【業界研究】インフラ業界に向いている人の特徴10選!業種から大手企業まで徹底解説!

【業界研究】インフラ業界に向いている人の特徴10選!業種から大手企業まで徹底解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・インフラ業界の特徴について
・インフラ業界に向いている人
・インフラ業界の業種について

この記事をおすすめしたい人

・インフラ業界に興味がある人
・インフラ業界につきたい人
・業界研究をしている人

就職活動を始めるにあたって、人々の暮らしを支えるインフラ業界を目指したいと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、就職活動を始めたばかりであれば、漠然と暮らしに関わる仕事であるということ以外、特にわからないという方も多いでしょう。

そこで今回は、インフラ業界の特徴や動向について、詳しくご紹介していきます。

本格的に就職活動を始める前に、自分の就職活動の方向性を見定めるためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

目次目次を全て表示する

【インフラ業界とは】インフラ業界について

まず、インフラ業界についてご紹介していきましょう。

インフラ業界の事業内容から、就活生なら知っておきたい就職難易度についてもご紹介していきます。

インフラ業界は、人々の生活を支える大切な仕事です。

そのため、事業内容などインフラ業界についての理解を深め、就職先として自分に合っているかどうか、志望先として決める前に見極めることが大切になります。

まずは、事業内容などからインフラ業界について理解を深めていきましょう。

インフラ業界について

・事業内容
・平均年収
・就職難易度

事業内容について

まず、インフラ業界の事業内容についてご説明していきます。

「インフラ」とはインフラストラクチャーの略語で、生活や産業を支える基盤施設という意味があります。

毎日の暮らしや産業活動を支える業種のことを、インフラ業界と呼ぶのはそのためです。

例を挙げると、我々が常に使用している電力や通信施設、道路などが挙げられます。

ほかにも、水道やダム、鉄道などもインフラ業界であり、これらがないと多くの人は困ってしまうことになるでしょう。

もしインフラ業界のサービスが停止すれば、現在の便利で快適な生活や清潔さを保つことはできなくなってしまいます。

そのため、私たちが必要最低限の生活をしていくために、なくてはならない必要不可欠な仕事と言えるでしょう。

年収

インフラ業界の平均年収はおよそ551万円前後です。

しかし、これはあくまで全体の目安であり、実際の金額は企業の規模や職種、地域、年齢などによって大きく変動します。

電力、ガス、鉄道、通信といった分野ごとに差があり、総合職として本社勤務する場合と現場で技術職として働く場合では待遇が異なることもあります。

また、同じ業種内でも大手と中小企業では年収レンジに開きがある傾向があり、特に上場企業や公的インフラ企業では安定しており、給与水準も高いです。

したがって、企業や業種によってかなり幅があり、自分がどのようなキャリアを描きたいかを見据えて、年収や働き方、評価制度などを確認しておくことが大切だと言えるでしょう。

就職難易度について

次に、インフラ業界の就職難易度についてご説明していきましょう。

インフラ業界は理系出身者が有利だというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかし、品質管理や営業、接客・販売などは文系出身者が多い傾向にあるため、文系出身だから不利になるということは少ないのが現状になります。

