- 企業がガクチカで見ていること
- ゴルフ経験はガクチカで使えるか
- ゴルフ経験でアピールできる強み
- ガクチカ作成のコツ
- 大学でゴルフ経験のある就活生
- これからガクチカを作成する人
- ガクチカをまだ書いたことがない人
- 例文を見てガクチカ作成時に参考にしたい人
目次[目次を全て表示する]
はじめに
ガクチカに書く内容で、競技ごとに有利不利はあまり生じません。
問題はそれをどのように自分の強みや入社後の活躍目標につなげていくかです。
もちろん、ゴルフの経験をガクチカにすることもできます。
ゴルフは個人競技で、チームワークが求められるビジネスに直接つなげるのはやや難しい競技といえるかもしれません。
しかしゴルフで培われる強みが、仕事で活きることも十分考えられます。
しっかりその強みに説得力を持たせられる文章を作りましょう。
【ガクチカでゴルフ経験をアピール】企業がガクチカで見ているポイント
ゴルフでガクチカの文章を作ることに関する説明をする前に、企業がガクチカで見ているポイントについて触れておきます。
企業がガクチカでチェックしている主なポイントは5つです。
応募者の人柄・企業とのマッチ度・モチベーションの源泉・問題解決能力・分かりやすく伝える力をチェックしています。
すべてのポイントを意識するのは大変ですが、これらのポイントでマイナス評価を受けないように文章を作ることを意識して作っていきましょう。
応募者の人柄
企業がガクチカを通してチェックしているのは、応募者の人柄です。
人柄を見て、企業の雰囲気や現在働いている社員たちとの相性を確かめようとしています。
ガクチカからは、応募者が持っている価値観もある程度見えてくるものです。
就職の面接で採用担当者と応募者は初対面か数回顔を合わせた程度になるのが普通ですが、そのなかで長年一緒に働いてくれる人物を選ばなければいけません。
アルバイトとは勝手が違い、ある程度人物像や性格を分かっていなければ決められないでしょう。
ガクチカを書く時は、自分がどのような人間と思ってもらえるかを意識して書くことが大切です。
いきなり初対面の相手に魅力的な人物と思ってもらうのは難しいですが、人柄が良い・企業の雰囲気に合っていると感じてもらえるよう努めましょう。
企業とのマッチ度
企業とのマッチ度も、企業がガクチカでチェックしているポイントです。
採用担当者は、優秀な人材だけでなく長く働いてくれることを期待しています。
採用・教育コストを回収できないうちに退職されたり、内定を辞退されたりしてしまうのはもっとも恐れる事態です。
リスクが高い採用を避けるため、入社後に上手くやっていけそうか、強みを活かして活躍してくれそうかを採用で重視します。
企業が求める人物像とマッチしていることや、意欲が高いことも重要です。
意欲の高さは、なかなかガクチカから見えにくいポイントですが、人物像と企業との相性はガクチカのエピソードからある程度見えてきます。
ガクチカを書く前に、ぜひ企業のホームページで求める人材の特徴などを調べておきましょう。
モチベーションの源泉
企業はガクチカで、応募者のモチベーションの源泉を知ろうとしています。
モチベーションの源泉とは、仕事に対してどのような時に意欲が湧くか、強いやりがいを感じられるかです。
多くの方は、高い報酬だけで仕事をバリバリ頑張れるわけではありません。
やりがいがあり、自分が社会の役に立てる、人から認めてもらえる仕事をしたいと考えています。
しかし、そのやりがいにつながるポイントは人それぞれです。
人に感謝されることを大きな喜びを感じる方もいれば、自分のアイデアが形になることに喜びを感じる方もいます。
その価値観はどのような仕事に向いているか、どのような仕事であれば意欲的に仕事できそうかといったポイントにつながるため、採用側の目線で非常に重要です。
問題解決能力
企業側は、ガクチカを通して問題解決能力もチェックしています。
これは、ガクチカのエピソードを作る際にとても重要なポイントとなります。
ガクチカでは自分にとって良い経験ができたエピソードを書く必要がありますが、そのなかで課題に立ち向かい解決したことを示さなければいけません。
「とにかく楽しくゴルフをしてきました」では、問題解決能力をまったく示せずアピールが弱い文章になってしまいます。
ガクチカは、「何を頑張ってきたか」を知りたいために聞かれる質問ではありません。
取り組んできた競技や競技成績が評価を分けるポイントになることは、まずないと考えてください。
そこから何を学んだか、どのような強みを得たかを知るための取っ掛かりとして質問されていることを意識しましょう。
分かりやすく伝える力
ガクチカでは、分かりやすく伝える力も重要です。
自分が取り組んできた活動を通して、自分を売り込む場といえるでしょう。
一方、仕事でも、自分が売りたい商品やアイデアを売り込むことが求められるシーンは多いです。
とくに営業や企画といった仕事では、自分の考えを分かりやすく伝えられなければ成果を出せません。
分かりやすく伝える力があるかどうかは、ビジネス面でのポテンシャルと大きく関係するとみなされます。
プレゼン力やコミュニケーション能力などをアピールポイントとして自分を売り込みたい場合は、大きなプラス評価を得ることが重要です。
語彙力や文章力を磨き、少しでも伝わりやすい文章を作りましょう。
文章構成を工夫することも大切です。
【ガクチカでゴルフ経験をアピール】ゴルフ経験はガクチカに使える?
