明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・企業が困難を乗り越えた経験を聞く意図
・困難を乗り越えた経験の見つけ方
・困難を乗り越えた経験を作成する上でのコツ
・これから困難を乗り越えた経験を作成する人
・困難を乗り越えた経験が思い浮かばない人
・例文を見て参考にしたい人
目次[目次を全て表示する]
「困難を乗り越えた経験」のアピールで市場で生き残るために
就職活動の面接では、バラエティに富んだ質問がなされます。
よく聞かれる質問の1つが「あなたが困難を乗り越えた経験について教えてください」というものです。
突然このように質問されると、答えに詰まってしまうかもしれません。
スムーズに答えるためには、事前に自己分析で、困難を乗り越えた経験を見つけておくのがおすすめです。
今回は、就職面接の頻出質問の1つ「困難を乗り越えた経験」の見つけ方・答え方について解説するので、ぜひご覧ください。
【困難を乗り越えた経験をアピール】困難を乗り越えた経験を聞く意図
最初に、企業がなぜ困難を乗り越えた経験を質問するのか考えてみましょう。
経験者採用と違い、新卒採用では、今まで社会人・正社員として仕事をしてきた経験に関する質問ができません。
そのため、企業は過去の業務経験で評価に差をつけることが不可能です。
必然的に、採用・不採用を決める要素の多くを、ポテンシャルが占めることになります。
応募者が業務上の課題を乗り越えられるポテンシャルを持っているか、確認するための主なポイントは、以下の見出しで解説する事柄です。
熱心に努力した経験を知りたい
企業が困難を乗り越えた経験の質問から汲み取ろうとしている最重要ポイントは、仕事に対して熱心に取り組めるかどうかです。
どの企業に採用されても、仕事を進めていくうちに数多くの困難にぶつかります。
困難のたびに逃げる姿勢では、会社が危機を乗り越えることも、社員が成長することも困難です。
仕事が順調に進んでいるときに与えられた仕事をこなすのは、多くの企業において、それほど難しいことではありません。
企業が本当にほしいのは、ピンチのときでも熱心に努力でき、困難を乗り越えられる力を持っている人材です。
この部分は、業種・職種で大きな差はありません。
どの企業を志望する場合でも、熱心に努力して困難に立ち向かえることは、大きなアピールポイントになります。
目標達成に向けて努力できるかを確認したい
次に企業が知りたがっているのは、目標の達成に向けて努力できるかどうかです。
業種や職種に関係なく、会社や部署ごとに必ず目指すべき目標は存在します。
目標やノルマが設定される代表的な職種といえば新規開拓営業ですが、それ以外の業務でも、目標なしで仕事にあたることはありません。
品質向上・締め切り厳守など、その仕事で目指すべき目標を自分で考え、行動する必要があります。
仕事で高いパフォーマンスを発揮して評価されるためには、目標達成のためにまっすぐ努力することが必要不可欠です。
この目標達成に向けた行動力があるかを見極めるのに、今まで困難を乗り越えた経験があるかという質問は、非常に適しています。
目標達成のために努力できることも、業種・職種問わず、どの企業でも高く評価されるでしょう。
困難に対しての対処法を確認したい
就活生が困難にどのように立ち向かうかも、企業が知りたいポイントの1つです。
仕事に対する考え方・個性は、困難に直面したときに表面化してきます。
ある方は、失敗してもめげずに何度もトライすることによって、困難を突破しようとするかもしれません。
しかし、考えなしにトライしても成功しない可能性が高いと考え、まずは計画を立ててから行動するのが大事と思う方も、多いのではないでしょうか。
もちろん、どちらの対処法のほうが正しい・良いとは一概にいえません。
企業は採用にあたって、自社の社風や業務内容と応募者の個性がマッチするかを重視して、就活生を評価します。
困難に直面したときの対処法・思考法が社風とマッチしていれば、困難の際に、一緒にその困難を乗り越える仲間になってくれると思ってもらえる可能性が高いでしょう。
ストレス耐性を知りたい
ストレスがあっても簡単に辞めないかどうかも、企業が知ろうとするポイントの1つです。
社会人になると、学生ではあまり経験することがない、ストレスにさらされる場面が増えます。
代表的な原因は、残業や休日出勤を強いられるなど業務量が多いことですが、ストレスの原因はそれだけとは限りません。
特に若手社員の場合、年上の方から叱られる・周りの優秀な社員の仕事ぶりを見て自信を喪失するといった原因で、ストレスを感じてしまう場合もあります。
ストレスを理由に早期退職されてしまうのは、企業が避けたい採用失敗パターンの1つです。
そのため、企業は過去に困難を乗り越えた経験を尋ね、ストレスを感じても乗り越える力があるかどうか・ストレスで簡単につぶれない人材かどうかを知ろうとしています。
【困難を乗り越えた経験をアピール】困難を乗り越えた経験の種類

一口に困難といっても、その内容は千差万別です。
困難の種類を分類するなら、発生要因によって分けるのがシンプルな方法でしょう。
ある方は、自分のスキル不足が原因で、課題を乗り越えるのに苦労したかもしれません。
別の方が感じた困難の原因は、自分ではどうにもできない事故かもしれません。
そこで、以下の見出しでは、要因ごとの困難の特徴について解説します。
どのような種類の困難を乗り越えてきたかは、自分の性格・強みともリンクする事柄です。
能力不足的要因
困難が生じる代表的な理由の1つは、能力不足的要因です。
自分のスキルが足りず、目標達成に苦労することはよくあります。
たとえば、語学スキルが足りず、留学先でネイティブの方との会話に苦労する学生は、決して珍しくありません。
しかし、能力不足的要因を、就職面接で質問される「困難を乗り越えた経験」の答えにする場合は、注意してください。
容易に達成できる目標だと、採用担当者が知りたい「熱心に努力できるか」「ストレス耐性を持っているか」のアピールに結びつかない可能性があります。
挫折経験が自分にとって、人生のターニングポイントになっている場合などは、そのことが重大な困難だったと感じることもあるでしょう。
しかし、このタイプの困難を説明したい場合、乗り越えるのが難しい目標だったかも考えるようにしてください。
外部環境的要因
外部環境的要因も、代表的な困難・挫折の要因に挙げられます。
これは、アクシデントやトラブルにより、自分が定めた目標に到達するのが困難になるケースのことを指します。
具体的には、ケガや病気で予定通りの活動ができなくなったり、天候や災害などの理由で、必要な物資を入手できなかったりする場合が考えられるでしょう。