また、大手などでは安定して働けるため、就職難易度は高めに設定されています。

インフラ業界は、サービスの停止が直接人々の生活の質の低下に結びつくため、24時間体制と激務です。

しかし、その分福利厚生が良いため、人気がある業界でもあります。

就職先にインフラ業界を視野に入れるのであれば、自分が目指す企業がどんな人材を求めているのかをしっかりと見極め、アピールすることが重要です。

【インフラ業界とは】インフラ業界の主な分野

インフラ業界とは、簡単に言うと生活に欠かせないライフラインや交通などを提供している業界のことです。

インフラ業界はどの分野も生活や経済に欠かせないものばかりで、経営が安定している印象から希望する学生が多い特徴があります。

インフラ業界への就職活動を成功させるためにも、まずはどのような分野があって、それぞれどのような特徴があるのかをリサーチしておくことが大切です。

ここからはインフラ業界の代表的な業種についてご紹介します。

インフラ業界の主な分野

・電力
・ガス
・水道
・石油
・鉄道
・社会インフラIT
・航空
・通信
・高速道路

電力

電力業界は、個人の住宅や企業向けに発電をしたり供給したりしている業界です。

電力業界のなかには、発電をおこなう発電事業、電気を配送する送配電事業、電気をお客様に販売する小売電気事業があります。

電力を扱う企業として、東京電力や中部電力、九州電力などが有名です。

電気は照明や家具家電などを動かすのに使われ、人々の生活に欠かせないエネルギーです。

そのため電力会社は安定した企業イメージがあり、就活生にも人気があります。

2016年からは電力自由化が一般的に広まり、従来の電力会社だけではなくさまざまな業種の企業が電力の販売に参入しています。

また従来は各電力会社が決まったエリアを担当するスタイルでしたが、現在ではエリアに関係なく販売することが可能です。

代表企業例
  • 東京電力
  • 関西電力
  • 九州電力

ガス

ガス業界は個人の住宅や店舗、企業に供給している業界です。

ガスには大きく分けて都市ガスとプロパンガスの2種類があります。

都市ガスは、メタンを主な成分とする液化天然ガス(LNG)が市街地を通る地下供給管によって広く供給されるものです。

東京ガスや大阪ガス、東邦ガスなどが有名な企業として挙げられます。

プロパンガスはプロパンやブタンを主な成分とする液化石油ガス(LPG)が事業者が配送するボンベを通して供給されるものです。

岩谷産業やトーヨーエナジーなどが有名企業です。

都市ガスとプロパンガスどちらも大半を海外から輸入し、家庭や企業に供給しています。

ガスも2017年から自由化が始まり、現在はさまざまな民間企業が参入しています。

代表企業例
  • 東京ガス
  • 大阪ガス
  • 東邦ガス

水道

水道業界は家庭や店舗、企業など社会に向けて水を供給する業界です。

水を供給するための水道管を管理するのも大切な業務のひとつです。

水道業界には、大きく分けて上水事業と工業用水道事業、下水道業があります。

家庭向けに水を供給するのが上水事業、工場向けに水を供給するのが工業用水道業、雨水や汚水を処理するのが下水道業です。

水道業界には自治体の水道局を通して管理されるほか、設備やシステムの設計をおこなう日立造船や栗田工業などの民間企業もあります。

電気やガスと同じく生活に欠かせないライフラインなので、景気に左右されにくく業績も安定しやすいメリットがあります。

事務職や営業職のほか、技術職などの求人があり、仕事内容も幅広いです。

代表企業例
  • 日立造船
  • 栗田工業
  • オルガノ

石油ガス

石油業界は、主にガソリンや灯油などの供給をおこなう業界です。

石油業界の事業は大きく分けて開発事業、元売事業の2種類です。

開発事業は石油などの開発をおこない、元売事業は原油をガソリンや灯油など用途別に精製して商品化し販売しています。

ENEOSや出光興産、コスモなどの企業が有名で、なかには開発事業と元売事業を総合的におこなっている企業もあります。

石油も生活や社会に欠かせないエネルギーですが、近年はハイブリッド車や人口減少などの影響で以前よりも需要が減っているのが現状です。

バイオ燃料や太陽エネルギーなど石油以外のエネルギー関連事業をおこなっている企業も増えており、どの企業に応募するかで業務内容は大きく変わります。

代表企業例
  • ENEOS
  • 出光興業
  • コスモ

鉄道

鉄道業界は、電車や貨物列車などの鉄道で人や貨物を運ぶ業界です。

人を運ぶのを主な目的としていますが、在来線や新幹線、物流会社から依頼されて貨物を運ぶことも目的としています。

JRや東武鉄道などが代表的な企業として有名です。

ほかにも東京メトロや小田急電鉄など民間企業が運営している私鉄、地方自治体が運営している都営地下鉄線などさまざまな企業があります。

なかには沿線エリアで不動産やホテル、オフィスビル、ショッピングセンターなど事業を幅広くおこなっている企業もあります。

鉄道業界は管理や整備、営業、サービス開発などさまざまな業務があり、就職先としても人気です。

事業を幅広く展開している企業に就職すると希望している業務をおこなえない可能性もあるため、事前にリサーチすることが大切です。

代表企業例
  • JR東日本
  • JR東海
  • JR西日本

社会インフラIT

社会インフラITは、社会の基盤となるインフラをIT技術で運用・管理する分野です。

電気、ガス、水道などのライフラインをはじめ、交通網や通信ネットワーク、さらには防災システムなど、社会を支えるあらゆる基盤にIT技術が導入されています。

現代社会では、これらのインフラが安定的に稼働することが、生活の質を維持するために欠かせません。

ビッグデータ解析やIoT技術、クラウドコンピューティング、AIなどの先端技術を活用し、これらのインフラの効率的な運用や保守管理が行われています。

例えば、電力システムではAIを活用した予測技術で需要と供給を効率よく調整し、安定供給を図る仕組みが整備されています。

また、交通インフラではIoTセンサーを通じてリアルタイムで道路や鉄道の状態を監視し、迅速な対応を可能にする技術も広く活用されています

代表企業例
  • 伊藤忠テクノソリューションズ
  • 日立製作所
  • SCSK

航空業界

航空業界は旅客や貨物の輸送を航空機によって担う産業全体のことで、主に航空会社、空港運営、航空機整備、管制業務、地上支援などが代表的な事業です。

国内線と国際線に分かれ、それぞれ異なる人数と規模で運用されているのも特徴です。

また、航空業界は人の移動だけでなく物流面でも重要な役割を果たしており、特に時間的制約がある生鮮食品や医薬品の輸送においては欠かせない存在となっています。

そして、安全性、正確性、迅速性が常に求められる非常に責任の重い分野でもあります。

技術革新が進む中で環境負荷の低減や自動運行システムの導入といった変化も見られ、今後は安全性と効率の両立を図りながら、より高度なサービス提供が求められていくでしょう。

代表企業例
  • 日本航空(JAL)
  • 全日本航空(ANA)
  • ソラシドエア

通信業界

通信業界は情報やデータの通信を支えるインフラを担う業界であり、携帯電話、インターネット、固定電話、クラウドサービスなどを含む幅広いサービスを提供しています。

通信は現代社会のあらゆる領域において欠かせない基盤であり、個人の生活から企業活動、公共機関に至るまで、その影響範囲は極めて広いです。

特に近年では5G、IoT、AIといった先端技術と密接に関わるようになっており、業界全体が高度化・多様化しています。

また、通信インフラは災害時に特に重要性が際立ち、安定した接続や復旧の迅速さが社会の安全保障に直結します。

したがって、この業界で求められるのは高度な技術力と同時に、高い公共性と責任感であると言えるでしょう。

時代の変化に迅速に対応しながら、未来の社会基盤を形づくる役割を担う業界です。

代表企業例
  • NTTグループ
  • KDDI
  • ソフトバンク

高速道路業界

高速道路業界は高速道路の整備、運営、維持管理を中心とした交通インフラの一翼を担う業界であり、人やものの円滑な移動を支える基盤として非常に重要な役割を果たしています。

道路の新設、改修に関わる土木・建築技術、料金システムの管理、道路情報の提供、防災対策など、専門性が求められる業界です。

特に近年は老朽化するインフラの更新や、災害時の迅速な復旧体制の強化といった課題にも直面しています。

今後は技術力だけでなく、持続可能性や安全性を両立させる視点が、より一層求められるようになるでしょう。

また、高速道路を利用する人々の安全・快適を支えるサービスエリアの運営なども業界の一部であり、道路という空間を通じて地域社会に価値を提供する仕事でもあります。

社会全体の移動と物流の効率性を支える、地道ながら社会貢献度の高い業界です。

代表企業例
  • 東日本高速道路(NEXCO東日本)
  • 首都高速道路
  • 西日本高速道路(NEXCO西日本)

