就職活動を進めていくと、何度も面接を経験することになります。
昨今では、対面ではなく、オンライン上での面接などもあります。
どちらも、いくら事前に想定質問などの対策をしていたとはいえ、本番を迎えるとなかなか思った成果が出せない方も多いです。
そのときは、本番で経験した面接の内容を一度振り返ってみることをおすすめします。
面接を振り返ることで、次回以降に控える面接に対して大きなメリットがあるかもしれません。
今回は、面接を振り返ることのメリットと、効果的に振り返る方法を紹介します。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
- 面接の振り返り方
- 振り返りのポイント
- 面接の振り返りのメリット
- これから面接がある人
- 面接の振り返りを行いたい人
- 面接を振り返ることのメリットを知りたい人
目次[目次を全て表示する]
【面接の振り返りをする】面接を振り返るメリット
一度受けた面接を後から振り返ることには、実はいくつものメリットがあります。
面接は、受ける企業が多いほど回数が多くなり、同じ企業でも選考方法によっては何度も経験することになるでしょう。
そのときの面接で思うような結果が出なかったとしても、振り返ることでいくつかのポイントに気づいて、今後の面接にそれを活かすことが可能です。
たとえば、以下のような気づきを経て次回の面接に臨めるため、振り返ることはおすすめです。
面接での発見を覚えておける
本番の面接だからこそ、起きたできごとを振り返ることで詳細に覚えておけます。
面接前はどのような質問をされるのか、履歴書やエントリーシートに自身が記載した内容を踏まえて、回答を準備しておくことでしょう。
もちろんこれらが本番で役に立つケースもありますが、本番では予想外の問いかけをされるケースも非常に多いです。
たとえば個人面接の場合、形式的な質疑応答のほかに、軽く雑談形式で質問を投げかけられる場合もあります。
企業側も、就活生側の緊張をほぐす目的でプライベートな質問をしてくる場合もあり、事前に準備をしておかなければ思わず面食らってしまうこともあるでしょう。
こうした状況を体験した場合、その詳細を覚えておくことで、次回以降の面接に臨む姿勢も変えられます。
次回以降の面接に活かせる
振り返ることで、その面接における反省点を洗い出して、次回以降の改善を目指して動けます。
その面接がどのような空気感で行われたか、人数や面接官の役職はどうであったか、質問内容や自分の回答を思い出せる限り紙などにまとめて、自分なりの分析をしてみましょう。
あのときの回答は雰囲気的にこうするべきであった、準備していた内容と少し違う答え方をしてしまったなど、いろいろと後悔の残る箇所も出てくると思います。
少しでも高い評価を受けるために、すべきであったことがあらためてわかるため、これらを次の面接では活かせるでしょう。
面接に限らず、社会に出ると大小は問わず、何度も仕事における失敗を経験することになります。
そのときに反省をして次に活かす姿勢は、周囲の信頼を得るためにも重要です。
【面接の振り返りをする】面接を振り返る方法
次に、面接を振り返る方法について紹介します。
一番手っ取り早いのは、そのときの状況を頭で思い出す方法です。
しかし、ただ思い出すだけでは、反省点や発見を明確に見つけられません。
面接内では、自分をはじめ、その空間にいる人々でさまざまな会話が繰り広げられます。
採用担当の発言や、グループ面接の場合は他の就活生の発言も参考になるものがあるかもしれません。
こうした内容を効率良く振り返るためにも、以下の内容を心がけてみましょう。
振り返りシートを作成する
面接を振り返る場合は、自身で振り返りシートを作成すると便利です。
シートは紙であっても、データであっても構いません。
振り返りで大切なのは、その面接で起きたことや、当時の状況などをどれだけ正確に思い出せるかです。
シートを作成するにしても、面接を思い出しながら記録を書き起こせるようなテンプレートにしておかなければなりません。
特に、以下の項目をしっかりとまとめられるテンプレートにしておけば、どんな面接の振り返りにも対応可能です。
面接で起こったことを記録する
まずは、面接で起こったことをシートに記録しましょう。
ここで言う起こったこととは、面接の流れや質問された内容、時間の長さがどれぐらいであったかなど状況のすべてです。
その面接が終わって間もない記憶が新しいうちに、起こったことはなるべく鮮明に記録しましょう。
面接の流れ自体はどの企業も似通っていますが、細かな質問内容や時間の長さは異なります。
さまざまなパターンがあることを本番で経験しておくことで、次回以降により緊張せずに面接に臨めるでしょう。
また、面接に臨むにあたっての事前準備も怠っていなかったかは、記録しておきましょう。
ポートフォリオを持参する予定だった場合は過不足なく用意できたのか、またトラブルもなく会場に到達できたかなど、今回の行動を参考に次の面接に活かせられるものもあります。
面接での自分を振り返る
面接での自身の回答や立ち振る舞いなどを振り返って、記録しましょう。
自己PRを聞かれた際、事前に準備していた通りの回答ができたのか、それとも緊張して少し内容を飛ばしてしまったのかなど、面接が終わって間もない頃であれば話した内容も頭には入っています。
このタイミングでしっかりと振り返っておくことで、できたこととできなかったことが明確になります。
志望動機を話したときに、面接官側がどういうリアクションを取っていたのか、自分が見た感想も記録しておくと良いです。
