・コンサル業界とは
・コンサル業界の志望動機
・コンサル業界で活かせる強み
・コンサル業界の志望動機を悩んでる人
・活かせる強みがわからない人
・志望動機の書き方がわからない人
はじめに
コンサルタント業界は多くの就活生が志望しますが、その中で志望動機を上手に差別化し、アピールする方法はあるのでしょうか。
今回は、コンサルタント業界に応募する際の志望動機やおすすめの構成・作成ポイントについて解説します。
コンサル業界に就職するには志望動機が重要!
コンサルタント業界に入るためには、多数の就活生が応募してくる中で内定を勝ち取らないといけません。
かなり人気が高い業界なので、エントリーシート・履歴書の段階で何度も落ちるようでは苦しいでしょう。
確実に書類選考を通過し、少しでも多く面接を受けられるチャンスを得なければなりません。
そのためには、まず志望動機をしっかり作り上げることがポイントになります。
面接対策などと並行して、しっかり自己分析や添削をしていきましょう。
コンサル業界とは
コンサル業界の志望動機を書く前に、まずコンサル業界とはどのようなものなのか理解を深めておきましょう。
コンサル業界とは、経営や人材、ITなど様々な問題を抱えている企業に対して課題解決を支援し、業務などを改善させる仕事をする業界のことを指します。
企業によって抱えている課題は異なるため、それぞれを紐解き、解決に導くのがコンサル業界の最も重要な仕事です。
だからこそ、柔軟な対応が必要であるといえます。
企業の競争力を高め、成長を支援する重要な役割であり、企業のパートナーとして長期的な関係を築くことが大切です。
コンサル業界の現状と将来性
まずは、コンサルタント業界の現状や将来性について考えてみましょう。
自分が就職を目指す業界を考えるうえで、将来性があるかを重視するのはおすすめです。
将来性が低い業界だと、せっかく就職できてもなかなか給料が上がらない・自分が希望する仕事を任せてもらえるチャンスがないといった可能性もあります。
安定している業界・将来性のある業界を選び、若いうちに確かなキャリアを積み上げることを検討しましょう。
コンサルタント業界の現状や将来性を知ったうえで、志望するかどうか決めてください。
需要が拡大
近年のコンサルティング業界は、需要の拡大により業績が好調に推移しています。
需要が拡大している背景には、技術の進歩・働き方の変化などさまざまな要因が考えられるでしょう。
たとえば、リモートワークに対応したい企業・サプライチェーンの見直しをしたい企業・M&Aで成長していきたい企業などがコンサルタントに依頼を出しています。
業界に成長性を求める方にとっては、非常に良い業界であると言えるでしょう。
一方、今後も変わり続けるビジネス業界に対応し続けるため、ずっと勉強をしなければいけないことも意味します。
平均年収が高水準
コンサルタントの平均年収は約1,000万円で、日本の平均年収と比べて比較的高い傾向です。
良い仕事をするためには高度なビジネスの知識・スキルを備えていることが求められ、質の高い人材が多いためにこのような数字が出ています。
若いうちから実績を積み上げれば、20~30代のうちから日本の平均年収を大きく上回る年収を得られるようにもなるでしょう。
その代わり、それだけ仕事に責任が伴う・難しい仕事をしなければならない・激務であるといったことも覚悟しなければなりません。
新たな事業が拡大
コンサルティングと言えば、多くの方が業績アップのためにアドバイスをする仕事というイメージを持っています。
しかし、現在はもっと幅広い分野でコンサルタントが活躍するようになりました。
具体的には、ITの導入支援、海外展開のサポートといった分野が挙げられます。
最近はM&Aを支援するなど、より高度で専門的な業務を担うコンサルタントが存在感を増してきました。
今後もビジネスのあり方が変わるたびに、新たな分野を得意にするコンサルタントが登場する可能性も高いです。
コンサル業界の種類
コンサル企業は非常に数が多く、それぞれ得意としている分野が違います。
大手であれば複数の分野で実績を残すところもありますが、小規模な事務所だと1つの分野に特化して活動していることも珍しくありません。
そこで、以下の見出しではコンサルタント業界の種類を簡潔にまとめました。
企業選びをするときのために、コンサルタント業界の種類を知っておきましょう。
どうしてコンサル企業の中からそこを選んだのか、面接で聞かれたときにもその知識が役立ちます。
戦略系
戦略系コンサルタントは、クライアント企業の経営戦略上の課題解決を目指すのがメイン業務です。
依頼者からヒアリングを行い、まずはどこに課題があるか・どんな解決策が最良かを検討します。
その後、考えたソリューションを提案し、具体的なサポートを実施していくことになります。
課題解決をするために、企業の内部に入って社員を指導することも多いです。
仕事をするうえでは、クライアント企業としっかりコミュニケーションを取る能力などが求められます。
シンクタンク系
シンクタンクとは、さまざまな分野の専門家たちを集めて、政策や現状分析・開発などの高度な研究を行う組織のことです。
文系・理系それぞれで、高度な専門知識を持つ方が在籍しています。
シンクタンク系コンサルタントは、市場調査・データ分析などでクライアントに必要なデータを提供することにより、企業の業務を助けます。
企業自体でそうしたリサーチを行う部署を持っていることもありますが、シンクタンク系コンサルタントの分析・提言は多くの企業で戦略立案の役に立つでしょう。
人事系
クライアント企業の人材に関する部分を担当することで、企業がより利益を上げられるようにする人事系コンサルタントもいます。
クライアントが抱える人材のどこに問題があるのか(人が足りていないのか・どんなスキルを持つ人材が必要なのか)などを見極め、適切な対応をしなければなりません。
新規に人を採用したり余剰人員をリストラしたりするだけでなく、ときには研修などで社員の質を上げていくことも必要です。
人事に関する悩みはどの業界でも共通するため、幅広い業界で需要があります。
IT系
IT系コンサルタントは、業務の効率化・改善を促すために必要なIT技術・機器の導入支援や運用を行うのが仕事です。
最近は小規模な企業でも、IT技術が必要になってきました。
しかし、小規模な企業だと在籍している社員の人数が少なく、IT分野に精通している社員を必ずしもそろえられるとは限りません。
そうした企業では、IT機器に関する提案や導入サポートをしてくれるIT系コンサルタントが非常に助けとなります。
ITは日々進歩しているので、コンサルタントの方は日々新しい技術について勉強しなければなりません。
総合系
総合系コンサルタントは、複数の業務を担当しているコンサルタントのことを指します。
さまざまな領域に進出でき、総合的な企業の課題解決が可能な点が魅力でしょう。
企業の課題に合わせてコンサルタント企業の中で必要なメンバーを選出し、プロジェクトチームを組むことになります。
これまでの見出しで紹介してきた、IT系専門のコンサルタント・シンクタンク系コンサルタントなどが一緒に仕事をすることもあるでしょう。
当然、こうしたメンバーを統括するリーダーも必要です。
中小企業系
中小企業向けのコンサルは国内系コンサルティングファームとも呼ばれています。
外資系に目を向けたものではなく、国内に重きを置いたものです。
日本は9割が中小企業であるため、多くの企業をターゲットにしているタイプのコンサルといえます。
現場に深く入り込んだ、顧問系コンサルを行っているのが特徴です。
現場の具体的な課題に対する柔軟な対応力が求められ、共に成長していく姿勢が求められます。
また、地域密着型の企業においては地域経済の活性化にも寄与できる点がやりがいです。
コンサル業界の職種と仕事内容
コンサルタント業界は、コンサルタント以外にもいくつかの職種があります。
仕事で成功するとより大きな権限を与えられ、さらに業務の幅が広がってくるでしょう。
それに伴い年収も上がりますが、チームのマネジメントなどで苦労する可能性もあります。
以下の見出しでは、コンサルタント業界で働く方の主な職種や仕事内容をまとめました。
それぞれの仕事内容を理解し、就活の参考にしてみてください。
業務内容を理解しているかは、面接でチェックされるポイントの1つです。
コンサルタント
務を担当するコンサルタントは、コンサルタント企業の中で最もイメージしやすい職種でしょう。
クライアントの悩みをヒアリングし、解決策を提案する・解決策の実行を支援するのが主な役割です。
クライアントの悩みに寄り添い、クライアントに必要な解決策は何かを考えるコミュニケーション能力・共感力が成功の秘訣となるでしょう。
もちろん相手企業の実情や業界情報に関する知識を仕入れ、分析できるだけのビジネススキルも求められます。
マネージャー
独立して自分一人で中小企業のコンサルティングに携わる方もいますが、コンサルタント企業では複数のコンサルタントがプロジェクトチームを組み、連携することが多いです。
そこで、プロジェクトが成功できるようマネジメントをしたり、チームメンバーの役割を決めたりするリーダー的な存在が必要になります。
その役割をマネージャーが担うことになるでしょう。
当然コンサルタントとしての業務経験が必要ですし、強い責任感やリーダーシップも求められます。
パートナー
パートナーは、一般企業で役員クラスに該当する重要な役職です。
クライアントを獲得する・会社の経営に携わるなど、かなり幅広い業務をしなければいけません。
一般のクライアントは多くの場合、クライアントの利益を考えて行動することになるでしょう。
しかしパートナーともなれば、自社がどうやって業績を上げるか・従業員がどのように成果を出せるようにするかなど、広い視野を持たなければなりません。
マネージャー以上のリーダーシップや経験が求められる、非常に重要な役割です。
アナリスト
アナリストは、データ分析・情報収集でパートナーやマネージャーのサポートをする役割の職種です。
パートナー・マネージャーともなれば会議などで多忙となり、なかなか分析など時間のかかる実務に取り組む時間がないこともあるでしょう。
そこで、アナリストが素早く正確なデータをそろえることがとても重要になってきます。
もちろん第一に求められるのは、事務能力・分析力・PCを使った資料作成スキルなどです。
デスクワークを長時間続けられる根気強さも、求められるでしょう。
コンサル業界の魅力
コンサルタント業界で働くことには、どのような魅力があるのでしょうか。
以下の見出しで、コンサルタント業界で働くことによって得られるメリットについて紹介します。
この業界を志望している方は、ぜひ参考にしてみてください。
幅広い経験ができる
コンサルタントは、さまざまな業界のクライアントとビジネスに関する話をする機会に恵まれます。
その企業に応じたさまざまな解決策を考える過程で、幅広い経験もできるでしょう。
そうした経験は、後々のキャリアに活きてくることが多いです。
その他の業種・業界に転職したいと思ったときにも役立つでしょう。
とくに企業の業績改善に直接関与できるのは、コンサルタントならではのやりがいです。
困っている企業を助ける仕事がしたいという方は、コンサルタントも志望業種に入れてみてはいかがでしょうか。
ビジネススキルが身に付く
コンサルタントとして働くと、基本的なビジネススキルを一通り身につけることができます。
たとえば、クライアントと商談する中で磨かれたコミュニケーション能力も、転職市場で大きな武器となるでしょう。
データ分析・提案用の資料作りといったスキルも、コンサルタント以外の仕事で活きる可能性が高いです。
逆に考えると、コンサルタントは若手のうちからゼネラリストとして、総合的に高いビジネスレベルを求められる非常に難しい仕事とも考えられます。
成長スピードが速い
コンサル業界の大きな魅力のひとつは、成長スピードの速さです。
コンサルタントは、幅広い業務内容を日々こなすため、業務を通じて確実にスキルを高めていくことができます。
例えば、企業の課題解決や戦略立案に携わることが多く、その度に新しい業界知識や分析手法を身に付ける必要があります。
さらに、クライアントの多くが経営陣や役員クラスであるため、業務を通じて経営の視点や意思決定のプロセスを学ぶ機会も多いのが特徴です。
このような機会は、一般的な企業ではなかなか得られない貴重な経験であり、コンサルタントとして働くことで短期間で深い知識と実践力が養われます。
そのため、自身の成長を加速させたい人や、幅広い知識を持つスペシャリストを目指す人にとって、コンサル業界は理想的な環境といえるでしょう。
グローバルな環境に身を置ける
グローバルな環境に身を置けることは、コンサル業界で働く上で非常に大きなメリットの1つです。
コンサル業界は近年、海外に目を向ける企業も多くなってきています。
このような企業の場合、海外のチームとタッグを組むことになり、コミュニケーションを取らなければなりません。
したがって、英語力やコミュニケーション能力をより活かせる環境が与えられます。
若いうちからこのような刺激的な環境に身を置けるのは成長につながるため、非常に魅力的であるといえます。
優秀な人材と関われる
コンサルタントとして働くと、商談で話をする相手は多くの場合、役員や幹部社員クラスになります。
厳しい選考を潜り抜けたコンサルタント企業の同僚たちも、非常に優秀なメンバーがそろうでしょう。
そのため、コンサルタントとして働くことは、自然に優秀なビジネスマンと共に仕事ができることを意味します。
周りの方が優秀であれば、それだけ日々の仕事で受けられる刺激が大きなものになるでしょう。
自分を成長させられる環境に身を置きたい方にとっては、非常に大きな魅力です。
収入が良い
コンサルタントが人気の理由として、収入が他の職業に比べて高いことがあります。
平均年収はコンサルタントでも1,000万円ほど、パートナークラスとなればさらに平均年収は高くなるでしょう。
もちろん優秀な他業種の方がコンサルタントに転職するケースなどもあり、そうした方が平均年収を押し上げていることもコンサルタントの収入が高い理由です。
しかし、20~30代の若手社員だけで比較しても、他の業界に比べてコンサルタント業界は高い年収を得られます。
コンサル業界の志望動機作成ポイント
続いて、コンサルタント業界に応募する際の志望動機作成のポイントを見ていきましょう。
以下の見出しで紹介するポイントを意識すると、自然に中身のある志望動機を作成しやすくなります。
もちろん、各ポイントを詳しく書きすぎると非常に長文になってしまうので、良くありません。
いかに各ポイントを手短に説明するかも、腕の見せどころです。
コンサルタントになってからも、クライアントに重要なポイントをわかりやすく説明する能力が必要になってきます。
なぜコンサルタント業界なのか
まず、なぜ数ある業界の中からコンサルタント業界を選んだかを示さなければいけません。
ここがはっきりしていないと、本当にコンサルタント業界が第一志望なのかと疑われても仕方ないでしょう。
もちろん、コンサルタント業界以外にも当てはまる動機を書くだけでは不十分です。
BtoBの企業を相手に仕事ができる企業に就職したいというだけでは、コンサルタント業界以外にも当てはまるところがたくさんあるでしょう。
まずはコンサルタント業界の特徴をよく考え、自分の動機と当てはまる部分を探すことが大切です。
若いうちから経営者に近いところで働き、経営に関われる仕事ができる・自分の仕事次第で何億という単位で企業の利益を押し上げられるといった点は、コンサルタント業界ならではの魅力でしょう。
コンサルタント業界の中でなぜこの企業なのか
コンサルタント業界の中でも、さらにどうしてその企業なのかを説明することも大切です。
とくに大手以外を第一志望に挙げる場合、このポイントが大切になってくるでしょう。
企業としては、せっかく優秀な学生を採用しても内定を辞退されてしまう・すぐやめられてしまうのでは意味がありません。
そのため、採用活動の後半(役員面接・最終面接)では、その企業を本当に第一志望にしているかも強く問われます。
このポイントをしっかり書くためには、業界研究だけでなく、企業単体についてもリサーチを進めておかなければなりません。
その企業が求めているのはどんな人材か、何をモットーに仕事をしているかなどを理解し、自分が本当にその企業にマッチする人間であることをアピールしましょう。
入社後自分に何ができるのか
企業が採用したいのは、突き詰めれば企業の利益に貢献してくれる人材です。
そこで、志望動機の前半で「なぜその企業に入りたいのか」を説明した後に、入社後自分に何ができるのかを書くのが良いでしょう。
「こんな仕事で貢献できます」という書き方でもいいですし「このような社員を目指して努力したい」という書き方でも大丈夫です。
自分の強みと意気込みをアピールすることで、採用担当者は学生が入社後にどのような形で活躍してくれるかをイメージしやすくなります。
企業目線でその学生の将来像が見えてくると、採用してもらえる確率がかなりアップするでしょう。
このポイントをしっかり書くために、自分の強みと企業の特徴を照らし合わせる作業をしておくことをおすすめします。
コンサル業界でアピールできる強み
コンサル業界でアピールできる強みには様々なものがありますが、以下の3つの能力は特にどのようなコンサル企業においても求められているものであるため、ぜひ積極的にアピールしましょう。
課題解決能力
コンサル業界では企業が抱える課題解決を支援するのが仕事です。
したがって、このような課題解決の経験があれば良いアピールポイントとなります。
どのように分析し、課題解決に導いたのかを明確にしましょう。
例えば、大学時代のプロジェクトでの課題解決やインターンシップでの業務改善提案など、自身の経験を具体的に説明することが大切です。
問題発見から解決策の提案、そして実行までのプロセスを分かりやすく説明することで、課題解決能力の高さをアピールできます。
あなたの課題解決能力がどのような結果をもたらしたのか、簡潔に説明しましょう。
語学力
先ほども話したように、コンサル業界は海外の取引先とタッグを組んで業務を行うことも多いため、語学力が求められる場面もあります。
したがって、語学力に自信がある人は、何の言語を、どのくらいのレベルで話せるのかを説明したのち、語学力向上のために何をしたのかについても説明しましょう。
ただし、中小企業系のような日本国内に重きを置いており、海外進出は特に重視していない企業においては、語学力をアピールしても、あまり意味がありません。
したがって、企業研究をしっかりと行った上で、本当に語学力が求められているのか確認してから志望動機を作成するようにしましょう。
コミュニケーション能力
クライアントの企業の担当者とコミュニケーションを取り、課題解決に努めるには、コミュニケーション能力が不可欠です。
相手に分かりやすく伝えることはもちろんのこと、相手の立場に寄り添い、課題解決をする必要があります。
「多くの人と的確にコミュニケーションを取ることができる」ことを積極的にアピールしましょう。
例えば、グループワークやサークル活動、アルバイトなどでリーダーシップを発揮し、メンバーとの連携を強化した経験などがあれば、あなたが高いコミュニケーション能力を持っていることを端的に説明できます。
コンサル業界で求められるスキルとは?
