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・実行力をアピールする方法
・実行力をアピールする際のポイント
・実行力をアピールする例文
・実行力をアピールする方法を知りたい人
・実行力をアピールするポイントを知りたい人
・自己PRに自信がない人
はじめに
就職活動で、実行力をアピールしようと考えている方は多いのではないでしょうか。
多くの職場で、仕事はただ上司から与えられるものではありません。
自分で考え、実行するスキルがある社員は企業にとって貴重な戦力になるでしょう。
しかし、就活で自分に実行力があることをアピールするにはどのように述べれば良いのでしょうか。
今回は実行力をうまくアピールするための文章構成や注意すべきポイントをまとめましたので、ぜひ参考になさってください。
【実行力をアピールするには】実行力とは
人にはさまざまな長所があり、計画を立てるのがとても得意な方がいます。
しかし、企業はいくら計画を立ててもそれを実行に移さなければ利益を上げることができません。
まだまだ多くの仕事はAIやロボットで代替できず、人間の力が必要です。
計画を立てる仕事も重要ですが、それを実行に移せる社員を企業は求めています。
実行に移すためには、それをこなすための体力・根気強さ・コミュニケーション能力・ビジネススキルなどさまざまな要素が求められるでしょう。
実行力をアピールするには、自分にはどんな長所があるから物事を実行できるのかということを上手に示さなければいけません。
行動力との違い
実行力と行動力という言葉は似ているため、混同されがちですが、明確に区別する必要があります。
まず行動力は、計画の有無に関わらず、新しい状況や問題に対して積極的に動き出せる能力のことを指しています。
未知の状況や大きな問題が生じた際に迅速に対応することが求められる状況で重要となります。
一方で、実行力はあらかじめ設定した計画や目標に基づいて、具体的な行動を起こし続ける能力のことを指しています。
計画を詳細に立て、それに従って一歩一歩目標に向かって進むことを要求される場面において求められる能力です。
目標達成に向けて具体的なステップを踏み続けることができるため、効率的に成果を出せるのが特徴です。
【実行力をアピールするには】自己PRで見られていること
就職活動の応募書類で、自己PRは必ずといっていいほど書くことになる文章です。
実行力のアピール方法について考える前に、なぜ自己PR欄があるのか考えてみましょう。
企業は、自己PR欄で何を知りたがっているのでしょうか。
これは単純にその人の長所や人柄を知りたいだけでなく、内定を出すに値する人材かどうかをチェックする目的があります。
選考がはじまったばかりのエントリーシートだからと気を抜かず、良い文章を書けるよう努めましょう。
円滑なコミュニケーションが取れるか
多くの企業がエントリーシートや面接でチェックしているのは、円滑なコミュニケーションが取れるかです。
まず最低限、問われたことに対応する内容の答えを返す必要があります。
また、論理的でわかりやすい日本語を話せるか・書けるかも評価のポイントです。
いくらエントリーシートに素晴らしい実績を書いたとしても、文章が支離滅裂で読みにくければ高い評価を得られないでしょう。
相手が知りたいポイントを押さえて、手短に文章をまとめる必要があります。
面接では、相手の反応・相槌に応じた話し方も大切です。
ただ自分が一方的にアピールを続けるのだけでなく、面接官と対話する姿勢を見せる必要があります。
実行力についてのアピールに限らず、どのような場合でもこれは変わりません。
自社で活躍してくれそうか
自己PR欄でアピールされた強みが、自社での活躍につながるかもチェックされています。
人にはさまざまな長所がありますが、就職希望先で役に立つものでなければまったくアピールになりません。
たとえば料理やゲームが得意といった特技は、自己PRに書いてもそれが企業で働く上でどう活かされるのか想像しにくいでしょう。
しかし、料理をおいしくするための試行錯誤は仕事に活かせる可能性があります。
どんなPRを書くにしても、その長所を入社後の活躍に絡めて書ければベターです。
入社後どのように活躍したいかを書くことは、入社意欲・志望度の高さを示すことにもつながります。
自己PR欄では、自分の入社後の活躍を想像してもらえるように書くことを意識しましょう。
社風とマッチするか
