はじめに
多くの就活生に付きまとう問題として、やる気が出ないことが挙げられます。
今後の人生に大きく関わることであるにもかかわらず、なぜかやる気が出ないと悩んでいる人も多いでしょう。
そこで今回は、就活でやる気が出ない原因や対策について紹介します。
多くの学生が就活中にやる気が出ない時期を経験する
結論として、就活中にやる気がなくなってしまう人はあなただけではありません。
常に緊張する場面に遭遇することや、目標が明確でないこと、何度も選考から落ちてしまうことなど、ありとあらゆる要因によってやる気を失う人は多いです。
そして何より、就活を全力で楽しんで前向きに取り組もうと思っている人はそれほど多くありません。
「何もせずに内定を得られればどれだけ楽であるか」は、多くの就活生が思うことです。
よって、やる気が出ないのは自分だけではないということは覚えておきましょう。
就活のやる気が出ない原因
続いて、なぜ就活においてやる気が出ないのかについて、原因を模索しましょう。
様々な側面から検討して、8つの原因を導き出しました。
なぜやる気が出ないのか、自分に当てはまるものがどれか考えてみてください。
①働きたくない
これを言ってしまっては元も子もないかもしれませんが、まず働きたいと思っていない人も多いはずです。
特に現代においては仕事に対するモチベーションが低い人は少なくありません。
長時間労働への恐れや将来への不安、生活スタイルの変化などが原因で働きたくないと考えている人も少なくないのです。
しかし、近年は多くの企業が福利厚生を充実させ、働き方改革を推進しているため、労働環境が改善されているところもあるということも覚えておきましょう。
②就活のやり方がわからない
就活を頑張ろうと思ったものの、やり方がわからずやる気を失った人も多いはずです。
就職活動にはエントリーシートの作成や面接の準備、企業研究など様々なステップがありますが、初めて経験する方にとってどこから始めれば良いのかわからず、面倒に感じることがあります。
このような場合はまず、正しい情報を収集することがおすすめです。
本記事を掲載しているこのメディアはもちろん、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどを活用して、まずは就活のやり方を把握する必要があります。
③やりたいことがわからない
自分がどのような仕事をしたいのかわからないことも、就活に対してモチベーションを高められない原因となり得ます。
キャリアに対する明確なビジョンが持てず、自分が何をしたいのか、何に向いているのか全くわからないため、何から手をつけて良いのかわからないのです。
このような場合は、まず自己分析を行うようにしましょう。
自己分析を通じて自分の興味や価値観、強みや向いている業務を明確にすることで、やりたいことや向いている職種を見つけられます。
④自分に自信がない
就活にやる気が出ないのは、自分に自信が持てないからかもしれません。
自己PRやガクチカで使えるような過去の経験がないと感じ、自信を喪失してしまっているケースです。
しかし、このような場合において重要なのは、結果の大きさではなく、思考やプロセスです。
どのように問題に取り組み、どのような学びを得たのかを具体的に説明することで、十分にガクチカや自己PRを作成できます。
⑤他のことで忙しい
大学生は就職活動だけをしていれば良いわけではありません。
学業やアルバイト、趣味など、他の活動に時間を取られて就活に専念できない場合はやる気も出ないでしょう。
特にゼミや研究室の活動が本格化する3年生、4年生にとって就活との両立は非常に難しいです。
このような場合は、スケジュール管理を徹底することをおすすめします。
時間を効率的に使い、就活と他の活動をバランス良くこなしましょう。
⑥1人で就活を進めている
1人で就活を進めていると、孤独感を感じ、モチベーションの維持が難しい場合が多いです。
精神的な負担が多く、やる気を低下させる原因となり得るからです。
このような場合は仲間やゼミの友人などと一緒に就活を進めることをおすすめします。
同じ就活生と情報共有することや、キャリアセンター、就活イベントなどの参加を通じて他の学生と交流することで孤独感を和らげることができるだけでなく、必要な情報を仕入れることもできます。
⑦選考が通過しない
なかなか選考に通過できないと、やる気が削がれるのは当然のことです。
自信を失ってしまい、モチベーションの低下を招きます。
このような場合は失敗から学び、改善を重ねることが重要です。
例えば、不採用の理由について振り返り、自分の弱点や改善点を明確にすることで、次回の選考に向けた対策ができ、一つひとつ自分の自信につなげることができ、モチベーションも高まります。
