【例文あり】コンサルタント志望の自己PRとは?評価されやすいことやポイントを解説

【例文あり】コンサルタント志望の自己PRとは?評価されやすいことやポイントを解説

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コンサルへの就職を目指しているものの、自己PRをどのように作ったら良いか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。

自己PRを作成する際には、企業がチェックするポイントを理解し、それに沿った自己PRを作成する必要があります。

この記事では、コンサルティング業界の自己PRを作成する際に評価されやすいポイントを紹介します。

ぜひこの記事を参考にして、コンサルティング業界で評価される自己PRを作成してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること
  • 企業が自己PRを聞く理由
  • コンサルタント業界で評価されるポイント
  • コンサルタント業界の自己PRを作るポイント
  • 例文
この記事をおすすめしたい人
  • コンサルタント業界を目指している人
  • 自己PRの書き方がわからない人
  • もっといい自己PRで選考突破したい人
  • 周りの学生に自己PRで差をつけたい人

目次目次を全て表示する

コンサルティングとは

コンサルティングとは企業の経営層やリーダーと協力して、企業が直面する様々な課題や問題に対して診断・助言・指導を行う専門的なサービスのことを指します。

主に経営戦略、人事、IT、マーケティング、財務など、幅広い分野にわたる課題解決を目的としています。

コンサルタントは企業の現状を分析し、課題を特定し、それに対する解決策を提案するだけでなく、実行支援や成果の確認までを担当することも多いです。

表面的な解決策を提供するだけでなく、企業の内部に深く入り込み、組織構造や業務プロセスの効率化、経営方針の見直しなど、根本的な改善を目指します。

そのため、論理的な思考力や分析力、柔軟な発想力が求められると同時に、クライアントと信頼関係を築くための高いコミュニケーション能力も必要とされます。

コンサルティングファームの種類

続いて、コンサルティングファームの種類についても紹介します。

コンサルティングファームと言っても様々な種類が存在し、取り組む業務や特異としていることは異なります。

自分がどのような役割を担いたいか、どのようなことにやりがいを感じるかなどを考えながら、それぞれ確認してみてください。

戦略系コンサルティングファーム

戦略系コンサルティングファームは企業の経営方針や経営戦略に関するアドバイスを提供し、経営上の課題を解決することを主な業務とします。

特に企業のトップ層を対象としたプロジェクトを手掛けることが多く、経営者との直接的な対話や意思決定のサポートを行います。

扱うテーマは幅広く、全社戦略の立案、人事戦略の見直し、マーケティング戦略の最適化、さらにはIT戦略の構築まで多岐にわたるのも特徴です。

戦略系ファームは高度な分析力と論理的な思考力を武器に、競争優位性を生み出すための具体的な施策を提案することに長けています。

総合系コンサルティングファーム

総合系コンサルティングファームは名前の通りあらゆるプロジェクトを包括的に手掛けることが特徴です。

全社戦略の策定、業務オペレーションの改善、さらには人材育成や組織変革など、企業が抱える多岐にわたる課題に対応します。

総合系ファームの強みはクライアントのニーズに応じて多分野の専門家をプロジェクトに組み込み、包括的かつ柔軟な解決策を提供できる点にあります。

これにより、クライアントにとっては一元的に課題を解決できる頼れる存在と言えるのです。

ITコンサルティングファーム

ITコンサルティングファームは企業のIT戦略に特化し、システムの見直しや新しいITソリューションの提案を行うことを主な業務としています。

特に、クラウド技術やデータ分析、AIといった先進的な技術を活用して、企業の競争力を高めることや業務効率化を目指します。

この分野では経営層だけでなくIT部門のリーダーとも連携しながら、企業のIT環境を根本的に改革するプロジェクトが多く見られます。

ITコンサルティングファームのもう1つの大きな役割は企業がDXを促進するための支援を行うことです。

そのため、ITの技術的な知識だけでなく、業務プロセスや市場動向への深い理解も求められます。

シンクタンク系コンサルティングファーム

シンクタンク系コンサルティングファームは大手金融機関や企業をバックに持ち、経済や社会に関する調査や分析を行うことを主な業務としています。

クライアント企業の経営課題の解決に加えて、公共政策の提言や社会問題の解決に向けたコンサルティングも行うため、広い視野と深い洞察力が求められます。

シンクタンク系ファームの特徴はデータ収集や統計分析の能力を駆使して、実証的なアプローチを取る点です。

例えば、地域経済の活性化に関する提案や、新しい産業政策の策定支援など、社会全体に影響を与えるプロジェクトを手掛けることが少なくありません。

また、研究所やアカデミックな分野とも連携することが多く、政策立案や長期的なビジョンを描く業務が得意分野となっています。

【コンサル業界の自己PRとは】企業が自己PRを聞く理由

まずは、企業が自己PRを聞く代表的な理由を解説するので、押さえておきましょう。

企業は就活生のことを知るためにさまざまな質問を投げかけます。

自己PRも大事な項目のひとつなので、単なる自己紹介になってはいけません。

企業側の意図を汲み取って、期待通りかそれ以上の自己PRを作成することが重要でしょう。

なお、自己PRはエントリーシートでも書きますし、実際の面接で直接聞かれることもあります。

自己PRを求められる主な理由は、以下の3つです。

自己PRが求められる理由
  • 面接で話を聞きたい人材を選ぶため
  • 活躍イメージを持つため
  • 活躍イメージを持つため

面接で話を聞きたい人材を選ぶため

エントリーシートに自己PRを書かせる理由として、「面接で話を聞きたい人を選び、絞り込むため」というのが挙げられます。

自社とマッチし、成長が見込めると判断した人材にのみ、話を聞きたいと考えている企業が多いからです。

この背景には、就活にかかる費用のコストカットや、採用活動の効率化などがあります。

企業が多大なコストを投じて採用活動を行っているのは、決して学生のためだけではありません。

自社がこれからさらに発展していくために、必要な能力やスキルを持った人材を確保するためです。

面接は学生の人柄や個性を見るために有効な手段ですが、面接のためのコストは高くつきます。

自己PRを見たうえで、「可能性がある」と感じてもらえないと面接には呼ばれないでしょう。

活躍イメージを持つため

「学生が就職後に活躍しているイメージを明確に持ちたい」という理由で自己PRを求められることもあります。

活躍できるイメージを持てない人材には、採用に関わる時間やコストをなるべく割きたくないのが本音だからです。

先述したように、企業は自社に貢献できる人材を獲得するために採用活動を行っています。

その人がどういったことを得意として、どんなときに活躍できるのかは、それまでの人生経験から予想できます。

そこで、この人は活躍できるのかを大まかに判断するために、学生時代の経験を交えて話す「自己PR」を求めてくるのです。

ただし、どういった人材が活躍できるのかは、会社の方針や職場の雰囲気によって若干変わってきます。

このため、事前に会社説明会やOB訪問などで、活躍できる人材の特徴を押さえておく必要があります。

最低限の文章力があるか見るため

忘れてはならないのが、「最低限の文章力があるかを見るため」という理由です。

新卒採用では、実務的なスキルよりも書く能力や伝える能力の方が重要視されているからです。

基本的に、新卒採用はポテンシャル採用であり、入社してから長期間研修を行うのが慣例になっています。

このため、実務で活かせる能力や、華々しい経験はそれほど重要視されていません。

しかし、自分の意見や考えを伝える能力や、最低限の文章力はそう簡単に向上しないものです。

エントリーシートでは内容と同時に、いかに自分を客観視できていて、それを伝えることができるかが問われています。

誤字脱字はもちろんのこと、きちんと自分の魅力が伝わる内容になっているか確認しましょう。

コンサル業界が求める人物像とは

コンサル業界が求める人物像を理解することは自己PRや志望動機を作成するうえで非常に重要です。

まず、コンサル業界が求める最も基本的な資質の1つが論理的思考力です。

論理的思考力とは複雑な問題を整理し、データや事実に基づいて適切な結論を導き出す能力のことです。

このスキルはクライアントに明確で実行可能な提案を行う上で欠かせません。

実際の業務では限られた時間内で問題の本質を見極めることが必要なため、迅速かつ的確な判断力も求められます。

次に重要なのが向上心です。

コンサルティングは常に新しい知識やスキルを学び続ける姿勢が求められる仕事であり、プロジェクトごとに扱うテーマや業界が異なるため、柔軟な思考と学習意欲が不可欠です。

さらに、タフネスさも重視されます。

タフネスさとは厳しい状況やプレッシャーの中でも冷静に対処し、最後までやり抜く力のことを指します。

コンサルタントの仕事は長時間労働や厳しい納期が求められることが多く、体力的・精神的な強さが必要です。

【コンサル業界の自己PRとは】コンサルティング業界の選考で評価されること

次に、コンサルティング業界の選考で評価されるポイントを4つ紹介します。

コンサルで求められる能力は、主に「課題把握と解決スキル」「推進力」「コミュニケーション能力」「資料作成スキル」の4つです。

もちろん他業界でも重要ですが、コンサルでは特に求められています。

コンサルは顧客の課題を分析し、その解決策を見出して適切に伝えることが求められるからです。

これらの能力を発揮した経験がないか、自己分析を通じて探しておくと良いでしょう。

コンサルティング業界で評価されること
  • 課題把握とその解決スキル
  • 推進力
  • コミュニケーション能力
  • 資料作成スキル
  • 傾聴力
  • 柔軟性

課題把握とその解決スキル

まずコンサルティング業界の選考で評価されるのは、課題を把握する力とその解決スキルです。

これらの能力は、クライアントの課題を発見して、それを解決・改善するコンサル業務の根幹をなしています。

このため片方で済まされるということはなく、両方のスキルを同時に持ち合わせていることが求められるでしょう。

また、場合によってはクライアント自身も何が課題なのか把握できていないこともあります。

そのような場合、顧客の業務フローや過去のデータを分析して、何が課題なのか特定しなくてはいけません。

そして、その特定した課題を解決・改善するための方法を提案することになります。

学生時代にこのような経験をした人は、自己PRのときに説明してみると良いでしょう。

推進力

コンサルティング業界では、プロジェクトを着実に推進する力も評価対象となります。

コンサルは、「期限内にプロジェクトを完了させないといけない」という緊張感のもとで動いています。

大規模なプロジェクトとなれば、数十~数百の人に指示を出し、全体のスケジュールを調整しなくてはいけません。

特に実力が問われるのは、プロジェクトが何らかの障壁にぶつかり、頓挫しかけてしまったときです。

このときには、いかに最終的なゴールを見失わず、周囲の人々に働きかけられるかが重要になるでしょう。

また、純粋にその人自身がどれだけのキャパがあるのかも問われます。

学生時代に、大きな組織やプロジェクトを動かした経験がある人は、それらをアピールすると高評価につながります。

コミュニケーション能力

コンサルティング業界では、当然コミュニケーション能力も評価されるポイントになります。

業務上、顧客やプロジェクトメンバー、パートナー企業など多くの方と連携しなくてはいけないからです。

コンサルの仕事は、まず顧客にヒアリングを行い、課題を特定することから始まります。

この際に解決する課題が間違っていては、そもそも仕事にならないため、綿密かつ正確なコンタクトが重要です。

その後、課題解決策を一つひとつの業務に落とし込み、メンバーやパートナーに振り分けることになります。

この際にも、業務の目的や内容を正確に記載し、きっちりと伝えなくてはいけません。

このように、多くの人と協力するコンサルにとって、コミュニケーション能力はなくてはならないものでしょう。

資料作成スキル

コンサルティング業界では、より優れた資料作成スキルを持っていると高い評価をもらえるでしょう。

業務上、コンサルは人に自分の考えを説明する機会が非常に多く、そのたびに資料が必要になるからです。

特に顧客との打ち合わせでは、課題解決の方法をわかりやすく説明しなくてはいけません。

社外の人にも、自分が導き出した解決策の良さを伝え納得してもらうための資料が必要になります。

ここで必要になるのは、純粋に体裁が良い資料ではなく、自分の考えが伝わりやすい資料です。

このためには、自分の思考を整理し、それを体系立ててアウトプットできなくてはいけません。

なお、コンサルは複数のプロジェクトを並行して進めることもあるので、短時間で質の高い資料が作れることも重要な能力のひとつです。

傾聴力

コンサルティング業務といえば、クライアントの話をしっかり聞くことも1つの重要なプロセスです。

そのため、傾聴力も必要不可欠なものだといえるでしょう。

クライアントが悩んでいることをきちんと理解し、そして整理できる能力が試される職業になるため、普段から人の相談に乗ることが多かったり、誰かから頼ってもらうことが多かったりする人ほど、向いているといえます。

また、人の話を聞いてあげることが根本的に好きな性格であれば、なおさらコンサルティング業務が適した職業になるでしょう。

柔軟性

コンサルティングをおこなっていく中で、よくあるのが想定している状況とは異なる状況になってしまうことです。

どれだけ専門的な知識や技術を持っていたとしても、時には想定外のケースに出逢ってしまうこともあります。

もちろんコンサルティング会社は、どんな状況になっても最後まで責任を負って遂行しなければいけません。

だからこそ、そこで求められるのが柔軟性です。

どのようなトラブルに遭ったとしても、冷静になって物事を考えて行動できる柔軟性があれば、きっと高く評価してもらいやすくなるでしょう。

また、クライアントとコミュニケーションを取っていく上で、どうしても考え方が合わないと感じることも出てきます。

そんな時にも、相手の意見を受け入れられるような柔軟性が必要になるので、覚えておいてください。

メンタルとフィジカルの強さ

コンサルティング業界の選考において、メンタルとフィジカルの強さは非常に重要な評価基準の1つです。

この業界ではクライアントの経営課題を解決するため、膨大な情報を処理し、短期間で成果を出すことが求められます。

そのため、精神的な負担が大きく、これに耐えられる強さが必要です。

コンサルタントは多岐にわたる業務をこなしながら、常に高いパフォーマンスを維持することが求められるため、面接ではその適性が慎重に見極められます。

そして、フィジカル、つまり肉体的な強さも大切です。

コンサルタントの仕事は長時間の労働や出張が頻繁に発生することが特徴です。

特に、複数のプロジェクトを同時進行で担当する場合、業務量が増え、定時では帰れず、休日出勤も増えるでしょう。

これに対応するためには、日々の生活で自己管理ができる能力が不可欠です。

例えば、健康維持のための運動や規則正しい生活習慣を実践していることを具体的にアピールすれば「すぐに休んだり体調を崩したりしない人だ」と評価されるでしょう。

【コンサル業界の自己PRとは】コンサルティング業界での自己PRの答え方

次に、コンサルティング業界での自己PRの答え方を紹介します。

前の章でも述べたように、コンサル業界において伝える力は非常に重要視されます。

このため自己PRでも、自分の意見が伝わるようにわかりやすく説明する必要があると言えるでしょう。

なお、選考においては、伝わりやすい文章の構成はある程度決まっています。

これはコンサルだけでなく、他業界の自己PR作成時にも有用なので、ぜひマスターして使いこなせるようにしましょう。

コンサルティング業界での自己PRの答え方
  • 結論
  • 理由
  • エピソード
  • 再度結論

結論

まず質問に答える際には、今から伝えたい内容の概要を話すようにしましょう。

自己PRならば、「私の強みは○○の能力です」のように話します。

先に結論を話しておくことで、それからの話の展開を聞き手が予想しやすくなるからです。

これによって、その後の理由付けやエピソードなども相手に伝わりやすくなるでしょう。

結論から述べることは、日常会話の中ではそれほど多くありませんので、慣れるのにある程度の時間が必要です。

特に、その後の論理展開をきちんと予測できていないうちは、結論ファーストで書くのは難しいでしょう。

いきなり文章を書き始めるのではなく、まずは自分が書く内容を箇条書きにして、全体の流れを整理してみることをおすすめします。

理由

結論を述べた後には、「それは学生時代に○○の経験があったからです」のように、理由を述べます。

ここでも、なぜそのように考えるのかを端的に答えることがポイントです。

自己PRなら、この後話すエピソードで何を言いたいのか、それを理由として短めに話すことになります。

学生の多くは、この理由を答える前にいきなりエピソードを話し始めてしまうことがあります。

しかし、それでは結局何が言いたいのか聞き手はわかりません。

また、「貴重な体験になったから」などの、あまりにも漠然とした理由にならないことにも注意しましょう。

曖昧さを極力減らし、できるだけ具体的に説明してください。

自分の強みが、実際に企業に入社してからでも発揮できることを述べる必要があります。

エピソード

結論、理由を述べた後は具体的なエピソードを述べましょう。

アピールしたい強みが実際にどんな経験で活きたのか、具体的なエピソードこそがその証拠になるからです。

エピソードを述べるときは、そのときの課題や乗り越え方について具体的に説明することがポイントになります。

自分が実際に入社したら活躍できる人材なのか、企業がイメージできることが重要だからです。

逆に、それに関係しない細かい部分についてはノイズになるので、あまり細かく触れないようにしましょう。

そして、その経験を通じて自分が身につけた実務的なスキルなどがわかるとなお良いと考えられます。

決してだらだらと述べることがないよう、文字数に合わせて話す内容を調節するようにしましょう。

再度結論

最後にもう一度結論を述べ、自分の強みを読み手に印象付けたら終了です。

具体的には、「私は○○の強みを活かし、貴社の~~部門において大規模プロジェクトに関わりたいと考えています」のようになります。

理由やエピソードが展開されると、読み手としては最初の内容を忘れてしまいがちです。

このため、エピソードを通じて何を言いたかったのかをしっかり再提示しましょう。

また、再度結論を述べる際には、入社後の将来の展望について述べるのも効果的です。

入社後どんな職種について、どんな実績を残したいのかを一言でも触れておきましょう。

企業に対する志望度が高く、将来のキャリアを見通せていることがアピールでき、高評価につながります。

【コンサル業界の自己PRとは】使える経験

コンサル業界に飛び込みたい人は、どんな経験が自己PRとして使えるのかわからないかもしれません。

そんな人のために、ここでコンサル業界だからこそ使える経験について紹介します。

もし1つでも当てはまるようなものがある場合は、その内容を軸に自己PRを作ってみるのが良いでしょう。

そうすれば、より自然にかつ採用担当者の心に刺さる自己PRが実現できるはずです。

悩みを聞き取り解決に導いた経験

まずコンサルティング業務とは、言い換えると困っている人に色々教えてあげたり、根本的に助けてあげたりすることが仕事です。

つまり、悩みを聞いてそれを解決まで導くことが重要視されます。

だからこそ、日頃から身の周りの人の悩みを聞く機会があったり、ただ聞くだけではなく解決してあげたりすることが多い場合は、間違いなくコンサル業界で使える経験談になるでしょう。

前述したように、コンサル業界では傾聴力や課題解決力が特に求められます。

そのため、この経験は十分に刺さるアピールポイントになるでしょう。

これからエントリーシートに書く際には、その内容を具体的に示すことで、きっと高く評価してもらえるはずです。

課題把握から解決までこなした経験

クライアントの話を聞いた上で、実際に何に対して悩んでいるのか?そして、どのような解決を求めているのか?まで、きちんと把握できる力が必要になります。

そのため、今までに自分がどんな課題を経験して、どのように乗り越えてきたのかを、何か示せるような経験談があると、採用担当者の心に響く自己PRになるでしょう。

もちろん学業のことでも良いですし、学生時代に取り組んでいた部活動や生徒会のようなことでも問題ありません。

または、自分の趣味に関することでも良いでしょう。

いずれにしても大事なのは、課題の存在を把握する力や、その課題を解決に導ける力を持っていることを伝えることなので、その条件をクリアしていればどんな経験談でも高く評価されます。

物事を提案した経験

コンサルティング業務では、ただ人の話を聞いて、そこから何か施策を考えて行動に移すだけではありません。

重要なのは、あくまでもクライアントが望んでいることを理解した上で、そこから最適な提案をすることです。

実際の施策はそのあとの話なので、提案力も必ず必要な要素になってくるでしょう。

だからこそ、日頃から何か物事に取り組む際に、積極的に自分の考えを提案したことがある人は、その内容を自己PRの材料として利用することができます。

相手の状況を的確に理解して、そこから最適解を提示できるところをアピールできれば、きっとどんな企業も欲しくなってくれるでしょう。

そうすれば、採用してもらえる可能性が一気に高まるはずです。

【コンサル業界の自己PRとは】コンサルティング業界で評価される自己PRのポイント

ここまで、自己PRの答え方とおすすめの構成について説明しました。

次に、コンサルティング業界で評価される自己PRのポイントを説明します。

コンサルではその業務の特性上、評価されやすい自己PRのポイントがいくつかあります。

「実体験をもとにアピールされているか」「定量的にアピールされているか」「タフさがアピールされているか」を押さえられると高評価です。

他業界ではもちろんですが、コンサル業界の自己PRを作成する際には特に重要視しましょう。

以下で詳しく解説していきます。

コンサルティング業界で評価される自己PRのポイント
  • 実体験をもとにアピールする
  • 定量的にアピールする
  • タフさをアピールする
  • 企業とのマッチ度を考える

実体験をもとにアピールする

まずコンサルティング業界では、実体験をもとにアピールをしている自己PRは良い評価を受けやすいと言われています。

実体験という事実に基づいてエピソードを展開することで、話に説得力が増すからです。

そもそも、学生の「強み」は定量化されておらず、きちんと説明しないと不確かな感じがしてしまいがちです。

自分の強みを証明できるものが、実際に強みを発揮した実体験であり、それがエピソードになります。

このため、エピソードが実体験に基づいていないものだと説得性がなくなってしまうでしょう。

実際の業務では、顧客に納得してもらうために事実をもとに話を展開することが求められます。

エピソードでは、シチュエーションがイメージしやすいよう、具体的に述べることを心がけましょう。

定量的にアピールする

コンサルティング業界では、定量的に成果をアピールできている自己PRも評価されやすいです。

コンサルの業務では、定量的・客観的なデータに基づいて提案する機会が多々あるからです。

自らの思い込みや推測ではなく、誰から見ても明らかなことが、社外の人への説明で重要になってきます。

このため自己PRにおいても、可能ならば定量的な成果とともに実績をアピールできると良いでしょう。

たとえば部活動の大会における最終順位、研究における具体的な改善率などを示せるのが理想です。

もちろん、目を見張るような成果が得られていないことも多いでしょう。

そのような場合、データや数字に忠実に向き合い、成果を重要視している姿勢を伝えてみてください。

タフさをアピールする

コンサルティング業界の風土的には、タフさをアピールする自己PRも高評価でしょう。

精神的・身体的につらいことが多いコンサル業界でも働けることをアピールできるからです。

コンサルのクライアントとして向き合う相手は、経営者や取締役など企業の上位層になります。

このため、結果はシビアに判断されることになり、当然プレッシャーをかけられることもあります。

また、求められるクオリティの仕事をするためには、長時間働かなくてはいけないこともあるでしょう。

しかしこれは、コンサルとして成長するためにも避けては通れないポイントです。

体育会系の部活動や、企業との共同研究などの経験がある場合は、それをアピールすると高評価につながるでしょう。

企業とのマッチ度を考える

企業は自己PRを通してその人材が自社の雰囲気や働き方、考え方などとマッチしているかを確認しています。

企業のホームページから企業理念などをチェックして、それとマッチするような自己PRにすることも非常に大切です。

また、これらをチェックした際にあまりにも自分と合わないと感じた場合は、その企業を自分が選考を受ける対象から外すのも選択肢の一つです。

確かに条件などが素晴らしく、一度就職してしまえば安泰であると思われるような企業も多くあります。

しかし、あまりにも企業とマッチしておらず、業務にやりがいを持って取り組めないと思われるような場合、就職してから辛い思いをすることもあります。

ある程度ならば許容できることも、全く合っていない場合は難しいこともあるので、自分がその企業とどの程度マッチしているか再度考えるようにしましょう。

【コンサル業界の自己PRとは】注意点

続いて、コンサル業界を受ける際に自己PR作成で注意しなければならない点についても紹介します。

以下の点を意識できていないと、マイナスの印象を与える悪い自己PRに仕上がってしまう可能性があります。

自己PRを作成する際はもちろん、以下のポイントをあなたの就活メモなどにコピペしておいて、自己PRが完成した後に照らし合わせてみるのもおすすめです。

曖昧な表現をしない

コンサル業界での自己PRでは曖昧な表現を避けましょう。

曖昧な表現とは「人とよくコミュニケーションを取ります」や「課題解決が得意です」といった具体性に欠ける内容です。

このような表現では相手に具体的なイメージを与えられず、自分の魅力やスキルが伝わりにくくなるため、印象を残せません。

具体性を持たせるために、自分の強みや経験をデータやエピソードを用いて説明しましょう。

例えば「調整力があります」と「私はゼミ活動でリーダーを務め、グループの方向性がばらばらになった際に調整力を発揮しました」を比べると、後者の方が圧倒的にわかりやすいです。

また「何を」「どのように」「どのような結果を得たか」といったポイントを明確に示すことで、具体的なイメージを伝えることができるため、意識しましょう。

他の業界の企業や競合他社にも当てはまる内容にしない

自己PRでは自分が「その企業でこそ働きたい」と考えていることを伝える必要があります。

他の業界の企業や競合他社にも当てはまるような内容では採用してもらえません。

コンサル業界では特に企業ごとの強みや特色を踏まえた自己PRが求められます。

例えば「課題解決力があります」といった表現はどのコンサルティングファームでも求められる能力であり、差別化にはつながりません。

そのため「貴社が展開している〇〇分野におけるプロジェクトで、自分の課題解決力を活かしたい」といったように、企業の特徴を具体的に挙げた内容を盛り込む必要があります。

企業研究を徹底的に行い、事業内容や業界内での立ち位置、成功事例などを理解した上で、それに自分のスキルや経験をどう活かせるかを説明しましょう。

「学びたい」など受け身な姿勢で書かない

コンサル業界では受け身の姿勢を自己PRで見せてしまうことは避けるべきです。

「学びたい」や「経験を積みたい」といった表現では、主体的に貢献する意志が薄いと受け取られる可能性があります。

この業界はクライアントの課題に対して自ら積極的に取り組み、価値を提供する姿勢が必須です。

そのため「学びたい」という表現を使う場合でも、主体性があることを強調しましょう。

例えば「御社のプロジェクトを通じて多くを学びたい」と述べるだけではなく「過去の〇〇経験で培ったスキルを活かし、御社の〇〇事業で価値を提供すると同時に、新たな視点を学び、それをさらに磨きたい」といった具合に、主体性を含む表現に変えることが大切です。

これにより、受け身な姿勢を排除し、積極性をアピールできます。

受け身ではなく、クライアントに積極的に貢献する姿勢をアピールすることで、コンサル業界にふさわしい人材であることを伝えられます。

【コンサル業界の自己PRとは】例文

コンサル業界の自己PRについて例文を3つ紹介していきます。

ここまで紹介してきたポイントを踏まえた上で作成しているので、おさらいの意味でも、ぜひ参考にしてみてください。

例文
  • 課題把握力とその解決スキルの例文
  • 推進力の例文
  • コミュニケーション能力の例文

①課題把握力とその解決スキルの例文

私の最大の強みは課題の把握と問題解決能力です。
この能力は、以前飲食店でのアルバイト経験を通じて特に発揮されました。
当時、店の売り上げが伸び悩んでいたので、まず、毎日の売上を注意深くチェックし、来客の傾向とお客様のフィードバックを集めることから始めました。
この分析から、特にランチタイムの売上が低迷していることが明らかになりました。
さらに調査を進めると、当店の主な客層である学生が近隣の競合店に流れている傾向が見えてきました。
この考察を基に、私はランチタイムの販促戦略を学生向けに特化させる提案をしました。
具体的には学生の予算に合わせた価格設定、学生の好みを反映したメニューの改善、そして学生に響くマーケティング戦略を実施しました。
この戦略の結果、学生の来店数が顕著に増加し、それに伴いランチタイムの売上も回復しました。
私はこの問題解決力を活かし、貴社の業務にも役立てていきたいと考えています。

②推進力の例文

私の最大の強みは、困難な状況でも推進力を発揮できることです。
大学時代に学園祭実行委員として活動していた際に身に付けたスキルです。
学園祭の準備時、実行委員長がコロナウイルスに感染し、急遽欠席することになりました。
これにより、私が委員長の役割を引き継ぐことになりました。
急な代役となった私ですが、これまで委員長の行動を注意深く観察し、その業務内容を理解していました。
まず、委員会のメンバーを再集結させ、状況を共有しました。
次に、残されたタスクと責任を明確にし、各メンバーに適切な役割を割り当てました。そして、委員長としての役割を果たすために、組織全体を動かし、プロジェクトを着実に進めました。
結果として、学園祭は大成功を収めました。
私はこの推進力とリーダーシップを活かし、今後も新たな課題に果敢に挑戦し、貴社の更なる発展に貢献したいと考えています。

③コミュニケーション能力の例文

私の最大の強みは優れたコミュニケーション能力です。
この能力は、高校時代にバスケットボール部の部長を務めていた際に特に発揮されました。
当時、新型コロナウイルスの影響で、大会のスケジュールが例年と異なる形になりました。特に受験を控えていた部員にとっては、バスケットボールと受験勉強のバランスをどう取るかが大きな悩みとなりました。
この状況で、私は部員一人ひとりと密にコミュニケーションを取ることを重視し、各部員の意見を聞きました。
また、チームとしての結束を保ちながらも、練習時間を柔軟に変更するなど対応し、全員が模試を受けられるようにも工夫しました。
大会が終わった後、部員から「最後まで続けて良かった」という声を多く聞きました。
また、全員が志望校に合格するという素晴らしい成果も得ることができました。
この経験から、私はどんな状況下でも相手の立場に立ってコミュニケーションを取ることができると自負しています。
このスキルを活かし、貴社での業務においても価値を提供し続けたいと考えています。

④調整力の例文

私の長所は調整力です。
大学生活では、試験勉強、アルバイト、サークル活動など多くの予定が重なることがありましたが、私は常に優先順位を明確にし、効率よくタスクを進めることで、どの活動にも支障を出さずに乗り切ることができました。たとえば、試験期間中は事前にサークルやアルバイトのスケジュールを調整し、空いた時間を有効活用して学習計画を立て、実行しました。このように、忙しい状況でも柔軟に調整し、成果を上げてきた経験があります。
この調整力は、御社の業務でもスケジュール管理やチーム間の調整といった場面で活かすことができると考えています。貴社で働く中で、この力をさらに磨きながら貢献していきたいです。

