エントリーシートにおけるNGワードとは?自己PRや志望動機を書く時のNG例を解説

エントリーシートにおけるNGワードとは?自己PRや志望動機を書く時のNG例を解説

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・ESでの自己PRのNGワード
・ESでの志望動機のNGワード
・ESでのガクチカのNGワード

この記事をおすすめしたい人

・ESでの自己PR時のNGワードを知りたい人
・ESでのガクチカのNGワードを知りたい人
・ESに自信がない人

就職活動において欠かせない書類がエントリーシートです。

自己PRや志望動機を記載して見せることになりますが、書いてある内容で企業側は就活生の性格や価値観、志望度を見定めてきます。

大事な役割を持つエントリーシートだからこそ、記入する時は何度も見直して誤字・脱字がないかをチェックしなければなりません。

しかし、就職活動であまり用いるべきでない言葉遣いなどもあります。

エントリーシートでもNGワードに気を配る必要があるため、いくつかの例を参考までに紹介します。

【ESにおけるNGワード】全体的なNG例

ここでは、エントリーシート全体においてなるべく使うべきでないNGワードを紹介します。

エントリーシートにはさまざまな内容を記入しますが、NGワードの有無や、書かれている内容でその人を見極める採用担当者は多数存在します。

普段の言葉遣いなどでは常用するものも多く、意識しておかなければそのまま書いてしまいがちなワードも多数あるため注意が必要です。

言葉遣いの部分で評価を下げてしまうのは非常にもったいないため、下記項目には気を付けましょう。

です・ます調の混在

エントリーシートに使う文章の語尾は基本的に「です・ます調」「である調」のどちらでも問題はありません。

企業に対して敬意を表すために「です・ます調」を使うのもよいですし、内容に説得力を持たせるために「である調」を使って文章を力強くするのもよいでしょう。

ただし、これらの語尾を混同して使用するのはNGです。

語尾が混同していると文章全体のリズムが崩れてしまい、読みにくい文章となってしまいます。

内容を強く伝えたくても読みづらさに意識が向いてしまうため、どんなに素晴らしい内容でも頭に入らなくなります。

これでは企業側に自身のイメージを強く持ってもらうことも難しいため、語尾が混在しない読みやすい文章を心がけましょう。

話し言葉

エントリーシートはあくまで書き物です。

そのため、話し言葉は使わずに書き言葉で記入するようにしましょう。

就職活動における書類審査や面接は、いわば厳格な場所です。

エントリーシートも同様に、フランクになりすぎて軽い印象を持たれないことが重要です。

文法に沿う正しい文章を書くことができるか、その上で伝えたいことを正確に伝えられるかも就職活動において評価されるポイントになります。

たとえば、話し言葉と書き言葉で混同されやすいのが、「御社」と「貴社」という言葉です。

どちらも相手の会社を敬う際に利用しますが、御社が話し言葉で、貴社が書き言葉になります。

就職活動においてはこの御社、貴社という言葉は多用するため、必ず違いは押さえておきましょう。

略語の多用

エントリーシートは記入欄の幅が限られているため、伝えたいことを少しでも盛り込むために略語を使う方もいるでしょう。

もちろん略語の使用は悪いことではなく、相手にも意味が伝わるようなメジャーな略語であれば使用しても問題はありません。

そもそも、略語という意識がなく使い続けている言葉もあると思います。

略語を多用して文章を作るのは、エントリーシートにおいてはなるべく控えておきましょう。

たとえば、ガクチカや就活といった言葉はそれだけ聞いても意味が通じる人が多いですが、これらは略語にあたります。

エントリーシートはなるべくフランクさを無くした方がよいため、略語は多用しすぎずに言葉によっては正式名称を使用しましょう。

ら抜き言葉

話し言葉の時は気にならなくても、書き言葉になると大きく違和感を覚える言葉はいくつかあります。

その代表的な言葉が、ら抜き言葉です。

「見れる」「来れる」などのら抜き言葉をエントリーシートに記載してしまうと、正しい言葉や文法がわからない人なのかとネガティブな印象を持つ採用担当者もなかにはいます。

普段のくだけた場面であれば、ら抜き言葉を使ったコミュニケーションもよいですが、就職活動の場においては正しい言葉遣いを心がけましょう。

空欄

エントリーシートに空欄を残すことも避けましょう。

ここでいう空欄とは、何も書かずまっさらな空白を作ることはもちろん、文字数が少なすぎて余白が目立ってしまうことも該当します。

空欄は事前の準備不足や、その企業への志望度が低いのかと勘違いされるケースも少なくありません。

記入欄はなるべく終わりまで埋めることを意識して、伝えたい内容を考えてみましょう。

手書きの場合は文字のバランスをとって、空欄を目立たせないことも大切な要素です。

【ESにおけるNGワード】自己PRでのNG例

エントリーシートにおける自己PRの記入は、自身の人となりを知ってもらう重要なポイントです。

だからこそ、自己PRでマイナスな印象をもたれるようなNGワードを記載するのは避けましょう。

基本的にはどのような内容を伝えてもよい場面ではありますが、的を得た内容を書けていなければ企業側にも想いは十分に伝わらず、せっかくの自己PR欄を無駄に使ってしまいます。

以下のようなNG例は、なるべく書かないように気を付けてください。

仕事に関係ないことのアピール

自己PRとしておすすめしないのは、その仕事にまったく関係がない分野のアピールです。

たとえばデスクワークが主体のIT業界などの選考において、力仕事が得意であることをアピールしても大きく評価にはつながりません。

本当にアピールすべき内容を十分に伝えられず、かえって損をしてしまいます。

自己PRは自身の強みを紹介することで間違いはありませんが、その業界にあった内容でなければよい印象を持ってもらうことは難しいです。

これから選考を受ける業界や企業の研究を入念におこない、どのようなアピールができれば効果的かを探りましょう。

書類でも面接でも自己PRを伝えられるスペース・時間は限られるため、有意義な内容を心がけることが大切です。

自慢話

自己PRは自身の強みを伝えられる場面であるため、ついつい自慢話に入ってしまう人もいます。

前述した仕事と関係ないことにも当てはまりますが、企業にとって不要な情報を伝えてしまうのはよい印象を持ってもらえないため逆効果です。

自己PRは自身の強みなどを話しつつも、その企業に関連する内容を絡ませて、企業が求める人材であることをアピールできなければなりません。

企業に直接関係のない分野の自慢話をされても、企業側に強く響くことはなく、自身のことを印象付ける効果も期待薄です。

業界研究、企業研究をしっかりとおこなった上で求められる人物像がどのようなものか、この場でどんな話をすれば興味を持ってもらえるかをよく考えましょう。

【ESにおけるNGワード】志望動機でのNG例

エントリーシートには自己PRだけでなく、志望動機も記載します。

志望動機に書いた内容次第で、企業側はその就活生が持つ入社にかける意欲や熱意を見極めているのです。

業界や企業に対する就活生のやる気やモチベーションを測るためにも重要な志望動機ですが、ここでも避けるべきNGワードがあります。

限られた情報のなかで志望度を十分企業側にわかってもらうためにも、NGワードを避けて効果的に志望動機を伝えられるようにしましょう。

商品が好き

志望動機には、その会社の強みや価値観に共鳴したとアピールする人も多いです。

当然このアピールも企業側が納得のいくものであれば問題はありませんが、内容は気を付けなければなりません。

たとえば、その企業が販売している商品が好きと志望動機で述べる場合がありますが、これだけを伝えるのはNGです。

その企業の製品を気に入っていることは重要ですが、好きなことだけを伝えても企業側からすれば自社が求める人材かどうかの判断を下しにくいです。

好きな商品について話すことはよいですが、企業側の立場に立ってその商品を今後さらにどうしていきたいかまでを述べることができれば、その人が活躍するイメージも湧きやすいため効果的でしょう。

成長させてくれそうだから

この会社に入れば自分を成長させてくれそうだから、という表現は受け身に捉えられます。

就職活動では就活生の自主性も判断ポイントのため、受け身な表現を使う就活生は積極的なアピールをする就活生に比べて企業側の評価は低くなりがちです。

会社が自身の成長を促してくれることはもちろんですが、わざわざ受け身な表現を使って相手に伝えてしまうのは逆効果になります。

この会社に入社してどのような経験を積んで自身を成長させたいのかを、具体的に伝えられれば企業側も就活生の活躍するイメージが浮かびやすいため、よい印象を与えられます。

受け身な表現は使わず、積極性や主体性を感じられる表現を使って企業側に自身のやる気を伝えましょう。

福利厚生がいいから

志望動機で企業に感じる魅力を伝える場合、事業や仕事内容についてを述べるようにしましょう。

福利厚生が充実しており魅力を感じることもあるかもしれませんが、エントリーシートの場で福利厚生がいいと述べるのはおすすめしません。

場合によっては、福利厚生がよいという理由だけで志望しており、仕事自体にはやる気がない人材なのではと勘違いされてしまいます。

ネガティブな印象を持たれないためにも、ここでは企業の事業や仕事内容、持っている価値観などに惹かれている理由を述べることが大切です。

どうしても福利厚生について述べたいのであれば、自身の熱意を十分に伝えたあとで、福利厚生などの要素も調べた上で魅力に感じているとさりげなく述べましょう。

【ESにおけるNGワード】入社後にやりたいことでのNG例

志望動機を伝える箇所では、最後の入社後にやりたいことを述べるケースも多いです。

また、個別の枠を設けて入社後にやりたいことを記入するエントリーシートもあります。

入社後にやりたいことは就活生によって内容も分かれるところですが、いくつかNGな表現もあるため注意しましょう。

本人にそのつもりがなくても、場合によっては入社意欲が低いとネガティブな印象を持たれる恐れもあります。

以下の表現はなるべく避けて、よい評価を得られる文章を作りましょう。

なんでもいいです

入社後にやりたいこととして「なんでもいいです」と答えるのはNGです。

なんでもチャレンジしたいという意図でこの回答をする人がいるかもしれませんが、基本的になんでもいいという言葉は自分に軸がないと捉えられてしまいます。

入社してからも受け身で誰かの指示がなければずっと動いてくれない、会社のために貢献してくれない人材なのではないかとネガティブな印象を持たれてしまうでしょう。

それどころか「なんでもいいのなら他の企業を志望してもよかったのでは?」と思われてしまい、思わぬ悪影響を与えてしまいかねません。

入社後にやりたいことは業界研究や企業研究を重ねた上で必ず考えておき、明確に説明できるようにしておきましょう。

具体的でない

入社後にやりたいことが明確になっていても、それをいかに相手に伝えられるかがよい印象を与えるコツになります。

そのためには具体的な内容を伝えるのがもっとも効果的です。

むしろここで抽象的な内容を伝えてしまうと、十分に業界・企業研究を実施していないのではと思われてしまい、準備不足という印象を与えてしまいます。

やりたいことを具体的に伝えられれば事前によく調べてきていることは明白で、志望度の高さにも十分伝わります。

このように、エントリーシートに書かれている内容ひとつで企業側は就活生の性格や価値観など、あらゆる面を判断しているのです。

少しでもよい印象を与えるために、自分が採用担当者ならどんなエントリーシートであれば評価を高くするか考えた上で文章を作ってみましょう。

【ESにおけるNGワード】ガクチカでのNG例

エントリーシートでは学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカを記載するケースもあります。

しかし、ここでも用いるべきでないNGなワードや表現があるのです。

実際に学生時代に力を入れたことを述べればよいのですが、伝え方ひとつで企業側の感じる印象は良くも悪くもなってしまうため注意が必要です。

自身の性格や価値観、入社にかける想いを十分に伝えるためにも、ポイント押さえた効果的なガクチカの書き方を身に付ましょう。

結果に重きが置かれている

物事を説明する順序としてPREP法に効果があるように、はじめに結果や結論を説明することはもちろん大切です。

ただし、そこに重きが置かれているとガクチカの具体的な内容が見えてこず、何を経験してきた人なのかがイメージとして湧いてきません。

学生時代にどんな経験をして、それによってどんな成果や考えを得たのか、内容も踏まえて詳しく説明することで、その人の生き方や価値観というものは見えてきます。

結果だけを重点的に話すのではなく、それまでの過程についても詳細に記載しましょう。

もちろん詳細だけを延々と述べていても、結局相手に何を伝えたいかわからない結果となるため、詳細と結果をそれぞれバランスよく書くのが重要です。

独自性がない

ガクチカについて検索すると、エントリーシートに書くべき経験について教えてくれていたり、例文を紹介しているサイトやサービスも多いです。

これらを参考にしてエントリーシートを作成するのはもちろんよいですが、自分自身で試行錯誤した独自性がなければ、ありきたりな内容だと企業側に感じ取られてしまい評価につながりません。