このような要因で困難が生じた場合、がむしゃらなチャレンジだけでは、なかなか困難を乗り越えられません。
創意工夫が必要になってくるため、どのように工夫したか・どのような代替手段を使ったかを説明することが大切です。
社会人の仕事でも、外部環境的要因で業務に支障が生じることは珍しくないため、外部環境的要因を乗り越えた経験はアピールになります。
人間関係的要因
もう1つの困難の代表的な要因は、コミュニケーションや人間関係です。
仕事においても、同僚や上司・顧客などとのつながりが発生します。
人間関係が良好な職場でも、コミュニケーションに起因する困難が発生する可能性が皆無とはいえません。
取引先とのコミュニケーションが原因でトラブルが起きたり、配属された部署でたまたま相性の悪い方と一緒になったりすることもあり得ます。
しかし、そのようなときに「気が合わないから」「コミュニケーションが取りにくいから」と逃げていては、仕事になりません。
過去に、人間関係的要因による困難を乗り越えた経験があれば、人間関係が難しいシーンでもコミュニケーションを改善し、業務を遂行できる人材であると期待してもらえるでしょう。
スクロールで表を確認▶︎▶︎▶︎
| 困難の種類 | 典型的な困難例 | 取った行動のパターン | 結果 | 学んだこと | ES・面接での活かし方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 能力不足 | スキル不足・経験不足 | 勉強・練習・PDCA | 数値改善・成果 | 自己成長力・継続力 | 入社後の成長意欲アピール |
| 外部環境 | コロナ禍・制度変更 | 情報収集・代替策・工夫 | 適応成功 | 柔軟性・問題解決力 | 変化に強い人材としての訴求 |
| 人間関係 | 意見対立・摩擦 | 傾聴・合意形成 | チーム改善 | 調整力・共感力 | チームワーク力アピール |
【ES】ライバルと差がつく!採用担当者の印象に残るエントリーシート作成術
毎日何十、何百というエントリーシート(ES)に目を通す採用担当者。
その中で「この学生に会ってみたい」と思わせる、印象的なESを作成するにはどうすれば良いのでしょうか。
単に設問に答えるだけでなく、あなた自身の魅力やポテンシャルを伝え、次の選考への切符を掴むための4つのポイントを解説します。
すべての土台となる「徹底した自己分析」
印象的なESは、深い自己分析から生まれます。
自分のことを理解していなければ、相手に自分の魅力を伝えることはできません。
- なぜ?を繰り返す:「強みは継続力です」で終わらせず、「なぜ継続力があると言えるのか?」「どんな経験で発揮されたのか?」「その力を身につける過程で何を考え、何を感じたのか?」と深掘りしましょう。
- 経験の棚卸しをする:大学時代の経験(学業、サークル、アルバイト、趣味など)をすべて書き出し、それぞれの経験で「目標」「役割」「課題」「行動」「結果」「学び」を整理します。この棚卸しが、あなただけのエピソードの源泉となります。
徹底した自己分析は、ESのすべての項目に一貫性のある「あなたという人物像(自分軸)」を通わせ、内容に説得力をもたらします。
志望動機に魂を込める「企業研究・業界研究」
どの企業にも当てはまるような内容」は、採用担当者に響きません。
「なぜうちの会社でなければならないのか」を明確に伝えるために、徹底した企業・業界研究が不可欠です。
- 企業の「今」と「未来」を調べる:企業の公式サイトや採用ページだけでなく、中期経営計画、プレスリリース、社長のインタビュー記事などにも目を通し、企業が今何に力を入れ、どこへ向かしようとしているのかを理解します。
- 自分の経験と結びつける:企業の事業内容や理念、求める人物像と、自己分析で見つけた自分の強みや経験とをリンクさせます。
「貴社の〇〇という事業に、私の△△という経験を活かして貢献したい」というように、具体的な接点を見つけ出すことが重要です。
この作業によって、単なる憧れではない、深く考え抜かれた志望動機が完成します。
誰でも論理的に書ける「PREP法」の活用
素晴らしい内容も、伝わらなければ意味がありません。
採用担当者が短時間で内容を理解できるよう、論理的な文章構成を意識しましょう。
その最強の武器が「PREP法」です。
- P (Point) = 結論:まず、質問に対する答え(結論)を簡潔に述べます。
「私の強みは〇〇です。」
- R (Reason) = 理由:その結論に至った理由や背景を説明します。
「なぜなら、△△という目標を達成するために□□という課題解決に取り組んだ経験があるからです。」
- E (Example) = 具体例:理由を裏付ける具体的なエピソードを述べます。ここが最も重要な部分です。
- P (Point) = 結論(再):最後に、その経験から得た学びや強みを、入社後どのように活かしたいかを述べ、結論を締めくくります。
「この経験で培った〇〇という力を、貴社で△△として活かしたいと考えております。」
この型に沿って書くことで、文章が格段に分かりやすくなり、説得力が増します。
エピソードの解像度を上げる「具体性」
エピソードの解像度を上げる「具体性」
PREP法の「E (Example)」をいかに魅力的にするかが、ライバルと差がつく最大のポイントです。
抽象的な表現を避け、情景が目に浮かぶような具体的な記述を心がけましょう。
【悪い例】
「アルバイト先のカフェで、売上アップのために新メニューを提案し、頑張って販売した結果、売上に貢献できました。」
→ 頑張ったことは分かりますが、具体的に何をしたのか、どれくらいの成果が出たのかが不明です。
【良い例】
「アルバイト先のカフェで、客単価が500円台と低いことが課題でした。そこで私はターゲットを学生から社会人に広げることを目指し、1杯400円のコーヒーゼリーラテを新メニューとして提案しました。店長にプレゼンして許可を得た後、手書きのPOPを作成し、ビジネス街に近い立地を活かしてランチ後の時間帯にお勧めするなどの工夫を凝らしました。その結果、1ヶ月で150杯を販売し、客単価を50円向上させることに成功しました。」
→ 課題、ターゲット、具体的な行動、数字(成果)が盛り込まれており、あなたの主体性や思考プロセスが鮮明に伝わります。
このように、固有名詞や数字を積極的に用いることで、エピソードの解像度は一気に上がり、あなたの活躍ぶりがリアルに伝わります。
【困難を乗り越えた経験をアピール】困難を乗り越えた経験を答える際の構成
エントリーシートや面接で質問に答える際は、いつも概要・結論を最初に述べるよう心がけることが大切です。
次は、この概要・結論から最初に話す文章構成について、考えてみましょう。
