・模擬面接のチェックポイント
・模擬面接の実施方法
・模擬面接の準備
・模擬面接を行うか迷っている人
・なぜ模擬面接を行うのか疑問に思っている人
・模擬面接をどう行ったら良いか知りたい人
就職活動において面接は避けられないものですが、苦手だと感じている学生は多いでしょう。
面接に慣れるためには回数をこなす必要があるものの、本番の面接は何度も繰り返せるものではありません。
そこで、就活が本格化する前や選考を受ける前などに模擬面接を行うのがおすすめです。
この記事では、模擬面接とは何か、模擬面接のメリットやチェックポイント、実施方法や準備などについてご紹介します。
選考で本番の面接を受ける前に、ぜひ読んで参考にしてください。
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【模擬面接で面接対策】模擬面接とは?
就活の一環で本番を想定して行われる面接の練習のことです。
面接会場となる部屋への入室、あいさつ、質疑応答、退室までの一連の流れを面接官役の人と練習します。
就活の開始前や、本番の面接の前に複数回繰り返して行い、面接の流れを覚えて空気に慣れるのが目的です。
面接のように人前で自分のことについて話す行為に慣れている人は少ないため、繰り返し練習して堂々と話せるようにしておいた方が本番でも話しやすくなります。
模擬面接は環境を整えれば複数でも、個人でも行うことができます。
効率的に模擬面接を行い本番の面接に備えましょう。
【模擬面接で面接対策】模擬面接のメリットは?
まずは、模擬面接を実施するメリットをご紹介します。
本番さながらの模擬面接を行えば、面接官にどのような質問をされるのか、とっさにどのような対応を取ったら良いのかなどをイメージしやすくなるのです。
模擬面接のメリットについて、3つの項目を見ていきましょう。
・本番でも緊張しにくくなる
・想定外な質問にも対応する準備ができる
・自分を客観視することができる
本番でも緊張しにくくなる
模擬面接で練習を重ねるメリットは、本番でも緊張しにくくなることです。
面接が苦手だと感じる原因の1つは、人前やかしこまった場所で話すことに緊張するためでしょう。
面接で緊張してしまうのは、誰かの目の前で、自分のことについて話す行為に慣れていないためです。
模擬面接では、本番同様の流れで面接の練習を行います。
そのため、模擬面接を繰り返せば人前で話す行為に耐性がつき、本番になっても緊張しにくくなるのです。
どのように話を進めたら良いのか体で覚えられるため、円滑に面接を進めることができるようになります。
従って、面接の空気感に慣れ、どうしたら良いか分からない部分を減らすためにも模擬面接では面接の手順を省略せず、本番と同じ流れで最後まで実施するのがおすすめです。
想定外な質問にも対応する準備ができる
模擬面接で事前に本番さながらの練習を行うメリットには、想定外の質問への対応力を育てられるというものもあります。
面接では、定番の質問以外に就活生が思ってもみないような質問がされる場合も多いです。
さまざまな質問に対する回答を準備しておいても、想定していなかった質問を投げかけられると戸惑い、上手く答えられない就活生は多くいます。
そこで、模擬面接であらかじめさまざまな質問を用意しておき、面接官役に定番から外れた質問なども聞いてもらって、想定外の質問への対応を練習するのです。
場慣れすれば予想していなかった質問を投げかけられても、自力でカバーできるようになります。
本番で想定外の質問が来たとしても、十分に対策しておけば焦らずに回答できるでしょう。
自分を客観視することができる
模擬面接のメリットは、自分を客観視できることです。
面接は企業の採用担当者へのアピールであるため、自分が他者からどのように見えるのかを把握し、的確なアピールをしなければなりません。
しかし、日常の中で自分自身について客観視するのは難しいです。
模擬面接は自分1人で行うこともありますが、多くの場合は協力者を募って面接官役になってもらいます。
そのため、自分だけでやる場合を除き、他者の目を通して自分を客観的に把握できる可能性が高いです。
従って、練習が終わったら相手から面接中の自分はどのように見えたか、回答の内容にはどう思ったかなど、フィードバックをもらうと良いでしょう。
もらったフィードバックをしっかり分析すれば、次回以降の模擬面接や本番で活用できます。
【模擬面接で面接対策】当てはまったら模擬面接をしよう!