学業やアルバイト、ボランティアなどガクチカの種類自体は多くの人が似通いますが、そのなかで自分が考えて実行したこと・感じたことなどを自分の表現で説明できてこそ独自性のあるガクチカだといえます。

大企業の場合は一度に大勢の就活生のエントリーシートを確認するため、独自性を出して一歩先を行ける人材を目指しましょう。

学びが曖昧

学生時代に何を熱心に取り組んだのかを、説明することは大切ではありますが、もっとも重要なのがそこで得た「学び」です。

経験から何を学んで、それが自分のなかでどのように活きるのか、これを理解できていなければせっかく力を入れて取り組んできた意味も薄れてしまいます。

また、学んだ内容が曖昧だと、企業側も経験から得た学びを活かしていけるのか説得力に欠けるため、印象が悪くなります。

ガクチカとして自信を持って伝えられる内容であれば、必ず何かしらの学びがあったはずです。

その得られた学びを深掘りして、明確に伝えられる文章を考えましょう。

学んだことだけでなく、将来に活かせそうな経験があればそれを記載するのもおすすめです。

【ESにおけるNGワード】NGワードを用いないようにするコツ

エントリーシートでは気を付けるべきNGワードや表現が多数あることを紹介しましたが、これらを意識しながら書き進めるのは慣れないうちは難しいです。

また、自分のなかでもNGだと気付いていない文章もあるでしょう。

自身の性格や価値観、強みをアピールできる武器であるエントリーシートがネガティブな評価を与えるものになるのはもったいないです。

以下のコツを押さえて、内容が伝わりやすくよい印象を持ってもらえるエントリーシートを作成しましょう。

声に出して読んでみる

エントリーシートを一通り作成できたら、その内容を一度声に出して読んでみてください。

これは誤字脱字を見つけるのにも効果的な方法で、声に出して読むことで頭のなかに文章の内容が入ってきやすく、違和感やおかしな点を見つけやすくなります。

頭のなかで自己PRや志望動機の内容について整理しつつ、おかしな文章になっていないか、NGワードや表現が含まれて悪い印象を与えないかを細かく確認します。

客観的に、自分が企業の採用担当者になった気持ちで声に出して読んでみると、改善した法がよい点が見つかりやすいかもしれません。

目で黙々と文章を追うよりも確実に効果がでる確認方法であるため、小声でよいので声に出して必ず一度は読んでみましょう。

他の人に添削してもらう

いくら見直しをしたところで、自分が書いたエントリーシートだから何も違和感を感じないという場合もあるでしょう。

その場合は客観的な視点で見直してみると、思わぬ間違いに気がつけるかもしれません。

客観的に見ることは自分でもできますが、もっとも確実なのは他の人に添削をしてもらうことです。

自分自身では見抜けない文章の癖はもちろん、NGワードが含まれていないかもあわせて確認してもらいましょう。

家族や友人はもちろん、就職活動を実際に経験した先輩などがいると添削を依頼する先としても心強いです。

見知った人に見てもらうのは恥ずかしいという気持ちがあるかもしれませんが、質の高いエントリーシートにするためにも添削してもらうことをおすすめします。

就活エージェントに相談してみよう

エントリーシートの書き方が不安、NGワードが入っていないか自分だけの確認では心配という方は就活エージェントに相談してみましょう。

就活エージェントは業界に精通したエージェントが就活生それぞれに担当として付けいてくれて、希望に合う企業の選定から選考対策、悩み相談まで幅広く支援してくれるサービスです。

質の高いエントリーシート作成方法や面接練習など、とにかく就活に関するあらゆる準備をサポートしてくれます。

業界や企業に関する知識、就活ノウハウが豊富なエージェントが付けいてくれるため、1人での就活に限界を感じた方はぜひ利用してみてください。

就活エージェントの利用に興味がある方は、こちらのリンクをご確認ください。

おわりに

エントリーシートに記載すべきでないNGワードについて紹介しました。

エントリーシートは就職活動において、企業が就活生を理解するためにも欠かせない書類です。

少しでも企業側によい印象を与えるために、自身にとって不利のないエントリーシートを作成することが大切です。

一通り文章を作成したら声に出して読んで確認したり他の人に添削を依頼したり、就活エージェントを利用するなどの対策をとって、万全の体制で選考に臨みましょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます