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・自己PRとは
・自己PRのポイント
・自己PRの注意点
・自己PRについて知りたい人
・自己PRのポイントについて知りたい人
・自己PRの注意点について知りたい人
就活において自己PRは最も重要なものの1つですが、その対策や企業がどのような意図を持って質問しているのかについて理解できなければ、質の高いものを作成できません。
そこで、今回は自己PRの概念について簡単に紹介した後に面接官が重視しているポイントや、どうすればより良い印象を与えられるのか、業界ごとに求められている人物像にはどのようなものがあるのかについて紹介します。
最後には代表的な業界の自己PRの例文も紹介するため、ぜひ、参考にしてみてください。
自己PRを書く前に
自己PRって、結局何をどう書けばいいの?自分の強みが見つからなくて、例文を見ても、自分に当てはまらない…そんな悩みを抱えていませんか?就職活動や転職活動において、自己PRは内定を勝ち取るための最も重要な要素の一つです。
しかし、多くの方がその本質や効果的な書き方・伝え方でつまずいてしまいます。
この記事では、そんなあなたの悩みを全て解決します。
採用担当者が本当に求めている「受かる」自己PRの真髄から、誰でも実践できる具体的な書き方と構成、そして業界・経験・悩み別の豊富な例文まで徹底解説。
書類選考を突破し、面接で自信を持ってアピールするための秘訣を、この記事で全てマスターしましょう。
自己PRの基本|企業が求める意図と自己紹介・長所との違い
「自己PR」と聞いて、あなたはどんなイメージを抱きますか?「自分の良いところを話すこと」と漠然と考えている人も多いかもしれません。
しかし、自己PRは単なる自己紹介や長所の羅列ではありません。
ここを理解せず自己PRを作成すると、企業には響かず、残念な結果に終わってしまうことも。
このセクションでは、自己PRの根本的な定義と、混同しやすい「自己紹介」「長所」との違いを明確にします。
企業が自己PRを通じて何を知りたいのか、その「企業側の視点」を理解することであなたの自己PRは劇的に変わるはずです。
自己PRは「自分を企業に売り込むこと」
自己PRとは、あなた自身を企業という「買い手」に「売り込む」行為です。
ここで言う「売り込む」とは、「私を採用することで、御社にこんなメリットがあります」とアピールすること。
企業があなたの強みやスキルを評価し、「この人材は自社にとって価値がある」と感じてもらえなければ、採用には繋がりません。
単なる「私の経験は~です」という報告に留まらず、「私の〇〇という強みは、貴社の〇〇という事業で、〇〇に貢献できます」と、企業への貢献を前面に出しましょう。
採用担当者が「あなたを採用することで得られる具体的なメリット」をイメージできるよう書くことが、自己PR成功の第一歩です。
自己PRと自己紹介の違い
混同しやすい二つの言葉ですが、それぞれ目的と役割が大きく異なります。
面接の冒頭などで、あなたの氏名、所属、簡単な経歴などを伝え、相手に「あなたは何者か」を認識してもらうための挨拶です。
目的は「相手との接点を作り、スムーズに会話を始める」こと。
聞かれたことに対し、簡潔に答えるのが基本です。
あなたの最もアピールしたい強みや能力を具体的に伝え、それが企業にどう貢献できるかをアピールするもの。
目的は「企業にあなたを採用したい、もっと話を聞きたいと思わせる」こと。
自己紹介に比べて、より具体的なエピソードや成果を含め、能動的に自分をアピールします。
面接で「自己紹介をお願いします」と聞かれた時に、準備した自己PRを丸ごと話してしまわないよう、それぞれの役割をしっかり理解しておきましょう。
自己PRと長所の違い
「私の長所は継続力です!」—これは自己PRでしょうか?答えはノーです。
長所も自己PRの一部になりえますが、それだけでは不十分です。
