- インターンに参加するメリット
- インターンシップで学びたいことが聞かれる理由とタイミング
- 作成時に意識したいポイント
- 人事から高評価を得られる回答例
- インターンへの参加を控えている人
- インターンについて知りたい人
- 学びたいことが見つからない人
- 人事から高評価を得られる回答例を知りたい人
はじめに
インターンシップの選考を受けるにあたっては、インターンシップで何を学びたいのかについて聞かれることが非常に多いです。
そこで今回は、インターンシップで学びたいことについて聞かれた際の回答例やインターンに参加するメリット、インターンで学びたいことを企業が聞く理由などについて詳しく紹介します。
【インターンシップで学びたいこと】インターンとは
まず、インターンシップが何であるのかについて理解を深めておきましょう。
多くの学生の方が知っていることでしょうが、インターンは自社に興味を持ってもらう目的で企業が実施する就業体験プログラムのことです。
本選考の面接は、長期的に活躍してくれそうか、社風とマッチしているかなど、入社を前提とした見極めが目的となります。
一方で、インターンは自社に興味を持ってもらうことが目的であるということを覚えておきましょう。
【インターンシップで学びたいこと】インターンに参加するメリット
続いて、インターンに参加するメリットについて紹介します。
以下の8個のポイントを確認した上で、それぞれのメリットを最大限に享受できるよう念頭に置いてインターンに取り組んでください。
- 自己分析が深まる
- 企業の雰囲気を知れる
- 業界理解・企業理解ができる
- その仕事の辛さがわかる
- ビジネスに必要なスキルを知ることができる
- 社会人とのコミュニケーションを取る経験ができる
- 就活の予行演習になる
- 人脈が広がる
自己分析が深まる
インターンに参加することで、実際に責任ある仕事に携わりながら企業内部から体験するため、自己理解が深まります。
日常の大学生活やアルバイトでは見えない自分の新たな一面を発見できることが、インターンシップの大きなメリットです。
例えば、自分が得意だと思っていたスキルや、弱みだと思っていた部分が職場環境で異なる形で評価されることもあります。
実務を通じて自分の能力や特性を再確認できるだけでなく、他の社員やインターン仲間との比較からより自分の強みや弱点が鮮明に浮かび上がることもあるのです。
結果として、自己分析がより具体的かつ正確になり、将来の職業選択やキャリア形成に役立つ自己理解を深めることが可能になります。
企業の雰囲気を知れる
インターンシップを通じて、企業の雰囲気や社風を直接知ることができる点も大きなメリットといえます。
ネット上やパンフレットからだけでは知り得ない、実際の職場環境や社員の働き方、会社の空気感を肌で感じることができます。
これは企業のカルチャーが自分に合っているかどうかを判断するために、非常に重要なポイントです。
例えば、オープンでフラットなコミュニケーションを重視する会社なのか、あるいは階層的な組織文化が根付いているのかなど、実際に現場を体験することで初めて分かることが多いです。
また、インターン中に社員との会話や日々の業務を観察することで、会社のルールや働き方、価値観がどのように業務に反映されているかを理解できます。
これにより、自分がその企業で働くことをイメージしやすくなり、ミスマッチを防ぐための有効な手がかりとなるでしょう。
業界理解・企業理解ができる
インターンシップは、業界や企業についての理解を深める貴重な機会です。
実際にその業界で働くことで、外部からは見えない内情や業界特有の課題、企業独自の戦略などが明確になります。
例えば、同じ業界内でも各企業がどのようなポジションを取っているのか、競馬他社とどう差別化しているのかなどを現場で体験できるため、業界全体の流れを把握する助けとなります。
さらに、企業内部での業務フローや組織の強みを知ることができるため、より具体的な企業理解が進むことでしょう。
このような実地での経験は、後の選考や面接で志望動機を具体的に説明する際にも役立ちます。
業界や企業についての深い理解を基に、自分のキャリアプランをより現実的に描けるようになるでしょう。
その仕事の辛さがわかる
インターンシップに参加することで、実際の仕事の厳しさや大変さをリアルに体感できることは非常に有益です。
企業には繁忙期や締め切り、決算期など忙しくなるタイミングがあります。
こうした時期にインターンとして関わることができれば、大変ではありますが、普段は見えにくい業務のプレッシャーや社員の働き方の現実を理解することができます。
日常的な業務の中で、納期に追われる忙しさやクライアント対応のプレッシャーなど、現場でしか感じられない経験を積むことで、自己のストレス耐性や対応力を測る機会にもなります。
また、業務が厳しい中で、社員がどのようにして問題を乗り越えているかを観察し、その過程での学びを得ることができるでしょう。
このような経験は、単なる職業選択の要素ではなく、自分が本当にその仕事に適しているかを考えるきっかけにもなります。
ビジネスに必要なスキルを知ることができる
インターンシップを通じて、実際のビジネスの現場で必要とされる多様なスキルを身につけることができます。
単なる技術的なスキルだけでなく、ビジネスマナーやコミュニケーションスキル、時間管理能力、プロジェクトマネジメントの基礎など、幅広いスキルが求められます。
例えば、メールの書き方や報告・連絡・相談（ホウレンソウ）の実践、クライアントとの打ち合わせの進め方など、学生生活では学びきれない具体的なビジネスマナーを身につけるチャンスです。
また、複数の業務を効率よくこなすためのスケジュール管理や、タスクの優先順位をつけて進める力も必要となり、これらのスキルは社会に出てから非常に役立つものです。
インターン中に得たこれらのスキルは、就職活動や実際の業務において強力な武器となり、即戦力としてアピールできる要素にもなります。
社会人とのコミュニケーションを取る経験ができる
インターンシップでは、常に社会人と関わりながら仕事を進めるため、自然とコミュニケーションスキルが磨かれます。
インターン生は、短期間ながらも「実際のチームの一員」として働きます。
また、クライアントや取引先と接触する機会があれば、社会人としての適切なマナーや対応力も身につけることができます。
特に、面接のような限られた時間のやり取りとは異なり、長時間にわたって社会人と接することで、仕事上でのコミュニケーションの重要性を深く理解できるでしょう。
さらに、社会人との会話を通じて、業界の動向やキャリアに関する具体的なアドバイスを得ることもでき、将来のキャリア形成に大いに役立つでしょう。
インターンシップは、学生が社会人としてのスキルを身につけるための重要なトレーニングの場とも言えます。
就活の予行演習になる
インターンシップの選考を受けることは、就職活動の予行演習としても非常に効果的です。
企業の選考プロセスや面接の進め方、グループディスカッションの形式などを実際に体験することで、本番の就活に向けた準備を進めることができます。
また、インターンシップでの働きぶりが本選考に直結する場合もあり、早期内定の獲得に繋がることもあります。
さらに、インターン中に自分の適性や強みを再確認できるため、自己PRや志望動機を練り直す良い機会となるでしょう。
企業の中で働くことで、自分が本当にその企業や業界に適しているかを実感し、志望度を高めることができます。
就活を始める前に、インターンシップを通じて企業での実務経験を積むことで、本選考に自信を持って臨むことができるようになります。
人脈が広がる
インターンシップを通じて、様々な人とのつながりを作ることができる点も大きなメリットです。
インターン先の社員だけでなく、同じくインターンに参加している他の学生ともコミュニケーションを取ることで、広いネットワークが形成されます。
特に、社員との交流を通じて、自分の名前や顔を覚えてもらえることは、今後の就職活動において大きなアドバンテージとなります。
企業によっては、インターンシップを通じて好印象をもった学生に対して、早期選考や内定のオファーが届くこともあります。
また、OBやOGとのつながりを持つことで、業界の最新情報や選考の裏話、企業での働き方など、インターネットや書籍からでは得られない貴重な情報を手に入れることができます。
同じインターンに参加した学生同士も、今後の就職活動を支え合う仲間となり、情報共有や励まし合いができるコミュニティを築けます。
これらの人脈は、就職活動の場だけでなく、将来的なキャリア形成や転職活動でも活きてくるため、インターンシップでの人脈形成は非常に重要です。
インターンシップはただの経験にとどまらず、自分の今後のキャリアにおける財産となる人間関係を築く場でもあります。
【インターンシップで学びたいこと】聞かれる理由
続いて、企業がなぜインターンシップで学びたいことについて聞いてくるのか、その理由について紹介します。
大きく分けて、以下の3つの意図が存在します。
それぞれ理解を深めておきましょう。
学生の求めるプログラムを知るため
企業がインターンシップで学びたいことを学生に聞く理由の1つは、学生が求めるプログラムの内容を把握し、それを反映させてインターンシップをより良いものにするためです。
企業は学生がインターンシップを通じてどのようなスキルや経験を得たいと考えているかを知り、より実践的で充実したプログラムを提供し、有益な時間を過ごしてもらうことを目指しています。
インターンシップの目的は企業にとって「優秀な人材の発掘」という側面もありますが、学生に学びの場を提供し、成長を促すことも大切にしている企業が多いです。
企業側も、学生が期待する学びや体験を提供できるように、あらかじめニーズを把握することでプログラム内容を最適化し、より多くの学生にとって価値のあるインターンシップにしようと努めています。
このように、企業はインターンシップで学びたいことを聞くことで、プログラムを学生のニーズに合わせたものに改良しようと考えているのです。
熱意を知るため
インターンシップで学びたいことを質問する理由として、企業は学生の熱意を見極めたいという目的があります。
企業は、インターンシップに参加する学生がどれほど真剣に参加し、何を学びたいと考えているのかを知ることで、熱意の度合いを判断し、より積極的にインターンシップに取り組んでくれる学生を選びたいと考えています。
熱意のある学生は、インターンシップ中の姿勢も良く、学ぶ意欲が高く、企業にとっても貢献度が高いと期待されます。
こうした積極的な姿勢を持つ人は、インターンシップを通じて実際の業務に深く関わり、良い働きを見せられるため、採用したいと感じることでしょう。
熱意のある人は、企業のカルチャーにフィットしやすく、将来的な採用候補として期待されるため、インターンシップで学びたいことを聞き、その意欲を測ろうとしています。
企業とのミスマッチを防ぐため
インターンシップで学びたいことを聞くもう1つの理由は、企業とのミスマッチを防ぐことです。
企業は、インターンシップを通じて学生と企業の相性を確認し、将来的に採用する際のミスマッチを避けることを目的としています。
もし応募者が期待する学びや体験が、企業の提供できるものと大きく異なっている場合、インターンシップが良いものとはならず、お互いに良い結果を得られないことが多いです。
そのため、企業はあらかじめ応募者の学びたいことを把握し、プログラム内容が応募者の期待に応えられるかどうかを確認することを重要視しています。
特に内定辞退や早期退職といった事態を防ぐためにも、インターンシップの段階で双方のミスマッチを解消しておくことが目的とされています。
【インターンシップで学びたいこと】聞かれるタイミング
インターンシップで学びたいことについては、以下の3つのタイミングで聞かれることが多いです。
それぞれ、どのような目的を持って聞かれているのか、どのような回答をすれば良いのかについて詳しく紹介します。
エントリーシート
インターンシップに参加する際、エントリーシートにおいて企業に対して自分が何を学びたいのかを伝えなければならないことが多いです。
ただ漠然とした「成長したい」や「企業について学びたい」などの一般的な表現は避け、具体的な目標とその背景を明確に記載することが求められます。
自分のキャリアにどう役立つのか、業務のどの部分に関心があるのか、そしてその理由や根拠についても詳しく述べることで、企業に対して説得力のあるアピールができます。
エントリーシートは、書類選考の段階で企業が応募者を評価するための重要な情報源であり、その内容が選考結果に直接影響を与えます。
したがって、インターンシップで学びたいことを記載する際には、自己分析をしっかりと行い、自分が得たいスキルや知識を具体的に説明することが重要です。
面接
面接の場でインターンシップで学びたいことについて聞かれることも多いです。
企業は応募者の意欲や具体的な目標を面接で確認しようとしています。
面接官は応募者がインターンシップでどれだけ貢献し、自分自身にとっても意味のある経験を得ようとしているのかを見極めています。
ここで重要なのは、学びたいことをただ述べるのではなく、なぜそれが重要であるのか、その目標に至った背景や理由もセットで説明することです。
例えば、これまでの経験からどのようにそのスキルや知識を求めるようになったのか、具体的なエピソードを交えながら話すと説得力が増します。
また、面接では学びたい内容が企業の業務内容とどうリンクしているかを示すことで、面接官に「この人は真剣に自分のキャリアを考えていて、うちでも活躍してくれそうだ」という印象を与えることができます。
インターン中の自己紹介
インターンシップ中の自己紹介の場でも、何を学びたいかを質問されることは少なくありません。
インターンシップが始まってからの自己紹介は、チームメンバーや社員に対して自分の姿勢やモチベーションを伝える機会です。
その後のコミュニケーションや仕事の進め方にも大きな影響を与えます。
この場面では、インターンで何を学びたいのかを短く要約し、その理由も簡潔に述べることがポイントです。
例えば「営業力を身につけたい」「プロジェクト管理能力を習得したい」といった具体的なスキルや求めている経験を挙げ、その理由として将来のキャリアにどうつながるのかを説明するようにしましょう。
また、インターンのメンバーや社員も、応募者がどのような目標を持っているのかを知ることで、それぞれがサポートしやすくなります。
【インターンシップで学びたいこと】伝える時の構成
続いて、インターンシップで学びたいことについて聞かれた際の回答構成について紹介します。
就活の場面では、どのような質問をされた場合でも「PREP法」、つまり結論から始める構成で説明することが求められます。
結論ファーストは非常に重要な考え方であり、就職後にも活用できるものであるため、ぜひ覚えておいてください。
- 結論（何を学びたいか）
- 理由（なぜそれを学びたいのか）
- エピソード（これまでの経験）
- 企業にどう貢献できるか(キャリアビジョン)
- 結論（意気込み）
結論（何を学びたいか）
まずは、インターンシップで学びたいことを具体的に説明しましょう。
「私がインターンシップを通じて学びたいと考えていることは〇〇です」といった具合で、構成の冒頭にまず結論を述べることが重要です。
大事なのは、一言でインターンシップに参加する目的を言い表すことです。
エントリーシートにおいても、面接においても、最初に結論を述べることで、文章を読んでもらう、または話を聞いてもらう際に、意図がより伝わりやすくなります。
理由（なぜそれを学びたいのか）
続いて、その理由の部分を簡潔かつわかりやすく説明することも心がけましょう。
インターンシップで何について学びたいかをわかりやすく伝えるためには、学びたいと考える理由についてもしっかりと述べる必要があります。
「なぜその学びが必要なのか」を説明することで、インターンシップに対する熱意や志望度が相手に伝わります。
ただし、重要なのは結論とエピソードの部分であるため、理由は簡潔に一言程度で説明することを推奨します。
エピソード（これまでの経験）
これまでの経験を通じて、なぜそのインターンシップに参加したいと思い、その学びたいことに興味を持ったのかについても説明する必要があります。
例えば、アルバイトやサークル活動、学生生活などでどのような経験をしてきたのか、そしてなぜその企業のインターンシップに参加したいのかについて、わかりやすく説明できれば、良い印象を与えることができます。
ここで大切なのは、誰が読んでも、誰が話を聞いても理解できるような構成で話すことです。
自分しか理解できないような前提条件が必要な説明ではなく、初対面の人が聞いても理解できる内容にすることを心がけましょう。
企業にどう貢献できるか（キャリアビジョン）
企業はインターンシップでも入社後でも活躍してくれる人材を採用したいと考えています。
そこで、インターンシップにおいても、企業にどのように貢献できるのかについて説明するようにしましょう。
あまりにも現在の社員よりも活躍するといった趣旨の傲慢な説明は必要ありませんが、どのようなスキルを持ち、それを企業にどう還元できるかを説明することは重要です。
モチベーションの高さをアピールすることができるため、積極的に企業への貢献について説明しましょう。
結論（意気込み）
最後に、もう一度結論を述べて意気込みを話すようにしましょう。
ただし、この部分は文字数や時間に余裕があればで構いません。
なぜなら、すでに最初の部分で結論を述べているため、ここで改めて意気込みを話す必要がない場合もあります。
それでも余裕がある場合は、もう一度述べて、あなたの意志が固いことを説明し、面接官が流し読みしたり話を適当に聞いていた場合でも、モチベーションの高さが伝わるようにすることが大切です。
【インターンシップで学びたいこと】作成時に意識したいポイント
続いて、インターンシップで学びたいことについて聞かれた際の回答を作成する際に意識したいポイントについても紹介します。
以下の5つのポイントを踏まえた上で作成することで、より質の高い回答を用意できるため、ぜひ参考にしてみてください。
プログラムの内容を確認する
インターンシップで学びたいことを回答する際に、まず重要なのは、インターンシップのプログラム内容をしっかりと確認しておくことです。
インターンシップがどのような形式で行われるのか、どの部署での業務に関わるのか、またプログラムを通じて何が提供されるのかを理解しなければなりません。
企業が提供する機会と自分が学びたいことの間にズレがないかを確認しておきましょう。
プログラム内容を把握せずに学びたいことについて語ってしまうと、企業の期待やインターンシップの目的から外れた回答になってしまい、選考時に悪い印象を与える可能性があります。
どのプログラムにも通じることにしない
回答を作成する際に、どの企業やプログラムにも通用するような一般的な内容にしてしまうことも避けましょう。
例えば「成長したい」や「業界について知りたい」といった広い表現は多くの企業に当てはまるものであり、志望する企業に対する特別な熱意が伝わりにくくなってしまいます。
企業は、自社のプログラムにどれだけ興味を持っているか、自社でなければならない理由を求めています。
そのため「この企業のインターンにこそ、参加したい」と感じる具体的な理由を提示することが重要です。
企業の強みや特色、プログラムの特異性に焦点を当てて、なぜその企業を選んだのか、他社ではなくこの企業で学びたいことが何なのかを明確に説明する必要があります。
学びたいことを深掘りする
何を学びたいかを深掘りすることも非常に重要なポイントの1つです。
例えば「営業スキルを学びたい」と答えるだけでなく、なぜそのスキルを学びたいのか、どのような状況でそのスキルを活かしたいのか、またそのスキルをどのように企業の中で発揮できるのかを考える必要があります。
こうした詳細な準備をすることで、面接やエントリーシートの際に、具体的な事例や目標を含めた説得力のある回答ができるようになります。
また、逆質問が来た際にも対応しやすくなり、落ち着いて説明することができるため、面接全体の印象も良くなることでしょう。
深掘りした内容は、自分のキャリアビジョンと結びつけて話すと、面接官にも応募者の成長意欲や真剣さがより明確に伝わります。
なぜそう思ったのかを明確にする
学びたいことをただ単に伝えるのではなく、なぜそれを学びたいのか、その背景や理由を明確にすることも重要です。
例えば「リーダーシップを学びたい」という意図を述べる際には、過去の経験でどのような困難を感じ、そのスキルの必要性を感じたのか、具体的なエピソードを交えると説得力が増します。
さらに、その経験が今後どのように自分のキャリアに役立つかを説明することで、面接官に「この人は明確なビジョンを持っている、優れた就活生だ」と評価されることもあります。
学びたい理由が明確であればあるほど、その学びをインターンシップ中にどう実現するかを具体的に伝えることができ、企業側も受け入れ体制を整えやすくなります。
嘘をつかない
回答を作成する際に最も重要なのは、正直であることです。
インターンシップに参加する目的や学びたいことが自分の中で明確であれば、それをそのまま伝えることが、企業にとっても自分にとっても最善の方法です。
もし興味が薄い部分を無理に装ってアピールすると、面接やインターン中に矛盾が生じるだけでなく、自分自身が疲れてしまうことになりかねません。
例えば、実際にあまり興味がない業務内容を学びたいと伝えてしまうと、選考が進んだ際にその業務に対する深い質問に困ってしまうことがあります。
正直に自分がなぜそのインターンシップに興味を持ったのか、どの部分に魅力を感じるのかを伝えることで、企業側もあなたの適性や意欲を正確に把握し、より良いマッチングが期待できます。
【インターンシップで学びたいこと】人事から高評価を得られる回答例
続いて、人事から高評価を得られる可能性の高いインターンシップで学びたいことについて聞かれた際の回答例について紹介します。
以下の5つのうちいずれかを参考にした上で回答すれば、企業の採用担当者はあなたをインターンシップに迎え入れたいと思うことでしょう。
「業界の動向が知りたい」
業界の動向が知りたいという回答をする際は、単に知識不足を補いたいという意図ではなく、すでに基礎的な業界研究を行った上で、さらに深く理解を進めたいという姿勢を示すことがポイントです。
まず業界の現状や直近の動向について、具体的なデータや事例を挙げて知識のレベルを示し、その上でさらに興味を持っている特定の側面を明らかにすると高評価につながります。
例えば「現在の市場の競争状況や、新しい技術の影響を実際の業務でどう取り入れているのかを知りたい」といった具体的な質問を添えることで、表面的な関心ではなく、業界を真剣に考えていることが伝わるでしょう。
「企画力・営業力を高めたい」
企画力や営業力を高めたいという回答も、インターンシップで具体的なスキルを習得したいという目標を明確に示すことが重要です。
ここでは、応募者自身がこれまでの経験を通じて学んだことをもとに、どのように成長したいか、そしてその成長をどのように企業に還元できるのかを具体的に説明することが求められます。
例えば「大学のサークルでイベントを企画した経験があり、その経験をもとに企業でのプロジェクトにどのように企画力を応用できるか学びたい」といった具体的なエピソードを添えると説得力が増します。
また、営業力を高めたい場合は、目指す営業スタイルや、どのような顧客にアプローチしたいかを具体的に述べることで、自分の成長イメージを面接官に伝えることができます。
「業界において自分の長所がどう活かせるか知りたい」
業界において自分の長所がどう活かせるかを知りたいという回答も、非常に良い印象を与える回答の1つです。
自分の自己理解と業界理解を結びつけて考えていることを示せる有効な方法です。
この回答をより良いものにするためには、まずなぜその業界に興味を持ったのか、さらにその中でもなぜ特定の企業に魅力を感じたのかを明確にする必要があります。
例えば、自分のコミュニケーションスキルがどう業界内で役立つのかを具体的に説明し、それが企業の強みや競合他社との違いにどう関係しているのかを示すことで、高評価につながります。
業界や企業についてしっかりと調べたことを前提に話すことで、説得力が高まるでしょう。
「実際の現場の声を学びたい」
実際の現場の声を学びたいという回答も非常に有効なものです。
現場での具体的な業務やプロセスに興味を持ち、それを通じて実践的な知識を得たいという姿勢を示せます。
この回答をさらに良いものにするためには、現場を知りたいと述べるだけでなく、なぜその企業の現場に特に興味があるのか、どの業務に関心を持っているのかを具体的に述べなければなりません。
企業研究をしっかりと行ったうえで、その企業の強みや特徴に基づいた質問をすることで、面接官に「この人はしっかりと準備をしてきている」と感じてもらえます。
企業側にとっても、現場での理解を深めたいという姿勢は、将来的に実務での適応力が高い人材として評価されるポイントとなります。
「御社の人について理解を深めたい」
御社について理解を深めたいという回答も、企業のカルチャーや社員の働き方に興味があることを強調するアプローチの1つです。
この回答が高評価を得るためには、単に社員の働き方を知りたいという表面的な答えではなく、なぜその企業の社員に特に興味を持ったのか、そしてその理解をどう自分のキャリアに役立てたいのかを具体的に述べることが重要です。
例えば「御社のチームワークの強さや社員同士のコミュニケーションスタイルに興味があり、実際に働く現場でのその文化を体感し、自分のキャリアの参考にしたい」というように具体的な理由を説明すると効果的です。
また、インターンシップ中にどのように社員と関わりたいか、どのようなことを学びたいかを述べることで、面接中に自分の積極性や熱意を伝えることができます。
【インターンシップで学びたいこと】NG回答
一方で、インターンシップで学びたいことについて聞かれた際に、このような回答は避けるべきというNG回答も存在します。
以下の3つに当てはまるような回答は絶対に避けましょう。
「特に学びたいことはありません」
「特に学びたいことはありません」といった回答は、インターンシップに対してやる気がないと判断される最悪の回答です。
企業はインターンシップを通じて、学生を評価し、将来の採用活動に結びつけるために時間とコストをかけてプログラムを実施しています。
インターンシップはボランティア活動ではないため、やる気や意欲が見られない回答は企業側に「この人をインターンシップに参加させても、何もうちにメリットがないな」という印象を与えてしまい、選考において不利になる可能性が高いです。
たとえ具体的に学びたいことがまだ明確に定まっていなくても、自分なりに考え、何かしらの目標を持っていることを伝えなければなりません。
「選考の練習のため」
「選考の練習のため」といった回答も非常に悪い印象を与えます。
選考の練習でインターンシップに参加したいと言ってしまうと、企業にとっては「ただの練習で、うちを踏み台にしようとしている」と受け取られ、さらには「正直にそのようなことを言うなんて失礼だ」と面接官を怒らせてしまう可能性すらあります。
企業はインターンシップを、将来的な採用候補者の発掘や育成の場と考えています。
したがって、練習のために参加したいと伝えてしまうと、関心が薄く、本命企業ではないと見なされ、評価が大きく下がってしまいます。
たとえ選考の練習の意図があったとしても、インターンシップで得られるスキルや経験を具体的に示し、将来のキャリアにどう活かしたいかをしっかりと考えて回答することが重要です。
学びたいことが企業と一致していない
学びたいことが企業の提供するプログラムや目的と全く一致していない場合、企業とのミスマッチが生じ、志望度が低く、リサーチ不足で関心が薄いと見なされてしまう可能性があります。
例えば、技術系のインターンに応募する際に「営業力を学びたい」と答えるのは、ミスマッチであり、応募者が自社の業務や方向性を理解していないと判断されてしまいます。
企業はインターンシップを通じて、自社の業務や文化に適合する人材を見極めたいと考えているため、学びたい内容と企業が提供するプログラムが一致していない場合、応募者に対する評価は著しく低くなるでしょう。
企業との相性を高めるためには、まず自分が学びたいことを明確にし、それが企業のビジョンや業務内容にどう結びついているかをしっかりと理解したうえで回答する必要があります。
【インターンシップで学びたいこと】学びたいことが思いつかない場合
続いて、インターンシップで学びたいことが思いつかない場合の対策について紹介します。
様々な方法がありますが、特に有効でおすすめなものは以下の3つです。
それぞれ参考にしてみてください。
企業研究を行う
学びたいことが思いつかない場合は、まず企業研究を行ってみましょう。
企業研究を通じて、その企業が何を大切にしているのか、どのような業務や事業に力を入れているのかを理解することができます。
企業の公式サイトやIR情報、ニュースリリースなどを調べ、業界内での企業の立ち位置や、企業が進めているプロジェクトについて理解を深めることができます。
このようにして、企業が求めているスキルや価値観を知ることで、自分がその企業で何を学びたいかが見えてくるでしょう。
企業研究を行うことで、自分がその企業でどう貢献できるか、学びたいスキルが明確になり、インターンシップでの目標を立てやすくなります。
企業研究の具体的な方法については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
OBOG訪問をする
学びたいことが思いつかない場合、OBOG訪問を活用して、実際の経験者からリアルな情報を得ることも非常に有効です。
OBOG訪問では、具体的な業務内容や職場の雰囲気、業界の状況など、企業の公式サイトや説明会では得られないリアルな情報を手に入れることができます。
OBOGとの会話を通じて、彼らがどのようなスキルを身につけ、どのように成長してきたかを知ることで、自分がその企業で学びたいことが見えてくることもあります。
また、OBOG訪問で得た情報をもとに、インターンシップの業務内容に関連する質問を用意することで、より具体的な学びの目標を立てやすくなります。
OBOG訪問の具体的な方法やメリットについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
就活エージェントを利用する
インターンシップで学びたいことについての回答を考える際、就活エージェントを利用するのも非常に有効です。
就活エージェントでは、ESの添削や面接対策だけでなく、企業の紹介や非公開求人への案内など、就活全般をサポートしてくれます。
特にインターンシップでの学びたいことに関するアドバイスを受けることも可能ですので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
今回は、インターンシップで学びたいことについて聞かれた際の回答のポイントや、企業がどのような意図でこの質問をしているかなどについて詳しく紹介しました。
インターンシップで学びたいことについて、しっかりと考え、質の高い回答を用意することで、インターンシップ選考を突破する可能性が高まります。
ぜひ、今回紹介した内容を参考にし、目指すインターンシップへの参加を実現してください。