木下恵利
模擬面接はこんな人におすすめ!
就活を控えた就活生は基本的に模擬面接を行うのがおすすめです。
面接は、回答内容だけでなく回答時や面接全体を通しての態度なども評価基準の一部です。
そのため、なるべく堂々と回答できた方が企業の採用担当者からの印象が良くなります。
同じ志望動機を述べたとき、何度も詰まってぼそぼそと話す就活生よりも、堂々とはきはき話す就活生の方が一緒に働きたいと思われやすいためです。
模擬面接がおすすめな人の特徴を詳しく見ていきましょう。
・人前で話すのが苦手
・緊張しやすい人
・就職面接をまだ受けたことがない
・面接で結果が出てない
人前で話すのが苦手
人前で話すことに苦手意識がある人は、模擬面接で練習を重ねると克服できる可能性が高いです。
学生であれば、授業やゼミで何らかの発表を行った経験がある人は多いでしょう。
とはいえ、誰もがその発表を滞りなく進められるわけではありません。
途中で詰まってしまったり、何を話そうとしていたのか直前で忘れてしまったりと、本番で苦い思いをした人もいるでしょう。
そのように、日常的に人前で話すのが苦手だと感じている人には模擬面接が効果的です。
何度も繰り返し練習できるため、次に何を話すべきかを頭の中で整理できるようになり、面接官の質問に対して焦らず、堂々と回答できるようになります。
人前で話す自信がないという場合は、周囲の人に頼んで模擬面接を実施してみましょう。
緊張しやすい
模擬面接は、ここぞというときに緊張してしまうという人にもおすすめです。
緊張してしまうのは、慣れないことに対する不安が大きな要因となります。
大事な場面で緊張してしまい、失敗した経験があると面接への苦手意識がますます募ってしまいます。
しかし、面接はほとんどの企業の選考フローに組み込まれているため、就活では避けて通れません。
そのため、緊張しやすい人は、模擬面接で場数を踏むのが効果的です。
本番さながらの流れを練習しておき、次にどうしたら良いのか覚えることで緊張をなくすとまではいかなくとも、ある程度の余裕を持って臨めるようにするのが模擬面接です。
面接という場に慣れ、緊張を軽減するのに適した練習といえます。
就職面接をまだ受けたことがない
模擬面接は、就活が本格化しておらず、面接を受けたことがないという人にも効果的です。
面接は一部の学校の入学試験や就職活動など、ほとんどの方が人生の中で限られた時期しか受けることのないイベントです。
そのため、面接の感覚が分かっておらず何をしたら良いか分からないという学生は多いでしょう。
面接は多くの企業が選考フローに組み込んでいるため、企業に就職する人は必ず面接を受けることになります。
本番直前になってから対策をしようとしても、回数を重ねられず上手くいかない場合が多いです。
就活が本格化する前に早めに対策し、流れや空気を知っておくと本番での安心感につながります。
まったく面接について知らずにいるよりも、知っている方が自分に有利な状況で進めやすくなるでしょう。
面接で結果が出てない
すでに面接を受けたことはあるものの、これまでの面接で良い結果が出ていない人にも効果的です。
面接を受けても結果がふるわない場合、自覚できていない問題がある可能性があります。
しかし、自分1人で何が良くないのか考えても主観が邪魔をするため上手く原因を把握できず、改善できないものです。
模擬面接では、友人など自分以外の人と一通り面接の練習をするため、第三者からの目線で自分の姿を把握できます。
そして、本番の面接では面接官から指摘してはもらえない問題点について、模擬面接での面接官役からフィードバックが受けられるのです。
練習の様子を録画しておき、後から見返しても有効でしょう。
なんで面接で落ちているのかわからない
なぜ面接で落とされるのか理解できない方は、ぜひ模擬面接を何度も経験し、フィードバックをもらうようにしましょう。
自分では良いアピールができていると思っている振る舞いや身だしなみ、マナーについても、何も問題はないはずだと思っている方も多いでしょう。
「それなのに、なぜ落とされるのだ」と理解できず、不満に感じている方も少なくありません。
そのような場合は、可能な限り就活に詳しい人、例えば大学のキャリアセンターのスタッフや、就活エージェントなどに模擬面接を依頼し、自分の何が問題であるのか指摘してもらう必要があります。
客観的な目線から面接の様子を確認すれば問題点が把握しやすくなり、どのように改善したら良いのかを考えられます。
【模擬面接で面接対策】模擬面接時のチェックポイント
模擬面接の効果を最大限発揮するためには、評価基準をはっきりさせておくことが大切です。
事前にチェックポイントを設けて、面接官役に点数をつけてもらうと良いでしょう。
点数化されていれば、自分で評価を見直す際により分かりやすくなります。
・表情は明るく目線はまっすぐに
・社会人らしい話し方はできているか
・回答内容は適切か
・身だしなみはしっかりと
表情・目線
面接では、就活生の表情や目線が重要です。
企業の面接官は就活生の顔を見ながら面接を進めるため、就活生がどのような表情をしていたか、目線がどこを向いていたかなどが印象に残ります。
そのため、良い印象を与えるためには適切な表情や目線が大切なのです。
不自然にならない程度の適度な笑顔や、回答の際に目線が泳いでいないかはその人に対する第一印象として大きな割合を占める要素であるため、面接官からチェックされます。
とくに、回答時に目線が泳いでいると回答の内容に自信がないと判断される場合もあるため注意が必要です。
就活生自身が回答内容に自信がないのに、企業側はそれを信用することはできません。
そのため、内容の信頼性を高めるためにも目線をしっかり定め、堂々と回答するようにしましょう。
話し方
面接では、話し方も重要なチェックポイントとなります。
回答時の声のトーンや大きさは、面接官が受ける印象への影響が大きいです。
暗い声でぼそぼそ話すよりも、大きな声で明るく話した方が印象は良くなります。
また、聞き取りやすく話すためにはスピードも重要です。
早口で話しすぎると、相手は何を言っているのか聞き取れない場合があります。
遅すぎてもよくありませんが、相手が聞き取りやすいスピードで話すようにしましょう。
また、面接官にとってとくに重要なのが社会人として適切な言葉遣いが身についているかどうかです。
敬語など、正しい言葉遣いが身についていないと入社後に取引先に対して失礼になる可能性があるため、なるべくすでに身についている人の方が良いと考えられています。
事前に適切な言葉遣いができるよう練習しておきましょう。
回答内容
面接の際は、回答の内容がとくに重要視されます。
まず、結論ファーストで答えられているかチェックされるため質問に対する簡潔な結論から話しましょう。
続いて、面接官が投げかけた質問に対する回答になっているかも重要です。
業界全体への志望動機を聞かれているのに企業への志望動機を答えてしまうなど、細かく見ると質問への答えになっていない回答を返してしまうことは多々あります。
また、回答の内容を分かりやすく答えられているかも大切です。
事前に回答内容を用意していても、実際に話すとなると上手くいかないこともあります。
想定している質問とは違う言い方で同じことを聞かれる場合もあるでしょう。
そのため、模擬面接で何度も練習し、時には想定されるケースを変えて練習するのがおすすめです。
身だしなみ
面接では、就活生の服装もしっかり見られています。
服装は社会人としてのマナーに直結しているため、TPOをわきまえた格好ができていないと他のマナーも疑われてしまうのです。
スーツなど、企業側から指定された服装を正しく着用しているかをしっかりチェックしましょう。
シャツやジャケットのボタンの留め方やネクタイの締め方、靴の選び方、鞄の置き方なども重要です。
また、就活に適した髪型にできているかも見られています。
就活で好まれるのは、社会に出ても問題ないような清潔感のある髪型です。
ぼさぼさに見えないようしっかりまとめ、髪色も落ち着いたものを選ぶなど就活の際は適したファッションを求められます。
男性であればワックスを活用する、女性で髪が長い場合はヘアゴムでくくるなど、就活に適した髪型に整えましょう。
【模擬面接で面接対策】模擬面接の実施方法
木下恵利
実際に模擬面接のやり方を確認しよう!
ここからは、自分でやる場合や誰かとやる場合の模擬面接のやり方を見ていきましょう。
模擬面接は、基本的に自分以外の誰かと一緒に実施した方が効果を発揮できる可能性が高いです。
人前で緊張せずに話す練習であるため、なるべく第三者に面接官役をお願いした方が良いでしょう。
・自分で模擬面接を行う方法
・友人と模擬面接を行う方法
・就活エージェントを活用して模擬面接を行う方法
・大学のキャリアセンターで模擬面接を行う方法
自分で行う
1人で模擬面接を行う方法は、いつでも実施できるため手軽に行えます。
面接会場を模した部屋に入室し、面接官から質問を受けた想定で回答し、退室するまでが練習の流れとなるでしょう。
話すこと自体に慣れたい場合などは1人での練習も効果的です。
ただし、面接練習としては1人で行う練習と並行して、面接官役となる相手を用意して行うとより効果があります。
1人で練習する際はリアルタイムでの評価が難しいため、スマートフォンなどの端末についているカメラで練習の様子を録画し、後から見直すと良いでしょう。
気付いたことや改善点などはメモしておき、今後どのように直していくか方向性を考えると次回以降に活かせます。
録画したものを他者に見せてアドバイスをもらうのもおすすめです。
友人や知人と行う
模擬面接は、なるべく複数人で行うのがおすすめです。
その場合は、同じく就活をしている友人や知人とお互いに協力して行うのも良いでしょう。
自分で行う場合は面接官からの質問は想像するしかありませんが、複数人で行えば面接官役を担う相手がいるため、質問に答えるという形式で本格的な面接対策が可能です。
実際の面接では面接官が1人の場合もあれば複数人いる場合もあるため、何人かで集まり持ち回りで役割を交代しながら練習するとより効果があります。
事前にチェックシートなどを用意して、第三者の視点から面接の評価をしてもらえるとなお良いです。
ただし、友人や知人と模擬面接を行う際は評価が甘くなる可能性があります。
お互いのためにも公正で厳しい評価をした方が良いでしょう。
就活エージェントを使う
より厳しく公正で、企業側の目線に立ったアドバイスが欲しい場合は就活エージェントを活用して模擬面接を行うと良いでしょう。
就活エージェントでは、これまでに多くの就活生の面接対策を見てきている就活のプロが、自分についてしっかり深掘りしないと答えられない質問や、質の高いフィードバックをしてくれます。
そのため、自分に近しい友人や知人に頼むよりも実践的な練習が可能です。
ただし、就活エージェントにはメリットとデメリットの両方があるため、よく検討してから利用することをおすすめします。
就活エージェントを活用する場合は、専属アドバイザーが就活生と二人三脚で内定獲得をサポートしてくれる「ジョブコミット」がおすすめです。
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メリット・デメリット
転職エージェントを活用する主なメリットは、アドバイザーからのサポートを無料で受けられることです。
企業選びから内定の獲得、入社への準備など、就活生の悩みと向き合ってさまざまなアドバイスをしてもらえます。
面接対策の予約を取りやすく、本番を想定した面接対策が繰り返し行えるため、面接に対する苦手意識を克服しやすいのです。
また、エージェントならではの経路から希望に沿った優良企業を複数紹介してもらえるため、迅速な内定につながりやすいです。
主なデメリットは、相性の良くないエージェントと当たってしまう可能性があることでしょう。
また、さまざまな求人を紹介されるため志望度が高くない、興味がない企業を紹介される可能性もあります。
大学のキャリアセンターを使う
他者の手を借りて模擬面接を行いたい場合は、大学のキャリアセンターを使うのもおすすめです。
就活エージェントほどではないものの多くの学生の就活サポートをしており、就活に関する一定の知識は有しているため面接に関しても的確なアドバイスができます。
自分のことをほとんど知らない相手であるがゆえに練習に対してもフラットな評価ができ、より自分の改善点が見えやすくなる可能性が高いです。
キャリアセンターは予約を取れば模擬面接を行ってもらえるため、積極的に活用しましょう。
ただし、就活が本格化すると大学のキャリアセンターは予約が取りにくくなるため注意が必要です。
また、大学側の組織であるため一般論的なアドバイスはできても企業目線までは踏み込めない場合があります。
【模擬面接で面接対策】模擬面接前の準備
模擬面接を有意義なものにするためには、事前の準備が大切です。
事前にチェックする項目や聞かれそうな内容、回答などを用意して後から評価を見直しやすくしておくと改善点を模索しやすくなります。
自分が受ける企業によりコミットした形で模擬面接を行うと良いでしょう。
・ESを完成させ、深掘りされそうなポイントをチェック
・想定される質問はリスト化しておく
・面接に相応しい環境を用意する
・本番当日同様に身だしなみを整える
①ESを完成させておく
模擬面接の前には、企業に提出するエントリーシートを完成させておく必要があります。
多くの人が面接対策を始めるのは、志望先の企業にエントリーしてからです。
しかし、就活が本格化する前などまだ企業にエントリーしておらず、エントリーシートも作成していない場合もあります。
まだエントリーシートが完成していないのであれば、先に下書きだけでも完成させてから模擬面接を行いましょう。
エントリーシートが完成してからでないと、面接官から深掘りされそうなポイントが分かりません。
そのため、想定される質問などが検討できず模擬面接の効果が半減してしまいます。
まずはエントリーシートを完成させ、面接官から深掘りされそうなポイントのチェックから始めましょう。
②ESを見ながら質問されそうな部分をマークしておく
エントリーシートが完成し企業に提出したら、そのエントリーシートをチェックして深掘りされそうなポイントを探します。
面接では、エントリーシートをもとに書かれた内容を深掘りするような質問をされることがほとんどです。
面接官から「質問されそうだな」「突っ込まれそうだな」と思う部分にマークを入れ、想定される質問を自分なりに考えてリストアップしておくと良いでしょう。
そして、想定質問に対する回答を考えておき、模擬面接で話す練習をします。
これを事前にやっておくと、おおよそ聞かれる可能性がある質問への対策ができるため「想定外」の質問があまり飛んでこなくなるのです。
そのため、エントリーシートは提出前にコピーを取り、模擬面接でも活用するようにしましょう。
③想定される質問リストを作成する
模擬面接を行う際は、面接官役に聞いてもらうための質問を事前にリストアップしておきましょう。
先述したエントリーシートの中でマークしたものも含め、深掘りされそうなことや一般的に聞かれそうな内容をベースにした想定質問リストを作ります。
リストを作ったら、記載された質問にそれぞれ最適な回答を考えておきましょう。
実際の面接では原稿を読みながら回答することはできないため、模擬面接の時点で頭に入れておく必要があります。
また、本番では覚えたことをそのまま原稿を読むように話すのではなく、抑揚をつけ、自分の言葉で端的に述べることが大切です。
模擬面接の際は考えた回答が適切か、話し方は分かりやすいかなどもチェックしてもらうのがおすすめです。
④集中できる場所を用意する
自分1人の場合は、カラオケの個室でも自室でも好きな場所を使って面接の練習ができます。
ただし、誰かと一緒に模擬面接を行う場合はより集中して面接の練習ができる場所を用意するのがおすすめです。
実際に誰かと模擬面接を行う場合は、本番と同じ流れでの面接練習ができます。
そのため、より本格的に練習するには環境から本番になるべく近づけるのがおすすめです。
複数人で大学の教室を借りるなど、適度な緊張感を持ち、集中して模擬面接を受けられる会場を用意しましょう。
また、模擬面接を行う際は周囲の人に迷惑をかけないよう配慮が必要です。
空き教室をそのまま利用する場合などは授業と被らないよう、また、公共の場所を長時間占拠しないよう注意しましょう。
⑤身だしなみを整える
模擬面接は面接の練習ではありますが、本番同様の服装で身だしなみを整えて臨むことをおすすめします。
身だしなみを整えておくと、さらに本番と似た環境で練習できるため当日に対する細かな対策が可能です。
面接に行く際はほとんどの就活生がスーツを着ますが、スーツを普段から着慣れている学生はほとんどいません。
そのため、自分では大丈夫だと思っていても第三者から見た身だしなみがおかしい場合が多々あります。
面接の本番を迎える前にまずスーツに袖を通してみて、実際に面接に行くつもりで身だしなみを整えてみると当日までに直した方が良い部分が分かりやすいです。
詳しくはこちらこちらの記事をご覧ください。
⑥周辺機器や回線を整える
就活エージェントのアドバイザーやキャリアセンターの方と模擬面接を行う際、対面ではなくオンラインで練習する場合もあります。
オンラインで模擬面接を行う場合は、パソコンやカメラを用意し、途中でインターネット回線が途切れないかなどを事前に確認しておきましょう。
途中で通信が不安定になり、練習が途切れてしまうとせっかくの機会が台なしになってしまうほか、時間を用意してくれた相手にも迷惑をかけることになります。
近年では本番の面接をオンラインで行う企業もあるため、本番前の機材チェックにもなるでしょう。
ただし、模擬面接では上手くできたからと機材をそのままにするのではなく、本番の面接の前にはあらためてチェックする必要があります。
【模擬面接で面接対策】模擬面接の流れ
ここからは模擬面接を行う際の流れについても簡単に紹介しておきます。
下記の点を踏まえた上で模擬面接に臨むことで、より臨場感のあるものになり、本番の対策として質の高いものになります。
対面の場合は入退場も含めてスタート
対面の練習の場合は入退場を含めてスタートすることが非常に重要であると言えます。
練習だからといって入退場をサボるのは絶対にNGです。
なぜならば、徹底的に準備をしてきたと思っている人ほど、こうしたあまり「必要ではない」と思って省略した部分において本番で緊張してしまい、ミスを犯してしまうからです。
そこで、オンラインの場合でも本番と全く同じ流れで行うことが重要であると言えます。
本番と同じように質問に回答
質問に回答する際は、必ず本番と同じように回答することが非常に重要であると言えます。
練習だからと気を抜いた回答をしてしまうのは絶対にNGです。
本番と同じような対策を行わなければ、面接の練習の意味が何もありません。
本番で緊張しないように、本番でよりクオリティの高い返答ができるように練習をしているのです。
「これは本番じゃないから」と気を抜いて行うと、何も意味もありません。
むしろ、そんな適当に面接の練習をする時間があるくらいならば、自己PRや志望動機など、ESに時間を割いて質を高めておいた方がよっぽど良いでしょう。
フィードバックを必ず受ける
相手からフィードバックを受けることも非常に重要なポイントの一つであると言えます。
模擬面接は練習として雰囲気に慣れることや淀みなく話すための練習としても非常に重要な要素ではありますが、悪いポイントを改善するという点でも非常に重要な練習の一つです。
よって、相手からどのような点が良かったか、どのような点が悪かったのかについて、しっかりと細かくフィードバックをもらうことが重要です。
この際、口頭でフィードバックを受けることが多いでしょうが、可能な限りメモを取るなど、自分が二度と同じミスを犯さないようにしましょう。
フィードバックを元にもう一度模擬面接をする
フィードバックをしてもらったら、時間に余裕がある場合、もう一度それを元に模擬面接を行うことが重要であると言えるでしょう。
なぜならば、フィードバックで得た感想は客観的なものであり、改善することでより良いものにできる可能性が非常に高いからです。
よって、フィードバックをしてもらったら、悪いところはどのように改善していけば良いのか、良いところはどのように伸ばしていけばいいのか考えた上で、より質の高い模擬面接を行えるように対策をしていくことが重要です。
この対策を何度も繰り返せば、たとえ同じ相手とばかり練習を行うことになってしまったとしても十分有意義な時間にすることができるでしょう。
▶【模擬面接とは?】模擬面接の効果を最大限発揮するためのコツ
続いて、模擬面接の効果を最大限発揮するためのコツについて紹介します。
以下のような対策をすることで、模擬面接をより実のあるものにでき、本番のパフォーマンスを高めることができるでしょう。
前日から本番と同じように過ごす
模擬面接の効果を最大限に発揮するためには、前日から本番と同じように過ごすことが重要です。
前日の過ごし方も本番同様にすることで、本番とのギャップが非常に少なくなります。
また、あらかじめ模擬面接の前日に本番の前日と同じような行動をすることで、自分がどのような忘れ物をしやすいのか、どのように緊張をしやすいのかについても確認できます。
また、模擬面接の緊張を和らげるために自分なりのリラックス方法に取り組んだ場合、本番前日にも同じ方法でリラックスしようとすることで、緊張せずに本番に取り組めるかもしれません。
本番と同じ時間に行う
模擬面接を行う際は、本番と同じ時間に行うようにしましょう。
例えば「模擬面接は午前中に取り組んでいたけれども、本番の面接は夕方から」など、時間が異なる場合、人によってはパフォーマンスが大幅に異なることもあります。
「朝の方が頭がクリアで取り組みやすい」という人もいれば「朝は苦手であり、なかなかパフォーマンスを発揮できない」ということもあります。
「模擬面接では良いパフォーマンスができていたけれども、本番ではなかなかうまくいかない」ということも少なくありません。
そこで、本番と同じコンディションで取り組み、そのようなコンディションでどのような課題が発生しやすいのかについても確認しておきましょう。
スーツを着て模擬面接を行う
模擬面接は普段の服装ではなく、面接本番と同じスーツを着用して行うことが重要です。
スーツを着ることで実際の面接に近い雰囲気や緊張感を再現することができます。
また、当日にスーツの着こなしや身だしなみが原因で悪印象を与えることがないよう、模擬面接からスーツの状態をチェックすることが大切です。
例えば、ネクタイの結び方、ジャケットのフィット感など、細かい点に気を配ることで、自信を持って面接に臨む準備が整います。
また、スーツを着ることで姿勢が正され、話し方や仕草にも良い影響を与えるため、模擬面接のパフォーマンスも向上します。
フィードバックを一番大切にする
模擬面接の最大のメリットは、フィードバックを通じて自分の改善点を確認できることです。
模擬面接は練習の場であり、その後のフィードバックがなければ、ただの1回の経験で終わってしまいます。
そこで、フィードバックをもらうことで、自分がどの部分でつまづいているか、どこを改善すべきかが明確になり、次のステップにつなげやすくなります。
話し方の癖やジェスチャー、内容のロジックについて指摘を受けることで、自分では気づかない改善点を見つけることができるのです。
フィードバックをもらった後は、必ずその内容を振り返り、次回に向けて修正を加えて成長を続けましょう。
【模擬面接とは?】模擬面接をする際の注意点
ここまで模擬面接を行うにあたっての方法や準備チェックポイントなどについて詳しく紹介してきました。
ここからは注意点について一緒に確認しておきましょう。
下記の3点を押さえておくことで、模擬面接をより質の高いものにできるはずです。
暗記はしない
様々な形式で練習する
同じ人とばかりやらない
暗記はしない
模擬面接においても、当然ながら丸暗記をしないことが重要であると言えます。
本番の面接では何を聞かれるかがわからないからです。
自分がしっかりと暗記をして、徹底的に対策をしてきたにも関わらず、全く違う質問をされてしまっては、むしろ混乱してしまい何を答えていいのかわからず、頭が真っ白になってしまう可能性も高いでしょう。
そこで、丸暗記はせずにその場で回答できる訓練をしておく必要があると言えます。
もちろん、100%聞かれるような質問がある場合はある程度回答を用意しても良いですが、基本的には暗記はしないことが重要であると言えます。
さまざまな形式で練習する
これは先ほどの「暗記はしない」という部分にも通じるものではありますが、さまざまな形式で練習することは非常に重要なので、徹底的に行っておきましょう。
個人面接はもちろんのこと、グループ面接など、さまざまな形式で練習しておく必要があります。
もちろん、企業によっては毎回同じ形式で面接をするところもあるでしょうが、その時によって面接の形態を変えてくるところもあるので、柔軟に対応する必要があると言えます。
また、受ける企業は一つとは限らないので、どのようなタイプの面接が実施されたとしても慌てないようにしっかりと対策していく必要があると言えるのです。
同じ人とばかりやらない
どうしても同じ人とばかり模擬面接を行ってしまうと慣れてしまい、緊張感がなくなってしまうので、色々な人と積極的に練習を交えることが重要であると言えます。
本番の面接では毎回違う面接官と対峙をすることになります。
模擬面接を同じ人とばかり行ってしまうと、同じような質問ばかりされてしまいますし、緊張感が全くなくなって意味がないものとなってしまいます。
タイプの違う面接官が来た時に面食らってしまい、全く回答することができなくなってしまう可能性も高いので、さまざまな人とシャッフルしながら模擬面接を行うことが重要でしょう。
本番と同じ時間帯に行う
模擬面接は、なるべく本番と同じ時間帯を想定して行いましょう。
起きてからの時間や、食後かどうかなどで、人のパフォーマンスは大きく変化します。
自分が朝が苦手だから朝にやらないなどは絶対に避けましょう。
できるだけ、本番と同じような環境で模擬面接をすることが何よりも大切です。
模擬面接を行う日の時間帯だけでなく、前日の寝る時間や、前日にやることなども本番に寄せて模擬面接を行いましょう。
【模擬面接で面接対策】模擬面接は毎回行うのがおすすめ
模擬面接は、面接がある度に何回でも行うことをおすすめします。
本番同様の環境を再現して行う模擬面接は、1回やれば良いわけではありません。
一次面接、二次面接、三次面接、最終面接など企業によって回数はさまざまですが、複数回面接があるケースもあります。
選考が進む度に前回の面接の振り返りを行い、模擬面接を実施すると効果的です。
まとめ
模擬面接は、環境を本番の面接に近づければ近づけるほど効果を発揮する練習です。
緊張しやすい面接の空気感に慣れるほか、自分が抱える問題点を客観視できるためより面接での自己アピールを最適化させられます。
模擬面接を成功させ、効果を十分に得るためには事前の準備が重要です。
エントリーシートを作成して深掘りされそうなポイントをチェックし、想定される質問をリストアップして友人や大学のキャリアセンターの職員、就活エージェントのアドバイザーと面接の練習を行いましょう。
木下恵利
模擬面接ってどんなメリットがあるの?