【業界研究】生命保険業界の業界研究をしたい人必見!読むだけで業界研究になる情報を徹底紹介!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること  
  • 生命保険業界の全体像
  • 生命保険業界の職種
  • 生命保険業界に向いている人
この記事をおすすめしたい人  
  • 生命保険業界に興味がある人
  • 生命保険業界の業界研究をしたい人
  • 生命保険業界に向いているか知りたい人

【生命保険の業界研究をしたい】業界研究とは

まず業界研究とは、興味のある業界について主要企業を中心に調査し、その特徴を分析・理解することを指します。

また、どんな業界があるのか、就活市場全体を見渡すことも業界研究と呼びます。

目指している業界に関わらず、就活の準備として必要不可欠な作業です。

業界研究の必要性

業界研究は、自分の性格や適性、やりたいこと、叶えたい夢などにマッチする業界を見つけるために必須の工程です。

業界について理解していなければ、自分に合っているのかどうかを判断できません。

幅広い業界が存在する中で、最終的には1つの業界に絞って就活を行っていくことになります。

業界研究の段階で準備が甘いと、その後の各ステップでつまずいてしまったり、就職後に合わない環境で苦労したりする可能性が高いです。

業界への理解が表面的なものに留まっていると、面接でそのことを見抜かれてしまい、なかなか内定を獲得できなくなる可能性もあります。

時間もかかるため、面倒に思える作業かもしれませんが、絶対に手を抜くことなく行うようにしましょう。

【生命保険の業界研究をしたい】生命保険業界の業界研究をしてみよう

ここからは、生命保険業界の業界研究について説明します。

生命保険業界について理解を深めるうえで、基本となる知識を身につけることにより、調査するべきポイントが掴め、スムーズな業界研究ができるようになるでしょう。

生命保険とは

まずは、業界が取り扱っている商品の生命保険について、理解しましょう。

生命保険は保険業法に基づいて、人が亡くなった際、病気になった際、ケガをした際などに、その「人」に発生した損失を補填するものです。

ケガや病気の治療が高額になる場合、単純に高い費用を払わなければいけないだけでなく、働けない期間が発生して収入が減ることもあります。

一家の大黒柱である人が亡くなった場合には、主な収入源を突然失うことになり、生活が破綻してしまう可能性があります。

また定年退職後、収入がない中で介護が必要な状況になると、想像以上にお金が必要です。

こういった場合に、保険金を受け取ることにより、自分や家族の生活を守れるシステムなのです。

損害保険との違い

生命保険と混同しがちなものの一つに、損害保険があります。

どちらも保険サービスにお金を払っておくことで、有事の際に保険金として、一定の額が受け取れるという基本的なシステムは同じです。

しかし、大きな違いとして、保険をかける対象が異なります。

生命保険は「ヒト」に対して保険をかけますが、損害保険は車や家など人以外の「モノ」を対象とした保険です。

損害保険の種類としては、火災保険、地震保険、自動車保険、傷害保険(場合により)、ペット保険などがあります。

また、生命保険は人が亡くなったときや一定期間加入していた場合、病気の場合などに保険金が支払われますが、損害保険は損害が発生したときに支払われるものです。

基礎知識として、違いを理解しておきましょう。

ビジネスモデル・収入源

続いて、生命保険業界のビジネスモデルや収入源について説明します。

業界の仕組みについて知るうえで、ビジネスモデルへの理解は欠かせません。

この業界には、2つのビジネスモデルがあります。

それぞれの特徴を押さえるために、以下にまとめる内容を確認しておきましょう。

保険料(3利源)によるもの

生命保険会社の収入源の1つ目は、保険料によるものです。

「利差益」「費差益」「死差益」の3つからなることから「3利源」とも呼ばれています。

3利源の1つ目「利差益」とは、予定利率に基づいて予測・計出していた運用収益に対して、実際に運用して得られた収益が上回った場合に得られる利益のことです。

利差益が発生した場合、契約者へ配当として還元する保険商品もあります。

2つ目の「費差益」は、想定していた事業費よりも、実際の事業費支出が少なく済んだ場合に得られる差益のことです。

3つ目の「死差益」は、保険の種類によって「危険差益」とも呼ばれ、契約者の予定死亡率から計出される保険金の支払額と、実際の支払額との差のことを言います。

事業費や保険金の支払いは、顧客から集めた保険料を元手に行われるため、収入源の1つは保険料と言えるのです。

資産運用によるもの

生命保険会社は、純粋に保険商品だけを取り扱う会社ではありません。

資産運用を行って収益化を図る、機関投資家としての側面もあります。

前項で説明したような保険料による収益、3利源を資本とし、その一部を資産運用に回します。

この場合、主に取り扱うのは国債や地方債、社債など、低リスク・安全性の高い商品ですが、外国証券や株式投資なども同時に行うことがほとんどです。

株式・債券の値上がり益や配当、利息などの利益が、運用益として会社の収益になります。

3利源は、会社にとってプラスになる場合もあれば、予想より支出が膨らんで赤字になる場合もあります。

そういった場合のリスクヘッジとしての役割も兼ねているのが、この運用益です。

販売方法

続いて、生命保険会社が取り扱っている保険商品を、どのような方法で販売しているのかを説明します。

「直接販売」「間接販売」「ネット販売」の3つの方法があり、どれも重要な契約獲得源です。

それぞれの販売方法について、分けて説明します。

直接販売 

直接販売とは、営業職の人が訪問営業などの方法により、生命保険商品の説明と販売を行う方法です。

営業職員は、直接お客様の自宅や職場、あるいは喫茶店などへ出向き、営業を行います。

最近では、コロナ禍の影響もあり、リモートでの販売に対応している会社もあります。

自社の保険商品の中からお客様に合った商品を選び、提案・説明・販売をするのが営業職員の仕事です。

直接お客様と取引できるため、しっかりとしたサポート体制を築きやすく、信頼も厚いのがこの販売方法のメリットです。

間接販売

2つ目の間接販売は、代理店や銀行などを通して、保険商品の販売を行う方法のことです。

テレビCMや動画広告、バナー広告などで「何十社の保険の中からあなたに合った商品を提案します」といった文言をよく目にしますが、その広告主が保険の代理店です。

代理業者の営業マンが、他社商品との比較から顧客ごとのニーズ調査、商品紹介、実際の契約手続きなどを全部やってくれます。

顧客も納得して保険に加入してくれる場合が多く、長期契約につながることが多い方法です。

ネット販売

営業や代理店といった「ヒト」は通さず、顧客がインターネット上で保険商品を探して、そのまま直接契約する方法もあります。

ネット上で、保険料の見積もりや保証内容の確認から契約まで、すべての手続きが完了するのが特徴です。

ダイレクト型とも呼ばれ、近年はこのルートでの契約が増えています。

事前に営業担当者と面談の時間をすり合わせ、直接またはオンラインで話をしなくてはならないのが苦手な人には、嬉しい販売方法でしょう。

市場規模・業績推移

ここで現実的な話として、生命保険業界の市場規模や、最近の業績推移を確認しましょう。

市場規模はあらゆる業界の中でも大きく、30兆円ほどです。

国内における個人保険の契約件数は14年連続で増加しており、2022年3月末時点では1億9,301万件を数えます。

新規契約件数も1,800万件を超えており、これは前年度よりも大きい数字です。

コロナ禍や長引く不況、将来の日本経済への不安など、世間を取り巻く状況が助けて、これらの業績を生み出しています。

ただし、契約件数の増加に対して、利益の成長は大きくありません。

少子高齢化や、資産運用での収益化が難航していることなどが主な原因となり、これまでのやり方が通用しなくなったためです。

販売方法や社員の処遇などを見直すほか、経営統合などの手段を用いて、生命保険業界はこれに立ち向かっています。

将来性

生命保険業界の将来性としては、まず業界としてなくてはならないものであるため、波はあれど大きな不安はない安定した業界と言えるでしょう。

もちろん、時代に対応して体制を変えたり、商品の企画をしたりすることは必要です。

国内に限った話をすると、医療の進歩により死亡率が低下しており、死亡保険よりも医療保険の需要が高まっています。

また、すでにはじまっている変化として、大手保険会社を中心に海外進出が進められています。

国内では、約9割の家庭が何かしらの保険に加入しており、市場としては飽和状態です。

しかし海外に目を向けると、アジアや中南米・中東・アフリカなどの国々の中には、保険普及率が極めて低い地域もあり、今後の市場拡大に期待が持てるためです。

ほかにも、ビッグデータの活用やグローバル展開、さまざまなサービスのネット化対応などが、求められている変化として挙げられます。

【生命保険の業界研究をしたい】生命保険業界の職種

生命保険業界の全体像が見えてきたところで、この業界に存在する主な職種をご紹介します。

営業職は最もイメージしやすいところですが、それ以外にも大いに活躍できる職種があります。

この業界ではどんなことができるのか、理解を深める手立てにしてください。

営業職

生命保険業界に強い関心を持っている人は、まず営業職を思い浮かべたことでしょう。

電話やメール、飛び込みなど手段はさまざまありますが、保険商品を顧客に説明・販売するのが主な仕事です。

保険商品を販売する相手は個人だけでなく、法人の場合もあります。

法人を相手とする場合、法律の知識なども必要となるため、会社内で対個人とは部門が分けられている場合が多いです。

自分がやりたいのはどちらなのか、イメージしておくといいでしょう。

新規顧客開拓のほかにも、既存の顧客への定期的な連絡や、フォローアップといった業務が発生します。

また社会の動きと連動して、売り方や商品の内容を変更していく必要があるため、常に知識をアップデートし続けるバイタリティが求められる職種と言えます。

事務職

どんな業界にも存在する事務職ですが、生命保険業界は比較的やりがいの大きい事務職と言えるかもしれません。

一般的な事務作業のほかに、契約の確認や契約書類の作成なども職務内容に含まれています。

保険商品に関する基本的な知識や、場合によっては法律の知識なども業務上必要です。

人の人生に関わる商品を扱うため、責任感も求められます。

また保険金の請求など、顧客対応の窓口になっている場合も多いです。

事務職でありながら、自社の保険商品への理解を深めておく必要があり、営業職と同様に常に勉強が必要な職種になります。

顧客対応をする以上、一定のコミュニケーション能力も求められます。

人から話を聞き出すのが得意な人には、向いている業界・職種かもしれません。

商品開発・企画

保険商品も他のあらゆる商品と同様に、時代に合わせて変化させることで、売れるものを生み出し続ける必要があります。

そのための商品開発・企画職が存在します。

世間一般のライフスタイルの変化や顧客の世代に適応し、顧客が潜在的に求めている商品を作り出すのが主な目的です。

ターゲットの世代がどんなことに不安を抱いているのか、将来の日本経済はどうなっていると予想されるのか、さまざまな事柄を複合的に考えて、契約に結びつく商品を開発します。

生命保険商品のトレンドを追うことも重要な仕事で、他社の商品情報を集めて分析することもあります。

また、約款の制定や法とのすり合わせなど細かい文字を追う仕事もあるため、細かい作業が得意な人は向いているかもしれません。

【生命保険の業界研究をしたい】生命保険業界に向いている人

最後に、生命保険業界が向いている人の性格や特徴についてまとめます。

性格が合っている職業や適性がある業界は、長続きしやすいだけでなく、就活を行ううえでもスムーズに進められます。

人の人生に関わる商品を扱う生命保険業界に適性がある人は、主に次に紹介する3パターンの人たちです。

他人にも安心を届けたいと思える人

保険とは、万が一のことがあったときのために備えるものであり、顧客にとっては安心をお金で買っているようなものです。

生命保険会社も、顧客に安心を届けることを大きな目的として掲げて経営しています。

その考えに賛同できる人かどうかは、採用を決めるうえで重要なポイントです。

お客様に安心を届けたい、人の役に立ちたいと心から思える人は、生命保険業界に適性があると言えるでしょう。

自分の利益だけを追い求めるのではなく、他人を重んじて考えられる、他人の人生を支えたいと思える利他的な部分がある人は、生命保険業界でそのポテンシャルを活かせるかもしれません。

競争的な職場環境を想像していた人にとっては意外かもしれませんが、人に寄り添い人の気持ちを考えることも、保険業界で働く人に求められている能力です。

金融業界に興味がある人 

扱う商品の内容からわかることですが、生命保険に限らず、保険業界は業種として金融業に属しています。

そのため、金融業界に興味がある人や専攻が近しい人は、生命保険業界に適性があると言えます。

金融に関する知識が必要なのは、企画・開発に携わる職種だけではありません。

営業職でも、お客様に保険商品のメリットを説明するときや、商品ごとの特徴を理解するうえでも、専門的な知識を持っていないと苦労することは想像できるでしょう。

職種に限らず、金融に関する基礎的な知識があれば、業界研究においても役立つはずです。

仕事に必要だからという理由で勉強することはもちろん可能ですが、関心があるかどうかはポテンシャルに関わるプラスポイントです。

向上心や忍耐力がある人

保険業界では、契約数や契約単価が直接利益に関わってくる業界です。

また、成果を出した人には、相応の処遇を用意している企業が多い業界と言えます。

成果主義の職場では、一緒に仕事をしている仲間同士でも、結果を競いあう敵として見なければならない場面も多く、そういった環境で実力を発揮する強さが求められます。

頑張って結果を出せば、上司からの評価も上がり、給与にも反映されるため、これをモチベーションにできる人は向いていると言えるでしょう。

向上心が強いタイプや、逆境にも負けず立ち向かい続けられる忍耐力のあるタイプの人も、実力主義の保険業界でその能力を発揮できるかもしれません。

時代に対応していく必要のある業界という意味でも、向上心が強い人は適性があると言えます。

【生命保険の業界研究をしたい】保険業界に早期内定したい方はこちら!

生命保険業界に興味があり、実際に目指すことを心に決めたら、後は行動するのみです。

とはいえ「何からはじめればいいのかわからない」「今から企業研究や選考対策をしていたら、他の人に置いていかれそう」などと、悩んでいるのではないでしょうか。

早く内定したいという相談でもかまいません。

就活のプロならではの視点でアドバイスがもらえるだけでなく、面接練習や内定後の入社サポートまで手伝ってくれます。

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まとめ

生命保険業界は、人々の生活に密着した商品を扱う、なくてはならない業界です。

そのため、業界としての安定は望めますが、競争が激しかったり、積極的に勉強し続ける必要があったりなど、安定志向の人には合わない可能性もあります。

常に成長し続けたい、頑張った成果が評価される職場で働きたいといった考えを持つ人にこそ、合っている業界と言えます。

この記事で紹介した内容を、ぜひこれから行う深い業界研究に役立ててください。

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