ただ概要や結論を述べるだけでは、なかなか自分の強みや性格をうまくアピールできません。
概要や結論を述べたうえで、さらに説得力を持たせられるかが勝負です。
困難を乗り越えた経験を答える場合、入社後どのようにその経験や学びを活かすかまで述べると、良いアピールになるでしょう。
経験の概要
最初に答えるべき内容は、困難の内容ではなく、困難を乗り越えるためにどのような努力をしたかです。
経験の概要を一言でまとめられるように、準備しましょう。
もちろん、概要の中で、経験した困難の内容に一部触れなければいけない場合もあります。
「自分はアルバイトでXXしなければならなかったことがあり、そのために~~しました」といった形になるでしょう。
しかし、概要を最初に述べるのは、受け手がエピソードの内容をつかみやすくすることが目的です。
論理的な話し方ができること・プレゼン力が高いことをアピールする意味もあります。
概要が長くなってしまうと、これらの目的を果たせません。
できるだけ概要を簡潔にまとめ、相手に自分が話したいことの概要を理解してもらえるように努めましょう。
発生した困難
概要に続き、発生した困難についても簡潔に説明しましょう。
このパートは、先に述べた概要に、具体性と説得力を加えるための補足情報と考えてください。
困難を乗り越えた経験が自分の成長のきっかけとなったこと・それが仕事においても再現できる内容であることが伝わるように、工夫してみましょう。
発生した状況やその困難をどのように受け止めたかを伝えることも、困難について述べる際に重要なポイントです。
さらに、困難の原因が外部要因である場合、他者のせいにするような印象を与えないよう、注意してください。
他責的な内容のエピソードを述べてしまうと、仕事でも責任を他の人に押し付けるのではと思われる可能性があります。
仮に、他者に大きな原因があるエピソードを選ぶ場合、少しニュアンスを調整して話すのがおすすめです。
困難に対して取った行動
次に、困難を乗り越えたときの具体的な方法について説明します。
この部分は、採用担当者に企業が知りたい「困難にどう向き合うのか」「熱意を持って仕事に取り組めるか」といった点を伝えるのが大きな目的です。
この部分は、ほかの就活生との差別化を図れるポイントでもあるため、特に重点的に文章を推敲しましょう。
自分のスキルや強みを効果的にアピールするには、事前に困難を乗り越える際の具体的な行動や考え方を掘り下げておくことが大切です。
また、具体的にどのような努力をしたのか伝えると、採用担当者に入社後も同様の取り組みを行う姿勢を想像してもらいやすくなります。
当時どのように考えて行動したかについて振り返るため、自己分析にじっくり時間をかけてください。
行動した結果
自分が困難に打ち勝つためにとった行動によって得られた結果についても、ある程度の説明が必要です。
しかし、ここにおける重要な焦点は「どれだけすごい成果を上げたか」ではありません。
問われているのは、困難を乗り越えるために、自分がどのように考えたか・どのような努力をしたかです。
ただし、努力が結果につながったこと自体はアピールポイントになります。
簡潔かつ明快に、生じた結果について伝えてください。
客観的な指標(アルバイトの売上金額や部活動での大会成績など)を使用するのは、エピソードに具体性を持たせるのに効果的です。
他者からの良い評価を受けた経験があれば、誰からどんな言葉をかけてもらったかを伝えても良いでしょう。
経験から学んだこと
困難を乗り越えた経験から何を学んだかも、エピソードの中に含めるようにしましょう。
自分が成長意欲の高い人間であることをアピールしたいなら、気づきや弱点の克服といった点を述べるのがおすすめです。
成長を求められる職場では、難しいタスクを乗り越えた後も、次のプロジェクトに取り組む必要があります。
優秀な方が集まり、キャリアアップしやすい職場ほど、難しい困難が次々に降りかかってくるのは宿命ともいえるでしょう。
過去の経験から学び、次に活かせることは、どの業界・職種でも重要なスキルといえます。
就職試験で良いアピールになりにくいのは、自己分析で振り返ってみて「ただ辛かっただけ」と感じるような経験です。
できるだけ、未来につながるエピソードを選んで伝えるようにしましょう。
学んだことを企業でどう活かすか
就職活動においては、過去の経験や自分の強みを、企業に入社してからも発揮できるかどうかを伝えることが重要です。
困難を乗り越えた経験についても同様で、エピソードの最後で入社後の展望について話すことによって、仕事へのモチベーションや熱意を示すことが求められます。
自分が本当にその企業を強く志望しており、そこで勤務する明確なビジョンを持っていると伝えることも大切です。
過去の経験を踏まえたうえで、仕事で高いハードルを乗り越えるべきときや、難しい課題に直面した際に、どのように努力するつもりかを具体的に説明しましょう。
単に「頑張る」だけでなく、優先順位をつけて取り組む方法や、周囲の協力を事前に得るといった具体的なアプローチを示すことが効果的です。
【困難を乗り越えた経験をアピール】困難を乗り越えた経験の見つけ方

ここからは、困難を乗り越えた経験の見つけ方について解説します。
人生では困難に直面することが多くありますが、就職活動ではその中からビジネスに関連づけられるものを選ぶ必要があります。
どれだけ文章の構成や話し方に工夫を凝らしても、適切なエピソードを選ばなければ良いアピールにはなりません。
多くの方が就職活動を始める際に自己分析から始めますが、その際は長所や性格に加えて、困難や挫折を感じた経験も振り返るようにしましょう。
自己分析を深める
まず自己分析を深めることが大切です。
自己分析を通じて、過去の経験やその時の感情、行動を丁寧に振り返ることで、当時は小さな出来事に思えたものでも、実は自分にとって重要な成長のきっかけだったことに気づくかもしれません。
自己分析を行う際には、特に「なぜその経験が困難に感じられたのか」「どのようにしてその困難を乗り越えたのか」「その結果、自分はどのような成長を遂げたのか」といった視点で振り返ることが重要です。
例えば、学業や部活動、アルバイト、インターンシップなど、学生時代に取り組んだ活動の中で、困難に直面した経験を探してみましょう。
自分が何かしらの問題にぶつかり、それに対して行動を起こした経験があれば、それはアピールできる「困難を乗り越えた経験」となり得ます。
一生懸命努力した経験を探す
困難を乗り越えた経験を見つけるためには、まず過去の努力の経験を探しましょう。
部活、サークル、研究、ゼミ、アルバイト
インターン、ボランティア
満足できなかった結果のエピソードは、候補の中から除外するようにしてください。
これは、困難を乗り越えたというよりも、挫折経験に近いと捉えられるからです。
自分では挫折と感じていなくても、自己分析を通じて、客観的に再評価することが重要になってきます。
努力した経験は、学校以外の場面にも存在するでしょう。
特に新卒の方は業務経験がないため、部活動やサークル活動・アルバイトなどの経験を探すのも効果的です。
インターンシップの経験が自分にとって大きな財産になっていると感じるなら、入社後の仕事と関連づける意味でも、そのエピソードを選ぶことをおすすめします。
同じ業界のインターンシップであれば、その業界を強く志望しているアピールにもなるでしょう。
困難を乗り越えた経験を探す
努力した経験を振り返った後は、困難を乗り越えたとアピールできるものを厳選しましょう。
挫折経験は目標に向かう中で生まれますが、目標を乗り越えたときの喜びが大きい場合は、挫折と感じられないこともあります。
学業や日常生活で大きな障害とならなければ、目標に到達できなかった場合も、挫折と認識されていないかもしれません。
自分では挫折と感じていなくても、心から努力した経験があるかどうかを自分に問いかけてみましょう。
良いエピソードが見つからない場合、そのような「本当に努力と感じられた」経験を話すのも、1つの選択肢です。
ポジティブな性格で、困難を挫折と感じた経験が少ない方は、挫折に焦点を当てず、努力した経験を中心に振り返ってみてはいかがでしょうか。
困難の大きさよりも自身の強みのアピールが重要
就活で困難を乗り越えた経験をアピールする際、必ずしもその困難の大きさが重要なわけではありません。
むしろ、その困難にどのように立ち向かい、解決に至る過程で自分の強みがどのように発揮されたかを伝えることが大切です。
困難が大きければインパクトは強くなりますが、それ以上に、どのようにして問題を克服したか、その過程で学んだことや得た成長がアピールの鍵となります。
どのような状況でも冷静に対応できる力や柔軟に考える力、粘り強さといった強みが発揮された経験があれば、それが就活でのアピールポイントとなります。
例えば、アルバイト先でスタッフが不足している中、自分が率先して対応することで業務を乗り切った経験があれば、それは十分に「困難を乗り越えた経験」としてアピール可能です。
その際「自分がどのようにしてスムーズに業務を進めたのか」「どのようにチームメンバーを支えたのか」「その中でどのような強みを活かしたのか」を詳細に説明できれば、よりより印象を与えられるでしょう。
【困難を乗り越えた経験をアピール】困難を乗り越えた経験がない場合は?
「困難を乗り越えた経験がない」と感じる人も少なくありません。
しかし、実際には日常の中で小さな挑戦や困難を乗り越えていることが多いものです。
本記事では、「特別な困難な経験がない」と思う人でも、どのように過去の経験を振り返り、自己PRに活かせるエピソードを見つけるかを紹介します。
自己分析の方法やエピソードの組み立て方を知り、効果的にアピールできるようになりましょう。
挫折した経験を話す
採用担当者は、学生が困難に直面したときにどのような対処をするのかを知りたがっています。
そのため、「困難を乗り越えた経験がない」と思っている場合でも、過去に挫折した経験を振り返ることが有効です。
たとえば、目標を達成できなかった経験や、一度諦めかけたものの工夫して乗り越えた経験などが挙げられます。
重要なのは、単に失敗を語るのではなく、その状況でどのように考え、どんな行動を取ったのかを具体的に伝えることです。
問題に直面した際に努力を続けた姿勢や、失敗を次に活かす工夫を話せば、困難に強い人物であることをアピールできます。
自分の経験を掘り下げ、適切なエピソードを見つけましょう。
一生懸命努力した経験を話す
採用担当者は、学生が目標に向かってどれだけ努力できるかを知りたがっています。
そのため、必ずしも「大きな困難を乗り越えた経験」でなくても、何かに向かって一生懸命努力した経験を伝えることが有効です。
例えば、資格取得や部活動、アルバイトでの目標達成など、継続的に取り組んだ経験があれば、それを話すことで粘り強さや努力の姿勢をアピールできます。
重要なのは、「なぜその目標に挑戦したのか」「どのように努力したのか」「どんな成長があったのか」を明確に伝えることです。
努力の過程を具体的に説明できれば、面接官に前向きで成長意欲のある人物だと印象づけることができます。
自分の経験を振り返り、伝え方を工夫しましょう。
素直に挫折経験がないことを伝える
どうしても挫折や困難を乗り越えた経験が思い浮かばない場合は、素直に「大きな挫折経験はない」と伝えるのも一つの方法です。
しかし、そのまま終わらせるのではなく、自分なりに努力したことや挑戦した経験を話すことが大切です。
例えば、「これまで計画的に物事を進めることで大きな失敗を避けてきた」や「困難な状況に直面する前に適切な対策を講じてきた」といった視点で伝えると、問題回避能力や事前の工夫ができることをアピールできます。
ただし、「単に挑戦を避けてきたわけではない」という点は明確にする必要があります。
過去にどんな努力をしてきたのかを振り返り、自分の強みにつながる形で伝えましょう。
【困難を乗り越えた経験をアピール】アピールするときのポイント
困難を乗り越えた経験を話す際には、どのように伝えるかが重要です。
単に経験を述べるだけではなく、自分の強みや成長を効果的にアピールする必要があります。
本記事では、面接官に好印象を与えるための具体的なポイントを解説します。
エピソードの選び方や伝え方を工夫することで、困難に向き合う姿勢や努力する力をしっかりと伝えられるようになります。
具体的なエピソードを話す
困難を乗り越えた経験を話す際には、具体的なエピソードを交えることで説得力が増します。
特に、数字や固有名詞を使うことで、よりリアルで伝わりやすい内容になります。
例えば、「アルバイトで売上を〇%向上させた」「部活動で〇年連続大会に出場した」「TOEICのスコアを〇点から〇点に上げた」など、客観的なデータを示すと、努力の成果が明確になります。
また、課題をどのように捉え、どのような行動をとったのかを具体的に語ることで、自分の考え方や問題解決能力をアピールできます。
単に「頑張った」と伝えるのではなく、「どんな状況で、どのような工夫をして、どんな成果を得たのか」を意識して話すことが重要です。
困難のレベルを明確にする
困難を乗り越えた経験を話す際には、その困難がどの程度のものだったのかを明確に伝えることが大切です。
単に「大変だった」と伝えるのではなく、背景や原因を具体的に説明することで、より説得力のあるエピソードになります。
例えば、「初めてのリーダー業務で、〇名のチームをまとめる必要があった」「売上目標が前年比〇%増と高く設定されていた」「短期間で〇〇のスキルを習得しなければならなかった」など、困難のレベルを数値や具体例を交えて伝えると、面接官にも努力の大きさが伝わりやすくなります。
困難を明確にすることで、自分がどのように考え、どんな行動を取ったのかが際立ち、成長の過程を効果的にアピールできます。
結果と学んだことを明確にする
困難を乗り越えた経験を話す際には、結果とそこから得た学びを明確に伝えることが重要です。
単に「頑張った」というだけでなく、「その経験から何を学び、どのように成長したのか」を具体的に述べることで、企業に対して自分がどのように貢献できるのかを示せます。
例えば、「チームで意見が対立した経験を通じて、相手の考えを尊重しながら調整する力が身についた」「厳しいノルマに挑戦し、目標達成のための計画を立てる習慣ができた」など、自分の成長を具体的に説明することで、面接官にポジティブな印象を与えられます。
過去の経験を単なるエピソードで終わらせず、学びや成長につなげて語ることを意識しましょう。
ポジティブな表現を心掛ける
困難な経験を語る際には、できるだけポジティブな表現を心がけることが大切です。
ネガティブな言葉を使うと、「失敗した」「うまくいかなかった」といった印象が強まり、面接官にマイナスなイメージを与えてしまう可能性があります。
例えば、「苦労した」「大変だった」ではなく、「挑戦した」「工夫を重ねた」など、前向きな姿勢を示す言葉を使うことで、成長意欲のある人物としてアピールできます。
また、「できなかった」ではなく、「どのように改善したか」「どんな努力を重ねたか」に焦点を当てることで、困難を乗り越える力があることを強調できます。
過去の経験を振り返りながら、前向きな表現を意識して伝えましょう。
【困難を乗り越えた経験をアピール】避けたほうが良い内容
次に、就職活動で困難を乗り越えた経験を話す際に、避けたほうが良い内容について解説します。
選ぶエピソードは、部活動やアルバイト・学業などでも構いませんが、内容によっては質問の意図に沿っていても、マイナス評価につながることがあります。
たとえば、「挫折」に焦点があたりすぎる内容は避けましょう。
これでは、採用担当者から評価されやすい「創意工夫」や「成長意欲」といったポイントについて、十分にアピールできなくなる可能性が高いためです。
個人的過ぎる内容
困難を乗り越えた経験を語る際は、あまりに個人的な内容は避けるべきです。
家族間の人間関係や恋愛の悩みなどは、ビジネスに直結することが少ないため、就職活動の場では適切ではありません。
就職活動では、人柄も重要な評価ポイントになりますが、プライベートな部分は評価対象にならないため、注意が必要です。
趣味や特技に関する質問に答える際も、このことに留意しましょう。
また、ビジネスの場でプライベートな話をすることは、仕事と私生活の線引きができていないとみなされるリスクもあります。
仕事と関連づけやすいアルバイトや学業・部活などのエピソードは、就職活動の場で話すのにおすすめです。
ほかの質問に答える際も、就職活動がビジネスシーンであることを意識して対応しましょう。
レベルが低い困難
レベルが低い困難に関するエピソードも、話すのを避けるべきです。
内容が浅いものや、誰でも簡単に達成できるのではと思われるものだと、仕事をこなす能力に疑問を持たれる可能性があります。
たとえば、TOEICの点数を上げるために苦労し、結果的に留学で困らないレベルに到達したのであれば、良いアピールにつながります。
海外赴任の可能性がある企業などに応募するなら、そのエピソードが間接的に自分の語学スキルのアピールになるかもしれません。
しかし、英語が苦手で大学の単位取得に苦労したという話では、良い評価を得るのは難しいでしょう。
困難を乗り越えた経験を探す際は、努力だけでは容易に達成できない目標や、最初は達成が困難だと感じた目標の中から選んでください。
身内の不幸話
身内の不幸話も、就職活動で避けるべきエピソードの1つです。
困難を乗り越えた経験では、自分の成長や努力の過程などが話の中心でなければいけません。
身内の不幸に関するインパクトが強すぎると、そういった本来アピールすべき内容が目立ちにくくなってしまう可能性が高いです。
採用担当者が反応に困ってしまうことも考えられます。
「外部環境的要因」の困難を話す際は、それが不幸話と感じられないかどうかチェックしてみてください。
ほかの人に強く責任を押し付ける内容になっていないかも、注意が必要です。
そのような内容に感じられるおそれがある場合、自分の能力不足が原因の困難・コミュニケーションの改善で乗り越えられた困難がないか、もう一度振り返ってみましょう。
挫折経験のエピソードのみ
話の中身が、挫折経験のエピソードのみで終わってしまうことも避けましょう。
就職活動で自分の経験や強みを話す際は、自分のことを知らない相手に対して説得力を持たせるために、具体性を持たせる必要があります。
しかし、具体的にすることを重視しすぎて、エピソードだけの内容になってしまうと、高評価を得られません。
挫折したことが強く心に残っており、その気持ちを伝えようとしてしまう場合も、この失敗をしてしまうことがあります。
エピソードを述べるだけでなく、その経験をしっかり分析できていること・仕事へのモチベーションと結びつけることを意識しましょう。
未来へと話を展開させられれば、入社後に活躍してくれそうなイメージを持ってもらいやすくなります。
特にないと答える
就活において「困難を乗り越えた経験はありますか?」と質問された際に「特にありません」と答えるのは絶対にやめましょう。
企業はあなたがどのように問題解決に取り組むかや、逆境に立たされたときの行動力や思考力、そして成長する姿勢を確認したいと考えています。
また、質問されているのに「特に何も」などと答える時点で、やる気がないと思われてしまいます。
その場で一生懸命考えた上で「すみません、特に思いつきません」と言うのはまだマシですが「ありません」と無愛想に即答してしまったら、その時点でアウトでしょう。
【困難を乗り越えた経験をアピール】困難を乗り越えた経験の例文15選
続いて、困難を乗り越えた経験を就職活動で述べる場合の例文を15パターン掲載します。
この例文に共通しているのは、最初に概要を述べていること・最後にそこから得られた経験や、入社後の意気込みについても触れていることです。
これらのポイントは、どのような経験を述べる場合でも有効なので、ぜひ意識しましょう。
うまく文章が書けているか不安な場合、ほかの人に読んでもらうのもおすすめです。
自分が伝えたい内容がしっかり伝わっているか、よく確認してください。
また、例文を参考にして自分の文章を修正したい方は下のボタンからツールを利用することができます!
部活
大きな理由は、2年の夏に肩のケガでトレーニングができず、筋力が落ちてしまったことです。最初は、元のポジションでのレギュラー復帰を目指していました。しかし、チーム全体のバランスを考えても、自分が別ポジションに移るほうがチーム力が上がると考え、別のポジションにチャレンジすることにしました。別のポジションを経験すると、そのポジションの重要性を知り、より自分のプレイスタイルに幅が出たように感じます。結果的に、3年の夏でレギュラーに復帰し、今年は大会で練習の成果を発揮する機会を得られました。
社会人になって仕事をするうえでも、思わぬアクシデントで挫折を経験することはあると思います。その際に、自分がチームのために何ができるか意識することを常に忘れず、行動したいです。
サークル
部長になった当初は、別学年の方と交流が深くなかったこともあり、強固な信頼関係ができていませんでした。そのため、練習態度などについて注意する際、どうしてもカドが立ってしまうことが多くありました。私がこの困難を乗り越えるために重要だと考えたのは、自分がサークルを良くしたいと思っていることを知ってもらうことです。そのため、部員一人ひとりと積極的に話をするよう努めました。部員が私の言うことを信頼して聞き、一体感を持って練習に取り組めるようになった結果、前回の学内大会では3位入賞の結果を残しています。
私はこの経験から、周囲の方と協調する重要さを学んだので、社会人になってからも周囲の方と強い信頼関係を作ることを重視して、仕事に励むつもりです。
ゼミ
私が専攻している〇〇は、専門性の高い話をする際に、口頭の説明だけでは伝わりにくいことが多いです。そのため、プレゼン資料をわかりやすく作ることが求められます。文字中心の資料を作っていた最初の頃は、なかなかうまく自分の伝えたいことを伝えられませんでした。そこで自分が考えたのは、特技のイラストを活かし、大事な部分をできるだけ視覚的に伝えることです。イラストつきで説明している部分が重要であると理解してもらったことで、周りの方に要点と補足部分の差をわかってもらいやすくなりました。
貴社で企画の仕事をする際も、プレゼン能力が求められることは多いと思うので、学生時代に試行錯誤して得られた経験を仕事に活かしたいと思います。
アルバイト
大きな原因は、なかなか生徒のやる気を引き出せないことでした。そこで、自分は生徒に「頑張れ」と言うのではなく、自分も生徒の成績を上げるために頑張っていることをわかってもらうようにしました。熱意を押し付けるのではなく、自分の姿を見て一緒に頑張ってもらうほうが、生徒の性格に合っていると思ったためです。中学2年の1学期末テストから結果が伴ってきて、家庭教師になる前と比べて、5教科合計50点成績を伸ばせました。このことから得られた学びは、人の行動を変えるには、自分も頑張っていることを知ってもらうのが有効なときもあるということです。
貴社で営業の仕事をする際も、自分が本当に顧客のためを思って仕事をしていることを理解してもらえるよう努めることで、顧客の心をつかみ、売り上げアップにつなげたいと思います。
インターン
社員の方と一緒に営業活動をする際は自信を持って話せても、自分一人になると萎縮してしまうことが大きな原因だったと思います。私は少しでも自信を持てるようになるため、勧めるサービスの長所やよくある質問について徹底的に調べました。どんな質問をされても答えられる自信をつけることで、はきはきと話せるようになり、インターン最終日になんとか契約を取れたことは大きな喜びです。私は営業をトーク力だけで勝負する仕事と思っていましたが、この経験を通して、地道な努力や勉強も大事であると学びました。
貴社で営業職として働けることになった際は、自信を持ってクライアントにプレゼンできるよう、自社の商品やサービスについて誰よりも詳しくなることを目指したいです。
留学
実際に現地に着いてみると、想像以上に英語が理解できず、特にホストファミリーとの会話で苦労しました。
会話が成立しないもどかしさから、孤立感も感じるようになり、このままではせっかくの留学経験が十分に活かせないと強く感じました。
そこでまずリスニング力の強化に集中しました。
ホストファミリーにも協力をお願いし、毎日決まった時間にニュース番組を一緒に観たり、彼らが話す内容をゆっくりと再度説明してもらったりしました。
その結果、2ヶ月後には日常会話をスムーズに理解できるようになり、ホストファミリーや現地の友人との交流が増え、留学生活が充実しました。
この経験から、困難に対して諦めず、粘り強く努力することで必ず改善できることを学びました。
貴社でも、困難な課題や新しい環境に直面した際に、周囲のサポートを活用しながら解決策を見出し、積極的に行動する姿勢で貢献したいと考えています。
大学受験
それからは毎日5時に起床し、登校前の3時間を受験勉強に充てる生活を続けました。
特に、苦手だった英語と数学の基礎を徹底的に固め、復習にも時間をかけることで理解を深めました。
また、試験本番に強くなるため、模試でも緊張せず実力を発揮できるよう、集中力を鍛える工夫も取り入れました。
その結果、最終模試ではA判定を獲得し、本番の試験でも落ち着いて問題に取り組み、無事に合格することができました。
この経験から、目標達成のために自分に厳しく計画を立て、粘り強く努力することの重要性を学びました。
貴社においても、同じ姿勢で目標に向けて尽力し、困難な課題に直面した際も諦めずに解決策を追求していくことで貢献していきたいと考えています。
資格取得
民法は条文が多く、文章も複雑で、最初は読むこと自体に抵抗がありました。
そこで、まずは条文を暗記することから始め、毎日少しずつ条文の意味を理解しながら例題に取り組むようにしました。
単に暗記するのではなく、実際の事例に照らし合わせて条文を理解することで、少しずつ応用問題にも対応できるようになり、試験本番では民法の得点で他の苦手分野をカバーすることができ、無事に合格を果たしました。
この経験を通して、苦手なものでも諦めずに取り組むことで、得意分野に変えることができるという自信を得ました。
貴社でもこの粘り強さと克服力を活かし、困難な業務に対しても計画的に取り組み、成果を上げ、貢献する所存です。
趣味
特に、高校時代には「オタク」や「絵なんて描いても仕事にできないのに」と揶揄されることが多く、周りの偏見に傷つくこともありました。
しかし、私はその批判に負けず、10年間毎日イラストを描き続けました。
この努力を積み重ねた結果、技術が向上し、先日は貴社のインターンシップで広告デザインを任せていただけるまでになりました。
この経験から、自分の信じる道を貫くことで他者に価値を提供できると学びました。
貴社に入社後も、忍耐力と技術を活かして顧客に貢献し、周囲に良い影響を与える存在になりたいと考えています。
ボランティア活動
地域の清掃活動を企画し、ゴミ拾いを行うことで地域を綺麗にしたいと考えたものの、参加者がほとんど集まらず、1人でゴミ拾いをすることが続きました。
そこで、SNSで活動の様子を発信し、地域の人々に活動を知ってもらう努力を続けました。
その結果、徐々に共感してくれる人が増え、今では毎週100人以上が参加する大きな活動となりました。
また、地域全体にゴミ捨て防止の意識が広がり、活動が地域社会にも好影響を与えるようになりました。
この経験から、信念を持って行動を継続することで結果が出ることを学びました。
貴社においても粘り強く目標に取り組み、周囲に良い影響を与えられるよう、成果を上げていきたいと考えています。
人間関係
私は、双方の意見を尊重しながら、より良い指導方法を見つけるために、先輩スタッフと新人スタッフの意見をヒアリングする場を設けました。
それぞれの視点からの意見を整理し、業務の基本ルールを統一しつつ、柔軟に対応できるマニュアルを作成しました。
その結果、新人スタッフの成長が加速し、職場全体の連携もスムーズになりました。
この経験を通じて、異なる立場の意見を調整し、協力しながら環境を改善する力を身につけました。
1人旅
しかし、現地に到着してすぐにスマートフォンを紛失し、地図も翻訳アプリも使えず、予定していたホテルへの行き方が分からなくなってしまいました。
最初は焦りと不安でいっぱいでしたが、状況を打開するために、近くの人に英語で話しかけ、道を尋ねることにしました。
何度も伝わらず断られることもありましたが、ジェスチャーを交えながら説明を続けた結果、親切な現地の方に助けてもらい、無事にホテルに到着することができました。
この経験を通じて、困難な状況でも冷静に考え、自ら行動することの大切さを学びました。
今後も未知の課題に直面しても積極的に対応し、乗り越えていきたいです。
旅行
当初は焦りや不安から意見が対立し、雰囲気も悪くなりましたが、私は冷静に状況を整理し、解決策を提案することにしました。
メンバーそれぞれの得意分野を活かし、現地の情報を調べる人、ホテルの交渉をする人、代替の観光プランを考える人など役割を分担。
結果として、スケジュールは大きく変わったものの、全員が満足できる旅行を実現することができました。
この経験を通じて、予測不能な状況にも柔軟に対応し、チームワークの大切さを学びました。
コミュニケーション
各自が独立して作業を進めていたため、内容の重複や不足が発生し、完成度の低いものになりかけていました。
そこで、私は定期的なミーティングの実施を提案し、進捗状況の共有や役割の明確化を図ることにしました。
また、個別のやり取りも大切にし、積極的に声をかけ合うことで、相談しやすい雰囲気を作るよう努めました。
その結果、グループ全体の連携がスムーズになり、質の高い成果物を期限内に提出することができました。
この経験を通じて、チームで成果を上げるためには、密なコミュニケーションが不可欠であることを学びました。
挫折した経験がない
飲食店でアルバイトを始めた頃、注文ミスや提供の遅れが続き、お客様からクレームを受けたことがありました。
初めは落ち込みましたが、そのままにせず、改善する方法を考えました。
そこで、オーダーを受ける際に復唱する、提供の流れを確認するなどの工夫を取り入れ、同じミスを繰り返さないよう意識しました。
その結果、業務がスムーズになり、お客様から「対応が丁寧で安心できる」と言われることも増えました。
この経験から、失敗しても冷静に原因を分析し、改善策を実行することが大切だと学びました。
今後も、困難な状況に直面しても前向きに対応していきたいです。
業界別|困難を乗り越えた経験の例文10選
業界ごとの評価軸に合わせて再現性の高い「困難を乗り越えた経験」を作ることは、選考で確かな説得力を持たせるために非常に有効です。
ここでは主要な10業界について、それぞれの職種で特に評価されやすい行動特性を踏まえた高品質な例文を紹介します。
あなたの経験を言語化する際の参考にしてください。
①コンサル業界
原因は情報整理の不足だと考え、業界データを再収集して課題を「市場・顧客・競合」に分解しました。
打ち手を3案に整理し、効果と実行難易度を定量比較して再提案しました。
結果、提案内容が採用され最終発表で高評価を得ました。
この経験から、課題を構造化し根拠ある提案を行う重要性を学びました。
②ITエンジニア
ログを細かく追い、ローカル環境と本番環境の違いを検証し続けました。
結果、APIの認証設定ミスが原因と判明しました。
再発防止のため仕様書の更新とレビュー体制を整備しました。
この経験で問題を分解し仮説検証を繰り返す姿勢の重要性を学びました。
③営業職
顧客のニーズ把握が弱いと感じ、接客後に先輩へフィードバックを求めました。
質問方法を改善し、顧客の利用状況を聞き出すヒアリングシートを作成しました。
3ヶ月後には販売実績が店舗トップになりました。
顧客理解の深さが成果につながることを実感しました。
④金融業界(銀行・証券)
タスクを細分化し得意領域に基づいて作業分担を再設計しました。
毎日15分の進捗共有ミーティングを導入し遅れを即座に修正しました。
結果、期限内に資料を完成させ準優勝を獲得しました。
精緻さとチームマネジメントの重要性を学びました。
⑤メーカー(生産管理・品質管理)
担当者にヒアリングし動線が無駄に長いことを突き止めました。
作業位置の改善案を複数検討しシミュレーションを行いました。
結果、作業時間を15%短縮することに成功しました。
現場の声を基に課題を可視化する大切さを学びました。
⑥マーケティング職
ターゲットが曖昧だと考え、ユーザー分析をやり直してペルソナを設定しました。
広告文とクリエイティブを5パターン作成しA/Bテストを実施しました。
CTRが0.4%から2.3%に改善し過去最高の来場者数を達成しました。
データに基づく仮説検証の重要性を学びました。
⑦人事・採用職
理解度チェックを導入し業務フローを図解化して説明内容を改善しました。
新人が質問しやすいように1対1ミーティングを設けました。
定着率が向上し店長からも高い評価を得ました。
人に寄り添い育成する責任を学びました。
⑧広告・クリエイティブ業界
全員の意見を付箋で可視化し目的とターゲットを再定義する場を作りました。
企画案を3案に絞り投票で決定しました。
作品はコンテストで入賞しチームの満足度も高い結果となりました。
クリエイティブでは合意形成の力が重要だと学びました。
⑨教育・保育・公務員
内容が難しすぎると判断しレベル別プリントを作成しました。
小さな成功体験を積ませる指導方針に変更しました。
生徒の理解度と意欲が向上し自ら学ぶ姿勢が生まれました。
支援内容を柔軟に調整する重要性を学びました。
⑩旅行・観光・航空業界
観光地でヒアリングし求められる体験価値をリスト化しました。
英語でアンケートを実施しデータに基づいてプランを再設計しました。
企画が採用され評価も高まりました。
異文化理解とリサーチの重要性を実感しました。
【困難を乗り越えた経験をアピール】就活エージェントを利用しよう
完成したアピール文に自信がない方・今後の就職活動に不安がある方は、ぜひ就活エージェントの活用をご検討ください。
就活エージェントサービスとは、就活のプロが就活生を内定まで、さまざまな形でサポートしてくれるサービスです。
エントリーシートの添削や模擬面接だけでなく、キャリアプランニングや企業と就活生のマッチングサービスなども実施しています。
特におすすめのサービスは、ジョブコミットです。
ぜひこちらのサイトから、ジョブコミットの詳細なサービス内容をご確認ください。
【困難を乗り越えた経験をアピール】面接深掘り対策
エントリーシートに書いた「困難を乗り越えた経験」は、面接で必ず深掘りされます。
面接官は「なぜその行動を?」「周りの反応は?」「他に選択肢はなかった?」といった質問を通して、あなたの思考の深さ、再現性、そして人柄の本質を見抜こうとしています。
これらの質問は、エピソードが本物かを確かめるだけでなく、あなたがビジネスの現場で課題にどう向き合うかを見るためのシミュレーションです。
自分の行動や感情の一つひとつに対し、「なぜ?」を最低5回は自問自答し、答えを言語化しておきましょう。
この徹底した事前準備が、どんな角度からの質問にも動じない自信となり、あなたの評価を確固たるものにするのです。
1分で話すための要約術
面接でエピソードを話す時間は、長くても1分程度です。
鉄則は「結論から話す」こと。
「〇〇という困難を乗り越え、主体的に行動する重要性を学びました」のように、経験の要点と学びを最初に伝えます。
次に、どのような状況で、どんな課題があったのかを簡潔に説明し、それに対して自分が「何を考え、どう行動したのか」というプロセスを具体的に語ります。
売上を10%向上させた、などの数字を盛り込むと説得力が格段に増します。
文章を丸暗記するのではなく、要点を押さえて熱意を込めて話すことが重要です。
スマートフォンで録画し、時間を計りながら客観的に見直す練習が効果的です。
想定される深掘り質問集
あなたの1分間の話を聞いた後、面接官は質問を重ねることで、あなたの思考の深さや人柄、再現性を確かめようとします。
以下の代表的な質問に答えられるか準備しましょう。
【協調性を問う質問】 「周りの反対はありませんでしたか?どう巻き込みましたか?」
【学びを問う質問】 「今、同じ状況になったらどうしますか?」
これらの質問に答えるポイントは、行動の背景にある「自分の価値観」を示すことです。
「私はチームの和を重視したため、このように判断しました」と、あなたならではの軸を伝えることで、回答に一貫性と説得力が生まれます。
困難を乗り越えた経験を効果的にアピールできるESを書こう
就職活動では、多くの企業で困難を乗り越えた経験について、聞かれることがあります。
業種や職種を問わず、アピールになる経験を見つけられれば、就職活動を有利に進められる可能性が高いでしょう。
高評価を得やすいアピール材料を見つけるためには、自己分析が欠かせません。
まずは自分の学生生活を振り返り、挫折した経験・熱心に努力した経験を探してみましょう。
文章作りで困った際は、就活エージェントなど、ほかの方に作った文章を読んでもらうのがおすすめです。
この記事で話したことは転職の際にも役に立ちます。
社会人になってから経験した困難や辛いことをどのように切り抜けたかも上記に当てはめれば語ることができます。
ぜひ覚えて活用して見てください。
