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- リース業界の特徴
- リース業界の仕事内容
- リース業界に向いている人
- リース業界に興味のある人
- リース業界の業界研究がしたい人
- リース業界をより詳しく知りたい人
はじめに
近年注目されているリース業界ですが、どのような業界なのか興味を持っているものの、業界研究がなかなか進められていない人も多いはずです。
そこで今回はリース業界の概要や近年のトレンド、大手企業7社などについて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
リース業界とは
まずはリース業界はどのようなものなのか、概要を理解しておきましょう。
リース業界には総合リースと専門リースが存在し、まずはその両者の違いについて詳しく紹介します。
その後、ビジネスモデルや市場規模などについても紹介するため、参考にしてください。
・総合リース
・専門リース
・ビジネスモデル
・市場規模
・リースとレンタルの違いは何?
総合リース
総合リースは幅広い業界や業種に対応したサービスを提供することを主軸としています。
製造業や小売業、医療業界など、あらゆる業界の顧客が対象です。
製造業では大型機械や設備、小売業では店舗の什器やPOSシステム、医療業界では高額な医療機器のリースが一般的です。
これらの物品を購入する場合には多額の初期投資が必要となりますが、総合リースを利用することで資金負担を軽減できます。
総合リースのもう1つの特徴は契約が長期間にわたることです。
一般的にリース契約は3年以上の長期契約が多く、顧客はリース期間中に対象機器を使用し続けることができます。
契約満了後は物品を返却するか、買い取るかを選択する場合がほとんどです。
これにより、企業は機器の陳腐化を避けながら、必要に応じて最新の設備を導入し続けることができるのです。
- オリックス
- 三菱HCキャピタル
- 三井住友ファイナンス&リース
専門リース
専門リースは特定の業界や用途に特化したリースサービスを提供する点が特徴です。
代表的な例であるオートリースは自動車や商用車を必要とする企業に向けたサービスであり、車両のリースから保険、メンテナンスに至るまで包括的な支援を行います。
特に配送業や営業職を多く抱える企業ではオートリースが重要なコスト管理手法となっています。
他にも、医療機器リースや建設機械リースなど、特定の分野に特化したサービスも多いです。
医療機器リースではMRIやCTスキャンといった高額機器が対象となり、最新技術を取り入れることで医療現場の効率を向上させます。
一方、建設機械リースではショベルカーやクレーンといった大型機械が対象であり、プロジェクトごとに必要な機器を柔軟に調達できる点が魅力です。
- オリックス自動車
- 住友三井オートリース
- リコーリース
ビジネスモデル
リース業界のビジネスモデルは顧客が必要とする設備や機器をリース業者が購入し、それを一定期間貸し出す仕組みに基づいています。
顧客は契約期間中に月額費用を支払い、リース業者はその収益を基に設備費用や運営コストを賄います。
このモデルは企業が大規模な設備投資を行わずに必要な機器を利用できる点がメリットです。
リース契約には様々な形態があります。
ファイナンスリースでは契約期間中にリース業者が設備の所有権を保持し、顧客はその設備を独占的に利用する一方、オペレーティングリースではリース期間終了後も設備の所有権がリース業者に残り、短期間での利用が可能な柔軟性が特徴です。
これにより、顧客は自社の財務状況や用途に応じて適切なリース形態を選べます。
市場規模
リース業界は安定した成長を遂げており、その市場規模は拡大を続けています。
2023年度のリース取扱高は約4兆6,299億円に達し、前年度より7.4%増加しました。
この成長はDX推進や業務効率化の需要が高まっている背景を反映していると考えられています。
特に建設業界や医療業界における設備投資の増加が市場規模を押し上げる大きな要因です。
また、リース業界全体の国内市場規模は約9兆7,419億円と推計されており、今後もこの傾向が続くと見込まれています。
市場成長の背景にはリース契約の柔軟性が挙げられます。
設備投資に多額の初期費用をかける必要がないため、資金繰りの効率化を図りたい企業にとってリースは魅力的な選択肢となっているのです。
リースとレンタルの違いは何?
リースとレンタルはどちらも物品を貸し出す契約ですが、目的や契約期間、利用形態において明確な違いがあります。
リースは通常、長期契約が基本となっており、契約期間中の途中解約が原則として認められていません。
主に企業が業務用設備や大型機械を長期的に使用する際に適しています。
一方でレンタルは短期間の利用を目的としており、利用者がすぐに返却可能な柔軟な契約形態が特徴です。
また、コスト面においても違いがあります。
リースでは契約期間中の総コストが事前に明確にされるため、長期的な資金計画が立てやすい一方、レンタルは短期利用の利便性を重視するため、1回あたりのコストが高めに設定されることが多いです。
リース業界の種類
続いて、リース業界の種類について紹介します。
ファイナンスリースとオペレーティングリースが代表的であるため、それぞれどのような違いがあるのか比較しながら確認してみてください。
・ファイナンスリース
・オペレーティングリース
ファイナンスリース
ファイナンスリースは企業が必要な設備や物品をリース会社が購入し、それを長期間にわたって貸し出す形態を指します。
この契約ではリース期間中に物品の全コストを回収する仕組みとなっており、企業は利用する物品を所有することなく使用できます。
主に、高額で耐用年数が長い設備や機器を対象としており、企業が大規模な資金を必要とせずに事業を進める手助けとなるリースです。
初期投資が不要であるため、特に資金繰りに課題を抱える中小企業にとっては経済的なメリットが大きいです。
また、さらに、リース料が定額であるため、長期的な支出計画が立てやすい点も利点の1つと言えます。
オペレーティングリース
オペレーティングリースはリース会社が設備や物品を保有したまま、利用者に短期間で貸し出す契約形態です。
この形式ではリース料が物品の使用期間や使用頻度に基づいて設定されるため、ファイナンスリースと比べて契約期間が短く、柔軟性が高いのが特徴です。
主に航空機や大型機械などの高額な設備が対象となり、これらを必要に応じて効率的に利用したい企業に適しています。
オペレーティングリースの特徴として、物品の所有権がリース会社に留まる点が挙げられます。
このため、保守やメンテナンスをリース会社が行う場合が多く、利用者の負担を軽減する仕組みとなっています。
リース業界の大手企業7選
続いて、リース業界の大手企業を7社紹介します。
それぞれの企業がどのような取り組みをしているのか、どのような点で強みを持っているのかなどについて確認してみてください。
もしこれらの企業を目指すわけではないとしても、大手企業について理解を深めておくことはリース業界で働くにあたって重要な考え方などを学ぶ良い機会です。
・オリックス
・三菱HCキャピタル
・三井住友ファイナンス&リース
・東京センチュリー
・芙蓉総合リース
・みずほリース
・JA三井リース
オリックス
オリックスは1964年に設立された日本を代表する総合リース会社であり、リース業界のリーディングカンパニーとして幅広い事業を展開しています。
また、リース事業のみならず、金融、不動産、環境エネルギー、さらにはプロ野球球団の運営など、多岐にわたる分野で事業を展開しています。
特に資産運用や投資活動に高い実力を誇っており、インフラ投資やバリューアップ型投資に強みを持っています。
また、海外展開にも積極的で、アジアを中心にグローバルなネットワークを構築しているのが特徴です。
多角的な事業展開と柔軟な経営戦略により、安定した収益基盤を確立しています。
三菱HCキャピタル
三菱HCキャピタルは2021年4月に三菱UFJリースと日立キャピタルの統合によって設立されました。
三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として強固な基盤を保有しています。
リース業界における新たなリーディングカンパニーとして国内外で多様な金融サービスを提供しています。
特に、航空機や船舶、医療機器、産業機械などの大型資産のリースに強みを持ち、グローバルなネットワークを活かしたサービス展開を行っています。
また、再生可能エネルギーや環境関連事業への投資にも積極的で、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しているのも特徴です。
三井住友ファイナンス&リース
三井住友ファイナンス&リースは三井住友フィナンシャルグループと住友商事の戦略的共同事業として設立されました。
国内外で幅広いリースおよび金融サービスを提供しており、特に法人向けの設備投資支援に強みを持っています。
また、顧客のニーズに合わせた柔軟なファイナンスソリューションを提供し、高い顧客満足度を実現しています。
さらに、環境・社会課題への対応として、再生可能エネルギー分野への投資や、環境負荷の低減に寄与する設備のリースにも積極的に取り組んでいるのも特徴です。
これらの取り組みにより、持続可能な社会の実現に貢献しています。
東京センチュリー
東京センチュリーはセンチュリー・リーシング・システムと東京リースが合併して誕生しました。
リース業界における総合力を活かし、多様な金融サービスを提供しています。
特に、ICT機器や医療機器、産業機械などのリースに強みを持ち、顧客の多様なニーズに応えるソリューションを提供しています。
また、海外展開にも積極的で、アジアを中心にグローバルなネットワークを構築している点も特徴です。
環境・エネルギー分野への投資やDXを活用した新たなサービス開発にも注力しており、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。
芙蓉総合リース
芙蓉総合リースは1969年に設立された総合リース会社です。
リース事業を中心にファイナンス、投資、不動産、環境エネルギー、医療・福祉など、多岐にわたる分野で事業を展開しています。
特に、医療・福祉分野では医療機器リースや介護福祉施設向けのリースサービスを提供しており、地域社会のニーズに応える取り組みを行っています。
また、環境分野においては再生可能エネルギー事業への投資や、エネルギー効率化に貢献するソリューションを提供しています。
リース事業の枠にとどまらず、金融サービスや投資事業の多角化を進め、経済の変化に対応した柔軟な経営を展開しているのが特徴です。
みずほリース
みずほリースはみずほフィナンシャルグループの一員として設立された総合リース会社です。
また、リース事業を中心にファイナンス、不動産、環境エネルギー、医療機器など、幅広い分野で事業を展開しています。
特に、再生可能エネルギー分野においては太陽光発電や風力発電プロジェクトへの参画を進めており、持続可能な社会の実現に貢献しています。
また、不動産分野でオフィスビルや商業施設などのリース事業を展開し、企業の設備投資ニーズに応えているのも特徴です。
さらに、医療機器リースに注力することで、医療機関の設備導入を支援し、地域医療の発展に寄与しています。
JA三井リース
JA三井リースは三井グループとJAグループの共同出資により設立されたリース会社で、農業や地域経済に密着した独自のビジネスモデルを展開しています。
また、農業機械や施設、車両などのリース事業を中心に、農業経営の効率化を支援しています。
特に、農業分野での長年の実績を持つJAグループのネットワークと、三井グループの金融ノウハウを融合させたサービスが特徴です。
また、地域社会の発展にも貢献するため、地元企業や自治体との連携を深め、地域密着型の事業を展開しています。
さらに、JA三井リースは環境への配慮も重視しており、再生可能エネルギー事業への投資や、環境保全に寄与する取り組みを進めています。
同社のこうした独自性と社会貢献活動により、リース業界において特異なポジションを確立しています。
リース業界の現状・課題
続いて、リース業界の現状や課題について紹介します。
業界についての理解を深めておくことで、自己PRや志望動機などでより質の高い回答ができるようになるだけでなく、面接で業界知識について尋ねられた際にスムーズに答えられるようになります。
今後働くにあたっても重要な知識であるため、確認しておいてください。
・リース会計基準の変更による需要低下
・M&Aの推進
・グローバル市場への展開
リース会計基準の変更による需要低下
リース業界では国際会計基準(IFRS)16の導入が大きな課題となっています。
この基準の適用により、従来はオフバランス取引として扱われていたリース契約が企業のバランスシートに計上されるようになりました。
これにより、財務上のリスクが顕在化し、リースを利用する際のハードルが上がっています。
特に長期的なリース契約は企業の負債として認識されるため、財務比率の悪化を懸念する企業がリースを避ける傾向が強まっています。
この結果、リース契約の需要が低下し、リース業界全体に影響を与えているのです。
この変化に対応するため、新たな付加価値を提案する必要性が高まっています。
設備導入後の運用サポートやメンテナンスを含む包括的なサービスの提供や環境に配慮したグリーンリースやサステナブルファイナンスを導入する動きが進んでおり、企業のESG戦略をサポートする形で新たな需要を開拓しています。
M&Aの推進
リース業界では企業間の競争が激化する中で、M&Aが積極的に進められています。
この動きは競争力の強化や新規事業への進出を目指す戦略の一環として重要な役割を果たしています。
特に、多角化を進めるために異業種との提携や買収が増加しており、リース会社は金融サービスに加え、不動産やIT関連事業などへの展開を加速させています。
大手リース企業はベンチャー企業やスタートアップへの投資を通じて最新技術を取り入れたサービスを提供し、差別化を図っています。
このようなM&A活動は既存事業の収益基盤を安定させるだけでなく、新たな収益源の確保にもつながるものです。
ただし、M&Aには統合後のコストや文化の違いによる課題も存在し、リース業界全体で統合の成功率を高めるための取り組みが求められています。
グローバル市場への展開
国内市場の成熟化が進む中で、リース業界は海外市場への進出を加速させています。
特に成長が見込まれるアジア市場や北米市場ではリース企業間の競争が激化しており、それぞれの地域に特化した戦略が求められています。
アジアではインフラ整備が進む新興国を対象に、建設機械や輸送機器のリース需要が増加しており、リース企業にとって大きなチャンスがあるのです。
一方で、北米市場では再生可能エネルギーやIT分野のリースが注目を集めており、これらの分野に特化したサービスが成功の鍵となっています。
しかし、グローバル市場での展開には各国の法規制や税制への対応が不可欠であり、文化的な違いを理解した上でのサービス提供が求められます。
リース業界の今後の動向
リース業界の今後の動向についても紹介します。
以下の項目をしっかりと理解しておけば、自分が今後働くことになるかもしれないリース業界がどのように進んでいくのかについて考えることができます。
つまり、キャリアプランの設計にも役立つ要素であるため、確認しておいてください。
・環境事業への注力
・モビリティ分野への注力
・競争の激化
環境事業への注力
リース業界では環境への意識が高まる中で環境事業への取り組みが加速しています。
再生可能エネルギーや脱炭素社会の実現に向けた取り組みが世界的に広がる中で、リース会社もグリーンリースと呼ばれる新たな形態を提案しているのです。
これは環境に優しい設備や機器を対象としたリースサービスであり、企業が持続可能な社会を目指すための重要な手段で、太陽光発電システムや電気自動車(以下「EV」)充電インフラのリースなどが含まれます。
また、SDGsの達成に向けた企業の取り組みを支援する形で、リースが活用されています。
このような動きは企業のイメージ向上や市場競争力の強化にもつながっており、環境事業におけるリース業界の存在感が高まっています。
モビリティ分野への注力
自動車業界が100年に一度の変革期を迎える中で、この動きはリース業界にも大きな影響を与えています。
EVの普及や自動運転技術の進展が進む中で、リース会社は新しいモビリティサービスの提供に注力しています。
従来の自動車リースに加えて、カーシェアリングやサブスクリプションモデルを採用したサービスが増加しているのです。
また、自動車リースにおいてはEVやハイブリッド車への需要が高まっており、環境に優しい車両を提供することが企業や個人の間で重要視されています。
このような変化に対応するために、リース会社はテクノロジーパートナーとの連携を強化し、最新技術を取り入れたサービスの提供を目指しています。
競争の激化
リース業界における競争は従来の業界プレーヤーに加え、フィンテック企業やテクノロジー企業の参入により一層激化することが予想されています。
これらの新しい競合はAIやビッグデータを活用した革新的なサービスを提供することで、従来のリースモデルに挑戦しています。
特に中小企業向けの短期リースやオンラインでの契約手続きが簡便なサービスが注目されています。
また、競争が激化する中で、リース会社が差別化を図るために顧客体験を重視したサービスを展開しているのも見逃せません。
契約後のアフターサポートや迅速なトラブル対応など、顧客満足度を高める取り組みが行われています。
このように、リース業界は競争の波にさらされながらも、技術革新やサービスの多様化を通じて新たな成長の可能性を模索しているのです。
リース業界の職種・仕事内容
続いて、リース業界の職種・仕事内容について紹介します。
リース業界における主な職種は以下の3つであるため、それぞれどのような業務を行っているか、どの役割を担いたいかなど考えながら読んでみてください。
・営業職
・審査・法務職
・資産管理職
営業職
リース業界の営業職は主に企業を対象としたBtoBの提案営業が中心です。
営業職の役割は「商品やサービスを売りつけて終わり」ではなく、顧客が抱える課題を深く理解し、最適な解決策を提案することです。
「製造業の企業が新しい機械を導入したいが、初期投資が高額である」などの場合、そのニーズに応じたリースプランを提案し、資金負担を軽減させる方法を提示します。
また、顧客との関係構築も重要であり、長期的な信頼関係を築くことが求められます。
これにより、リース契約の更新や追加の取引につながる可能性が高まるからです。
審査・法務職
審査・法務職はリース契約の基盤となる重要な業務を担っています。
顧客の信用力や支払い能力を慎重に評価し、リスクを最小限に抑える役割を果たします。
顧客の財務諸表や業界動向、将来的な事業見通しなどを詳細に分析することが大切です。
また、法務的な視点から契約書の内容を精査し、トラブルや不履行が発生しないよう適切な契約条件を設定するのも仕事と言えます。
審査・法務職では正確さと迅速さの両方が求められるため、高い分析能力と注意力が必要です。
さらに、リース契約は国や地域ごとに異なる法規制の影響を受けるため、最新の法令に精通し、それに基づいた業務遂行が求められます。
顧客との直接的な接点は少ないものの、営業職や資産管理職との連携を通じてリースビジネス全体を支える重要な役割を担っている職種です。
資産管理職
資産管理職はリース会社が貸し出している設備や機器の管理を担当する職種です。
リース物件の在庫状況、保守管理、契約期間中の使用状況のモニタリングが主な仕事です。
大型の建設機械をリースしている場合、その機械が適切に使用され、契約条件に沿った状態で維持されているかを確認します。
また、リース物件が契約終了後にどのように処理されるべきかを計画し、再リースや中古販売の可能性を検討することも重要です。
資産管理職はリース物件の価値を最大限に活用するための戦略を立てる役割を担っています。
そのため、機械や設備に関する専門知識や市場動向の把握が必要です。
この職種はリース会社の資産を効率的に管理し、収益性を高める上で欠かせない役割を果たしています。
リース業界の魅力・やりがい
リース業界の魅力・やりがいについても紹介します。
以下の項目を理解しておけば、就活のモチベーションが高まるだけでなく、志望動機にも組み込める要素が見つかる可能性があります。
リース業界の魅力を理解し、さらに質の高い志望動機を提出するためにも、ぜひ読んでみてください。
・社会に与える影響が大きい
・顧客の成長を深いところまでサポートできる
・様々な経験を積むことができる
社会に与える影響が大きい
リース業界の魅力の1つは社会全体に大きな影響を与える事業を展開している点にあります。
リース業界は再生可能エネルギーの導入促進に積極的であり、太陽光発電設備や風力発電設備のリースを通じて環境負荷の軽減を支援しています。
また、地方創生に向けた取り組みとして、不動産事業を通じた町おこしや地域の経済活性化に寄与している点も注目されています。
さらに、企業のDXの推進においてもリース業界の存在感は大きく、最新のIT機器やソフトウェアのリース提供を通じて企業の業務効率化をサポートしているのも特徴です。
つまり、企業だけでなく社会全体の生産性向上に寄与していると言えます。
顧客の成長を深いところまでサポートできる
リース業界は顧客企業の成長に密接に関わる点でやりがいを感じられる職種です。
リース業界は顧客企業の資金調達の補完役としてだけでなく、長期的な視点で経営課題の解決に寄り添う存在となっています。
リース契約は顧客企業が直接所有するよりも資金繰りを柔軟にする利点があり、新たな事業展開や設備投資を後押しする力となります。
また、設備や機器の導入後も顧客企業と密に連携し、運用状況のフォローアップや必要に応じたアドバイスを提供することも可能です。
このような継続的なサポートにより、顧客企業の成長を深い部分から支える喜びを感じられるのがリース業界の特徴です。
様々な経験を積むことができる
リース業界ではリース事業以外にも幅広い事業分野に携われる点が魅力です。
再生可能エネルギー、不動産、ベンチャー投資といった多岐にわたる分野に参入しており、1つの業界にとどまらない知識やスキルを身につけられる環境があります。
不動産リースを手がけるならば、物件の選定や管理、さらにマーケティング戦略の立案といった業務にも関わる機会があります。
また、再生可能エネルギー事業ではエネルギー関連の専門知識を習得しつつ、環境問題に対する理解を深めることができます。
これらの業務を通じて、リース業務をこなすだけでなく、幅広い視野を持った人材として成長できる点がリース業界の魅力です。
リース業界に向いている人の特徴
続いて、リース業界に向いている人の特徴について紹介します。
以下の項目が全て当てはまる場合は、高い確率でリース業界に向いている人であると言えるでしょう。
反対に、当てはまる項目が少ない場合は他の業界も視野に入れるなどしてみてください。
・コミュニケーション能力の高い人
・論理的思考力がある
・注意深い人
コミュニケーション能力の高い人
リース業界では多様な業界や企業とビジネスを展開するため、優れたコミュニケーション能力が求められます。
この業界の営業職やカスタマーサポート職では顧客との信頼関係を構築し、ニーズを正確に理解し、最適なソリューションを提案する能力が重要です。
製造業の顧客が相手ならば、生産設備に関する専門的なリースを提案し、不動産業界の顧客には建物や設備リースの契約条件を細かく説明する必要があります。
また、顧客企業の異なる部門や役職の人々とやり取りする場面が多く、相手に応じた適切なコミュニケーション方法を使い分ける力が求められます。
論理的思考力がある人
リース業務には契約条件や金利の計算、リース期間におけるコストパフォーマンスの検討、さらには資産管理の方法を検討するなど、複雑な業務が含まれます。
こうした業務を円滑に進めるためには論理的思考力が不可欠です。
顧客が必要とする設備を導入する際に、リースか購入か迷っているならば、相手の立場になって考えながら、費用対効果を明確に示す必要があります。
また、リース契約に伴う会計処理や税務上の影響を分析し、顧客にとって最適な契約内容を提案する場面でも、論理的に状況を整理する能力が求められます。
このような業務を効率的に進めるためには、データを分析し、結論を導き出す能力とともに、それを明確に伝える力が重要です。
注意深い人
リース業界の業務には契約書の作成や管理、会計処理、リース資産の追跡管理など、細かな作業が多く含まれます。
これらの業務を正確に遂行するには注意深さが不可欠です。
契約書では条項の一つひとつが法律上の拘束力を持つため、誤字脱字や条件設定のミスは重大なトラブルにつながる可能性があります。
また、リース資産が多岐にわたる場合、資産の使用状況やメンテナンスの進行状況を正確に追跡し、顧客に適切なサービスを提供する必要があります。
さらに、会計処理ではリース取引に関する記録を正確に行い、財務上のリスクを最小限に抑えることが必要です。
これらの業務を確実に進めるためには細部にまで注意を払い、正確な作業を徹底する姿勢が重要です。
リース業界に行くためにすべきこと
続いて、リース業界の内定を獲得するためにどのような工夫をしなければならないのかについて紹介します。
以下の対策3つを入念に行うことができれば、質の高いESを作成し、面接でも相手を納得させられる受け答えができるようになることでしょう。
ぜひ一つひとつ入念に取り組んでみてください。
・業界・企業研究をする
・インターンシップに参加する
・OB/OG訪問をする
業界・企業研究をする
どのような業界や企業を目指す場合にも重要なことですが、業界・企業研究は徹底的に行ってください。
特にリース業界は多様な業種にリースを提供する総合リース企業から、特定の分野に特化した専門企業まで幅広い選択肢があります。
それぞれの企業が持つ強みや事業戦略、顧客数の違いを把握することで、自分に合った企業を選ぶ基準が明確になるでしょう。
以下の記事では業界研究・企業研究について詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
インターンシップに参加する
インターンシップに参加すれば、実際の業務を体験しながら業界への理解を深めることができます。
インターンシップでは顧客との商談の進め方や契約の流れ、資産管理の重要性など、実務の中でしか学べないスキルや知識を身につけられます。
また、リース業界特有の課題・やりがいについてのリアルな視点も得られるため、自分がリース業界で働く姿をイメージしやすくなるでしょう。
さらに、インターンシップは企業の社風や働く人々の雰囲気を知る良い機会でもあります。
チームでの取り組みやプロジェクトの中で職場のコミュニケーションを通じて、仕事の取り組み方や意思決定のプロセスを直接体験することもできるはずです。
以下の記事ではインターンシップについてさらに詳しく紹介しているため、参考にしてみてください。
OB/OG訪問をする
OB/OG訪問も非常に有益な対策の1つです。
現場で働く先輩から直接話を聞くことで、業界のリアルな姿を知ることができます。
業界内での競争の状況やリース契約における課題、日々の業務の進め方など、企業の公式サイトや説明会では得られない情報を入手できます。
また、OB/OG訪問を通じて具体的なキャリアパスをイメージすることもできるでしょう。
先輩たちがどのような経緯でその企業に入社し、どのようなキャリアを歩んできたのかを知ることで、将来を描くヒントを得ることができます。
以下の記事ではOB/OG訪問についてさらに詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
適職診断ツールを用いよう
ここまでリース業界について詳しく紹介してきましたが、この記事を読んだだけでは、自分がリース業界に向いているか明確に判断できない方も多いでしょう。
そこでおすすめなのは、弊社が提供している適職診断ツールを用いることです。
自己分析や過去分析ではどうしても主観が入り込んでしまいますが、相手がツールであるため、客観的にあなたのことを分析してくれます。
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おわり
今回はリース業界の概要について紹介しつつ、どのような魅力があり、どのような人が向いているのか、内定を得るためにはどのような対策をしなければならないのかなど、様々なポイントを紹介しました。
リース業界は近年注目を集めていますが、競争力が決して低い業界ではありません。
ぜひ本記事で得た情報などを踏まえた上で、質の高いESを作成し、入念に面接対策をして内定を獲得してください。