あなたの性格や個性、得意な点そのものを指します(例: 「真面目」「几帳面」「明るい」「協調性がある」など)。
その長所が、具体的な経験の中でどのように発揮され、どのような結果を生み出し、入社後、企業でどのように活かせるかまでを繋げてアピールするもの。
単に「私の長所は継続力です」で終わらせず、「継続力という長所を活かし、〇〇プロジェクトで粘り強く課題に取り組み、〇〇という成果を出しました。
この継続力は、貴社の〇〇業務で〇〇に貢献できると考えます」と、長所を裏付けるエピソードと貢献意欲まで含めることが、効果的な自己PRには不可欠です。
企業が自己PRから確認する内容
採用担当者は、あなたの自己PRから何を読み取ろうとしているのでしょうか?企業側の視点を理解することは、評価される自己PRを作成する上で非常に重要です。
自身を論理的に言語化する能力があるか
話の構成力、表現力、思考の明確さを見ています。
結論から話し、その根拠となるエピソードを分かりやすく提示できるか、論理的に自分の考えを伝えられるかは、入社後の仕事の進め方にも繋がるため、重要な評価ポイントです。
就活生(応募者)の強みと求める人材像がマッチしているか
企業が掲げる理念やビジョン、募集職種の要件と、あなたの強みがどれだけ合致しているかを見極めています。
いくら素晴らしい強みでも、企業のニーズとズレていれば「自社では活かせない」と判断されてしまうことも。
徹底した企業研究が不十分だと、ここでミスマッチが生じます。
就活生(応募者)と企業の相性が良いか
企業文化や働く環境に馴染めるか、チームの一員として貢献できるか、長く貢献してくれる人材かを見ています。
自己PRから伝わるあなたの価値観や人柄が、企業の風土と合っているかどうかも重要な判断材料です。
就活生(応募者)が自分を客観視できているか
自分の強みをきちんと理解し、それを具体的なエピソードで裏付けられるか、また、時には自分の弱みや課題点も踏まえて自己理解が深まっているかを見ています。
自己分析が浅いと、抽象的な自己PRになりがちです。
就職後に強みを活かして活躍してくれそうか
あなたの過去の経験が、入社後の具体的な業務でどのように活かされ、どんな成果に繋がるかを具体的に想像しているかを見ています。
自己PRで語られる強みが、再現性のあるもので、将来的に企業に貢献できるポテンシャルがあるかどうかが評価されます。
「受かる」自己PRの作り方・書き方|不可欠な3要素と具体的なステップ
ここからは、あなたの自己PRを「受かる」レベルに引き上げるための具体的な方法論を解説します。
自己PRは「型」と「準備」が9割と言っても過言ではありません。
このセクションで、採用担当者に響くための「黄金の3要素」と、実際に手を動かして作成するための具体的な3ステップをマスターしましょう。
要素1:自己分析で自分の強みを明確にする
学生時代の経験、アルバイト、部活動、趣味など、具体的なエピソードを書き出す重要性を解説します。
また3ステップで解説しているので是非参考にしていってください。
step1過去の経験を洗い出す
あなたの人生を振り返り、印象に残っている出来事を全て書き出してみましょう。
成功体験だけでなく、失敗から学んだこと、苦労したこと、熱中したことなども重要な経験です。
ライフラインチャートやモチベーショングラフを活用する: 幼少期から現在までの「喜び」「苦労」「熱中したこと」など、感情の起伏を伴う出来事を時系列で書き出し、それぞれの時期のモチベーションの変化をグラフ化します。
様々なジャンルから学業、アルバイト、部活動、サークル、ボランティア、インターン、趣味、個人的なプロジェクトなど、どんな小さな経験でも構いません。
各エピソードごとに以下の要素を詳細にメモしましょう。
Situation(状況): いつ、どこで、どんな状況だったか?
Task(課題): その状況で、どんな目標や課題があったか?
Action(行動): その課題に対し、あなたがどう考え、具体的にどう行動したか?
Result(結果): その行動の結果、どうなったか?どんな成果が得られたか?(可能な限り数字や具体的な事実で)
step2モチベーショングラフを作成する
STEP1で洗い出した経験を元に、縦軸をモチベーションの高さ、横軸を時間軸としてグラフを作成します。
モチベーションが上がった時、下がった時にどんな出来事があったか、その時の感情や行動を書き込みましょう。
得られること: 「どんな状況で、どんなことにやりがいを感じ、どう行動する傾向があるか」という、あなたの行動原理や価値観が見えてきます。
これは、あなたの「強み」の源泉となります。
step3モチベーショングラフから強みを見つける
モチベーショングラフから強みを見つける 洗い出した経験やモチベーショングラフから、共通する行動パターン、思考の癖、周りから評価された点などを見つけ出し、それを強みとして言語化します。
「困難な課題に直面しても、諦めずに情報収集や試行錯誤を続けた」経験が複数ある
→ 「課題解決能力」や「粘り強さ」
「チームで意見が対立した際に、積極的に仲介役を買って出た」経験が多い
→ 「協調性」や「調整力」
抽象的な強みから具体的な強みへ: 「頑張り屋」のような抽象的な表現は避け、「目標達成への粘り強い行動力」のように、具体的な行動に結びつく強みに落とし込むことを意識しましょう。
要素2:企業研究で応募先のニーズを把握する
企業の理念、事業内容、求める人物像、仕事内容などを深く理解し、自身の強みと結びつける重要性を強調します。
企業研究の具体的な方法
企業HPの徹底分析: 企業理念、ビジョン、事業内容、製品・サービス、IR情報(株主・投資家向け情報)、採用情報(求める人物像、先輩社員の声)など隅々まで読み込みましょう。
募集要項の深掘り: 募集職種の具体的な仕事内容、必要なスキルや経験、ミッションなどを細かくチェックします。
業界ニュースや競合他社情報: 業界全体の動向や、企業が置かれている競争環境などを理解することで、企業の課題や将来性がより深く見えてきます。
OB/OG訪問や会社説明会への参加: 実際に働く社員の声を聞くことで、企業文化やリアルな仕事内容、職場の雰囲気などを肌で感じられます。
分析と結びつけ: 調べた情報から「この企業がどんな強みを持った人材を求めているのか」を具体的に分析し、あなたのどの強みがそのニーズに合致するか、どう貢献できるかを考えましょう。
例:「私の〇〇という強みは、貴社の〇〇という事業における〇〇という課題解決に貢献できると考えます。」
要素3:自分の言葉で自分の強みを説明する
自己PRは、テンプレート通りに埋めるだけではあなたの魅力は伝わりません。
あなたの経験に基づいた「オリジナリティ」と「説得力」が重要です。
抽象的な表現はNG: 「頑張りました」「努力しました」といった抽象的な言葉は避け、具体的な行動や結果(「〇〇を改善し、効率を〇〇%向上させました」「〇〇という問題に対し、〇〇という施策を実行しました」)で語るよう心がけましょう。
数字や固有名詞を積極的に使い、 定量的な成果やプロジェクト名、サービス名など具体的な情報を盛り込むことで、あなたの経験にリアリティと説得力が増します。
あなたらしさを表現し、 あなたの言葉遣いや熱意が伝わるように推敲を重ねましょう。
自己PRで押さえておきたい3つの構成
採用担当者に「この人は会ってみたい!」と思わせる自己PRには、必ず共通する「型」があります。
それは、以下の3つの要素を論理的に組み立てることです。
この「結論ファースト」の型をマスターすれば、あなたの自己PRは格段に分かりやすく、そして響くものになります。
結論から述べる(「私の強みは〇〇です」)
最もアピールしたい自身の「強み」を、冒頭で端的に述べましょう。
採用担当者は日々多くの自己PRに目を通しており、まず全体像を素早く掴みたいと考えています。
最初に結論を提示することで、あなたの話が何についてのものなのかを即座に理解してもらい、その後の話に興味を持ってもらえます。
例文: 「私の強みは、目標達成に向けた粘り強い行動力です。」
根拠となるエピソードを盛り込む(「その強みは、〇〇の経験で培われました」)
結論で述べた強みが、「なぜあなたの強みなのか」を裏付ける具体的なエピソードを記述します。
ここが自己PRの肝であり、あなたの説得力を高める部分です。
上記の過去の経験を洗い出すフェーズでも解説しましたがそれと同じSTARメソッドを活用します。
S (Situation: 状況): いつ、どこで、どんな状況だったか?(例: 大学時代のアルバイトで、売上が低迷していた〇〇商品の販促を担当しました。)
T (Task: 課題): その状況で、どんな目標や課題があったか?(例: 私の店舗は、月間目標の達成が困難な状況でした。)
A (Action: 行動): その課題に対し、あなたが「何を考え、どのように行動したか」を具体的に。ここがあなたの独自性が出る部分です。
(例: 私は、お客様の購買データを徹底的に分析し、売れ筋商品の陳列方法を改善。さらに、お客様への積極的な声かけと、商品の魅力が伝わるポップ作成を店員全員で協力して実行しました。)
R (Result: 結果): その行動の結果、どうなったか?どんな成果が得られたか?具体的な数字や客観的な事実を用いて示しましょう。
(例: 結果として、〇〇ヶ月で売上を〇〇%向上させ、目標達成に貢献できました。)
強みを入社後にどう活かすかアピールする
自身の強みが、応募先の企業や職種でどのように活かされ、どのような貢献ができるかを具体的に示します。
これは、あなたの入社意欲と企業への理解度をアピールする重要な要素です。
ポイント: 企業の事業内容、募集職種の業務内容、求める人物像と自分の強みを結びつけ、入社後の活躍イメージを採用担当者に抱かせるように書きましょう。
例文: 「この経験で培った目標達成へのコミットメントと、データに基づき課題を解決する分析力は、貴社の〇〇事業における〇〇職で、〇〇という課題解決に貢献できると確信しております。」
フレームワークを活用した自己PR骨組み
上記3要素を効果的にまとめるためのテンプレートです。
あなたの経験を当てはめて、まずは骨組みを作ってみましょう。
[結論] 私の強みは〇〇です。
[根拠となるエピソード] その強みは、〇〇という経験で発揮されました。
当時、〇〇という課題に対し、私は〇〇と行動しました。
その結果、〇〇という成果を上げることができました。
(具体的な数字や固有名詞を交えて)
[入社後の貢献] この経験で培った〇〇という強みを活かし、貴社では〇〇に貢献できると確信しております。
応募先ごとに自己PRを作り変える
「この自己PR、使い回しでしょ?」採用担当者は、そのような自己PRをすぐに見抜きます。
汎用的な自己PRは、残念ながら評価されません。
企業が本当に求めているのは、自社のために力を発揮してくれる人材だからです。
企業への「本気度」を示す: 応募先の企業理念、事業内容、職種特性、求める人物像を深く理解し、それに合わせてアピールする強みやエピソードの焦点を変えることで、あなたの企業への「本気度」と「理解度」を示すことができます。
具体例:同じ「行動力」という強みでも…
IT企業向け: 「新しい技術を積極的に学習し、自らプログラミングスキルを習得した行動力」
営業職向け: 「顧客の課題解決のために、自らアポイントを取り、関係者と連携しながら解決策を提案した行動力」
このように、企業や職種が求める具体的な行動や成果に繋がるように、表現を調整しましょう。
長所・強み別求める人物像に合わせて書く場合の自己PR例文
「目立った実績がない」「具体的な数字が出せない」といった悩みを抱える方向けの例文です。
数字がない場合でも、プロセスや思考、貢献意識を具体的にアピールする方法を解説します。
協調性
学生時代のカフェでのアルバイトでは、ピーク時にチーム全体で連携し、お客様を待たせることなくスムーズに注文をさばく工夫をしました。
