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- SPI3とWEBテストの特徴
- SPI3とWEBテストのポイント
- SPI3とWEBテストの例文
- SPI3とWEBテストについて知りたい人
- SPI3とWEBテストの特徴
- SPI3とWEBテストのポイント
はじめに
就職活動を始めると、WEBテストやSPIなどといった言葉を耳にするでしょう。
WEBテストとは、適性検査の形式の1つです。
企業は応募者を評価するために、適性検査を行います。
適性検査は、WEBテスト形式のほかに、専用会場で受けるテストセンター形式や、会場で筆記による試験を行うペーパーテスト形式があります。
時間配分は、テストの形式によって異なるので注意してください。
この記事では、いくつかあるWEBテストのなかでも最も使用されているSPI3を取り上げます。
SPI3とWEBテストの違いとは?
テストとは、企業が選考フローで取り入れている適性検査のことです。
オンラインで行われる適性検査をWEBテストといい、SPI3は、そのWEBテストの一種です。
リクルート社が提供しているSPI3は、日本の企業でよく使用されています。
WEBテストには、さまざまな種類のものがあり、主にSPI3、玉手箱、TG-WEB、WEB-CABなどが挙げられるでしょう。
問題形式や科目は、テストによって異なります。
次に、例に挙げたそれぞれのテストについて、説明していきます。
SPI3
SPI3はリクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査で、性格と能力の2領域を測定します。
能力検査の出題内容は、言語問題と非言語問題に分けられ、言語問題は国語の問題、非言語問題は数学の問題と捉えてください。
SPIでは基礎学力を判断され、中学校や高校で学ぶ内容の問題が出されます。
求人情報には、SPIと表記されていることもあります。
SPI3とはSPIの最新のバージョンであることを意味するので、SPIと記されている場合でも、SPI3であると判断して良いでしょう。
SPI3は、多くの企業で導入されている適性検査テストです。
WEBテスト形式の場合、URLに「arorura.net」が入っているものがSPI3になります。
筆記の場合は、問題冊子の左下に「SP3U」と記載されています。
玉手箱
玉手箱は、大手や人気のある企業で幅広く採用されており、トップシェアを誇っているWEBテストです。
総合商社・専門商社、証券・投資銀行、総研などでよく使用されています。
制限時間に対して問題数が多く、SPI3よりも難易度が高いといえるでしょう。
正答するためには、解くスピードと正確さが重要になり、そのようなスキルが求められている業界で導入されることが珍しくありません。
出題内容は、言語問題、計数問題、英語問題の3つに大きく分けられます。
言語問題の内容は、論理的読解、趣旨判定、趣旨把握です。
計数問題の内容は、四則逆算、図表の読み取り、表の空欄推測です。
そして英語問題の内容は、論理的読解、長文読解になります。
時間内に問題を解かなければならず、練習が必要です。
TG-WEB
ヒューマネージ社が提供するTG-WEBの大きな特徴は、難易度が高く、なじみのない問題が出題されることでしょう。
そのため、しっかりとした対策が重要となるテストです。
近年、金融や不動産、コンサルなどで、TG-WEBを導入する企業が増えています。
URLに「assessment c-personal.com」の文字列があることが、判別のポイントです。
TG-WEBの出題内容は、能力テストの言語問題、計数問題、英語問題に加えて、性格テストの分野があります。
言語と計数には、従来型と新型の2種類が存在するので、どちらの内容も把握しておきましょう。
従来型は、ほかの適性検査に比べると、独自の内容の問題が出されます。
新型は、従来型よりも易しい内容である一方、出題数が多いです。
性格テストは7種類あり、求める人物像に合わせて企業が選びます。
WEB-CAB
WEB-CABはSEやプログラマーといった、コンピューター職向けの適性検査です。
暗号系の問題が多く、SEやプログラマーの思考を測るのに適しています。
CABは筆記テストのことを指し、WEB-CABはそのWEBテスト版になります。
主に、数学の問題である非言語問題が出され、言語問題はありません。
したがって、理系の学生が志望する企業で導入されている可能性が高く、数学が苦手な場合は準備が必要です。
エントリーしたあとに困らないように、自分に向いているテストかどうかをチェックしておいてください。
出題内容は、4種類の非言語問題による能力検査と、性格検査です。
能力検査は、四則逆算、法則性、命令表、暗号に分かれており、論理的思考力を身につけることが目的とされています。
WEBテスト SPI3の3とは?
