明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・面接で効果的な得意科目の選び方
・得意科目でアピールする際のポイント
・得意科目を伝える際の注意点
・科目別回答例6選
・企業の面接を予定している人
・得意科目を考えている人
・得意科目を聞かれた際、どう答えたらいいか分からない人
エントリーシートでは、志望動機や自己PRなどの項目に加えて学生時代の得意科目を聞かれる場合があります。
得意科目と言われても、正直に得意だった科目を伝えたら良いのか、企業に合わせてウケの良い回答にするべきなのか悩んでしまう人は多いでしょう。
この記事では、エントリーシートでよく聞かれる得意科目について、どのように答えたら良いのか、科目別の例文をご紹介します。
エントリーシートで得意科目について聞かれて困っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次[目次を全て表示する]
【面接で得意科目を上手く伝える方法】企業が得意科目を聞く理由
- 話題作りのため
- 学生の人柄を知るため
- 業務の適性を見るため
- 強み・弱みを知るため
まずは、企業がエントリーシートで得意科目を聞く理由について見ていきましょう。
エントリーシートで効率良くアピールするためには、企業が聞きたいポイントについて押さえておく必要があります。
企業が得意科目から何を知ろうとしているのか、どのような目的があるのか把握しておきましょう。
話題作りのため
エントリーシートの項目で得意科目について企業の採用担当者が聞くのは、面接に向けた話題作りのためです。
面接は、人生でそう経験するものではありません。
就活で初めて経験するという人が多く本番で学生が緊張してしまい、質問への受け答えがスムーズにできない場合があります。
一方で、自分が好きなことや得意なこと、興味があることであればスラスラ話せるという人は多いでしょう。
志望動機や自己PRなど、就活と関係のある内容からは少し離れた得意科目の話で緊張をほぐし、学生が話しやすい雰囲気で面接をするために選考書類で聞かれる場合があるのです。
そのため、その科目について知らない人にも説明しやすく、話題性のあるエピソードを選ぶと良いでしょう。
学生の人柄を知るため
得意科目について企業の採用担当者が聞く理由は、学生の人柄を知るためでもあります。
得意科目を聞けば、学生の興味や志向の判断が可能です。
人柄がわかると、自社の社風に合うのか、入社後に貢献できそうかなどを見えてきます。
また、その人が好きな科目、得意な科目にどれだけ熱量を傾けているのか、どのような紹介の仕方をするのかを見ればやりたい業務への取り掛かり方などもイメージできるのです。
得意科目に関するエピソードを説明することはその企業に自分について知ってもらう、自分を売り込むことにもつながるため、入社への熱量や意欲を示す指標にもなります。
そのため、得意科目という一見就活に関係のなさそうな項目でも文章を作る際に手を抜くことはできません。
業務の適性を見るため
得意科目について企業の採用担当者が学生に聞く理由は、自社の業務への適性を見るためでもあります。
入社に対して意欲が高い学生であっても、業務への適性が伴っていなければ採用後の教育コストは計り知れません。
得意科目には、学生の能力や興味関心のある分野が反映されています。
そのためエントリーシートでの回答を参考に、自社の業務に適性があるのか、その企業や業務で活躍することはできるのかを確認しているのです。
得意科目から適性を読み取れないと落とされるというわけではありませんが、採用や入社後の配属先を決めるにあたって1つの指標になっていると言えます。
そのため、企業の採用担当者にどのように評価して欲しいかを考えて科目を選ぶと良いでしょう。
強み・弱みを知るため
企業は、得意科目を聞くことで学生の強みを知ろうとしています。
企業視点で見れば、あなたが得意と認識している科目を知ることで、スキルとして武器になる部分や思考の傾向などを把握できるからです。
一方で、同時に苦手科目について聞かれるケースも多くあります。
その場合、弱みや苦手なものをどう認識し、どう対処しようとしているのかを見たいという意図があるため、弱みとの向き合い方を述べるようにしましょう。
このように、企業が「科目」についての質問を向けてきた場合には、あなたの強み・弱みを知りたいと考えているケースが多いです。
面接対策はまず初めに自分の面接力を知ろう
面接対策としてまず最初に知るべきことは面接に対する自分の適応力です。
面接で必要なスキルの中で、自分に今何が足りないのかを把握しておくことで、効率的に面接対策ができます。
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【面接で得意科目を上手く伝える方法】得意科目の選び方
- 得意な科目
- 自分が興味を持っている科目
- エピソードが伝えやすい科目
- 志望する業務と関連性がある科目
続いて、エントリーシートに記入する得意科目の選び方について見ていきましょう。
得意科目はさまざまな選び方があり、自分が伝えたい内容によって選び方を変えると効果的です。