具体的には、レジ担当がドリンク作成の進捗を常に把握し、必要に応じて準備を手伝うことで、全体の効率を向上させました。
これにより、お客様からの「提供が早い」というお褒めの言葉を多数いただきました。
この経験から、目標達成には個々の役割を超えた協力が不可欠であることを学びました。
貴社でも、チームの一員として積極的に貢献し、目標達成に尽力いたします。
継続力
大学で〇〇語を専攻し、卒業時にはネイティブレベルに到達しました。
これは、毎日欠かさず1時間の学習を4年間継続した結果です。
特に、苦手な発音練習も毎日録音しては聞き直し、改善点を分析することを繰り返しました。
当初は変化が見られず挫折しそうになりましたが、「小さな一歩でも毎日続けることが大きな成果につながる」という信念を持って取り組みました。
この経験から、目標達成には地道な努力を続ける粘り強さが不可欠だと学びました。
貴社でも、この継続力を活かし、どんな困難な業務にも最後まで諦めずに取り組み、貢献いたします。
分析力
大学のゼミで地域活性化プロジェクトに取り組んだ際、シャッター街の現状を改善するため、まず人通りが少ない原因を徹底的に分析しました。
具体的には、住民へのアンケート調査、競合店の視察、過去のイベントデータなどを収集。
これらの情報を多角的に分析した結果、「若年層向けの魅力的な店舗が不足している」という課題を特定しました。
この分析に基づき、SNSを活用した若者向けイベントを企画・実行し、一時的ではありますが人通りを〇〇%増加させることに成功しました。
この経験から、課題の本質を見抜き、具体的な解決策を導き出す論理的思考力を培いました。
貴社でも、この分析力を活かし、現状の課題を深く掘り下げ、的確な改善策を提案することで貢献いたします。
行動力
大学時代、所属していた〇〇サークルが新入部員募集に苦戦していました。
そこで私は、従来のSNS発信だけでなく、他大学のサークルとの合同イベントを企画・実行することを提案。
慣れない他大学との交渉や、イベント内容の調整など、困難な点も多々ありましたが、自ら積極的に動き、関係各所との連携を密にしました。
結果として、イベントは大成功を収め、例年の2倍の新入部員を獲得することができました。
この経験から、課題解決のためには、指示を待つのではなく、自ら率先して動くことの重要性を学びました。
貴社でも、この行動力を活かし、新たな課題にも臆することなく積極的に挑戦し、成果に繋げていきたいです。
責任感
大学の卒業論文では、誰もが難色を示すテーマを選びました。
先行研究が少なく、何度も壁にぶつかりましたが、「自分が選んだテーマだからこそ、最後までやり遂げる」という強い責任感を持ち、諦めませんでした。
夜遅くまで研究室にこもり、教授や友人に積極的に相談することで、粘り強くデータ収集と分析を続けました。
結果、論文は高評価を得て、学内発表会でも優秀賞をいただくことができました。
この経験から、一度引き受けたことはどんな困難があっても最後までやり遂げる強い意志を培いました。
貴社でも、与えられた職務に対し、常に責任感を持ち、期待以上の成果を出せるよう全力を尽くします。
マネジメントスキル
大学時代、〇〇イベントの実行委員長を務め、10名のメンバーを率いて準備を進めました。
私はまず、メンバーそれぞれの強みと意欲を把握し、適材適所で役割を割り振りました。
また、定期的なミーティングで進捗状況を共有し、課題が発生した際にはメンバーと協力して早期解決に努めました。
特に、意見の対立があった際には、双方の意見を傾聴し、全員が納得できる解決策を導き出すことで、チームの一体感を保ちました。
結果、イベントは大きな成功を収め、メンバーからも「スムーズに協力できた」という声が多数寄せられました。
この経験から、目標達成のためにチームをまとめ、最大限のパフォーマンスを引き出すリーダーシップと調整力を培いました。
貴社でも、このマネジメントスキルを活かし、チーム全体の力を引き出しながら、目標達成に貢献いたします。
自己PRで特別な経験をアピールする必要はない
「留学経験がないとダメ?」「ボランティア経験がないと評価されない?」そんなことはありません。
自己PRは、派手な経験の有無ではなく、平凡な経験からいかに本質的な強みを引き出し、企業で活かせるかを語れるかが重要です。
具体例として日々のアルバイト経験から「顧客ニーズを捉える力」をアピール、学業でのグループワークから「論理的思考力」をアピール、趣味の継続から「粘り強さ」をアピールするなど。
あなたの日常にこそ、あなたの強みは隠されています。
よくあるNGパターン!こんな自己PRは響かない
せっかく時間をかけて自己PRを作成しても、企業に響かない「NGパターン」に陥ってしまうことがあります。
ここでは、多くの就活生・転職者がやってしまいがちな失敗例と、その改善策を具体的に示します。
あなたの自己PRがこれらに該当していないか、チェックしてみましょう。
企業が求める人物像とズレている
NG例: 「私の強みは、どんな困難な作業も一人で抱え込み完璧にやり遂げることです。そのため、チームでの共同作業よりも、単独で成果を出すことに喜びを感じます。」
▶︎なぜNG?: チームワークを重視する企業や、協調性が求められる職種では、この自己PRはマイナス評価に繋がります。
企業が求める人物像とのミスマッチが明らかです。
▶︎改善点: 企業研究を徹底し、企業文化や募集職種が求める強みを理解する。
もし一人で抱え込むのが得意な場合でも、それを「責任感」や「最後までやり遂げる力」と表現し、「チームの中での貢献」という視点も加える。
アピールが抽象的で分かりづらい
NG例: 「私は学生時代、非常に頑張り屋でした。どんなことにも努力を惜しまず取り組みました。貴社でも努力を続けて貢献したいです。」
▶︎なぜNG?: 「頑張り屋」「努力」といった言葉は主観的で、具体的な行動や成果が見えません。
採用担当者は、あなたの言葉から入社後の活躍を具体的にイメージできません。
▶︎改善点: 「頑張り屋」を具体的な強み(例:継続力、課題解決能力)に落とし込み、必ず具体的なエピソードと数字(結果)を添える。
▶︎改善例: 「私の強みは、目標達成に向けた粘り強い行動力です。大学時代、〇〇プロジェクトで〇〇という課題に直面しましたが、〇〇という具体的な施策を実行し、〇〇%の成果を出しました。貴社でもこの行動力を活かし…」
企業への貢献イメージがない、入社後のビジョンが見えない
NG例: 「〇〇のアルバイトで、〇〇という大きな成果を出しました。この経験で、私は大きく成長できました。」
▶︎なぜNG?: 過去の自分の実績や成長を語るだけで、それが「入社後、企業でどう活かせるのか」という視点が欠けています。
企業が知りたいのは、あなたの過去の栄光ではなく、未来の貢献です。
▶︎改善点: エピソードの最後に、「この経験で培った〇〇という強みを活かし、貴社では〇〇に貢献できると確信しております」と、必ず企業への貢献意欲を示す一文を加える。
同じ内容の繰り返し、結論が複数ある:
NG例: 「私の強みはコミュニケーション能力です。大学のサークルでは、コミュニケーション能力を活かして〇〇に貢献しました。貴社でもコミュニケーション能力を活かしたいです。」
▶︎なぜNG?: 同じ言葉の繰り返しは、内容の薄さや表現力の乏しさを印象付けます。
また、強みが複数ありすぎて焦点が定まらないと、結局何が言いたいのか分かりません。
▶︎改善点: 強みは一つに絞り、それを多角的に、深掘りして説明する。
コミュニケーション能力であれば、「傾聴力」「提案力」「調整力」など、具体的にどんなコミュニケーション能力なのかを掘り下げる。
自己PRの最終チェックと書類・面接での効果的な伝え方
このフェーズでは自己PRにおける効果的な書類の作り方、効果的な面接対策の仕方などをお伝えします。
添削例から学ぶより良い自己PRにするためには?
