【業界研究】インフラ業界とは?特徴・業種・向いている人など徹底解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・インフラ業界の特徴について
・インフラ業界に向いている人
・インフラ業界の業種について

この記事をおすすめしたい人

・インフラ業界に興味がある人
・インフラ業界につきたい人
・業界研究をしている人

就職活動を始めるにあたって、人々の暮らしを支えるインフラ業界を目指したいと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、就職活動を始めたばかりであれば、漠然と暮らしに関わる仕事であるということ以外、特にわからないという方も多いでしょう。

そこで今回は、インフラ業界の特徴や動向について、詳しくご紹介していきます。

本格的に就職活動を始める前に、自分の就職活動の方向性を見定めるためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

目次目次を全て表示する

【インフラ業界とは】インフラ業界について

まず、インフラ業界についてご紹介していきましょう。

インフラ業界の事業内容から、就活生なら知っておきたい就職難易度についてもご紹介していきます。

インフラ業界は、人々の生活を支える大切な仕事です。

そのため、事業内容などインフラ業界についての理解を深め、就職先として自分に合っているかどうか、志望先として決める前に見極めることが大切になります。

まずは、事業内容などからインフラ業界について理解を深めていきましょう。

【インフラ業界とは】インフラ業界の主な分野

インフラ業界とは、簡単に言うと生活に欠かせないライフラインや交通などを提供している業界のことです。

インフラ業界はどの分野も生活や経済に欠かせないものばかりで、経営が安定している印象から希望する学生が多い特徴があります。

インフラ業界への就職活動を成功させるためにも、まずはどのような分野があって、それぞれどのような特徴があるのかをリサーチしておくことが大切です。

ここからはインフラ業界の代表的な業種についてご紹介します。

電力

電力業界は、個人の住宅や企業向けに発電をしたり供給したりしている業界です。

電力業界のなかには、発電をおこなう発電事業、電気を配送する送配電事業、電気をお客様に販売する小売電気事業があります。

電力を扱う企業として、東京電力や中部電力、九州電力などが有名です。

電気は照明や家具家電などを動かすのに使われ、人々の生活に欠かせないエネルギーです。

そのため電力会社は安定した企業イメージがあり、就活生にも人気があります。

2016年からは電力自由化が一般的に広まり、従来の電力会社だけではなくさまざまな業種の企業が電力の販売に参入しています。

また従来は各電力会社が決まったエリアを担当するスタイルでしたが、現在ではエリアに関係なく販売することが可能です。

ガス

ガス業界は個人の住宅や店舗、企業に供給している業界です。

ガスには大きく分けて都市ガスとプロパンガスの2種類があります。

都市ガスは、メタンを主な成分とする液化天然ガス(LNG)が市街地を通る地下供給管によって広く供給されるものです。

東京ガスや大阪ガス、東邦ガスなどが有名な企業として挙げられます。

プロパンガスはプロパンやブタンを主な成分とする液化石油ガス(LPG)が事業者が配送するボンベを通して供給されるものです。

岩谷産業やトーヨーエナジーなどが有名企業です。

都市ガスとプロパンガスどちらも大半を海外から輸入し、家庭や企業に供給しています。

ガスも2017年から自由化が始まり、現在はさまざまな民間企業が参入しています。

水道

水道業界は家庭や店舗、企業など社会に向けて水を供給する業界です。

水を供給するための水道管を管理するのも大切な業務のひとつです。

水道業界には、大きく分けて上水事業と工業用水道事業、下水道業があります。

家庭向けに水を供給するのが上水事業、工場向けに水を供給するのが工業用水道業、雨水や汚水を処理するのが下水道業です。

水道業界には自治体の水道局を通して管理されるほか、設備やシステムの設計をおこなう日立造船や栗田工業などの民間企業もあります。

電気やガスと同じく生活に欠かせないライフラインなので、景気に左右されにくく業績も安定しやすいメリットがあります。

事務職や営業職のほか、技術職などの求人があり、仕事内容も幅広いです。

石油ガス

石油業界は、主にガソリンや灯油などの供給をおこなう業界です。

石油業界の事業は大きく分けて開発事業、元売事業の2種類です。

開発事業は石油などの開発をおこない、元売事業は原油をガソリンや灯油など用途別に精製して商品化し販売しています。

ENEOSや出光興産、コスモなどの企業が有名で、なかには開発事業と元売事業を総合的におこなっている企業もあります。

石油も生活や社会に欠かせないエネルギーですが、近年はハイブリッド車や人口減少などの影響で以前よりも需要が減っているのが現状です。

バイオ燃料や太陽エネルギーなど石油以外のエネルギー関連事業をおこなっている企業も増えており、どの企業に応募するかで業務内容は大きく変わります。

鉄道

鉄道業界は、電車や貨物列車などの鉄道で人や貨物を運ぶ業界です。

人を運ぶのを主な目的としていますが、在来線や新幹線、物流会社から依頼されて貨物を運ぶことも目的としています。

JRや東武鉄道などが代表的な企業として有名です。

ほかにも東京メトロや小田急電鉄など民間企業が運営している私鉄、地方自治体が運営している都営地下鉄線などさまざまな企業があります。

なかには沿線エリアで不動産やホテル、オフィスビル、ショッピングセンターなど事業を幅広くおこなっている企業もあります。

鉄道業界は管理や整備、営業、サービス開発などさまざまな業務があり、就職先としても人気です。

事業を幅広く展開している企業に就職すると希望している業務をおこなえない可能性もあるため、事前にリサーチすることが大切です。

事業内容について

まず、インフラ業界の事業内容についてご説明していきます。

「インフラ」とはインフラストラクチャーの略語で、生活や産業を支える基盤施設という意味があります。

毎日の暮らしや産業活動を支える業種のことを、インフラ業界と呼ぶのはそのためです。

例を挙げると、我々が常に使用している電力や通信施設、道路などが挙げられます。

ほかにも、水道やダム、鉄道などもインフラ業界であり、これらがないと多くの人は困ってしまうことになるでしょう。

もしインフラ業界のサービスが停止すれば、現在の便利で快適な生活や清潔さを保つことはできなくなってしまいます。

そのため、私たちが必要最低限の生活をしていくために、なくてはならない必要不可欠な仕事と言えるでしょう。

就職難易度について

次に、インフラ業界の就職難易度についてご説明していきましょう。

インフラ業界は理系出身者が有利だというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかし、品質管理や営業、接客・販売などは文系出身者が多い傾向にあるため、文系出身だから不利になるということは少ないのが現状になります。

また、大手などでは安定して働けるため、就職難易度は高めに設定されています。

インフラ業界は、サービスの停止が直接人々の生活の質の低下に結びつくため、24時間体制と激務です。

しかし、その分福利厚生が良いため、人気がある業界でもあります。

就職先にインフラ業界を視野に入れるのであれば、自分が目指す企業がどんな人材を求めているのかをしっかりと見極め、アピールすることが重要です。

【インフラ業界とは】インフラ業界の動向

ここまで、インフラ業界の事業内容や就職難易度を紹介しました。

次にインフラ業界の動向についてご紹介していきましょう。

インフラ業界の現状や将来性などについて詳しく解説していくため、就職先としてインフラ業界を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

インフラ業界は、分野によっては世界情勢のほかに、天候などにも左右される場合があります。

そのため、自分が就きたいインフラ業界の分野がある場合には、影響がある情報をしっかりとチェックしておく必要があるのです。

インフラ業界の現状について

まず、インフラ業界の現状についてご紹介していきます。

インフラ業界にもさまざまな事業や業務がありますが、全体的に安定していると言えるでしょう。

その要因として、インフラ業界は生活に必要不可欠なものであるため、景気に左右されにくく、私たちが必要とする限り存在する仕事だからになります。

しかし、2016年4月に電力の自由化、翌年2017年4月からはガスの自由化が行われたように、時代とともにインフラ業界も変化しています。

これまで独占状態だった電気やガス業界が、小売自由化により競争原理が働いたことを踏まえると、ほかのインフラ業界においても今後はわかりません。

そのため、新たな参入企業の可能性も考えて就職先を選ぶことも必要となってくるでしょう。

インフラ業界の将来性について

次に、インフラ業界の将来性についてご紹介していきます。

現状インフラ業界は安定しており、今後も安定は続くと考えられるでしょう。

しかし、将来ずっと同じ形で続くわけではないため、変化に対応する必要はどこかしらで出てくると予測されています。

また、エネルギー資源の枯渇により、ガス・電気・石油などのエネルギー業界は、競争が激しくなっているのが現状です。

また、国内であれば少子高齢化による人口減少が、インフラ業界全体に影響を及ぼしています。

顧客が増える可能性が少ないエネルギー業界では、顧客獲得の競争が激しくなる可能性があるのです。

既存の企業では、新規参入企業との競争でどのように対応をしていくかが今後の課題となっています。

【インフラ業界とは】インフラ業界の特徴

ここまでインフラ業界の現状や将来性について解説しましたが、次にインフラ業界の4つの特徴について詳しくご紹介していきます。

インフラ業界を自分の志望先に選択する場合は、自分のモチベーションとインフラ業界の特徴が合っているのかをたしかめておくことが必要です。

「こんなはずでは...」と後悔することがないように、丁寧に業界研究を進めていきましょう。

まずは、ここで紹介する4つの特徴と、自己分析により知り得た自分のモチベーションを照らし合わせてみると良いでしょう。

経営が安定している企業が多い

インフラ業界の特徴として、最初にご紹介するのは「経営が安定している企業が多い」ということです。

インフラ業界は、人が生活するうえで必要不可欠な社会の基盤となるものが多く、景気に左右されにくいという特徴があります。

よって、経営が安定している企業が多くあり、離職率も比較的低めです。

ただし、人口や社会情勢の影響を受けて、需要が増減する可能性はあります。

たとえば、新型コロナにより在宅勤務が増えたことで、交通サービスの需要が減りました。

ガソリンの使用が減ることによって、燃料共有を担う会社の売上の低下が発生しつつあります。

「常に安定している業界」と思って就職活動を行うと後悔する可能性があるので、事前に押さえておくようにしてください。

保守的な社風の会社が多い

インフラ業界の特徴として、次にご紹介するのは「保守的な社風の会社が多い」ということです。

経営が安定しているため、昔のやり方がそのまま残っているケースが多くあります。

上下関係を重んじる傾向にあると言えるでしょう。

よって、革新的な仕事がしたい人には向いていない業界とも言えるのです。

また、技術の知識は身につきますが、年功序列の風習が根強く残っており、成長できる環境が用意されていない場合もあります。

チャレンジ精神が強く、常に新しいことに挑戦していきたいと考えている方の場合、大きなストレスになってしまうでしょう。

しかし、新規参入企業との競争場面が増えた企業では、保守的な社風を改めることもあるため、インフラ業界の動向を常にチェックしながら企業研究を進めておくと良いでしょう。

福利厚生が厚い

インフラ業界の特徴として、次にご紹介するのは「福利厚生が厚い」ということです。

インフラ業界は他業界よりも市場を独占している傾向にあり、1社ごとの企業規模が大きく経営状態が安定しているため、福利厚生が厚い企業が多くなります。

基本的に残業が少なく、有休も取りやすいです。

そのため、ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい業界と言えるでしょう。

反対に、転勤が比較的多く、また緊急時は復旧作業にあたる必要があるのは大きなデメリットとなります。

インフラ業界は、台風や大雪などといった自然災害の影響を受けやすいため、天候状態を常に気にする必要があります。

しかし、働く場所にこだわらず、普段の休みが多いことが就職先の条件であれば、インフラ業界は向いているかもしれません。

社会への貢献度が高い

インフラ業界の特徴として、最後にご紹介するのは「社会への貢献度が高い」ということです。

繰り返しになりますが、インフラ業界は私たちの日常生活において必要不可欠な存在です。

水道や電気、ガスといったエネルギー業界はもちろん、交通サービスや通信サービスも、現在の生活では欠かせない存在と言えるでしょう。

「自分たちが多くの人の生活を支えている」という実感を持ちやすいことが、インフラ業界の魅力のひとつとされています。

【インフラ業界とは】インフラ業界の職種について

ここまで、インフラ業界の業種について解説してきました。

次は、就職先を決めるうえで重要なインフラ業界の職種についてご紹介していきます。

インフラ業界で欠かせない技術職のほか、縁の下の力持ちである事務職や、企業の売上アップに欠かせない営業職についても詳しく見ていきましょう。

同じインフラ業界であっても、職種によって仕事内容がそれぞれ変わります。

向き不向きも変わってくるため、自分に合った職種を目指せるように知っておくことが大切です。

技術職

インフラ業界の職種について最初にご紹介するのは、「技術職」になります。

空間インフラで欠かせないパイロットをはじめ、港湾施設や道路などの施工管理や設計を行うプラントエンジニア、エネルギーインフラのガス工事の技術者などが挙げられます。

生活を支える土台となる存在である技術職は、専門的な知識・スキルが求められる職種です。

そのため、早めに目指す先を決めてスキルを磨きつつ、必要な資格も取っておく必要があります。

営業職

インフラ業界の職種について、次にご紹介するのは、「営業職」になります。

インフラ業界の営業は、BtoBのルート営業が基本で、新規開拓で見られるテレアポや飛び込み営業はさほど多くはありません。

また、インフラ業界の営業職では、法人や事業者などの法人向けのインフラ設備を商材として提案するのが主な仕事になります。

他業界の営業とは少々異なり、競合他社が比較的少ないため、既存顧客に対しての提案が多いのが特徴です。

事務職

インフラ業界の職種について、最後にご紹介するのは、「事務職」になります。

事務職は主に商材の管理、社内の労務管理、イベントの企画などを行います。

事務職の担当業務は、ほかの業界の企業とそれほど変わりありません。

また、企業によっては営業職の補助としての役割が与えられることもあるため、営業職の方と連携して仕事をする機会があるかもしれません。

目立つような仕事ではありませんが、企業にとって大事な役割を持っています。

 

【インフラ業界とは】働くメリットとは

インフラ業界は比較的安定した就職先として人気がありますが、具体的にどのような魅力があるのかはあまり知られていないかもしれません。

インフラ業界への就職が気になっている方は、働くメリットを知ることが大切です。

メリットを知っておけば熱意も湧きやすくなり、志望動機が書きやすかったり面接での回答もしやすかったりします。

ここからはインフラ業界で働くメリットを4つご紹介します。

インフラ業界が自分に合っているかどうか悩んでいる方、志望動機が思いつかず困っている方はぜひ参考にしてみてください。

業界が安定している

インフラ業界で働くメリットのひとつとして、業界が安定している点が挙げられます。

就職先を探す際、長く働き続けられるかどうか、給与が激しく減るなどの変動がないかどうかは重要なポイントです。

インフラ業界は生活や社会の基盤として欠かせないサービスを提供しており、景気に左右されにくい点が特徴です。

将来的に需要がなくなる可能性も低く、安定した業界を理想としている方に向いています。

社会情勢や災害などの影響で運営が困難な状況に陥る可能性はあります。

ただし、国民が日常生活を送るうえで必要不可欠なライフラインを供給しているため、社会情勢や災害で困難な状況になった場合でも国からサポートしてもらいやすいのがメリットです。

給料形態が明確かつ福利厚生も充実

インフラ業界は給料形態が明確で、福利厚生も充実しやすいメリットがあります。

インフラ業界は景気に左右されにくく、業績も安定しやすい特徴があります。

規模の大きな企業も多く、給与形態が明確でわかりやすく、経営状態の悪化で給与が減るなどのケースに陥りにくい業界です。

また住宅手当が付いたり、自社が提供するサービスを無料または安く利用できたりするなど、福利厚生が充実しやすくなっています。

鉄道や飛行機に安く乗れる、提携しているスポーツジムを無料で利用できるなど、日常生活に直結した福利厚生を提供している企業が多いのも特徴です。

また、ほかの業界に比べて産前産後休業や育児休暇が取りやすかったり、有給休暇が取得しやすかったりするメリットもあります。

社会貢献ができる

インフラ業界で働くと社会貢献ができるメリットを得られます。

インフラ業界はライフラインや鉄道、通信など生活と密接したサービスを提供しているため、人の役に立ちたい、ありがとうと言われる仕事がしたいと考えている方に向いています。

仕事をするうえで、やりがいは働くモチベーションを保つためにも重要なポイントです。

やりがいを感じながら働けると「長く勤めたい」という愛社精神も湧きやすく、社員とも良好な関係を作りやすいなどさまざまな良い影響があります。

インフラ業界は生活との結びつきが強い業務内容が多いからこそ、事務や整備、開発などどの部署で働いても人の役に立てていることを実感できます。

貢献できているという実感は、やりがいや達成感につながるでしょう。

文系理系があまり関係ない

インフラ業界で働くメリットの1つとして、文系理系があまり関係ないことが挙げられます。

文系・理系関係なく、モチベーションの高さや企業研究をしっかり行っていることが伝われば採用される可能性が高いとされています。

専門知識が求められる職種においては理系の学部で学んでいた人が優先されることが多いとされていますが、営業や事務などの仕事においてはあまり関係ないことが多いですよ。

「自分は文系だから/理系だから」と諦める必要がなくしっかりと就活対策を行えば就職できる可能性が高い点がメリットであると言えます。

専門的な知識を身につけることができる

専門的な知識が身につけられる点もインフラ業界で働くことにおける大きなメリットの1つであると言えます。

法律で細かい規制がされていることが多いこの業界の業務においては仕事をしているだけでおのずと知識が身につくことが多いです。

インフラと言っても様々な分野があるため、身につけたい知識をベースに仕事を選んでみることをおすすめします。

これにより仕事をしながら日々学び続けられるため自分が身につけたいと思っていたスキルや知識が意識せずとも身につき、今後のキャリアなどにおいても役立てられる可能性が高いです。

