【例文付き】志望動機を将来性にしてもいいの?作成のポイントやコツを解説

【例文付き】志望動機を将来性にしてもいいの?作成のポイントやコツを解説

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はじめに

就職活動をはじめたばかりで、エントリーシートの書き方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

エントリーシートは就職活動の基本であり、必ずと言っていいほど提出を求められます。

とくに志望動機は、企業への入社意欲をアピールできる重要な項目で、当然企業側も注目しています。

就職活動の要となる志望動機ですが、将来性を理由にすることは可能なのでしょうか。

将来性は誰しもが気になることですが、志望動機として書くのは躊躇してしまうことも事実です。

今回は、志望動機を将来性にすることのポイントやコツを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

【将来性の志望動機】将来性を志望動機にするのはあり?

結論から言うと、志望動機を将来性にすることは可能です。

企業の将来性は、就活生が企業を選ぶ際の大きな判断基準になります。

そもそも志望動機は、入社への意欲や熱意をアピールするために書くものです。

社会経験のない学生にとって自分が働くことをイメージするのは難しく、志望動機としてまとめるのは大変なことです。

そんな学生が将来性のある会社で仕事をし、安定性を求めたいと思うのは当然のことで、非難されることではありません。

しかし、志望動機が将来性への言及だけになってしまうのは避けた方が無難です。

人気の高い企業ほど、他の就活生も似たような志望動機である可能性が高いです。

他の就活生との差別化を図るため、企業の印象に残りやすい志望動機を作成しましょう。

将来性を主軸とした内容で志望動機を組み立て、自分だけのオリジナル要素を付け加えると効果的です。

また、書き方によっては上から目線の印象を受けてしまい、好印象につながらない可能性があるので注意してください。

【将来性の志望動機】将来性を志望動機にした際のベンチャー企業からの印象

ベンチャー企業への就職を希望している場合、志望動機を将来性にするとどのような印象を与えるのでしょうか。

ベンチャー企業とは、起業して数年の新興企業のことを指します。

独自のサービスや技術を提供するのが特徴ですが、将来性や安定性についての保証はありません。

しかし、将来的に大きく成長する可能性を秘めています。

新しい価値観を持つ企業に就職し成長したいと思った場合、志望動機は将来性に括られてしまうでしょう。

志望理由が将来性だけになってしまうと、他の企業でもいいのではないかと思われてしまいます。

なぜその企業でなければならないのか理由を明確にし、なぜこの企業に将来性を感じたのかを伝えることが好印象につながります。

【将来性の志望動機】将来性を志望動機にする際のポイント

将来性を志望動機にすることは、問題ないことがわかりました。

ここからは、実際に志望動機を作成する際のポイントについて説明していきます。

「しっかりと企業研究を行う」「将来性がなぜ必要なのかを述べる」の2つをポイントに解説していきます。

どちらも企業理解を深めることが大切になるので、それを踏まえて読んでみてください。

ポイントを理解することでより伝わりやすい志望動機が作成できるので、ぜひ参考にしてみてください。

しっかりと企業研究を行う

志望理由に将来性を述べる場合、しっかりと企業研究を行いましょう。

就職活動における企業研究はとても重要で、企業研究の成果が内定を左右するとまで言われています。

なぜ将来性を感じたのかを自分の言葉で言語化し、第三者に伝えられなければなりません。

そのためには念入りに企業研究を行い、自ら企業に対する理解を深める必要があります。

その企業だからこそ感じた将来性を伝えるためには、他の就活生との差をつけるためにも、自分なりの視点を持つ必要があります。

内容が希薄になってしまうと、将来性という志望動機が企業任せの受け身な印象につながってしまうのです。

自ら成長したいという主体性をアピールするためにも、企業研究は手を抜かず、自分が納得するまで行いましょう。

また、事前に詳細な企業研究や業界研究を行ったことをアピールすることで、より採用に近づくことができます。

企業研究の成果から将来性を主張できる人は、自身の能力の高さや入社意欲の高さも印象付けることができます。

将来性がなぜ必要なのかを述べる

将来性がなぜ必要なのか述べることで、志望動機の内容に説得力が増します。

将来性を志望動機にするためには「今後自分がどのように成長していきたいのか」という将来のビジョンを明確に持っておく必要があります。

また、そのビジョンを持つようになった過去の経験について説明できると、より信頼できる内容になるでしょう。

オリジナリティをアピールすることで、企業への印象にも残りやすくなります。

自分の潜在能力も含め、将来性が必要な理由を述べるようにしてください。

自分のビジョンを叶えるために、企業の将来性が必要であるという視点で述べるようにすると効果的です。

将来性にだけ注目している志望動機は、入社してから自主的に成長しようとする気持ちが感じられず、企業任せの印象を与えてしまいます。

企業は向上心のある学生を採用したいと思っているので、ここで他の就活生との差別化を図ることはとても重要です。

自分の持つ将来的なビジョンや過去の経験を踏まえて、志望動機を述べることを意識してください。

【将来性の志望動機】志望動機のコツ

ここからは、将来性を志望動機にする際のコツを解説します。

「結論から述べる」「その企業でないといけない理由を盛り込む」「原体験を盛り込む」の3つをポイントに説明します。

この3つを意識すればより伝わりやすくなり、企業にアピールできるでしょう。

他の就活生も差をつけられ、選考が優位になります。

志望動機に関わらず、就職活動全体を通して押さえておきたいコツなので、要点を理解して他の場面でも活用してみてください。

結論から述べる

まずはじめに、結論から述べることを意識しましょう。

志望動機に関わらず、ビジネスのコミュニケーションとして必要な伝え方の技術になるので身につけるようにしてください。

結論から述べることで、相手にとって読みやすい文章になり、好印象につながります。

将来性という志望動機は、他の就活生も記述している可能性が高く、差別化を図るために伝え方が重要です。

また、伝わりやすくなるというメリットもありますが、結論から述べることで自分自身にもメリットがあります。

結論を先に記述することで、内容が噛み合わなくなるという事態を防ぐこともできます。

双方にとってメリットがあることなので、ぜひ結論から述べることを意識しながら志望動機を書いてみてください。

その企業でないといけない理由を盛り込む

その企業でないといけない理由を盛り込みましょう。

理由がないと、他の企業でも良いのではないのかと思われてしまい、内定につながりません。

採用担当者は内定を辞退されることを危惧しているため、入社意欲がより強い学生を採用したいと思っています。

そのため、志望動機の中に、その企業特有の強みや魅力を感じていることをアピールする必要があります。

また、企業と自分の価値観が一致していることを論理的にアピールするだけでなく「その企業の商品が好き」など個人的な理由を述べることも有効です。

大切なのは、その気持ちをどのようにして会社の貢献につなげていくのかという視点です。

さまざまな角度から自分なりの理由を見つけて、内定につながるアピールをしましょう。

原体験を盛り込む

自分の原体験を盛り込みましょう。

原体験とは、自分の思想や価値観を決定づけた過去の大きな経験のことを指します。

原体験から志望動機まで一連のストーリーにして作成することで、内容に説得力が増します。

たとえば、IT業界への就職を希望している理系学生が「子どもの頃に体験したプログラミング教室」を原体験として説明した場合、子どもの頃から現在に至るまで、IT業界で働くことを目標に進路を選んできたという一貫性と意志の強さをアピールできるのです。

自分の経験を振り返り、原体験にたどり着くことができれば、他の就活生との差もつけられて優位に選考を進められるでしょう。

原体験と将来性を一緒に志望動機にすることで、仕事に対する高いモチベーションを持っていることを伝えられます。

【将来性の志望動機】志望動機の構成

ここからは、志望動機の構成について解説していきます。

志望動機は、必ずと言ってもいいほど聞かれる定番の質問です。

企業は入社意欲が高い学生を採用したいと思っているので、志望動機でその意欲をアピールすることはとても重要です。

構成を理解することでより説得力のある志望動機を作成できるので、ぜひ参考にしてみてください。

今回の将来性を志望動機にする場合だけではなく、基本を押さえて他の機会にも応用できるようにしましょう。

結論(その企業を通して成し遂げたいこと・想い)

まずはじめに、結論を述べましょう。

上記の「志望動機のコツ」と同じように、結論から述べることで相手に伝わりやすくなります。

志望動機は入社の熱意を伝えるものなので、相手への伝わりやすさを優先的に考えて作成してみてください。

入社したい気持ちや企業に対する情熱をありのままに述べることも大切ですが、志望動機は企業との相性判断の役割も果たしています。

相手が読むことを想定していない文章は、仕事においてもコミュニケーションを上手に取れないと判断されてしまうかもしれません。

「私が貴社を志望した理由は○○という想いを実現できると考えたからです」という書き方を参考にしてみてください。

仕事を通して成し遂げたいことや想いを述べることは、入社意欲の高さをアピールできます。

そう考えるようになった原体験

結論で述べた成し遂げたいことや、その想いを抱くようになった原体験について述べます。

原体験を述べることで内容に深みが出て、他の就活生と差をつけられます。

将来性について述べる学生は多いので、少しでも優位に立てるよう原体験を詳しく述べるようにしましょう。

「このような想いを抱くようになった経験として○○があります」というように、もとになった経験を述べてください。

原体験とは幼少期の体験だけでなく、自分の価値観や思想に大きく影響を与えた経験のことを指します。

もちろん、直近である大学時代の経験でも構わないので、自分の原体験を追求して志望動機に書くようにしてみてください。

自分の経験を振り返る良い機会にもなるので、ぜひ自分だけの原体験を見つけてみましょう。

なぜその業界か

なぜその業界でなければならないのか、明確な理由を述べましょう。

理由を答える目的は、業界への理解度をアピールするためと、その業界で自分が何を成し遂げたいのかを伝えるためです。

業界への理解度が高いほど、志望度も高いと評価されます。

知名度だけでその業界を選ぶ学生もいる中、業界への理解度の高さをアピールできれば、他と差をつけることができます。

そのうえで、その業界でしか成し遂げられない自分の想いを伝えられるとより効果的です。

明確な答えを出すのが難しい内容ですが、自分なりの想いや成し遂げたいことをアピールできれば、印象にも残りやすいです。

ただ何となく就職活動をしているだけでなく、きちんと目的意識を持っていることも伝わります。

なぜその業界でなければならないのかという理由を通して、業界に対する思いと自分の価値観を伝えましょう。

なぜその企業か

次に、なぜその企業でなければならないのか理由を述べましょう。

上記の業界に関する内容にも似ていますが、企業に関してはより具体的に述べます。

他の企業と比べ、その企業にしかない強みや理念のもとで自分の想いを達成できると伝えます。

志望動機は企業と就活生の相性を判断するためのものなので、社風が自分に合っているなどの理由でも可能です。

たとえば「これまでも任される環境で結果を出してきた」という内容から「若手から裁量を持って働ける貴社でこそ自分は結果を出せる」というように、自分のスタンスが企業の特徴にマッチしていることをアピールしてみてください。

この企業で成し遂げたいことや明確な想いやビジョンがあることを伝えられれば、その姿勢をそのまま熱意として受け取ってくれるはずです。

自分の強みを活かして入社後に携わりたいこと

自分の強みを活かして、入社後に携わりたいことをアピールしましょう。

企業に対する貢献度を具体的に提示できれば、周りの学生との差をつけることができます。

入社後の仕事を想定して志望動機を記述すれば、入社意欲の高さをアピールすることにもなるのです。

また、自分の強みと合わせてアピールすることで、働いているところを想像しやすくなり、採用にもつながります。

自分の強みをアピールすることも重要ですが、大切なのは仕事でどう活かせるのかという視点です。

企業は能力が高い学生より、自社で活躍してくれる学生を採用したいと思っています。

この視点を持って志望動機を作成できれば、将来性という志望動機にさらに説得力が増し、より採用に近づくでしょう。

【将来性の志望動機】志望動機を将来性にした際の例文

ここからは、志望動機を将来性にした際の例文をご紹介します。

「人材ベンチャーの志望動機」「ITベンチャーの志望動機」の2つの例文があるので、自分に近いパターンを選んで参考にしてみてください。

志望動機の構成に沿って作成した例文なので、書き方のコツや自分なりのポイントを押さえておくと、作成するときに活かせるでしょう。

ここまで理解したことを踏まえ、オリジナリティがある志望動機を作成して就職活動を有利に進めてください。

人材ベンチャーの志望動機

私が貴社を志望した理由は、日本の競争力強化に貢献したいと思ったからです。

中学まで海外に住んでいたのですが、大学で留学していたときと比べ、日本人に対する扱いが変わっているのを体感しました。
海外での交流を通して日本への期待を感じたので、日本の強みを活かして世界を豊かにしていきたいという想いが生まれました。

人材業界では、経営資源の「人」と直接関わることができます。
海外の生活で得た自分なりの価値観で、企業の課題解決に携わりたいと思いました。

貴社は会社の成長スピードが速く、若手のうちから仕事を任されている社風です。
経歴に関わらず、社員一人ひとりに責任を持たせることは効率的な成長につながり、自分の想いを達成させられると思いました。

今のうちからより多くの企業と関わり、自主性を持って仕事に取り組み成長していきたいと思います。
海外での経験から得た傾聴力を活かし、人と社会全体の生産性が上がるような組織設計に携わっていきたいです。
 

以上が例文です。

将来性を会社の成長スピードに置き換えて、より強い印象を与えるようにしています。

企業研究を通して感じた企業の印象を伝えることができ、将来性という言葉だけでは感じとれない具体的な志望動機になっています。

ITベンチャーの志望動機

私が貴社を志望した理由は、新しい価値を世の中に提供したいと思ったからです。

学生時代の起業サークルで課題解決や価値提供を経験し、楽しさを感じるようになりました。

IT業界は、その時代に応じた新しい技術を常に追い求め、現状の課題解決から新たな価値や新しいライフスタイルの提供をしています。
また、貴社は競合他社と比較すると新規事業に積極的に取り組んでおり、若手意見を主体として進める風潮があります。
以上のことから、貴社の価値観と私の想いに整合性があると考えて志望いたしました。

私の強みは、一度決めたことを最後までやり通す粘り強さです。
サークルでも、一度決めたことは結果が出るまで諦めず何度も挑戦しました。

入社後はその強みを活かし、社員の一員としてコミュニケーションを意識した業務を心がけたいと思います。
人々に新な価値観を提供できるサービスの創出に取り組み、貴社に貢献したいと思います。

以上が例文です。

将来性を感じた要因を、新規事業に積極的に取り組む姿勢や若手主体の業務内容と具体的に記述しています。

将来性という直接的な言葉を避けたことで、他の就活生との差別化を図ることができました。

自分なりの表現を取り入れ、目に留まりやすい志望動機を作成しましょう。

【将来性の志望動機】自分で志望動機を書くのが難しいという人はエージェントを利用するのがおすすめ

志望動機を将来性にする際のポイントや、作成方法について解説してきました。

将来性を志望動機にするには、伝え方や理由が重要であることが理解できたと思います。

しかし、慣れないエントリーシートの作成にまだ不安を感じたり、自信を持てなかったりする方も多いのではないでしょうか。

そんな方には、就活エージェントの利用をおすすめします。

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まとめ

志望動機を将来性にする際のポイントやコツについて解説してきました。

企業の印象に残る志望動機を作成するためには伝え方を工夫し、明確な理由を提示することで説得力が増すことがわかりました。

自分自身を振り返り、なぜそのような考えになったのかを深堀して原体験にたどり着くことが「将来性」というワードに深みを持たせます。

自分なりの想いや価値観で、オリジナリティあふれる志望動機を作成して後悔のない就職活動を行ってください。

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