【例文10選】売り上げに貢献した経験を自己PRでアピール!構成や作成のコツも解説!

【例文10選】売り上げに貢献した経験を自己PRでアピール!構成や作成のコツも解説!

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はじめに

アルバイトで売り上げに関わる仕事をしていた場合、自己PRで「売り上げに貢献した経験」をアピールできます。

売り上げへの貢献は明確な数字を示しやすいため、自己PRとして非常におすすめです。

しかし「ただ働いていただけで、結果として売り上げが伸びた」というアピールではあまり良い印象を与えることができません。

そのため「どのような工夫をして、どのように売り上げを伸ばしたのか」の説明が求められます。

今回は面接官が自己PRを聞く理由から、自己PRでどのような能力をアピールすれば良いのかについても紹介するため、ぜひ確認してみてください。

【売り上げに貢献した経験を自己PRに】面接官が自己PRを聞く理由

まず、なぜ面接官が自己PRを求めるのかについて理解を深めておく必要があります。

企業側の意図を理解しておけば、よりその意図に沿った回答を提供できるようになり、良い印象を与えられる可能性が高まります。

以下の3点はどのような企業を受ける際にもチェックされている可能性が高い要素であるため、ぜひ確認しておいてください。

人柄を知るため

面接官が自己PRを求める理由の1つに、応募者の人柄を確認することが挙げられます。

企業は新しく採用する人材がどのような価値観を持ち、どのように行動する人物なのかを理解することを大切にしています。

また、人柄は企業の社風やチームの雰囲気に合うかどうかを判断する材料にもなります。

チャレンジ精神が強く、新しいことに積極的に挑戦する人は成長志向の企業に向いていますし、丁寧な対応や堅実な仕事ぶりをアピールする人は正確性を求められる業務に適していると判断されることでしょう。

当然、スキルだけでなく、現在働いている社員とうまく交流を図れるかも確認されているため、人柄の良さも強調できると良いです。

企業とのマッチ度を見るため

いくら優秀な人材であっても、企業とマッチしていなければ採用しても意味がありません。

そのため、自己PRを通じて「企業の求める人物像に合っているか」が確認されています。

企業はそれぞれ異なる価値観や理念を持っており、採用する人材がその文化に合うかどうかを見極めることは「長期的に働いてくれるかどうか」を判断する上でも重要なポイントです。

