【例文付き】自己PRと強み・長所ってどう違うの?違いや伝え方のポイントを解説

【例文付き】自己PRと強み・長所ってどう違うの?違いや伝え方のポイントを解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・自己PRと強み・長所について
・自己PRのポイント

この記事をおすすめしたい人

・自己PRについて知りたい人
・自己PRと強み・長所の違いがつけられない人

はじめに

就活の際、自己PRや強み・長所などについて考えることになりますが、これらの書き方や違いについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

書いてみると似たような内容になってしまい、書き方に悩んでしまう項目と言われています。

似ているように感じますが、それぞれ特徴があります。

特徴を理解すると、エントリーシート作成や面接に自信を持つことができるでしょう。

今回は自己PRと強み・長所の違いについて解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

【自己PR・強み・長所の違いとは】自己PR・強み・長所はどう違う?

自己PR・強み・長所の3つにはそれぞれ定義があり、まったく別の意味の言葉として使用するのが一般的です。

そのため、3つの違いを理解したうえで採用担当者にアピールする必要があります。

しかし、就活生全員が理解しているわけではありません。

これらの違いを説明することは難しく、また似ている部分もあるため理解しづらいのがネックです。

次項で具体的に解説していきますので、どのような違いがあるのかチェックしてみてください。

自己PRとは

自己PRは、面接ではほぼ確実に聞かれる定番の設問です。

ほかに似たような定番の質問として、「強み」と「長所」が挙げられますが、この違いを理解していないと似たような回答になるほか、場合によっては矛盾が生じてしまうので注意が必要です。

