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- SaaS業界の特徴
- SaaS業界の仕事内容
- SaaS業界に向いている人の特徴
- SaaS業界に興味のある人
- SaaS業界の業界研究がしたい人
- SaaS業界をより詳しく知りたい人
はじめに
SaaS業界に興味を持っているものの、果たして何を行っている業界なのか、どのような特徴があり、どのような企業があるのかなどについての研究が進んでいない方も多いでしょう。
しかし、就活生は忙しいものであるため、業界研究にあまり時間をかけていられません。
そこで今回はSaaS業界を目指す人がスムーズに業界研究をできるよう、SaaS業界の概要について詳しく紹介します。
忙しい方は気になるポイントをかいつまむだけでも構わないため、ぜひ参考にしてください。
・ビジネスモデル
・市場規模
・就活難易度
SaaS業界とは?
まずSaaS業界とは何の業界で、何をしている業界なのか、ビジネスモデルはどのようなもので、市場規模や就職難易度はどのくらいであるのかなどについて紹介します。
SaaS業界に就職を目指す方が最も気になっているポイントの1つでしょうから、ぜひ確認してみてください。
ビジネスモデル
SaaSとは「SoftwareasaService」の略で、クラウドを活用してソフトウェアを提供するビジネスモデルを指します。
このモデルでは従来のようにソフトウェアを購入してインストールする必要がなく、インターネットに接続するだけで利用できるのが特徴です。
主にサブスクリプション形式で提供され、ユーザーは月額や年額で料金を支払いながら必要な機能を利用します。
この仕組みは初期コストが抑えられるだけでなく、アップデートやメンテナンスが自動的に行われるため、利用者にとって利便性が高い点が魅力です。
さらに、企業側にとっても、安定した収益基盤を築けるため、持続可能なビジネス運営が可能になるというメリットがあります。
市場規模
SaaS業界の市場規模は急激な成長を遂げており、今後も拡大が見込まれています。
2019年には約6000億円だった日本国内の市場規模は2024年には約1兆1200億円に達すると予測されています。
この成長の背景には企業のDX推進が挙げられます。
多くの企業が、業務効率化やコスト削減のためにSaaSを導入する動きが活発化しているのです。
特に、新型コロナウイルスの影響でリモートワークが普及したことが市場拡大を後押ししました。
リモート環境で業務を遂行するために必要なコミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールへの需要が急増し、これらの需要に応える形でSaaSサービスが進化してきました。
また、従来のオンプレミス型ソフトウェアからクラウド型ソフトウェアへの移行が進んでいることも、SaaS市場の拡大を支える要因です。
就職難易度
SaaS業界への就職は難易度が高いとされています。
その理由の1つは業界自体の成長性と将来性が高く評価されていることです。
市場の急速な拡大に伴い、多くの企業が人材を必要としていますが、競争も激化しており、特にメガベンチャーや急成長中のスタートアップ企業では人気が集中しています。
こうした企業は成長意欲が高く、即戦力となる人材を求める傾向にあるため、求められるスキルや経験のレベルも高くなっています。
しかしながら、準備をしっかり行えば、業界への道は開かれるものです。
業界研究を深めることや、インターンシップを通じて実務経験を積むことが有効な手段と言えます。
また、自己分析を行い、自身のスキルや強みを業界のニーズにどう結びつけられるかを明確にすることが重要です。
このように、SaaS業界は難易度は高いものの、魅力的なキャリアを築くチャンスに満ちた業界なのです。
SaaS業界の特徴は?