自分の人柄について伝えたいのか、自分がその企業に適していると伝えたいのか、持っているスキルについて伝えたいのかによって選び方を使い分けましょう。
得意な科目
エントリーシートで得意科目について聞かれた場合は、正直に自分の得意科目を書きましょう。
科目によって志望する業務との関連性は変動し、関連性が高くスキルにつながるような科目も存在します。
しかし、基本的にこれを提示しておけば企業からの評価が高くなる、といった科目は特にないため、自分の得意科目を書くのが得策です。
本来の得意科目を通して、どういった部分で企業に対して活躍・貢献できるかを話すことができれば、十分自分のスキルに関するアピールになります。
業務に一見関係なさそうな科目から企業へのアピールにつなげるスキルはむしろ重宝されるため、荒唐無稽にならない程度に得意な科目から自分が企業に対してできることを書きましょう。
自分が興味を持っている科目
エントリーシートに書く科目は得意とまではいかなくとも、興味を持っている科目を書いても構いません。
得意科目の質問では、学生のスキルや能力よりも人間性の方が重視されています。
学生が持っている価値観などを見ているため、自分がどのような科目や分野に興味を持ってきたか、どのように取り組んできたか人間性を伝えると良いでしょう。
ただし、興味があるだけでまったく触れたことがなく詳細を説明できない科目を挙げてしまうと深掘りされたときに対応できません。
きちんと説明できないと、本当に興味がある科目であっても実際はそこまで好きではないのでは、と疑われてしまいます。
ある程度触れたことがあり、知らない人に聞かれても詳しく説明できる科目を選ぶと良いでしょう。
エピソードが伝えやすい科目
面接の際に深掘りされて対応できるのであれば、得意科目や興味のある科目ではなく、自分にとってエピソードが作りやすい科目や伝えやすい科目でも構いません。
この質問の回答で大切なのは、エピソードを通して説得力を持たせることです。
そのため、キャッチーなエピソードや伝えやすいエピソードがある科目を選べば、企業の採用担当者の興味を惹き自分という人間が伝わりやすくなります。
ただし、実際に経験していないエピソードを捏造するのはおすすめできません。
たとえ面白いエピソードであっても、面接で深掘りされた内容で答えに詰まってしまうようでは採用担当者の印象は悪くなります。
嘘をついてもバレてしまう可能性があるため、エントリーシートには正直な内容を書きましょう。
志望する業務と関連性がある科目
どうしても企業へのスキルや能力などのアピールにつなげたい場合は、志望する業務と関連性のある科目を選ぶと良いでしょう。
得意科目と業務との間につながりがあれば、入社後に活躍してくれる人材である可能性を感じてもらえます。
海外との取引がある場合は英語、経理など数字を扱う業務は簿記や会計、設計に計算が必要な仕事などは数学、IT系の企業であればプログラミングなど、現場での業務に応用できるような科目を挙げましょう。
ただし、書かれているエピソードなどを見てたしかに得意であることを納得できる内容になっていなければ「狙いすぎている」といった印象を抱かれる可能性があります。
そのため、他の選び方と比べてエピソード選択の難易度は上がるため注意が必要です。
【面接で得意科目を上手く伝える方法】得意科目を伝えるときのポイント
- 専門用語は使わない
- 実際の業務に活かせることをアピールする
- エピソードとともに得意になったきっかけを伝える
- 得意科目と強みを関連付ける
- 簡潔に伝える
- 得意になったきっかけを書く
続いて、エントリーシートに得意科目を書く際のポイントを紹介します。
面接において、得意科目を効果的に伝えることは、面接の合否を左右する要素にもなり得ます。
ここでは、面接で得意科目を上手く伝えるための5つのポイントを紹介します。
あなたの得意科目がより魅力的に映り、面接官に強い印象を残すことができるような回答法をマスターしましょう。
専門用語は使わない
得意科目は高校で習った科目でも、大学で聴講したり研究したりした科目でも構いません。
ただし、大学のように専門的な期間で学んだ科目を選ぶ場合は書き方に注意しましょう。
企業の採用担当者は、必ずしもその科目を知っているとは限りません。
業務に関係のある科目であっても、人事の担当者の場合はよく知らない場合もあります。
そのため、科目の詳細を知らない人でも理解できるよう平易な単語に書き換え、どのような人が読んでもわかりやすい文章を目指しましょう。
実際の業務に活かせることをアピールする
企業の採用担当者は、得意科目に関する質問で将来自社内で活躍できそうかどうかも見ています。
そのため、得意科目が業務内容につながるように伝え方を工夫すると良いでしょう。
一見業務と関係のない科目のように見えても、伝え方次第で将来の活躍をアピールできます。
関連なさそうな話題をつなげて納得させる能力は営業など人の興味を引く業務などにも応用できるため、採用担当者からのポイントも高いです。
ただし、あまりに関係のなさすぎる話題を無理矢理つなげても説得力は与えられないため注意しましょう。
エピソードとともに得意になったきっかけを伝える
得意科目をただ単に伝えるだけでは、その科目に対する情熱や関心の深さが伝わりにくいかもしれません。
面接官に得意科目の魅力を理解してもらうためには、なぜその科目が得意になったのか、具体的なエピソードを交えて説明することが重要です。
たとえば、特定の課題に取り組んだ経験、あるいはその科目に関連する興味深い出来事など、具体的なエピソードを紹介することで、得意科目に対するあなたの情熱や取り組みが伝わり、説得力が高まります。
得意科目と強みを関連付ける
得意科目があなたの個人的な強みや特技と関連している場合、それを明確に伝えることが重要です。
例えば、数学が得意なら、その論理的思考能力がどのようにビジネスシーンで役立つか、または文学が得意なら、その創造力や表現力がどのようにコミュニケーション能力に貢献するかなどを伝えましょう。
得意科目がどのように実務能力に結びつくかを示すことで、面接官に対してより具体的で説得力のあるアピールができるでしょう。
簡潔に伝える
得意科目について語る際は、簡潔さも非常に重要です。
自己PRや学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)と比較して、得意科目は企業にとっての重要度が必ずしも高くない場合があります。
そのため、得意科目について長々と語ると、面接の限られた時間内で他の重要なポイントを伝える機会を逃してしまう恐れがあります。
また、話が長くなりすぎると、まとまりがないと捉えられる可能性もあります。
得意科目については、ポイントを絞り、簡潔に、しかし効果的に伝えることを心がけましょう。
【面接で得意科目を上手く伝える方法】得意科目別面接官に与える印象
続いて、得意科目別に面接官に与える印象について紹介します。
皆さんの得意科目はそれぞれ異なるでしょうが、どの科目について話すとどのような印象を与えられるのかを詳しく解説します。
自分の得意科目について話す際、どの点を強調すればよいかの参考にもなるため、ぜひ活用してください。
英語
英語が得意な人は国際的な視野を持ち、グローバルな環境でも活躍できる人物として評価されやすいです。
特に海外との取引が多い企業や、多国籍なチームで働く機会が多い職種では高い英語力が武器になります。
また、言語の習得には継続的な努力が必要なため「英語が得意=学習に対する積極性や忍耐力がある」と判断されるでしょう。
そして、英語を学ぶためには座学だけでなく会話の実践も必要不可欠であるため、多くの人とコミュニケーションを取る必要があります。
そのため、コミュニケーション能力の高さも同時に伝わる可能性が高いです。
数学
数学が得意な人は論理的思考力や問題解決能力が高いと評価されるでしょう。
特に、数式やデータをもとに分析を行う力は金融業界、IT業界、コンサルティング業界などで求められるスキルです。
また、数学的なアプローチを活かした論理的な説明ができる人は「説得力のある説明ができる」と判断されることも少なくありません。
統計や確率の知識がある場合はデータ分析のスキルにもつながるため、マーケティングや経営戦略の分野でも活躍できると評価されるでしょう。
数的処理に抵抗がない人は貴重であるため、的確にアピールできれば、多くの企業から高く評価されます。
国語
国語が得意な人は文章力や表現力に優れ、情報を的確に伝える能力があると評価される傾向にあります。
特に、文章を論理的に理解し、分かりやすく伝える力は営業や企画、広報などの職種を目指す際に評価を受けやすいです。
また、読解力が高い人は相手の意図を正しく理解し、的確な対応ができる可能性も高いため、対人スキルの高さも同時にアピールできるでしょう。
さらに、論理的な文章を書く力は報告書の作成やビジネスメールのやり取りなど、社会人として必須のスキルです。
文章を通じて相手を納得させる力や、物事を分かりやすく伝える能力に自信がある人は、ぜひアピールしましょう。
生物
生物が得意な人は観察力が高く、細かなディテールに気付く力があると評価される傾向にあります。
また、生物の学習では実験や研究を通じて科学的なアプローチを学ぶため、論理的に物事を考える姿勢が養われていると判断されることも多いでしょう。
医療、食品、環境関係の業務では専門知識を活かせるだけでなく、慎重に業務を進める姿勢も評価される可能性が高いです。
また、生物は生き物を扱う学問であるため、生命や自然への関心が高い人が多い傾向にあります。
医療やバイオテクノロジーなど、人々の生活に貢献できる分野に興味を持つ姿勢を示せば、関連業界を目指す際、志望動機の説得力を高めることが可能です。
物理
物理が得意な人は論理的思考力や課題解決能力に優れていると評価される傾向にあります。
特に、エンジニアや製造業、IT分野においては物理の知識を活かして理論的に物事を分析し、解決策を導き出す力が求められます。
また、物理の学習では数式や実験データをもとに考察する機会が多いため、論理的な思考力を持ち合わせていると判断されるでしょう。
さらに、電気・機械・材料などの分野に関心があることを示せば、技術職や研究開発職を志望する際にも、強みとしてアピールできます。
物理的な現象を応用して問題を解決する力は多くの理系職種で特に重視されるポイントとなるでしょう。
化学
化学が得意な人は実験や研究を通じて正確さや慎重さを身につけていると評価される可能性が高いです。
特に、化学メーカー、製薬会社、食品業界などでは化学の知識を活かして製品開発や品質管理を行う場面が多いため、専門性の高さが大きな強みとなります。
また、化学の学習では理論と実験を組み合わせて結果を導き出すプロセスが求められるため、論理的に考えながら手を動かす力も養われたはずです。
細かい作業を正確にこなす能力や、データをもとに分析する力があることも同時にアピールすると、研究開発や技術職に適していると判断される可能性が高まります。
社会(歴史系・現代系)
社会科目が得意な人は広い視野と批判的思考を持っていると判断される傾向にあります。
歴史が得意な方は「過去の事例をもとに現代の問題を考察できる」「論理的に物事を分析する能力がある」と評価されるでしょう。
一方、現代社会が得意な場合は時事問題や経済・政治に関する関心が高いということであるため「情報を整理し、活用するスキルがある」と評価されます。
また、社会科目は単なる暗記ではなく、因果関係を理解しながら考える力が求められます。
問題解決能力や客観的な視点を持っていることも同時に示せば、より良い印象を与えられるでしょう。
体育
体育が得意な人は体力や精神力が強く、チームワークを大切にする人物として評価される可能性が高いです。
特に、運動部の経験がある人は目標に向かって努力する姿勢や、仲間と協力しながら成果を出す力をアピールできるでしょう。
また、体育の学習を通じて、リーダーシップや協調性を身につけたことを分かりやすく伝えれば、組織の中で活躍できる素養があると判断される可能性が高いです。
接客業など、人と関わる仕事を目指す場合は特に明るく前向きな印象を与えやすく、強みとしてアピールできるでしょう。
簿記・会計
簿記や会計が得意な人は正確性や注意深さがあり、数字に強い人物として評価されることでしょう。
特に金融業界や経理・財務系の仕事では簿記の知識が業務に直結するため、専門性の高さは強烈なアピールポイントとなり得ます。
また、会計の知識はビジネスの基礎としても重要なため、経営やマーケティングを目指している場合なども、アピール可能です。
数値を元に分析し、論理的に説明できる力を強調すれば「計画的に物事を進める人物」として高く評価されやすくなります。
一つひとつ、丁寧に仕事を行う人物であることを強調しましょう。
【エントリーシートの得意科目の書き方】得意科目を書くときの構成
- 結論
- 理由
- 具体例
- 結論
ここからは、エントリーシートに得意科目を書くときの書き方について見ていきましょう。
得意科目を書く際は、読みやすくわかりやすい構成にする必要があります。
エントリーシートに書く内容は、PREP法を用いるのがおすすめです。
PREP法を用いるならば、結論、理由、具体例、結論の順番に書いていきましょう。
結論
エントリーシートに得意科目を書くときは、まず結論を書きましょう。
「私の得意科目は〇〇です」「私は○○が得意です」というように伝えると、読む側は「これから○○について話すんだな」という心構えができます。
そのため、そのあとに述べられる理由や具体例をすんなりインプットでき、その内容について理解しやすくなるのです。
自分でも「今は○○について書いている」と認識できるため、あとから書くエピソードなどの内容がブレにくくなります。
理由
結論で科目を挙げたら、次はその科目が得意な理由や興味を持った理由について述べましょう。
たとえば、その科目に関する学会や大会で賞を取った、テストで好成績・高順位を取ったなど具体的な成果があると説得力が増します。
ただし、理由として挙げるための成果を捏造する必要はありません。
華々しい成果がなくても、この内容が面白いと感じたから、理解できて嬉しかったことがあるからなど、得意になった理由や興味を持った背景を自分の経験に絡めて述べると良いでしょう。
具体例
その科目が得意な理由を挙げたら、次はその具体例を述べていく必要があります。
何がきっかけで興味を持ったのか、どのようにしてその科目が得意になったのか、できる限り具体的に書きましょう。
このとき、理由で挙げた成果に関する数値などが明確にあれば説得力が増します。
初めはこの程度だったのが最終的にここまで成長した、というエピソードを定量的に表現できればその科目に詳しくない人でもどれくらいの成果なのかが理解できるでしょう。
結論
エントリーシートに得意な科目を書くときは、最後にもう一度結論を述べましょう。
文章内で挙げた理由や具体例をまとめて、最後に自分がどのようなことを言いたいのかを伝えます。
このような経験があったからこの業界を志望した、このような成果を挙げたためこのように貢献できると思っている、など得意な科目とエピソード、将来の展望や志望先の企業に関することなどをつなげてアピールすると良いでしょう。
ただし、あまり長い文になりすぎないよう注意する必要があります。
【エントリーシートの得意科目の書き方】得意科目の回答例
続いて、得意科目ごとの回答の例文をご紹介します。
仮に科目が他人と同じであっても、採用するエピソードなどによって独自の色が出るでしょう。
企業の採用担当者はその「独自色」を重視しているため、エピソードの書き方を覚えて自分のエントリーシートに応用してください。
【面接で得意科目を上手く伝える方法】面接で得意科目を伝える際の注意点
- 嘘をつかない
- エピソード無し
- 分かりにくい表現は避ける
- 冗長にならないようにする
面接で得意科目を伝える際には、注意点もあります。なんとなくで質問に答えてしまうと、後で取り返しのつかないミスにつながることもありますので、しっかりと読んでおきましょう。
嘘をつかない
面接においては、どんな状況でも嘘をつかないようにしましょう。
自分の得意科目について話す際、少し盛って話すことは一つのテクニックかもしれませんが、それが嘘になってしまうと、面接官に見抜かれる可能性があります。
また、仮に面接時に嘘がバレなかったとしても、採用された後にその嘘が原因で困る状況になることもあります。
自分の本当の能力や経験を正直に伝えることが、最終的には自分自身のためになります。
エピソード無し
得意科目を伝える際には、関連するエピソードを必ず用意しておきましょう。
エピソードがないと、あなたの話は具体性に欠け、面接官に伝わりにくくなります。
エピソードを用意していないと、入社意欲が低いと判断されることもあるため、十分に準備しておくことが望ましいです。
分かりにくい表現は避ける
面接時に得意科目について話す際は、専門的な表現や分かりにくい言い回しを避けましょう。
特に、自分の専門分野や好きなことに関して話すときは、つい専門用語を多用してしまいがちです。
しかし、面接官がその分野の専門家でない場合、専門用語や複雑な表現は理解されにくく、あなたの伝えたい内容が正確に伝わらない可能性があります。
そのため、一般的な言葉を使って、できるだけシンプルに表現することを心がけましょう。
内容を噛み砕いて伝えることで、面接官にあなたの得意科目に対する情熱や理解をより効果的に伝えることができます。
冗長にならないようにする
面接での話は、冗長にならないように注意することが大切です。
話が長くなりすぎると、面接官にとっては聞き疲れるだけでなく、あなたのコミュニケーション能力に疑問を持たれる原因にもなりかねません。
長々と話すことは、それだけでマイナスの評価につながることがあります。
得意科目について語る際は、ポイントを絞り、必要な情報のみを端的に伝えることを心がけましょう。
話を簡潔にすることによって、面接官の注意を引きつけ、あなたの話に集中してもらいやすくなります。
また要点を押さえた話し方は、面接官にあなたのプレゼン能力を示すことにもつながります。
【面接で得意科目を上手く伝える方法】面接で得意科目を話す時の必要事項
面接で得意科目について話す際に、どのような点を意識すれば良いのかについても詳しく紹介します。
以下の3点を意識しておけば、あなたがなぜその科目が得意なのか、将来的にどのように役立つのかについての説明がわかりやすくなります。
ぜひ、それぞれ参考にしてみてください。
実際の成功体験を盛り込む
「この科目が得意です」と述べて終わるのではなく、実際の成功体験を交えて説明することを心がけてください。
数学が得意なら「統計を利用して研究レポートをまとめ、学外コンテストで入賞した」と話し、英語が得意なら「英語スピーチコンテストで優勝した」などと述べると良いでしょう。
成功体験を話す際は「どのような取り組みをして、どのような成果を得たのか」を明確にすることが大切です。
また、その経験から何を学び、どう成長したのかも伝えれば、経験や学びを活かせる人物であることを強調できるでしょう。
課題をどのように乗り越えたかを具体的に話す
得意科目を活かして直面した課題をどのように解決したのかについても説明できれば、問題解決能力や粘り強さを伝えることが可能です。
物理が得意な人ならば「実験のデータが予想と異なることもありましたが、仮説を立て直して検証した結果、問題を解決できました」といった経験が挙げられます。
このように、課題に直面した際の思考のプロセスや工夫を具体的に示すことで、論理的に考えながら問題を解決する力を持っていることをアピール可能です。
また、学びを得て成長したことも伝えられれば「柔軟性や向上心がある人物」として評価されやすくなります。
困難な状況で得意科目がどのように役立ったか
得意科目が実際の困難な場面でどのように役立ったのかを伝えることで、適応力や判断力の高さも同時にアピール可能です。
例えば、生物が得意な人ならば「実験中に予期せぬトラブルが発生しましたが、観察力を活かして問題の原因を突き止め、解決しました」と話すことができます。
このように、得意科目を活かして困難な状況を乗り越えた経験を話せば、実践的なスキルを持っていることを強調できます。
また、問題に対して冷静に対応できる能力があることも同時に伝えられるため「入社後、すぐに活躍できそうな人だ」と思ってもらえるでしょう。
【面接で得意科目を上手く伝える方法】得意科目の回答例
ここまで、得意科目をなぜ聞かれるのか、得意科目をどのように伝えるべきかなどを解説しました。
具体的にはどのような構成や内容にすればよいのでしょうか?
