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・自己PRは2つ以上必要なのか ・同じ強みの自己PRで2つ以上エピソードが必要な理由 ・同じ強みで別のエピソードがないときの対処法
・自己PRで困ってる人 ・エピソードで困っている人 ・エピソードがない人
就活において、ESや面接でほぼ必ず聞かれるのが自己PRです。
自己分析や企業研究など、作成するまでの工数が多いうえに時間がかかるため、苦戦する学生が多いです。
また、就業経験のない学生が内定を獲得するためには、最も力を入れるべき項目であると言えます。
1つ仕上げるだけでも大変な自己PRですが、実は複数のパターンを用意しておいた方が良いということをご存じでしょうか。
今回は、自己PRを複数個用意しておくべき理由と、その作成方法についてご紹介します。
目次[目次を全て表示する]
【自己PRは2つ必要?】自己PRは2つ以上必要なのか
「1つの自己PRで問題なかった」という例もないわけではありません。
しかし、実際にはESと面接で異なる内容の自己PRを求められたり、「その強みを活かしたほかのエピソードを教えてください」と尋ねられたりする可能性の方が高いです。
また、前述したように、自己PRは下準備をきちんと行ったうえで作成する必要があります。
選考当日に「やっぱり用意しておけばよかった…」と後悔しないよう、自己PRは事前に複数個作っておくことをおすすめします。
【自己PRは2つ必要?】違う強みの自己PRが2つ以上必要な理由
強みの異なる自己PRを複数用意しておいた方が良い理由は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、ESをしっかり書くことで書類選考の時点からアピールしていくためで、2つ目は面接で質問を受けた際、確実に回答し対応するためです。
そして3つ目は、選考を受ける企業のニーズに合わせた自己PRを作成するためです。
意外に感じるかもしれませんが、内容の異なる自己PRを活用する場面は就活の中で多くあります。
以下の項目で、詳しく解説していきます。
ESで聞かれることがあるため
ESには、自己PR以外にもさまざまな項目が設けられています。
しかしその中には、質問の形を変えただけで、実質自己PRと言えるような内容のものも多くあるのです。
たとえば、「あなたの長所・短所」「失敗から学んだこと」「大学時代に身につけたスキル」などが該当します。
また、自己PR欄が大きかったり、文字数に余裕があったりする場合には、1つの強みについて2つ以上のエピソードを盛り込むというテクニックを活用することもできます。
強みの確実性や再現性をアピールすることで、ほかの候補者と差をつけることができるのです。
書類選考の段階から採用担当者の心をつかむためにも、ESを書き始める前に複数の自己PRを用意しておくと良いでしょう。
面接で聞かれることがあるため
面接では、応募者側が想定できないような質問をされることがあります。
「自己PRをお願いします」というだけならば、ESの内容に沿って答えればおおむねOKです。
しかし、「ESとは別の強みを教えてください」と尋ねられる場合もあります。
事前に複数の自己PRパターンを用意しておくことで、このような状況に対応することができるでしょう。
また、質問に対する回答の内容を深掘りされることも多くあります。
「なぜその行動を取ったのか」「そのときどう思ったのか」と突っ込まれた際、返答に詰まると、内容の信憑性が疑われてしまうかもしれません。
複数のパターンを用意する作業は簡単なものではありませんが、いざというときに確実に対応できるよう、事前に準備しておきましょう。
さまざまな業界・企業に合わせてアピールできるため
自己PRは、企業に自分という「商品」を売り込む場ですが、これだけで終わってはいけません。
内定につなげるためには、採用担当者に「この人はうちの会社で活躍してくれそうだな」と思ってもらうことが大切です。
しかし、前回の選考で好感触だった自己PRをそのまま別の企業の選考に使用しても、同じように良い評価が得られるとは限りません。
求める人材像や活かせる強みは、企業や業界によって異なるからです。
そのため、自己PRはエントリー先の企業にマッチするものを適宜作成するようにしましょう。
自己分析で複数の強みやエピソードを見つけておき、さまざまなパターンの自己PRを用意しておけば、企業のニーズに最も適したアピールができるようになるでしょう。
【自己PRは2つ必要?】同じ強みの自己PRで2つ以上エピソードが必要な理由
1つの強みに対し、2つ以上のエピソードを用意しておくことも大切です。
その理由は、「再現性の高い強みを持っていて、会社に貢献できる人材であるということを企業に伝えるため」と、「面接で質問を受けた際に一貫性のある回答をするため」です。
単体ではインパクトに欠けるエピソードであっても、複数組み合わせることで自己PRの説得力を高めることができます。
ささいなことで構わないので、自分の強みが活きた経験はなるべく多く語れるようにしておきましょう。
再現性を確認するために聞かれることが多いため
企業が自己PRを聞くのは、ただあなたの強みを知りたいからではありません。
あなたが、入社後に業務で活用できるような強みを持っている人材かどうか判断するためです。
採用担当者は、しばしば自己PRの後に「ほかにその強みを活かした場面はありますか?」という質問をしてきます。
これは、自己PRの内容に再現性があるかどうか確認するためです。
企業は再現性の高い強みを持った人材、つまり会社に貢献できる可能性の高い人材を求めています。
1つの強みに対してエピソードが1つしかない場合、「再現性が低い」と思われてしまうかもしれません。
しかし、2つ以上のエピソードを語ることで、その強みが一時的なものではないということをアピールすることができます。
似たニュアンスの違う質問に回答する際に必要であるため
面接ではさまざまな質問がされますが、重要なのは、その回答に一貫性を持たせることです。
たとえば、面接の最初に述べたことと、最後に述べたことの内容が食い違っていると、採用担当者は困惑してしまうでしょう。
どんなにESの印象やSPIなどのテストの結果が良くても、人柄を伝えることができなければ内定を獲得するのは難しくなります。
そのようなことにならないよう、自己PRを書き始める前に自己分析を入念に行い、自己分析によって複数の強みとエピソードを見つけ出しましょう。
また、ESの自己PR欄に書ききれなかった分は、頭の中にストックしておいてください。
そうすれば、面接で思いがけない質問をされたとしても、論理の通った答えを出すことができるはずです。
【自己PRは2つ必要?】1つの自己PRでアピールする強みやエピソードは1つまで
「複数の強みやエピソードが必要なのであれば、初めからESの自己PR欄にすべて盛り込んでおけばいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし基本的には、1つの自己PRに入れる強みとエピソードは1つに絞った方が良いです。
1つの自己PRに複数の強みやエピソードを詰め込むと、一つひとつの内容が薄くなってしまいます。
その結果、採用担当者の印象に残らず、選考に不利になってしまうのです。
1つのエピソードについて、苦労した点、目標達成のために工夫したことなどを具体的に書く方が、あなたの強みが効果的に伝わります。
しかし、前述したように、文字数に余裕がある場合などは複数のエピソードを入れることも可能です。
状況によって異なりますので、適時判断して最適な書き方を選ぶようにしましょう。
次に基本的な自己PEの書き方を紹介します。
【自己PRは2つ必要?】基本的な自己PRの書き方
ここでは自己PRを書くにあたって、基本的な書き方を紹介します。
大きく3つに分けたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
強みを一言で書く
まずはあなたが伝えたい強みを一言で書きましょう。
冒頭文で詳細を伝えてしまう人も多いですが、結論から伝えないと相手には読みにくく、わかりにくい文章になってしまいます。
書き出し文で印象が良くも悪くも変わるため、簡潔に伝えることを意識しましょう。
書き出し文は下記を参考にしてみてください。
「私は〇〇です。」
「私は〇〇な強さがあります。」
「私は〇〇ができます。」
「私の強みは〇〇です。」
その強みに対するエピソードを書く
伝えたい強みが書けたら、次にその強みに付随するエピソードを選びましょう。
エピソードを伝える際は、「課題や目標」に向けて「どのように行動」し、「どんな結果」を得ることが出来たのか、この3点を意識して書きましょう。
そうすることで誰にでもあなたの経験が伝わるでしょう。
仕事でどのように活かすかを書く
最後に、自分自身の強みをどのように活かすか、どのように貢献していきたいかを書きましょう。
どのように活かすか伝えることで働く姿をイメージさせることができます。
企業が求める人物像、職種に求められるスキルを事前に確認し、自分の強みを合わせて伝えましょう。
【自己PRは2つ必要?】違う強みの自己PRが思いつかないときの対処法
いくら複数の自己PRを用意した方が良いといっても、「何か別の強みを見つけて複数の自己PRを作るのは難しい…」「自分にはこれ以上アピールできる強みなんてない」と悩む方も多いでしょう。
しかし、それはさらなる強みを見つける手段を知らないからではないでしょうか。
以下に、自分の強みを見つける具体的な方法を2つ紹介します。
どちらも簡単にできますので、まだ取り組んだことのないものがあれば、時間を見つけてぜひやってみてください。
業界や企業が求める人物像を調べる
多くの企業は、「○○という人に入社してほしい」という人物像を持っています。
自分の強みが思いつかない場合は、採用ホームページや説明会で情報を集める、またOB・OGや人事担当の社員に直接聞くなどして、その企業の求める人物像をリサーチしてみましょう。
そして、得られた情報をもとに、自己PRの材料となるものを探していきます。
たとえば、企業が主体性のある人材を求めているのであれば、過去の経験から主体性にまつわるエピソードを探すといった形です。
このとき、企業の求める人物像に無理に合わせようとして、エピソードを捏造するようなことはやめましょう。
設定を細かく練ったつもりでも、いつか採用担当者の質問や指摘に対応しきれなくなり、嘘だとばれてしまいます。
周りの人に聞いてみる
自己PRを作る際には、自己分析だけでなく、他己分析も行いましょう。
他己分析とは、友人や家族など、自分のことをよく知っている人に自分の特徴や強みを聞き、それを分析することです。
自己分析は基本的に1人で行うものなので、主観的な視点が入ってしまいがちです。
一方の他己分析は、他者の視点を用いるため、自分をより客観的に分析することができます。
自己分析と他己分析の両方を行うことで、自己理解を深められるのです。
自分では気にも留めていなかったことが、ほかの人から見ると価値のあるものだったというケースは多々あります。
逆に、自分では長所だと思っていたところが、他者には短所と捉えられていることも少なくありません。
他己分析によって自分の新たな一面を発見できたら、それを活用して新たな自己PRを作成してみましょう。
【自己PRは2つ必要?】同じ強みで別のエピソードがないときの対処法
前述のとおり、1つの強みに対して複数のエピソードを用意しておくことは、自己PRにおいて非常に重要です。
あなたがどんなに優れた強みを持っていても、それが入社後にも活かせるものだということを伝えられなければ、内定を得ることは叶いません。
しかし、一見取るに足らないと感じるような一場面でも、書き方によっては自己PRに活用することができます。
エピソードが出てこなくて悩んでいる方は、以下で解説する方法を実践してみてください。
似た環境はほかになかったか振り返ってみる
あなたの持っている強みは、同じような状況で発揮されることが多いです。
まずは、最初に作った自己PRのエピソードを確認し、それと似た状況に置かれたことはほかになかったかを振り返ってみましょう。
たとえば協調性をアピールする自己PRだった場合、「アルバイトスタッフ同士のコミュニケーションが不足していた飲食店で、気兼ねなく意見を言い合える場を作り、より良いサービスを提供できるようになった」というようなエピソードを挙げていたとします。
この場合、その後のゼミやサークル活動、インターンなどにおいて、積極的に周囲と協力して問題を解決した経験はなかったか探しましょう。
異なるジャンルのエピソードを用意しておけば、採用担当者の興味関心に合わせて使い分けることもできるので、可能であればぜひ用意しておいてください。
同じジャンルのエピソードでほかにその強みを発揮した場面はないか振り返ってみる
「特に同じような状況に置かれたことがない」という場合は、同じジャンルの中で同じ強みを発揮したエピソードを探すのも有効です。
ほかのエピソードがまったく何もない状態よりは、同じジャンルでも内容の異なるエピソードを挙げておいた方が印象は良くなります。
先ほどの飲食店アルバイトの例だと、アルバイトスタッフ同士に関するエピソードを挙げています。
このとき、アルバイトと社員、ベテランと新人など、少し視野を広げて考えるようにしてください。
その中で、協調性という自分の強みが活きた場面はなかったかを思い返してみましょう。
珍しい体験談や、大きな成果を出した話などは必要ありません。
小さな出来事で良いので、思い出したものからメモに残しておきましょう。
高校時代にその強みを発揮した経験がないか振り返ってみる
大学時代は1つのことしかしてこなかったので、「複数のエピソードを出すのは厳しい」と悩む方もいるでしょう。
その場合は、高校時代にその強みを発揮できた経験を述べるのもひとつの手です。
大切なのは、高校時代から大学時代へエピソードをつなげて語ることです。
エピソードが高校時代だけで完結していると、「向上心に欠けている」「高校時代で燃え尽きてしまったのではないか」といった印象を与えてしまう可能性があるため、現在まで話をつなげられるように話を展開させましょう。
また、高校時代から今に至るまでずっと続けていることがあるなら、継続力をアピールすることもできます。
継続力は、業界や企業を問わず非常に重視されている能力です。
物事を続けた時間や年数などをわかりやすく数字で表すことで、高評価が期待できるでしょう。
【自己PRは2つ必要?】自己PRが思いつかない人はエージェントの利用がおすすめ
「別の自己PRがどうしても思いつかない」という方は、就活エージェントを利用してみましょう。
なかでも「ジョブコミット」なら、専任のエージェントが内定獲得まで徹底的にサポートしてくれます。
脳科学に基づく診断テストで性格や強みなどがわかるため、自己PRの作成も簡単です。
他社のエージェントの面談時間は1~2時間程度ですが、ジョブコミットでは一人あたり平均10時間以上をかけ、就活のフェーズに合わせた面談を都度実施しています。
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まとめ
今回は、自己PRは複数のパターンを用意する必要があると言われている理由と、具体的な作成方法について解説しました。
初対面の採用担当者に、限られた文字数や時間の中で自分をアピールするのは、決して簡単なことではありません。
しかし、正しい手順を踏み、複数の強みとエピソードを作っておくことができれば、就活のあらゆる場面で活用することができます。
自信を持って選考に臨むため、本記事の内容を参考にして、複数の自己PRを作成してみてください。