また、企業ごとに求めるスキルや価値観も異なるため、それに応じたアピールが求められます。

ベンチャー企業では「主体性」や「柔軟な発想力」が求められることが多いですが、大手企業では「チームワーク」や「計画性」が重要視されることが多いです。

「新しい販売方法を試み、成功した」といったチャレンジ精神を強調するアピールは成長志向の企業と相性が良いでしょう。

このように、企業とのマッチ度を考えながら自己PRを作成すれば、内定に近づきます。

活躍してくれる人材であるかを判断するため

入社後に活躍できる人材かどうかは企業にとって非常に重要なポイントの1つです。

企業はより成長するために人材を採用するのであり、活躍してくれる人材でなければ意味がありません。

ただし「活躍できる人材」とは必ずしも「即戦力である」という意味ではありません。

転職の場合は即戦力を求められることもありますが、新卒の場合は即戦力でなくとも「成長の可能性が高ければ」採用される可能性があります。

売り上げに貢献したエピソードを話す際は「どのように学び、工夫し、結果を出したのか」を明確に伝えることで、「この人は成長意欲が高く、入社後も成長してくれそうだ」

と思ってもらいやすくなります。

また、自己PRの中で「入社後、どのように活躍したいのか」についても述べると、さらに「活躍できる人物かどうか」を判断してもらいやすくなります。

企業研究をしっかりと行い、求められている人物像に沿ったアピールを行いましょう。

「将来的に企業に価値を提供できる人材である」ことを強調することが重要です。

【売り上げに貢献した経験を自己PRに】アピールになる貢献の例

「売り上げに貢献した」という趣旨のエピソードの中でも、特にどのようなアピールをすれば自己PRとして質が高くなるのかを紹介します。

以下の3つの要素に当てはまるアピールができれば、企業の採用担当者はあなたをぜひ迎え入れたいと思うことでしょう。

接客力の向上

接客力の向上による影響をアピールすることも、非常におすすめです。

接客業ではお客様との会話によって購買意欲が左右されるため、接客スキルを向上させることで売り上げを伸ばすことが可能です。

「接客を頑張った」「笑顔を意識した」といった内容だけでは評価されにくいため「どのような工夫をして、それが売り上げにどのようにつながったのか」

を具体的に示すことを心がけましょう。

飲食店のアルバイトで「お客様と積極的にコミュニケーションを取るように心がけた結果、リピーターが増えた」という話だけでは十分ではありません。

「接客時に笑顔だけでなく、会話のテンポを相手に合わせることで、お客様が心地よく会話できるようにした」など、具体的な工夫を盛り込むことが大切です。

また、接客力の向上によって売り上げが伸びただけでなく、顧客満足度も向上した場合はその数字についても触れると、より良い印象を与えられます。

接客力の高さをうまくアピールするためのコツなどについては以下の記事でさらに詳しく紹介しています。

メニュー・サービスの提案

メニューやサービスの提案を通じて「客単価の向上」や「集客の成功」をアピールするのも良い方法です。

「おすすめの商品を紹介した」だけで終わるのではなく「なぜその提案をしようと思ったのか」「どのような工夫をしたのか」

をしっかりと説明することで、論理的思考力や問題解決能力をアピールできます。

カフェでのアルバイト経験を話す際に、「お客様におすすめメニューを提案し、売り上げを伸ばした」とだけ述べるのではなく「常連のお客様が毎回同じメニューを注文していたため、好みに合いそうな新メニューを店長と考案し、提案した」といった具体的な工夫を示すことが大切です。

また、近年ではSNSを活用した集客が重要視されているため、もしSNSを活用して売り上げを伸ばした経験があるならば、積極的にアピールしましょう。

独自の工夫がない場合はアピールにならない

独自の工夫がない場合、アピールとして不十分になることを覚えておく必要があります。

売り上げに貢献した自己PRを話す人の中には「シフトに多く入った」「一生懸命頑張った」といった労働量のアピールや、抽象的なアピールに終始している方が少なくありません。

企業の採用担当者は「ただ努力できる人」を求めているわけではありません。

努力できることは大前提であり「自ら考え、工夫し、結果を出せる人材」を求めています。

したがって「どのような課題を発見し、どのような改善策を提案したのか」といった過程や工夫を明確に伝える必要があります。

「アルバイトに多く入って売り上げに貢献した」ではなく「シフトに多く入る中で、お客様の注文パターンを分析し、ピーク時に効率よく提供できる方法を考案した結果、回転率が向上し、売り上げが増加した」と話すことで、自発的な問題解決能力をアピールできます。

企業の採用担当者は「この人が入社したら、この経験を活かしてどのように貢献してくれるか」を重視しています。

「独自の工夫をした経験があり、それを入社後にも応用できる」ことを強調しましょう。

【売り上げに貢献した経験を自己PRに】アピールできる強み

続いて、アルバイトで売り上げに貢献した経験を自己PRにするにあたって、どのような強みをアピールできるのかについて紹介します。

以下の能力はどのような企業でも求められている可能性が高い強みであるため、あなたが特に自信を持っている能力をアピールできるよう、再度それぞれの強みの定義について確認してみてください。

また、いずれの強みについても、自己PRでより効果的にアピールするためのコツについて紹介している記事のリンクを貼っておきます。

自分がアピールできる可能性があると感じた能力については他の記事も活用して、今からどのように話すか、考えておきましょう。

責任感

売り上げに貢献するためには、責任感を持って仕事に取り組む姿勢が不可欠です。

業務をこなすだけでなく「自分がこの店舗やチームにどう貢献できるのか」を考え、主体的に行動できる人こそ企業は求めています。

そこで、自己PRでは「なぜ責任感を持って売り上げ向上に取り組んだのか」を明確にし、具体的なエピソードと共に伝えることを心がけましょう。

アルバイト先のカフェで売り上げが伸び悩んでいると気づいたので、指示を待つのではなく、自分ができることを考え、改善策を提案・実行した」といった経験は強いアピールポイントになります。

「店長から任された仕事をこなすだけでなく、自分自身で課題を見つけ、どうすれば向上するかを考え、行動に移した」など、流れを明確に説明すれば、責任感の強さを強調できます。

継続力

売り上げ向上に貢献するためには1回の成功ではなく、継続的に努力を続ける姿勢が求められます。

継続力がある人は困難に直面しても簡単に諦めず、成果を出せるため、企業からも評価されやすいでしょう。

自己PRでは継続的に努力したことが具体的に伝わるよう意識しましょう。

飲食店のアルバイトで、おすすめメニューを提案し、売り上げ向上に貢献した経験があるならば、次のように説明すると良いです。

「最初は思うように売れなかったが、お客様の反応を見ながら提案の仕方を工夫し、継続的に改善を重ねた結果、最終的に売り上げが10%向上した」などと話すことで、継続力を強調できます。