⑧乗り遅れの取り返しがつかない気がする
部活の引退が遅れたなどの理由で就活に取り掛かることが遅れ、取り返しがつかないと感じる人も多いでしょう。
このような場合、焦りや不安を感じやる気を失うことも少なくありません。
しかし、就活には個人差があり、他人と比較する必要はないということが大前提です。
自分のペースで進め、現時点からできることをリストアップし、計画的に取り組めば、取り返しがつかないという不安を解消することもできます。
就活のやる気が出ない時の対処法7選
就活のやる気が出ない時の対処法は大きく分けて7つ存在します。
全て完璧に実施するのは難しいかもしれませんが、興味があるものから取り組んでみてください。
②就活の全体像を把握する
③好きな企業を見つける
④就活仲間を作る
⑤頼れる人を探す
⑥小さな成功体験を積む
⑦就活後の楽しみを書き出す
①自分が働く意義を考える
自分が働く意義が何であるのかについて考えることはやる気を出す上で非常に重要な対策の1つであるといえます。
自分が取り組む仕事がどのような意味を持つのか、どのように社会に価値を提供できるのかについて考えてみるのです。
これにより就職活動への具体的なモチベーションを生み出すことができます。
例えば、インフラ業界で働くならば、人々の生活を支えることにつながりますし、メーカー業界ならば、製造した製品が誰かに長く寄り添うことになります。
このように、自分が生み出した価値がどのように誰かに対して良い影響を与えるのかについて考えることで、自分の働く意義について考えられます。
働く意義一覧
お金を稼ぐため
社会に貢献するため
自分の夢を実現するため
自己成長するため
人間関係を構築するため
自己評価を高めるため
専門知識を身につけるため
②就活の全体像を把握する
就活の全体像を把握することも、やる気が出ない時の対策の1つとして非常におすすめできます。
以下の3つの対策を実施して、就活の全体像を明らかにしましょう。
就活セミナー
就活セミナーに参加することで、就職活動の全体像を把握できます。
セミナーでは就職活動の流れや各ステップでの注意点を学ぶことができ、不安を軽減できます。
多くのセミナーは無料で開催されており、参加するだけで多くの情報を得ることが可能です。
例えば企業の人事担当者やキャリアカウンセラーが講師を務め、エントリーシートの書き方や面接対策、企業研究の方法など、具体的なノウハウを提供してくれることもあります。
就活対策本
就活対策本を活用するのも、就活の全体像を把握する上でおすすめの対策の1つです。
就活対策本には経験豊富な著者のアドバイスや具体的な戦略が豊富に含まれており、就活の各ステップにおいて詳しい解説があります。
例えば、自己分析の方法からエントリーシートの書き方、面接での対策、企業研究のポイントまで、一連のプロセスが網羅的にカバーされていることが多いです。
また、成功事例や失敗事例も紹介されているため、自分の状況に合わせて参考にすることもできます。
動画コンテンツ
YouTubeなどのオンラインで提供されている動画コンテンツを活用することで、就活の全体像を視覚的に理解できます。
無料で視聴できるものが多く、時間や場所を選ばずに利用できるため、非常に便利です。
就活講座やセミナー動画においては、自己分析、エントリーシートの作成、面接対策、企業研究など各ステップに関する具体的な解説が視覚的に行われています。
文字情報だけでは分かりにくい部分も直感的に理解しやすくなるのがメリットの1つです。
③好きな企業を見つける
就活のやる気が出ない人に対しておすすめの対策の1つとして、自分が入りたいと思う企業を見つけることが挙げられます。
以下の3つの対策を行い、自分が入りたいと思う、情熱を捧げられる企業を見つけてください。
自分の好きなことから考える
自分の好きなことが何かについて考えることで、好きな企業を見つけられる可能性があります。
自己分析を通じて自分が何に対して興味を持ち、どのような活動に情熱を感じるのかを把握することで、それに合った企業を見つけやすくなります。
例えばテクノロジーに興味がある人はIT企業やスタートアップ企業に注目ができますし、環境保護に関心がある人は環境関連の企業やNPOを探すことをおすすめします。
自分の過去の経験や趣味を振り返り、そこから得たスキルや知識がどのような業界や企業で活かせるかを考えることもおすすめです。
合同説明会に参加する
合同説明会に参加することも、好きな企業を見つけるにあたって非常におすすめの対策の1つです。
様々な業界や企業を比較検討するために非常に効果的な方法といえます。
多くの企業がブースを出展し、自社の事業内容や魅力をアピールしています。