インフラ業界の大手企業

続いて、インフラ業界の大手企業についても紹介します。

もちろん、この記事を読んでくれている皆さんが以下の大手企業に必ず応募するとは限りませんが、業界の大手について理解しておくことは就活において重要です。

なぜ大手に応募しなかったのか聞かれるかもしれませんし、大手の考え方や取り組みを知っておくと、質問された場合にすぐ答えられるようになります。

ぜひ以下の企業については簡単にでも良いので知っておいてください。

インフラ業界の大手企業

・東京電力
・東京ガス
・ENEOS
・JR東海
・首都高速道路

東京電力

東京電力ホールディングスは関東地方を中心に約2,900万件の契約先に電力を供給する、日本最大のエネルギー企業です。

発電・送配電・小売を分社化したホールディングス体制で、電力販売に加え、ガス小売など総合エネルギー事業を展開しています。

超過密地域で安定した電力供給を実現してきた高度な技術力・ノウハウを誇り、再生可能エネルギーの拡大やスマートグリッドなどエネルギー革新にも積極的に取り組んでいます。

国内最大規模の電力網と発電設備を持ち、災害時の復旧力や国際コンサルティング実績も業界トップクラスです。

東京ガス

東京ガスは首都圏の都市ガス需要を担う日本最大手のガス会社で、約1,200万件の顧客にガスを供給しています。

家庭・業務用のガス販売が基幹事業ですが、近年は液化天然ガス(LNG)の輸入やガス火力発電、電力小売などエネルギー事業を多角化しています。

130年以上の歴史で培った安定供給技術や安全管理に強みがあり、LNGの調達・貯蔵や家庭向け省エネ機器に力を入れているのも特徴です。

また、ガスと電気を組み合わせたサービス提供や、水素・合成メタンなどカーボンニュートラル燃料の研究開発にも積極的に取り組んでいます。

ENEOS

ENEOS株式会社は日本最大の石油エネルギー企業で、ガソリン・灯油など石油製品の精製・販売を中心に、LPガス・LNGの輸入販売や発電事業も手掛けています。

全国に巨大なサービスステーション網を有し、車両燃料から工業用エネルギーまで幅広く供給しています。

ENEOSホールディングス傘下にあり、海外資源開発事業も行う中核企業です。

巨大な製油所と流通網による安定供給力を誇り、ブランド力も高い企業です。

石油精製の高度な技術に加え、近年は水素ステーションの整備やバイオ燃料開発など次世代エネルギーにも注力しています。

JR東海

JR東海は東京〜大阪を結ぶ東海道新幹線と東海地方の在来線を運営し、日本の鉄道の大動脈を担っています。

鉄道事業のほか、駅周辺の不動産開発や関連サービス事業も展開しており、多角的に収益基盤を築く総合インフラ企業です。

世界有数の高速鉄道である東海道新幹線の安全・高頻度運行を支える高度な運営技術が強みです。

特に東海道新幹線はJR東海の収益の柱で、高い収益性を実現しており、また、東京〜名古屋間で超電導リニア新幹線計画を推進していて、最先端技術による新インフラ整備にも挑戦しています。

首都高速道路株式会社

首都高速道路株式会社(首都高)は東京都心と周辺地域を結ぶ有料高速道路網を建設・維持管理し、1日約100万台の交通を支えるインフラ企業です。

高速道路の通行料金収入を主な収益源とし、老朽化対策工事や新路線の整備などを通じ、安全で円滑な都市交通網の提供に努めています。

世界でも有数の過密都市・東京で高速道路を運営してきた経験から、限られた空間での高架道路建設や耐震補強など高度な土木技術は特に大きな強みです。

用地取得の困難や新技術導入など数多くの課題を克服してきたノウハウを持ち、リアルタイム交通管制システムなど、運用面でも先進的な取り組みを行っています。

インフラ業界の現状・課題

続いて、インフラ業界の現状と課題についても紹介します。

業界についての理解を深めておくことで、面接で聞かれた際もスムーズに回答できます。

業界研究をしっかり行っていることをアピールできれば、採用に大きく近づくことができるため、ぜひ以下の3点を参考にしてください。

インフラ業界の現状・課題

・DXの進行
・インフラの老朽化
・環境問題への適応

DXの進行

DXの進行は、インフラ業界においても非常に重要なテーマとなっています。

近年、デジタル技術の進化により、インフラ業界では業務の効率化やサービスの向上を目指した改革が急速に進んでいます。

特に5GやIoTの発展はこの動きを加速させており、インフラの監視やメンテナンス作業がリアルタイムでデジタル化され、より正確かつ効率的な運用が可能になっています。

これにより、従来のアナログ手法では把握しきれなかった問題や異常を早期に発見し、迅速な対応が可能となるのです。

また、DXの進展はスマートシティの実現に向けたインフラ整備にも直結しています。

スマートシティでは、都市全体がIoTデバイスやクラウド技術を駆使して情報を収集・分析し、エネルギーの効率化や交通の円滑化、さらには災害対策までをリアルタイムで行うことが可能です。

しかし、DXの進行には高い初期投資が必要であり、中小規模のインフラ企業にとっては大きな課題となっています。

インフラの老朽化

日本国内をはじめ、世界各国でインフラは何十年にもわたり使用されており、老朽化しているものも少なくありません。

特に道路やトンネル、上下水道などのインフラは生活の基本基盤であり、これらが劣化すると市民生活に大きな影響を与えることになります。

老朽化したインフラを放置すれば、事故や災害のリスクが高まり、大規模な被害をもたらす可能性すらあります。

したがって、インフラの更新や修理は緊急の課題であり、多くの予算が必要とされています。

しかし、インフラの整備には莫大なコストがかかるため、財政的な制約が大きな障害となっています。

特に、地方自治体においては老朽化したインフラを更新する予算が限られており、優先順位をつけて対策を講じる必要があります。

環境問題への適応

環境問題への適応も、インフラ業界において避けて通れない重要なテーマです。

近年、気候変動や環境保護の観点から、持続可能な社会を実現するための取り組みが世界中で広がっています。

「SDGs」という単語を目にしない日はないほどです。

再生可能エネルギーの活用や環境に配慮したインフラの整備が強く求められています。

これにより、従来の化石燃料に依存したエネルギー供給システムから、太陽光発電や風力発電、さらには水力発電などの再生可能エネルギーを活用したインフラへの転換が進んでいます。

