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・企業が自己PRで自由に表現を求める意図
・ベンチャーで求められている人材
・自己PRの表現について
・企業が自己PRで自由に表現を求める意図を知りたい人
・ベンチャーで求められている人材を知りたい人
・自己PRの表現について知りたい人
エントリーシートや履歴書において、自己PR欄は他の就活生との差別化を狙いやすいため、非常に大切な記入欄です。
企業が文章だけでなく「自由に自分を表現してください」と指示してきた場合、さらに差別化しやすいと言えるでしょう。
しかし、自由と言われても、どのように表現すれば良いか迷ってしまう方もいます。
今回は、自己PR欄を「自由に表現」して良いと指示された場合のおすすめアイデアや、作成ステップを解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【自己PRで自由に表現】企業が自己PRで自由に表現を求める意図とは
自己PRを作成するときは、企業側(採用担当者側)の目線に立って考えることが非常に大切です。
企業が自己PR欄で自由に表現を求めるのは、どのような狙いがあるのでしょうか。
以下の見出しで、企業側の狙いについて解説します。
表現力を見たい
企業側が自己PR欄で見たい第一のポイントは、自分の強みをしっかり表現しているかです。
文章だけの自己PR欄でも、当然このポイントはチェックされています。
しかし、文章以外の手段を使ってもOKとなれば、ただの文章よりも効果的なアピールができていなければいけません。
この表現力の高さは、企業に入社してからもさまざまな場面で活きてくるでしょう。
商談でクライアントにプレゼンしたり、社内企画会議でアイデアを発表したりする際にも役立つ能力です。
営業・企画・広報といった職種を希望する方は、とくにこのポイントで高評価を得なければなりません。
デザインなどクリエイティブな職種を目指す方も、自分が高い表現力を持っていると示すことは強力なアピールになります。
まとめる能力を見たい
自由に自己PRを作る場合、文章・写真・絵などさまざまな要素を組み合わせることになります。
文章だけのエントリーシートや履歴書と違い、文章とその他の要素をうまくまとめる能力が必要です。
企業側は、こうした要素をわかりやすくまとめる能力もチェックしています。
入社後の仕事でも、文章と写真を組み合わせたわかりやすい資料を作るといった可能性もあるでしょう。
文章や絵、写真の中で先に目に飛び込んできやすいのは、絵や写真の方です。
大会で優勝しトロフィーを掲げている写真・賞状の写真などは、見ただけでアピール内容を予想できるでしょう。
しかし、絵や写真を見ただけで、それがなぜアピールになるかわからない場合もあります。
文章やキャッチコピーで、いかにそこを補足・フォローするかが勝負どころです。
オリジナリティを見たい
自己PR欄は内容そのものだけでなく、オリジナリティがあるかもポイントになります。
しかし、何百人・何千人と応募がある中で、オンリーワンの自己PRを作れる人はあまりいません。
表現方法にしても、いくら自由とはいえ、規定範囲内でできることは限られます。
しかし、オリジナリティを出そうとしているか・面接官の目に留まる工夫をしているかが重要なことに変わりありません。
アピールポイントが他の人とかぶるのが避けられないと思うなら、工夫するポイントでオリジナリティを出すのも手です。
社交的であることをアピールするにしても、社交性を活かしてアルバイト先で活躍できたことをアピールする・友達などとの写真を載せる・SNSのフォロワー数を書くなど、さまざまな形が考えられます。
熱意を見たい
自由に自己PR欄を作ってくださいという指定は、就活生にとって文章だけを書くより負担が大きいと感じるでしょう。
しかし、企業はこうした課題に就活生がどれだけ真剣に時間をかけて取り組んでくれるかをチェックしています。
時間をかけて制作されたことがわかる自己PR欄なら、採用担当者はその就活生が本当に自社を強く志望している・大変な課題にも粘り強く取り組んでくれるという印象を抱くでしょう。
企業としては、せっかく内定を出しても辞退されたり早期退職されたりすると本当に困ってしまいます。
そうしたミスマッチを避ける一つの手段が、熱意の高い学生を採用することなのです。
就活生の視点で考えれば、企業に対して熱意をアピールすることは非常に大切です。
【自己PRで自由に表現】ベンチャーで求められている人材
自由な自己PRを課す企業の中には、ベンチャー企業もたくさんあります。
ベンチャー企業では、どのような人材が強く求められているでしょうか。
以下の見出しで、ベンチャー企業がとくに就活生に求めるポイントを2点紹介します。
成長意欲の高い人
ベンチャー企業の経営者は、まだまだこれから成長していきたいと考えています。
一般的な大企業より、新規事業などに意欲的であることも多いでしょう。
また、企業が成長途中のときは、どうしても社員の数を増やしていかなくてはなりません。
まだ十分な人手が確保できていない段階では、少ない人数で複数のポジションをこなさなくては仕事が回らないケースもあります。
そこでベンチャー企業は、社員一人ひとりにも成長意欲を求める傾向が強いです。
自分から進んで次の仕事・ビジネスチャンスを探せる人、自分の専門外の仕事も勉強し、さまざまな仕事をこなしてくれる人が重宝されます。
とくにベンチャー企業が多いIT業界では、常に新しい技術に対応するため、常に成長し続けることが不可欠です。
環境の変化に柔軟に対応できる人
仕事でどうすれば良いかわからないときの基本は、過去の資料を調べて同様の事例がなかったか参考にしたり、上司・先輩に尋ねたりすることでしょう。
しかし、ベンチャー企業で新しいサービス・分野に挑戦する場合は、前例そのものがないトラブル・課題に直面する可能性があります。
そのようなときでも臨機応変に対応し、適切な方向に導いていける人材が必要です。
業種によっては自分一人で判断せず、必ず過去の事例や法律などを参照しなければいけない仕事もあります。
しかしベンチャー企業の場合、管理職・経営者でなくても、自己判断を求められる可能性があると考えなければいけません。
環境の変化に柔軟に対応できる性質は、ベンチャー企業への良いアピール材料になるでしょう。
【自己PRで自由に表現】自由に表現する場合のアイデア
自己PR欄で、自由に表現する場合の代表的なアイデアを4パターン紹介します。
以下のアイデアは決して目新しいものではありませんが、工夫次第で内容面でのオリジナリティを出すことは可能です。
自分のアピールしたい内容や得意なことに合わせて、良い方法を選びましょう。
絵
絵が上手な方は、絵を使ってアピールするのが非常におすすめです。
自己PR欄に絵を使う大きなメリットは、色遣いを工夫して、目に留まりやすい自己PRにできることです。
写真と違い、自分で色を工夫できる絵は、第一印象をどれだけ良いものにできるかが自分の腕にかかっていると言えます。
また、絵は一人ひとり絵柄やタッチが異なるところもポイントです。
同じものを書いても個性がわかりやすい絵は、他の方とほとんど同じものになる可能性はほとんどないでしょう。
しかし、絵は写真と違い、素人が見てもうまい・下手がわかりやすいものです。
雑な絵だと判断されてしまうと、かえってマイナス評価になってしまう可能性もあります。
自分の画力に自信がない場合、無理に絵を使う必要はありません。
写真
絵が苦手な方は、代わりに写真を使うのがおすすめです。
写真の大きな魅力は、誰でも絶対に自分一人だけしか持っていないものを用意できることでしょう。
自分が写っている写真であれば、写真の表情や仕草などから、文章以外でも自分の性格を伝えることもできます。
ただし、多くの写真はその写真が何か(どんなシーンで撮影されたか・その写真で自分の何を伝えたいのか)を文章で伝えなければいけません。
写真を使う場合は写真そのものだけでなく、文章もしっかりブラッシュアップさせていく必要があります。
その説明が拙いと、せっかく写真の素材が良くても十分なアピールができません。
写真が大きすぎると文章のスペースもなくなってしまうので、写真と文章の比率を考える必要もあります。
キャッチコピー
自分のキャッチコピーを作り大きく表示させるのは、一瞬で採用担当者の目を惹きつけられるのが大きなメリットです。
しかし、ありきたりな表現だと、採用担当者が興味を失ってしまうリスクもあります。
キャッチコピーがわかりにくくないか、陳腐な表現になっていないかを慎重に考えましょう。
自己PRで採用担当者に好印象を与えられるキャッチコピーについては、こちらで詳しく紹介しています。
良いキャッチコピーを考えたい方は、ぜひ読んでみてください。
レイアウト
レイアウトに工夫を凝らすのもおすすめです。
もちろん、絵や写真での工夫と組み合わせるのが前提になるでしょう。
一般的な自己PR欄は上から下に読み進めていくものですが、レイアウトで勝負するなら違う方法も考えられます。
自分の半生をすごろく風に表現する・パズルのように書く・新聞記事風にするなど、さまざまな方法を試してみましょう。
強調したい部分を大きく書いたり色をつけたり、基本的なことを徹底するのも大切です。
こうした部分をおろそかにした自己PR欄だと、熱意が低い・第一志望ではないと見なされてしまう可能性もあります。
自己PR欄が広いほど、レイアウトで「どこを最初に見てもらうか」「どのような順番で読ませるか」のスキルが問われるでしょう。
【自己PRで自由に表現】注意点
続いて、自己PRで自由な表現をする場合の注意点を4つ紹介します。
いくら自由な表現とはいえ、独りよがりな内容になっては採用担当者に読んでもらえません。
まずは企業ごとのルールをしっかり確認し、不備がないようにしましょう。
アピールしたい部分が曖昧になっている
まず気をつけたいのは、デザインやレイアウトにこだわりすぎて、どこが要点かわかりにくくなってしまうことです。
例えば絵や写真が5枚も6枚もあり、どれも大きさが同じであれば、どれが一番見せたいものかわかりにくいでしょう。
アピールポイントは1点に絞り、いかにそのポイントをうまく強調させられるかを考えるのが定石です。
どうしても複数のアピールポイントで勝負するなら、複数並べてもわかりにくくならないレイアウト(3つのアピールポイントを3色に分けるなど)を工夫しなければいけません。
文字が読みにくい
絵や写真を効果的に使おうと考える方は、そちらの色が強すぎて文字が読みにくくならないよう気をつけましょう。
カラフルすぎて目がチカチカする・文字のスペースが小さすぎて読みにくくなっているということがないようにしてください。
文字に色をつける場合も、要点を一番読みやすい色にするといった工夫が必要です。
自由な表現では自分のオリジナリティを出すことに重きを置く方が多いですが、大前提として「人に読んでもらうものである」ということを忘れないようにしましょう。
クオリティが低い
オリジナリティが高くても、クオリティが極端に低いと、入社意欲がない・志望度が低いと思われてしまいます。
自分の得意な表現方法で勝負するようにしましょう。
苦手な分野で勝負するのは、そもそも作業自体に苦痛を覚えやすいのもおすすめできない理由です。
絵の苦手な人が絵を描くより、得意な人が絵を描く方が気分の乗った状態で作業できるでしょう。
就職活動では、同じ時期に何枚も書類を書かないといけないこともあるので、効率良く作業できるようにすることも大切です。
指定のルールを守っていない
指定のルールに沿っていないと、書類選考を通過できる可能性はほとんどありません。
企業によって手書きかPC作成か、サイズは自由かA4指定かなどさまざまな注意事項があるでしょう。
PCで提出する場合、提出方法(サイズ・ファイル形式など)も確認しなければいけません。
まずはルールを確認し、そのルールの範囲内で何ができるかを考えることが大切です。
ルールが厳格であれば、一般的な書類の自己PR欄とほとんど変わらず、絵や写真を追加し、色をつけるだけのシンプルなものがベストということも考えられます。
【自己PRで自由に表現】作成ステップ
次に、自由な表現と指定された場合の自己PR欄の作成ステップを見ていきましょう。
これらのステップを順番にこなしていくと、それなりの作業時間がかかります。
書類提出期限に余裕があるうちに、しっかり時間を取って準備しましょう。
文章で自己PRを作成する
まずは一般的な自己PR欄と同じく、文章から作成していくのがおすすめです。
絵や写真だけで自己PR欄を作るのは、非常に難しいです。
