・志望動機の嘘ってばれる?
・面接官が何を見いているのか
・内定を取りたい人
・評価基準を知りたい人
はじめに
就活を進めるにあたって、少しでも企業に良い印象を与えたいと思い、志望動機において嘘を混ぜても良いか検討している人も多いでしょう。
そこで今回は、実際に志望動機に嘘を混ぜるとばれてしまうのか、ばれないためにはどうすれば良いか、ばれた結果どうなるのかについて詳しく紹介します。
志望動機は何を伝えるの?
志望動機に嘘を混ぜることについて話す前に、まず志望動機が何を伝えるものであるのかという大前提を説明しておきます。
結論として、志望動機は自分自身を実際よりもはるかによく見せるためのものではありません。
企業側が重視しているのは、就活生がどのような人柄なのか、求める人物像にマッチしているかという点です。
したがって、最も重要なのは、企業研究によって得られた内容を組み込んだ上で、自分が企業にとってどのようなメリットを持つ人材なのかを伝えることです。
嘘で塗り固めて、無理に良い印象を与えようと工夫する必要はありません。
志望動機で嘘はばれる?
志望動機において嘘を含めるとばれてしまうのか、多くの方が気になっていることでしょう。
以下の見出しで詳しく紹介します。
ほとんどばれてしまっている
結論として、ほとんどの可能性でばれてしまっていると思っておいた方が良いでしょう。
なぜならば、面接官はこれまで多くの就活生を相手にしてきており、嘘をついている場合はどのような仕草をするのか、どのような決まり文句を使うかなどを理解しているからです。
もちろん、それはあくまで「傾向」であり、面接官の判断が全て正しいとは限りません。
しかし、人事担当の方が一般の人よりも嘘を見抜く能力に長けていることは多いため、「基本的に、嘘はばれる」と思っておいた方が良いです。
本音を言った方が良いの?
では、志望動機を作成する際は本音を言った方が良いのでしょうか。
全てを正直に話せば良いのか、ある程度建前も意識しなければならないのかについて、次の見出しで紹介します。
建前を意識して文章を作ろう
結論として、建前を意識して文章を作ることが重要です。
例えば、就活において1つも嘘をついてはならないのならば、第5志望の企業を受ける時に「御社は第5志望です」などと失礼なことを言わなければなりません。
あまりにも正直に話しすぎてしまうと、常識がない人物であると思われてしまい、内定の確率は大幅に下がります。
したがって、志望順位については、嘘をついても問題ありません。
「御社が第一志望です」と述べましょう。
ただし、「御社が第一志望です」と言ったところで必ず受かるわけではありません。
しかし、正直になることを意識しすぎるあまり、失礼な言い方はしないようにしましょう。
どうやって嘘を見抜いているの?
では、面接官はどのように嘘を見抜いているのでしょうか。
様々な経験則に基づいて嘘であるかどうかを判断している人も多いですが、最も嘘を見抜きやすい方法として、多くの面接官が採用している方法は以下の通りです。
深堀り質問
結論として、多くの面接官は深掘り質問を活用して就活生の嘘を見破ろうとしています。
志望動機について説明してもらった後、その内容をもとにより深い質問を行い、嘘をついているかどうかを判断しているのです。
例えば、エピソードを詳しく説明してきた就活生に対しては、本当にそのエピソードを経験している人しかわからないような質問をします。
その回答をもとに、本当にその経験をしたのか、嘘をついていないかどうかを判断しています。
深掘り質問の回答の内容や他のESや面接での回答を照らし合わせて、嘘をついているかどうかを知ろうとしているのです。
志望動機を作成する時にすること
志望動機を作成する際に嘘を混ぜるとばれる理由などについて理解できたところで、続いて志望動機を作成する時に行いたいことを紹介します。
以下の3つのステップをこなした後に作成すると、より質が高く、良い印象を与えられる志望動機を作成できます。
step1自己分析
まずは自分にどのような強みがあるか、どのような経験をしてきたのかを自己分析で洗い出してみましょう。
自分のスキル、価値観、経験を深く理解することで、企業に対して具体的で説得力のある志望動機を作成できるようになります。
例えば、自分が過去に取り組んだプロジェクト、アルバイト、ボランティア活動などを振り返ってみて、その中で何を学び、どのように成長したかを明確にします。
友人や家族に自分の強みや特徴を聞いてみることも良いでしょう。
また、自己分析ツールを利用することで、自分の性格や価値観を客観的に把握することもできます。
自己分析で得られた情報をもとに、自分が企業にどのように貢献できるかを考え、志望動機に反映させるようにしましょう。
step2業界研究
自分のことについて理解できたら、自分が目指す業界についての研究も行わなければなりません。
業界研究は自分がどのような業界で働きたいかを明確にするための重要なステップです。
業界の現状や将来の動向、課題点、どのような企業が大手であるかなどを理解することで、自分がその業界でどのように貢献できるかを具体的に考えられるようになります。
例えば、志望する業界のニュースやレポートを読み、その業界が直面している課題や成長するためにはどのような対策をしなければならないのかについて把握するようにしましょう。
また、業界の成功事例などを研究することで求める人物像を理解することもできます。
これらの情報をもとに、自分の強みや経験がどのように業界に役立つかを考え、志望動機に組み込むことで、より具体的で説得力のある志望動機を作成できます。
step3企業研究
業界について研究を行い、絞ることができたら、その中でもどの企業に行きたいのかについて選び、研究を進める必要があります。
企業研究は志望動機を企業ごとにカスタマイズするための重要なステップです。
各企業が求める人物像や企業文化はそれぞれ異なるため、理解する必要があります。
自分がその企業でどのように貢献できるかを、具体的に考えるようにしましょう。
企業の公式サイトや採用ページ、ニュース、企業のビジョンやミッション、最新のプロジェクトでの成果を把握することが重要です。
また、企業の説明会やインターンシップに参加すれば、実際の社員や職場の雰囲気を感じることもできるため、より具体的にイメージを持てるようになります。
企業ごとの違いや特徴を理解し、それを志望動機に反映させることで企業に対して自分の意欲や適性をわかりやすくアピールするようにしましょう。
志望動機を書く時に多少の嘘がばれない対策
ここまで何度も説明しているように、「志望動機には一切嘘を混ぜてはならない」というわけではありません。
限られた文字数や時間で志望動機を説明するには、伝わりやすくなるよう、少し話を改変する必要があることもあります。
そこで、以下の3つの点を踏まえた上で志望動機の嘘がばれないよう対策しましょう。
話に一貫性を持たせる
志望動機に限らず、嘘をつく時に矛盾点があるとすぐにばれてしまいます。
したがって、話に一貫性を持たせるようにしましょう。
面接官は就活生の話に矛盾がないかを厳しくチェックしています。
特に深掘り質問を通じて就活生のエピソードが一貫しているかどうかをしっかりと確認していることが多いです。
そのため、エピソードに一貫性を持たせることで話の信憑性を高め、嘘がばれるリスクを減らすようにしましょう。
一貫性を持たせるためには、志望動機や過去の経験をしっかりと分析し、他の質問にも矛盾なく答えられるように準備することが重要です。
一貫した話をすることで、自分自身の強みや価値観がより明確に伝わり、内定獲得の可能性も高まることでしょう。
また、志望動機だけでなく、自己PRやガクチカと内容が矛盾していても嘘がばれてしまうため注意が必要です。
他のエピソードも用意する
面接で志望動機について聞かれた際は、1つのエピソードを話すことが一般的ではありますが、深掘り質問のために複数のエピソードを準備しておくことも重要です。
基本的に、志望動機について聞かれた際に話すエピソードは1つで問題ありません。
しかし、対策をしていないと、深掘り質問をされた際、つまり「他にあなたの強みや志望動機の強さを表現するエピソードがありませんか?」などと聞かれた際、うまく答えられなくなってしまいます。
そこで、もう1つ、または2つ程度エピソードを用意しておきましょう。
ただし、自分の強みを一貫して表現できなければ何が言いたいのか相手に伝わりにくくなってしまうため、それぞれの話に一貫性が必要です。
本音を言い換えるようにしよう
志望動機に嘘を混ぜなければならない場合、例えば福利厚生や給料の高さで企業を選んでいる場合は、本音を言い換えることをおすすめします。
例えば「給料が良いからその企業に入りたいと思っている」という人は、お金を稼ぐことが仕事のモチベーションということです。
したがって、志望動機には「業績を残した場合に正当に評価される環境であることに魅力を感じた」などの言い方で伝えるようにしましょう。
モチベーションの高さが伝わるだけでなく、「適当に考えた志望動機ではない」ということも伝わるようになります。
面接で嘘がばれた時に考えられるパターン
続いて、面接で嘘がばれた時にどのようなパターンが考えられるのかについても説明します。
面接中に嘘がばれたかどうかは分からないことが多いですが、どのような場合に選考に良くない影響があり、どのような場合には特に影響がないのかについて理解することで少し落ち着いて面接を受けられるようになります。
選考に良くない影響がある場合
選考に良くない影響が出る嘘とはどのようなものかというと、具体的なエピソードすべてが嘘だった場合です。
例えば、自分が全く経験していないことをまるで経験したかのように話すと、それが深掘り質問で露呈してしまいます。
面接官は就活生の話に矛盾がないか詳細に突っ込んで質問をしてきます。
その際、嘘をついていると一貫性がなくなり、話の整合性が崩れてしまうのです。
これが発覚すると就活生の信頼性は大きく損なわれ、選考過程でマイナス評価を受ける可能性は非常に高いです。
また、嘘が発覚した場合、その場での信頼回復はほとんど不可能であり、内定の確率が一気に低くなります。
このような事態を避けるためには、事実に基づいたエピソードを用いることがおすすめです。
多少数字を盛るなどの嘘は問題ありませんが、全てでっち上げの話を提示することは絶対にやめましょう。
選考に特に影響がない場合
もしばれてしまったとしても選考に特に影響がない嘘というのが、事実を少し盛る嘘の場合です。
例えば「ゼミの活動で30人の方にインタビューをした」というエピソードを「50人」と話す程度の嘘は、選考にあまり影響を与えません。
この手の嘘は話の信憑性を大きく損なわないため、面接官にとっても許容範囲内だからです。
しかし、重要なのは、エピソード自体の信憑性よりも、そのエピソードから何を学び、どのように成長したかを伝えることです。
人数や規模を少し大きく見せることで話のインパクトを強められると思うかもしれませんが、それが本質的な内容や学びに影響を与えない限り、特に大きな問題にはなりませんし、反対にメリットもありません。
面接官は就活生の人柄や価値観、経験から得た学びを重視しているため、少し盛る程度の嘘は選考において大きな障害にはなりにくいです。
過度に誇張することは避け、適度な範囲で誠実さを保つようにしましょう。
面接で見られているポイント
ここまで面接において志望動機を話す際に嘘を混ぜるとどのような影響があるのかについて見てきましたが、面接において企業の採用担当者が重視しているポイントはどのようなものでしょうか。
何を見られているのか、どのように答えたら良いのかわからない人も多いでしょう。
そこでおすすめなのは以下の記事です。
面接で志望動機を質問された際の答え方についても徹底的に紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
就活に困ったら就活エージェントに相談しよう
ここまで志望動機に嘘を混ぜる際の注意点やばれた場合の影響、志望動機を作成する際のステップなどについて紹介しましたが、志望動機に何を書いて良いのかわからないと悩んでいる人も多いでしょう。
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まとめ
今回は志望動機に嘘を含める際の注意点やばれる可能性、ばれた場合の影響などについて紹介しました。
結論として、「絶対に志望動機に嘘を混ぜてはならない」というわけではありませんが、完全なるでっち上げや必要のない誇張は避けることをおすすめします。
誠実に自分の人柄やスキルをアピールし、入社後とのギャップがないようにしましょう。