「環境負荷を減少させる」だけでなく「持続可能なエネルギー供給を実現する」ための鍵が、再生可能エネルギーを使用したインフラです。

特に、大規模なエネルギー消費が必要な都市部では、こうした環境対応型のインフラの導入が急務となっています。

インフラ業界の将来性

続いて、インフラ業界の将来性についても紹介します。

新卒で入社する業界ということは、少なくとも数年間は働くことになる業界であり、人によっては何十年も働くことになるでしょう。

したがって「自分がキャリアを長く歩む可能性が高い業界」について理解しておくことは、今後のあなたの人生にとっても重要なポイントです。

ぜひ確認してください。

インフラ業界の将来性

・PPP(官民パートナーシップ)の増加
・グローバル的に需要の拡大
・自然災害への適応

PPP(官民パートナーシップ)の増加

PPPの増加は、インフラ業界において今後の成長が期待される分野の1つです。

政府のみでインフラ整備を進めることは財政的な負担が大きく、限られた予算の中で効率的にインフラを整備・維持することは難しくなっています。

そこで、民間資金やノウハウを活用したPPPの導入が拡大しており、今後さらにこの傾向が強まると予想されています。

PPPでは、政府が民間企業と連携し、資金調達や運営管理を分担することで、従来の政府主導のプロジェクトよりも効率的かつ迅速にインフラ整備を進めることが可能です。

また、民間企業の技術力や経営ノウハウを活かすことで、コスト削減やサービスの質の向上なども期待されています。

グローバル的に需要の拡大

グローバルな需要の拡大も、インフラ業界に大きな成長機会をもたらす要素の1つです。

特に、経済発展を遂げている新興国や発展途上国では都市化や工業化が進む中で、交通網やエネルギー供給、上下水道などの基盤整備が急務となっています。

これに伴い、インフラ整備の需要は年々高まっており、インフラ業界全体で大きな市場が形成されています。

これらの地域では経済成長とともに人口も増加しており、都市インフラの拡充が不可欠です。

特に、都市部における公共交通機関の整備や電力供給の安定化が求められており、日本や欧米のインフラ企業が技術と経験を活かしてこれらのプロジェクトに関与しています。

自然災害への適応

自然災害への適応も、インフラ業界において解決すべき大きな課題の1つです。

日本を含む自然災害が多発する国々においては、地震や台風、洪水などの大規模な自然災害に耐えるインフラの整備が急務です。

特に日本では、既存のインフラが老朽化していることから、災害時に大きな被害を受けるリスクが高まり、対策が求められています。

また、インフラ業界ではこれまでの技術や設計に頼るだけでなく、最新のテクノロジーを活用して災害に強いインフラを構築する必要があります。

例えば、耐震構造の強化や洪水や津波などの水害に備えた防災設備の整備が進められています。

また、災害が発生した際に迅速に情報を収集し、被害を最小限に抑えるためのリアルタイム監視システムやIoTセンサーを活用したインフラの状態管理も、注目されている技術の1つです。

【インフラ業界とは】インフラ業界の特徴

ここまでインフラ業界の現状や将来性について解説しましたが、次にインフラ業界の4つの特徴について詳しくご紹介していきます。

インフラ業界を自分の志望先に選択する場合は、自分のモチベーションとインフラ業界の特徴が合っているのかをたしかめておくことが必要です。

「こんなはずでは...」と後悔することがないように、丁寧に業界研究を進めていきましょう。

まずは、ここで紹介する4つの特徴と、自己分析により知り得た自分のモチベーションを照らし合わせてみると良いでしょう。

インフラ業界の特徴

・経営が安定している企業が多い
・保守的な社風の会社が多い
・福利厚生が厚い
・社会への貢献が高い

経営が安定している企業が多い

インフラ業界の特徴として、最初にご紹介するのは「経営が安定している企業が多い」ということです。

インフラ業界は、人が生活するうえで必要不可欠な社会の基盤となるものが多く、景気に左右されにくいという特徴があります。

よって、経営が安定している企業が多くあり、離職率も比較的低めです。

ただし、人口や社会情勢の影響を受けて、需要が増減する可能性はあります。

たとえば、新型コロナにより在宅勤務が増えたことで、交通サービスの需要が減りました。

ガソリンの使用が減ることによって、燃料共有を担う会社の売上の低下が発生しつつあります。

「常に安定している業界」と思って就職活動を行うと後悔する可能性があるので、事前に押さえておくようにしてください。

保守的な社風の会社が多い

インフラ業界の特徴として、次にご紹介するのは「保守的な社風の会社が多い」ということです。

経営が安定しているため、昔のやり方がそのまま残っているケースが多くあります。

上下関係を重んじる傾向にあると言えるでしょう。

よって、革新的な仕事がしたい人には向いていない業界とも言えるのです。

また、技術の知識は身につきますが、年功序列の風習が根強く残っており、成長できる環境が用意されていない場合もあります。

チャレンジ精神が強く、常に新しいことに挑戦していきたいと考えている方の場合、大きなストレスになってしまうでしょう。

しかし、新規参入企業との競争場面が増えた企業では、保守的な社風を改めることもあるため、インフラ業界の動向を常にチェックしながら企業研究を進めておくと良いでしょう。

福利厚生が厚い

インフラ業界の特徴として、次にご紹介するのは「福利厚生が厚い」ということです。

インフラ業界は他業界よりも市場を独占している傾向にあり、1社ごとの企業規模が大きく経営状態が安定しているため、福利厚生が厚い企業が多くなります。

基本的に残業が少なく、有休も取りやすいです。

そのため、ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい業界と言えるでしょう。

反対に、転勤が比較的多く、また緊急時は復旧作業にあたる必要があるのは大きなデメリットとなります。

インフラ業界は、台風や大雪などといった自然災害の影響を受けやすいため、天候状態を常に気にする必要があります。

しかし、働く場所にこだわらず、普段の休みが多いことが就職先の条件であれば、インフラ業界は向いているかもしれません。

社会への貢献度が高い

インフラ業界の特徴として、最後にご紹介するのは「社会への貢献度が高い」ということです。

繰り返しになりますが、インフラ業界は私たちの日常生活において必要不可欠な存在です。

水道や電気、ガスといったエネルギー業界はもちろん、交通サービスや通信サービスも、現在の生活では欠かせない存在と言えるでしょう。

「自分たちが多くの人の生活を支えている」という実感を持ちやすいことが、インフラ業界の魅力のひとつとされています。

【インフラ業界とは】インフラ業界の職種について

ここまで、インフラ業界の業種について解説してきました。

次は、就職先を決めるうえで重要なインフラ業界の職種についてご紹介していきます。

インフラ業界で欠かせない技術職のほか、縁の下の力持ちである事務職や、企業の売上アップに欠かせない営業職についても詳しく見ていきましょう。

同じインフラ業界であっても、職種によって仕事内容がそれぞれ変わります。

向き不向きも変わってくるため、自分に合った職種を目指せるように知っておくことが大切です。

インフラ業界の代表的な職種

・エンジニア
・マーケティング
・カスタマーサポート
・施設管理者・技術管理者
・操縦士
・整備士
・営業職
・事務職

エンジニア

インフラ業界におけるエンジニア職はインフラサービスを支えるシステムや設備を設計・構築・運用・保守する役割です。

ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアといった職種が代表的で、安定した通信環境やシステム運用を支えるために欠かせない存在と言えます。

土木や電力など、物理的なインフラを扱う分野では施設の設計・点検・保全を行う設備系エンジニアや制御システムの構築に関わる技術者の存在も重要です。

いずれの分野でも常に安全性や効率性が求められ、社会全体の安定稼働に直結する重要な業務です。

また、エンジニアには技術力に加えて課題解決力やチームでの協働力も求められ、トラブルが起きた際には迅速に対応し、再発防止のための「仕組みそのもの」を構築する力も必要です。

マーケティング

インフラ業界におけるマーケティング職はただ広告宣伝を行うだけでなく、企業のサービスや価値を社会にどう伝え、信頼を築いていくかが問われる戦略的な役割です。

電力や通信、交通などのサービスは日常的に使われているものであるため、一般の消費者や法人の顧客がどのようなニーズを持ち、どのような不安や課題を抱えているかを的確に把握する必要があります。

その上で、サービスの改善提案や新しい取り組みの発信、広報活動、ブランド戦略の立案などを行うのが仕事です。

特に近年はインフラ業界にもDX化の波が押し寄せており、マーケティング手法もデジタル領域にシフトしています。

社会的信頼と企業の発展を両立する役割を担う、やりがいのある職種であると言えるでしょう。

カスタマーサポート

インフラ業界のカスタマーサポート職は電気・ガス・水道・通信・交通などの社会インフラを利用する人々の安心と信頼を支える仕事です。

業務内容は問い合わせ対応、トラブル時のサポート、契約内容の確認や手続き案内など多岐にわたります。

ライフラインを扱うインフラ業界では対応一つひとつが顧客の生活に直結するため、丁寧さや正確さ、そして迅速な判断力が強く求められます。

また、緊急時には冷静に状況を把握し、必要に応じて技術部門と連携する対応も必要です。

ただマニュアル通りに答えるのではなく、顧客それぞれの状況に応じた柔軟な対応力が重視されるポジションです。

施設管理者・技術管理者

施設管理者や技術管理者はインフラ業界において設備の安定稼働と安全性を保つ「要」となる存在です。

ダム・発電所・空港・通信局・道路など、巨大で高度な施設を管理するこの職種では日常点検、補修計画の立案、トラブル時の原因分析、業者とのやり取りなど、様々な業務があります。

特に老朽化したインフラが増える中、修繕計画や予防保全の重要性は高まっており、管理者には技術的な知見だけでなく、長期的な視点やコスト管理能力も求められます。

また、自然災害や緊急事態に備えた対応マニュアルの整備や現場との連携も重要な業務です。

「縁の下の力持ちとして」社会全体の安心・安全を守る立場であり、やりがいも責任も大きな仕事と言えます。

操縦士

操縦士は航空機や鉄道車両などを運転する職種であり、インフラ業界の中でも特に高度な技術と責任感が求められる仕事です。

特に航空機のパイロットは旅客の命を預かる立場であり、操縦スキルに加えて天候や機体トラブルなど予期せぬ状況に対しても、冷静かつ迅速に判断・対応する力が不可欠です。

操縦士として働くためには国家資格の取得が必要であり、飛行時間の確保や定期的な訓練も義務付けられています。

また、鉄道の運転手も緻密な運行ダイヤの遵守や高い集中力が要求され、ブレーキ操作や速度管理など乗客の安全を守るための技術を日々磨く必要があります。

まさに「動くインフラの要」として、快適で安全な輸送を実現するために不可欠な存在です。

整備士

整備士はインフラ業界において、航空機や鉄道車両、自動車などの安全を守るために不可欠な役割を担う専門職です。

機体や車両の点検・修理・部品交換などを通じて不具合を未然に防ぎ、安全な運行を支えています。

特に航空機整備士は航空法に基づいて厳格な基準の下で整備を行う必要があり、少しの見落としも大きな事故につながる可能性があるため、緻密な作業と徹底したチェックが求められます。