「自分は粘り強く諦めずに取り組める人物である」ことをアピールしましょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力も、売り上げに貢献するために必須の能力です。

顧客やチームのメンバーと円滑にコミュニケーションをとらなければ、売り上げは向上しません。

特に接客業では顧客との対話を通じて信頼関係を築くことが売り上げ向上に直結します。

「どのようにして顧客の信頼を得たのか」「どのような工夫をしてリピーターを増やしたのか」を具体的に伝えることを心がけましょう。

アパレルのアルバイトで、お客様との会話を大切にし、提案を工夫した結果、リピーターが増えた経験があるならば「お客様の好みや過去の購入履歴を覚え、それに基づいて提案を行うようにした」といったエピソードを盛り込むと、より説得力が増します。

また、コミュニケーション能力は顧客対応だけでなく、チームでの協力にも重要です。

「売り上げ向上のためにスタッフ同士で情報共有を行い、接客の質を高めた」などと話せば、入社後も社内で円滑にコミュニケーションをとり、職場の雰囲気を良くし、利益に貢献してくれる人物であると判断してもらえるはずです。

柔軟性

売り上げ向上に貢献するためには状況に応じて適切な判断を下し、臨機応変に対応できる柔軟性が必須です。

特に接客業や販売業では顧客のニーズや店舗の状況に合わせた対応が必要不可欠です。

柔軟に対応し、売り上げを伸ばした経験があるならば「どのような状況で、柔軟に対応し、売り上げ向上につなげたのか」を具体的に伝え、適応力の高さをアピールしましょう。

「飲食店のアルバイトで、平日にもかかわらず急に混雑した際、スタッフ同士で役割を臨機応変に変更し、スムーズに対応した」

と話せば、柔軟性の高さをアピールしやすくなります。

また、柔軟性をアピールする際には状況判断をする力と、素早く行動に移す力の両方を伝えることが重要です。

「15時頃に軽食が売れやすいことに気づき、陳列場所を変更し、ポップを設置した結果、売り上げが伸びた」などの話であれば、観察力と柔軟性、行動力の3つの能力をアピールできます。

協調性

チームで協力しながら業務を進め、売り上げを向上させた経験を持つ方も多いでしょう。

個人の力だけでなく、周囲と連携しながら目標に向かって努力できる人材は企業にとって非常に重要な存在です。

そこで「チームの一員として、どのように売り上げ向上に貢献したのか」を明確に伝えることを心がけましょう。

飲食店ならば「スタッフ同士で役割分担を見直し、混雑時もスムーズに対応できるようにした」と話せますし、アパレルならば「自分は財布や小物の提案が得意だったが、同僚は以前スーツ販売の経験があったため、ジャケットやスラックスの提案は彼に任せた」と述べても良いです。

協調性をアピールする際は他のメンバーとどのようにコミュニケーションを取り、協力したのかを詳しく説明しましょう。

その説明に再現性があると判断されれば「入社後も協調性を持ち、企業に貢献してくれるだろう」と思ってもらえる可能性が高まります。

観察力

顧客の行動を細かく観察し、最適な対応を取ることで、売り上げに貢献できる場合もあります。

観察力のある人は細かい変化や傾向に気づき、それをもとに施策を打ち出せるため、心当たりがある方はぜひアピールしてみましょう。

自己PRで話す際は「どのような観察を行い、それをどのように売り上げ向上につなげたのか」を具体的に伝えることが重要です。

「アパレルのアルバイトでお客様が特定のエリアで足を止めるものの、購入には至らないことに気づいた」という話ならば、ただ「残念だな」で終わらせるのではなく「なぜそうなのか」を深掘りすることが大切です。

「ディスプレイの配置を変えたことで導線が改善され、売り上げが15%向上した」といったエピソードを加えることで、観察力が売り上げ向上につながったことを示せます。

また、観察力は接客にも活かせます。

「お客様の表情や仕草を観察し、話しかけるタイミングを工夫した結果、購入率が上がった」などと述べるのも良いでしょう。

分析力

データや状況を冷静に分析し、それをもとに適切な施策を打ち出した経験がある方は分析力をアピールしやすいです。

「売り上げが伸び悩んでいる」と気づいたときに、そのままにするのではなく、

「なぜそのような状況になっているのか」を考え、具体的な原因を分析した経験があるならば、積極的にアピールしましょう。

「どのように状況を分析し、それをもとに売り上げ向上の施策を実行したのか」

について述べることが大切です。

カフェのアルバイトで午後の売り上げが伸び悩んでいるという課題があった場合「競合店と比べて価格設定が高いのか」「ターゲットのニーズに合っていないのか」「プロモーション不足なのか」といった複数の要素を考え、それぞれの仮説を検証した結果、

「SNSでの発信が足りていなかったため、改善した」と話せば、説得力が増します。

分析力をアピールする際には「どのようなデータを活用したのか」が重要なポイントです。

「それは本当に分析力があると言えるのか」「入社後も応用できるスキルなのか」が伝わるようなアピールを心がけましょう。

発想力

既存のやり方にとらわれず、新しいアイデアを生み出して売り上げ向上に貢献した方は発想力をアピールできる可能性が高いです。

競争の激しい業界では他社との差別化や顧客の興味を引く施策が求められるため、発想力は強いアピールポイントになります。

自己PRで発想力について話す際は「どのような新しい発想をし、それをどのように売り上げ向上につなげたのか」

を明確に伝えることを意識しましょう。

飲食店のアルバイトで「新作メニューが全然売れなかった」という課題があったとします。

そこで「単にメニューをおすすめするのではなく、SNS映えするよう盛り付けを工夫した」「新しい食べ方を提案するポップを設置した」

などのアイデアを実行し、売り上げが向上した場合、それは強力なアピールポイントになります。

「どのような視点で工夫を考えたのか」を明確にすると説得力が増しますし、再現性があることも示せます。

「この人の発想力は入社後も発揮されるだろう」と思ってもらえるように工夫しましょう。

提案力

何かを提案して売り上げ向上に貢献した経験がある人は提案力をアピールできる可能性が高いです。

仕事では課題を見つけるだけでなく、それに対する具体的な解決策を考え、実際に提案・実行する能力が求められます。

自己PRで提案力をアピールする際には

「どのような提案を行い、それがどのように売り上げ向上につながったのか」を分かりやすく説明しましょう。

携帯ショップのアルバイトを例にすると「話は聞いてくれるものの、最終的に契約に至らないお客様が多い」という課題があったとします。

「商品の魅力が十分に伝わっていないのではないか」と考え、全スタッフがプランの概要をしっかりと把握し、お客様にとってのメリットとデメリットを正直に伝えるように改善した結果、契約数が増えた」という話をすれば良いでしょう。

また、提案力をアピールする際には「どのようにして提案を通したのか」も重要なポイントです。

アルバイトという立場では店長などの責任者の承認が必要な場合が多いため「店長に企画のプレゼンを行い、試験的に導入してもらった」「スタッフ同士で意見を出し合い、実現可能な形にブラッシュアップした」といったプロセスも説明できると良いでしょう。

問題解決能力

問題解決能力があることをアピールできれば、企業はあなたを採用したいと思う可能性が高まります。

企業では日々様々な課題が発生するため、問題解決能力の高い人材はどのような業界でも求められています。

そこで「どのような問題があり、それをどのように解決したのか」を明確に伝えましょう。

飲食店で「ランチタイムの売り上げが伸び悩んでいた」という課題があった場合「なぜ売り上げが伸びないのか」を分析し「提供時間が長いことが原因ではないかと仮説を立て「ランチセットのメイン料理以外の小鉢はあらかじめ作り置きしておく」

といった改善策を実施し「提供時間が平均3分短縮され、回転率が向上した」と話せば、問題解決能力を効果的に伝えられます。

また、問題解決能力をアピールする際には、解決策を考えつくに至ったプロセス

を詳しく説明すると良いでしょう。

「他店の成功事例を調査し、自店舗でも応用できる方法を考えた」「スタッフ同士で意見を出し合い、最も効果的な解決策を提案した」といったエピソードを加えることで、論理的思考力やチームワークのスキルも同時にアピールできます。

【売り上げに貢献した経験を自己PRに】自己PRの構成

続いて、おすすめの自己PRの構成について紹介します。

以下の構成に沿って自己PRを作成すれば、売り上げに貢献した経験をアピールする際はもちろん、他の話をする際にも質の高い自己PRが出来上がります。

つまり、テンプレートのようなものであるため、この記事でマスターしてしまえば、企業によって自己PRのエピソードを変えようと思っている方にも役立ちます。

ぜひ、以下の構成を熟読し、後に紹介する例文も読んでみて「どのように自己PRを書けばよいか」をこの記事で頭に叩き込んでください。

強み

まずは自分の強みを明確に述べることが重要です。

とにかく就活においては「先に結論を述べる」と覚えておきましょう。

これはガクチカでも志望動機でも自己PRでも同じです。

とにかく結論から先に述べる「結論ファースト」を心がけてください。

結論を冒頭に持ってくることで、簡潔かつ説得力のある内容になるだけでなく、相手が「あなたが何をこれから話していくのか」を一瞬で理解できます。

「私の強みは〇〇です」と、はっきり伝えることで文章の方向性が明確になり、その後のエピソードで具体的な説明がスムーズに展開できるため、まずは強みを一言で明確に述べることを覚えておいてください。

発揮したエピソードの概要

説得力をさらに高めるためには自分の強みが発揮された具体的なエピソードを示すことが不可欠です。

エピソードは非常に重要な部分であるため、詳細に書く必要があり「概要・課題・状況・行動・成果」に分けて書きましょう。

まずは概要として、全体の流れを簡潔に述べましょう。

「私は〇〇のアルバイトで売り上げ向上のための施策に取り組みました」といった形で話の大枠を最初に伝えると、読み手が内容を理解しやすくなります。

文字数に余裕があれば「どのような目的で取り組んだのか」を示すこともおすすめです。

「売り上げ向上のために〇〇をした」でも十分ではありますが、余裕がある場合「売り上げが低迷していた商品を多くの人に知ってもらうために〇〇を実施した」などと具体的な目的を示すと、取り組みの意義が伝わりやすくなります。

課題・状況

続いて、エピソードの背景にある課題や状況を明確に示すことが大切です。

「売り上げを向上させた」というだけでは、もともと売れていた商品をさらに伸ばしたのか、それとも全く売れていなかった商品を立て直したのかが分かりません。

また「それがどれほど困難だったのか」を述べることが重要です。

「私が働いていたカフェでは新メニューがなかなか売れず、導入から1か月経っても注文数が予想の半分以下だった」などと具体的な数値を入れることで、課題の深刻さが伝わります。

また「スタッフ間で情報共有が不足していた」「新メニューの魅力を全く伝えられていなかった」といった状況を説明すると、課題の本質が明確になります。

文字数に余裕があれば、なぜその課題に気づいたのかも述べると良いでしょう。

「お客様が新メニューのチラシを見ても全く興味を示さなかった」などの具体的な気づきを加えることで、問題意識を持って行動していたことが伝わります。

行動

課題や状況を説明した後はそれに対してどのような行動をとったのかを具体的に伝えましょう。

どのような工夫やアプローチをしたのかを明確に示すと、主体性や問題解決能力があることを強調できます。

ただ「頑張った」と抽象的に述べて終わるのではなく、どのような手順で課題を解決したのかを詳しく説明することで、論理的思考力や実行力も伝わるでしょう。

新メニューの売り上げが伸び悩んでいた話をするならば「まず、新メニューが注文されない理由を分析しました」と最初のアクションを提示し「次に、お客様に簡単なアンケートを実施し、認知度が低いことが原因だと分かりました」「そこで、スタッフと話し合い、冷蔵庫の近くに専用コーナーを設置し、店内ポップを活用して視認性を高める施策を実施しました」

といった形で、具体的な行動を示すことで説得力が増します。

この部分では「自分が主体的に取り組んだ点」を強調することが大切です。

店長に指示されて動いたのではなく「自分で課題を発見し、提案し、実行したという流れを作ることで、成長意欲や主体性をアピールできます。

成果

行動の結果、どのような成果が得られたのかについて詳しく説明しましょう。

売り上げに貢献したことを示すために、ぜひ数字を用いてください。

もちろん、覚えていない場合は仕方ありませんが「売り上げに貢献した」と述べている以上、他の自己PRと比べても「数字の優先度」はさらに高くなります。

「私の提案した施策により、売り上げが20%向上しました」「リピーター率が30%増加しました」「さらに、そのお客様が新しいお客様を連れてきてくださるようになりました」

といった形で述べると良いでしょう。

企業は「数字が出せる人物」を採用したいと考えているため、可能な限り可視化されたデータを用いるようにしましょう。

「この書類を作っておいて」と指示されたときに「なるべく早く出します」と言う人と、「1時間で出します」と言う人では明らかに後者のほうが優秀で、信頼できる印象を与えます。

仕事でどう活かすか

企業は「活躍してくれる人材」を採用したいと考えています。

そこで、売り上げ向上の経験を「仕事でどのように活かすのか」について述べて、文章を締めくくりましょう。

アルバイトという立場で売り上げに貢献できたということはそれだけでも素晴らしいことですが、

「仕事でどのように活かすのか」を言葉にすることで、意欲の高さや企業研究をしっかり行っていることを伝えられます。

「売り上げ向上への貪欲さを活かし、マーケティング職でも数字を追いかけ続ける」「この経験を活かし、貴社のレストランでも、適宜おすすめ商品を提案し、客単価の向上を目指す」といった形で述べると、良い印象を与えられます。

【売り上げに貢献した経験を自己PRに】経験をアピールするときのポイント

続いて、売り上げに貢献した経験を自己PRにする際のポイントについて紹介します。

ここまで紹介してきた「構成」や「アピールできる能力」についての知識を踏まえただけでも、十分に質の高い自己PRは出来上がるでしょう。

しかし、以下のポイントを意識すれば、さらに死角のない、説得力のある自己PRが完成します。

自己PR1つで「この人を採用したい」と思わせるようなものを作成するためにも、ぜひ以下の3点を参考にしてください。

具体的なエピソードを用いる

具体的なエピソードを用いることは絶対に忘れてはいけません。

「売り上げ向上に貢献しました」と述べるだけでは、どのように貢献したのかが分かりにくいため、説明が不十分な人物だと判断される可能性があります。

具体的な数字や客観的な評価を盛り込み、信憑性の高い回答を提示しましょう。

「おすすめメニューの提案を工夫し、単価を15%向上させた」「電子マネー支払いを導入することで、財布を持たずに入店する方の機会損失を軽減させた」などと述べると、あなたがどのように貢献したのかが明確に伝わります。

また、顧客や上司からの評価を盛り込むのもおすすめです。

「接客の際、まずは話を聞くことを徹底した結果、お客様と仲良くなり『あなたに会いに毎週来ている』と言われるようになった」「売り場の改善提案を行った結果、動線が改善され、店長に『今後もディスプレイを任せたい』と言われるようになった」

など、他人の意見や視点を導入すると、ただ自分で言っているわけではないということが伝わり、説得力が増します。

ただの自慢にならないようにする

自己PRで自分の成果を伝えることは確かに大切ですが、ただの自慢話になってしまうと逆効果です。

採用担当者は「この人はすごい」と思わせるようなアピールを求めているのではなく「この人が入社したら、どう貢献できるのか」を知りたいと考えています。

売り上げ向上という結果だけを強調しすぎて、「すべて自分の功績だ。

どうだ、すごいだろう」というアピールになってしまうと、あまり意味がありません。

むしろ、マイナスの印象を与えてしまうことすらあります。

その経験を通じて何を学び、どのように成長し、入社後、どう貢献できるのかを強調しましょう。

専門用語は避ける

専門用語を多用しすぎると、何を言っているのか伝わりにくいため、注意しましょう。

これは自己PRだけでなく、志望動機やガクチカにおいても気をつけるべきポイントです。

特に、アルバイトやインターンで業界特有の知識を得た方はそれを説明しようとして難しい言葉を使いすぎてしまう傾向があります。

マーケティングのインターンで売り上げを伸ばした経験を話す際「A/Bテストを実施し、KPIを最適化しました」と言っても、マーケティングの知識がない人からすると意味が分かりません。

「2つの広告パターンを比較し、より効果が高かった方を採用することで、顧客数を増やしました」と表現しましょう。

専門用語を多用しすぎると「こんな難しい言葉を平気で使うなんて、相手の立場になって物事を考えられない人物なのでは?」と、マイナスな印象を与えてしまうため、注意しましょう。

【売り上げに貢献した経験を自己PRに】自己PR例文10選

ここまで紹介してきた内容を踏まえ、作成した自己PRの例文を10個紹介します。

先ほど「アピールできる強み」を紹介しましたが、そちらに照らし合わせて作っているため、本記事のおさらいにもなるはずです。

「どのような構成で書かれているか」「何を強調しているか」「どのように貢献できると伝えているか」などを参考にしながら、ぜひ10個の例文を熟読してみてください。

例文1:責任感

私の強みは責任感です。
アルバイト先のカフェで責任感を持って業務に取り組み、店舗の売り上げ向上に貢献しました。
当時、店舗では混雑時にオーダーミスが頻発し、クレームも増えていました。
そこで、オーダー時にメニューを指さしながらお客様に注文を確認することや、提供の流れを見直し、スタッフ全員がスムーズに対応できるよう店長に改善策を提案しました。
その結果、ミスを防ぐことができ、提供までの時間も短縮することができ、クレームは半年に1件程度まで減り、ランチタイムの売り上げも20%向上しました。
この経験を通じて、責任を持って業務を遂行する重要性を学びました。
貴社に入社した際も、責任感を大切にし、自分が携わる広告は常に目標数値を5%以上、上回る成果を出すことを目標に、マーケターとして長く貢献したいと考えています。