完成した自己PRをさらにブラッシュアップし、履歴書や職務経歴書、そして面接という異なる場面で最大限に効果を発揮させるための秘訣を解説します。
せっかく練り上げた自己PRも伝え方を間違えれば台無しです。
添削をしよう
添削前と後の自己PRを比較しながら、「どこが(言葉遣い、具体性、論理性など)、なぜどのように改善されたのか」を細かく解説します。
簡潔さ: 無駄な表現を削り、要点を絞り、一読して内容がわかるようにする。
具体性: 「真面目」のような抽象的な言葉から、具体的な行動や成果を示す言葉(例:計画性、実行力)へ。数字や固有名詞、具体的な行動を盛り込む重要性。
論理性: 結論→エピソード→貢献の繋がりが明確で、話の飛躍がないか。
企業とのマッチング: 企業の求める人物像や職種との関連性が明確になっているか。
入社後の貢献: ポテンシャルと意欲が具体的に示されているか。
Before→After
例: 「私の長所は、真面目に物事に取り組むことです。大学では、全ての授業に真面目に出席し、課題も提出期限を守りました。この真面目さを貴社でも活かしたいです。」
添削後(OK)の自己PR例
大学の研究室では、〇〇の研究テーマに対し、半年後の論文提出という目標がありました。
私は、逆算して週ごとの進捗目標を設定し、予期せぬトラブル発生時にも冷静に代替案を検討し、〇〇教授やチームメンバーと連携しながらスケジュールを調整しました。結果、論文を〇〇という成果で期日までに提出することができました。この経験で培った計画性と実行力は、貴社の〇〇部門において、プロジェクトを確実に推進し、目標達成に貢献できると確信しております。」
「書類」と「面接」で自己PRは変える?
基本的に自己PRの「核」となる強みやエピソードは変える必要はありません。
しかし、表現方法や詳細度、そして伝える際の工夫は、選考のフェーズによって変えるべきです。
書類では限られたスペースで、要点を網羅的に伝えることがポイントになります。
採用担当者が「会ってみたい」と思えるように、簡潔ながらもインパクトのある表現を意識するといいでしょう。
面接では書類に書いた内容をさらに深掘りすることで、あなたの言葉で熱意や人柄を伝えることができます。
面接官との対話を通じて、書類では伝えきれないニュアンスや情熱を表現するチャンスです。
面接の受かる鉄則
面接での自己PRは、「話す」ことを前提に作成します。
書類よりもさらに人柄やコミュニケーション能力が重視されます。
会話のキャッチボールを意識: 一方的に話すのではなく、面接官の反応を見ながら、間を取り入れたり、質問を促したりと、対話を意識しましょう。
表情や声のトーン、ジェスチャー: 熱意や自信、明るさといったあなたの非言語コミュニケーションが、自己PRの説得力を大きく左右します。
深掘り質問への準備: 書類に書いたエピソードについて、「なぜそうしたのか」「他に選択肢はなかったのか」「失敗から何を学んだか」など、さらに深く聞かれることを想定し、具体的な回答を用意しておきましょう。
書類の受かる鉄則
履歴書や職務経歴書に記載する自己PRは、「読む」ことを前提に作成します。
記述欄の8割以上は埋める: 空欄が多いと「意欲不足」と見なされる可能性があります。適切な文字数で、熱意を伝えきりましょう。
手書きの履歴書は読みやすい字で丁寧に書く: 文字の丁寧さは、あなたの真面目さや几帳面さといった人柄を伝える要素になります。
簡潔かつ網羅的に: 限られたスペースで、前述の「結論→根拠→貢献」の3要素を盛り込みます。冗長な表現は避け、一文一文に意味を持たせましょう。
キーワードの意識: 職務経歴書などでは、企業が求めるスキルや経験に関連するキーワードを自然に含めることで、検索性(ATSでのスクリーニング)とマッチ度を高めます。
面接の自己PR、効果的なアピール方法は?「長所」と「短所」の伝え方
面接では、自己PRの後にあなたの「長所」や「短所」について聞かれることもよくあります。
これらを効果的に伝えることで、あなたの人間性をさらに深く理解してもらい、評価に繋げることができます。
①応募企業で生かせそうな長所を選んでアピールする
面接官が聞きたいのは、「あなたの素晴らしい点」そのものではなく、「あなたの長所が、この企業でどう活かせるか」です。
企業研究で把握した企業の文化や職種特性に合致する長所を選び、具体的にアピールしましょう。
例えばチームワークを重視する企業であれば「協調性」、変化の激しい業界であれば「適応力」や「学習意欲」などです。
②たくさん挙げるより、1つの長所に絞って話す
複数の長所を羅列するよりも、最もアピールしたい長所を一つに絞り、それを深く掘り下げて話す方があなたの説得力が増します。
具体的なエピソードで裏付けながらその長所がどのように形成され、仕事に活かせるかを語りましょう。
③長所が生かされたエピソードを添える
面接でも、書類と同様に具体的なエピソード(STARメソッド)で長所を裏付けることが非常に重要です。
エピソードを通じて、あなたの長所が単なる自己評価ではなく、具体的な行動や結果に繋がっていることを示しましょう。
もし短所を聞かれたら?
「短所」について聞かれた場合も、あなたの人間性や自己認識の深さを見るための質問です。
正直に伝えつつも、ポジティブな側面や改善意欲を示すことが重要です。
短所を正直に伝える: 完璧主義、心配性、優柔不断など、あなたの短所を具体的に伝えます。
決して嘘をついたり、完璧主義を装ったりしないようにしましょう。
改善への努力を伝える: 短所を認識しているだけでなく、それを克服するためにどのような具体的な行動を取っているかを伝えます。
これにより、自己成長への意欲を示すことができます。
例: 「私の短所は心配性なところです。しかし、この短所が原因で行動が遅れることがあったため、現在は不安要素を事前にリストアップし、優先順位をつけて対策を立てることで、迅速な行動を心がけています。」
ポジティブな側面に転換する: 短所が裏を返せば長所にもなり得る例を示しましょう。
例: 「心配性」→「慎重さ」「リスク管理能力」
「優柔不断」→「多角的な視点で物事を検討できる」「チームの意見を尊重できる」
長所のアピール例文
長所:課題解決能力
大学時代、〇〇プロジェクトでデータ分析を担当した際、当初は膨大なデータの中から有効な情報を見つけ出すことに苦戦しました。
しかし、諦めずに〇〇という分析ツールを独学で習得し、様々な角度から仮説検証を繰り返しました。
その結果、これまで見過ごされていた〇〇という共通課題を発見し、チーム全体の作業効率を〇〇%向上させることができました。
貴社が〇〇の課題解決に注力されていると伺っておりますので、私のこの強みを活かし、貴社の〇〇事業の発展に貢献したいと考えております。」
自己PRの疑問・不安を解消
Q1.自己PRの文字数制限は
履歴書(手書き)では50~100字程度、エントリーシート(ES)では200字~400字、職務経歴書では500字以上など、応募する媒体によって大きく異なります。指定された文字数に合わせて、結論・根拠・貢献のバランスを調整しましょう。
Q2.自己PRで嘘は書いてもいい?
絶対に避けるべきです。面接での深掘り質問で矛盾が生じたり、入社後に実力不足が露呈したりするリスクがあります。多少の表現の工夫は許されますが、事実と異なる内容は書かないようにしましょう。
Q3.ガクチカと自己PRの違いは?
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、あなたの経験そのものや、そこから何を学び、どう成長したかという「過程」に焦点を当てます。一方、自己PRは、その経験を通じて培われた「強み」と、それが「企業でどう活かせるか」という入社後の貢献に焦点を当てます。両者は関連性があるため、ガクチカを自己PRの「根拠となるエピソード」として活用できます。
Q4.自己PRで話すネタがない場合の対処法は?
まずは「自己分析で自分の強みを明確にする」セクションで解説した方法を再確認しましょう。それでも見つからない場合は、以下の方法を試してみてください。 第三者からのフィードバック: 友人、家族、キャリアアドバイザーに「私の良いところは?」「どんな時にすごいと思った?」と聞いてみる。 日常の些細な経験の棚卸し: 普段当たり前だと思っていることの中に、あなたの強みが隠されていることがあります。 興味のあることから掘り下げる: 好きなことや熱中できることから、あなたの特性や行動原理を見つけ出すことができます。
あなたの自己PRは、未来を切り拓く最高の武器
この記事では、「自己PRとは何か」という基本的な問いから始まり、「受かる」自己PRを作成するための具体的なステップと構成、そして企業が自己PRから何を見ているのかまで、徹底的に解説してきました。
自己PRは、単なる過去の経験の羅列ではありません。
それは、あなたが持つ「強み」が、応募する企業で「どのように活かされ、どんな貢献ができるのか」を明確に伝える、あなたの未来を切り拓く最高の武器です。