これにより短時間で複数の企業の情報を収集でき、あまり知らない業界や企業についても知る良い機会となります。
また直接企業の担当者と話をすることで、企業のリアルな情報を知ることができ、パンフレットや公式サイトなどではわからない詳細な情報を聞くことも可能です。
OB訪問を行う
OB訪問を行うことで、自分が興味を持っている企業の現役の社員やOBから直接話を聞くことができ、その企業の実際の働き方や社風を深く理解することができます。
具体的な職場の雰囲気や日常の業務についてリアルな情報を知る貴重な機会といえます。
例えば、業界の特性や企業文化などについて実際に働いている人の経験談を聞くことで、就職活動の視野を広げることも可能です。
また、どのような人材が求められているのかについても確認できるため、就活対策にもなります。
④就活仲間を作る
ひとりぼっちで就活を進めていると、なかなかモチベーションも高まりません。
そこでおすすめの対策は、就活においてお互いに高め合える仲間を作ることです。
ぜひ以下の2つの対策を活用して就活仲間を作り、それぞれ励まし合いながら就活を進めてください。
大学の友人
大学の友人と就活情報を共有することで、モチベーションを高められることも多いです。
大学の友人とともに就職活動を進め、孤独感を軽減し互いに励まし合いましょう。
例えばエントリーシートの書き方や面接対策、企業研究などの情報を共有しあうことで効率的に準備を進めることができます。
また友人同士で模擬面接を行い、フィードバックを交換することでお互いのスキルを向上させることも目指せます。
また、就活のストレスや不安を分かち合うことで、精神的なサポートを受けることができ、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
インターン経由
インターン経由で就活仲間を探すのも選択肢の1つです。
志望業界が似た仲間を見つけるために、最も有効な手段の1つであるといえます。
実際の業務を体験しながら、同じ業界や企業を目指す他の学生とともに働く機会が得られます。
また、仲間と自然と仲良くなることもできるため、就活仲間を増やせるのもメリットです。
例えば、プロジェクトを一緒に進める中でお互いの強みや弱みを理解して協力しながら成果を上げる経験を共有することもできます。
また、インターン終了後も連絡を取り合い、情報公開やアドバイスをし合う関係を築くこともできるでしょう。
⑤頼れる人を探す
就活は人生においてもターニングポイントの1つであり、不安を感じない人の方が少ないです。
そこでおすすめなのは頼れる人を探し、その人に適宜相談しながら就活を進めることです。
以下の3つの対策の中で自分に合ったものを中心に取り組み、頼れる人を探してみてください。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターは就職活動において頼れる情報源の1つです。
キャリアセンターでは就職活動に関する基本的なサポートを無料で提供しています。
自己分析の方法、エントリーシートの書き方、面接対策など、就活に必要な対策を二人三脚で実施してくれます。
また、キャリアカウンセラーとの個別相談を通じて、自分に合った企業や業界のアドバイスを受けることも可能です。
ただし、キャリアセンターの情報は場合によっては古いこともあるため、最新の業界動向や企業の採用情報は自分で調べつつ就活を行うことをおすすめします。
就活エージェント
就活において就活エージェントを利用することは非常に有効な対策の1つであるといえます。
ほとんどのエージェントは無料で利用でき、専任のアドバイザーがついてくれるため、個別に相談することも可能です。
就活生の希望や適性に合わせて、おすすめの企業を紹介してくれることもあります。
例えば、自分では見つけにくい中小企業やベンチャー企業の情報も提供してくれるため選択肢も広がります。
また、エージェントは企業とのパイプを持っているため、選考のポイントや面接対策など具体的なアドバイスを受けることも可能です。
サークルやバイト先の先輩
サークルやバイト先に頼れる先輩がいるならば、ぜひ就活に関して相談してみましょう。
先輩たちは就活を終えたばかりであることが多く、実際の選考プロセスや面接内容、企業の雰囲気などリアルな情報を提供してくれます。
例えば、エントリーシートの書き方や面接の質問内容について具体的なアドバイスもしてくれるでしょう。
また、先輩が内定を獲得した企業の選考情報や対策について教えてもらえるため、自分の就活に役立てられます。
しかし、大手企業の選考が本格化する4月以降は先輩が会社に入社してしまうため頼りづらくなることもあります。
よって早い段階から先輩に相談し、情報収集をすることもおすすめです。
⑥小さな成功体験を積む
