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・高校のエピソードで自己PRを書く方法
・自己PRの書き方
・高校時代のエピソードで自己PRを書きたい人
・自己PRに困っている人
はじめに
自己PRは就活において必須になり、有利に進めるために重要なことです。
自身を魅力的にPRしなくてはならない自己PRは、面接などで多くの人が悩むことなのです。
なかなかエピソードが思いつかなくて、高校時代の経験で自己PRを作ろうと思っている人もいるでしょう。
そこで今回は、自己PRに高校時代のエピソードを盛り込むことでどのように影響するのかを解説します。
自己PRに組み込もうか迷っている人は、参考にできる内容になっているのでぜひ最後までご覧ください。
【高校時代の自己PR】企業側が就活生を見る時のポイント
まず、面接など選考の段階で、企業側がどのような視点で就活生を見ているか知っておかなければいけません。
なぜなら、企業が見ているポイントを理解していれば、自己PRを考える時もどんな内容なら好印象を与えられるかを推察することが可能だからです。
そのため、自己PRに高校の時のことを入れることが問題になるかどうかが判断できます。
次では、企業側が面接などで就活生を見る時のポイントについて、3つほど紹介します。
一位:人柄
企業が就活生を見る時、最も重視しているのは人柄です。
企業は自己PRを通して、学生の価値観や性格、人柄を判断しているのです。
企業とマッチしていない場合、入社後もなかなか仕事に馴染めない場合や早期退職をしてしまうおそれがあります。
採用にはコストもかかり貴重な採用枠を使って採用するので、いち早くそういった人物は見抜かなければいけません。
そのため、企業側はより自社と相性が良い人材を採用するため、人柄は特に重点的に判断されるのです。
逆に考えると、人柄や自分らしさが出せる自己PRは、採用において絶好の機会であると言えるでしょう。
企業が望む人物像に合致するような性格や特徴をアピールできると、内定を出される確率が高くなります。
二位:企業への熱意
人柄の次に見られるのは、企業への志望に対しての熱意です。
企業は長く続けてくれそうな人材を見極めるために、企業への熱意を持った学生を欲しているからです。
企業への熱意が薄い人は、すぐに辞めてしまう場合や仕事も雑に行うのではないかと思われてしまいます。
逆に、高い熱意を持って企業へ志望する人は、長く貢献してくれることや企業のために献身的な働きをしてくれる印象を与えます。
そのため、自己PRで志望動機を伝える際に、企業への熱意が感じられると採用に大きくブラスになるでしょう。
企業や業界を選んだ経緯や理由を明確にし、その企業でなくてはならない理由をわかりやすく伝えることが大切です。
ほかの人と差別化を図るため、企業研究を入念に行う必要もあるでしょう。
三位:今後の可能性
日本の多くの企業では、メンバーシップ型採用という雇用システムが一般的です。
入社してから定年退職まで一つの企業に所属し、長く会社に貢献してくれることを前提に雇うのです。
そのため、入社後にこの学生がどれだけ成長してくれるかということを人事は考えています。
採用後すぐに活躍できる人材より、長い目で見て将来性のある人物かという観点で採用を決める傾向にあることがわかります。
自己PRでは、入社してからのキャリアプランや将来像などをアピールすると、将来性のある人物と見られ、好印象を与えることにつながるでしょう。
その際は、短期目標から長期目標まで具体的なプランがあると、企業に長く勤めるつもりだということが伝わります。
【高校時代の自己PR】高校時代のエピソードは使わない方が無難
自己PRで企業が就活生に、どのような点を見ているかを解説しました。
企業は就活生の人柄を重視し、将来性があり企業への熱意が高い人を選ぶということがわかりました。
これらを踏まえて、自己PRに高校時のエピソードを使っても良いのか考えてみます。
結論から言うと、使わないほうが無難でしょう。
次では、その理由について詳しく解説していきます。
これらの理由から、面接官にどんな印象を持たれ、どのような問題があるのかを理解することが可能でしょう。
大学時代に何もやってこなかったと思われる
就活は、大学に在籍している期間中に行うものです。
現在大学生活を送っているのに、あえて高校生活での出来事を持ち出すのは、大学時代に何もやってこなかったのではないかと思われてしまいます。
つまり、高校時代から成長していないのではないかという風に、マイナスな印象を与えてしまうおそれがあるのです。
企業は向上心があり、将来的に成長できる人材を欲しているので、成長が見込めない人材は積極的に採用しにくいでしょう。
このように、高校時代のエピソードを自己PRで話すことで、その人が入社後も努力したり、学習し続けたりといった姿勢が想像しにくくなるのです。
自身をアピールする自己PRの場で、面接官に良くない印象を与えてしまう要素はできる限りなくしたほうが良いでしょう。
今のあなたを知れない
面接官が知りたいのは、現在の就活生の姿です。
もちろん、過去の経験や得られたことは大切ですが、それらはすべて現在に集約されて初めて意味を持つでしょう。
業界を選んだきっかけとして高校での出来事を話すなら問題ないのですが、現在の自分をアピールする自己PRでは適切ではありません。
場合によっては、質問の意図を理解できていないのではないかと捉えられることもあります。
自己PRでは、現在の自分がどういう人物か、どんな能力や長所があるかを知ってもらう場です。
今の自分を知ってもらうためには、直近の出来事や経験を話すことが大切になります。
そのため、自己PRでは大学生活で成長できたことなどを話す方が効果的になり、適しているのです。
【高校時代の自己PR】高校時代のエピソードを使うなら大学時代のエピソードとつなげる
自己PRで、高校時代の出来事を入れないほうが良い理由について解説しました。
先述したように、高校時のことだけだとデメリットが大きいので、そのエピソードだけで自己PRを構成するのはやめたほうが良いでしょう。
しかし、どうしても使いたい人も中にはいるでしょう。
そんな時は、大学時代のエピソードとつなげることで、違和感なく導入することが可能です。
あくまでも大学時代でやってきたことをメインにし、つなぎとしての役割で高校時代の出来事を取り入れましょう。
成長したことをアピール
つなぎとしての役割で高校時の出来事を入れる際は、成長したことをアピールできる内容になっていると良いでしょう。
高校時代と大学時代の強みを比較し、エピソードを通してどの程度成長したかを示します。
こうすることで、あくまでもメインは現在の自分なので、自己PR本来の目的を踏まえながら、過去のエピソードを盛り込むことが可能です。
高校から大学にかけて成長したことを話すと、入社してからも成長してくれそうだと、今後の可能性を見出しプラスに捉えてくれるでしょう。
高校時代と比較することで、どのくらいの期間でどの程度成長できたかもわかるので、入社後の成長する姿をイメージすることができ、将来性をアピールすることにつながります。
継続力をアピール
高校時代から成長できたことを自己PRに入れることにより、継続力をアピールできるというメリットも得られます。
高校時代から大学時代につながるエピソードということは、それだけその期間継続してきたという証明になるからです。
入社してから先の長い社会人生活において、日々継続して努力できる継続力は、間違いなく重要で必要になってくるものでしょう。
成長が問われる終身雇用の企業においては、継続力がある就活生というのは魅力的に映ります。
アピールする際は、具体的な数字を用いることで説得力が増し、成長の度合いもよりわかりやすくなるでしょう。
このように、高校時代の出来事はそのまま入れるのではなく、どのような印象を与えられるか考えながら効果的に活用していきましょう。
【高校時代の自己PR】自己PRに高校時代の内容を書く際のコツ
高校時代の自己PRは、直近である大学時代よりも重視されにくい傾向があります。
もちろん部活などで輝かしい成績がある場合などはその限りではありませんが、基本的には大学時代の内容を補完する程度で、部分的な使用に留めた方が良いでしょう。
高校時代のことをアピールしすぎると、「最近は何もしていないのか」といったマイナスな印象につながる可能性があるため注意が必要です。
今につながっている内容で考える
「昔から○○に興味があった」「○○という性質を持っていた」といった一貫性につながるアピールのために、高校時代のエピソードを伝えるのは効果的です。
その際に意識することは、現在の自分が形成されるまでの流れの部分を詳しく説明することです。
どんなに輝かしい成果があったとしても、現在の内容につながらないものはその後に伝えるエピソードを薄く見せてしまい、「最近は頑張っていないのでは」という印象を採用担当者に与えかねません。
高校時代の話は、なるべく大学時代の話を部分的に補強する程度に留めておくことが大切です。
話の流れを意識して、自分にメリットがあるような内容にできるよう、自己PR全体の構成を組み立てていきましょう。
継続している内容で考える
継続力があるということは、就活においては大きな武器になります。
仕事は短距離走ではなくマラソンのようなもので、企業の事業を成功させるには、長期的に安定したパフォーマンスを出し続ける必要があるからです。
子どものころから続けているものがあれば、継続している期間を数字で示すこともできるので、より説得力のあるアピールができるでしょう。
また、継続している理由についても語れるようにしておけば、自分の考え方の根っこにある部分を採用担当者にアピールすることができます。
たとえば、「小学校3年生から大学3年生の現在に至るまでサッカーを続けています」といった内容なら、これまで取り組んできた年数に加え、結果を出すために真剣に取り組んできたことを伝えられるでしょう。
被る内容は避ける
昔から継続していたことがあればそれだけで好印象を与えることができますが、逆に誰でも経験しているような内容をエピソードに用いることは避けましょう。
たとえば大学受験や学校行事などは、そのイベント自体は多くの学生が経験しているものです。
そういった経験でも自分ならではの工夫を行い、かつ現在につながるような内容にできるのであれば話す価値はあるかもしれません。
しかし、ほかの人と被ってしまうようなエピソードなら、面接の場で話すことはあまりおすすめできません。
また、いくら頑張ったとはいえ、大学受験や学校行事のことばかり言及するのは避けるべきです。
先述したように、「最近はほかに頑張ったことがないのか」といったマイナスの印象を採用担当者に与えかねないので注意してください。
【高校時代の自己PR】自己PRの構成
高校時代のエピソードを自己PRに交える時、どのような懸念点や印象を持たれるか理解できたでしょう。
また、入れる場合は、大学でやってきたことにつながるようにすると、成長や継続力をアピールできるという効果があります。
しかし、実際に自己PRを書いていく時、どのような構成で書けば良いかわからない人もいるでしょう。
そこで次では、自己PRを書く際の構成について詳しく解説するので、自己PRに取り入れようと思っている人もぜひ参考にしてみてください。
結論
自己PRはPREP法を意識すると、効果的に伝えたいことが伝わり、論理的でわかりやすい文章になります。
そのため、書き出しは結論から述べると良いでしょう。
結論から入ることにより、その後の理由などが説得力の強いものとなり、文章全体がまとまりすっきりとした印象になります。
ダラダラとして何が述べたいのかわからない文章は、読み手にとってもストレスになり、本当に言いたいことが伝わらないおそれがあるでしょう。
要点もわかりやすくなるため、文章が冗長になりやすく主張がブレがちな人は、PREP法で結論から書くことをおすすめします。
高校時代のエピソード
高校時代での出来事を入れたい人は、ここで入れると良いでしょう。
しかし注意したいのは、あくまでも大学時代のエピソードの補助としての役目だということです。
そのため、大学時代の印象を上回らないよう、文章量は少なめにすると良いでしょう。
ここで必要以上に文章を入れてしまうと、先述したデメリットにつながってしまう危険性があるからです。
現在の自分をアピールするという目的があることを念頭に起き、事実として自分が経験してことを書きましょう。
大学時代のエピソード
上記で記述した高校時代の出来事と現在をつなげるように、大学時代のエピソードを入れましょう。
ここで重視するのは、成長したことを示すため高校時代と比較し、継続力やどのように成長したかをアピールすることです。
自己PRの本題とも言えるこの部分では、より具体的なほど他の就活生と差を付けられ、印象も良いものとなります。
ただ自身が体験したことを書くのではなく、行ってきたことや高校時代との比較がわかりやすくなるよう、数字を用いたりなどの工夫をすると効果的です。
これを踏まえて貢献できること
最後は、最初に提示した結論をもう一度強調して締めます。
これまで記した長所や自身が成長できたことが企業にどう貢献できるかを示します。
自分ならではの理由付けができていると、この部分で採用するメリットを実感でき内定につながるでしょう。
頑張りたいや努力するだけでなく、実際の業務と結び付けることができると、より説得力が増し効果的な提案となります。
その企業が欲しい人材を事前に調査しておけば、その人物像に自身を当てはめることができるので、企業研究は行っておきましょう。
【高校時代の自己PR】自己PRの例文
自己PRを作る際に、どのような構成で書いていけば良いかを解説しました。
構成に迷ったらPREP法を意識し、高校時代のエピソードを入れる際は大学時代のエピソードが薄くならないよう、文章量には気を付けて書きましょう。
次では、実際に自己PRの例文を見て、どのようにして自分のエピソードを入れれば良いかなどのイメージを固めていきます。
書いていく際は、指標があると書きやすく改善点も見えてくるので、ぜひ参考にしてみてください。
成長したことをアピール
私の強みは折衝力があることです。
高校時代は生徒会長を務めていましたが、さまざまな取り決めを行ううえで相手と折り合いをつけていくことに苦労しました。
しかし、大学でサークルの部長を務め部内間のトラブルを仲介することやアルバイトなどでお客様と接していくうちに相手や双方が納得するよう話を進めていく力が身につきました。