続いて、SaaS業界の特徴について紹介します。
以下の3点はSaaS業界特有の特徴であるため、理解しておけば志望動機や自己PRに組み込める内容が見つかるだけでなく、面接で業界について聞かれた際もスムーズに回答できるようになります。
ぜひそれぞれの特徴を確認しておいてください。
・サブスクリプション型収益モデル
・サポートの手厚さ
・初期コストの低さ
サブスクリプション型収益モデル
SaaS業界の代表的な特徴として、サブスクリプション型の収益モデルが挙げられます。
従来のソフトウェア販売では製品を一度購入したら取引が終了する形が一般的でしたが、SaaSでは利用者が月額や年額で料金を支払い続ける仕組みです。
このモデルでは利用者が契約を継続する限り、安定した収益が企業に入るため、長期的なビジネス基盤を築きやすい点が魅力です。
また、収益の安定性は事業の持続可能性を高め、新規サービス開発や顧客サポート強化などへの投資を促進します。
サポートの手厚さ
SaaS業界では顧客サポートの充実が非常に重要な要素とされています。
サブスクリプション型のビジネスモデルに基づいているため、利用者が契約を継続することが収益の安定に直結します。
そのため、顧客満足度を高めるためのサポート体制が整えられている点が特徴です。
導入時の初期設定やデータ移行から始まり、日々の活用支援やトラブル対応に至るまで、一貫したサポートが提供されることが一般的です。
また、SaaS業界のサポートは問題解決だけでなく、利用者がサービスを最大限に活用できるよう促進する役割も果たします。
オンラインでのトレーニングセッションや利用方法を解説するウェビナー、利用データを基にした活用提案など、多岐にわたるサポートが行われます。
これにより、顧客はサービスの真価を実感しやすくなり、契約更新率の向上につながります。
初期コストの低さ
SaaS業界のもう1つの特徴として、初期コストの低さが挙げられます。
従来のオンプレミス型ソフトウェアは購入費用やサーバー設置、保守管理のための設備投資が必要でした。
しかし、SaaSはクラウド上で動作するため、これらのコストが不要です。
利用者はサブスクリプション形式で月額または年額料金を支払うだけで、すぐにサービスを利用できる点が大きな魅力です。
この初期コストの低さは中小企業やスタートアップ企業にとって特にメリットがあります。
限られた予算でも必要な機能を導入して業務効率化を図ることが可能です。
SaaS業界の注目企業5選
続いて、SaaS業界の注目企業について5つ紹介します。
以下のいずれの企業も目指していない方も多いかもしれませんが、注目を集めている企業や成績を残している企業がどのようなものであるのかについて理解しておけば、SaaS業界における大切な考え方が見えてくるかもしれません。
志望動機や自己PRに組み込める要素が見つかることもあるため、確認しておいてください。
・SanSan株式会社
・株式会社ラクス
・Free株式会社
・株式会社SmartHR
・株式会社マネーフォワード
SanSan株式会社
Sansan株式会社は法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」や、個人向け名刺アプリ「Eight」を提供しています。
これらのサービスは名刺情報のデジタル化と管理を通じて、ビジネスネットワークの構築と活用を支援します。
特に「Sansan」は多くの企業で導入されており、営業活動の効率化や人脈管理の強化に寄与しているサービスです。
さらに、クラウド請求書受領サービスなど、事業領域を拡大し、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
また、福利厚生が充実しており、働きやすい環境が整っているのも特徴です。
株式会社ラクス
株式会社ラクスは「ITの力で中小企業の業務を『楽!』にする」をミッションに掲げ、クラウドサービスを提供しています。
代表的なサービスには経費精算システム「楽楽精算」や、電子帳票発行システム「楽楽明細」などがあります。
企業のバックオフィス業務の効率化を支援し、多くの中小企業で導入されているサービスです。
同社は2022年から2026年の5か年中期経営計画で年平均成長率26%~30%を目指しており、積極的な成長戦略を展開しています。
free株式会社
freee株式会社はクラウド会計ソフト「freee」を提供し、スモールビジネスのバックオフィス業務の効率化に注力しています。
特にフリーランスや中小企業をターゲットとしており、確定申告や経理業務の簡略化を支援しています。
近年の働き方改革により、フリーランスとして働く人々が増加しており、このようなサービス需要も高まっています。
社内はフラットな組織文化が特徴で、若手社員にも裁量権が与えられる環境が整っていることが特徴です。
株式会社SmartHR
株式会社SmartHRは人事労務の業務効率化に特化したクラウドサービス「SmartHR」を提供しています。
このサービスは労務管理やタレントマネジメントの分野で活用されており、労働に関する社会課題の解決を目指しています。
同社のミッションは「労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる。」であり、革新的なサービス展開を続けています。
急速な成長を遂げている企業として、業界内外から注目を集めている企業です。
株式会社マネーフォワード
株式会社マネーフォワードは経理や人事労務の業務効率化を目指したBtoB向けサービスや、家計や資産を管理できるBtoC向けアプリを提供している企業です。
代表的なサービスには個人向けの「マネーフォワードME」や、法人向けの「マネーフォワードクラウド」シリーズがあります。
同社のミッションは「お金を前へ。人生をもっと前へ。」であり、ユーザーの金融生活を豊かにすることを目指しています。
多彩なサービス展開とユーザーフレンドリーな設計で、多くの支持を得ている企業です。
SaaS業界の現状・課題
続いて、SaaS業界の現状や課題について紹介します。
SaaS業界がどのような状況にあり、今後どのような課題を解決しなければならないのかについて理解しておけば、より自己PRなどにどう企業に貢献するのかを明確に説明できるようになるはずです。
・競争の激化
・分野別の多様化
・市場拡大
競争の激化
SaaS業界では近年急激な市場拡大とともに競争が激化しています。
新興企業だけでなく、大手IT企業も参入しており、多種多様なサービスが展開されているからです。
その結果、多種多様な競合他社との差別化が非常に重要な課題となっています。
ただサービスを提供するだけでなく、ユーザーエクスペリエンスの向上や独自の機能の開発などを通じて顧客の満足度を高める努力が求められています。
顧客データの分析をもとに、具体的に改善策を提案する機能を持つCRMサービスは特に多くの企業で注目されている要素の1つです。
一方で、競争が激化するほど価格競争に陥りやすく、利益率の低下という課題も生じています。
特にスタートアップ企業では資金力で大手に劣るため、差別化戦略が生命線と言えるでしょう。
分野別の多様化
SaaS業界の成長に伴い、サービスの分野別対応が顕著になっています。
これまで汎用的なツールが主流だった市場も、現在では特定の業界用途に特化したプロダクトが追従しています。
例えば、ERPやCRM企業向けソリューションは製造業や小売業など業界ごとにカスタマイズされたサービスが求められるようになりました。
また、マーケティングオートメーションやカスタマーサポート専用ツールなど、専門性の高い分野が拡大している点も特徴的です。
これにより、企業が自社のニーズに最適化されたSaaSプロダクトを選べる環境が整ってきました。
しかし、多様化が進む一方で、ユーザーがどのサービスを選ぶべきか迷いやすくなるという課題もあります。
市場拡大
政府や企業がDXを積極的に推進する中で、SaaS市場は急速に拡大しています。
この成長は大企業だけでなく、中小企業にも波及しており、これまでIT投資に慎重だった企業も次々とSaaSを導入するようになっています。
特にリモートワークの普及により、クラウドベースのサービスが一層注目されるようになりました。
プロジェクト管理ツールやオンラインミーティングツールはその利便性から導入が進んでいることは、皆さんもご存知でしょう。
一方で、市場の拡大はサービス提供企業にも新たな課題を呼んでいます。
大規模なユーザーベースに対応するためのサーバー運営、セキュリティ対策が一層重要視されているのです。
また、地域や業種ごとのニーズに合わせたローカライズが求められるようになっています。
このように、SaaS業界は今後も市場拡大を続けると予測されていますが、同時に競争力の維持と品質向上が不可欠なのです。
SaaS業界の今後の動向
続いて、SaaS業界の今後の動向についても確認してみましょう。
今後SaaS業界がどのようになっていくのかについてある程度予測を立てることができれば、面接において業界などについて尋ねられた際にクリティカルな回答を提供でき、より良い印象を与えられる可能性が高まります。
ぜひ以下の3点は覚えておいてください。
・AIの活用
・垂直型SaaSの成長
・人材不足
AIの活用
近年、AI技術の進化が凄まじく、SaaS業界でもAIの活用が重要な戦略の1つとなっています。
AIを活用することで、SaaS製品の機能や付加価値を向上させ、より高度なデータ分析や予測モデルの提供が可能です。
CRMにAIを組み込むことで顧客の行動を分析し、パーソナライズされた提案を実現するサービスなども増えています。
また、チャットボットを活用した顧客対応の自動化は迅速かつ正確なサポートを可能にするため、多くの企業で導入が進んでいます。
今後、AIのさらなる進化とともに、SaaS業界でのAI活用は一層進むと考えられます。
これにより、従来の業務プロセスの自動化や効率化だけでなく、新たなビジネスモデルの開発や競争優位性の確立が期待されているのです。
垂直型SaaSの成長
従来のSaaSが幅広い業界に汎用的なソリューションを提供してきた一方で、近年は特定の業界や用途に特化した垂直型SaaSが注目を集めています。
垂直型SaaSは特定の業界のニーズや課題にフォーカスし、その分野に特化した機能やサービスを提供することが目的です。
ヘルスケア業界を例に挙げるならば、電子カルテ管理や患者データの分析を行うSaaSが普及しつつあり、建設業界を例に挙げるならば、プロジェクト管理や現場の進捗状況を可視化するツールが注目されています。
しかし、垂直型SaaSの成功にはその業界に精通した専門知識や顧客ニーズへの深い理解が求められます。
したがって、業界の課題を的確に捉えたソリューションを提供することが競争の鍵となるでしょう。
人材不足
SaaS業界が急速に成長する一方で、深刻な人材不足の問題も浮上しています。
IT人材の不足はSaaS業界に限らず、日本全体の課題とも言えますが、特にSaaS業界では高度な技術スキルを持つ専門人材の需要が急増しているため、その影響が顕著に現れています。
2023年時点で約45万人のIT人材が不足しているとされ、この数は2030年には約79万人にまで拡大すると予測されているのです。
人材不足の背景には急速に進化するテクノロジーと、それに対応する教育体制の遅れがあります。
クラウド技術に精通したエンジニアの育成が追いついていないことや、企業の競争力低下がリスクを生んでいます。
人材不足は短期間で解消することが難しい問題ですが、今後SaaS業界を成長させるためには、企業と教育機関が連携し、次世代のIT人材を育成する取り組みを加速させることが不可欠だと言えるでしょう。
SaaS業界の職種・仕事内容
続いて、SaaS業界の職種と仕事内容についても紹介します。
様々な職種が存在しますが、代表的なものは以下の4つの職種です。
ぜひそれぞれ確認して、自分に向いているものが何であるか考えながら就活を進めてください。
・インサイドセールス
・フィールドセールス
・カスタマーサクセス
・マーケティング
インサイドセールス
インサイドセールスは対面ではなく電話やメール、オンライン会議ツールを活用して営業活動を行う職種です。
SaaS業界ではインサイドセールスが初期段階の顧客との接触を行い、見込み客の関心を引き出し、ニーズを明確にする役割を果たします。
顧客からヒアリングを行い、必要な情報を収集して、適切なソリューションを提案するための準備を整えるのが仕事です。
顧客の検討段階を進め、次のステップであるフィールドセールスにスムーズに引き渡すことを目標としています。
営業プロセスの中核を担い、リードの質や数がビジネスの成功を左右する重要な職種と言えるでしょう。
フィールドセールス
フィールドセールスはインサイドセールスが獲得した見込み客と直接対面し、契約締結に向けた活動を行う職種です。
特に顧客との関係構築や信頼獲得が重要であり、SaaS業界においても欠かせない職種となっています。
顧客が抱える課題を詳細にヒアリングし、製品の機能や導入後の利点を説明することで、最終的な意思決定を促すのが仕事です。
ただの契約担当者にとどまらず、顧客の成功を支援する役割も果たすのがフィールドセールスの特徴です。
業界や製品についての深い知識と優れたコミュニケーションスキルが求められます。
SaaS企業がより成長していくために最も重要な職種の1つであると言えるでしょう。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスはSaaS業界で特に注目される職種であり、顧客が製品を最大限に活用できるよう支援する役割を担っています。
顧客がサービスを導入した後も継続して利用するためのサポートを提供し、解約率の低減や顧客満足度の向上を目指すのが仕事です。
顧客の利用状況をモニタリングし、必要に応じて使用方法のトレーニングや課題解決の提案なども行います。
顧客視点での問題解決能力と高いコミュニケーション能力が必要な職種と言えます。
カスタマーサクセスが顧客との長期的な関係を築くことで、企業の信頼が向上し、持続的な成長を支える役割を果たすのです。
マーケティング
マーケティングはSaaS業界においてサービスの認知度を高め、見込み客を惹きつけるための戦略を立案し、実行する職種です。
この職種ではオンライン広告やコンテンツマーケティング、展示会やウェビナーなどの手法を活用して、ターゲット市場でのプレゼンスを強化します。
また、見込み客をリードとして育成し、営業部門に引き渡すことも重要な仕事です。
デジタルツールやデータ分析を駆使して成果を最大化することが求められ、顧客データの分析やターゲット層のニーズを把握して、より質の高いキャンペーンを展開することが求められます。
また、マーケティングは集客だけでなく、ブランド価値の向上や顧客との信頼関係にも寄与します。
そのため、戦略的な視点とクリエイティブな発想力を兼ね備えた人物が求められるでしょう。
SaaS業界に向いている人の特徴
続いて、SaaS業界に向いている人の特徴について紹介します。
以下の3つが全て当てはまる人は自信を持って自分がSaaS業界に向いていると思って良いでしょう。
一方で、当てはまる項目が少ない場合は他の業界も視野に入れるか、就活本番までに改善できるよう取り組んでください。
・チームワークが好きな人
・課題解決能力がある人
・学習意欲がある人
チームワークが好きな人
SaaS業界では各職種が密接に連携しながら目標達成を目指すため、チームワークを重視する文化が根付いています。
マーケティング部門が見込み顧客を獲得し、その情報をインサイドセールスに引き継ぐ流れが多いです。
また、インサイドセールスからフィールドセールスへのリードの引き渡し、契約後のカスタマーサクセスによるフォローアップなど、各部門でのスムーズな連携が欠かせません。
したがって、他のメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、協力し合える人物が向いていると言えるでしょう。
課題解決能力がある人
SaaS業界では顧客が抱える問題を正確に把握し、それに対する適切な解決策を提案するスキルが重要です。
その顧客の要望をそのまま実行するのではなく、なぜその課題が発生しているのか、本質的な原因を見極める力が求められます。
顧客が「売上を増やしたい」と言っているならば、単にマーケティングツールを提供して終わりではなく、顧客の現状を分析し、どのプロセスでどのような問題が発生しているのかを特定する必要があります。
このような取り組みには課題解決能力が必須であるため、課題解決能力に自信がある人はぜひ自己PRや志望動機に盛り込むことを心がけてください。
学習意欲がある人
SaaS業界を含むITに関する業界は全般的に、技術革新のスピードが非常に早いです。
新しいツールやプラットフォームが次々と登場して競争も激化しているため、常に最新の情報を収集し、それを業務に活かせる学習意欲が必要です。
ビッグデータを活用した製品が増えている中、それらの技術をどのように顧客に提供するかを考える力が求められます。
また、学習意欲がある人は自分自身のスキルや知識を継続的に向上させることを楽しめる傾向にあります。
営業やカスタマーサクセス、プロダクトマネジメントなど様々な職種が高度な専門知識を必要とするこの業界においては、常に学び続けることが必須であるため、それを苦に感じない人こそ向いていると言えるでしょう。
SaaS業界の内定を得るためにすべきこと
続いて、SaaS業界の内定を獲得するためにどのような工夫をすべきかについて紹介します。
以下の3つの対策を入念に行えば、業界や企業への理解が深まるだけでなく、質の高いESを作成し、さらに面接での受け答えもスムーズにできるようになります。
・自己分析をする
・業界・企業研究をする
・インターンシップに参加する
自己分析をする
SaaS業界で内定を得るためには、まず自己分析を徹底的に行い、自分の強みや価値観を明確にする必要があります。
自己分析を通じて、自分がどのような仕事に向いているのか、またどのような環境で力を発揮しやすいのかを理解することが重要です。
チームでのコミュニケーションが得意であればカスタマーサクセスやインサイドセールスが向いているかもしれませんし、課題解決や分析に興味がある場合は、プロダクトマネジメントやデータアナリストの職種が向いている可能性があります。
自分の過去の経験や成功体験を振り返り、具体的なエピソードを整理して、どのようなアピールをすれば良いのか考えてみましょう。
以下の記事では自己分析についてさらに詳しく紹介しているため、参考にしてください。
業界・企業研究をする
内定を獲得するためには業界や企業について深く理解していることは必要不可欠です。
業界研究ではSaaS業界の特徴や他のIT業界との違いを明確にしておきましょう。
SaaSはサブスクリプション型のビジネスモデルを採用しており、継続的な収益が期待できるため、カスタマーサポートが重要です。
このような特性を理解することで、業界全体の動向を把握できます。
また、企業研究では各社のサービス内容や強みを詳しく調べることが大切です。
例えば、SanSan株式会社が名刺管理を中心に営業DXを支援しているのに対し、SmartHRは人事や労務の効率化に特化したサービスを展開しています。
こうした違いを理解することで、自分がどの企業で働きたいかを具体的にイメージできるようになります。
以下の記事では業界研究や企業研究についてさらに詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
インターンシップに参加する
実際にその現場に飛び込んでみることが最も有益な就活の対策の1つであると言えるでしょう。
インターンシップに参加することで、業界内容や企業の社風について深く理解できるだけでなく、実際に働く環境を体験することが可能です。
実際に働いてみることで業務の具体的なイメージを持つことができ、さらにその経験を先行本番の面接で具体的なエピソードとして話すことができれば、モチベーションの高さや業界理解の深さも伝えられることでしょう。
インターンシップの情報は大学のキャリアセンターや企業の公式サイト、就活情報サイトなどで収集できます。
以下の記事でさらに詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
適職診断ツールを用いよう
ここまでSaaS業界について詳しく紹介してきましたが、自分がSaaS業界に向いているかどうか、まだ判断できていない方も多いでしょう。
そこでおすすめなのは、弊社が提供している適職診断ツールを用いることです。
ツールが相手であるため、主観が入り込む余地がなく、完全に客観的にあなたがどのような業界に向いており、どのような強みを持っているのかについて分析してくれます。
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おわり
今回はSaaS業界の概要について紹介しつつ、どのような人が向いているのか、内定を獲得するためにはどのような工夫が必要かなどについて詳しく紹介しました。
SaaS業界は近年特に注目を集めており、人気の業界で、競争率は決して低いとは言えません。
しかし、しっかりと対策をすることで内定を獲得することは十分に可能であるため、ぜひ本記事で興味を持った方は、さらに自分でも気になる企業などを調べ、研究を深め、質の高いESを作成し、内定を獲得してください。