以上のことを意識して、3つの違いを理解するようにしてください。

自己PRの「PR」はパブリックリレーションの略語で、アピールや宣伝をするという意味です。

ほかの質問との大きな違いは、自己PRは行動そのものを指している点にあります。

たとえば、英語力を自己PRとしてアピールする場合、その能力を身に付けるまでにしてきた行動に注目してください。

毎日欠かさず学習している「継続力」や、留学に行った「行動力」が自己PRとして話せる内容になります。

また、自己PR内容が企業にとってどのような価値があるのかという視点も忘れないようにしましょう。

まずは企業分析をしっかり行い、企業が求める人材について理解を深めるのがコツと言えます。

強みとは

就職活動で使用されている「強み」は、仕事で成果を上げるために必要とされる直接的なスキルや性質のことです。

自己PRの中で特にアピールしたいものを「強み」としてアピールします。

先ほどと同様に、英語力を例に解説します。

毎日継続して英語の学習している場合、継続力を自分の強みとしてアピールすることができるでしょう。

その強みが、企業の求める人材にマッチしているかどうかも忘れないようにしてください。

多くの学生は、自分の強みについて答えられないことが多いです。

強みに関わらず、就職活動では自己分析が非常に重要になります。

日ごろから自分の行動や考えを客観的にとらえて、これらを言語化できるように練習してみてください。

長所とは

長所とは、その人の優れた性質や人間性を表すものです。

強みと比べて成果への関係度は低いものの、相手の人間性を知るうえでは重要な項目であり、就職活動で聞かれる定番の質問です。

企業側はただ長所について知りたいだけではなく、就活生が自分の性格や人間性を客観的にとらえられているかという点も見ています。

優秀な人材でも、企業の求める人材像に近くなければミスマッチが起こってしまいます。

そのようなことを防ぐためにも、「長所」という質問は重要な質問なのです。

会社に活かせるスキルそのものというよりは、今まで培ってきた価値観やそれに伴う人間性をアピールできる質問と言えます。

また、本記事の冒頭で述べたように、自己PR・強み・長所の3つは、全員が言葉の意味の違いを理解したうえで使用しているとは限りません。

就職活動で長所について質問された場合、強みとの違いを意識している質問ではないことがほとんどです。

そのため、自分の強みに該当する内容を答えても差し支えありません。

【自己PR・強み・長所の違いとは】自己PRで評価される強みとは

自己PRは、自分の今までの経歴やスキルを企業にアピールする絶好のチャンスです。

しかし、自分がアピールしたいことだけを伝えるのは得策ではありません。

企業は、自社の求める人材像と就活生のマッチ度を測るために質問しています。

その際、自分のアピールばかりしてしまうと、面接官も良い印象を持ちません。

自己PRは、輝かしい経歴や印象に残るエピソードを語る必要はありません。

自分が実際に経験してきたことを通して感じたことや、それに対する行動であることが自己PRの信頼性を高めます。

背伸びをした内容は、矛盾が生じる可能性があるので注意が必要です。

企業の求める人物像に刺さる自己PRをすることが、高評価へとつながります。

【自己PR・強み・長所の違いとは】自己PRの伝える際のポイントとは

自己PRで話す内容を事前に準備してきても、企業側に伝わらなければ意味がありません。

面接の基本はコミュニケーションです。

明るく謙虚な姿勢で、話を聞いてもらえるような環境づくりを意識しましょう。

自己PRを伝える際のポイントは、「アピールする強みは1つに絞る」と「結論から述べる」の2点です。

ここからは、上記2つのポイントについて解説していきます。

どちらも大事な内容なので、きちんとチェックして高評価につながる伝え方を身に付けましょう。

アピールする強みは1つに絞る

まず、 アピールする強みは1つに絞りましょう。

あれもこれもと話してしまうと、話が冗長的になり、特に伝えたいことがわからなくなってしまいます。

強みをいくつも話すのではなく、1つに絞って裏付けするエピソードを加えて話すのがコツです。

また、当然のことですが、面接の時間には限りがあります。

限られた時間の中で、自分の話したいことをどれだけ相手に伝えられるかが重要になります。

無駄を省くことを意識し、時間配分のことも考えながら自己PRを作成してみてください。

また、自己PRの内容を丸暗記するのはおすすめできません。

要点だけ押さえておき、話すときは自分の言葉で語るようにすると臨機応変に対応することができます。

また、 予想外の角度からの質問にもスムーズに答えることができる点もメリットになります。

結論から述べる

2つ目のポイントは「結論から述べる」です。

結論から述べることを意識することで、伝えたいことをわかりやすく相手に伝えることができます。

結論がわかっていると、相手も話が聞きやすくなり話がスムーズに進みます。

また、自分でも話の展開がしやすくなり、無駄な話をだらだらとしてしまうこともなくなるでしょう。

面接官は、就活生の自己PRや強みについて知りたいのはもちろんですが、就活生の「話す能力」も見ています。

わかりやすく簡潔に話す能力は、面接のときに限らず仕事においても重要になる能力です。

コミュニケーションを図るうえで大切なことなので、日ごろから意識して話すようにしましょう。

わかりやすく人に伝えることは、面接で好印象を与えるために重要なポイントになります。

【自己PR・強み・長所の違いとは】自己PRの作り方

これまでの解説で、自己PRと強み・長所の違いがわかったかと思います。

ここからは、自己PRの作り方について具体的に解説していきます。

違いを理解できれば、内容が濃くオリジナリティあふれる自己PRを作ることができるはずです。

大事なポイントは、「企業が求める人物像を把握する」「人物像に沿った強みが表れているエピソードを探す」「その企業で携わる業務にどのように強みが活かされるかを考えて盛り込む」の3つです。

自己PRの作り方を理解して、周りの就活生と差をつけましょう。

企業が求める人物像を把握する

評価される自己PRを作成するためには、企業が求める人材像を把握することが重要です。

企業が求める人とは何かを意識しつつ、それに沿った自己PRを作成する必要があります。

企業が求める人材像を把握するための手段はいくつかありますが、まずは企業のホームページから情報収集をしてみましょう。

求める人材として明記している企業もありますが、経営方針や事業内容からさらに深掘りすることができます。

また、募集要項などの一見関係なさそうな情報にも手がかりがあるので、見逃さないようにしてください。

企業が求める人材像の把握度で、選考の結果が変わっていきます。

書かれていることをそのまま飲み込むのではなく、自分なりに解釈して整理することがより深い理解へとつながります。

人物像に沿った強みが表れているエピソードを探す

企業が求める人材像を理解できたら、次はそれに沿った強みが表れているエピソードを探します。

なるべく大学時代の経験から洗い出し、アピールできるエピソードを見つけてみてください。

自己PRは、企業側に自分を採用することのメリットを明確に提示するためのものです。

具体的なエビソードを提示することで、説得力と信頼性が増し、内定の可能性が高まります。

また、学生時代のエピソードを探すとガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と内容が似通ってしまうことが多いです。

矛盾が生じてしまわないよう、双方の内容に一貫性を持つことを意識しましょう。

自分の「強み」を主軸としたエピソードにすることで、よりエピソードに深みを出せるはずです。

その企業で携わる業務にどのように強みが活かされるかを考えて盛り込む

企業側は、仕事を通じて会社とともに成長してくれる学生を採用したいと考えています。

そのため、就活生ができるアプローチは面接官に自分が働いている姿を想像してもらうことであり、自分の「強み」がどのように仕事につながるのかを具体的にアピールしなければなりません。

まだ入社していないため比較的難しいですが、面接官に伝わるよう客観的な視点を持って話すことを心がけましょう。

自分の強みの再現度を伝えることで、より入社したいという熱意が伝わるはずです。

企業にとってどんなメリットを持つ人間なのか、またどんな風に貢献できるのかなど、企業側の視点で説明することが大切です。

このとき、自分の弱点にも触れつつ、「自分の弱点も克服できるように努力していく」など前向きな姿勢を見せるとより好印象となります。

【自己PR・強み・長所の違いとは】自己PRの構成

次は、自己PRの構成について解説します。

自己PRを効果的に伝えるために、構成は非常に重要になります。

「自己PRをしたけど面接官によく伝えられなかった」という経験を持つ方もいるのではないでしょうか。

自己PRに限らず、相手にわかりやすく効果的に伝える能力は社会で生活する人に必要な能力です。

コミュニケーション能力は、仕事上のどんな場面でも重宝します。

時間をかけて自己PRを作成しても、相手に伝わらなければ意味がありません。

自己PRは、入社したい気持ちを効果的に伝えるためのものなので、効果的に伝わる方法を意識した方が採用につながりやすいです。

ここからは、より効果的に相手に伝わる自己PRの構成について解説していきます。

具体的には、「結論」「強みを発揮したエピソード」「仕事にどう活かせるか」の3つのポイントを押さえることが重要です。

基本の構成を理解して効果的にアピールできれば、ほかの就活生と差をつけられるため、ぜひチェックしてみてください。

結論(アピールしたい強み)

相手にわかりやすく伝える方法として、結論を先に述べるという方法があります。

結論から先に話すことで、論理的かつ簡潔に相手に伝えることができます。

この方法は「PREP法」と呼ばれており、ビジネスシーンにおいて多く使われている話し方です。

Point(結論・要点)」「Reason(理由)」「Example(事例・具体例)」「Point(結論・要点)」の頭文字を取ってPREP法と呼ばれています。

この方法からもわかるように、はじめに結論から述べることは非常に効果的です。

聞き手に伝わりやすいだけでなく、話し手も内容を整理しながら話を進めることができ、双方にメリットがあります。

「私の強みは○○です」というように結論から述べ、その後にその理由を付け加えていくイメージで文章を作りましょう。

強みを発揮したエピソード

次に、結論で述べた内容の根拠になるエピソードを詳細に説明しましょう。

このとき、「概要」「状況」「課題」「取り組み」「結果」の順に記述するとわかりやすくなります。

最初の「概要」は、どのような活動でその強みを発揮したのかという説明に当たる部分なので、「~の活動で発揮しました」など簡潔に述べるのがコツです。

また、「状況」と「課題」では、実際の状況に対して起きた課題を説明します。

「~という状況により~という課題が発生しました」など、その状況からどのような課題が生じたのかを説明してください。

次の「取り組み」では、その課題に対して自分がどのように取り組んだのかを説明します。

「~ということを行いました」など、課題に対して自分が取った行動について述べます。

最後の「結果」では、それらを踏まえてどう強みを発揮することができたのかを説明してください。

「~という結果になりました」という説明に加え、それが結論として先に話した「強み」につながっているかを述べてください。

面接で話している内容が逸れたりしても、要点さえ押さえていれば大きな問題はありません。

仕事にどう活かせるか

強みについてアピールできても、その強みをどう仕事に活かすのかを伝えられなければ高評価は得られません。

企業は自社に利益をもたらしてくれる人材を探しているので、仕事内容に直結する自己PRを作りましょう。

自分を採用することで、企業側にどのようなメリットがあるのかアピールする必要があります。

また、企業の求める人材像や業務内容を理解し、自分が魅力的な人材であることを伝えるのも有効です。

単に「~という強みがあります」という説明だけでは、残念ながら企業に響くアピールとは言えません。

「~という強みを活かし、~を行って貢献したいです」と、具体的な内容を述べることを意識してください。

強みと仕事を同系列で考えて、採用へのチャンスをつかみましょう。

【自己PR・強み・長所の違いとは】自己PRの例文

私の強みは「課題解決力」です。

これは、私が所属していたフットサルサークルでの新歓活動を通して得た強みです。

当時は人数不足で悩んでいたため、未経験者にでも気軽に参加してもらえるよう、ルールを簡単にまとめた動画を作成して説明するなど、新入生とのコミュニケーションに時間を多く費やしました。

その結果、前年度の2倍の新入部員を集めることに成功しました。

この経験は、自分の中で貴重な財産となるほか、大きなやりがいを感じられた瞬間でもあり、何よりも貴社の法人営業職に通じると考えています。

貴社に入社後は、顧客が抱える問題を解決し、新規受注につなげていけるよう努めていきます。

自己PRの作成に自信がない人はエージェントの利用がおすすめ

自己PR・強み・長所それぞれの違いについて理解できれば、魅力的でオリジナリティあふれる自己PRが作成できるはずです。

しかし、なかには自己PRの作成が苦手で、エピソードが思いつかないという方もいるかと思います。

そのような方には、就活エージェントの利用をおすすめします。

エントリーシートの添削や面接対策など、専任のアドバイザーに手厚くサポートしてもらえるのは非常に心強いことです。

初めてのことで大変かと思いますが、就職活動に自信が持てるようになるはずです。

就活エージェントを活用し、自信を持って就職活動に臨んでください。

会員登録は無料となっておりますので、興味をお持ちの方はぜひアクセスしてみてください。

まとめ

今回は、自己PR・強み・長所の違いや伝え方のポイントについて詳しく解説してきました。

それぞれの違いについて理解できれば、企業の目に留まる自己PRを作成することができるはずです。

また、企業側が求めている答えを用意できれば周りの就活生に差をつけることも可能です。

書類選考で落とされるなど、なかには大変なこともあるかと思いますが、自分に合った企業に出会えるよう、自己PR・強み・長所の3つをブラッシュアップしてください。

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