ゴルフの経験は、ガクチカで十分に通用します。
真剣にゴルフをやってきた方ほど、ゴルフの難しさを理解しているのではないでしょうか。
ゴルフは純粋な腕力や技術勝負ではなく、精神力や思考力も問われるスポーツです。
仲間と競技を続けるなら、コミュニケーション能力も必要になります。
そこから得られた気付き・学びが、仕事に通じる部分がないか考えてみましょう。
ゴルフでどのような強みをアピールできるかを詳しく解説していくので、ぜひ参考になさってください。
ゴルフをやっていたこと自体はアピールポイントではないため注意
ゴルフをやっていることや、長く続けていること、それ自体はアピールになりません。
たとえ大会で優秀な成績をとったりベストスコアが良かったりしても、就活のアピールにおいては無意味です。
スコアや大会成績は、あくまで自分が取り組んできた努力が実を結んだことを証明するための材料と考えてください。
評価されるのは、成果よりそこに至るまでの過程やそこから得た知見です。
逆にいえば、ゴルフであまり良い成績を残せていなかったり、スコアが目を見張るほどのものでなかったりしても自分を卑下する必要はありません。
世間一般的に見れば「下手の横好き」レベルであっても、ゴルフが自分の強みとつながっていることに説得力を持たせられれば、マイナス評価は受けないでしょう。
【ガクチカでゴルフ経験をアピール】ゴルフ経験でアピールできる強みの例
ゴルフの経験で、どのような要素を自分の強みとしてアピールできるか考えてみましょう。
ゴルフは基本的に個人のスコアを競うものですが、大学で部活・サークルを続けていくとチームワークやコミュニケーション能力も磨かれていきます。
競技自体から得られた強みをアピールしても構いませんが、ゴルフ経験のなかには所属する団体における取り組みも含まれていると考えてください。
部長として部員をまとめたことや、人に指導したことなども、エピソードとして有効です。
コミュニケーション能力
ゴルフはコースを回る場合、1日がかりで長時間プレーしなければいけない競技です。
真剣にスコアを競うスポーツとしてゴルフをプレーすることもできますが、仲間とコースを回るなら長時間、会話やコミュニケーションを取らなければ楽しみを見出しにくいでしょう。
ボールを打つ時間は、プレーのなかでほんのわずかです。
それ以外の時間は、移動しながら仲間と相談したり雑談したり、ほかの人のプレーを静かに見守ったりしなければいけません。
コミュニケーション能力はどのような職場でも求められるスキルなので、ゴルフでコミュニケーション能力が磨かれたと思うならぜひアピールポイントにしましょう。
コミュニケーション能力を上手くアピールしたい方は、ぜひこちらの記事もお読みください。
臨機応変さ
ゴルフの大きな特徴は、コースや天候によってまったく違う打ち方や攻め方をしなければいけないことです。
そのため、ゴルフを通して臨機応変さが磨かれたと感じる方もたくさんいるでしょう。
この点では、仕事もゴルフと似ています。
たとえば同じ営業の仕事をするうえでも、クライアントが変われば説明の仕方を変えなければいけません。
また仕事では、時折「トラブル対応」が求められます。
その際の対応も、案件ごとに何が正解か臨機応変に見極めなければなりません。
環境が変化してもすぐ対応できる力がなければ、なかなか仕事で成果を出すのは難しいでしょう。
ゴルフで臨機応変な対応力を身につけられたと感じる方は、ぜひそのことをアピールしましょう。
継続力
ゴルフにおいても、人によって上達スピードには差があります。
社会人になってからもゴルフを続ける愛好家でも、20年・30年とプレーしていながらシングルが遠い方は決して珍しくありません。
学生時代にゴルフをしてきた方でも、なかなか上達しない・後輩に追い抜かれたといった悔しい経験をしてきた方は多いのではないでしょうか。
しかし、ゴルフは結果が出ない時でもすぐへこたれず反復して基礎練習をする継続力が求められます。
ビジネスでも、同じことを続けていけるのは立派なスキルの1つです。
とくに事務や経理などルーティンワークが求められる職種では、継続力が高く評価されることがあります。