社風とマッチするかをチェックするのは、雰囲気が合わないという理由で、新入社員に早期離職されるのを防ぎたいと考えているからです。
実行力は多くの企業で求められる素質ですが、自己PRの仕方によっては良いアピールにならないことがあります。
慎重に計画を練ってプロジェクトを進める社風の企業だと、「実行力があります」・「どんどん行動します」というアピールが好印象を持たれない可能性もあります。
自らどんどん前に出て発言する社員を求める企業もありますが、そういった方ばかりでは組織がうまく回るとは限りません。
そのため、自己PR欄に何を書くか考える前にその企業の社風・求める人材をしっかり把握しておくことが大切です。
企業説明会に出席し、社員の方の話を聞くのも良いでしょう。
【実行力をアピールするには】実行力が求められる理由
次に、就職活動で実行力を持つ人材が求められている理由について考えてみましょう。
実行力をうまくアピールするには、企業が自分の実行力をどのように活かしたいと思っているか想像することが大切です。
もちろん、実行力のあり方は1つではありません。
チームのために周りの社員と協調して動く・困難なことを最後までやり抜くなど、さらに細分化できます。
企業の社風や業種などに合わせて、アピールの内容をさらに絞っていくのが良いでしょう。
業務を計画通りにこなしてくれそうだから
業務を計画通り、着実にこなしてくれる人は多くの職場で重宝されるでしょう。
仕事はその日一日にやるべき目標・短期目標・長期目標とさまざまな目標を見据えておこなわれます。
どの目標も、社員がその目標に向かって着実にやるべき業務を遂行していくことが前提で組まれるでしょう。
しかし、社員のモチベーションが低く計画通りに業務をこなしてくれない場合、達成するのは困難になります。
達成できたとしても、仕事量が少なかった人のぶんは他の人が負担することになるでしょう。
職場のメンバー全員が、計画通り着実に仕事をしてくれることは当たり前のようで大変なことです。
実行力がしっかり備わっていて、着実に自分の仕事をこなしてくれる人はとても重宝されます。
組織のメンバーをフォローしてくれそうだから
組織のメンバーをフォローしてくれる役割を期待して、実行力のある人を採用したいと考える企業も多いです。
実行力には自分の仕事をこなすだけでなく、チームのために働くことも含まれます。
実際に社会人として仕事をすると、なんらかの事情で他の社員の仕事もしなければいけなくなる状況はやってくるでしょう。
必ずしなければいけない場合でなくても、他の社員を助けることでチーム全体の仕事を円滑に進められるようにすることも評価につながります。
そのため、自分がチームのために何をやるのが最善かを考え、自分からチームのために動ける人が組織では求められます。
サークルやアルバイトなどで実践した経験がある場合は、チームワークに貢献できる実行力をアピールするといいでしょう。
目標に向かって行動してくれそうだから
目標に向かって自分から行動してくれる実行力がある人は、どの企業でも早く成長する可能性が高いでしょう。
企業でも社員が早く成長できるよう研修プログラムが組まれ、必要なことは先輩社員や上司が教えてくれます。
しかし、ただ教えてくれることだけをこなすだけの社員はなかなか成長できません。
自分からわからないことを学んだり、先輩社員の仕事ぶりを見て研究したりできる社員のほうが成長できるのは必然です。
就職活動では、自分の成長のために動ける能動的な人間であると、実行力があることのアピールにつなげられます。
とくに新卒の場合はほとんどの人が業務未経験でポテンシャル採用になるので、成長できることを示すのは良いアピールになるでしょう。
最後までやり遂げてくれそうだから
仕事を途中で放り出さず最後までこなしてくれる、実行力のある人材も高く評価されます。
企業で進められるプロジェクトのなかには、数カ月・数年単位で目標に向かっていくものが珍しくありません。
また、長期プロジェクトを進めていくなかで壁にあたることも多くあります。
そうした時でも諦めず、なんとか目標を達成できる方法はないか試行錯誤できる人材は企業で高く評価されるでしょう。
学生生活で、大きな目標を立てて最後までやり遂げた経験のある方は多いと思います。
たとえばTOEICのスコアアップなどは、長期間頑張って勉強しなければなかなか達成できない目標でしょう。
そうした経験のある人は、そのことを実行力と絡めて自己PRにするのもおすすめです。
【実行力をアピールするには】おすすめの構成
続いて、実行力を自己PR欄でアピールするための文章構成を紹介します。
基本的に、就職活動の文章は自分がもっともアピールしたい結論から書き出すスタイルがおすすめです。
自己PR欄以外でも結論から書いていくことがポイントなので、ぜひその書き方を意識しましょう。
結論を述べた後、その結論を補足する理由やエピソードを追加していきます。
以下の見出しで結論・理由・エピソード・貢献それぞれの文のポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
結論
最初に、「自分の強みは実行力です」「私の強みは~~できる実行力があることです」と始めましょう。
「と思います」ではなく、「です」と自信を持って言い切るようにしてください。
結論から先に書く理由の1つは、論理的な文章である印象を与えられることです。
就職活動の応募書類では、論理的でわかりやすい説明ができるかどうかも評価対象になります。
もう1つの理由は、採用担当者が書類をちらっと見ただけでも強みを理解できることです。
応募者が多い企業だと、採用担当者がすべての書類に目を通すのは大変でしょう。
どうしてもある程度速読になってしまうことが多いので、最初に結論が書いてあるほうが自分を知ってもらえる可能性が高く有利になります。
理由
結論を書いた後、その理由を書くようにしましょう。
採用担当者は、応募者のことを基本的に何も知りません。
私は実行力のある人間ですと書いても、それだけでは何も説得力がない状態です。
その実行力を示す根拠は何か、説得力のある理由・根拠を述べましょう。
もっともわかりやすいのは、「~~をやり遂げました」という実績を示すことです。
ただし、実績がすごければすごいほど高い評価を受けるとは限りません。
大事なのは、どのように実行したか・その経験から何を学んだかといった過程です。
逆に実績ばかりを強調すると、自慢話のように捉えられるリスクもあります。
理由・根拠は手短にわかりやすく、誇張せずありのままを書くようにしましょう。
エピソード
結論・理由と書いた後、その強みが発揮された経験を書きます。
理由で書いた「~~を実行しました」という文を、さらに補足する役割がある文です。
説得力が圧倒的に高まるので、簡潔に説明できるエピソードを用意しましょう。
書いておくと評価アップにつながるのは、「実行にあたって障害となったものをどのように乗り越えたか」「どんな動機でそれを実行しようと思ったか」です。
障害を乗り越えた経験は仕事でも困難に立ち向かえる人材であることのアピールになり、動機について書くことは自分がどんなモチベーションで仕事に取り組める人柄かを説明できます。
できればその経験を通して得られた学び・気づきについても簡単に触れ、どのように成長できたか書くとベストです。
貢献
最後に、自分の実行力を活かしてどのように企業に貢献できるか・貢献したいかを書きましょう。
どのように貢献できる・貢献したいかを書くことは、自分が本当にその企業で仕事をしたいと思っていることを、強調できることもメリットです。
たとえば営業志望なら、「ノルマを達成するまでしっかり頑張る」といった形で実行力と入社後の貢献を結び付けられます。
その企業でどんな人材が求められているか・どんな仕事があるのかを理解していることを示し、企業研究ができていると評価も高くなるでしょう。
とくに実行力は、どの業種・職種でも通用する強みです。
その実行力をどうやって活かすかを明確にし、他の応募者との差別化を図るようにしてください。
【実行力をアピールするには】ポイント紹介
次に、自己PR欄で実行力をアピールするためのポイントを4つ紹介します。
なかなか書類選考に通らないと感じる方は、文章力や文章の「読ませ方」といった部分で工夫が足りず損をしている可能性もあるでしょう。
ちょっとしたポイントを意識するだけで、書類選考の通過率が上がることもあります。
採用担当者の印象に残りやすい文章を書きたい方・最大限に自分の強みを文章で表現したい方は、ぜひ以下の見出しで紹介するポイントを意識してください。
定量的に述べる
最初のポイントは、数値で伝えられるものは数値で定量的に述べることです。
具体的には、「部活で全国ベスト16」「TOEICで700点」「アルバイトのなかで一番〇〇になって店長から評価された」といったことが挙げられます。
もちろん、伝えたいエピソードによってはどうしても定量的に書けないものもあるでしょう。
その場合、先輩・教授・アルバイト先の上司・お客様などから高く評価されたことを書くと、エピソードに客観性を持たせることができ説得力が増します。
定量的に書けず客観的に説得力を持たせるのも難しいエピソードは、就職活動のアピールにはやや不向きといえるでしょう。
そのような場合、別のエピソードやアピールポイントがないか再考することも考えてみてください。
簡単なタイトルをつける
簡単なタイトルをつけ、冒頭で紹介することもおすすめします。
自己PR欄で結論から先に書く大きな理由は、ひと目見ただけで自分のアピールポイントを理解してもらうことです。
その冒頭にタイトルをつけることで、「結論ファースト」をさらにはっきり実現できます。
できるだけわかりやすく、キャッチーなフレーズにするのがおすすめです。
手書きの応募書類であったり文字の大きさやスタイルを応募者で自由に変えられたりする場合、タイトルを太字などで強調することもできます。
ただし、あくまで就活の書類はビジネスシーン向けのものであることに注意しなければいけません。
キャッチーで印象に残るものにしすぎようとして、ふざけているというマイナスイメージを与えないようにしましょう。
企業研究を重ねる
自己PR欄を書く前に、しっかり企業研究を重ねておくことも大切なポイントです。
企業研究をする大きな目的は企業が求める人物像を把握して、企業が求める人物像に合わせた「実行力」のエピソードが書きやすくなります。
また企業がどのような活躍を求めているかもわかれば、自己PR欄の最後に書く「企業でどのように貢献したいか」も採用担当者に刺さる文章が見えてくるでしょう。
企業研究の方法は、パンフレットやホームページを見る・説明会やセミナーに出席する・OB訪問や短期インターンに申し込むなどさまざまです。
また企業研究だけでなく業界研究も進めておくと、業界のなかでなぜその企業で自分の実行力を活かしたいと思ったのかを明確に説明できます。
工夫を述べる
実行力のアピールではどうしても「~~を実行しやり遂げました」ということが中心になりますが、成果だけでなく過程や工夫を述べるようにすることが大切です。
それまでの過程や工夫を書くことでそのエピソードが簡単なものではなかったことが伝わり、より自分の実行力が際立つものになります。
さらに、仕事でも工夫して難しい仕事に臨める人材であることをアピールする材料になるでしょう。
逆に、それまでの過程や工夫を説明できないエピソードは実行力を十分にアピールするためのエピソードとして向いていない可能性があります。
自分にとって楽しくやりがいのあることは、実行力に関係なく誰でもやれるのではと思われてしまうでしょう。
実行力をアピールするなら、実行するのが大変で苦労したエピソードのほうがおすすめです。
実行力の源泉やこだわりを盛り込む
実行力の源泉やこだわりを盛り込むのも、自己PRを作成する上で非常に重要なポイントの1つです。
あなたがなぜ実行力を持っているのか、またその実行力という能力がどのような場面で活用でき、どのような点に自信を持っているのかについて説明する必要があります。
これにより、あなたがなぜ自己PRにおいて実行力が強みであるとアピールしているのか、また、どのような場面で実行力を発揮してきたのかについて、分かりやすく説明できます。
自己PRにおけるエピソード部分は最も重要な部分の1つのため、エピソードの独自性をより詳しく伝えるためにも、実行力の源泉やこだわりは盛り込むようにしましょう。
【実行力をアピールするには】注意点解説
次に、自己PR欄で実行力をアピールする上での注意点を3つ解説します。
以下で紹介するポイントは、多くの方が陥ってしまう落とし穴です。
文章の内容がぼやけてしまったり、説明力・プレゼン力が低いと思われたりする原因になります。
できあがった文章は必ず読み返すようにし、悪い癖が出ていないか確認することが大切です。
自分ではなかなか自分で書いた文章の癖や悪い部分に気づけないので、他の方に文章を添削してもらうのも良いでしょう。
内容を絞らない
アピールしようとする気持ちが強すぎて、1つの文章のなかでいくつも強みや経験を書いてしまうのはよくありません。
たとえば、「自分は~~する実行力があり、チームを率いるリーダーシップや体力も備えています」では一番強調したい強みがどこかわからないでしょう。
実行力をアピールするなら、そのポイント1点に絞ってアピールするべきです。
どのアピールポイントを選ぶかは、企業がどのような人材を求めているかによって変えることができます。
しっかり企業研究をしておき、どのアピールポイントなら入社後の貢献に絡めて書きやすいかを考えましょう。
自分の最大の強みが実行力だと思っている方も、企業によっては別のアピールポイントを自己PR欄に書くほうが良い場合もあります。
一文が長い
一文が長すぎると、わかりにくい文章である・文章力が低いと思われてしまうリスクがあります。
「~で、~でしたが、~ので、~でした」と、読点が3つも4つも続くような文章はおすすめできません。
ほとんどの場合、その文章はどこかで区切って2つ・3つの文章にできるはずです。
言い回しが冗長であるために、文章が長くなってしまう癖がある方もたくさんいらっしゃいます。
文章に必要なエッセンス(結論・理由・エピソード・貢献)がしっかり含まれているなら、文章は長いより短いほうが好印象になる可能性が高いです。
読んでみて「長いな」「わかりにくいな」と思った時は、言い回しを変えたり不要な部分を省いたりして文章を短くできないか考えてみましょう。
専門用語の使用
専門用語はできるだけ使わないように工夫することも大切です。
とくに部活のエピソードを書きたい場合などは、その競技の専門知識がないと説明しにくいなと感じることがあるかもしれません。
しかし、自己PR欄は読み手の前提知識に関係なくわかりやすい文章になっている必要があります。
詳しい過程を説明するなら専門用語が必要でも、実行力だけをアピールするだけならその必要がないこともあるでしょう。
専門用語がどうしても必要なら、文章が長くならないように手短な説明をつけたり知識がなくても伝わるように工夫したりしてください。
上手に説明できれば、専門知識がない人にも専門性が高い事柄について説明できるコミュニケーション力・説明力があるというアピールになります。
自分の意志を感じられない理由付けをしない
自分の意志を感じられない理由付けをしてしまうと、マイナスなイメージを与えてしまう可能性が高いため、注意しましょう。
実行力についてアピールするならば、自分の意志や主体性を感じさせることが非常に重要です。
人に言われたから、例えば「親に無理やり強制されて始めた」などとエピソードについて話してしまうと、「それは実行力があるのではなく、たまたま強制された物事が成功しただけ」という印象を与えてしまいます。
主体性がない人物は企業において必要とされていないため、自分の意志が感じられる話し方をしましょう。
突発的な印象を与えない
突発的な印象を与えないというのも、実行力をアピールする際に非常に重要なポイントの1つです。
突発的ではなく、計画性や組織的なアプローチを重視することが企業においては求められています。
なぜならば、たった一度実行力を発揮するだけでは企業にとって不十分だからです。
常に実行力を発揮し続け、企業のプロジェクトの成功に貢献することや業務に対して熱心に取り組み続けることが求められるのが仕事です。
どのような企業においても気が向いた時だけ能力を発揮できる人ではなく、常に自分の持てるスキルを最大限発揮できる人物こそが求められています。
【実行力をアピールするには】さらに実行力を高めるには
実行力をより効果的にアピールできるよう、自分の実行力をさらに高めるための方法も解説します。
何かを成し遂げる「実行力」は、多かれ少なかれすべての人に備わっているとも考えられます。
自己PR欄では、その実行力がとりわけ「高い」ことを示せなければいけません。
実行力を高めるための方法を日ごろから実践できるようにし、その過程や工夫を書くようにしましょう。
そうすることで、自分が本当に実行力を持った人間であると説得力を持たせやすくなります。
目的意識を持つ
何かを実行するにあたって大切なのは、強く目的意識を持つことです。
目的意識を持つことでその過程を考えるようになり、ただ漫然と毎日ルーティンワークをこなすのではなくより質の高い「実行力」を発揮できるようになります。
たとえば「体を鍛える」ということを実行するにしても、その目的はさまざまです。
より健康な体を作り仕事や学業の効率を上げるためと考える人もいれば、競技でさらに成績を上げるために鍛えると考えトレーニングに励む人もいるでしょう。
社会人として仕事をする時にも、「なぜその仕事をする必要があるのか」を理解しておくことは非常に大切です。
自分がどんな行動をするにしても目的意識をはっきりさせて行動できることを示し、ビジネスに向いた人間であることをアピールしましょう。
目標を細分化してみる
目標を細分化して、自分がやるべきことを実行するのも大切なことです。
企業が業務を進める時も、必ず短期目標・長期目標を使い分けています。
企業には四半期・半期・年度の決算があり、そこで黒字を出すことが1つの大きな長期目標といえるでしょう。
その黒字を出すために、さまざまな短期目標があります。
営業部門なら一日あたり〇件・いくらの実績を上げれば長期目標に届くかが重要ですし、マーケティングや広報は次の最善な広報戦略を立案することが短期の目標となります。
これは学生がアルバイトや部活・学業などで目標を立てる時と同じです。
大きな目標を実現しようとする時こそ、目の前の目標を細分化して今やるべきことを明確にしておきましょう。
計画を立てて行動する
実行力を高めるために必要なことの1つが、計画を立てて行動することです。
就活の自己PR欄で実行力をアピールする上でも、自分が計画的に行動できることを示す必要があります。
逆に「実行力がある」とアピールしようとして、ただ思いついたことを次々と闇雲にやるだけという印象を与えてしまうのはよくありません。
「~ので、すぐ実行に移しました」ということは決して悪いことではありませんが、思いつきだけではなく実現のためにしっかり計画を立てた過程を示しましょう。
社会人になって仕事をする際も、計画を立てて仕事をするよう求められるシーンは多々あります。
計画を立ててから実行する力を癖にしておくことで、スケジュール管理能力も鍛えられるためさらにプラスの評価につなげられるのです。
【実行力をアピールするには】職種別!アピールするべきポイント
続いて、職種別に実行力をアピールする際のポイントについて詳しく紹介します。
実行力をアピールする際、より魅力的な印象を与えられるように工夫しましょう。
営業職
営業職を目指す人は、成果を出すまでの過程が評価の対象となるため、実行力を活用して一貫して行動できる力を示す必要があります。
例えば、これまで取り組んだ目標は、プロジェクトを最後までやり遂げた具体例を挙げることが効果的です。
学生時代に部活動やサークルでリーダーを務め、困難な状況の中でもチームをまとめ上げ、大会などでの成績、交渉やイベントの成功に導いた経験があるならば、積極的にアピールしましょう。
また、アルバイトやインターンシップでの経験も活用できます。特に、売上目標を達成するにはどのような戦略を立てて実行に移したか、その過程で重視していた困難をどのように乗り越えたかという点を具体的に説明することがポイントです。
経理職
経理職を目指す人が就活において実行力をアピールする際には、スキルと属性を強調することが重要です。
経理の仕事は、目標設定や行動計画の策定能力が必要とされています。
よって、過去の経験やプロジェクトにおいて、具体的な目標設定し、それを達成するための計画をどのように立てたかを詳細に説明することが大切です。
この過程でどのような工夫をしたのか、どのように成功したのかについて共有することで、戦略的思考能力や問題解決能力なども合わせてアピール可能です。
また、経理職は数字やデータを正確に扱う能力を求められるため、データ分析や財務報告の経験を前面に出すこともおすすめします。
企画職
企画職を目指す人が就活において実行力をアピールする際には、アイデアを現実のものに変える過程について詳細に説明することをおすすめします。
企画職で働くにあたっては、ただ革新的な発想を持つだけでなく、それを実現可能な計画にまで落とし込み、プロジェクトを成功に導く能力が必要とされています。
従って、過去にアイデアを形にした経験は、プロジェクト管理の具体的なスキルをアピールすることが重要です。
例えば、新しいキャンペーンのアイデアを考え、その実現を具現化するために必要な情報や予算などを考慮し、チームを組織してプロジェクトを推進した経験などがあれば話せると良いです。
また、この過程でどのような困難に直面したのか、またどのように対応したのかについても話せると、良い印象をさらに強められます。
事務職
事務職を目指す人が実行力をアピールする際は、具体的な経験や実績をもとに自分の能力を詳細に示すことが重要です。
例えば、チームのメンバーを的確にフォローする能力について話す際は、どのようにしてチームのサポートを行い、プロジェクトの成果に貢献したか、どのようなことを実行したかについて話しましょう。
例えば、問題が発生した際にどのようにして解決を目指したのかについて話せば、あなたが最後まで物事をやり遂げる人材であると企業にアピールできる可能性が高いです。
また、事務職はマルチタスクをこなすことが多いため、複数の業務やプロジェクトを同時に管理し、効率的に進行させた経験があるならば、それについても話せると良いです。