例文2:継続力

私の強みは継続力です。
アルバイト先のアパレルショップで売り上げを伸ばすためにスタッフ全員がセット販売の強化に取り組むことになりましたが、当初は成果が出ませんでした。
そこで、ただお客様に勧めるだけでなく、お客様の好みや購入目的をしっかりと雑談からヒアリングし、それに合ったアイテムを提案するようにしました。
その結果、1か月後には個人として1日に平均で3回セット販売ができるようになり、店舗の売り上げも毎月、平均で8%向上しました。
この経験を通じて、成果が出なくとも諦めずに工夫を続けることが大切だと学び、ゼミの研究や就職活動にも活かしています。
入社後はこの継続力を活かし、毎日業務に加えて業界の最新トレンドをチェックし、ユーザーのニーズを満たせる商品開発ができる人物として貢献したいと考えています。

例文3:コミュニケーション能力

私の強みはコミュニケーション能力です。
アルバイト先の居酒屋では定着率が低いことが課題となっていたため、新規のお客様にリピーターになっていただけるよう取り組みました。
まず、お客様との会話を大切にし、「今日のおすすめは〇〇です。」と声をかけたり、2回目以降の来店の方には「以前ご注文された〇〇はお口に合いましたか?」といった声かけを意識し、話しやすい雰囲気を作りました。
その結果、リピーターが増えただけでなく、口コミも3.6から4.3まで向上し、売り上げが週平均13%向上しました。
この経験を通じて、積極的なコミュニケーションが顧客満足度と売り上げに直結することを学びました。
入社後も、それぞれのお客様のニーズを見極めつつ、適切にお声がけすることで相談しやすい雰囲気を作り、ビューティーアドバイザーとして貢献したいと考えています。

例文4:柔軟性

私の強みは柔軟性です。
大学1年生から現在まで勤めているコンビニでは新商品の販売促進に力を入れていましたが、なかなか売り上げが伸びず、廃棄になるものが多発していました。
そこで、お客様の動線を観察し、レジ待ちの時間に視線が向かう場所にポップを設置することを提案しました。
その結果、販売促進対象の商品がすぐに売り切れるようになり、廃棄の数はほとんどなくなりました。
店長からも「自分から積極的に提案してくれて非常に助かった」と評価され、時給も50円上げていただけました。
この経験を通じて、その場の状況に応じて最適な行動を取ることの大切さを学びました。
入社後はマニュアルを遵守しつつも、適宜他のスタッフや上司の皆様に提案を行い、柔軟に対応することで、顧客満足度を高められる販売スタッフとして貢献する所存です。

例文5:協調性

私の強みは協調性です。
私が勤務していたレストランではディナータイムにはオーダーミスや料理の提供遅れが多発し、クレームが相次いでいました。
そこで、ホールとキッチンの連携がうまく取れていないことが問題だと考え、ホールスタッフがキッチンへオーダーを伝える際の復唱を徹底することや、混雑時の状況を逐一共有するための声かけを提案しました。
その結果、スムーズに提供できるようになり、クレーム件数は数か月に1回程度まで減り、月平均の売り上げも約7%向上しました。
この経験を通じて、協力しながら円滑に業務を進めることがチーム全体の成果につながると実感しました。
入社後は、この協調性を活かし、プロジェクトに取り組む際の役割分担を明確にし、タスク過多になっているメンバーをサポートすることで貢献できればと考えています。

例文6:観察力

私の強みは観察力で、この能力を活かしてアルバイト先のパン屋で売り上げ向上に貢献しました。
私が働いていた店舗では、一部の商品だけが人気で、1/3近くのパンが売れ残り、食品ロスが発生していました。
この原因を観察した結果、売れ残るパンは目立たない場所に陳列されており、ポップもなく、認知度が低いことが分かりました。
そこで、目立つ場所に陳列することを提案し、さらに「本日のおすすめ」と書かれたポップを作成してお客様の目に留まりやすくした結果、売れ残っていたパンが売れ、店舗全体の売り上げが15%向上しました。
この経験を通じて、状況をよく観察し、小さな工夫を積み重ねることで確かな成果を上げられることを痛感しました。
この経験を活かし、将来はマネージャーとして細部に目を配り、全員が働きやすい環境を作り、貢献したいと考えています。