鉄道車両の整備でも同様に、高度な専門知識と集中力、記録管理能力が必要です。

整備士の仕事は利用者からは見えにくいものですが、安全運航という最も基本的かつ重要な部分を支えている存在です。

営業職

インフラ業界の職種について、次にご紹介するのは、「営業職」になります。

インフラ業界の営業は、BtoBのルート営業が基本で、新規開拓で見られるテレアポや飛び込み営業はさほど多くはありません。

また、インフラ業界の営業職では、法人や事業者などの法人向けのインフラ設備を商材として提案するのが主な仕事になります。

他業界の営業とは少々異なり、競合他社が比較的少ないため、既存顧客に対しての提案が多いのが特徴です。

事務職

インフラ業界の職種について、最後にご紹介するのは、「事務職」になります。

事務職は主に商材の管理、社内の労務管理、イベントの企画などを行います。

事務職の担当業務は、ほかの業界の企業とそれほど変わりありません。

また、企業によっては営業職の補助としての役割が与えられることもあるため、営業職の方と連携して仕事をする機会があるかもしれません。

目立つような仕事ではありませんが、企業にとって大事な役割を持っています。

【インフラ業界とは】働くメリットとは

インフラ業界は比較的安定した就職先として人気がありますが、具体的にどのような魅力があるのかはあまり知られていないかもしれません。

インフラ業界への就職が気になっている方は、働くメリットを知ることが大切です。

メリットを知っておけば熱意も湧きやすくなり、志望動機が書きやすかったり面接での回答もしやすかったりします。

ここからはインフラ業界で働くメリットを4つご紹介します。

インフラ業界が自分に合っているかどうか悩んでいる方、志望動機が思いつかず困っている方はぜひ参考にしてみてください。

業界が安定している

インフラ業界で働くメリットのひとつとして、業界が安定している点が挙げられます。

就職先を探す際、長く働き続けられるかどうか、給与が激しく減るなどの変動がないかどうかは重要なポイントです。

インフラ業界は生活や社会の基盤として欠かせないサービスを提供しており、景気に左右されにくい点が特徴です。

将来的に需要がなくなる可能性も低く、安定した業界を理想としている方に向いています。

社会情勢や災害などの影響で運営が困難な状況に陥る可能性はあります。

ただし、国民が日常生活を送るうえで必要不可欠なライフラインを供給しているため、社会情勢や災害で困難な状況になった場合でも国からサポートしてもらいやすいのがメリットです。

インフラ業界で働くメリット

・業界が安定している
・平均年収が高く福利厚も厚い
・社会貢献ができる
・文系理系があまり関係ない
・専門的な知識を身に着けることができる

平均年収が高く福利厚生も充実

インフラ業界は給料形態が明確で、福利厚生も充実しやすいメリットがあります。

インフラ業界は景気に左右されにくく、業績も安定しやすい特徴があります。

規模の大きな企業も多く、給与形態が明確でわかりやすく、経営状態の悪化で給与が減るなどのケースに陥りにくい業界です。

また住宅手当が付いたり、自社が提供するサービスを無料または安く利用できたりするなど、福利厚生が充実しやすくなっています。

鉄道や飛行機に安く乗れる、提携しているスポーツジムを無料で利用できるなど、日常生活に直結した福利厚生を提供している企業が多いのも特徴です。

また、ほかの業界に比べて産前産後休業や育児休暇が取りやすかったり、有給休暇が取得しやすかったりするメリットもあります。

社会貢献ができる

インフラ業界で働くと社会貢献ができるメリットを得られます。

インフラ業界はライフラインや鉄道、通信など生活と密接したサービスを提供しているため、人の役に立ちたい、ありがとうと言われる仕事がしたいと考えている方に向いています。

仕事をするうえで、やりがいは働くモチベーションを保つためにも重要なポイントです。

やりがいを感じながら働けると「長く勤めたい」という愛社精神も湧きやすく、社員とも良好な関係を作りやすいなどさまざまな良い影響があります。

インフラ業界は生活との結びつきが強い業務内容が多いからこそ、事務や整備、開発などどの部署で働いても人の役に立てていることを実感できます。

貢献できているという実感は、やりがいや達成感につながるでしょう。

文系理系があまり関係ない

インフラ業界で働くメリットの1つとして、文系理系があまり関係ないことが挙げられます。

文系・理系関係なく、モチベーションの高さや企業研究をしっかり行っていることが伝われば採用される可能性が高いとされています。

専門知識が求められる職種においては理系の学部で学んでいた人が優先されることが多いとされていますが、営業や事務などの仕事においてはあまり関係ないことが多いですよ。

「自分は文系だから/理系だから」と諦める必要がなくしっかりと就活対策を行えば就職できる可能性が高い点がメリットであると言えます。

専門的な知識を身につけることができる

専門的な知識が身につけられる点もインフラ業界で働くことにおける大きなメリットの1つであると言えます。

法律で細かい規制がされていることが多いこの業界の業務においては仕事をしているだけでおのずと知識が身につくことが多いです。

インフラと言っても様々な分野があるため、身につけたい知識をベースに仕事を選んでみることをおすすめします。

これにより仕事をしながら日々学び続けられるため自分が身につけたいと思っていたスキルや知識が意識せずとも身につき、今後のキャリアなどにおいても役立てられる可能性が高いです。

【インフラ業界とは】インフラ業界に向いている人

インフラ業界の業種や職種の次は、具体的にどのような人物がインフラ業界に向いている人なのかをご紹介していきましょう。

インフラ業界に向いている人なら問題ありませんが、向いていない人の場合、続けていくことが難しい傾向にあります。

そのため、自分がインフラ業界に合うかどうかを知り、今後の方向性を決めていくことが必要です。

まずは、自己分析で知った自分の強みと見比べて、素質があるかどうか考えてみると良いでしょう。

インフラ業界に向いている人の特徴

・責任感が強い人
・社会貢献がしたい人
・専門的な知識を身に着けたい人
・ワークライフバランスを重視したい人
・人と関わるのが好きな人
・マニュアル通りに仕事ができる人
・地道な作業が得意な人
・柔軟性がある人
・チームワークを重視する人
・学習意欲が高い人

責任感が強い人

インフラ業界で働く素質がある人の特徴として最初に紹介するのは、「責任感が強い」ことです。

インフラ業界の仕事は、どの業種であっても社会の基盤を守るために行うものであるため、それ相応の責任が発生します。

そのため、自分に与えられた仕事を達成する使命感や責任感がなくては、思うように仕事をこなすことができなくなってしまう可能性があるのです。

また非常時であれば、たとえ休みであっても緊急対応する可能性があります。

プライベートの時間を削ってでも、自分の仕事に責任を持って対応していく必要があります。

そのため、最後まで責任を持って仕事をやり遂げられる方は素質があると言えるでしょう。

学生時代に、アルバイトや部活、委員会などの仕事を投げ出さず責任を持ってやり遂げられるような方は素質があるかもしれません。

社会貢献がしたい人

インフラ業界で働く素質がある人の特徴として次に紹介するのは、「社会貢献がしたいという意識」です。

インフラ業界の仕事は、国民の生活に直接的な影響を与える重要なものになります。

そのため、「役に立っている」ことを実感しやすい仕事が多数存在します。

人の役に立っていると感じやすい仕事としては、医療・福祉系が代表的です。

しかし、これらと同じくらい、大きなやりがいを実感できると言えます。

たとえば、学生時代にボランティア団体に所属し、人の役に立つことにやりがいを感じることができた方にはぴったりの業界と言えるでしょう。

社会貢献をすることにやりがいを感じる方であれば、インフラ業界を目指すことを視野に入れてみると良いかもしれません。

専門的な知識を身につけたい人

インフラ業界で働く素質のある人の特徴として次に紹介するのは、「専門的な知識を身につけたい人」です。

インフラ業界の企業では、各企業の提供しているサービスに関する専門的な知識をつけることが可能になります。

また、発注者側の観点から設計・施工・管理など幅広く携わることもあるのです。

そのため、専門的な知識や手に職をつけられるというメリットがあります。

一度インフラ業界で専門的な知識を身につけることができたのであれば、たとえ就職先の企業が合わなくても、同じインフラ業界の企業で転職しやすいとも言えるでしょう。

インフラ業界は需要がなくなることが非常に少ないため、インフラ業界で必要とされる専門知識を手に入れた場合、仕事に困ることが少なくなります。

ワークライフバランスを重視したい人

インフラ業界で働く素質のある人の特徴として最後に紹介するのは、「仕事と私生活の調和を重視したい人」です。

インフラ業界は、企業や業種にも左右されますが、定時で帰れるなどプライベートの時間が取りやすいことが多いです。

経営状態が安定しているインフラ業界だからこそ実現できる、インフラ業界ならではの強みとも言えるでしょう。

そのため、プライベートと仕事を分けたい人にとってはぴったりと言えます。

もちろん、非常時の際など、残業を避けられないシーンはゼロではありません。

常に定時に帰れるわけではないので、他業界の企業と同様に、臨機応変に対応する必要があります。

しかし、非常時以外であれば残業や休日出勤なども少ないため、ほかの業界に比べて働きやすいと言えるでしょう。

人と関わるのが好きな人

インフラ業界は顧客や職場の仲間、取引先などさまざまな人と関わりながら業務を進める場面が多いため、人と関わるのが好きな人にとってはメリットの大きい職場です。

たとえば電力業界の営業職であれば個人や企業の顧客と直接対話をしたり、相談を受けたりする場面があります。

開発部門であれば同僚や上司と話し合いながら連携して業務をおこなわなければなりません。

人と関わることが好きな方、コミュニケーション能力の高さに自信がある方はいきいきと働きやすい環境です。

他人との関わりが欠かせない業界なので、1人で黙々と作業するのが好きな方はストレスになってしまう可能性がある点に注意が必要です。

人との関わりが多くてストレスが溜まると、せっかく入社できても長く働き続けられないリスクがあります。

自分がどのように働きたいのかを慎重に考えてみましょう。

マニュアル通りに仕事ができる人

インフラ業界で働くことに向いている人の特徴としてマニュアル通りに仕事ができる人が挙げられます。

インフラ業界の業務は基本的にマニュアルに沿った性格で間違いのない仕事をこなすことが多いです。

つまり、マニュアル通りに業務を行うことに抵抗のない人の方が仕事におけるストレスが少ないと考えられます。

一方で様々な刺激を求め日々色々な業務をこなしたいと考えている人にとってはインフラ業界は少し単調であり、退屈に感じられる可能性があるため他の業界も検討した方が良いかもしれません。