小さな成功体験を積み重ねることは、就活でモチベーションを高めるために非常に重要な対策の1つであるといえます。
就活プロセスの中で達成感を得られる小さな目標をそれぞれ設定し、それを達成することで自信を身につけていきましょう。
例えば「1日3社へエントリーする」「1週間に1回は面接の練習をする」など、具体的な数値化された目標を達成することで自分に対して強い達成感を得られます。
「なんとなく」で就活を進めるのではなく、具体的な目標を設定してそれをクリアすることを繰り返していけば、小さな自信が積み重なり、大きなモチベーションとなります。
⑦就活後の楽しみを書き出す
就活が終わったら何がしたいのかについて、書き出しておきましょう。
就活が終わった後の楽しみを計画しておけば、モチベーションを保つことができます。
例えば友人と卒業旅行に行く、好きな趣味に没頭する、友人との集まりを計画するなど、ポジティブな未来を想像することは非常に効果的です。
定期的にその予定を見直し、それを実現するためにいち早く自分が目標とする企業に内定を得られるよう取り組むことで、自然とモチベーションも高まるはずです。
就活のやる気が出たら最初にやるべきこと
続いて、就活に対するやる気が出てきたら最初に何をしなければいけないのかについての紹介をします。
以下の3つに取り組み、そのやる気を活かして就活が効率良く進めましょう。
やる気が出た理由を明確にする
まず、やる気が出たら、なぜ自分にやる気が出たのかについて理由を明確にしましょう。
就活を続ける上でモチベーションを維持するのに非常に有効だからです。
例えば就職活動に対する具体的なきっかけや動機を明確にしておくことで、再びやる気を失ってしまった時も、その理由を思い出し、再び自分を奮い立たせられます。
やる気が出た理由には、自分の将来に対するビジョンが明確になったことや、理想の企業や職種を見つけたことがあるかもしれません。
また、周囲からの励ましや成功事例を聞いたことがきっかけとなる場合もあります。
これらの理由を具体的に書き出しておくことで、目に見える形で自分のモチベーションの源泉を確認し、自分が本当に大切にしている価値観や目標を再認識して就活を進めていきましょう。
目標を周囲に公言する
これは人によって合う、合わないがありますが、目標を周囲に公言することもおすすめです。
「公言したからには、必ず達成しなければいけない」というプレッシャーを楽しむことができる人には、まさしく最適な対策の1つであるといえます。
周囲に目標を伝えれば、それに対する責任感が増し、良い意味でプレッシャーが働くのです。
例えば「10月までに内定を獲得する」「週に3回は企業研究を行う」など、具体的な目標を公言することで日々の行動に対する意識が高まります。
ただし、自分で設定して公言した目標であるにもかかわらず、プレッシャーに押しつぶされてしまう可能性がある場合は、無理に公言する必要はありません。
行動計画を立てる
行動計画を立てることは就活を円滑に進める上で非常に重要な対策の1つです。
まずは就活のプロセス全体を再確認し、自己分析、企業研究、エントリーシートの作成、面接準備などのステップを洗い出しておきましょう。
そして自分は現在どの段階にいるのか、次に何をすべきかを明確にするのです。
例えば、まだ自己分析が不十分であれば、自己分析シートを利用して、自分の強みや興味を深掘りすることから始めることがおすすめです。
次に、興味のある業界や企業をリストアップし、具体的な企業研究を行いましょう。
このように計画を立てることで、目標に向かって段階的に取り組みやすくなります。
また、達成感を感じながら進めることができ、やる気を失いにくいのもメリットです。
早く内定を勝ち取るなら就活エージェントがおすすめ
今回は就活にやる気が出ない人向けに原因の探り方や、どうすれば良いのか対策について紹介しました。
やる気は出たものの、なかなか何から始めて良いのかわからないという人も多いはずです。
そこでおすすめなのは就活エージェントを利用することです。
ジョブコミットは完全無料で、自己分析はもちろん、ESの作成や面接対策なども手伝ってくれます。
就活のプロと二人三脚で就活を進めることでモチベーションも下がりにくいため、気になる方はぜひ登録してみてください。
まとめ
今回は就活のやる気が出ない方向けに、やる気が出ない原因や具体的な対策、そしてやる気が出た後にまず何をしなければならないのかを紹介しました。
就活においてやる気が出ない人はあなただけではありませんが、早めに対策し、やる気を出すことで他の就活生に差をつけることで、就活はよりスムーズに進みます。
ぜひ本記事の内容を参考に、やる気を保ちながら就活に取り組めるよう工夫してみてください。