【例文あり】面接で挫折経験を聞かれたら?おすすめの構成や挫折経験の見つけ方、NG例まで解説!

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はじめに

今回解説するのは、就職活動中の面接で「挫折経験」を質問された際の答え方です。

挫折経験を伝えるのは自分にとって不利益なことのように感じるかもしれませんが、伝え方を工夫すれば魅力的な人材であることをアピールできます。

この記事では、なぜ面接において会社が挫折の有無を尋ねるのか、面接官の意図を組んだ答えの見つけ方、おすすめの構成などをご紹介します。

具体的な例文やNG例も解説していくので、挫折経験への答え方を知りたい方はぜひご一読ください。

【面接で挫折経験を聞かれたら】挫折経験とは

挫折経験といわれても「挫折の定義とは?」「私が過去にしたあの経験は挫折に含まれるの?」と疑問を感じる方が多いかもしれません。

一般論として、挫折に該当する経験として挙げられるのは次の3つです。

挫折経験とは

・能力が足りなかった経験
・努力の過程で心が折れてしまった経験
・人を巻き込んだが目標に及ばなかった経験

単なるミスではなく、自分自身の人生に影響を与えた出来事を挫折と呼びます。

上記の3点について、より具体的にご紹介します。

能力が足りなかった経験

自分なりに全力を尽くしたにもかかわらず、力が及ばずに目指した結果を実現できなかった経験です。

たとえば「学習塾を含めて1日10時間の勉強を1年間続けたのに、目標の大学に入学できなかった」「部活で3年間努力して、1度もレギュラーになれなかった」といった体験が挫折にあたります。

挫折した体験を洗い出すときは、このように熱意を持って取り組んだにもかかわらず、目標や目的を達成できなかった例を思い浮かべましょう。

反対に、適当に取り組んでみた結果、中途半端な結果に終わったなどの例は、挫折といえるほど深い経験とはみなされません。

挫折経験を通じて、その後にどのような行動をしたのかを付け加えるとオリジナリティが増し、他人との差別化を図れます。

努力の過程で心が折れてしまった経験

自分なりにベストを尽くしたものの、その過程で継続不能となった経験も挫折と呼びます。

一例としては「コンビニのアルバイトでレジの使い方が上達せずに辞めてしまった」「英語の教材を購入したのにまったく上達せず、いつの間にか使わなくなってしまった」といったケースです。

こういった挫折経験を面接で伝えると、面接官から「単純に諦めの早い人」という悪い印象を持たれる可能性があるため注意しましょう。

当時どのような心境だったのかを細かく振り返り、挫折するまでの間に何を考えていたのか、諦めた瞬間の気分はどうだったかを付け加えると、悔しさが伝わります。

また、その挫折が現在の自分にどのような影響を与えているのかを伝えてもよいでしょう。

人を巻き込んだが目標に及ばなかった経験

独力だけではなく、他人と協力して目標に向かい努力した結果、仲間が挫折したことにより、自分自身も挫折に追い込まれたという経験です。

たとえば野球やサッカーで全国大会を目指すといった目標は、他人の努力や才能を掛け合わせることによってはじめて達成できる目標といえます。

「同好会をつくるために尽力したが、期日までにメンバーを集められなかった」「ゼミの研究がうまく進まず、途中でテーマを変更せざるを得なくなった」といったケースも同様です。

こういった経験を通じて何が反省点にあたるのかを洗い出し、組織のなかでどのように働きかけると目標を達成できた可能性があったのかなど、次回に活かせる改善点を提示できると好印象につながります。

【面接で挫折経験を聞かれたら】企業が挫折経験を聞く理由

企業の人事担当者が面接で挫折経験を質問してくることを、少し意地悪に感じるかもしれません。

しかし企業側は明確な意図を持ち、自社にマッチする人材かどうかを判断するために挫折経験を尋ねています。

企業が挫折経験を聞く理由

・ストレス耐性を知るため
・学びの姿勢があるかを知るため
・苦手分野を知るため

就活生の挫折経験を企業が気にする主な理由はこちらの3つです。

ここからは、上記3つの詳細をわかりやすく解説します。

ストレス耐性を知るため

仕事をするうえでは多少なりともストレスを感じる場面が訪れるため、ストレス耐性をチェックする目的で質問をするパターンです。

困難なことにも簡単に諦めることなく立ち向かえる人物なのか、試行錯誤を繰り返して状況を変えようと努力できる人物なのかを見極めようとします。

企業が新卒採用において重視するのは、即戦力として活躍できる能力ではなく、長く自社に貢献してくれる将来性を備えているかどうかです。

ストレス耐性が強い人物=高い目標を掲げても諦めずに努力できる人物と評価されるため、挫折を乗り越えた経験を持つ人は高く評価されます。

ストレスに強いことをアピールしたい場合は、挫折するまでの間に粘り強くチャレンジを続けた経験を伝えるとよいでしょう。

学びの姿勢があるかを知るため

困難や失敗してしまったことを放置するのではなく、そこから学びを得て、人生経験として挫折を活かそうとする姿勢の有無を確認するためにあえて質問するパターンです。

先述したように、新卒採用において企業は即戦力であることを重視しておらず、採用後にある程度の失敗を重ねることも織り込み済みです。

しかし、単純に失敗を繰り返すだけでは企業側にメリットがないため、企業は「失敗から学び成長できる人材」を求めます。

そのため、企業は「過去の挫折(失敗)から何を学び、どのように現在の人生へ活かしているのか」を知るために挫折経験を質問します。

面接で回答する際は、挫折による反省を活かして改善できた点について、具体的な数値や結果を交えながら説明するとよいでしょう。

苦手分野を知るため

就活生の苦手分野を知り、企業とのマッチ性や、入社後の配属先の参考材料として活用するケースです。

人間である以上、得意分野と不得意分野に分かれることは当然であり、能力を存分に発揮できない場所に配置するのは、企業にとっても就活生にとっても得策とはいえません。

努力しても報われなかった事例=その人物にとって不得意な分野を洗い出し、ミスマッチを防ぐために、面接であえて挫折経験を質問するケースもあります。

逆説的にいえば、嘘の挫折経験を伝えてしまった場合、たとえ入社できたとしても自分にとって相性の悪い仕事を任される可能性があるということです。

面接では苦手分野を無理に隠すのではなく、どのようにして挫折を回避するために立ち向かったのかを説明しましょう。

熱意を持って取り組んだ経験を知りたい

面接で聞かれる質問の代表的な項目のひとつとして「挫折した経験があるかどうか」を聞かれることがあります。

挫折した経験は一見ネガティブに聞こえる質問のように感じますが、失敗や挫折があっても適切に対応し前向きに乗り越えて成長できる素質や挑戦する意欲の高さなど、好印象に繋がる項目です。

挫折という感覚は、熱心に取り組んだからこそ生まれる感覚であるため、熱意を持って努力した経験があることがわかります。

単に諦めた経験ではなく、挫折するまでにどのような気持ちで努力していたのか、諦めるに至ったときの悔しい気持ちなどを具体的に伝えることで具体的に示すことができるのです。

業務に熱意を持って取り組むことができる人物であれば、入社後も熱心に業務に取り組むイメージがしやすいため、好印象を与えられます。

仕事で挫折したときに乗り越えられるか知りたい

長い社会人生活の中で。

挫折の経験は当然ながら複数回訪れます。

そのような時にくじけたり諦めたりせず、解決のために踏ん張ることができるかどうかは、重視されているポイントの1つです。

特に最近は新卒から数ヶ月で退職をしてしまうケースも多いため、企業は挫折を乗り越えられる人物かどうか、懸念しているのです。

ベンチャー企業は良い意味では風通しが良く、全員にチャンスが与えられている一方、残業が多い企業もあり、やや過酷な側面も存在します。

一般的な企業で1回挫折しただけで辞めてしまうような人物は、ベンチャー企業では到底働くことはできないため、リスク回避をしたいと考えているのです。

【面接で挫折経験を聞かれたら】挫折経験でアピールするポイント

続いて、挫折経験について話す際に自分の魅力をうまくアピールするためのポイントについても詳しく紹介します。

以下の3点を踏まえた上で挫折経験について話せば、企業の採用担当者により良い印象を与えられるようになります。

ぜひ、以下の3点を念頭においた上で質の高い回答を用意しましょう。

チャレンジ精神を示す

挫折経験を語る際に最も重要なポイントの1つとして、チャレンジ精神を示すことが挙げられます。

挫折を経験することは、何かに挑戦しようとした証でもあります。

例えば、難しいプロジェクトに取り組んだり、新しいスキルを習得しようとしたりする中で挫折を味わった場合、それを乗り越えようとする姿勢や強い意志が評価されます。

挫折した際の困難な状況や感じたストレスを具体的に述べ、それをどのように克服しようと努力したのか説明することで、面接官に対して積極的に挑戦する姿勢をアピールできます。

このように挫折経験はただの失敗談ではなく、自己成長のためにどれだけ努力したかを示す絶好の経験なのです。

分析力があることを示す

挫折経験を通じて分析力があることをアピールすることも重要です。

挫折の原因を自分なりに分析し、どこに問題があったのか、どのように改善できるのかを考えるプロセスを示すことで、論理的思考力や問題解決能力をアピールできます。

例えば、プロジェクトが失敗した原因を特定し、次回に向けた具体的な解決策を実行した経験を語ることが有効です。

このような経験を話すことで、単に問題に直面するだけでなく、それを深く理解して解決に向けて行動する力があることを示せます。

企業は問題が発生した時に冷静に分析し、効果的な解決策を見つけられる人物を求めているため、このポイントをしっかりアピールすることが重要です。

学習意欲を示す

挫折経験を通じて学習意欲を示すことも非常に重要です。

挫折から何を学び、学びをどのように将来に活かしていくかを具体的に述べることで、自己成長への意欲をアピールできます。

例えば、失敗から得た教訓や新たに身につけたスキル、改善したい点などを明確にして、それがどのようにして自分の成長につながったかを説明することが重要です。

このような姿勢は常に自己改善を図り、前向きに努力する姿勢がある人にこそ、備わっているものです。

企業は、学び続ける意欲があり、自らの失敗から積極的に学ぶことができる人材を高く評価します。

したがって、挫折経験を語る際にはその経験から何を学び、どのようにして自分を成長させたかを強調することが重要です。

【面接で挫折経験を聞かれたら】挫折経験の見つけ方

「自分にとって悲しい出来事だったけれど、あれは挫折に含まれるのだろうか」などと悩んだ場合は、以下の方法で挫折経験を見つけてみましょう。

挫折経験の見つけ方

・ストレスに感じたことを洗い出す
・熱意高く取り組んだものを洗い出す
・熱意高く取り組んだものを洗い出す

順風満帆に人生を歩んできた人でも、思い返せば1つや2つの挫折は経験しているはずです。

「挫折とは無縁」といった回答は事実上の無回答とみなされるため避け、自分にしかない魅力をアピールする機会として回答を用意しましょう。

ストレスに感じたことを洗い出す

挫折経験が思い浮かばない場合は、まず過去に強くストレスを感じた出来事を思い出してください。

ストレスがかかるシチュエーション=困難に直面した場面である場合が多いため、深掘りすると挫折経験に行き当たるかもしれません。

感情は自分の手を動かしたときに言語化されやすいといわれるので、過去にストレスを感じた出来事をメモ帳に書き出してみましょう。

たとえば「小学校のころに転向した学校でなかなかクラスに馴染めなかった」といった経験も、挫折のエピソードにつながる場合があります。

このケースでは「クラスメイトに受け入れてもらうために努力したこと」「努力する以前と以後で変わったこと」などを整理すると、自分らしさのあるエピソードを構成できます。

熱意高く取り組んだものを洗い出す

熱意を持って一生懸命に取り組んだものほど、失敗したときに挫折を感じやすいものです。

受験やゼミ、部活、サークルなどで経験してきたことを思い返して、そこで経験した挫折を洗い出しましょう。

「部活で全国大会に出場できなかった」というように大きな目標を達成できなかった経験だけではなく、小さな経験だとしても挫折になる可能性があります。

熱中した活動を通して味わった喪失感や、思い返してみて「もっとこうしておけばよかった」と感じる出来事を、メモに書き出してみましょう。

過去の経験から何を学んだのか、今後の仕事や人生でその経験をどのようにして活かしたいのかを紐づけて説明できるエピソードがあれば、挫折経験として十分です。

自分史を書いてみる

挫折経験がすぐに思いつかず、書き進められないことも多くあります。

そのような場合は自身が経験してきたことを振り返り、自分史を作成することがおすすめです。

面接は派手で特別なエピソードや、華々しい成果を残した経験を主張する場ではなく、自分らしさや適性を理解してもらい企業の求める人物像と合致するかどうかが見極められる場です。

些細なことでもいいので、これまでの人生で本当にショックだったことや挫折したことを振り返り、書き出してみると様々な挫折経験が見つけられるでしょう。

自分史で書き出したそれぞれ経験について、モチベーションの波をグラフで可視化できるモチベーショングラフも一緒に作成してみましょう。

これまでのエピソードをより深掘りでき、自分らしい具体的なエピソードで挫折体験を作成できます。

【面接で挫折経験を聞かれたら】おすすめの構成

面接で挫折経験を質問される理由を把握できたら、企業側の意図も汲んだうえで、話をどう組み立てると効果的に自身の魅力が伝わるのかを考慮して対策を進めましょう。

文章の組み立て方としておすすめできるのは以下の構成です。

挫折経験のおすすめの構成

・結論
・概要
・課題
・解決策
・結果
・貢献

この順番で説明をすると、挫折した瞬間の心情やそれを活かすための反省・成長を道筋を立てながら話せるため、面接官の好印象を引き出しやすくなります。

結論

まずは、結論ファーストで簡潔に挫折の内容をぶつけてみてください。

「私は18歳のときに受験で挫折を経験しました。」「私の挫折経験は、インターンで他の学生との実力差を痛感したことです。」といった感じに、極力簡素化して表現するのがコツです。

結論から話すことにより、その後の展開につながる道筋を付けやすくなります。

また面接官側もメモが取りやすく「社会人としてのマナーが身についている」という好印象を与えられます。

概要

挫折した理由や、挫折経験の詳細など、該当をざっくりと述べましょう。

数値などで状況を説明できると、より共通認識を取りやすくなります。

「〇〇が挫折につながる決定的な理由でした」「〇〇な環境で△△した結果、挫折してしまいました。」というように、挫折に至った背景を簡潔に伝えると効果的です。

挫折した理由を周囲の人々や環境のせいにするのではなく、あくまでも自分自身に矢印を向けて挫折経験を語ることを大切にしましょう。

課題

挫折した経験のなかでぶつかった課題を述べ、目標を達成するために自分に足りなかったものは何なのかを提示します。

受験に失敗した場合は「英語力を伸ばせなかった」、部活で目標をクリアできなかった場合は「〇〇の練習量が不足していた」といった要領です。

課題は1つに絞り込むのではなく、複数の課題が見つかったことを示唆すると「自分自身を客観視しながら常に課題を見つけられる向上心のある人材」と評価されやすいでしょう。

複数の課題を提示する場合は、そのなかで最重要課題は何だったのかについても考えられるとよいです。

解決策

先述した課題と向き合うなかで、挫折を回避するために自分自身がとった解決策を述べてください。

受験における英語力を課題とする場合は「英語の学習時間を増やした」などの対策が解決策として挙げられます。

部活の場合は「自分自身にとって課題の練習量を増やした」「チームが勝つために練習時間を増やすよう進言した」などの解決策を挙げるとよいでしょう。

企業側は解決策として選んだ方法だけではなく、挫折を回避するために全力を尽くしたかどうかにも注目するため、構成のなかでも重要なポイントといえます。

結果

先述した解決策をとった結果、施策を行う前と後の変化について述べます。

挫折の結果は一般的にネガティブな内容になるものですが、ここで重要なのは「挫折の結果によって何を学べたか」です。

何が原因で失敗したのかを整理して、同じ失敗を避けるためにどうすればよいと考えているのかを提示できれば、面接官に成長意欲が伝わります。

結果について数値や数量で表し、定量的に表現できると、さらに共通認識が取りやすくなるため、おすすめです。

貢献

過去の挫折経験に関する話の締めくくりとして、挫折により得られたことや、今後に活かしたいこと、新しく発見できたことなどを伝えてください。

面接における挫折の質問でもっとも重要なのは、挫折したことにより得たさまざまな経験を、社会人として会社で活かせる根拠を示せるかどうかです。

挫折はその人物にとってつらい出来事ですが、その経験を今後の仕事や人生で有効活用するという姿勢を見せることで、意欲や熱意をアピールできます。

【面接で挫折経験を聞かれたら】例文紹介

先ほどは回答のNG例をご紹介しましたが、挫折という一般的にはマイナスな経験について、逆手をとって自身の魅力としてアピールするためのポイントは何なのでしょうか。

ここからは、挫折を味わったシチュエーションを以下の9つに分けて、それぞれの理想的な例文をご紹介します。

例文紹介

・サークル
・アルバイト
・ゼミ
・留学
・部活
・インターン
・ボランティア
・学業
・趣味

先述した「挫折経験のおすすめの構成」の項目も照らし合わせながら、それぞれの状況に合わせたエピソードを用意して面接に臨みましょう。

サークル

私の挫折は、高校時代に在籍していたサッカー部の練習中に大怪我を負い、全国大会出場への道が閉ざされたことです。
私は1年生からレギュラーとして活躍していましたが、高校2年の夏に全治半年以上の大怪我を負い、全国大会までに復帰が間に合いませんでした。
悔しさで眠れない日々が続きましたが、チームのために何ができるのかを考え、全国大会にはマネージャーとして帯同しました。
選手として出場できなかったことは残念でしたが、その経験を通じて裏方の努力を知り、チームがよい結果を出すためにいろいろな支え方があるのだと気付けたことは、私にとっての財産です。
貴社への入社後は、どんな困難に見舞われたとしても成長する機会であると前向きに捉えて、くじけることなくチャレンジを続けます。

アルバイト

私はレストランのホールでアルバイトをしていたときに挫折を経験しました。
アルバイトをはじめて2年目に新人の教育係を担当することになり、上司からは2週間で独り立ちできるよう教育するように指示されていました。
しかし人に指導した経験がなかった私は、新人と上手にコミュニケーションを取れず、その新人は指導の厳しさを理由に1週間で退職してしまったのです。
このままではアルバイト中はもちろん、就職後の人間関係でも苦労すると悟り、上司や先輩から仕事の教え方やコミュニケーションの取り方についての話を聞き、指導法を学びました。
その結果、次に担当した新人は、目標である2週間よりも早く独り立ちさせられました。
貴社への入社後はその経験を活かし、先輩や上司の方々にも頼りながら、仕事に必要な知識を貪欲に吸収したいと考えています。

ゼミ

私が経験した挫折は、ゼミのレベルに一人だけついていけなかったことです。
私は所属したゼミのテーマである社会学を得意分野だと考えていましたが、実際は他のゼミ生の専門知識と比較して足元にも及ばない状態でした。
自信を喪失し、出席するのも憂鬱になるほどの状態でしたが、ゼミの講師からアドバイスを受けて、専門性ではなく独自性を追求した研究テーマを掲げることに決めました。
他のゼミ生がやっていないことは何かを考え、時間をかけて多くの学生にインタビューを行った結果、ゼミ生から「斬新で興味深い」と評価されたのです。
私は挫折を通して広い視野や独自の視点を持つことの重要性に気付けたため、貴社では固定概念を覆すアイデアを多く出し、新商品の開発に貢献します。

留学

私の挫折は、オーストラリアへの留学中に受けた英語テストの成績が最下位に近かったことです。
留学先では毎月英語の試験が行われ、成績が学内に貼り出されていました。
約150人の留学生がいるなかで、私の1か月目の成績は147位と最低クラスであり、大きなショックを受けました。
私はリスニング能力の不足が課題であると考え、日常の文法などの勉強に加えて、1日10人以上の外国人と英会話をするように心がけたのです。
その成果は月日が経過するごとにあらわれ、3か月目のテストでは中位以上の65位に、6か月目の最終テストでは12位になれました。
貴社では、この経験を経て習得した課題を発見して改善する能力を活かし、たとえ入社直後の営業成績が悪くてもめげることなく、常に上位を目指して努力します。

部活

私はプロ野球選手になるという目標を持ち高校に入学しましたが、高校2年で退部してしまいました。
入学した野球部は甲子園出場歴もある強豪で、中学時代はエースだった私がベンチ入りすらできません。
練習内容も雑用がほとんどで、部活を続ける意味を見失ってしまったのです。
野球部を退部した後は、野球の練習時間を勉強時間に充てるようにしました。
在学中に2度失敗するわけにはいかないと奮起した結果、偏差値が上がり、入学当初は想像することもできなかったような大学に合格できました。
野球部の退部という挫折から学んだことは、失敗をしても一生懸命に努力すれば、別の道で花が開くということです。
貴社ではさまざまなことにチャレンジをして、成長を繰り返しながら貢献したいと考えています。

インターン

貴社のインターンで大きなミスを犯したことが私の挫折です。
現場経験が一切なかった私は、極度の緊張からミスを犯し、フォローに回ってくださった先輩を残業させてしまいました。
それ以降はさらにミスを恐れるようになり、その緊張からさらにミスを起こすという悪循環に陥ったのです。
そんなとき、先輩から「常に気を張っていては、肝心なところで力を発揮できない」と声をかけていただき、自分自身がオン・オフの切り替えを上手にできていないことに気付きました。
翌日からは意識的にリラックスする時間を増やしたところ、落ち着いて作業に臨めるようになり、結果としてミスを減らすこともできました。
貴社に入社した後はさらに経験を重ね、私が先輩にしてもらったように、後輩の力を引き出せるようなリーダーになります。

ボランティア

私はボランティア活動をしているときに挫折を覚えました。
児童養護施設を訪れて、生育環境に問題を抱えた子どもと接した際、暴言を浴びるなどの経験をしたのです。
ショックを受けてボランティア活動を中断することも検討しましたが、職員の方に話をうかがったところ、その子どもは私の愛情が本物かどうかをたしかめようとしているのだと教えてくれました。
気を取り直して積極的にコミュニケーションを取り、遊びに誘うなどのチャレンジを繰り返した結果、その子どもは少しずつ心を開き、私を受け入れてくれました。
この経験から学んだことは、諦めることなく真心を持って人と接することの大切さです。
貴社に入社した際はこの経験を活かし、顧客と粘り強く対話しながら、貴社にとってコアとなる顧客獲得に貢献します。

学業

私が学生時代に挫折したことは大学受験に失敗してしまったことです。
現役時代は勉強の進め方が計画的でなく、緊張にも弱かったことから、実力を十分に発揮できず、第一志望どころか、全ての試験に落ちてしまいました。
そこで、浪人した1年間は苦手な分野を重点的に勉強し、さらに1日のスケジュールの中でリフレッシュの時間や家事を手伝う時間などを設けました。
これによりスランプを経験せずに着実に学力を伸ばし、合格最低点よりも35点高い点数で第一志望に合格できました。
この経験を通じて身につけた計画的な準備と冷静な判断力は、貴社においても活用できるものであると考えています。
常にプロジェクトの進行を考えながら、問題が発生した際も柔軟に対応し、納期を確実に守るプログラマーを目指します。

趣味

私が学生時代に挫折したことは写真撮影の趣味における経験です。
私は風景や人物を撮影することが好きで、自分なりに技術を磨いてきました。
しかし、写真コンテストに試しに参加してみたところ、全く評価されず、酷評を受けてしまいました。
そこで積極的にプロにアドバイスを受け、新しいアプローチを試みました。
これにより、次のコンテストでは大幅に順位を伸ばし、2位に入賞できました。
この経験から批判や失敗を受け入れ、それを成長の機会と捉えることの重要性を学びました。
貴社においても、初日から即戦力として大車輪の活躍とはいかないかもしれませんが、1日でも早く先輩の皆様からのフィードバックをもとに成長し、貢献できる人物を目指します。

【面接で挫折経験を聞かれたら】NG例紹介

それでは、実際に面接で挫折経験を質問された際は、どのように回答すると面接官からの好印象を引き出せるのでしょうか。

採用に近付ける回答例を知ることも大切ですが、その前にNG例として「挫折経験として取り扱ってはいけない話題」を確認しておきましょう。

具体的なNG例は次の3つです。

NG例紹介

・簡単に諦めてしまった話
・プライベートすぎる内容の話
・事実だけを話す
・挫折経験はありませんと伝える

なぜこのような話題を選ぶのがNGなのか、順番に解説します。

簡単に諦めてしまった話

試行錯誤することを避けて、すぐに諦めてしまうようでは、ストレス耐性がなく物事を長続きさせられない人物として認知されてしまいます。

新卒採用において、企業は自社で長く活躍できる人材を採用することを重視していますから、そのような印象を持たれると不採用となる可能性が高いです。

たとえば「入部した野球部で他の部員との実力差を知り、自信を失ってすぐに退部しました。」といったエピソードを語ったとします。

企業側は「挫折から学んだこと」「挫折を避けるために努力したこと」などを知るために挫折経験を尋ねているため、上記のような回答では重要な部分が欠落しています。

面接官にネガティブな印象を与えないように、構成を工夫しましょう。

例文

私の挫折は、大学入学時に始めた塾講師のアルバイトでした。
高校受験をする中学生のための英語の授業を担当し、受講生のメンターも務めることになりました。
目の前の受験生たちの人生に関わる受験であるため、失敗の許されない状況からいつもプレッシャーを感じていました。
受験生たちを全力で応援し合格に導きたい気持ちが強く、深夜まで講義内容を検討したり受験情報を集めたりと精一杯サポートしていましたが、思うように成績の上がらない生徒が多く、モチベーションの低下が見られ力不足を感じました。
このままでは生徒たちに迷惑がかかると判断し、苦渋の決断でしたが年度の後半は受験生のサポートは諦め、受験コースの講義担当を外していただくよう申し入れる判断をしました。

プライベートすぎる内容の話

重大な挫折体験だとしても、話の内容がプライベートすぎる場合も、面接官の意図を汲み取れていないと判断されるため悪印象を抱かれてしまいかねません。

社会人として、挫折した経験をビジネスの場で活かせないような、個人的すぎる話は控えてください。

たとえば「大学時代に恋人と破局したことが人生最大の挫折です。

」といった回答は、ビジネスの面接に適しているとはいえません。

失恋の経験を今後の対人関係に活かせる可能性がありますが、プライベートの悩みや問題を職場に持ち込む人物と判断される恐れもあります。

面接の場でなぜ挫折の経験を尋ねられるのかを考えて、仕事とは無関係な回答は避け、社会人として常識的なエピソードを選びましょう。

例文

私は大学生のサークル活動において、先輩との関係構築で挫折を経験しました。
ダンスサークルに体験に行った際にダンススキルとセンスの良い先輩に憧れ入部を決断しました。
先輩との距離を縮めたい一心で同じジャンル、チームに志願し自主練に励むなど精一杯努力し技術を磨きました。
様々な大会に向けチームでプログラムに取り組み、入賞など結果を出すこともできたうえ、先輩との信頼関係は増し、日に日に親しくなりました。
4年間チームの一員として努力し続け技術を磨き、外見・内面を磨く努力もしましたが、想いは通じず失恋したことが人生最大の挫折です。
挫折を乗り越えた精神力と4年間努力を積み上げたダンススキルや表現力、瞬発力を活かしてパフォーマーとして成長していきたいと考えています。

事実だけを話す

事実だけを話して、自分の努力や感情について触れない回答をするのは、就活生の内面を知りたいという企業側の意図を汲み取れていないためNGです。

エピソードをどれだけ丁寧に伝えたとしても、挫折から学んだことや、今後の生活で活かせることを説明できなければ、面接官からの高い評価は受けられません。

たとえば「私の挫折は吹奏楽部で入賞できなかったことです。

部員全員が努力しましたが、県大会で予算敗退し、目的を達成できませんでした。

」といった内容で締めくくるような例です。

この例文には、具体的に頑張ったことや工夫したことは何か、挫折した原因はどこにあるのか、その挫折から何を得たのかといった点が一切触れられておらず、面接の回答として不十分といえます。

例文

私は大学時代のファミリーレストランでのアルバイトで挫折を経験しました。

店舗では毎月の売り上げ目標を設定し全従業員で目標達成に向け業務改善、接遇の改善を図っていました。
メニュー数の多いレストランでは自動化も進んでいますが、対面での対応も必要です。
豊富なメニューを把握できず、日替わりの内容もありセットメニューに関しても一度で的確にオーダーできずミスが続きました。
自分は接客が向いていないのではないかと思いましたが、効率よくオーダーを通す方法を先輩に質問するなどしました。
焦ることなく落ち着いて対応することで、少しずつ正確なオーダーを取ることができるようになりましたが、大人数への対応や多方向からの呼び出しには落ち着いて対応できず挫折した経験があります。

「挫折経験はありません」伝える

挫折経験で具体的な失敗談をしてしまうことで能力の低さや自分の弱みが全面に出てしまい、ネガティブな印象を持たれてしまうと不安になることもあるかもしれません。

ただし、「挫折経験はありません」と言い切ってしまうことは避けましょう。

どれだけ優秀で能力のある人材でも、失敗や挫折がない人はいません。

挫折経験がないということは、挫折するほど熱意を持って物事に取り組んだ経験がない人だという認識を持たれる可能性があります。

採用担当者が知りたいのは挫折経験を通してどのように困難を乗り越えられる人物であるか、失敗やストレス耐性があるか、挫折経験を入社後に活かせるかということです。

挫折経験は熱意や意欲をアピールでき、挫折経験から学んだことは社会人としての強みとして高評価に繋がります。

入社後の活躍をイメージしてもらえるよう、挫折経験の活かし方と入社後なりたい姿を具体的に説明できるようにしましょう。

【面接で挫折経験を聞かれたら】面接対策が不安な人は

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また、模擬面接についてはこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

おわりに

この記事では、挫折経験を尋ねられた際の理想的な答え方について、例文を交えながら解説しました。

企業が面接で挫折経験を質問する理由は、就活生のストレス耐性や学びの姿勢、苦手分野を知るためです。

挫折を回避するために対策したことや、挫折により得た経験、そしてその経験を今後の仕事にどう活かすかを説明できると、面接官から好印象を得られます。

面接対策が不安な方、より盤石な対策を行って就活に臨みたい方は、就活エージェントの活用をご検討ください。

 

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