そして、面接の終盤で逆質問をした場合は、もう少し聞いておくべきだったと後悔したことがあれば、それもシートに記録しておくことをおすすめします。
後から見返して、次の面接では活かせるようにしましょう。
修正点や改善点を考える
面接は、受かるときもあれば、当然落ちるときもあります。
複数企業の選考を受けた人であれば、落ちる経験を何度も味わったことがあるでしょう。
面接で落ちたと知らされたときに、そのまま落ち込んで終わりにするのか、何が自分に足りなかったのかを反省して、修正点や改善点を考えられる人とでは次の合格率も大きく変わります。
自分の第一印象には問題がなかったか、受け答えは相手の目を見てハキハキと話せていたのかなど、そのときの状況をシートにまとめたうえで反省すべき点を考えてみましょう。
面接に限らず仕事などでも、何度も何度も修正や改善を繰り返していくことで、より質の高い成果を挙げられるようになります。
一度の失敗をずっと引きずることなく、次に活かすための努力を行いましょう。
就活エージェントを利用する
面接をどう振り返るべきか難しい、一度落ちてしまったからこの先の面接が不安で仕方ないなど、就活においては悩みの種でもあります。
一人での就活に限界を感じた場合は、就活エージェントを活用してみることをおすすめします。
就活エージェントは、各業界に精通したエージェントがユーザーの担当としてついてくれて、条件に合う企業探しや選考対策をサポートしてくれるサービスです。
選考対策では、履歴書やエントリーシートの添削はもちろん、面接練習や面接の振り返りを一緒に行ってくれます。
面接に関するアドバイスを専門家に受けてみたいと考えるのであれば、積極的に就活エージェントを活用してみましょう。
興味がある方は、こちらのリンクをご確認ください。
【面接の振り返りをする】面接を振り返る際のポイント
次は、実際に面接を振り返る際のポイントを紹介します。
ポイントを押さえて振り返ることで、そのときにやるべきだったこと、自分に足りなかったことなどを次の面接に活かすべき点もはっきりしやすいです。
面接後間もなくのタイミング、内容をまだ鮮明に覚えている貴重な時間に、振り返るべき箇所はしっかりと振り返れるようにするのがベストです。
これから面接に臨む場合も、以下の振り返りポイントを意識しながら面接を受けてみましょう。
広い時系列で振り返りをする
振り返る際は、面接そのものだけではなく、面接の前後に起きたできごとも振り返るなど、広い時系列での振り返りを意識しましょう。
面接に臨む際の事前準備に不備はなかったか、面接会場に向かう際にトラブルがなかったかなどです。
その企業の選考が次に進んで、さらに面接がある場合は、こうした振り返りをしておくことで次はスムーズに面接に臨めます。
また、面接の前後で、面接官と何かやり取りがあったかも思い出してみましょう。
面接官側は就活生の緊張をほぐすために、面接時間に余裕があれば、はじめに少し雑談をしてきたり、終わった後にちょっとした会話を挟んできたりすることがあります。
こうした会話での受け答えも、実は面接官側に自身を印象付けるポイントが隠れているかもしれません。
次回以降それを活かせるように、広い時系列で振り返ってみましょう。
自分を客観的に振り返る
物事を客観的に振り返ることは、思わぬ発見もできるため、さまざまなできごとで実施されます。
これは面接においても同様で、自分が面接官にどう見られていたのかを考えてみることで、自分の評価を的確に下すことが可能です。
話しているときの自分の表情は明るかったのかどうか、滑舌良く自信を持って話せていたのかどうか、面接官の立場で自分自身を見てみるとどう感じられるのかを振り返ってみましょう。
この客観的な姿勢は振り返りの際にも重要ですが、実際に面接を受けている最中も効果的です。
客観的に自分を見られれば、緊張も緩和されて話しやすくなります。
慣れるまではすぐに実行するのも難しいかもしれませんが、意識しながら面接を受けてみると良いでしょう。
面接官の反応を思い出す
面接の合否を判断するのは、当然ですが面接官です。
面接官は、いくつかの質問や面接中の就活生の態度に応じて、何らかの反応を示してくれます。
この反応がどんなものであったか、面接が終わった後に一度振り返ってみましょう。
中には、自分が話したとある内容のときだけ反応が大きく、興味を示す姿勢を取ってくれたと気づくこともあります。
こうした反応が見られたのであれば、そのときに話した内容を覚えておき、以降の面接でも話題として使ってみるなど作戦を立てられます。
面接においては、とにかく面接官の反応がすべてです。
反応が良いと感じた話題はしっかりと振り返って、次回以降の面接でも活躍してもらえるように、話の練度を上げておくことをおすすめします。
まとめ
就職活動における面接の振り返り方法やメリット、ポイントについてご紹介しました。
面接は、就職活動において避けて通れない道であり、自己PRや志望動機をエントリーシート以上に伝えられる絶好の場所になります。
そんな貴重な場所だからこそ、何度も経験するのであれば、1回1回で何か得るものがある面接にしておきたいです。
面接ごとに、前後の状況や内容をしっかりと振り返って反省し、修正点や改善点を見つけて次へと活かしましょう。
一度落ちたからとモチベーションを下げるのではなく、次の面接をより良くするための成長だとポジティブに捉えることが大切です。
一人での面接の振り返りに不安がある場合は、就活エージェントなどのサービスを活用して、アドバイスをもらいながら進めていくことをおすすめします。