志望する企業によって、どのWEBテストを受けるのかは変わります。
ここでは、WEBテストの主流であるSPI3について述べるので、一般的な適性検査の流れを知りたい人は、参考にしてみてください。
まず、SPI3の3とは、バージョンの違いを表しています。
初期のSPIには、性格検査がありませんでした。
SPIとSPI3の違いは、性格検査が導入されたという点にあります。
今、SPIといわれるものは、基本的に最新版のSPI3のことを指しています。
SPIと記載があれば、SPI3だと思って問題ないでしょう。
WEBテスト SPI3の実施形態を紹介
WEBテストのSPI3の実施形態は、3つに分けられます。
1つ目は、自宅や学校などのパソコンから受検する「WEBテスティング」です。
2つ目は、企業や企業に指定された会場で受検する「インハウスCBT」です。
そして3つ目は、SPI3の実施形態のなかで最もシェアされている「テストセンター」であり、テストセンターに出向いて受検します。
テストセンターでは不正がしづらいので、結果に信憑性が増します。
そのほかに、WEBではなくペーパーテストで受ける場合もあるでしょう。
ペーパーテストでは、WEBテストよりも、能力検査と性格検査の制限時間が長くなります。
これから説明するのは、WEBで受けるテストについてです。
ぜひ、それぞれの形態の特徴を知っておいてください。
WEBテスティング
受検者の自宅や学校のパソコンから、テストを受けます。
スケジュールを確認し、指定期間内に自分の都合の良い時に受験しましょう。
注意点は、パソコンや場所を自分で用意しなければいけないので、周囲の環境を整えておくことです。
また、テストセンターとは異なり、電卓の使用が認められています。
パソコン以外にも、必要なものは準備してください。
インハウスCBT
指定された日時に、企業や企業の指定した会場でテストを受けます。
指定のパソコンで受検するため、自分のパソコンを持って行く必要はありません。
面接の直前に行われ、一日で適性検査と面接を終わらせられます。
しかし、一社ずつ受けるものなので、使い回すことはできません。
インハウスCBTは、中途採用で使用されることが多いです。
テストセンター
リクルートの提供会場であるテストセンターに、受検者が出向いてテストを受けます。
指定期間内で、都合の良い日程と会場を予約する必要があります。
テストは会場のパソコンで受け、結果を使い回すことが可能です。
そのため、企業ごとに受検する必要がないというメリットがあります。
ただ、一年以上前に受けたものは使用できないので、気をつけましょう。
SPI3を受験する前に知っておきたい基礎知識
SPI3は多くの企業が採用試験として利用している適性検査であり、就職活動を進めるうえで避けて通れない重要な試験です。
試験の内容自体は高校までの基礎学力で対応可能ですが、受験形式やスケジュール、分野ごとの特徴を知らないまま準備を始めると無駄な学習に時間を取られてしまうことがあります。
事前に全体像を理解しておけば、効率的に学習計画を立てることができ、本番で実力を発揮しやすくなります。
SPI3が採用される主な業界・企業例
SPI3は総合商社、銀行、保険、証券などの金融業界をはじめ、メーカー、IT、広告、人材サービスなど幅広い業界で導入されています。
大手企業の多くがエントリーシート通過後の筆記試験としてSPI3を利用しており、特に新卒採用では最も一般的な適性検査となっています。
具体的にはメガバンク、損害保険会社、大手自動車メーカー、総合商社、通信系企業などで広く実施されています。
一方で外資系企業や一部のベンチャー企業では独自の試験や他形式のWebテストを採用するケースもあるため、志望先の採用情報を事前に確認することが大切です。
幅広い業界で利用されていることから、志望業界を絞り込む前にSPI3対策を始めておくことで選考の幅を広げることができます。
受験時期・選考スケジュールの目安
SPI3は企業ごとに実施時期が異なりますが、大学3年生の夏から冬にかけてインターン選考や早期選考で課されるケースが多く見られます。
本選考ではエントリーシート提出後から一次面接までの間に受験する流れが一般的で、内定までの初期段階で結果が評価に影響します。
テストセンター受験の場合は企業から案内される期限までに自分で予約し、指定会場で受験します。
Webテスティングや自宅受験では企業から指定された期間内に受験し、合格ラインを超えると面接へ進む仕組みです。
早い企業では大学3年生の夏以降に試験案内が届くこともあるため、秋から冬にかけて対策を始めておくと安心です。
受験日程は企業によって大きく異なるため、志望先ごとにスケジュールを整理しておくことが重要です。
自宅受験と会場受験のメリット・デメリット
SPI3には自宅で受験するWebテスティングと、指定会場で受験するテストセンターの2つの形式があります。
自宅受験は移動時間が不要で自分の都合に合わせて受けられる点が大きな利点です。
一方で通信環境が不安定だと途中で接続が切れるリスクがあり、試験中の周囲の音や環境にも注意が必要です。
会場受験は通信トラブルの心配がなく、試験官の指示に従って進行するため環境が安定していますが、予約が埋まりやすく早めの手続きが必要です。
また会場までの移動時間や交通費がかかる点も考慮する必要があります。
どちらの形式でも出題内容や難易度に大きな違いはないため、自分の生活スケジュールや環境に合わせて選ぶことが重要です。
WEBテスト SPI3って難しい?
SPI3で出される問題は、WEBテストのなかでは易しいほうです。
ところが、どのようなテストなのかがわからないと、不安になってしまうでしょう。
問題のレベルは、中学校や高校で学んだものになります。
企業によって合格点は変わるので、テストの点数で足切りされないように、事前に内容を確認しましょう。
次に、SPI3の試験内容について説明します。
SPI3の試験時間
SPI3では、時間との勝負であるという意識を持つことが大切です。
問題が難しいというよりも、時間が足りなくて苦戦する場合がほとんどでしょう。
高得点をとるコツは、問題集をたくさん解き、時間内にすべての問いに答えられるように慣れておくことです。
試験時間は、性格検査が約30分(300問)、能力検査が言語問題と非言語問題を合わせて約35分です。
SPI3の難易度
SPI3の問題の難易度は、中高レベルになります。
中学校や高校で学習したものなので、高得点をとらなければ、合格ラインには到達しません。
言語問題は、いわゆる国語の問題です。
中学生レベルの内容で、特に対策しなくても解けるでしょう。
しかし、非言語問題は、数学から遠ざかっていた人にとって、少し難しいかもしれません。
中学生レベルの数学ですが、ある程度対策はしておきたいものです。
英語問題は、企業によって受検しない場合もありますが、商社や外資系などでは出題される可能性が高いです。
そのような業界を目指している人は、日頃から英語に触れるようにしてください。
英語問題は高校レベルであり、特に長文をスラスラと読めないと、時間内に答えることが難しくなってしまいます。
SPI3の合格点はある?
SPI3の合格点は、企業によって異なります。
合格基準が、正答率70%の企業もあれば、90%以上の企業もあります。
大手企業では、基準を足切りとして利用していることも少なくないです。
まず、8割を超えられれば、足切りされてしまうことはないでしょう。
一般的には、6〜7割以上の点数を獲得しているのなら、多くの企業の選考を通過することが可能です。
高得点であればあるほど、テストの結果を使い回せるので、対策の段階から、ボーダーラインよりも高い点数を目指して、取り組みましょう。
WEBテストのなかでは簡単な内容とはいえ、合格点に到達するためには、解き方を明らかにしておくことがポイントです。
一問に対してどのくらいの時間をかけられるのかを知り、解くペースをつかみましょう。
文系・理系で苦手になりやすい分野の傾向
文系学生は非言語分野の数的処理や計数問題を苦手とする傾向があり、割合、損益計算、確率、表やグラフの読み取りで時間を使いすぎるケースが多く見られます。
一方で理系学生は言語分野の長文読解や語彙問題を苦手とすることがあり、文章の要点を短時間で整理する力が得点差につながります。
英語分野は文系理系を問わず得意不得意が分かれやすく、特に短時間での読解に慣れていない場合は正答率が安定しにくい特徴があります。
対策としては自分の学部や得意科目に頼らず、全分野をバランスよく学習することが大切です。
過去問やアプリを活用して苦手分野を早期に把握し、毎日少しずつ演習を重ねることで得点を底上げできます。
WEBテストの流れとは?
WEBテストはどのような流れで受検するのでしょうか?
WEBテストの受検の流れは簡単ではありますが、流れを頭に入れておくことでストレスなく受検することができます。
実際の試験では企業からの指示があるため、その指示にしたがって進めていくようにしましょう。
案内メールを受け取る
自分が企業に登録したメールアドレスにWEBテスト受検の案内メールが届きます。
案内メールには、受検の期限や受検をするうえでの注意点、受検するためのURLが記載されていることがほとんどです。
そのため、注意点をしっかりと読み、期限内に受検をするようにしましょう。
WEB上で受験する
能力検査と性格検査の2種類の検査を受検します。
自宅で受検をする場合は、インターネット環境を確認してから受検をするようにしましょう。
時間制限が設けられているテストであるため、自宅で受検をする場合や学校で受検をする場合などでは、集中できる空間を整えたうえで受検をすることがポイントです。
結果は受検が完了した時点で、自動的に企業に送信されます。
最新の出題傾向と対策ポイント
玉手箱やSPIなどのWebテストは、多くの企業が採用選考で利用しており、就活生にとって避けて通れない試験です。
ここ数年は出題形式や科目に変化が見られ、英語や論理的思考を問う問題の追加、時間制限の厳しさなどが受験者を悩ませています。
本番までの時間が限られている人ほど、最新の出題傾向と効果的な対策を知っておくことが重要です。
英語や構造把握など追加されやすい科目
近年のWebテストでは、従来の言語や計数に加え、英語や構造把握が追加されるケースが増えています。
英語は短文の穴埋めや長文読解が中心で、基本的な単語力と文法力があれば解ける問題が多いものの、短時間で内容を理解する速読力が必要です。
構造把握は複数の情報の関係を整理して答えを導く論理型の問題であり、条件整理や図解を素早く行う力が求められます。
どちらも特別な知識は不要ですが、初見では戸惑いやすいため過去問や練習問題で形式に慣れておくことが重要です。
特に英語は外資系や海外取引が多い企業で出題されやすく、構造把握はコンサルや総合商社など論理的思考を重視する業界で導入が進んでいます。
早めに出題形式を確認し、基礎的な問題でパターンをつかむ練習を始めておくと安心です。
近年の難化傾向
近年の玉手箱やSPIなどのWebテストでは、問題そのものの学力レベルは高校基礎程度に収まっている一方で、「時間制限の厳しさ」と「情報量の増加」が進み、受験者が体感する難易度が上がっています。
計数分野では表やグラフの条件が複雑化し、複数のデータを整理してから計算式を立てる問題が増えています。
言語分野では文章量がやや減った一方で設問数が増え、1問にかけられる時間が短くなったことで速読力と要点把握力がより求められます。
また英語や構造把握など追加科目を導入する企業も増えており、従来の対策だけでは対応が難しいケースが目立ちます。
問題自体が極端に難化しているわけではないものの、短時間で大量の情報を処理する力や、出題パターンを瞬時に見抜く応用力が以前より強く問われる試験へと変化しています。
実際の受験者の声
受験者からは時間が足りず最後まで解けなかった、条件が複雑でどの数値を使えばよいか迷った、練習していた形式と微妙に違う問題が出て焦ったなどの感想が多く聞かれます。
特に初めて受験する学生は、形式に慣れていないまま本番を迎え、時間配分に失敗したという体験談が目立ちます。
また模試やアプリで対策をしていた人でも、本番では緊張して読み取りが遅くなった、計算ミスが増えたという意見があり、知識だけでなく実戦的な時間管理や精神面の準備が重要であることが分かります。
一方で過去問を繰り返して形式を体に覚えたことで落ち着いて解けた、模試で弱点を把握してから得点が安定したという成功体験も多く、事前演習と時間感覚の習得が合格の鍵となっています。
WEBテスト SPI3の問題を実際に解いてみよう!
SPI3には、能力検査である言語問題・非言語問題・英語問題と、性格検査があると述べてきました。
性格検査は、3つの部に分かれており、2つある選択肢から1つだけ選びます。
これから、言語分野と非言語分野、そして性格検査の問題の例を出します。
どのような形式で問題が出されるのか、ぜひ確認してみてください。
ここで例に出さない英語分野の問題の内容は、同意語や反意語、空欄補充、長文読解などに分けられます。
言語分野と非言語分野の問題の内容は、例とともに言及していきます。
言語分野の例題
言語分野では、言葉の意味や文章の内容を理解しなければいけません。
問題の内容は、二語の関係、熟語、語句の用法、文の並べ替え、空欄補充、長文読解などに分かれています。
次の例は、空欄補充の問題です。
文中の( ア )に入る最も適切な表現を選びなさい。
帰納法とは、いくつかの個別の事例から、一般的な法則を見出そうとする推論方法である。
しかし、帰納法で得た結論は、必ずしも( ア )とはいえない。
例えば「リンゴAは甘い」「リンゴBは甘い」「リンゴCは甘い」という事例から「すべてのリンゴは甘い」という推論をしたとする。
しかし、これから先、甘くないリンゴが発見される可能性は常にあるのだ。
A.論理的な展開 B.普遍的な真理 C.物理的な法則 D.抽象的な概念 E.客観的な解答 F.主観的な憶測
答え)B
非言語分野の例題
非言語分野では、公式や解き方が身についていないと正答できません。
問題の内容は、推論、順列組み合わせ、割合と比、金額計算、分担計算、速度算、集合などがあります。
次の例は、推論の問題です。
P、Q、R、S、Tの5人で徒競走をした。
5人の順位について次のことがわかっている。
1)Rの順位は、Sより上である
2)Tの順位は、Rよりも上だが、1着ではなかった
3)Qの順位は、Pより上である
4)同着の順位の者はいない
(1)次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいものはどれか。
ア. Qは1着である
イ. Sは5着である
ウ. 2着はPまたはTである
A.アだけ B.イだけ C.ウだけ D.アとイの両方 E.アとウの両方 F.イとウの両方 G.アとイとウのすべて H.必ず正しい推論はない
答え)E
性格検査の例題
性格検査に、正しい答えは存在しません。
しかし、企業が求める人物像にあてはめようとして、実際の自分とかけ離れた答えを選択してしまうと、ESや面接の場で矛盾が生じてしまうかもしれません。
可能な限り、正直に答えていきましょう。
問題の例を3つ挙げます。以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。
最も近い選択肢を1つ選んでください。
[ 問題1 ]
A:人のことに無関心なのはよくない
B:人のことに深入りするのはよくない
[ 問題2 ]
A:理屈っぽいほうだ
B:情にもろいほうだ
[ 問題3 ]
A:人目を引くことが好きだ
B:あまり目立ちたいとは思わない
[ 選択肢 ]
Aに近い
どちらかといえばAに近い
どちらかといえばBに近い
Bに近い
WEBテスト SPI3の対策方法を紹介
最後に、SPI3の対策方法をいくつか紹介します。
限られた時間のなかで、出題されたすべての問いに答えられるようになるためには、はやい段階から対策することが大切です。
実際に問題を解いてみると、最初は時間内に解き終われないかもしれません。
参考書やアプリを利用して、たくさん問題を解いていきましょう。
また、本命の企業のテストを受ける前に、同じWEBテストを導入しているほかの企業でテストを受けるのも良いでしょう。
参考書を利用する
まずは、参考書を購入し、問題を解いてみてください。
ただ、SPI3の対策本はさまざまなものがあるため、どれを利用すればいいのか迷ってしまうかもしれません。
おすすめの参考書を2冊紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1冊目は「2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」です。
この参考書では、素早く、確実に解ける解答方法が紹介されています。
解答が別冊になっているのも、嬉しいポイントです。
2冊目は「これが本当のSPI3だ! 2025年度版」です。
電子版もあるので、スマホで隙間時間に学習できます。
さらに、数学から遠ざかっていた人のために、算数の内容から記載しています。
初心者でも安心して使える一冊といえるでしょう。
アプリを利用する
試験の対策として、参考書だけではなくアプリも活用しましょう。
アプリは移動時間や、机に向かえない時にも利用でき、時間を有効に使えます。
特におすすめできるアプリを、2つ紹介します。
1つ目は「SPI言語・非言語 就活問題集 -適性検査SPI3対応-」です。
このアプリでは、得意分野や不得意分野を分析してくれます。
加えて、お任せ復習モードも用意されています。
同じ大学の人や都道府県の人と競えるランキングもあるので、勉強の意欲も掻き立てられるでしょう。
2つ目は「SPI言語|しっかり解説の資格試験問題集」です。
問題がレベルごとに分かれており、徐々にステップアップしていくものになります。
制限時間も、オンオフを切り替えることが可能です。
志望度の低い企業で練習する
参考書やアプリを利用し、問題の数をこなしたあとは、企業で受検するのも良いでしょう。
ある程度、SPI3の出題形式に慣れたら、実際に本番で解いてみてください。
会場でパソコンを使用し、監視者の監督のもとで解いてみると、一人で対策していた時とは違って、緊張したり戸惑ったりするかもしれません。
本命の企業でそうならないように、志望度の低い企業でテストを受けるのも、対策の1つです。
実際の試験で経験を積むことにより、志望度の高い企業のWEBテストで失敗する可能性が低くなります。
テストの空気を知るには、参考書やアプリだけでは不十分です。
SPI3はスピードと正確さが必要なテストであり、落ち着いて解くことが重要です。
ESなしで練習受検ができる企業もあるので、調べてみましょう。
オンライン模試を活用する
オンライン模試は自宅で本番に近い環境を体験できる学習方法として非常に有効です。
移動時間が不要で、自分の都合に合わせて受験できるうえに、本番と同じ制限時間で問題を解くことで、実際の試験に近い緊張感を味わいながら時間配分の感覚を身につけることができます。
さらに採点結果や正答率が自動で表示されるため、自分がどの分野に時間を使いすぎているか、どの問題でミスが多いかを客観的に把握できます。
学習効果を高めるためには、模試を受けた後に必ず復習を行い、間違えた箇所を中心に原因を整理することが大切です。
複数回受験して過去の結果と比較すると、自分の成長や弱点の変化を確認でき、学習計画の修正にも役立ちます。
模試を利用して制限時間内に解き切る練習を積み重ねることで、試験当日も落ち着いて解答できる力を養うことができるでしょう。
短期間で仕上げる直前学習プラン
試験まで残り日数が少ない場合は、限られた時間を有効に使う学習計画が必要です。
まず初日にオンライン模試や過去問を解き、苦手分野を明確にします。
次に出題頻度が高い計数の割合計算や表の読み取り、言語の趣旨判定や空欄補充など、得点源となる基礎問題を重点的に演習します。
学習時間は1日2時間から3時間を目安に、午前と午後に分けて集中する方法が効果的です。
新しい問題に手を広げすぎるよりも、間違えた問題を何度も解き直して理解を深めることで正答率を安定させます。
最後の2日間は新しい問題に取り組まず、時間を計った総合演習で仕上げを行い、試験当日のペース配分を体に覚え込ませましょう。
前日は長時間勉強せず、軽い復習と体調管理を優先することで、本番で集中力を保ちやすくなります。
WEBテスト SPIの危険な勉強法を紹介
WEBテストやSPIは、とにかくがむしゃらに練習すれば良いというわけではありません。
効率的な勉強方法を取らないと、いたずらに時間を浪費するだけで解き方が身につかないのです。
ここからは、WEBテストやSPI対策を進めるにあたり、危険な勉強法を3つ紹介します。
基礎問題を疎かにしてしまう
WEBテストやSPI対策で避けなければならないのは、基礎問題を疎かにする勉強方法です。
基本的にWEBテストやSPIでは、中学や高校レベルの知識を用いた基礎問題が中心に出題されます。
そのため、基礎をしっかりと勉強すれば高得点に繋がっていきますが、基礎部分を疎かにするとほとんどの問題が解けなくなってしまうのです。
出題形式も特殊なため、求められるレベルが中学高校レベルだからと油断していると痛い目を見ます。
一通り基礎問題をチェックし、問題なく解けるようにしておきましょう。
見直しを行わない
WEBテストやSPIテストは出題数が多く、一通り解くだけでも時間がかかってしまいます。
そのため、解いただけで満足してしまって見直しをしない場合があるのです。
しかし、仮にその問題に正答していたとしても、たまたまその問題が解けただけの可能性は捨てきれません。
そのため、解けたからと満足せずにしっかりと理屈まで理解できるように見直しをしましょう。
また、繰り返し問題を解いて自分が苦手な分野を見つけ、しっかりと対策を練ると点を取りやすくなります。
特異な分野ばかり勉強してしまう
人間の心理として、苦手な分野を避けたいというのは誰もが思うことでしょう。
しかし、WEBテストやSPIの対策では苦手な分野こそ力を入れて学ぶ必要があります。
WEBテストやSPIでは言語、非言語問題と幅広い分野が出題されるため、仮に得意な分野で得点が取れたとしても、全体の点数は上がりにくいです。
そのため、より広範囲をカバーして総得点を底上げするためにも幅広く勉強を行うことを意識する必要があります。
偏りをなくし、しっかり点を取れるよう対策しましょう。
WEBテスト SPI3で高得点を取るコツ
続いて、WEBテストやSPIテストで高得点を取るコツについて見ていきましょう。
普段から練習を繰り返しているからといって、無策で本番に挑んでも良い結果は出せません。
今回は、SPIテストにおいて高得点を取るコツとして、以下の3つの方法を紹介します。
そのコツとは、1つの問題に時間をかけない、分からない問題でも答えを埋める、時間配分をあらかじめ決めておく、の3点です。
それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。
1つの問題に時間をかけない
1つの問題に時間をかけすぎていると、取れる得点を逃す可能性があります。
WEBテストやSPIは、時間との勝負です。
全体の問題を解くための総時間はあらかじめ決まっているため、分からない問題にかかりきりになってしまうとそのあとの問題を解ききれない可能性があります。
目の前の問題が分からない、このままでは時間がかかってしまうと感じた場合はすぐに見切りをつけ、次の問題に取り組みましょう。
1つの問題を捨てた方が、全体の得点は高くなります。
分からない問題でも答えを埋める
分からない問題だからといって、何も解答しないままでいるのも望ましくありません。
WEBテストやSPIは、選択問題式で出題されます。
そのため、分からない問題でも何かしらマークすることを心がけましょう。
なぜなら、分からないところでもたまたまマークした解答が正解となり、偶然点数が取れているかもしれないからです。
就活におけるSPIテストは点数を取った者勝ちといっても過言ではありません。
少しでも得点を高めて合格の可能性を高めるため、分からない部分もマークするようにしましょう。
時間配分をあらかじめ決めておく
何も考えずにテストを受けていると、うっかり時間が足りなくなる可能性があります。
そこで、時間配分をあらかじめ考えてからSPIに挑むのがおすすめです。
言語問題では何分、非言語問題では何分、とくに何問までを何分までに解くなど、大まかで構いません。
得意不得意や実際に解くのにかかった時間などに合わせ、分野ごとに自分なりに時間配分を変えると良いでしょう。
例えば、非言語問題では思考力が問われるため時間を多く取っておくなどです。
よくある質問Q&A
SPI3は多くの企業が採用試験に利用しており、受験者からは受験回数の制限や通信トラブルへの対応、企業ごとの合格点の違いなどに関する疑問が多く寄せられます。
試験形式やスコアの扱いは受験方法によって異なり、事前に仕組みを理解しておくことで安心して本番に臨むことができます。
ここではSPI3に関して特に質問が多いものを取り上げ、詳しく解説します。
SPI3は受験方式によって再受験の扱いが異なります。
自宅受験型は企業ごとに試験を受ける形式のため、応募企業から案内があればその都度受験することが可能です。
一方でテストセンター型は期間内で受験したスコアが一定期間保存され、複数の企業で共有される仕組みが取られています。
ある企業でSPI3のテストセンター受験を行い、手ごたえが良ければ他の企業でテストセンター受験を課された際にも使いまわすことが可能です。
したがってテストセンター型を受ける際は、十分に準備を整えてから試験に臨むことが重要です。
模擬試験や過去問を活用し、本番と同じ制限時間で練習しておくことで安定したスコアを出しやすくなります。
自宅受験型のSPI3では、受験中に通信トラブルが発生した場合の対応を理解しておくことが大切です。
受験画面が止まった場合は、まず焦らず画面を閉じずに指示通りに再接続を試みましょう。
それでも復旧しない場合は、案内メールや公式サイトに記載されているサポート窓口に連絡を行い、状況を報告します。
企業によっては再試験の案内や受験時間の延長など柔軟な対応をしてくれる場合があります。
事前に通信環境を整えておくことも重要で、安定した回線が確保できる場所を選び、予備の端末や電源も準備しておくと安心です。
テストセンター型の場合は会場スタッフがトラブルに対応するため、自宅受験よりもリスクが低く、問題発生時にはその場で指示を受けられます。
SPI3には公式に公開された合格点はなく、企業や職種によって基準が異なります。
人気業界や外資系企業では応募者の平均点が高くなるため、実質的に高い得点が求められる傾向があります。
一方で中小企業や一部のメーカーでは6割程度の正答率でも通過できるケースが多く、業界や企業の競争環境によって求められる水準が変わります。
また同じ企業でも総合職と一般職で基準が異なることがあり、募集要項や先輩の体験談を参考に目標を設定することが大切です。
安全圏を狙うなら7割以上の正答率を目安に学習を進め、模擬試験で安定してそのラインを超えられる状態を作っておくと安心です。
合格点は相対評価によって決まる場合もあるため、過去問や演習を繰り返し解きながらスピードと正確さを高めることが重要です。
就活エージェントに相談する
就活で困ったことがある方は、ジョブコミットのサービスである就活エージェントを活用してみると良いでしょう。
サービスを活用することで就活に関する不安を解消できます。
具体的には、就活のプロであるアドバイザーが専属で担当をしてくれて、一人一人に合った企業探しを手助けしてくれます。
それに加えて、本番さながらの模擬面接をしてもらうことができたり、内定後のサポートまでしてもらうことも可能です。
そのため就活に不安を抱えている方、就活のプロに相談をしてみたい方はぜひ就活エージェントに相談してみましょう。
まとめ
これまでに、WEBテストのSPI3について解説しました。
就活において、適性検査を受ける機会は少なくありません。
特に、この記事で取り上げたSPI3は、多くの企業で導入されているものです。
自分が志望している企業が、どのWEBテストを使用するのかをしっかり確認し、はやめに対策に入りましょう。
この記事では、SPI3の実施形態や対策方法、問題の例などを紹介しています。
問題の形式に慣れていれば難しく感じずにすむので、ぜひ参考にしてください。