ゴルフで継続力が養われたと感じる方は、ぜひそのことをアピールしましょう。
【ガクチカでゴルフ経験をアピール】ガクチカ作成のコツ
次に、ゴルフをテーマにガクチカを作成する際のコツについて解説します。
ここで説明するポイントは、どれもゴルフの経験に限った話ではありません。
企業によって、ガクチカでアピールする強みを変える必要もあるため、ゴルフ以外のエピソードも用意することがあるでしょう。
ただし、その場合でも、基本的なガクチカ作成のコツは同じです。
コツさえマスターしておけば、どのような文章でも伝わりやすく書くことができるようになります。
過程を重視する
ガクチカを作成する際の最大のコツは、いかに「過程」が伝わりやすくするか工夫することです。
企業が求めているのは優れたスコアでなければ、大会での素晴らしい成績でもありません。
むしろゴルフで課題を発見し、それを解決するために取り組んだ過程を求めています。
ゴルフは、いわゆる「悪癖」を直して正しいスイングを身につける競技ともいえるでしょう。
しかし、その悪い癖は簡単に直せるものではありません。
良いスコアを出すため・良いスイングができるようにするために、何をしてきたでしょうか。
その過程を分かりやすく伝えられれば、書類選考を突破できる確率が大きく上がります。
ゴルフで課題を解決してきた取り組みがビジネスに通じる部分があると説明できれば、なおベターです。
自己分析を入念に行う
次のコツは、文章を書き始める前に入念な自己分析を行うことです。
良いガクチカを作成するのに、自分がどのような人間か・どのような長所があるのか理解することは欠かせません。
過去の経験を振り返り、自分の成長を客観的な目で振り返ってみましょう。
ガクチカはもちろん、志望動機や自己PR文を作る際にも自己分析の結果が大いに役立ちます。
自己分析のやり方は、1つではありません。
自分史など自分一人ですぐに試せる方法もあれば、「ジョハリの窓」のようにほかの方と一緒に取り組む方法もあります。
さまざまな方法を組み合わせ、さまざまな角度から自分を知ることが大切です。
自己分析のやり方をさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もお読みください。
企業が求める人物像を把握する
企業によって求める人物像が異なることを理解し、その企業に合ったアピールポイントを重視することもコツです。
同じ業界内の企業なのに、求める人物像がかなり異なっていることは珍しくありません。
チェックポイントの1つは、伝統重視か流行を積極的に取り入れているかです。
伝統重視の企業なら、ゴルフを通して得られた「継続力」「忍耐強さ」などがアピールポイントになるかもしれません。
しかし、流行を取り入れる傾向が強いベンチャー企業の場合、ゴルフをするうえで欠かせない「試行錯誤」「チャレンジ精神」などが高く評価される可能性が高いです。
まずは自分が志望している企業の雰囲気や求める人物像を理解し、その結果と自己分析の結果をすり合わせてみましょう。
構成をしっかりと理解する
就活の文章では「伝わりやすいこと」が重要なので、文章構成をしっかり理解することも大切です。
これは、ガクチカに限ったことではありません。
まずは明確なポイントを提示し、その後で理由や根拠を説明していく方法がおすすめです。
この方法は、PREP法とも呼ばれます。
PREP法を上手く使いこなせるようになれば、論理的思考力・文章力・プレゼン力もアピール可能です。
仕事でもあらゆる場面で、PREP法でのプレゼンや説明は役立ちます。
次では、ガクチカの文章構成について簡単に触れているので、ぜひご覧になってください。
文章構成力をさらにアップさせたい方は、ガクチカの文章構成に絞って詳しく説明している、こちらの記事も参考にすると良いでしょう。
【ガクチカでゴルフ経験をアピール】ガクチカの構成
続いて、ガクチカを書く際の文章構成について解説します。
ガクチカの文章構成を大きく分けると、概要・動機・課題・行動・結果・学び・貢献の7つです。
7つの要素を短い文章でまとめるのは、簡単ではありません。
1文50字の文を7つ書くだけでも350文字で、エントリーシートの指定文字数をほとんど埋めてしまうことも考えられます。
簡潔な文章を作るためには、各ポイントを無駄なく伝える工夫をしなければいけないため、無駄な部分をそぎ落とす作業が必要です。
概要
最初に書くべきポイントは、ガクチカの概要です。
結論・要点といっても良いでしょう。
「私が学生時代にもっとも力を入れてきた活動はゴルフです」と端的に述べてください。
「ゴルフだと思います」といった書き方は良くありません。
まず結論を自信を持って述べ、読み手に文章の全体イメージを伝えましょう。
エントリーシートをひと目見てもらっただけでも、要点が伝わるようにすることが重要です。
しかし、概要で長々と文字数を消費してしまうとその後の「過程」を書くスペースが足りなくなってしまいます。
「ゴルフ」とだけ簡潔に伝えるのが良いですが、部活の運営に関することや出場した大会に関することなどを書き足すためにも、できるだけ短くなるように工夫しましょう。
動機
概要に続く文章は、その概要に説得力を持たせるために書くものです。
採用担当者は就活生のことを何も知らないので、本当にゴルフがガクチカであることを分かりやすく理解してもらわなければいけません。
なぜゴルフを始めたか・続けてきたかを簡単に説明してください。
単に小さいころからゴルフをしてきたから大学でも続けてきた方の場合、「何を目指してきたか」を書くのがおすすめです。
目標を明確に持っていたことを説明できれば、ゴルフに力を入れてきたことに関する説得力が増します。
しかし、ここもまだガクチカの「メインディッシュ」ではありません。
もっともアピールに大事な「過程」の部分にボリュームを持たせられるよう、ここも簡潔な説明にとどめましょう。
課題
次に書くポイントは、ゴルフを続けていく過程でどのような困難にぶつかったかです。
具体的に課題を述べることにより、問題解決能力や思考力を示していきます。
ここでのコツは、課題が「困難なもの」であると思ってもらうことです。
人によっては上達が早く、「1年でシングルに到達した」といった経験をしているかもしれません。
しかし誰でも解決できることを解決した経験は、仕事と結びつかないので就活のアピール材料として不向きです。
ゴルフの上達が早かった方も、どこかで上達の妨げになったポイントがあるのではないでしょうか。
そこを乗り越えるのにどんな工夫をしたか、振り返ってみてください。
この「課題」がなかなか思い浮かばないなら、思い切ってゴルフ以外のことをガクチカにするのがおすすめです。
行動
次の「行動」は、ガクチカでとくにアピールすべきポイントです。
課題を解決するため、実際どのようなアクションを起こしたでしょうか。
人によっては、とにかく反復練習をしてきたことで課題を乗り越えたかもしれません。
しかし、トレーニングの方法を変えたり打ち方を変えたりして、ゴルフの質を上げた経験があるのではないでしょうか。
どのような行動をしてきたか示すと、自然にアピールポイントが変わってしまうことに注意しましょう。
反復練習なら継続力や粘り強さをアピールできますが、トレーニング法を工夫した方なら思考力・アイデア出しの力をアピールできます。
この行動と「強み」に矛盾があると、採用担当者から一貫性がない・自己分析が足りないと思われても仕方ありません。
結果
次に書くのは、取り組みから得られた成果です。
成果を書く際は、それが自慢に感じられないよう注意しましょう。
ガクチカでは、競技成績・スコアがアピールポイントにならないためです。
スコアは取り組みが実を結んだことを数字で示せるため、説得力を持たせる材料としてはぜひ利用することをおすすめします。
しかし、そのことを必要以上にアピールすべきではありません。
「この取り組みによってベストスコアが100から90に伸びました」など、簡潔に事実のみを伝えるようにしてください。
ゴルフの場合どうしてもスコアや成績をアピールしがちですが、実はそれ以外にも「結果」を伝える方法があります。
それは、他者からの評価です。
「部内でコミュニケーションが取りやすくなった」「部内の練習の雰囲気が良くなった」などの評価を得られれば、その褒められた言葉を結果として伝えることができます。
学び
ガクチカでは、競技成績などの「結果」をメインに書くのはおすすめできません。
一方、教訓や学びについてはもっと具体的な説明をしても良いでしょう。
仕事につなげやすい学びであれば、より一層しっかりアピールすべきポイントになります。
ゴルフを通して、何か自分の成長につながる糧を得られたでしょうか。
あるいは、今後の成長につなげられそうな気付きもあったことでしょう。
ゴルフが社会人としての自分の成長につながるとアピールできれば、高いポテンシャルを感じてもらえます。
新卒採用はこれまでの業務経験が評価対象にならないため、どうしても「ポテンシャル」勝負になりがちです。
伸びしろがあること・成長意欲があることは、それだけでも強力な武器になります。
貢献
ガクチカの締めは、企業への貢献に関することにするのがおすすめです。
もちろん、まだ入社していないうちに「絶対に私はこの分野で貢献できる」とは言い切れないでしょう。
しかしこれまでの取り組みや学びから、自分が入社後どのように頑張りたいか意欲を示すことはできます。
最後にこのような文章を添える目的は2つあり、1つは採用担当者に入社後の活躍のイメージを具体的に持ってもらうことです。
採用担当者は、「この人なら企業の利益に貢献してくれそう」と思った方に採用を出します。
もう1つの目的は、今の時点から「その企業に入りたい」と強く思っているとアピールすることです。
「第一志望」と書くより、企業でどのように活躍したいか具体的に述べるほうが志望度の高さを示せます。
【ガクチカでゴルフ経験をアピール】ゴルフ経験を使ったガクチカの例文
次に、ゴルフ経験を使ったガクチカの例文を3例ご紹介します。
注目していただきたいポイントは、結論ファーストの文章構成になっていること・過程に焦点を当てていることです。
また、どの例文も最後に「企業への貢献意欲」をアピールしています。
これらの例文を自分の強みや経験に当てはめてリライトすると、基本的なポイントを満たした文章を書きやすくなるでしょう。
自分で一から書くのも良いですが、文章構成などはある程度お手本をなぞってしまうのがおすすめです。
例文1: コミュニケーション能力
私が学生時代にもっとも力を入れて取り組んできたことはゴルフです。
しかし私はただ競技としてゴルフを楽しむのではなく、ゴルフは社交・コミュニケーションのツールと考えています。
ゴルフは1日コースで一緒に回るプレイヤーと話す機会ができ、接点が少ない方でも深く知れるのが魅力だと思いゴルフにはまりました。
私は大学時代アルバイトでお金を貯め、延べ100人の方とラウンドしています。
年の離れた方とも多くラウンドしてきました。
私がゴルフから得られた最大の学びは、マナーを守りつつ、年上の方ともフランクに話をするコツをつかめたことです。
この経験は、年上の方・目上の方と接する機会が多い貴社のコンサルティング業務でも大いに役立つと考えています。
内定をいただけたら、誰とでも臆せず話せるコミュニケーション能力を活かし貴社の事業に貢献したいです。
例文2: 継続力
私は学生時代、ゴルフに力を入れて取り組んできました。
ゴルフを始めたきっかけは、小柄な自分でも戦略次第で大きな相手にも勝てるスポーツではと考えたためです。
しかし、実際には飛距離の差がスコアに如実に表れる一面もあります。
そこで自分が取り組んだのは、体格に劣る自分が最大限スイングの力をボールに伝えられるよう、反復練習で理想的なスイングを手に入れることです。
365日、休みの日も欠かさず素振りの習慣を続けてきました。
その成果が出て、2年前は240ヤードだった飛距離が今は260ヤードまで伸びています。
私はゴルフを通し、毎日続けることの大切さを実感できました。
社会人になってからもこの継続力を活かし、ルート営業の仕事で堅実にコツコツ仕事に取り組んでいくつもりです。
例文3: 臨機応変さ
私は大学入学後、ゴルフ部に力を入れてきました。
ゴルフで磨かれたと感じるのは、臨機応変さです。
私はパターを苦手としており、起伏があるグリーンをとくに苦手としていました。
そこで私が取り組んできたのは同じ距離・場所からの反復練習ではなく、同じ練習でもとにかく場所を変えてパッティングを行うことです。
上り下り・ラインによる苦手をできるだけなくし、どんなグリーンでも2パットで沈めてやるという目標を持って練習に励んできました。
平均パット数が1年前から0.2改善されたことが、取り組みの大きな成果です。
このように臨機応変に対応する力は、きっと今後の人生でも活きると自信を持てました。
貴社でマーケティングの仕事に取り組む際も、さまざまな環境・時代の変化にすぐ対応することをモットーにしたいと思っています。
【ガクチカでゴルフ経験をアピール】ガクチカの質を上げるために
最後に、ガクチカの質を上げるための3つのポイントについて解説します。
ガクチカは文章を書いたらすぐ提出して終わりではありません。
文章を提出する前に読み直し、おかしいところがないか・より良い文章を書けないかチェックすることが大切です。
自分一人では限界があるので、できるだけほかの人に文章を読んでもらいましょう。
とくに、まだあまりエントリーシートを書いていない、経験が浅いうちはなおさらです。
何社か書類選考を通過すれば自信がつくので、まずは安定して選考を通過しやすくなるよう文章力を上げていきましょう。
周りの人に聞いてみる
ガクチカの質を上げるための基本的な方法は、友達や家族など第三者の視点から自分の強みや魅力を探ることです。
自分が考えている強みとほかの方から見た強みが、実はまったく違っていることは珍しくありません。
ほかの方から見た強みのほうが、的確に自分を表現できていることもよくあります。
友達や家族から得られたフィードバックをもとに再度自己分析を行うと、結果が変わってくることも考えられます。
ガクチカのエピソードを得るのに新しい視点を得たい場合、ぜひほかの人から意見を聞いてみましょう。
自分の長所ではなく短所や課題を知りたい場合、友達ではなく忖度なしで意見を述べてくれる先輩や教授・アルバイト先の上司などに話を聞いてみるのもおすすめです。
大学のキャリアセンターに行く
文章構成をチェックしてもらったり、読みにくい点がないかチェックしてもらいたかったりする場合、友達や家族より添削に慣れている方に文章を読んでもらうのが適切です。
頼りやすい相手としては、大学のキャリアセンターのスタッフが考えられます。
キャリアセンターでは、エントリーシートや履歴書の書き方を教えてもらえて、企業に提出してもらう前に添削もしてもらえるでしょう。
スタッフは多くの学生の文章を読んできた経験があり、どのような文章が企業に刺さりやすいかも理解しています。
文章力に自信がない方や、不自然な点がないかをしっかり見てもらいたい方は、一度大学のキャリアセンターに足を運んでみましょう。
思わぬ形で、説明会などの情報を得られる可能性もあります。
就活エージェントに相談する
おすすめの方法は、就活エージェントに相談することです。
本当にこの文章で問題ないか不安な方や、ガクチカ以外でもいろいろな就活の不安を相談したい方は、就活エージェントの活用をおすすめします。
就活エージェントとは、就活全般のアドバイスやサポートをしてくれるWebサービスのことです。
リクナビ・マイナビといった就活サイトとは異なり、担当者が就活生の不安や悩みに寄り添ったサービスを提供します。
ガクチカなどの、文章添削・模擬面接などを依頼しても構いません。
自分に合った企業の紹介・キャリアプランの相談なども可能です。
就活エージェントのサービスは複数ありますが、とくにジョブコミットをおすすめします。
ジョブコミットのサービス内容をさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらのサイトをご確認ください。
まとめ
ゴルフをガクチカとして書くことは問題ありませんが、競技成績やスコアだけに焦点が当たらないように注意しましょう。
それ以外のポイントをアピールするのが難しいと感じるなら、アルバイトなどをガクチカにすることも検討しましょう。
大事なのはガクチカそのものの中身ではなく、課題を解決するために行動してきたことやそこから得られた学びです。
採用担当者に自分の人柄や強みが伝わるよう、説得力が高いエピソードを用意できるものをガクチカに設定してください。