例文7:分析力

私の強みは分析力で、データや状況を細かく分析し、最適な解決策を導き出すことを得意としています。
アルバイト先の書店では一部の新刊がなかなか売れず、在庫が過剰になっていました。
売れている本と売れていない本を比較した結果、売れていない本はポップが多すぎて、どのような本なのか伝わりにくいことが分かりました。
そこで、簡潔に本の魅力を紹介するシンプルなデザインのポップを設置したところ、売り上げが12%向上し、在庫の回転率も上がりました。
この経験を通じて、データを活用しながら問題を分析し、適切な対策を講じることの重要性を学びました。
貴社に入社した際も、データを用いて徹底的な分析を行い、質の高い広告を発信できるマーケティング担当として貢献する所存です。

例文8:発想力

私の強みは従来の方法にとらわれず、新しいアイデアを考え実行する発想力です。
私が勤務していたカフェでは平日の午後15時から17時の時間帯の売り上げが伸び悩んでいました。
そこで、まずは来店数を増やすことが重要だと考え、午後限定のお得なセットメニューを企画し、14時から17時の間、ドリンクとスイーツをセットで注文すると割引になるキャンペーンを提案し、SNSでも発信しました。
その結果、午後の時間帯の売り上げが20%向上し、リピーターも増加しました。
この経験を通じて、課題に対して新しいアイデアを出し、実行することで状況を改善できることを学びました。
貴社に入社した際は、この発想力を活かし、より効率的な取り組み方を提案することで、プロジェクトが余裕を持って完了するよう、貢献したいと考えています。

例文9:提案力

私の強みは提案力で、現状を分析し、より良い方法を考え実行に移せる力に自信があります。
アルバイト先のドラッグストアでは季節商品が売れ残ることが多く、特に冬の乾燥対策商品はシーズン終了間際まで大量に残っていました。
そこで、店長に売れ残っているハンドクリームやリップクリームを、まとめ買いで割引するキャンペーンを提案し「乾燥が気になる方におすすめ」とポップを設置しました。
その結果、乾燥対策商品の在庫はほとんど完売し、売り上げも前年比15%向上しました。
この経験を通じて、課題を解決するために具体的な提案を行い、実行に移すことが得意であると実感しました。
貴社は新規事業を次々と立ち上げていると伺っているため、この提案力を活かし、新しい施策を提案することで、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えています。

例文10:問題解決能力

私の強みは問題解決能力です。
現状の課題を的確に把握し、最適な方法を考えて実行することで、成果を生み出すことを得意としています。
私が勤務していたスーパーマーケットでは夕方以降、惣菜が売れないことが課題でした。
そこで適切なタイミングで値引きを行い、売り切るために17時の時点で売れ行きを確認し、早い段階で値引き対象にすることを提案しました。
これにより、惣菜が売れ残ることはほとんどなくなり、おいしさを知っていただけたことで、値引きせずとも完売するようになりました。
この経験を通じて、問題を放置せず、迅速に解決策を講じることの重要性を学びました。
貴社に入社した際はこの問題解決能力を活かし、プロジェクトが行き詰まった際やトラブルが発生した際に、迅速に根本の問題を分析し、解決策を提案することで貢献したいと考えています。

【売り上げに貢献した経験を自己PRに】就活エージェントに相談しよう

ここまで、アルバイトやインターンで売り上げに貢献した経験を自己PRで話す際のコツやポイント、構成や例文などを紹介しました。

しかし、この記事を読んだだけで、完璧な自己PRを作成できる方ばかりではないでしょう。

そこで、おすすめなのは就活エージェントを利用することです。

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まとめ

今回は自己PRにおいて「売り上げに貢献した経験」を話すことでアピールできる能力や、意識すべきポイント、注意点、構成、例文などを詳しく紹介しました。

アルバイトは多くの就活生が経験するものですが、売り上げに貢献するという経験は誰にでもできるものではありません。

そのため、あなたの優秀さを示す重要なアピールポイントになります。

「どのような工夫をして、売り上げを向上させたのか」を明確に伝えることで、入社後も数字に貢献できる人物であることをアピールしましょう。

ぜひ、本記事の内容を参考にしながら、第一志望の内定を掴み取ってください。

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