得意科目に分けて、解答例を解説します。
得意科目:英語
国際的に言葉が通じる英語を話すことができれば、外国の方とも円滑にコミュニケーションを取れる点に魅力を感じて深く学びました。
学生時代には、学びを深めるためにアメリカへ留学して語学や文化に触れた経験があります。
そこではアメリカ出身の方をはじめ、さまざまな異なる文化を背景に持つ方とコミュニケーションを取りました。
相手の文化に関する話を聞き、日本の文化についても伝え、理解を得られたと感じています。
この英語でのコミュニケーションスキルを活かして、貴社の海外支部でも取引で貢献できると考えています。
得意科目:数学
学生時代、課題に対する答えを出すために論理的に考えていく数学の考え方に魅力を感じ、力を入れてきました。
高校生の頃は特に力を入れており、テストがある度に学年5位以内をキープできるよう努力しました。
また、学校内で学ぶ数学だけでなく、より難易度の高い問題にチャレンジできる参考書を購入し、高校を卒業するまでに自力で解いたことがあります。
このように数学で培った論理的思考力を活かして、貴社の事業の課題解決に貢献できると考えております。
得意科目:国語
私は、文章を通して作者の価値観や表現に触れることが好きなため、国語の学習に力を入れてきました。
中学、高校、大学に通っていた学生時代は、年に平均100冊の本を読んでいたほどです。
ただ読むだけではなく自分でも文章を書き、作文において優秀賞を取ったこともあります。
本を読むことで培った文章力や表現力を活かし、貴社の製品を多くのお客様に広めるための広報として活躍していきたいと考えております。
得意科目:生物
私の得意科目は生物です。
生命現象の仕組みを解明するこの学問に惹かれ、興味を持って学び続けています。
生命の仕組みに興味を持ち、それを応用して役立てたいと考え、さらに学習を深めることにしました。
例えば、遺伝子の仕組みを学ぶ中で、病気の治療や予防につながる技術への応用可能性を知り、自分の学びが社会にどう貢献できるかを考えるきっかけとなり、また、実験の結果を整理し、考察する過程では自分の論理的思考力や分析力を鍛えることができました。
この経験を入社後に活かし、複雑な課題にも柔軟かつ論理的に対応する姿勢を貫く所存です。
また、問題解決のために粘り強く取り組む姿勢を大切にし、チームの一員として成果を上げることに貢献できればと考えています。
得意科目:物理
私の得意科目は物理です。
自然界の法則を数式や理論で説明できる点に魅力を感じ、深い興味を持って取り組みました。
例えば、力学や電磁気学の問題を解く際、与えられた条件から解法を組み立てる過程で、自分の考えが形になる感覚を味わいました。
また、実験を通じて理論が現実世界でどのように応用されるかを実感し、それが将来の工学や技術分野につながると感じたことで、学習意欲がさらに高まりました。
物理を学ぶ中で培ったのは論理的思考力や問題解決能力です。
複雑な課題に対しても、一つひとつの要素を整理し、仮説を立てて検証する手順を繰り返すことで、自分のスキルを高めることができました。
この経験を活かし、入社後は論理的なアプローチを業務に取り入れ、課題を明確化し、解決へと導く所存です。
得意科目:化学
新しい発見ができる点に魅力を感じ、大学では理学部に進学しました。
ゼミの研究で触媒反応の実験に取り組んだ際、想定した反応効率が得られず、原因を突き止める必要がありました。
そこで、温度条件や試薬、触媒の種類など様々な要因を考慮しながら仮説を立て、試行錯誤を重ねた結果、最適な反応条件を見つけ出しました。
この経験を通じて、根拠に基づいた論理的な分析力と、粘り強く課題に取り組む姿勢が身についたと感じています。
御社においても、この分析力と問題解決力を活かし、研究や品質管理の分野で細かなデータをもとに最適な方法を見つけ出すことを目指します。
得意科目:日本史
私の得意科目は日本史です。
日本の歴史を学ぶことで、時代ごとの文化や社会の変化を理解する楽しさを感じました。
また、例えば、幕末の動乱期をテーマにした授業では様々な立場から物事を考えることが求められたため、1つの出来事を多角的に捉える力が養われ、現代社会にも通じる視点を得ることができました。