地道な作業が得意な人

インフラ業界では社会の基盤を支えるという特性上、日々の業務が目立ちにくくとも非常に重要な意味を持っています。

点検や保守管理といった作業はトラブルを未然に防ぎ、利用者にとっての「当たり前の安心」を維持するために欠かせません。

こうした業務は成果がすぐに可視化されるわけではなく、同じ作業の繰り返しに感じられることもあります。

したがって、派手な達成感よりも着実に物事を積み重ねていく姿勢を大切にできる人こそ、インフラ業界に向いていると言えるでしょう。

柔軟性がある人

インフラ業界は一見すると安定した、刺激の少ない業界に思えるかもしれませんが、予測不能な事態に備えながら日々変化に対応する必要があります。

自然災害による設備トラブルや、急速に進化する技術への対応、新たな法規制や環境基準への対応など、インフラを取り巻く状況は常に変化しています。

そうした中で求められるのが、変化に対して前向きに向き合える柔軟性です。

決められた手順を守るだけでなく、新しい技術や方法を積極的に取り入れる姿勢も欠かせません。

また、トラブル対応の際には状況判断力や応用力が必要とされ、マニュアル通りでは対処できない場面も多いです。

したがって、柔軟に考え、行動を切り替えることができる人は、インフラ業界で長く活躍できることでしょう。

チームワークを重視する人

インフラ業界の仕事は個人の力だけでは完結しません。

発電所や通信施設の管理、道路の整備、交通インフラの運営など、どの分野においても多くの専門職が関わり、連携して業務を進めています。

現場では設備の技術者、運転管理者、情報システム関係者、さらには外部業者や自治体との連携なども必要になるため、チームでの動きが常に求められます。

そして、円滑に業務を進めるためには相手の立場を理解し、必要な情報を正確に共有して信頼関係を築く姿勢が欠かせません。

また、緊急時の対応においても、それぞれが迅速に連携し合うことで、大きなトラブルを未然に防げます。

よって、協調性を持ち、チームの一員として主体的に行動できる人こそ、インフラ業界でも長く活躍できることでしょう。

学習意欲が高い人

インフラ業界においては一度学んだ知識だけでは活躍し続けることができません。

技術革新が急速に進む現代においてはAIやIoTの導入、再生可能エネルギーへの転換、クラウド技術の普及など、あらゆる分野で新しい技術の習得が求められています。

加えて法改正や安全基準、環境に配慮した施策への対応など、最新情報への感度も重要です。

また、現場で役立つ知識やスキルは与えられた仕事をこなすだけでなく、自ら進んで学ぶ姿勢によって培われます。

社内研修や資格取得の機会を積極的に活用し、変化に対応していこうとする姿勢がある人は、長きにわたってインフラ業界で働けるでしょう。

【インフラ業界とは】インフラ業界に向いていない人

ここからは、インフラ業界に向いていない人の特徴についてご紹介していきましょう。

長く続けられる就職先を探すためにも、自分に働く素質があるかどうかを知っておくことは非常に重要です。

人々の生活を支える重要な仕事なため、以下に挙げる特徴に当てはまる方は、インフラ業界を選ぶのは避けた方が無難と言えます。

もし素質がない場合でも、強くインフラ業界を目指したいと考えている方は、一度企業説明会などへ足を運んで理解を深めておくことをおすすめします。

インフラ業界に向いていない人の特徴

・転勤したくない人
・年功序列制度が嫌な人
・保守的な企業が嫌な人

転勤したくない人

インフラ業界に素質のない人の特徴として、最初にご紹介するのは「転勤したくない人」です。

インフラに関する仕事は、日本全国に住んでいる人々の生活を支える重要な役目を果たしています。

企業によって異なるものの、別の事業所・支店などに転勤を命じられることも少なくありません。

インフラの事業所・支店は基本的に全国にあり、どこに配属されるかはわかりません。

「転勤したくない」「実家や自宅から遠いところには勤めたくない」という人には向いていないと言えるでしょう。

また、引越しによる環境の変化についていくことが難しい人にも、あまりおすすめできません。

なお、福利厚生がほかの業界よりも整っていることが多く、移動費用を自分で支払うケースはほとんどありません。

年功序列制度が嫌な人

インフラ業界に向いていない人の特徴として、次にご紹介するのは「年功序列制度が嫌な人」です。

インフラ業界は、安定しているがゆえに老舗企業が多く、上下関係が厳しいところがあります。

年齢や勤務期間によって判断されてしまい、昇進や昇給の機会に恵まれないことがあるのも事実です。

しかし、逆に言えば、年齢によって昇格があるということにもなります。

長く同じ企業で勤務し続けることが可能であれば、将来的に昇進していくことはほとんど確定しているため、ゆっくりとキャリアを積んでいきたい人には向いていると言えるでしょう。

しかしそうではなく、自分の実力に合った昇給や給料を希望する人には、インフラ業界の企業は向いていないかもしれません。

保守的な企業が嫌な人

インフラ業界に向いていない人の特徴として、最後にご紹介するのは「保守的な企業が嫌な人」です。

インフラ業界は、基本的に新しいチャレンジを望まない傾向にあります。

最近は時代の変化に追いつくよう、新たな取り組みに力を入れる企業も増えていますが、それでも前例踏襲の業務が多く、人によっては仕事に刺激がないと思ってしまうことがあるかもしれません。

また、いろいろな仕事をして成長したいと考える人には向いていないと言えるでしょう。

しかし、同じ作業を日々黙々とこなすことが好きな方や得意な方、変化が苦手な方にとっては働きやすいところでもあります。

そのため、実際に応募する前にきちんと自己分析を行い、自分に合っているかチェックしておく必要があると言えます。

【インフラ業界とは】インフラ業界に就職するためにすべきこと

インフラ業界について業種や職種を知り、自分がインフラ業界に向いていると感じた方のために、インフラ業界に就職するためにすべきことをご紹介していきましょう。

就職活動中は、やるべきことが多く時間が限られているため、早めに始めておくことが必要となってきます。

自分にとって何が足りていないのかを確認して、必要なことを準備していきましょう。

インフラ業界を目指すために必要なことを4つ解説しますので、それぞれチェックしてみてください。

インフラ業界に就職するためにすべきこと

・業界研究を行う
・自己分析をする
・インターンシップに参加する

業界研究を行う

最初にご紹介するのは、「業界研究を行う」ということです。

業界研究をしておくことは、インフラ業界でなくても重要なことであります。

しかし、インフラ業界には多くの企業・職種があり、それぞれ行うことや求められることが変わってくるので、時間をかけて研究する必要があります。

しっかりと業界研究をして、自分にとって必要な情報を集めておきましょう。

もし時間に余裕があれば、業界研究と一緒に企業研究も実施してみてください。

自己分析をする

次にご紹介するのは、「自己分析をする」ということです。

企業研究や業界研究とともに、自己分析も必要不可欠です。

自己分析により、自分がインフラ業界に向いているのかどうかを知ることができるため、なるべく早めに済ませておくようにしましょう。

自己分析は、どの業界に就職する際であっても重要であるため、インフラ業界を目指すことがなくても活用することができます。

就職活動の軸を決める非常に大切な要素でもあるため、念入りに行うことをおすすめします。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加するのも、インフラ業界への就職を成功させるために非常に重要な対策の1つです。

インターンシップに参加することで、実務経験を積むことができ、業界や職種、業務内容についての理解が非常に深まります。

以下の記事では「インターンシップに参加するべきか?」という質問に回答しつつ、インターンの概要やメリットなどについても詳しく紹介しています。

ぜひ気になる方は参考にしてください。

適職診断ツールを用いる

適職診断ツールを用いるのも、インフラ業界を目指す人に非常におすすめの対策の1つです。

ここまでインフラ業界について詳しく紹介してきましたが、まだ自分が本当にインフラ業界に向いているかどうか、判断できない方も多いかもしれません。

弊社が提供している適職診断ツールを活用すれば、LINEで52個の質問に答えるだけで、あなたに向いている業界や強みが可視化できます。

ツールが相手であるため、主観的な要素が入り込む余地がないのが大きな特徴です。

以下のリンクから完全無料で利用できるため、気になる方はぜひ登録してみてください。

就活エージェントに相談する

書類が通らない」「面接を突破できない」といったことで悩んでいる方は、就活エージェントに相談してみましょう。

企業分析や自己分析、ES作成といった作業を1人で行うのは非常に大変です。

ほかにも、限られた時間の中で行うことはたくさんあります。

就職活動で特に重要なことは、効率的に進めることです。

就活エージェントに相談をすると、専属アドバイザーが企業紹介から面接練習まで、幅広い就活に関するサポートをしてくれます。

就活を有利に進めることができるので、気になる方はぜひ利用してみてください。

就活エージェントに興味のある方はこちらからどうぞ。

おわりに

今回は、私たちの生活を支えているインフラ業界について詳しく解説しました。

インフラ業界に携わる人たちは、私たちの生活を支える重要な仕事を日々行っています。

そのため責任が重く、つらく感じることも多々あります。

しかし、その分福利厚生など待遇が良く、また大きなやりがいも感じられるため、自分に向いていると感じた方はぜひ就職先のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

ただし人気の業界なため、不安な方は就活エージェントの利用も検討してみてください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます