【例文あり】自己PRで「周りを見る力」は使える?ポイントや構成を徹底解説!

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はじめに

周りを見る力は、いかにも自己PRでアピールできそうな能力ですし、実際、アピールできるものです。

しかし、周りを見る力がある人の特徴や、どのようなアピール方法が適切かについて理解しておかなければ、最高の自己PRを作り上げることはできません。

そこで今回は、周りを見る力をアピールする際のポイントや注意点などについて紹介しつつ、例文も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

「周りを見る力」は自己PRとして使える?

周りを見る力は自己PRに活用できるスキルです。

仕事においては周囲の状況やチームメンバーの動向を正確に把握し、それに応じて適切な行動を取る能力が業務の効率や成果に大きく影響を与えます。

特に、リーダーシップやチームワークが求められる職場では、周りを見る力が発揮される場面が多く、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できます。

プロジェクトの進行状況やメンバーの負担を察知し、サポートを行うことで、チーム全体の士気を高めたり、問題が大きくなる前に対処できたりします。

また、営業やサービス業など、顧客と接する場面では相手のニーズや感情の変化を敏感に察知し、適切な対応を取ることが求められるため、周りを見る力が役立ちます。

「周りを見る力」がある人の特徴

続いて、周りを見る力がある人の特徴について紹介します。

以下の5つの特徴が当てはまっている人は、周りを見る力があると自信を持ってアピールしても良いでしょう。

状況把握が早い

周りを見る力を持つ人は周囲の状況を素早く把握し、何が必要か、次に何をすべきかを的確に判断する能力が高いです。

特に業務が複雑でチーム全体の連携が重要な場面で大いに役立ちます。

状況把握が早い人は周囲の動向やチームメンバーの作業進行状況を素早く察知し、問題が発生する前に対応策を講じることができます。

そのため、トラブルを未然に防ぎ、業務をスムーズに進行させられるでしょう。

また、プロジェクトの進捗状況や各メンバーの負担を的確に把握することで、仕事全体の効率を向上させるための具体的な提案やサポートが可能です。

状況把握力をアピールし、集団の中で活躍できることを示すことを推奨します。

他者の心情を読み取れる

周りを見る力を持つ人は他者の表情や言動、さらには雰囲気からその人の心情や考えを敏感に察知する力があります。

例えば、メンバーが困っている時や、何か問題を抱えている時にいち早く気付き、その場で適切な対応を取ることができる人は周囲との信頼関係を築きやすいです。

ビジネスの場面ではクライアントや上司、同僚のニーズや不安を察知して迅速に行動できることが非常に重要です。

また、相手の感情に配慮しながら行動することで、よりスムーズにコミュニケーションを図ることができます。

これは顧客対応やチームでの協働において、信頼関係を築き、相手からの好感を得るための大きな強みとなるでしょう。

臨機応変な対応ができる

周りを見る力がある人は状況の変化に柔軟に対応することができ、予期せぬ事態が発生しても落ち着いて行動できます。

突然のトラブルや、予定外の業務変更が生じた場合でも、冷静にその状況を把握し、適切な解決策を見つけ出せるのです。

特に、変化の激しい職場環境や、常に多くのタスクが並行して進行する企業ではこの臨機応変な対応能力が重要です。

例えば、取引先からの急な要望変更や、プロジェクトの進行において予期せぬ問題が発生した場合でも、柔軟に対応し、チーム全体をまとめて前進させる役割を果たせます。

コミュニケーションが得意

周りを見る力を持つ人は他者とのコミュニケーション能力が高いです。

相手の立場やニーズを理解し、的確に意見を伝えたり、状況に応じて柔軟に対応したりできます。

特に、ビジネスの場では上司やクライアント、チームメンバーといった異なる立場の人々との間で適切なコミュニケーションを取ることが求められます。

例えば、プロジェクトの進捗状況を報告する際や、問題が発生したときに解決策を提案する際には、特に相手に分かりやすく伝える能力が必要です。

さらに、相手の意見に耳を傾け、共感を示しながら適切に対応することで、信頼関係を築き、円滑に協力を得ることができるようになります。