【インフラ業界とは】インフラ業界に向いている人

インフラ業界の業種や職種の次は、具体的にどのような人物がインフラ業界に向いている人なのかをご紹介していきましょう。

インフラ業界に向いている人なら問題ありませんが、向いていない人の場合、続けていくことが難しい傾向にあります。

そのため、自分がインフラ業界に合うかどうかを知り、今後の方向性を決めていくことが必要です。

まずは、自己分析で知った自分の強みと見比べて、素質があるかどうか考えてみると良いでしょう。

責任感が強い人

インフラ業界で働く素質がある人の特徴として最初に紹介するのは、「責任感が強い」ことです。

インフラ業界の仕事は、どの業種であっても社会の基盤を守るために行うものであるため、それ相応の責任が発生します。

そのため、自分に与えられた仕事を達成する使命感や責任感がなくては、思うように仕事をこなすことができなくなってしまう可能性があるのです。

また非常時であれば、たとえ休みであっても緊急対応する可能性があります。

プライベートの時間を削ってでも、自分の仕事に責任を持って対応していく必要があります。

そのため、最後まで責任を持って仕事をやり遂げられる方は素質があると言えるでしょう。

学生時代に、アルバイトや部活、委員会などの仕事を投げ出さず責任を持ってやり遂げられるような方は素質があるかもしれません。

社会貢献がしたい人

インフラ業界で働く素質がある人の特徴として次に紹介するのは、「社会貢献がしたいという意識」です。

インフラ業界の仕事は、国民の生活に直接的な影響を与える重要なものになります。

そのため、「役に立っている」ことを実感しやすい仕事が多数存在します。

人の役に立っていると感じやすい仕事としては、医療・福祉系が代表的です。

しかし、これらと同じくらい、大きなやりがいを実感できると言えます。

たとえば、学生時代にボランティア団体に所属し、人の役に立つことにやりがいを感じることができた方にはぴったりの業界と言えるでしょう。

社会貢献をすることにやりがいを感じる方であれば、インフラ業界を目指すことを視野に入れてみると良いかもしれません。

専門的な知識を身につけたい人

インフラ業界で働く素質のある人の特徴として次に紹介するのは、「専門的な知識を身につけたい人」です。

インフラ業界の企業では、各企業の提供しているサービスに関する専門的な知識をつけることが可能になります。

また、発注者側の観点から設計・施工・管理など幅広く携わることもあるのです。

そのため、専門的な知識や手に職をつけられるというメリットがあります。

一度インフラ業界で専門的な知識を身につけることができたのであれば、たとえ就職先の企業が合わなくても、同じインフラ業界の企業で転職しやすいとも言えるでしょう。

インフラ業界は需要がなくなることが非常に少ないため、インフラ業界で必要とされる専門知識を手に入れた場合、仕事に困ることが少なくなります。

ワークライフバランスを重視したい人

インフラ業界で働く素質のある人の特徴として最後に紹介するのは、「仕事と私生活の調和を重視したい人」です。

インフラ業界は、企業や業種にも左右されますが、定時で帰れるなどプライベートの時間が取りやすいことが多いです。

経営状態が安定しているインフラ業界だからこそ実現できる、インフラ業界ならではの強みとも言えるでしょう。

そのため、プライベートと仕事を分けたい人にとってはぴったりと言えます。

もちろん、非常時の際など、残業を避けられないシーンはゼロではありません。

常に定時に帰れるわけではないので、他業界の企業と同様に、臨機応変に対応する必要があります。

しかし、非常時以外であれば残業や休日出勤なども少ないため、ほかの業界に比べて働きやすいと言えるでしょう。

人と関わるのが好きな人

インフラ業界は顧客や職場の仲間、取引先などさまざまな人と関わりながら業務を進める場面が多いため、人と関わるのが好きな人にとってはメリットの大きい職場です。

たとえば電力業界の営業職であれば個人や企業の顧客と直接対話をしたり、相談を受けたりする場面があります。

開発部門であれば同僚や上司と話し合いながら連携して業務をおこなわなければなりません。

人と関わることが好きな方、コミュニケーション能力の高さに自信がある方はいきいきと働きやすい環境です。

他人との関わりが欠かせない業界なので、1人で黙々と作業するのが好きな方はストレスになってしまう可能性がある点に注意が必要です。

人との関わりが多くてストレスが溜まると、せっかく入社できても長く働き続けられないリスクがあります。

自分がどのように働きたいのかを慎重に考えてみましょう。

マニュアル通りに仕事ができる人

インフラ業界で働くことに向いている人の特徴としてマニュアル通りに仕事ができる人が挙げられます。

インフラ業界の業務は基本的にマニュアルに沿った性格で間違いのない仕事をこなすことが多いです。

つまり、マニュアル通りに業務を行うことに抵抗のない人の方が仕事におけるストレスが少ないと考えられます。

一方で様々な刺激を求め日々色々な業務をこなしたいと考えている人にとってはインフラ業界は少し単調であり、退屈に感じられる可能性があるため他の業界も検討した方が良いかもしれません。

【インフラ業界とは】インフラ業界に向いていない人

ここからは、インフラ業界に向いていない人の特徴についてご紹介していきましょう。

長く続けられる就職先を探すためにも、自分に働く素質があるかどうかを知っておくことは非常に重要です。

人々の生活を支える重要な仕事なため、以下に挙げる特徴に当てはまる方は、インフラ業界を選ぶのは避けた方が無難と言えます。

もし素質がない場合でも、強くインフラ業界を目指したいと考えている方は、一度企業説明会などへ足を運んで理解を深めておくことをおすすめします。

転勤したくない人

ンフラ業界に素質のない人の特徴として、最初にご紹介するのは「転勤したくない人」です。

インフラに関する仕事は、日本全国に住んでいる人々の生活を支える重要な役目を果たしています。

企業によって異なるものの、別の事業所・支店などに転勤を命じられることも少なくありません。

インフラの事業所・支店は基本的に全国にあり、どこに配属されるかはわかりません。

「転勤したくない」「実家や自宅から遠いところには勤めたくない」という人には向いていないと言えるでしょう。

また、引越しによる環境の変化についていくことが難しい人にも、あまりおすすめできません。

なお、福利厚生がほかの業界よりも整っていることが多く、移動費用を自分で支払うケースはほとんどありません。

年功序列制度が嫌な人

インフラ業界に向いていない人の特徴として、次にご紹介するのは「年功序列制度が嫌な人」です。

インフラ業界は、安定しているがゆえに老舗企業が多く、上下関係が厳しいところがあります。

年齢や勤務期間によって判断されてしまい、昇進や昇給の機会に恵まれないことがあるのも事実です。

しかし、逆に言えば、年齢によって昇格があるということにもなります。

長く同じ企業で勤務し続けることが可能であれば、将来的に昇進していくことはほとんど確定しているため、ゆっくりとキャリアを積んでいきたい人には向いていると言えるでしょう。

しかしそうではなく、自分の実力に合った昇給や給料を希望する人には、インフラ業界の企業は向いていないかもしれません。

保守的な企業が嫌な人

インフラ業界に向いていない人の特徴として、最後にご紹介するのは「保守的な企業が嫌な人」です。

インフラ業界は、基本的に新しいチャレンジを望まない傾向にあります。

最近は時代の変化に追いつくよう、新たな取り組みに力を入れる企業も増えていますが、それでも前例踏襲の業務が多く、人によっては仕事に刺激がないと思ってしまうことがあるかもしれません。

また、いろいろな仕事をして成長したいと考える人には向いていないと言えるでしょう。

しかし、同じ作業を日々黙々とこなすことが好きな方や得意な方、変化が苦手な方にとっては働きやすいところでもあります。

そのため、実際に応募する前にきちんと自己分析を行い、自分に合っているかチェックしておく必要があると言えます。

【インフラ業界とは】インフラ業界に就職するためにすべきこと

インフラ業界について業種や職種を知り、自分がインフラ業界に向いていると感じた方のために、インフラ業界に就職するためにすべきことをご紹介していきましょう。

就職活動中は、やるべきことが多く時間が限られているため、早めに始めておくことが必要となってきます。

自分にとって何が足りていないのかを確認して、必要なことを準備していきましょう。

インフラ業界を目指すために必要なことを4つ解説しますので、それぞれチェックしてみてください。

業界研究を行う

最初にご紹介するのは、「業界研究を行う」ということです。

業界研究をしておくことは、インフラ業界でなくても重要なことであります。

しかし、インフラ業界には多くの企業・職種があり、それぞれ行うことや求められることが変わってくるので、時間をかけて研究する必要があります。

しっかりと業界研究をして、自分にとって必要な情報を集めておきましょう。

もし時間に余裕があれば、業界研究と一緒に企業研究も実施してみてください。

自己分析をする

次にご紹介するのは、「自己分析をする」ということです。

企業研究や業界研究とともに、自己分析も必要不可欠です。

自己分析により、自分がインフラ業界に向いているのかどうかを知ることができるため、なるべく早めに済ませておくようにしましょう。

自己分析は、どの業界に就職する際であっても重要であるため、インフラ業界を目指すことがなくても活用することができます。

就職活動の軸を決める非常に大切な要素でもあるため、念入りに行うことをおすすめします。

スキルを身につける

インフラ業界を狙っている方は、時間があるときに必要なスキルを身につけておくようにしましょう。

技術者につきたい人は、あらかじめ電子工学や情報処理といった、インフラに必要なスキルを身につけておく必要があります。

のため、インフラ業界を目指すことを決めた場合は、その業種でどんな資格が必要とされるのかを調べておくと良いでしょう。

また、資格取得をしておくと就活も有利になるため、早めに資格取得のための勉強をしておくことをおすすめします。

ガス主任技術者

インフラ業界で働くにあたっておすすめの資格の1つとして、ガス主任技術者が挙げられます。

ガス工作物の工事やメンテナンスに関わる現場において、危機管理意識を持って保安や監督を行うために必要とされている資格です。

工場内にあるガス設備の保守やメンテナンスを担当することも可能であるため、取得しておくと業務の幅が非常に広がります。

ガス関連会社やライフライン会社を目指している人におすすめできます。

合格率は甲種、乙種、丙種いずれも20%前後と高くはありませんが、資格の有用性からぜひとも取得しておきたいところです。

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士も、ガス会社に就職したいと考えている人におすすめできる資格です。

1級と2級、どちらも合格率は50%から60%程度とされており、低くはありませんが、ある程度対策してから望まなければ合格は難しい資格です。

配管工事の施工管理に関わる高い技術と知識を持つ専門家として認められる国家資格のため、需要は高いです。

管理技術者や主任技術者など責任ある職務を任されやすくなるだけでなく、社内の評価が上がり、収入も上がりやすくなるなど様々なメリットがあるため、ぜひとも合格を目指したい資格の1つであると言えます。

電気主任技術師

電気主任技術士の資格は特に電力系の会社に就職したいと考えている人におすすめできる資格です。

電験三種から電験一種まで3つの資格が存在しており、最も難易度が高いのは一種です。

そのため、電験三種は電気主任技術を目指す人が最初に挑戦する資格試験ですが、合格率は10%以下と非常に難易度が高めであるため、専門的な知識が求められます。

電験三種を取得できれば受電設備や配線など電気設備の保安監督ができるようになるため、また電気設備を設けている事業主は電気技術者を保安監督者として選任しなければならないため、社会的にも認知度と評価が非常に高く、資格そのものが「電験」という名称で呼ばれることもあるほど需要が高い資格です。

電気工事士

電気工事士は電気に関する資格の中でも一般的なものですが、国家資格であり、第二種電気工事士とその上位の資格である第一種電気工事士の2種類が存在します。

第2種電気工事士は受験資格は特になく、誰でも受験可能であり、取得できれば小規模な店舗や一般住宅、事務所などの配線工事や電気設備工事を担当できます。

ただし、工事で扱える電圧は600Vまでのため注意が必要です。就活において有利になる可能性は非常に高い資格です。

第一種電気工事士は第2種電気工事士の上位資格であり、取得できればほとんど全ての電気工事を担当可能です。

必要な受験資格は特にありませんが、免状の交付を受けるためには実務経験が3年以上必要です。また、こうした資格には珍しく、第二種電気工事士に合格していなくとも第一種の電気工事士の資格受験は可能です。

ITパスポート

ITパスポートはエンジニアになりたい人だけでなく、ITの基礎知識を身につけたい一般の方にもおすすめできる資格です。

難易度はそこまで高くないとされており、合格率は50%ほどです。

IT技術を活用する側の知識の証明となり、基本的なITリテラシーを向上させたいと考えている人や、IT技術活用の幅を広げたいと考えている人におすすめの資格です。

一言で言うならば、ITに関する基本的な知識を幅広く身につけていると証明できる資格と言えます。

基本情報技術者試験

ITパスポートと混同されやすい資格の1つとして基本情報技術者試験が挙げられますが、最も大きな違いは、問われる能力です。

ITパスポートがITを活用する側に必要な能力を問われる一方で、基本情報技術者試験はIT技術を用いて問題解決を図る、つまりエンジニアとしての基礎力が求められる資格です。

合格率もITパスポートとは異なり20%から30%ほどであり、ややITパスポートより難しいです。

ITエンジニアを目指している人のための登竜門的な資格であると言えます。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ネットワーク製品として幅広いシェアを持っているシスコシステムズ社が主催している認定資格のことです。

シスコシステムズ社の製品を使ったネットワークの設計スキルや構築スキル、運用スキルを証明することができます。

試験の区分はレベルと分野ごとに分かれているため、自分にあった資格から受験することをおすすめします。

また、試験に合格するための公式のカリキュラム、Eラーニングや講義、演習なども用意されているため、比較的勉強しやすい資格の1つです。

就活エージェントに相談する

書類が通らない」「面接を突破できない」といったことで悩んでいる方は、就活エージェントに相談してみましょう。

企業分析や自己分析、ES作成といった作業を1人で行うのは非常に大変です。

ほかにも、限られた時間の中で行うことはたくさんあります。

就職活動で特に重要なことは、効率的に進めることです。

就活エージェントに相談をすると、専属アドバイザーが企業紹介から面接練習まで、幅広い就活に関するサポートをしてくれます。

就活を有利に進めることができるので、気になる方はぜひ利用してみてください。

就活エージェントに興味のある方はこちらからどうぞ。

おわりに

今回は、私たちの生活を支えているインフラ業界について詳しく解説しました。

インフラ業界に携わる人たちは、私たちの生活を支える重要な仕事を日々行っています。

そのため責任が重く、つらく感じることも多々あります。

しかし、その分福利厚生など待遇が良く、また大きなやりがいも感じられるため、自分に向いていると感じた方はぜひ就職先のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

ただし人気の業界なため、不安な方は就活エージェントの利用も検討してみてください。

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