【例文12選】エントリーシート(ES)のゼミの書き方とは?構成・ポイントを徹底解説!

【例文12選】エントリーシート(ES)のゼミの書き方とは?構成・ポイントを徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・ESでゼミについて聞かれる目的
・ES作成時のポイント
・ゼミについてのES例文

この記事をおすすめしたい人

・ESでゼミについて聞かれる目的を知りたい人
・ES作成時のポイントを知りたい人
・ESに自信がない人

新卒の就職活動において、ESでゼミでの学びをどう 書くかは、書類選考を突破するための重要なポイントです。

人気企業を目指す 大学生にとって、ゼミでの研究内容や達成したことを効果的にまとめる 書き方を押さえることは不可欠です。

就職活動のESでは、志望動機やガクチカなどさまざまな内容の設問に、自分なりの答えを記入しなくてはいけません。

具体的な設問の内容は、企業や選考段階によって異なります。

忙しい就職活動の時間を効果的に使うためには、あらかじめどのような質問についても答えられるように、準備をしておくことが大切です。

今回は、ESでしばしば見かけるゼミに関する設問に焦点を当て、聞かれる理由やおすすめの構成、作成のポイント、例文などを解説します。

ESの作成で悩んでいる方やクオリティをアップさせたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次目次を全て表示する

【ESのゼミ欄の書き方】ゼミは頻出設問

多くの企業のESにおいて、ゼミ活動に関する質問が設けられています。

これは企業側が、学生の所属ゼミやそこで学んだ内容について詳しく知りたいと考えているからです。

重視されている設問であるため、特に力を入れて取り組むべきです。

ぜひ後ほど紹介する、ポイントや文字数別例文、アピール別例文を参考にして作成してください。

【ESのゼミ欄の書き方】ゼミについて聞かれる理由

まずは、企業が就職活動のESで、ゼミについて尋ねる理由を確認しておきましょう。

就職活動におけるESや面接の設問は、すべて何かしらの狙いがあって尋ねられています。

企業の意図や狙いをしっかり汲み取れれば、同じ内容について回答する場合でも、より適切な書き方で自身の強みをアピールすることが可能です。

逆に、企業の意図と自身の考えがズレていた場合は、せっかくの経歴や実績が十分に活用できない場合もあるでしょう。

ゼミに関する設問の回答を作成する際は、以下の3つの理由を意識しながら、内容を考えてみてください。

興味のある分野を知りたい

ゼミについて尋ねる1つ目の理由は、就活生が興味のある分野を知るためです。

就職活動は、就活生に少なからぬ負担をかけるのと同様に、企業側も採用活動に一定のコストを支払っています。

早期退職されてしまうと、採用活動にかけたコストが無駄になるので、企業はなるべく自社と相性が良く、長く働いてくれそうな人材を採用するのです。

大学在学中の長い時間をかけて取り組むゼミの選択、活動内容には、その就活生の人柄や興味関心といった内面が色濃く表れます。

そのため、ゼミに関して尋ねることによって、就活生と企業のマッチ度をある程度判断できるのです。

企業が知りたいのは、ゼミそのものではなく、就活生自身です。

単にゼミの活動内容を述べるだけでなく、自身の内面が伝わるような書き方を意識すると良いでしょう。

取り組む姿勢が知りたい

ゼミについて尋ねる2つ目の理由は、就活生が物事に取り組む姿勢や、モチベーションについて知るためです。

ゼミは、教員と学生が協同して進める研究活動のことです。

専門性の高い分野にフォーカスした、長期的なプロジェクトの一種と捉えられます。

そのため、ゼミの活動にどのように取り組んでいるのかを知ることによって、入社後に業務に取り組む姿勢がある程度は推測できるのです。

また、ゼミに対する取り組みの姿勢からは、仕事のどのような点にモチベーションを感じるのかについても、ある程度の予想ができるでしょう。

企業側は、なるべく入社後に真面目に勤務してくれそうな人材をほしがっています。

ゼミの活動に真面目に取り組んだことは、それ自体が大きなアピールポイントとなるでしょう。

入社後に活躍できそうかを知りたい

ゼミについて尋ねる3つ目の理由は、就活生が入社後に活躍できる人材かどうかを判断するためです。

ゼミは、大学における学びの中でも、とくに専門性の高い活動です。

企業で実施されている業務やプロジェクトに、直接つながるような分野に取り組んでいるケースも見られます。

そのため、ゼミについて尋ねることによって、自社に入社した後の活躍がある程度イメージできるのです。

専門性の高い業界や業種の採用活動では、ゼミに関する設問の回答が、就活生の専門的な知識や、業務への適性を判断する材料として用いられる場合もあります。

大学の専攻分野と関連性が高い企業を志望する場合は、できるだけ知識のレベルや実績が伝えられるような書き方を意識して、回答を作成すると良いでしょう。

【ESのゼミ欄の書き方】採用担当はどこを評価する

企業側や採用担当は、ゼミの文章から応募者の目的意識、就活に対する考え方・価値観、そして言語能力を評価します。

ゼミへの参加目的や基準を通じて、企業の選び方や就活の軸を知ろうとしています。

また、ゼミでの活動や成果、成長を簡潔かつわかりやすく伝える能力も重要視されます。

これらの要素を通じて、応募者が企業に貢献できる人材かどうかを見極めようとしています。

目的意識

企業がゼミの文章から応募者の目的意識を評価する理由は、単に学業への取り組み姿勢を知るためだけではありません。

企業は、応募者がゼミ活動を通して何を得ようとし、どのような成長を遂げたのかに注目しています。

例えば、専門知識の習得だけでなく、チームワークや問題解決能力の向上を目指していたのか。

あるいは、特定の研究テーマに情熱を燃やし、主体的に取り組んでいたのか。

これらの具体的なエピソードを通して、応募者の個性や強み、そして入社後にどのような価値を発揮してくれるのかを判断しようとしています。

したがって、ゼミの選択理由だけでなく、具体的な活動内容やそこから得られた学び、成長を明確に記述することが重要です。

就活に対する考え方・価値観

企業は、応募者がゼミを選ぶ際の基準や決め手に注目しています。

それは、応募者が就職活動においてどのような企業を選び、どのような軸を持ってキャリアを形成しようとしているのかを知る手がかりとなるからです。

例えば、専門分野への深い探求を重視してゼミを選んだのであれば、専門性を活かせる企業や職種を志望している可能性が高いでしょう。

また、ゼミの雰囲気を重視したのであれば、社風やチームワークを大切にする企業文化に惹かれるかもしれません。

このように、ゼミ選びの基準から、応募者の企業選びの軸やキャリアに対する価値観が見えてくるため、企業は応募者の適性や入社後の活躍を予測しようとしているのです。

したがって、応募者はゼミ選びの理由を具体的に述べ、それが自身の就職活動の軸とどのように繋がっているのかを明確に説明することが重要です。

言語能力

企業は、応募者がゼミで行ったこと、得られた成果、そしてそこからどのような成長を遂げたのかを簡潔かつ分かりやすく伝える能力を重視しています。

これは、応募者の論理的思考力や情報伝達能力を測るためです。

複雑な内容を整理し、要点を的確に伝える能力は、社会に出てからも重要なスキルとなります。

企業は、応募者がゼミでの経験を通して、どのような課題に直面し、どのように解決したのか、具体的なエピソードを通して知りたいと考えています。

単に事実を羅列するのではなく、自身の考えや解釈を交えながら、相手に伝わるように説明する能力が求められます。

したがって、応募者はゼミでの活動内容だけでなく、そこから得られた学びや成長を具体的に記述し、自身の言葉で分かりやすく説明することが重要です。

【ESのゼミ欄の書き方】ゼミの経験からアピールできること

続いて、ゼミの経験からESにおいてアピールしやすい能力や学びについて紹介します。

以下のアピールポイントを覚えておけば、どのような企業を受ける際にも、ESでゼミについて聞かれた際にスムーズに書けるようになるでしょう

専門的な知識・スキル

ゼミに参加することで得られる専門的な知識やスキルは就職活動において大きなアピールポイントとなります。

ゼミは通常、特定の分野に特化した学問や研究が行われる場所であり、その活動を通じて得た知識や経験は応募先の業界や職種に関連性を持たせることが可能です。

ゼミで経済学を学んでいる場合、経済理論や市場分析の手法を習得していることを強調できます。

特に、そのゼミならではの独自の学びや成果がある場合、それをしっかりと伝えることが大切です。

ゼミで行ったプロジェクトや調査が具体的な成果を生み出した場合、それを挙げてアピールすることも有効です。

ゼミの内容に深く取り組み、実際にどのような知識やスキルを身につけたかを説明することが重要です。

ゼミの活動を通じて学んだ内容が業界のトレンドや企業の求めるスキルにどのように関連しているかを示すことで、具体性を持たせることができます。

仕事に活かすことができる学び

ゼミを通じて得られる学びは専門的な知識やスキルだけでなく、様々な職場で活かせるスキルも身につけることができます。

ゼミで学ぶ内容は実際にそのまま業務に直結するものばかりではありませんが、ゼミを通じて養われる分析力や文章力、チームワーク力はどのような仕事でも重要です。

ゼミではディスカッションやグループワークを通じて、意見を整理し、他者と協力しながら物事を進める力が鍛えられます。

この経験は仕事でのプロジェクト管理やチームでの作業において、円滑なコミュニケーションや協調性を発揮する際に役立つものとなりえます。

また、ゼミでの論文作成や調査活動を通じて、文章力や情報整理能力も向上することが多いです。

この能力はどのような職種でも必要とされるスキルであり、報告書の作成や資料の準備などで、即座に活用できるものです。

【ESのゼミ欄の書き方】おすすめ構成

続いて、ESを作成する際のおすすめの構成について紹介します。

以下の構成に沿って作成すれば、よほど悪い印象を与える可能性は低いため、ぜひ参考にしてください。

ゼミのテーマ

最初に結論を述べ、次に具体例を挙げるという基本を守り、人事に熱意とあなたの 特徴を伝えましょう

例えば、「私はマーケティング戦略に関するゼミに所属しています」という形で、ゼミの概要を示すことで、その後の内容も相手にとって理解しやすくなります。

全体の説明の土台となる部分であり、その後に続く具体的な取り組みや学びが一貫性を持つように構成しましょう。

テーマを明確にすることで、自分が取り組んでいる分野や研究内容が一目でわかり、読み手に対しても良い印象を与えられます。

ゼミを選んだ理由

続いて、ゼミを選んだ理由についても説明しましょう。

例えば、「マーケティング分野での実践的なスキルを身につけたいと考えたからです」という形で、自分の動機や背景を具体的に説明することが重要です。

この部分では、自分の将来のキャリアビジョンが学問的な興味とどのように結びついているかを明確にする部分であり、ゼミを選んだ理由が漠然としたものではなく、将来のステップとしてゼミを位置づけていることが伝わるようにしましょう。

できるだけ具体的なエピソードを盛り込み、読み手に納得感を与えることが重要です。

具体的な取り組み

具体的な取り組みについても詳しく説明することを心がけましょう。

例えば、「このゼミではマーケティング戦略のケーススタディ分析と、新規プロジェクト提案の2つを主に行っています」といった形で、どのような活動に重点を置いているかを説明します。

具体的な説明をすることで、ゼミでの学びの深さや取り組みの姿勢が伝わりやすくなります。

単に活動内容を列挙するのではなく、その活動がどのように進められ、どのような成果を生んでいるかを具体的に述べることで、アピール力が高まるのです。

特に、取り組みの成果や自分の役割について触れると、より説得力のある説明ができます。

どんな学びを得たか

ゼミの活動を通じてどのような学びを得たかについても詳しく説明しましょう。

例えば、「マーケティング戦略の実践的なスキルを習得すると同時に、チームで共同して取り組むことの重要性を認識しました」といった形で、自分の成長ポイントを明確に述べると良いです。

学びをただ述べるだけでなく、その学びが自分にとってどのような意味を持つのか、そしてどのように今後活かしていくのかを意識して説明することで、一貫性のある記述になります。

入社後にどう活かすか

企業は活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、入社後にどのようにその経験を活かすのかについても説明しましょう。

具体的な業務や状況に結びつけて説明することが重要です。

「このゼミで培ったマーケティング戦略の知識と分析スキルを活かし、貴社の商品開発に貢献していきたいと考えています」など、具体的な場面での活用を示すことで、企業側にとってのあなたを採用するメリットを強調しましょう。

この段落で自分の強みや学びが企業の求めるスキルや価値観に合致していることを示すことで、よりアピールが可能です。

しっかりと企業研究を行い、どのような人物が求められているかを考えてから作成することをおすすめします。

【ESのゼミ欄の書き方】ポイント紹介

次は、ゼミに関する設問について、採用担当者に好印象を与え、内定につながるような回答を作成するためのポイントを解説します。

先述した構成を用いれば、最低限の内容は採用担当者に伝わるようになります。

よりクオリティを上げるためには、細かい工夫やテクニックが必要です。

今回解説するポイントは、回答の方向性や語句の選択にも大きく関わってくる、根本的なものです。

作成に着手する前からしっかり内容を把握しておき、作成中や完成後も適宜確認してみてください。

専門用語は使わない

ゼミで取り組む研究や実験は、大学の一般的な授業科目で学ぶ内容以上に、専門性が高くなるケースがほとんどです。

そのため、取り組んだ内容を詳しく説明しようとすると、特定分野に一定以上の知識がなければ知らないような用語や、難解な表現を使ってしまうケースも少なくありません。

ゼミのメンバーや、教員に話すのと同じ意識で回答を作成すると、採用担当者にゼミの内容がほとんど伝わらなくなってしまう場合もあるでしょう。

そういった事態を避けるためには、文系・理系問わずなるべく難解な専門用語の使用は避け、中学生でも理解できるような平易な表現や、一般的な言い換えを用いる対策が有効です。

自分だけでは専門用語かどうかを判断できない場合もあるので、可能であれば、知識のない友人や家族にも意見を求めることをおすすめします。

内容を長々説明しない

その説明が長くなりすぎると、本来伝えたい「ゼミで得た学びや経験」が薄れてしまう恐れがあります。

ゼミの研究内容や活動の詳細に焦点を当てすぎると、何が言いたいのか伝わらなくなってしまいます。

そのため、ゼミでどのような研究を行ったか、どんな活動をしていたかは簡潔に説明し、その後にどのような知識やスキルを得たかに焦点を絞ることが重要です。

研究のプロセスやそこから得た 学びを中心に書くことで、あなたの思考力や行動力を示すことができます。

その内容がどのように自分のスキルや知識、経験に結びついたのかに焦点を当て、応募先の企業や職種にどのように貢献できるかを明確に伝えることが大切です。

こうすることで、ゼミにおける活動を無駄なくアピールできるとともに、自分の強みや成長をしっかりと伝えられます。

長々説明しないことを意識しすぎて空欄ができないよう文字数の限り考えられる最大限にアピールすることを心がけましょう。

結果が出ていなければ経過を書く

ゼミで取り組む内容は、学部や学科、研究室単位でそれぞれ異なります。

なかには、最終的に明確な結果が出ないタイプの研究や、自身が在学中に完結しないような大規模プロジェクトに参画する場合もあるでしょう。

就職活動の時期によっては、まだゼミで結果が出ていない時点で、設問の回答を考えなければいけない場合もあるかもしれません。

そういったケースでは、現時点までの経過に焦点を当てることをおすすめします。

先述したとおり、企業側は就活生の興味・関心や、取り組む姿勢を知るためにゼミについて尋ねているので、必ずしも結果は必要ではないのです。

ただし、過程部分は、結果以上に内容を伝えるのが困難なケースも少なくありません。

そのため、過程において自身が取り組んだ活動や頑張りについて、より伝わりやすさを意識する必要があるでしょう。

企業の求める人物像を知る

ゼミに関する設問において重要なのは、企業の求める人物像を把握し、それを意識して内容を考えることです。

ESに記載する内容や面接で伝える内容は、採用担当者に自身を採用に足る人材だと思わせて、内定を得ることを最終目標にしています。

ゼミについて伝えることはあくまで手段の1つであり、それ自体が目的ではありません。

そのため、企業の求める人物像や質問の意図が把握できていなければ、どれだけゼミの活動について正確に伝えても、それが内定に結びつかない可能性があります。

企業がどんな人材を求めているのかを理解していれば、同じゼミの活動について伝える場合でも、より適切なアプローチが可能になります。

この回答でどんなことが伝わるのか、それは企業の求める人物像にマッチしているのかを意識して、内容を作成すると良いでしょう。

嘘をつかない

就職活動における代表的なNG事項として、自身を良く見せようとして嘘をつくことが挙げられます。

嘘をついたり成果を誇張したりすると、整合性が取れずにどこかでボロが出て、採用担当者にバレてしまう可能性もあるでしょう。

何より嘘をつくことは、入社のミスマッチを引き起こす原因となります。

選考を通過して入社できたとしても、心身への大きな負担や早期退職につながるケースも少なくありません。

そのため、自身にとって答えにくい質問であっても、正直に述べることをおすすめします。

とくに、話を盛って経歴や実績を誇張することは、うっかりしてしまいがちです。

自身を過度に良く見せるのではなく、自身の強みを分かりやすくアピールすること、企業に合わせた適切なアピールポイントを選択することを意識しましょう。

成果より過程を重視する

多くの応募者がゼミの成果として卒業論文を挙げるため、企業は成果そのものよりも、そこに至るまでの過程を重視する傾向があります。

卒業論文の内容はもちろん重要ですが、企業は応募者がどのような問題意識を持ち、どのように研究を進め、どのような困難を乗り越えて結論に至ったのか、そのプロセスに関心があります。

具体的なエピソードを交えながら、研究テーマを選んだ理由、調査方法、苦労した点、そして得られた学びや成長を伝えることで、文章に説得力が増し、採用担当者の印象に残るでしょう。

単に「卒業論文を書きました」と述べるのではなく、「〇〇という課題意識から〇〇というテーマを選び、〇〇という方法で調査しました。

〇〇という困難がありましたが、〇〇という工夫をして乗り越えました」のように、具体的なエピソードを盛り込むことが大切です。

深掘り質問の回答を準備しておく

面接では、エントリーシート(ES)や履歴書に記載されたガクチカなどの内容について、面接官から深掘りされることが頻繁にあります。

特に、ゼミに関する内容は、面接官が応募者の思考力、専門性、問題解決能力、そして学習意欲などを深く理解しようとするための重要なポイントとなります。

面接で話すゼミの内容と、ガクチカに書かれているゼミの内容が大きくかけ離れている場合、応募者の説明に一貫性がなくなり、信憑性が著しく低下します。

したがって、面接に臨む前に、ESや履歴書に書いたゼミの内容を改めて確認し、面接でどのような質問をされても矛盾なく、具体的に答えられるようにしっかりと準備しておくことが非常に大切です。

具体的なエピソードや数値データなどを交えながら、自分の言葉で説明できるように練習しておきましょう。

【ESのゼミ欄の書き方】ゼミの記載箇所とは?

エントリーシート(ES)の限られたスペースで、ゼミに関する内容を十分にアピールできないと感じることはよくあります。

特に、ゼミの記入欄が小さい場合、伝えたいことがたくさんあっても、泣く泣く割愛せざるを得ない状況に陥りがちです。

しかし、ESには「ゼミのことはゼミの欄にしか書けない」というルールは存在しません。

むしろ、他の欄を有効活用して、積極的にゼミでの経験や学びをアピールすることが重要です。

また、志望動機欄で、ゼミでの研究内容と企業の事業内容との関連性を述べたり、入社後にゼミで培った知識やスキルをどのように活かしたいかを具体的に記述したりすることも効果的です

ガクチカ

ガクチカとしてゼミでの活動内容をアピールしたいのであれば、臆せずガクチカの欄に堂々と書きましょう。

ただし、単に「〇〇ゼミで〇〇について研究しました」といった情報を羅列するだけでは、面接官の心には響きません。

重要なのは、あなたがゼミで「どのような役割を担い」「どのような課題に直面し」「どのように工夫して乗り越えたのか」といった具体的な取り組みを伝えることです。

また、ゼミ活動を通して得られた学びや成長を、自身の言葉で具体的に表現することも重要です。

単なる活動報告ではなく、あなたの個性や強みが伝わるような、オリジナリティ溢れるガクチカを作成しましょう。

自己PR

自己PR欄は、エントリーシート(ES)の中でも特に大きくスペースが設けられていることが多く、ゼミでのエピソードを詳細に記述する上で非常に適した場所と言えます。

自己PRは、単に自分の長所を述べるだけでなく、具体的な根拠となるエピソードを交えて説明することで、説得力が増します。

そこで、ゼミでの経験を題材に、自分の長所や強み、場合によっては弱みに関するエピソードを盛り込むことをお勧めします。

具体的な状況、行動、結果を交えながら説明することで、面接官にあなたの人物像をより深く理解してもらうことができます。

また、弱みを述べる場合も、それをどのように克服しようと努力しているのか、ゼミでの経験を通してどのように成長できたのかを具体的に記述することで、前向きな姿勢をアピールすることができます。

志望動機

志望動機は、企業が応募書類の中で必ず目を通す、非常に重要な箇所です。

単に「御社に興味があります」と述べるだけでなく、なぜその企業で働きたいのか、具体的な理由を示す必要があります。

ここで効果的なのが、ゼミで培った経験や強みを絡めて記述することです。

ここではゼミでの学びと企業の事業内容を結びつけることで、入社意欲の高さを示すことができます。

また、「ゼミで培った〇〇という強みを活かし、入社後は〇〇の業務で成果を上げたいと考えています。」と記すことで具体的な業務内容と自分の強みを結びつけることで、入社後の活躍をイメージさせることができます。

このように、ゼミでの経験や強みを志望動機に盛り込むことで、文章に説得力が増し、より魅力的な志望動機を作成することができます

【ESのゼミ欄の書き方】アピール別例文紹介

次は、ESのゼミに関する設問に回答する際の例文をご紹介します。

今回は5つの例題をピックアップし、それぞれ違った内容のゼミや取り組みについて焦点を当てました。

ただし、ゼミに関するシステムや研究業内容は、大学ごとに大きく異なるのが一般的です。

そのため、例文と同じようなテーマについて学んだ場合でも、あまり参考にしすぎると、不自然な点が出てきてしまう可能性が高いでしょう。

以下の例文は、あくまで1つのサンプルケースと捉え、どうすれば自身の経験や取り組みがしっかり相手に伝わるのかを考えて、作成を進めてみてください。

地方創生についてのゼミ

私は、社会学部で地方創生について研究するゼミに所属しています。
私自身、地元に強い愛着を持っており、近年の過疎化には寂しい思いを抱いていたので、活性化について関われるこのテーマを選びました。
同じゼミで複数のプロジェクトが動いており、私が担当しているのは、地元特産品のブランド化とメディア発信を振興する活動です。
具体的には、地元野菜をモチーフにしたマスコットキャラの作成、素材を活かしたレシピの開発などを行いました。
地元ブランド野菜を全国に届けるポータルページの開設も行い、それまでは地元で消費されていた野菜に、全国で根強いファンがつきまた。
現状の問題点を分析し、そこから理論的に解決策を導き出して実行する能力は、御社に入社後も、プロジェクトの立ち上げで活かせると考えています。

マーケティングについてのゼミ

私は、経済学部のマーケティングに関するゼミに所属し、テクノロジーの発達が市場に与える影響について研究しています。
このテーマを選んだ理由は、もともと自分が新しいガジェットに興味があり、それらが市場に出るタイミングと価格の変化について、より深く知りたいと考えていたからです。
当初は日本の市場のみを分析するつもりでしたが、現代では世界規模の調査が必要だと感じて、方針を転換しました。
日々新しいテクノロジーが生み出されるため、明確な結論が出せる研究ではありません。
しかし、ゼミの発表会では、プレリリース公開のタイミングと価格設定の関連性について発表し、高い評価を得ています。
流動的な社会において、つねに最新の情報を把握してそれを分析してきた経験は、御社のマーケット事業部で活かせると考えています。

日本文学のゼミ

私は現在、文学部の国文学研究室に所属し、ゼミでは大正期の日本文学について研究しています。
この研究テーマを選んだのは、自身が幼い頃に読んで影響を受けた、夏目漱石や芥川竜之介などの作家についてより理解を深め、他の人にも魅力を伝えたいと考えたためです。
社会背景が色濃く反映される文学作品の研究では、作品そのものだけでなく、当時の政治、物価、生活様式など多角的な視点で調査をすることが求められました。
また、執筆当時に、作家が居住していた土地を尋ねるフィールドワークも実施しています。
この研究を通して学んだのは、対象に興味を持ち、積極的に調査やアプローチの手段を考えることの重要性です。
ゼミで学んだこのスキルは、御社でクライアントのコンサルタントを行い、解決策を導き出すために活用できると考えています。

心理学のゼミ

私がゼミで取り組んだことは心理学の研究です。
私は心理学に興味を持ち、特に人間の行動や感情がどのように影響し合うのかに強い関心を抱き、人間の感情に関する研究をテーマにしました。
そして、心理学の基礎理論を学んだ後、実際のデータを使って感情の変化が行動にどのように結びつくのかを探る実験を行いました。
実験では参加者に異なる刺激を与え、その後の行動の変化を記録するという方法を取りました。
この取り組みを通じて、私は人々の感情や行動に関する理論と実践を深く理解することができました。
特に、人間の感情がどのように判断や意思決定に影響を与えるかを学びました。
これらの学びは入社後にも大いに役立つと考えています。
貴社ではマーケティングや顧客対応において消費者の感情や行動を理解し、それに基づいた戦略を立てる力を発揮する所存です。

物理化学のゼミ

私がゼミで取り組んだことは物理化学の研究です。
物理化学に興味を持ち、特に化学反応のメカニズムや物質の性質に関する学びを深めたかったため、このゼミを選びました。
ゼミでは化学反応の速度やエネルギーの変化を測定する実験に取り組みました。
特に、反応の進行に伴うエネルギーの変動に焦点を当て、温度や圧力がどのように影響を与えるかを調べました。
この過程で、物理化学の基礎理論を実際のデータに適用し、理論と実験を結びつける重要性を学びました。
入社後はこの経験を活かし、製品開発や品質管理の場面で物質の性質や反応のメカニズムを理解し、効率的なプロセス改善に貢献する所存です。

電子工学のゼミ

私がゼミで取り組んだことは電子工学の研究です。
電子機器やシステムに興味を持ち、特にデジタル回路や通信システムの設計に関心があり、ゼミではデジタル回路の設計とその応用をテーマに研究を進めました。
研究ではマイクロプロセッサを使用してデジタル回路の設計を行いました。
回路の動作確認を行い、問題があればその原因を特定して改善するという実践的な取り組みを行い、効率的な回路設計の方法について深く学びました。
この取り組みを通じて、私は回路設計の基礎知識とともに、実際の技術を使って問題を解決する能力を身につけました。
入社後は電子機器の設計や通信システムの開発において、効率的かつ高性能な回路を設計する能力を発揮する所存です。

協調性をアピール

私は大学において、映像作品の制作について学ぶゼミに所属しています。
ゼミに所属したきっかけは友人の誘いでしたが、自身で作成に携わるうちに、その奥深さとやりがいに惹かれていきました。
活動の最終目標は短編映画の作成であり、そのためには30人を超えるスタッフが一丸となって動かなければいけません。
私はサブリーダーの役職に任命され、各種話し合いの議長やスタッフのスケジュール管理を担当し、その結果指定の期間内に映画製作を成功させました。
この映画製作を通して私が学んだのは、1つの目標のためにチームで動くことの難しさと、積極的にコミュニケーションを取ることの重要性です。
ゼミで学んだ協調性を活かし、御社に入社した後は、営業職と他の部署をつなぐ営業事務として貢献できると考えています。

粘り強さをアピール

私は大学で生命科学部に所属しており、マウスの品種改良を行うゼミに所属しています。
この研究は、将来的に末期がんや難病治療への活用を期待されている分野です。
自身も身近に病で苦しんでいる知人がいるので、このテーマについて研究することを決めました。
バイオ分野の研究は、先進的でスマートなイメージを求められることもあります。
しかし、実際は、トライアンドエラーを根気強く繰り返す、地味な作業が大部分です。
実際、自分も何百回と失敗を重ねては、その問題点を分析して次の実験につなげてきました。
現状、ゼミの大目標である品種の開発は成功していませんが、目標まで距離は少しずつ縮まっています。
何度失敗しても諦めずに挑戦し、成果を出すまで進み続ける粘り強さは、御社に入社した後も、新製品開発の現場で活かせると考えています。

【ESのゼミ欄の書き方】文字数別の例文紹介

続いて、文字数別のゼミに関する回答の書き方について紹介します。

企業によって文字数指定は異なるため、どのような文字数指定をされても回答できるように準備しておきましょう。

①100字以下

私は大学のゼミでアプリ開発に取り組んでいます。
欠席回数やレポートの締め切り、試験日程などを視覚的に確認しやすい、私の大学の学生専用アプリを開発しています。

②200字以下

私は大学のゼミでアプリ開発に取り組んでいます。
私の大学は学部が非常に多く、1年生の段階から実習が多く行われるため、それぞれの授業を公欠・欠席した回数やレポートの締め切りを管理できず、困る同級生が多くいました。
そこでアプリ開発に取り組み、ユーザビリティの良さを追求した結果、使う側の立場になってアプリを制作するスキルを身につけました。

③300字以下

私は大学のゼミでアプリ開発に取り組んでいます。
私の大学は学部が非常に多く、1年生の段階で実習が多く行われるため、授業を欠席した回数やレポートの締め切りを管理できず困る学生が多いです。
そこでアプリ開発に取り組み、どうすれば全てのユーザーが使いやすいと感じるかに注力しました。
アプリのダウンロードリンクの下にアンケートも設置したところ、多くのユーザーが改善点や要望について答えてくれるため、日々改良を繰り返しています。
これにより、ユーザーの立場になって考える能力が身につき、何事においても相手の立場になって考えることができるようになりました。

④400字以下

私は大学のゼミでアプリ開発に取り組んでいます。
私の大学は学部が非常に多く、実習が多いため、授業を欠席した回数やレポートの締め切りが管理できず困る学生が多いのが問題でした。
そこで、それぞれを細かく視覚的に分かりやすく管理できるスケジュール帳アプリを作成し、よりストレスフリーな学生生活を提供したいと考えました。
使いやすさを追求し、アプリのダウンロードリンクの下にアンケートも設置したところ、多くのユーザーが改善点や要望について答えてくれるため、日々改良を繰り返しています。
この結果、多くの同級生や後輩から「アプリが使いやすい」と嬉しいフィードバックをもらえるようになりました。
この経験から、相手の立場になって考えるスキルや、何事においても相手の立場になって考える能力が身につきました。
貴社に入社した際には、このスキルを活かし、ユーザーの目線に立ったマーケティングやアプリ開発に貢献したいと考えています。

【ESのゼミ欄の書き方】NG例文紹介

次は、ESのゼミに関する設問に回答する際のNG例文について解説します。

正解例だけでなく、相応しくない例を知ることによって、視点が立体的になります。

書くべき内容と書いてはいけない内容について、正確な判断がしやすくなるでしょう。

そのため、ESを作成する際は、正解の例文だけではなく、失敗例にも目を通しておくことをおすすめします。

今回ご紹介する3つのNG例は、いずれも内容や構成の面で問題を抱えている例文です。

それぞれダメな理由についても触れているので、ESでゼミについて書く際の参考にしてみてください。

今後への活かし方が書かれていない

注意

私は、大学で文化人類学科に所属し、ゼミではフィリピンの宗教観について研究しています。

この研究テーマを選択したのは、私自身が父方の祖父がフィリピン人のクォーターであり、自身のルーツを探りたいと考えたためです。

また、先行研究を現代でも通じる資料として、あらためて編纂したいという思いもありました。

フィリピンに留学して現地でフィールドワークを始めた際、そこで大きな壁となったのは、自身のアイデンティティの問題です。

現地での死生観や宗教的な価値観を調べるほど、日本人でもフィリピン人でもない自身が、この問題に踏み込んで良いのか不安になりました。

しかし、教授からのアドバイスや、自身と同じように複雑なルーツを持つ仲間との話し合いを経て、調査を完遂できました。

この例文では、研究のテーマや自身との関わりについて丁寧に記述されている一方、ゼミの活動で学んだことや、入社後の貢献については触れられていません。

人柄や取り組む姿勢については伝わりますが、ESの設問に記述する内容としては不十分です。

ゼミについて伝えるのはあくまで手段であり、重要なのは自身を採用に足る人材であるとアピールすることです。

ゼミの活動によって生じた変化と自身を採用するメリットについて、研究テーマや調査活動と関連させてアピールすると良いでしょう。

当たり前のことをアピールしている

注意

私は大学で、中世ヨーロッパの宗教の変遷について研究する、西洋史のゼミに所属しています。

この研究テーマを選んだ理由は、自分の家がキリスト教を信仰しており、あらためてそのルーツや変遷を知りたいと考えたためです。

このゼミは、大学の中でも単位の取得が厳しいことで有名であり、自分もついていくのには苦労しました。

しかし、欠席することなくゼミに出席し、しっかり予習復習をすることによって、期間内に研究結果をまとめて発表できました。

ゼミの活動に取り組んだ結果、私が身につけたのは、決められた課題をしっかりこなす忍耐力と継続力です。

この忍耐力と継続力は、御社に入社した後も、地道な作業を正確に続けていくことが求められる会計事務の仕事で、活かせると考えています。

この例文では、忍耐力と継続力をアピールポイントに設定しています。

それ自体は有力なアピールポイントですが、その根拠となっているのは「休まずにゼミに出席」「予習復習をしっかり行う」といった学生として当然の行動です。

そのため、この回答では説得力が薄いと感じられ、逆に悪印象を与える可能性があるでしょう。

同じポイントについてアピールする場合でも、より説得力のあるエピソードを用いるか、さらに深堀りして継続できたモチベーションについて触れると良いでしょう。

取り組む姿勢が書かれていない

注意

私は大学で心理学を学び、大衆向けのマーケティング戦略について研究するゼミに所属しています。

もともと人間の内面と経済の関連性に強い興味があったのに加え、社会に出てからも活かせる機会が多いと考えて、この研究テーマを選択しました。

実験と調査の結果判明したのは、大衆向けの広報において、インパクトと単純接触回数が購買意欲に大きく影響し、商品自体の情報が占めるウェイトが非常に少ないという事実です。

一見すると、商品の機能について説明しているような情報であっても、そのフレーズを汎用的なものに変更すると、売上は大きく減少しました。

御社に入社した後は、ゼミの活動を通して学んだマーケティングのスキルと、人間心理に関する知識を活かし、営業活動で貢献したいと考えています。

この例文における問題点は、ゼミの説明と研究結果だけを提示し、取り組む姿勢や過程がほとんど書かれていないことです。

専門的な分野について比較的分かりやすく説明し、ゼミの内容と入社後の貢献についてもしっかり関連付けられていますが、これでは就活生の個性や内面が見えてきません。

自身の専門性や学んだ知識をアピールすることは重要です。

しかし、企業がゼミについて尋ねる意図を考慮すると、自身がどのようにその課題に取り組んだのかについて、記述を増やしたほうが良いでしょう。

【ESのゼミ欄の書き方】複数のゼミに入っている場合は

複数のゼミに所属している場合、ESのゼミ欄では、それぞれのゼミでの活動内容を簡潔にまとめ、応募する企業や職種に合わせて最も関連性の高い経験をアピールすることが重要です。

複数のゼミ経験から得られた多角的な視点や幅広い知識も強みとして強調すると良いでしょう。

ここではゼミに複数所属している際のESの書き方や内容の選び方について解説します。

志望企業・業界との関連性

複数のゼミに所属している場合、ESのゼミ欄では、志望する企業や業界との関連性を強く意識して内容を選ぶことが重要です。

単に所属しているゼミを羅列するのではなく、応募先の企業が求める人物像やスキルと合致するゼミ活動を重点的に記述しましょう。

例えば、マーケティング関連の企業であれば、マーケティング戦略を研究するゼミでの活動や成果を具体的に記述します。

また、IT企業であれば、プログラミングやデータ分析に関するゼミでの経験を強調すると良いでしょう。

さらに、複数のゼミでの経験を通じて得られた幅広い知識や多角的な視点は、様々な業界で求められる能力です。

これらの能力が志望企業でどのように活かせるかを具体的に説明することで、企業側はあなたの適性をより深く理解し、入社後の活躍をイメージしやすくなります。

最もアピールできるゼミ

上記のように志望企業や業界と関連性の高いゼミがあれば、そのゼミについて詳しく記述するべきです。

しかし、どのゼミも特別関連している点がない場合は、よりアピールできる内容がある方を選びましょう。

例えば、リーダーシップを発揮した経験や、困難な課題を解決した経験など、自己PRにつながるエピソードがあるゼミを選ぶと良いでしょう。

また、複数のゼミで共通して学んだことや、得られたスキルがあれば、それを強調することも有効です。

企業が求める人物像を理解し、自分の強みを最大限にアピールできるゼミを選ぶことが重要です。

具体的な活動と成果

自己PRでは、複数のゼミで得られた具体的な活動や成果を詳細に記述することが重要です。

特に、複数の賞や成果を挙げている場合は、その内容を効果的に伝えるために文章構成に注意しましょう。

まず、どのゼミでどのような成果を上げたのかを明確に示し、それぞれの成果がどのような過程を経て得られたのかを具体的に説明します。

例えば、課題解決のためにどのような役割を果たし、どのような困難を乗り越えたのかを記述すると、採用担当者にあなたの能力や貢献度をより深く理解してもらえます。

また、複数の成果を羅列するだけでなく、それらの成果に共通するスキルや強みを強調することも重要です。

最後に、これらの経験を通じて得られた学びや成長を、入社後にどのように活かせるかを具体的に述べることで、採用担当者はあなたの入社意欲や将来性を感じ取ることができます。

【ESのゼミ欄の書き方】ゼミに入っていない場合は

ここまでは、大学でゼミに所属していることを前提に、ESに書くべき内容やポイントを解説してきました。

しかし、なかには何らかの理由で、大学時代にゼミに所属していなかったという方もいるでしょう。

ガクチカや自己アピールと異なり、ゼミ所属の有無は、自己分析や企業研究でも解決できない問題です。

ESで聞かれた際に、どうすれば良いか不安に感じているかもしれません。

そこで次は、ゼミに入っていない場合において、ゼミに関する設問にどのように回答すれば良いのかを解説します。

また、ゼミでの活動にあまり力を入れていなかったり、アピールできるか不安な場合でも大丈夫です。

部活やアルバイト、インターンシップなど、他の経験を代わりに深く掘り下げて書きましょう。

重要なのは、あなたが何に熱意を持って 取り組み、どんな 学びや達成を得たかを示すことです。

ゼミに入っていない理由を述べる

もしゼミに入っていない場合、その理由をESに書くことが求められますが、大切なのはその理由をポジティブに伝えることです。

企業側に納得してもらえるような説明をしなければなりません。

ゼミに参加していないこと自体が問題なのではなく、それをどのように捉え、どう活かしてきたのかが重要です。

「ゼミに参加していなかったことで、他の活動や経験に時間を費やすことができた」などと説明するのが1つの方法と言えるでしょう。

インターンシップやアルバイトで実務経験を積むことを選んだならば、その経験がどのように自分を成長させたのかを述べることが大切です。

「インターンシップで実際の業務に関わりながら、業界について深く学んだ」「アルバイトを通じて、チームでの協力や問題解決能力を鍛えた」といった経験を語りましょう。

他でアピールする

ゼミに入っていない場合、ESのゼミに関する設問には書くことがありません。

先述のとおり、正直に述べることが大切なので、これが正しい対応です。

しかし、ESにおいて、自身をアピールする機会を1つ失ってしまったと感じる方もいるでしょう。

そこで重要になるのが、ESにおけるほかの質問で、しっかり自身の個性や強みをアピールすることです。

具体的には、志望動機やガクチカ、自己PRなどで、アルバイト、インターン、サークルなどのゼミ以外の活動を積極的にアピールしましょう。

ゼミについての設問を補足するためには、ゼミについて質問した企業側の意図を把握しておくことが大切です。

序盤に解説した「興味のある分野」「取り組む姿勢」「入社後の活躍」の3点を採用担当者に伝えることを意識して、を作成すると良いでしょう。

【ESのゼミに関する設問の書き方】ゼミについて書く際によくある質問

ここでは、エントリーシート(ES)での「テーマ選び」「成果がない時」「グループ研究での貢献」「何を強調すべきか」など、ゼミ経験の書き方に関する就活生のよくある質問とその回答を具体的に解説します。

あなたの疑問を解消し、魅力的なESを作成するためのヒントを提供します。

まだ研究成果が出ていない/これから本格化する場合、何を書けばいい?

成果が出ていなくても、研究テーマへの強い関心や問題意識、主体的に課題を設定したプロセスを記述できます。
どのような研究計画を立て、現在どのように情報収集や準備を進めているか、具体的な行動を示しましょう。
この研究を通じて何を明らかにしたいかという目標や、今後どのように取り組むかの意欲を伝えることが重要です。
現時点での学びや、この研究プロセスを通して計画力や分析力といった能力をどう高めたいかもアピールになります。
成果ではなく、プロセスにおける主体性や思考力、今後のポテンシャルを示すことを意識してください。

グループ研究の場合、どこまでが自分の貢献として書いていい?

まずチーム全体の目標と成果を簡潔に述べます。
その中で「自分が」担った役割(リーダー、分析担当など)を明確に示しましょう。
重要なのは、その役割を果たすために「具体的にどのような行動や工夫をしたか」です。
「私が〇〇を提案し」「私が△△の分析を行い」のように、主体的な行動を記述してください。
そして、その行動がチームの成果達成や課題解決にどう貢献したのかを明確に結びつけます。
嘘や誇張はせず、事実に基づき、自身の主体的な貢献を具体的に書くことが大切です。

ゼミで学んだ「専門知識」と「問題解決能力」のようなポータブルスキル、どちらを強調すべき?

理想は、ゼミで得た「専門知識」を活かして「問題解決能力」などのポータブルスキルを発揮した、と両者を関連付けてアピールすることです。
多くの企業では、入社後に様々な分野で活躍できる汎用性の高いポータブルスキル(論理的思考力、コミュニケーション能力、課題発見・解決力など)がより重視される傾向にあります。
専門知識が直接活かせる職種であれば、その知識レベルを具体的に示すことも有効です。
しかし、多くの場合、「専門知識をどう応用し、課題解決に繋げたか」というプロセスを示すことで、ポータブルスキルを効果的に伝えられます。

【ESのゼミ欄の書き方】ESゼミ欄で採用担当者に伝わるアピールをしよう

ゼミは、大学において、教授と学生が協働して進めていく研究活動のことです。

通常の授業よりも、専門的なテーマについて理解を深めていくことになります。

大学生活で重要な位置を占めることになるゼミは、就職活動においても、企業が注目する重要なポイントです。

一方で、内容が専門的すぎると、知識を共有していない相手には、エピソードや成果が伝わりにくい可能性もあります。

自身の頑張りやアピールポイントがどうすれば採用担当者に伝わるかどうかを意識し、じっくり時間をかけて設問の回答を考えましょう。

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