この学びを通じて培ったのは、多角的に物事を分析する力と、長期的な視点で計画を立てる力です。
また、膨大な情報を整理し、要点を簡潔にまとめる能力も向上しました。
入社後は歴史の学習で得た分析力や情報整理力を活かし、複雑なプロジェクトや課題の解決に貢献する所存です。
また、多角的な視点を持ちながら、柔軟な発想で新しい提案を行い、チームの成長を支える役割を果たしたいと考えています。
得意科目:世界史
過去の出来事を学び、その背景を分析することで、現代の社会や経済の仕組みをより深く理解できる点に魅力を感じます。
大学のゼミで過去の経済政策について研究した際、当時の社会状況や他国との関係を踏まえて分析を行いました。
特に、大恐慌後の各国の対応を比較し、政策の違いが長期的な経済成長にどのように影響を及ぼしたのかを検討しました。
この過程で、事実を把握するだけでなく、多角的な視点から物事を考える力が養われたと感じています。
御社においても、この分析力を活かし、長期的な視点で物事を考えて市場動向の把握を目指します。
そして、的確な経営戦略を立案して貢献できる人物へ成長し、貢献する所存です。
得意科目:体育
私の得意科目は体育です。
身体を動かすことが好きで、体力や技術を高めるための努力を続けてきました。
例えば、リレーの練習ではバトンパスの正確性を高めるために何度も練習を重ね、チームメイトとの連携を深めました。
また、本番で失敗した経験から、プレッシャーに対処するためのメンタルケアの方法なども学びました。
この経験を通じて培ったのは、目標に向かって努力を続ける粘り強さと、チームで成果を出すためのチームワーク力です。
また、さらに、失敗を冷静に受け止め、次に活かす姿勢も身につけることができました。
入社後は体育で得た粘り強さや協調性を発揮し、チームでのプロジェクトや業務に全力で取り組む所存です。
得意科目:簿記・会計
初めは単純に資格が欲しくて学習に取り掛かったものの、簿記・会計の知識で企業の財務状況を理解できるようになり、面白さを感じるようになりました。
簿記・会計の学習を始めたのは、大学1年生の頃です。
その後、2年間参考書などを用いて学習を続け、大学3年生の頃に簿記1級を取得できました。
資格取得までに学んだ知識を活用し、貴社の経理として業務にあたり貢献したいと考えております。
【面接で得意科目を上手く伝える方法】得意科目を話す際のマインドセット
面接で得意科目について話す際、どのような心持ちでいれば良いのか、つまりどのようなマインドセットを持てば良いのかについて紹介します。
以下の3点を意識した上で取り組めば、緊張しすぎることなく、あなたの魅力がより伝わる、的確なアピールができるようになります。
もちろん、得意科目について話す際以外にも覚えておいてほしいポイントであるため、言い換えれば「面接全体における気持ちの持ち方」であるとも言えます。
ぜひ、それぞれ覚えておいてください。
自分に自信を持つ
面接で得意科目を話す際には自信を持って話すことが非常に重要です。
話し方に自信がなく、ボソボソと話してしまうと、面接官に「本当に得意なのか?」と疑われてしまう可能性もあります。
堂々と話せば「この人は自分の強みを理解している」「しっかりと説明できる、度胸のある人だ」という印象を与えられるでしょう。
自信を持つためには、事前に話す内容を整理して具体的なエピソードを準備しておくことが大切です。
また、得意科目を通じてどのような力を身につけたのか、仕事にどう活かせるのかを胸を張って話すことで、説得力のある話になるでしょう。
面接では言葉だけでなく、姿勢や表情、話し方にも気を配り、堂々とした態度を心がけることが大切です。
楽しんで話すことの大切さ
面接官は受験者の話し方から、あなたの熱意や人となりを感じ取ります。
得意科目を話す時は、小さい声で話したり、自信なさげに話したりするのではなく、楽しそうに話しましょう。
自分がその科目に対してどれだけ興味を持っているか、熱意があるかを示せば、より印象が良くなります。
特に、学んだことを活かして成果を出した経験や、科目に対する強い関心を示すエピソードを交えれば、面接官の印象に残りやすくなるはずです。
例えば「英語が得意で、毎週水曜と金曜はアメリカ人の教授とランチをしながら雑談しています」など、楽しみながら学んでいる姿勢を伝えると、よりポジティブな印象を与えられます。
前向きな姿勢で話すことこそが、自信や意欲のある人物として評価されるポイントです。
ネガティブな印象を与えないための工夫
得意科目を話す際に、ネガティブな印象を与えないようにするためには「話し方」に工夫が必要です。
例えば「この科目しか得意なものがないのですが...」などと話すと、消極的で自信がない人に見えてしまいます。
「あまり勉強が好きではなく、苦手を改善する意欲すらない」と思われてしまうでしょう。
ポジティブな印象を与えるためには「科目を学ぶ中でどのような工夫をしたか」「どのような力が身についたのか」「どのような点が楽しいか」などについて話すと良いです。
また、得意科目を活かしてどのような課題を克服したのか、仕事でどのように役立つのかを絡めて話せば、入社後の活躍について想像してもらいやすくなります。
【面接で得意科目を上手く伝える方法】得意科目がないときの対処法
- 成績表を見る
- 企業が求める人物像から逆算する
- 周りからの意見をもらう
続いて、エントリーシートを書く際に得意科目が思い浮かばなかった際の対処法について見ていきましょう。
得意科目がないと感じても、自分について深掘りしていくと案外見つかるものです。
簡単に諦めず、さまざまな方法を試して得意な科目を探しましょう。
成績表を見る
エントリーシートを書くにあたり、得意科目がないと感じたときはまず成績表を確認してみましょう。
成績表を見れば、数値による客観的な事実を知ることができるためおすすめです。
自分では印象に残っていなくとも、他の科目よりも数値が良い科目が少なくとも2つ3つ、多ければ5つ以上あるでしょう。
その中で、特に成績の良かった科目や現在の自分が興味をそそられた科目、思い出せる具体的なエピソードがある科目を選んで書くと効果的です。
企業が求める人物像から逆算する
成績表を見ても納得のいく得意科目が見つからない場合は、志望先の企業が求める人物像から逆算して、マッチング度をアピールしやすい科目を書くと良いでしょう。
海外でも活躍できる人材を求めている企業には英語を、課題解決のための論理的思考力を求めている企業には数学を書くのがおすすめです。
ただし、面接で深掘りされたときに明確な返答ができるように、自分の経験をしっかり洗い出して適切なエピソード選びをしなければなりません。
周りからの意見をもらう
どうしても自力で得意科目が思いつかないときは、周りにいる人の意見をもらうこともおすすめです。
自分では気づかなくても、周りの人には得意に見えていたり助けられていたりすることはよくあります。
そのため、家族や友人、バイト仲間など、自分が学習している姿を知っている人に何が得意科目だと思うか聞いてみると良いでしょう。
家庭で熱心に自主学習をしていたエピソードや、学んだことで助けられたことなど、思わぬ経験が見つかる可能性があります。
就活エージェントを利用しよう!
身近な人に聞いても得意科目にピンと来ない場合は、就活エージェントを利用して就活のプロに意見をもらうのがおすすめです。
特に、「ジョブコミット」の就活エージェントは専属のアドバイザーがつき、自己分析のサポートやESの添削、面接対策などをおこなってくれます。
他にも、自分と相性の良い優良企業の紹介から入社準備までのサポートをしてくれるため、就活に悩む就活生の強い味方と言えるでしょう。
プロと自己分析のために過去の経験を洗い出すことで、得意な科目が見つかる可能性があります。
ジョブコミットへの登録は、こちらからどうぞ。
【面接で得意科目を上手く伝える方法】まとめ
エントリーシートの得意科目は、面接の際の話題作りとなり、就活生の人柄について企業側に伝えられる項目です。
正直に得意な科目を選んでも、得意とまではいかなくとも興味のある科目を選んでも構いません。
よりスキルや企業との相性をアピールしたい場合は、企業の求める人材に合わせた科目を選ぶこともできます。
ただし、面接で深掘りされたときに答えられるよう、自分の経験に基づく内容でなくてはなりません。
文章の構成などを押さえ、効果的に得意科目をアピールしましょう。