コミュニケーション能力はチーム全体のパフォーマンス向上や、そして職場での良好な人間関係の構築に欠かせないスキルです。

注意力が高い

周りを見る力を持つ人は細部にまで目を配り、小さな変化や異常をすぐに察知する能力が優れています。

この注意力の高さは業務の効率化やトラブルの未然防止に繋がります。

例えば、日常的な業務の中で、問題が発生しそうな兆候をいち早く見つけたり、作業の進行における些細なミスを防いだりできるため、全体のクオリティ向上に貢献できます。

特に、複雑な業務や緻密な作業が求められる仕事においては周囲の状況を常に観察し、正確に状況を把握する能力が欠かせません。

また、他者の動きや進行状況に気を配ることで、チーム全体の作業をサポートし、スムーズな進行を促進することができます。

こうした注意力の高さは、信頼される社員として職場での評価を高める要因となります。

「周りを見る力」が評価される仕事

続いて、周りを見る力が評価されやすい仕事についても紹介します。

もちろん、どのような仕事においても活用しやすい能力ではありますが、特に以下の4つの仕事は周りを見る力が非常に重要視される仕事です。

営業職

営業職ではクライアントのニーズや感情を瞬時に把握し、それに合わせて柔軟に対応する周りを見る力が非常に重要です。

営業活動では単に商品やサービスを売り込むだけでなく、クライアントとの信頼関係を築き、長期的な取引を維持するためのコミュニケーションが不可欠です。

クライアントがどのような課題を抱えているのか、どのタイミングで提案を行うべきか、どのようなアプローチが良いかを見極めるためには周囲の状況を的確に把握する能力が求められます。

例えば、商談の場でクライアントが何を期待しているのかを表情や言動から読み取り、それに応じた提案を行うことで、相手に好印象を与えることができ、結果的に成約につながります。

また、クライアントの反応に合わせてプレゼンの内容を臨機応変に変更する柔軟さも必要です。

このような周りを見る力を活かすことで、顧客の信頼を得ることができ、業績を上げることができるでしょう。

接客業

接客業では顧客一人ひとりの要望に細かく対応し、満足度を高めることが重要であり、そのためには周りを見る力が欠かせません。

例えば、レストランやホテルのスタッフは来店した顧客がどのようなサービスを期待しているのか、どのようなタイミングでサポートが必要かを常に観察し、適切な対応をする必要があります。

顧客が直接言葉で伝えないニーズを察知することができる接客スタッフは顧客から高く評価されるものです。

例えば、食事の途中で飲み物が減っていることに気づき、顧客が頼む前に追加の飲み物を提案したり、困っている様子の顧客に迅速に声をかけるなど、小さな気配りが顧客満足度を大きく向上させます。

また、顧客がストレスなく快適に過ごせるよう、他のスタッフとの連携も重要です。

これには周囲の状況をしっかりと把握し、必要なサポートをタイミングよく行う周りを見る力が不可欠です。

介護職

介護職では利用者の体調や感情の変化に気付き、適切なケアを提供するために、常に周囲の状況を観察し、細やかな配慮を行う周りを見る力が求められます。

例えば、普段と違う様子を見逃さずに気付き、すぐに適切な処置を行うことで、利用者の体調悪化を防ぐことができるでしょう。

また、利用者一人ひとりに対して最適なケアを提供するためには、他のスタッフとの協力やコミュニケーションも重要です。

介護現場では利用者が自分の体調や不調を上手く伝えられない場合が多いため、介護士は表情や行動の変化から利用者の状態を読み取る必要があります。

チーム全体の状況を常に把握し、他のスタッフが忙しいときにサポートに入ったり、スムーズな業務進行をサポートしたりする力が求められます。

管理職

管理職では部下やチーム全体の状況を把握し、適切な指示を出すために周りを見る力が非常に重要です。

管理職はチームが円滑に業務を遂行できるように、各メンバーの作業状況や困っている点、業務の進捗具合を常に把握し、必要なサポートを提供する責任があります。

例えば、部下が仕事で行き詰まっている場合、その兆候に早く気付いて適切なアドバイスやフォローを行うことで、業務の遅れやトラブルを防ぐことが必要です。

また、チーム全体の士気を高めるためにも、個々のメンバーのモチベーションや感情の変化を察知し、それに応じたフィードバックやコミュニケーションを取ることが求められます。

さらに、プロジェクトが遅れている場合には、チームのリソースを再配分するなど、状況に応じた迅速な判断が必要です。

このように、管理職には業務の効率化や部下の成長を促進するために周囲の状況を正確に観察し、柔軟に対応する力が不可欠です。

自己PRで「周りを見る力」を用いる際の構成

続いて、自己PRで周りを見る力をアピールする際のおすすめの構成についても紹介します。

こちらの構成はどのような能力をアピールする際にも汎用的に活用できるものであるため、もし他の企業を受ける際に別の能力をアピールすることになった際も活用してみてください。

結論

自己PRを始める際は、まず簡潔に周りを見る力があなたの強みであることを明確に伝えることが重要です。

周りを見る力がどのように役立ってきたかを述べ、全体の話の方向性を提示することで、採用担当者に前提を理解してもらえます。

例えば「私の強みは周囲の状況を素早く把握し、必要な行動を的確に取る『周りを見る力』です」と述べ、その強みが過去の経験でどのように活かされたかを示します。

この段階で、自己PRのテーマが周りを見る力に基づいていることを明確にすることで、話の要点が伝わるでしょう。

また、この力が仕事の場面でどのように貢献できるかという期待を持たせることで、後の具体的なエピソードがより響くようになります。

強みを活かした経験

次に、具体的なエピソードを挙げて周りを見る力がどのような状況で発揮されたかを説明します。

エピソードを選ぶ際は、あなたの強みが最も顕著に表れた経験が何か考えましょう。

例えば「部活動や他のメンバーが忙しそうにしているのを察知し、サポートに入ったことで全体の進行がスムーズに進んだ」などが良いです。

また「顧客対応の場面で、相手の感情の変化を読み取って適切な対応を取ったことで、問題を未然に防いだ」なども良いでしょう。

このように、周りを見る力がどのように実際の行動に結びつき、結果としてどう役立ったのかを具体的に述べることで、採用担当者にあなたの行動力や配慮の細やかさを伝えることができます。

また、エピソードは1つに絞り、詳しく話すことを推奨します。

結果・学び

エピソードに続いて、その経験から得られた結果や学びを明確に示すことも重要です。

ここではあなたが周りを見る力を発揮した結果、具体的にどのような成果が出たのかを説明します。

例えば「チーム全体のパフォーマンスが向上した」「顧客からの信頼を獲得できた」といった具体的な成果を挙げると良いでしょう。

そして、その経験を通じて何を学び、どのように成長したかを伝えます。

「この経験を通じて、他者のニーズを先読みする重要性を学び、臨機応変に行動するスキルを身に付けました」など、具体的な成長を示すことがポイントです。

このように、成果や学びを丁寧に説明することで、採用担当者にあなたが成長に対して意識的であることや、今後もその強みを活かしてさらに成長できる人物であることをアピールできます。

入社後の貢献

最後に、周りを見る力をどのように入社後の仕事に活かし、企業に貢献するかを述べます。

この部分ではあなたの強みが入社後の具体的な業務にどのように役立つかを明確にすることが求められます。

例えば、営業職であれば、顧客の要望やニーズを素早く察知し、適切な提案を行うことで、顧客満足度を向上させることができるでしょう。

また、チームで働く場面では他のメンバーの進行状況を把握し、円滑な業務進行をサポートすることで、チーム全体の生産性向上に貢献できると説明できます。

「貴社でのプロジェクトにおいて、周囲の状況を把握し、他のメンバーのサポートを行うことで、チーム全体の成果を引き出すことに貢献できると考えています」などと述べ、しっかりと企業研究を行っていることも伝えましょう。

ベンチャー企業は「優秀だが、企業研究をしていない人」よりも「まだ課題はあるが、自社への熱意がある人」の方を採用する傾向にあります。

自己PRで「周りを見る力」を用いる際のポイント

続いて、自己PRで周りを見る力を用いる際のポイントについても紹介します。

以下の3つのポイントを踏まえた上で作成すれば、さらに質が高く、企業の採用担当者の目に留まる自己PRが出来上がることでしょう。

定量的な表現を心がける

周りを見る力を自己PRで伝えるためには、抽象的な表現に頼らず、できるだけ具体的かつ定量的な事例を交えることが大切です。

例えば「状況を把握してチームに貢献しました」と言うだけでは、その行動がどれほどのインパクトを与えたのかが分かりにくいです。

具体的な成果や数値を示して、説得力を高めましょう。

例えば「プロジェクトで進行遅れが発生しそうなことに気づき、サポートに入った結果、納期に間に合った」や「顧客のニーズに先回りして対応することで、顧客満足度を○%向上させた」などのように、具体的な成果を数字や事実で示すことを推奨します。

これにより、周りを見る力が単なる抽象的な概念ではなく、実際のビジネスシーンでも成果をもたらせるスキルであることを採用担当者に強調することが可能です。

集団で活動した経験を用いる

周りを見る力は集団やチームで活動する際に特に発揮される能力であるため、自己PRではチームでの経験をもとにアピールすると良いです。

集団での役割や具体的な場面を通じて、どのように周りを見る力を発揮し、チーム全体の成果に繋げたかを説明することで、自分がどの程度周囲に気を配れる人物かを説明しやすくなります。

例えば、部活動やプロジェクトチームで周囲の動きを察知して適切な行動を取ることで、チームの目標達成に貢献した経験を語ると良いでしょう。

「チームメンバーが抱えていた問題や進行状況を素早く把握し、必要なサポートを行ったことで、全体の進行が円滑になった」など具体例を挙げると、あなたの周りを見る力がどのように集団の中で活きるのかをわかりやすく伝えられます。

適切な言い換え表現を用いる

状況に応じて適切な言い換え表現を用いることで、アピールに幅と深みを持たせることができます。

例えば、具体的なエピソードや文脈に応じて「気配り」や「洞察力」「状況判断力」などの言い換えを使うと、より細かいニュアンスを伝えることができ、あなたの強みを多角的に表現することが可能です。

周りを見る力を説明する際に「他者のニーズに気付く力」や「迅速な状況判断能力」など、エピソードに応じて最適な表現を選ぶことで、採用担当者に対して一貫性のある、かつ多面的な能力をアピールできます。

例えば、細かな作業が多い企業の場合は「周りを見る力」よりも「洞察力」の方が響きやすいですし、接客業や介護職などの場合は「気配り力」の方が印象が良いでしょう。

「周りを見る力」の言い換え一覧

「周りを見る力」の言い換えには以下のようなものがあります。

もし「周りを見る力」よりもあなたのスキルを表すのにしっくりくる表現があれば、そちらを活用しても良いかもしれません。

近しい意味であるため、本記事で紹介しているコツなどはそのまま活用できます。

状況を的確に把握できる

臨機応変に対応できる

他者を尊重できる

集団の動きを把握できる

周囲との調和を重視する

周囲のニーズに気づける

全体のバランスを考えられる

周囲の雰囲気を察知する

他者の意見を尊重できる

環境の変化にすぐ適応できる

チーム全体を考慮して行動できる

多角的に物事を捉えられる

集団の動きを俯瞰できる

自己PRで「周りを見る力」を用いる際の例文

続いて、自己PRで周りを見る力を用いる際の例文についてエピソード別に紹介します。

それぞれのポイントを踏まえた上で、自分の経験と照らし合わせて、まずは下書きを作ってみてください。

①部活動

私の強みはチームメイト一人ひとりの特性を活かしながら適切な役割分担を配分する能力です。

野球部でキャプテンを務めていた際は、メンバーの得意分野やコンディションを把握し、最適なポジションに割り当てました。

これにより、各自が最大限の力を発揮し、チームとしての結束力も向上させることができました。

この経験から、適切な役割分担がチーム全体の成功に直結することを実感しました。

貴社に入社した際には、この経験を職場でも発揮し、将来はメンバーの強みを活かしながら、組織の目標達成に貢献できるマネージャーとして活躍したいと考えています。

②サークル

私の強みは周囲の意見をしっかりと汲み取りながら、円滑に物事を進行させる能力です。

イベントサークルでは運営を担当し、多様な意見が飛び交う中でメンバー全員が満足できる形でイベントを成功させました。

イベントの企画段階では、複数のメンバーの意見が対立し、喧嘩が発生する寸前になってしまったこともありましたが、一人ひとりの意見を丁寧に聞き取り、寄り添うことで意見をまとめました。

全員が納得する形でイベントを成功させ、大満足の結果となりました。

この調整力を今後の業務でも活かし、貴社のプロジェクトの進行やチーム内の調整を円滑に行い、貴社全体の成功に貢献する所存です。

③アルバイト

私の強みは周囲の状況を的確に把握し、臨機応変に対応できる能力です。

飲食店でアルバイトをしていた際、忙しい時間帯でもお客様の様子や同僚の動きを見ながら、必要なサポートを素早く提供することを大切にしていました。

土日のランチタイムに予想を大幅に超えるお客様が来店して混雑した際も、注文を取りながら他の同僚に気を配り、特に新人のメンバーが困っている際はすぐにサポートに入りました。

想定の30%以上多くの来客がありましたが、スムーズに乗り越え、1つもクレームが発生しませんでした。

この経験から得た状況把握能力と対応力を貴社でも活かし、チームの成果向上に貢献したいと考えています。

④ゼミナール

私の強みはプレゼン中でも相手の反応を見て、臨機応変に内容を調整できる柔軟性です。

ゼミでの研究発表の際、教授や他の学生の反応を見ながら話の内容や進め方を調整することで、より理解しやすい形でプレゼンを行うことができました。

卒業発表の際、プレゼン中に私が話していた内容が理解できない方も多いようだったため、すぐに説明の方法を変え、具体的でわかりやすい例を交えながら説明しました。

これにより、全員が理解し、「最もわかりやすかった」「しっかり準備されていた」など、嬉しいフィードバックをいただきました。

この対応力を活かし、貴社でも状況に応じた柔軟な対応を行い、チームやプロジェクトの成功に貢献し続けたいと考えています。

⑤インターン

私の強みはチームメンバーの意見を的確に把握し、それをプロジェクトの成功に結びつける能力です。

先日まで参加したインターンシップでは、チームプロジェクトを進めるに当たり、他のメンバーが提案するアイデアをしっかりと理解し、最適な方向性を導き出すことができました。

7人のメンバーから大量のアイデアが出されたため、どの方向で進めるべきかが決まらなくなってしまいましたが、それぞれの意見を細かく聞き取り、共通点を見出すことで、最終的に全員が納得する形でプロジェクトを進めることができました。

今後は、この協調性と意見をまとめる能力を活かし、貴社に入社した数年後にはチームリーダーとしてチームの成果を最大化できる人物になりたいと考えています。

⑥ボランティア

私の強みは、周囲の状況をよく観察し、サポートが必要な人に迅速に対応できる能力です。

高校時代から現在まで参加しているボランティアでは、一人ひとりの状況に目を配り、サポートが必要な人にすぐに対応することで、全体の満足度を高めています。

先日のイベントでは、初参加の人がうまく溶け込めない様子だったため、すぐに声をかけ、同じ作業を教えながらこなした結果、彼もすぐに他のメンバーと会話できていました。

一度スムーズに会話できたため、「次回はあなたが居なくてもうまく会話できそうです」と自信を持ってくれました。

この観察力と対応力を今後も活かし、貴社でも顧客やチームメンバーの満足度向上に貢献していきたいと考えています。

自己PRで「周りを見る力」を用いる際の注意点

続いて、自己PRで周りを見る力をアピールする際の注意点についても紹介します。

以下の2点を意識せずに作成してしまうと、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

以下の2点を忘れずに、質の高い自己PRを作成しましょう。

選考時の振る舞いに気を付ける

周りを見る力を自己PRで強調する際には、選考時のあなたの実際の振る舞いがそのアピール内容と一致しているかどうかを意識しなければなりません。

集団面接やグループディスカッションで周りを見る力を発揮して、アピールしましょう。

例えば、グループディスカッションでは他の参加者の発言を注意深く聞き、適切なタイミングで意見を述べることや、他者が発言しやすい雰囲気を作るなど、配慮のある行動を心がけることが大切です。

自己PRで周りを見る力をアピールしているにもかかわらず、自分ばかりが話し続けたり、周囲を無視して自己中心的な行動を取ったりすると、信頼を失ってしまいます。

適切に周囲の状況を把握しながら、バランス良く発言し、他のメンバーのサポートを行うことで、周りを見る力が本当にあると納得してもらえるでしょう。

消極的な姿勢を想像させない

周りを見ることと、消極的で何も話さないことは違います。

「周りを観察するだけで、行動しない人」という印象を与えると、採用担当者に「自発的に動かないのではないか」と懸念を持たれる可能性があります。

周りを見る力を強調する際には観察だけで終わらず、そこから自らがどのように行動したかを具体的に示すことが不可欠です。

例えば「チームメンバーの進行状況を見て、必要なサポートを自分から申し出た」や「顧客の反応を見て、その場で即座に対応を変更した」といった具体的な行動を挙げることで、積極的な姿勢が伝わります。

このように「単に状況を見ているだけ」ではなく「その観察力を基にした行動」が評価されるようにアピールすることが重要です。

自己PRで「周りを見る力」を用いる際のNG例文

続いて、自己PRで周りを見る力をアピールする際のNG例文を紹介します。

以下の3つは、周りを見る力をアピールする人が犯しがちなミスであるため、確認しておいてください。

また、自己PRが完成して提出する前にも、このようなミスがないか再度確認してみてください。

①気配りの定義が不明確

私の強みは周りを見る力であり、気配りをすることでこの能力を最大限に活かすことができます。

私は誰に対しても常に丁寧に接することを心がけており、これにより多くの方々から信頼を獲得することができています。

信頼を獲得することで人間関係がうまくいくだけでなく、アルバイトにおいても多くの顧客を獲得し、売上向上に貢献できました。

貴社に入社した際にも、この気配りを活かして多くの顧客を獲得したいと考えています。

アドバイザーコメント

どうやらこの人は、気配りの定義を「周りに丁寧に接すること」として説明していますが、1回読んだだけではなかなか伝わりません。

また、気配りの定義としてもあまり適切なものとは言えません。

何のアルバイトをしているかもよく分かりませんし「気配りを活かして多くの顧客を獲得する」の部分も具体的な手法がよくわからないため、悪い例文です。

②抽象的で具体性がない

私は周りを見る力に自信があります。

周りを常に見続けることで、トラブルを未然に防ぐことができ、多くのトラブル発生を防いできました。

特に大学時代は、様々な学部のメンバーが集うサークルに所属していたため、意見の対立が発生することもありました。

しかし、トラブルが発生しそうな場面では、すぐに仲裁に入ることで未然に防ぐことができました。

貴社においても、常に周囲に目を配り、円滑な業務進行に貢献したいと考えています。

アドバイザーコメント

具体的なエピソードが全くない上に、今後どのように活かすのかの説明もよくわかりません。

「多くのトラブル発生を防いできました」と言っていますが、何回防いだのか、どのように防いだのかがわからないため、入社後に活用できるスキルかどうかも怪しいです。

もう少し具体的で分かりやすい文章を心がけましょう。

③自己犠牲感が強い

私の強みは周りを見る力です。

ゼミで研究に勤しむ際、論文執筆で他のメンバーが手いっぱいだったため、私は全ての実験を自分1人で行い、寝る間も惜しんでデータを記録し続けました。

これにより発表直前に体調を崩し、発表には参加できませんでしたが、それでも発表はうまくいったようで達成感を得ることができました。

貴社に入社した際にも、周囲をサポートし、円滑な業務遂行に貢献する所存です。

アドバイザーコメント

あまりにも自己犠牲心が強すぎるのが問題です。

確かに努力したことは評価されるでしょうし、悪いことではありません。

しかし、どう考えても1人ではこなせないレベルの業務を、体調を崩してまで取り組んでほしいと思う企業は、ブラック企業以外にありえません。

実際、この人は発表に参加できなかったようで、本末転倒ですし、適切にサポートを求めることも「周りを見る力」に含まれます。

自己PRで「周りを見る力」を用いる際によくある質問

続いて、自己PRで周りを見る力をアピールしたいと考えている就活生の方から、よくいただく質問にも回答します。

以下の2つはこの記事を読んでいる方ならば気になるポイントでしょうから、ぜひ確認してみてください。

大きな成果がない場合でも「周りを見る力」を使って良い?

自己PRでは、必ずしも大きな成果がなければならないわけではありません。

これは「周りを見る力」だけでなく、どのような能力をアピールする際にも共通です。

企業は結果だけでなく、その過程や行動、考え方に注目することが多いため、成果が目立たなくても、どのようにして周囲を観察し、状況に応じて行動したかを丁寧に説明することが重要です。

「チーム全体が円滑に動くようサポートした」「メンバーが困っている場面でサポートに入った」など、小さなエピソードであっても、その中で発揮された周りを見る力を具体的に説明すれば、採用担当者に十分な印象を与えることができます。

特に「他者のニーズを先読みして行動した結果、チーム全体のパフォーマンスが向上した」など、行動の裏にある「思考プロセス」を明確にすることで、企業側はあなたがどのように周囲を観察し、どのように行動に移したかを理解できます。

「就職後も、周囲を見て行動してくれそうだ」と思ってもらえれば十分なのです。

リーダーではなくても「周りを見る力」を用いて良い?

リーダー経験がない場合でも、周りを見る力を用いた自己PRは十分に可能です。

アルバイトやサークル、ゼミなどでは、リーダーではなくともチーム全体の状況を俯瞰的に見てサポートする役割が必要とされます。

また、たとえリーダーシップを発揮したエピソードがなくても、チームメンバーとしてどのように周りを支え、他者のサポートを行ってきたかを具体的に語ることで、十分に評価されます。

例えば「プロジェクト進行中に他のメンバーが困難に直面している様子に気づき、自発的にサポートを申し出た」「下級生が意見を出しやすい環境を作るために、積極的に話を振った」など、エピソードは探せばいくらでもあるはずです。

周りを見る力を活かしてどのように自分がチーム全体の目標達成に貢献したかを示せれば、十分に説得力のある自己PRが出来上がるでしょう。

自己PRの悩みはジョブコミットに相談しよう

ここまで、自己PRにおいて周りを見る力をアピールする際のポイントや注意点、おすすめの構成や例文などを紹介してきましたが、この記事を読んだだけで100%納得できる自己PRを作成できた人は少ないでしょう。

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まとめ

今回は自己PRにおいて周りを見る力をアピールしたいと思っている方向けに、どのような注意点があるか、どのような点を強調すれば良いのかなどについて紹介しました。

周りを見る力はどのような企業を受ける際にもアピールしやすい能力ですし、非常におすすめの題材です。

ぜひ本記事で紹介した内容を踏まえた上で、質の高い自己PRを作成し、第一志望への内定を目指してください。

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