コンサル業界で求められるスキルとはどのようなものがあるでしょうか?
下記の内容を参考にして、自身のどのような能力を活かすことができるか確認してみましょう。
論理的思考力
論理的思考力は、コンサルタントにとって必須のスキルです。
クライアントの複雑な課題を解決するためには、物事を体系的に分析し、原因と結果を明確にする能力が求められます。
このスキルを身につけるためには、データの収集と分析を行い、仮説を立てて検証するプロセスを繰り返すことが重要です。
さらに、論理的思考力は、クライアントへのプレゼンテーションやレポート作成においても活用されます。
具体的な例やデータを用いて、わかりやすく説明することで、クライアントの信頼を得ることができます。
このスキルを磨くためには、日常的に問題解決型の思考を意識し、フェルミ推定やMECEといったフレームワークを活用することが効果的です。
課題解決力
課題解決力は、コンサルタントがクライアントの問題を迅速かつ効果的に解決するために不可欠です。
具体的な課題に対して、適切な解決策を提案し、その実行をサポートする力が求められます。
このスキルを高めるためには、幅広い知識と経験が必要になります。
多岐にわたる業界や事例を理解し、最適な解決策を導き出すための柔軟な思考が求められます。
さらに、クライアントとの緊密なコミュニケーションを通じて、彼らのニーズや期待を正確に理解し、それに応じたカスタマイズされたソリューションを提供することが重要になります。
課題解決力は、コンサルタントとしての信頼性を高め、長期的なパートナーシップを築くための基盤となります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、コンサルタントがクライアントとの信頼関係を構築し、効果的なプロジェクトを推進するために必要不可欠です。
優れたコミュニケーションスキルは、複雑な情報をわかりやすく伝え、クライアントの理解と共感を得るために重要です。
これには、プレゼンテーションスキル、対話力、リスニングスキルが含まれます。
特に、クライアントのニーズや期待を正確に把握するための積極的な傾聴が求められます。
また、異なるバックグラウンドを持つチームメンバーとの協力を円滑に進めるためのコミュニケーションも重要になります。
これにより、プロジェクトの成功に不可欠なコラボレーションと創造的な解決策が生まれます。
プロフェッショナルマインド
プロフェッショナルマインドとは、高い倫理観と責任感を持ち、常に最良の成果を追求する姿勢を指します。
コンサルタントはクライアントの信頼を得るために、自らの行動や判断に責任を持ち、誠実に業務を遂行することが求められます。
このマインドセットは、クライアントに対して一貫した高品質のサービスを提供し、長期的な関係を築くための基盤となります。
さらに、自己研鑽を怠らず、最新の知識やスキルを習得し続けることも重要です。
プロフェッショナルマインドを持つことで、クライアントの期待を超える価値を提供し、コンサルタントとしての評価を高めることができます。
情報収集能力
情報収集能力は、コンサルタントがクライアントの問題を正確に理解し、最適な解決策を見つけるための基盤となります。
正確かつ迅速に必要な情報を収集し、それを整理・分析するスキルが求められます。
この能力を向上させるためには、データベースや業界レポート、専門書籍などの多様な情報源を活用することが重要です。
また、インタビューやアンケートを通じて一次情報を収集する能力も不可欠です。
情報収集の過程で得たデータをもとに、クライアントの現状や市場動向を的確に把握し、それに基づいた戦略を提案することが求められます。
このスキルは、分析力や問題解決力と密接に関連しており、総合的なコンサルタントの能力向上につながります。
語学力
語学力は、特にグローバルなプロジェクトにおいて、コンサルタントの競争力を大きく向上させます。
多言語でのコミュニケーション能力は、海外のクライアントやパートナーと円滑にやり取りを行い、信頼関係を築くために不可欠です。
英語はもちろんのこと、プロジェクトの対象地域に応じたその他の言語の習得も重要です。
語学力が高いことで、現地の文化やビジネス慣習を深く理解し、適切なアプローチを取ることができます。
語学力は、コンサルタントのキャリアを広げる大きな武器となります。
忍耐力
忍耐力は、コンサルタントが困難なプロジェクトや厳しいスケジュールを乗り越えるために必要なスキルです。
長時間の労働や高いプレッシャーの中でも、冷静さを保ち、持続的に高いパフォーマンスを発揮することが求められます。
