は食品業界に強い関心を持っています。この業界は人々の生活に欠かせず、社会的な課題に積極的に取り組む重要な産業です。食品業界で働くことで、人々の生活の質を向上させる機会があると考えています。
特に、〇〇株式会社に興味を持っています。この企業は「おいしさと健康」を追求し、多彩な商品とサービスを提供しています。私はその製品の品質と魅力に魅了されており、小さな頃から△△商品を愛用しています。また、〇〇株式会社は「お客様第一」を掲げ、消費者のニーズに応える姿勢が素晴らしいと思っています。彼らのビジョンと文化に共感しています。
私は営業職に興味を持っています。営業職は自社の商品やサービスを提案し、売上を増やすだけでなく、顧客満足度を向上させる重要な役割を果たします。私はコミュニケーション能力と交渉力を活かし、〇〇株式会社の商品やサービスを多くの人々に紹介し、喜んでもらいたいと考えています。また、営業職では市場動向や消費者の好みを把握する必要があります。私は大学でマーケティングを学び、食品業界に関する知識と分析力を身につけています。これらのスキルと知識を活かし、〇〇株式会社の成長に貢献したいと思っています。
例文②:開発職
私は食品業界に興味があります。この業界は多彩な商品やサービスを提供し、国際的な展望を持ちつつも、イノベーションに積極的です。食品業界でのキャリアにより、新たな価値と魅力を創出できると考えています。
特に、〇〇株式会社が私の志望先です。この企業は「食の未来を創る」というビジョンを掲げ、革新的な商品とサービスを提供しています。△△商品は、世界初の○○技術を駆使した画期的な製品で、その技術力と創造力に感銘を受けました。また、〇〇株式会社は変化を受け入れ挑戦し続ける姿勢を持つ「チャレンジ・アンド・チェンジ」の文化を持っており、これに共感しています。
私は開発職を目指しています。この職種では新商品の開発や既存商品の改良が行われます。自身の発想力と創造力を活かし、〇〇株式会社の商品やサービスに新たな価値を提供したいと思っています。大学で学んだ食品科学の知識と技術を駆使し、〇〇株式会社のイノベーションに貢献したいと考えています。
企画職
私が貴社を志望するのは、革新的な食品開発に興味があり、貴社の持続可能な取り組みに共感するからです。
大学での食品科学の勉強を通じ、食品の品質向上と環境への配慮がいかに重要かを学びました。
特に、ある地域の伝統的な食材を使用した新商品開発プロジェクトに参加した際、持続可能な食品生産の価値を深く理解しました。
この経験から、食品業界で働き、新しいアイデアを形にすることの重要性を実感しました。
貴社が行っている環境に優しいパッケージの導入や、地元産の原材料を活用した商品開発に大きな魅力を感じています。
貴社に入社した暁には、これらの取り組みに貢献し、持続可能で革新的な食品を世に送り出す所存です。
研究開発
私が貴社を志望するのは、革新的な食品技術の研究開発に貢献し、人々の健康と幸福に寄与したいからです。
大学で食品科学を専攻し、特に機能性食品に関する研究に打ち込んできました。
あるプロジェクトで、特定の栄養成分が健康に及ぼす影響を調査した際、科学的根拠に基づいた食品開発の可能性とその社会的意義を深く理解しました。
この経験は、私に食品研究への情熱をさらに強めさせ、この分野でのキャリアを追求する決意を固めさせました。
貴社が行っている持続可能性と健康志向を重視した製品開発は、私の研究興味と完全に一致しています。
貴社に入社した暁には、貴社の研究開発チームに加わり、先進的な食品技術の開発に携わりたいと考えています。
商品開発
私が貴社を志望するのは、貴社の商品開発における革新性と持続可能性に深い関心を持っているからです。
食品科学を専攻している大学で、地元の食材を活用した新商品の開発プロジェクトに取り組みました。
このプロジェクトで、食品の品質と環境への影響を同時に考慮した開発の重要性を学びました。
また、消費者の健康と満足を最優先に考える商品開発のアプローチに、大きなやりがいを感じました。
貴社が展開する健康志向の製品ラインと、エコフレンドリーな製造プロセスは、私の価値観と完全に一致しています。
貴社に入社した暁には、これらの分野での知識と経験を活かし、貴社の商品開発チームに新たな視点をもたらし、消費者に愛される製品作りに貢献したいと考えています。
【食品業界の志望動機が分からない?】NG例文
当然ながら、食品業界の志望動機においてもNGの例文というものは存在します。
ここまでは良い例文について紹介してきましたが、マイナスの例文についても確認しておきましょう。
就活は総合点で判断されるので、良い印象を与えることも重要ですが、マイナスのイメージを避けることも重要です。
よって、下記の例文と自分の書いた文章を照らし合わせつつ、当てはまってしまっている部分がないか確認していきましょう。
例文①
私が貴社を志望するのは貴社の商品が好きだからです。
子どもの頃から、家族との食卓でよく貴社の製品を使っており、その味には特別な思い入れがあります。
特に、貴社の〇〇商品は、私のお気に入りで、その独特の風味と品質の高さにいつも感動しています。
友人や家族との集まりでは、よく貴社の商品について話題に上がり、みんなでその美味しさを共有してきました。
このような個人的な経験を通じて、貴社の商品に対する愛着が深まり、いつしか貴社で働きたいという夢を持つようになりました。
貴社に入社してからも、このような商品の開発に取り組みたいです。
例文②
私が貴社を志望するのは商品開発が好きだからです。
小さい頃から、自宅で何かを作るのが趣味で、色々と試すことに夢中になっていました。
家族や友人に自分で作ったおもちゃで遊んでもらえると、とても幸せな気持ちになります。
この経験から、何かを作り出すこと、特に人々に喜びをもたらす商品を開発することに興味を持ちました。
その後もさまざまな場面において開発をし、大学では簡単なプログラムも作りました。
貴社に入社した暁には、この経験とスキルを活かし、商品開発をしたいと考えています。
多くの人に愛される商品を開発し、貴社が長く愛される企業になることに貢献する所存です。
木下恵利
食品である理由がよくわからないのが一番の問題です。
この文章の場合、ゲームやプログラムを作る方が向いているように感じた人も多いでしょう。
例文③
私が貴社を志望するのは食品業界に興味があるからです。幼い頃から料理が好きで、食材の選び方や調理法に興味を持ち、食に関する知識を深めてきました。
大学では食品科学について学び、食品の安全性や栄養学についての理解を深めることができました。
このような経験を通じて、食品業界で働くことに大きな魅力を感じるようになりました。
特に、食品の開発から製造、流通に至るまでの一連のプロセスに興味があり、この業界で働くことで多くの人々の生活に貢献できると考えています。
貴社に入社した暁には、食品に関する知識や栄養学のスキルを活かし、さまざまな業務において貢献する所存です。
木下恵利
食品業界への熱い想いは伝わりました。
しかし、なぜその企業でなければならないのかが全くわからない点がマイナスポイントです。
【食品業界の志望動機が分からない?】困ったら就活エージェントに相談しよう
今回は食品業界の志望動機の作成方法について詳しく紹介しましたが、この記事を読んだだけで「100%納得できる、素晴らしいクオリティの志望動機ができた」というばかりではないでしょう。
そんな人におすすめの対策は、就活エージェントに相談することです。
ジョブコミットは完全無料で志望動機や自己PRなどESの添削をしてくれるだけでなく、面接対策も実施してくれます。
質の高い志望動機を作成するサポートをしてくれるのはもちろん、その後の面接へのサポートも手厚いため、就活をよりスムーズに進めたい方はぜひ以下のリンクから登録してみてください。
まとめ
食品業界は、私たちの生活と非常に密接に関連しており、興味を持つ学生も多くいらっしゃいます。
しかし、その興味を持った理由を上手に志望動機に書くことは意外に難しいことです。
志望動機は、書類選考を通過するためのキーポイントです。
できるだけ面接にトライするチャンスを多く得るためには、志望動機のブラッシュアップが欠かせません。
基本的な文章構成を守る・入社後の意欲まで踏み込んだ内容にするなどのポイントを意識し、面接官の心に響く志望動機を作っていきましょう。
木下恵利
商品が好きなことばかりが先行し、あなたの魅力がよくわかりません。
また、ただの企業のファンでしかないような印象を与えています。