私はやりとりや交渉の場では、相手の意見を蔑ろにせずしっかり話を聞くこと、問題点や生じている摩擦を切り分けることの2点を意識しています。
その結果、部内ではトラブルが発展する前に収めることやアルバイトでは大事なお客様との交渉などを任せられるようになりました。
貴社では営業として自身の強みである折衝力を存分に発揮し、商談をまとめることや会社の利になるような提案をするなどして貢献できると思っています。
継続力をアピール
私の長所は継続力です。
高校時代では野球部に所属しており、ベンチ入りはできませんでしたが、チームのために献身的に活動してきました。
大学でもベンチ入りを目標に野球を続け、高校からの継続もあり2年生ではレギュラーを任せられるようになりました。
チーム内でも頼られる存在となり、大学に入ってからもチームに貢献したいという姿勢を変えず続けてきたおかげだと感じています。
この経験から、私の強みは目標に向かって努力し続け、実現できなくても腐らず続けていく継続力だと自覚しました。
貴社に入社してからも、短期中期長期と目標を立て、会社のためを考え業務に従事していきたいです。
持ち前の継続力を活かし、少しずつ成長しながら長く貢献していきたいと思っています。
【高校時代の自己PR】もっと自分を深掘りしてみよう
自己PRの例文を紹介しました。
これを参考に、自分なりのエピソードや経験を取り入れ、独自性のある自己PRを作成しましょう。
自己PRでほかの人と差別化できるような独自性を出すためには、自身を深掘りすることが重要になってきます。
最後に、自分を深掘りするために有効な3つのことを紹介します。
自分を深く知ることは、自己PRだけでなく就活を進めていくことや今後の自分にとっても役に立つので、ぜひ参考にしてみてください。
自分史
自分史とは文字通り、自分自身の歴史のことです。
これまでの人生を振り返り、記憶に残っているエピソードや人生の分岐となった出来事を書き留めます。
自分史を作成する理由としては、自分の考えや価値観、行動原理が明確になり言語化できるというものがあります。
具体的なやり方は、小学生くらいからの自分の過去を洗い出していきましょう。
それらについて深掘りしていくことで、自分の根本的な部分を見出すことができるのです。
そのため、自分を深く知ることができ、どんな強みがあるのかや自己PRでエピソードを入れる際に役立ちます。
自分史の作り方や就活に取り入れる際に、さらに詳しく解説した記事があるので、気になる方はこちらも参考にしてみてください。
モチベーショングラフ
これまでの人生のモチベーションを、時系列順に折れ線グラフとして可視化したものがモチベーショングラフです。
モチベーショングラフで、下がっているところに何があったのかを記述していきましょう。
モチベーションが下がっている事実に加え、なぜそういう行動を取ったのか、当初の心境を思い出しながら考えましょう。
そうすることで、自分がどのような価値基準で行動しているのか、どんな原動力があるのかを考察することが可能です。
そこから自身の長所・短所、価値観などがわかり、自己PRに組み込む際に具体的に示すことができ説得力の強さにつながるでしょう。
モチベーションという、自身の内面的な特徴を可視化することで、文章として落とし込めるので自己PRを作成する際に有効な手段となります。
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他己分析とは、自分ではなく他人から見た自身の印象を聞くことにより、客観的な視点で自身を評価するという方法です。
自分を深く理解するためには、客観的に自分を知ることも大切になってきます。
なぜなら、自己分析などでは気付けない点も知れる場合や相手からの印象を知っておくことで、見えなかった強みを発見できる可能性があるからです。
家族や友人などに自分がどういう強みを持っているのか、第一印象などを聞いてみましょう。
また、キャリアセンターや就活エージェントの方など、初対面の方に第一印象を聞くのも有効な手段になります。
より的確な他己分析をするために、おすすめの就活エージェントを紹介しますので、他己分析をやりたいけど困っている人は活用してみると良いでしょう。
まとめ
自己PRに高校時代のエピソードはありなのかというテーマで解説してきました。
多くの企業ではマイナスな印象を持たれることや現在の自分を自己PRでは適切ではないという理由から、避けて書くのが無難だとわかりました。
しかし、大学時代の成長へつなげるために取り入れると、どのように成長したかや継続力をアピールできるという利点があります。
自己PRで高校時代のエピソードを入れる時は、文章量やつながりを意識し、主張しすぎないように組み込んでいきましょう。