このスキルは、問題解決に向けた粘り強い取り組みや、クライアントの期待に応えるための努力に直結します。
さらに、プロジェクトが思い通りに進まない場合や、予期せぬ障害に直面した際にも、柔軟に対応し、解決策を見つけ出す力が求められます。
忍耐力を養うことで、どのような状況でも前向きに取り組み、結果を出すことができる信頼されるコンサルタントとなることができます。
志望動機のおすすめ構成
続いて、コンサルタント業界に提出する志望動機をどのような構成で書くのが良いか考えましょう。
以下の見出しで紹介する構成は、多くの業界で使える基本構成です。
どの企業に提出する書類でも、この基本を守って志望動機を書き上げることをおすすめします。
結論ファーストで書く
志望動機の構成でとくに重要なのは、結論ファーストで書くことです。
結論ファーストとは文字通り、志望動機の結論を最初に述べてしまうことを指します。
具体的には「私が貴社を志望したのは~~だからです」といった文章が該当するでしょう。
この書き方をすると、採用担当者はちらっと書類に目を通しただけで、学生が伝えたい要点をつかみやすくなります。
文章が論理的である印象を与えられるので、ぜひこの書き方を意識しておきましょう。
ビジネスシーンでは多くの場面で、この「結論ファースト」の伝え方が効果的になってきます。
面接などで相手の質問に答えるときも、ぜひ意識したいポイントです。
もちろん、コンサルタントとして実際にクライアントと話をするときにも、この話し方が役立ちます。
具体的な経験を書く
結論を最初に書いた後、具体的な経験を書くことがポイントです。
具体的な経験を書くことで、自分の強みがどのように活かされるのか、企業に明確に伝えることができます。
サークルやアルバイトで他人の悩み相談を聞き、解決のお手伝いをした・困っている人を助けた・壁に当たったときに解決法を考え乗り越えたといった経験があれば、そのことを書きましょう。
その経験がどれだけすごい経験か・珍しい経験かより、そこから何を得たか・学んだかの方が大切です。
部活で輝かしい成績を残したなどインパクトのあるアピール材料がない方は、自分の経験がアピール材料にならないと感じることもあるかもしれませんが、決してそうではありません。
過去の経験を振り返り、自分が成長できたと実感するエピソードを選びましょう。
企業で再現性を伝える
結論・具体的な経験と書く中で、自分がどうしてその企業に応募したかを伝えた後に、企業に入社してから自分の強みがどのように活きるかを書いて締めるのがおすすめです。
こうすることで、志望動機でも自分の長所をアピールすることが可能になります。
また、ぜひ貴社に入って活躍したいと書くことで、自分の志望度の高さ・熱意を伝えることにもつながるでしょう。
「経験を積み将来はこんな仕事をしたい」「この役職に就いて活躍したい」など、自身のキャリアプランを書くのもおすすめです。
もちろんここに書くことは、その企業で実現できる内容でなければいけません。
その企業で実現できるキャリアプランや業務内容・事業展開などをしっかり調べてから、志望動機を書きましょう。
志望動機は書き出しと締めくくり方が重要
志望動機の書き出しと締めくくり方は、企業に好印象を与えるための重要なポイントです。書き出しでは、なぜその企業を志望するのか、端的で明確な理由を述べることが大切です。「貴社の〇〇に強く共感し」といった具体的な共感や意欲を示す言葉で始めると、採用担当者の関心を引きやすくなります。
一方、締めくくりは、自分が企業にどのように貢献できるかをまとめ、意欲を表現する部分です。
「入社後は〇〇として貢献し、さらなる成長を目指します」といった具体的な貢献意欲を述べることで、企業への熱意と入社後のビジョンが伝わりやすくなります。
書き出しと締めくくりを意識することで、志望動機に一貫性が生まれ、企業側も「この人は我が社にとって必要な人材かもしれない」と感じるきっかけになるでしょう。
志望動機の書き出しと締めくくり方の詳細解説は以下の記事も参考にしてください。
コンサル業界で避けるべき内容
コンサル業界を志望する際、志望理由として避けるべき内容があります。
志望動機は、企業に「自分を採用することでどのようなメリットがあるか」を伝えるものなので、自分の利益のみを重視した理由は控え、採用担当者に真摯な姿勢を示すことが大切です。
以下に、特に避けるべきポイントについて解説します。
給料面にだけ目を向けている
コンサル業界は他の業界と比べて給与が高いため、年収を志望理由に含めたいと思う人もいるかもしれません。
しかし、「年収が高いから働きたい」という内容は、志望動機として不適切です。
コンサル業界では、業務に伴う責任や成長への意欲が求められます。
収入だけに注目した志望動機は、「短期間で辞めてしまうかもしれない」と懸念される原因にもなり、マイナスの印象を与えかねません。
収入の高さを魅力と感じつつも、志望動機には「業務を通じて成長し、クライアントに貢献したい」など、仕事への本質的な意欲を反映させることが重要です。
志望動機で給与面を入れたい場合のポイントや注意点は以下の記事を参考にしてください。
セカンドキャリアの可能性
コンサル業界は、転職市場でも評価が高く、セカンドキャリアの選択肢が広がるため、転職しやすい職種とされる一方、これを前提とした志望動機は避けるべきです。
実際、コンサル業界は離職率が高く、理由も前向きな転職が多いとされていますが、志望段階で「将来の転職を見据えて」と考えていることを伝えるのは好印象を与えません。
企業は長期的に活躍し、貢献してくれる人材を求めているため、入社後のキャリア形成に対する姿勢を前向きかつ真摯にアピールすることが大切です。
自分の成長や業界への貢献を志望動機に反映させることを心がけましょう。
キラキラしたイメージを持っている
コンサル業界は、都心部の華やかなオフィスや、グローバルでスタイリッシュな職場環境を想像されることが多く、こうした外見的な「キラキラした」イメージに憧れる人も少なくありません。
しかし、このような見た目やイメージにだけ惹かれていることを志望動機に盛り込むのは避けるべきです。
コンサルタントの仕事は、クライアント企業の課題解決に深く取り組む厳しい業務であり、見た目だけの憧れで対応できる仕事ではありません。
志望動機には、業界や仕事の本質に基づいた理由を示し、「成長や貢献」を意識した姿勢をアピールすることが求められます。
コンサル業界の志望動機の例文
次に、コンサルタント業界を志望する方が参考にできる3つの志望動機の例文を紹介します。
いずれの文章も、結論ファーストで書きはじめ、最後に企業での再現性・意気込みにつなげる構成です。
ぜひこの基本的な構成を参考に、オリジナルの志望動機を書いてみてください。
例文1
中小企業をメインに支援するコンサルタントは、経営者の悩みと寄り添い、長く仕事ができるようにサポートする必要があります。
私は父が工場経営で苦労してきたことを知っており、大学時代からビジネスサークルで、中小企業が日本で生き残る方法について考えてきました。
中小企業が元気なことは、日本経済の今後に欠かせないこととだと考えています。
IT導入など幅広い案件を成功させてきた実績がある貴社で、ぜひさまざまな経験を積みたいと考え、貴社を第一志望に決めました。
入社後はクライアントの悩みをしっかり聞き、どんな分野でも相談を受け付けられるフレキシブルな人材になれるよう努力します。
例文2
自分が経験した塾講師のアルバイトでは、先輩が後輩を育てる風土がなく、なかなか新人が定着できていませんでした。
いくら良い人材を確保しても、多くの企業でその人を育てるノウハウができていないのは、非常にもったいないと身をもって感じています。
そこで、人材の育成や研修ノウハウ構築などを専門に手がけ、多くの企業で高い満足度を獲得してきた貴社の力になりたいと考えました。
〇〇部で相手チームのデータ解析などをしてきた経験を活かし、的確な分析でクライアントに適切な提案をできるコンサルタントになりたいと思います。
例文3
私は半年間海外各地を旅行しており、日本の良さを知ると共に、欠点もいくつか感じることがありました。
とくに働く人が意欲的に・楽しそうに働けていないことは、日本の大きな問題だと思っています。
貴社でさまざまなコンサルティング業務を担当し、少しでも日本で働く方が高いモチベーションで働ける手助けをできればと思い、貴社を第一志望にいたしました。
内定をいただけましたら、海外旅行前に勉強してきた語学力や海外の方とも交流してきたコミュニケーション能力を活かし、国内外問わず活躍できるよう一生懸命努めていきます。
例文4
私は大学時代に長期インターンシップで新規事業のプロジェクトリーダーを務めた経験があります。
プロジェクトの企画段階から実行までを統括し、チームメンバーと共に目標達成に向けて取り組み、戦略の重要性と実行力の両方が成果を出すために不可欠であることを実感しました。
また、貴社の社風や研修制度にも魅力を感じており、ここでなら自分のスキルを最大限に発揮できると確信しています。
貴社に入社した暁には、これまでの経験を活かして、クライアントの課題解決に貢献したいと考えています。
戦略の提案だけでなく、クライアントと協力し、高い成果を上げることに努めます。
例文5
大学時代、地域の中小企業を支援するボランティア活動に参加しました。
そこで、ある工場が後継者不足に悩んでいることを知り、事業継承の重要性を実感しました。
工場の独自技術は地域の誇りであり、経営者の方もその技術を次世代に伝えたいという強い思いを持っていました。
貴社はこのような中小企業の事業継承に特化し、豊富な実績と信頼を持っています。
貴社に入社した暁には、現場での経験とコミュニケーション能力を活かして、クライアント企業の経営者との信頼関係を築き、最適な事業継承プランを提案することに努めます。
例文6
大学時代、私は部活動でアナリストとして活動し、チームのパフォーマンス向上に大きく貢献しました。
この経験を通じて、データ分析の重要性だけでなく、それを戦略に効果的に落とし込む難しさと面白さを深く理解することができました。
特に、データから導き出された洞察を基に、チームメンバーと協力して戦術を策定し、その結果として成果を上げる過程で、データの力を実感しました。
貴社は、データドリブンなアプローチで業界をリードしており、データの価値を最大限に引き出す技術とノウハウを持っています。
そのため、私は貴社での業務を通じて、さらに高度なデータ分析スキルを身につけることができると確信しています。
例文7
飲食店のアルバイトで人材育成を担当し、新人スタッフの研修プログラムを企画・実施した経験があります。
その際、個々の強みを引き出しつつ、チームとしての一体感を高めることが成果に繋がることを学びました。
この経験から、企業が持つ潜在能力を最大限に引き出すことに強い関心を抱くようになり、それを戦略的に実現できるコンサルティング業界に挑戦したいと考えています。
入社後は、これまでに培った経験を活かし、貴社のプロジェクトで具体的な成果を上げ、クライアントの成長を支援することで貢献したいと考えています。
例文8
大学時代はイベントサークルの代表を務め、メンバー間の意見対立や目標が食い違うなど複数の問題に直面しました。
そこで私は、各メンバーの意見を丁寧に聞き、共通の目標を設定することで、一致団結した雰囲気を構築しました。
この経験を通じて、多様な意見をまとめ、解決策を導くスキルを培いました。
貴社は多岐にわたる業界でクライアントの課題解決を支援しており、私が目指すコンサルタント像と完全に一致しています。
入社後はサークル活動で得た調整力やリーダーシップを活かし、貴社のプロジェクトに貢献し、組織全体の成長を支援したいと考えています。
例文9
大学時代に参加したボランティア活動を通じて、環境保護や社会貢献の重要性を強く感じました。
そこで、企業が持続可能な活動を行うことが、社会全体の発展に不可欠であると確信しました。
また、社会的課題への理解を深め、課題解決に向けた行動力も養成しました。
貴社は環境・社会・ガバナンス(ESG)に注力し、クライアント企業の持続可能性を高める支援を行っており、私の価値観と完全に一致しています。
入社後はクライアント企業と協力し、持続可能な社会の実現に向けて具体的な成果を上げることで、貴社はもちろん、社会全体に貢献したいと考えています。
例文10
大学の授業で日本企業が直面しているグローバル競争の厳しさを学ぶ機会があり、日本の強みを活かしながらも、新たな戦略やイノベーションが必要であると強く感じました。
特に、技術革新と経営戦略の融合が求められている現代において、企業がどのように変革し、競争力を高めていくかに強い関心を抱いています。
貴社は幅広い業界での豊富なコンサルティング実績を持ち、日本企業の変革を支援している点で、私が目指す方向性と完全に一致しています。
入社後は、私の分析力と戦略的思考を活かし、日本企業が世界での競争力を維持・向上させるための具体的な支援を行い、貴社のプロジェクトに貢献したいと考えています。
コンサルの志望動機をより良くするためにエージェントに相談しよう
志望動機をより良いものにしたいと考えるなら、就活エージェントへの登録がおすすめです。
エージェントに相談して自分のビジョンを明確にしたり、添削を受けたりすることで、より洗練された文章にすることができます。
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面接対策などでも頼れるシーンがあるでしょう。
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まとめ
人気業界のコンサルタント業界に就職するための第一歩は、良い志望動機を作り上げることです。
自己分析・企業研究どちらもじっくり時間をかけ、できればプロの就活エージェントなど、他の方の意見も参考にすることをおすすめします。