【コンサル業界の自己PRとは】自己PRが見つからないときは

ここまで、コンサルティング業界で評価につながる自己PRの作り方を紹介しました。

しかし、どうしても自己PRするポイントが見つからないということがあるかもしれません。

そのようなときには、以下に紹介する3つの方法を試してみましょう。

まずは自己分析を徹底し、過去の経験から自分自身の強みを特定します。

他己分析を行うと、自分でも知らなかった一面に気づけるかもしれません。

また、就活エージェントに相談すると、就活のコツを教えてもらえるので、ぜひ活用しましょう。

それぞれ詳しく解説します。

自己PRが見つからないときは
  • 自己分析文をする
  • 他己分析をする
  • 就活エージェントに相談する

自己分析をする

自己PRのポイントが見つからないときには、まず自己分析をやり直してみましょう。

過去の経験を深掘りすることで、これまで気づかなかった強みやアピールポイントなどを発見できるかもしれません。

人の個性や強みは過去の経験をもとに獲得するものであり、必ずどこかにきっかけがあります。

特に人生のターニングポイントとなった場面では、自分の強みが発揮されている可能性が高いと言えます。

また、自己分析にはさまざまなやり方があるので、分析方法を変えると新しい強みが見えてくるかもしれません。

過去の経験を振り返るには、自分史・モチベーションマップの作製などが効果的なので実践してみましょう。

また、インターネット上にある自己分析サイトも使い、客観的に分析してみることも有効です。

他己分析をする

自己分析を実施しても自己PRのポイントが見つからない際には、他己分析を行いましょう。

他己分析とは、自分の強み・弱み、特徴などを周りの人に聞いてみることです。

自己分析を1人で行っていると、どうしても凝り固まった「型」にはまってしまうことがあります。

このような場合、他人の立場で新たな視点を獲得する他己分析は非常に有効と言えるでしょう。

また、自分の強みに自分自身では気づけないことも多々あります。

人と比べたときに自分の長所は何なのか、それを把握するためにも他己分析を行ってみましょう。

ただし、他己分析を行うときは、聞く相手にも気をつける必要があります。

自分のことをよく知っている人と、あまり親しくない人の両方に話を聞いてみることで新たな発見を見つけやすくなります。

就活エージェントに相談する

自己分析・他己分析の双方を実施しても自己PRのポイントが見つからないときには、就活エージェントに相談してみましょう。

就活のプロに相談することで、今やるべきことや自己分析のコツを教えてもらえるからです。

就活エージェントは、数多くの就活をサポートしてきた就活のプロです。

専属のアドバイザーから有効なアドバイスがもらえるため、利用して損はありません。

また、選考に通過するまで何度でも模擬面接を行えます。

模擬面接を複数回こなすことで、自己PRの内容もブラッシュアップされるため、自信を持って本番に臨めるようになります。

就活に本気で向き合ってくれるエージェントを探している人は、ぜひ一度検討してみてください。

気になる方はこちらからどうぞ。

【コンサル業界の自己PRとは】完成度を高めるために

これからエントリーシートに自己PRを書こうと思っている人は、できるだけ完成度を高めることも意識した方が良いでしょう。

なぜなら、どんなに完璧だと思っていたとしても、気づかないミスのせいで不採用になってしまうおそれがあるからです。

これはどんな人にでも起こりうることなので、エントリーシートを作成する際には、徹底的に何度でも見直さなければいけません。

その際に覚えておいてほしいことを、2つ紹介します。

声に出して読んでみる

まず注意してほしいのが、書いた文章を単純に読み返すだけでは終わらないことです。

というのも、必ず声に出しながら文章を読むようにしてください。

たったこれだけのことで、文章の中に隠れている違和感や細かいミスを、見つけやすくなります。

なぜなら、声に出して読むことで1つ1つの言葉を口にすることになるからです。

もしおかしな表現があったり、誤字脱字があれば、声に出して読んでいくうちに必然的に気づくことになるでしょう。

だからこそ、声に出すことはとても重要なポイントになるのです。

ちなみに、自分が声に出している様子を撮影して、客観的に聞いてみるのも良いでしょう。

まるで人の書いた文章を聞いているような気分になれるので、よりミスを見つけやすくなるはずです。

他の人に添削してもらう

作成した自己PRを自分で添削するだけでも問題はありませんが、もしできることなら他人の力も借りてみるのがおすすめです。

これによって、第三者による意見を得られるようになります。

どんなに良い自己PRを書けたと思っていても、結局その内容をどう判断するのかは企業です。

つまり、自分とは異なる見方をする可能性も十分にありえますので、むしろ自分で良し悪しを決めるのではなく、第三者に決めてもらった方が、より良い自己PRを作れるようになるでしょう。

もちろん、その際には身近にいる家族に見せても良いですし、知り合いや親友でもかまいません。

ただし大事なのは、まともなフィードバックを得られそうな相手にすることです。

例えば、就活の経験者であれば、それだけでも参考になる意見を得られる可能性があるでしょう。

就活エージェントに相談する

就活エージェントは、数多くの就活をサポートしてきた就活のプロです。

専属のアドバイザーから有効なアドバイスがもらえるため、利用して損はありません。

また、選考に通過するまで何度でも模擬面接を行えます。

模擬面接を複数回こなすことで、自己PRの内容もブラッシュアップされるため、自信を持って本番に臨めるようになります。

就活に本気で向き合ってくれるエージェントを探している人は、ぜひ一度検討してみてください。

気になる方はこちらからどうぞ。

【コンサル業界の自己PRとは】おわりに

今回は、コンサルティング業界において評価される自己PRの作り方について解説しました。

自己PRでは、業務に求められるスキルや経験を以下に実体験に基づいて定量的にアピールできているかが重要です。

今回紹介している求められる能力があるかどうか、あらためて自己分析を行い確認してみましょう。

また、自分で自己PRを作成することが難しい場合には、就活エージェントを利用することも有効です。

自分に合った方法を実施し、第一志望の企業の内定を勝ち取ってください。

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