【実行力をアピールするには】経験別!例文紹介
続いて、実行力をアピールする自己PR欄の例文を3つ紹介します。
どの例文にも共通しているのは、結論から書き出していること・その後に理由やエピソードを付け加えていることです。
最後に企業での貢献に触れ、自分が本当にその企業に入社したいという意欲も示しています。
また実行した結果だけを書くのではなく、その過程・工夫についても簡潔に説明している点も共通です。
どのように実行力をアピールすれば良いか悩んでいる方は、ぜひ参考になさってください。
イベント運営
アルバイト
サークル
【実行力をアピールするには】志望職種別!例文紹介
続いては、ここまで紹介してきた内容をもとに、営業職の例文を2つ、経理職、企画職、事務職の例文を1つずつ紹介します。
本記事のおさらいとしても参考にできるため、あなたが目指している職種だけでなく、他の職種の例文もぜひ確認してみてください。
営業職1
営業職2
経理職
企画職
事務職
【実行力をアピールするには】さらに完成度を高めるには
自己PR欄の文の完成度をさらに上げたいなら、書き上げた文章をブラッシュアップする必要があります。
自分である程度できることもありますが、自分だけでは気づけない部分も多いでしょう。
そのため、他の人の力を借りるのもおすすめです。
応募書類のチェックに限らず、就職活動を自分1人だけの力で成功させるのは簡単ではありません。
今は大学内や民間企業で就職活動をサポートしてくれるところがたくさんあります。
必要に応じて、他の人のアドバイスを進んで取り入れましょう。
声に出して読んでみる
書いた文章をチェックするもっとも基本的で簡単な方法は、まず自分で読んでみることです。
ただ目で追うのではなく、声に出して読んでみるのが良いでしょう。
声に出すと、自分で読み上げた文章がおかしいこと(「てにをは」の間違いなど)に気づきやすいです。
また声に出すほうが注意深く一字一字を見られるので、誤字・脱字も見落としにくくなります。
とくにパソコンで文章を書くと、変換ミスなどがよくあります。
自分で読んでもわかりにくい・読みにくいと感じた文章は、採用担当者が読んでも同じ印象を持つ可能性が高いです。
不自然な文章だと感じた場合は、一から文章構成や文の区切りを見直してみましょう。
文や文節の順番を入れ替えるだけで、文章がかなり読みやすくなることもあります。
他の人に添削してもらう
自分で文章を読むだけでなく、他の人に添削してもらうのもおすすめです。
第三者の目からミスを発見してもらったり、文章のわかりにくいところを指摘してもらえたりします。
仲の良い友人や家族に読んでもらう手もありますが、できればミスを正直に指摘してくれる人に読んでもらうのがおすすめです。
同じ企業・業界で内定をもらった先輩や、大学のキャリアセンターの職員といった方なら忌憚のない意見をくれる可能性が高いでしょう。
書類選考で落ちてしまうことが続くと、自信をなくしてしまう方もいます。
そういう時こそ文章を添削してもらい、原因が文章そのものにあるのか・文章に問題はなくたまたま競争率の高い人気企業と縁がなかったと割り切って良いのか判断してもらいましょう。
就活エージェントに相談してみよう
誰か他の人に文章を添削してもらう時の候補として、とくにおすすめなのが就職エージェントです。
就職エージェントとは就職活動のプロで、エージェントサイトに登録しておくと担当者の方が登録者向けにさまざまなサービスを実施してくれます。
たとえば応募書類の添削の他、面接の練習・キャリアプランの相談・自分に合った企業とのマッチングなどです。
とても頼りになる存在なので、ぜひ就活エージェントサイトに登録し就活のプロからアドバイスをもらいましょう。
就活生側は、無料ですべてのサービスを利用できます。
とくにおすすめの就活エージェントサイトは、ジョブコミットです。
ジョブコミットの詳しいサービス内容は、下記のサイトからご確認ください。
おわりに
仕事を最後までしっかりやり抜く実行力は、多くの企業で重宝される可能性が高い強みです。
しかし、自分の強みを企業にうまくアピールするのは決して簡単ではありません。
実行力に自信がありそのことを採用担当者にわかってもらいたい場合は、文章構成や伝え方を工夫してみましょう。
文章をより良いものにするため、他の方に添削してもらうことも大切です。
自分の実行力が企業に入っても役に立つことを証明するため、文章に説得力を持たせるように努めてください。