自由な自己PR欄でも、アピールの軸が文章になることは変わりありません。
文章を考える際の基本は、PREP法を意識することです。
PREP法とは、結論ファーストで書き出し、その後にエピソードや理由を補足していく文章構成法です。
文章に論理性を持たせる効果があります。
最初に結論を述べてしまうため、採用担当者が一目見ただけで要点を理解しやすいのもメリットです。
就職活動全体で必須になるテクニックなので、ぜひ身につけておきましょう。
自己PR欄の文章構成・組み立て方については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
気になる方は、ぜひこちらも読んでみてください。
写真やイラストを準備する
最初に文章を作り、その文章に合わせた写真やイラストを準備しましょう。
写真については、アピールしたいエピソード当時のものを使うのが基本です。
例えば、部活で何らかの成果を出した場合、今その賞状やトロフィーを持って写真を撮るのではなく、受賞当時に撮影した写真を使ってください。
そのときでなければできない表情を見せられ、エピソードに臨場感・説得力を持たせられます。
イラストの場合はイラストそのもののクオリティも大切ですが、文章と組み合わせたときに違和感がないかを考えていきましょう。
イラスト自体が良くても、そのイラストのせいで文章が読みにくくなっては意味がありません。
イラストをどこに配置するかによっても文章の読みやすさが変わるので、色々工夫してみましょう。
アピールポイントを強調する
次のステップは、アピールポイントをしっかり強調していくことです。
写真やイラストとアピールポイントをセットでアピールすると、見た方の印象に残りやすいでしょう。
例えば「このイラストは、私のXXなところを強調したオリジナルキャラクターの●●です。
SNSなどでよく登場させており、友人にはすっかりお馴染みとなっています」といった形です。
文章での説明がメインの場合、PREP法の最初(「結論ファースト」)の部分を見やすく強調するのがいいでしょう。
鍵括弧や引用符をつける・色文字や太文字で強調する・マーカーなどで目立たせるなどの工夫ができます。
もちろん強調の仕方も、センスが問われる部分です。
見やすさ・配色バランスに気を遣えることをアピールしましょう。
企業への熱意を強調する
自己PR欄の最後は、企業に入社したいという熱意がわかる文で締めるのがおすすめです。
単に「貴社が第一志望です」と書くのではなく、自分がどのように活躍できるのか・企業に価値を提供できるかを書くことで、間接的に自分が企業に入って頑張りたいということを示しましょう。
もちろん、最初に述べた自分の強みと活躍イメージがリンクしていなくてはなりません。
自分が企業に入社したらどんな社員になるかを採用担当者にイメージしてもらえるように、文章を組み立ててください。
自分の入社後の想像図を絵で示すのも、イラストが得意な方にはおすすめの方法です。
絵が苦手なら、自分のキャリアプランを年表にまとめる・入社後の目標を大きく書くといった方法があります。
【自己PRで自由に表現】就活エージェントに良いアドバイスを貰おう!
自己PR欄の書き方で困ったときは、就活エージェントにアドバイスをもらうのがおすすめです。
ぜひ就職サイトに加え、就活エージェントサイトにも登録しておきましょう。
とくにおすすめのサイトは、ジョブコミットです。
ジョブコミットは時間をかけてたくさんの学生を見るのが強みで、専属のエージェントがその人に合ったアドバイスをしてくれます。
個性を活かした自己PRを作りたい方は、ぜひ話を聞いてみましょう。
まとめ
自己PR欄を文章だけでなく、絵や写真などを交えて自由に作るのは簡単ではありません。
とくに絵を描いたりデザインを考えたりするのが苦手な方は、どのように魅力的なものを作れば良いか迷うこともあるでしょう。
しかし、文章構成などアピールの基本的なポイントを守り、時間をかけて丁寧に作ったことが伝わるようにすることで、合格率を上げることができます。
オリジナリティを無理に出そうとするのではなく、アピールポイントをわかりやすく伝える自分なりの工夫を考えましょう。