目次[目次を全て表示する]
- ▶ はじめに
- ▶ 面接でよく聞かれること15選
- 1. 自己紹介をしてください
- 2. 自己PRをしてください
- 3. 志望動機は何ですか?
- 4. 学生時代に頑張ったことは何ですか? (ガクチカ)
- 5. あなたの就職活動の軸(企業選びの基準)は何ですか?
- 6. 就職したらやりたい仕事は何ですか?
- 7. 長所と短所を教えてください
- 8. 周りの友人や家族から、あなたはどのような人だと言われますか?
- 9. 失敗した経験について教えてください
- 10. チームで目標を達成するために、何が大切だと思いますか?
- 11. 当社の「強み」と「弱み(改善点)」は何だと思いますか?
- 12. 他社の選考状況を教えてください
- 13. 最近気になったニュースと、それについてどう考えるか教えてください。
- 14. 10年後何をしていると思いますか? (キャリアプラン)
- 15. 最後に質問はありますか? (逆質問)
はじめに
就活を始めたての皆さん、いよいよ初めての面接が近づいてきましたね。
「そろそろ準備しないと…」と思いつつも、SNSの情報だけでは具体的に何をすれば良いか分からず、不安を感じていませんか?この記事では、一次面接突破に向けて、まず押さえておきたい「よく聞かれる質問」を網羅的にご紹介します。
定番質問への対策から始め、自信を持って面接の第一歩を踏み出しましょう。
面接でよく聞かれること15選
面接は、企業があなたのことを知り、あなたが企業を知るための大切なコミュニケーションの場です。
質問には必ず意図があります。
それを理解して、自分らしい言葉で伝えられるように準備しましょう。
1. 自己紹介をしてください
企業の意図
企業がここで見ているのは、あなたが簡潔に分かりやすく話せるかという基本的なコミュニケーション能力です。
短い時間で自分を的確に表現できるかは、社会人としての基礎スキルと捉えられます。
また、面接の最初の発言になることが多いため、あなたの第一印象や人となりを掴む目的もあります。
明るくハキハキ話せるか、TPOに合った振る舞いができるかなど、基本的な部分もチェックされています。
回答のポイント
回答する際は、まず1分程度で簡潔にまとめることを意識しましょう。
自己紹介が長すぎると、要点をまとめる能力が低いと判断されたり、面接全体の時間が押してしまったりする可能性があります。
内容は、最初に名前と大学・学部名をはっきりと述べましょう。
それに加えて、学業で力を入れていることや、面接への簡単な意気込みなどを少し添えると良いです。
回答例
「〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇と申します。
大学では主に〇〇について学んでおり、特に〇〇という分野に関心があります。
本日は、貴社で働くことの魅力をさらに深く理解できればと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
2. 自己PRをしてください
企業の意図
自己PRでは、企業はあなたが自分の強み(能力、スキル、性格など)を客観的に理解しているかを知りたがっています。
そして、その強みが自社の仕事内容や求める人物像と合っており、入社後にどのように活躍・貢献してくれる可能性があるかを見極めようとしています。
回答のポイント
自己PRを効果的に伝えるためには、PREP法(Point:結論 → Reason:理由 → Example:具体例 → Point:結論)を意識すると良いでしょう。
まず最初に自分の強みを明確に述べ、次にその強みが形成された、あるいは発揮された具体的なエピソードを説明します。
大学時代の経験などを話すと、あなたらしさが伝わります。
最後に、その強みを入社後、企業の仕事でどのように活かしていきたいかを述べて締めくくりましょう。
回答例: 「私の強みは『目標達成に向けた計画性と実行力』です。
大学のゼミで〇〇という目標を掲げた際、現状分析から課題を特定し、達成までの具体的なステップを計画しました。
週ごとの進捗管理とメンバーとの連携を密に行い、困難もありましたが、期日内に目標を達成できました。
この経験で培った計画性と実行力を活かし、貴社の〇〇(具体的な業務など)においても着実に成果を上げていきたいと考えております。
3. 志望動機は何ですか?
企業の意図
志望動機は、面接で最も重視される質問の一つです。
企業は、あなたがどれだけ本気で自社に入社したいと考えているか、その熱意を知りたいと思っています。
また、自社の事業内容や企業理念、社風などをきちんと理解しているかも確認しています。
回答のポイント
志望動機を語る際は、「なぜこの業界に興味を持ったのか」「その中でも、なぜこの会社なのか」「入社したら、具体的に何をしたいのか、どのように貢献したいのか」という3つの要素を盛り込むと、論理的で説得力のある内容になります。
回答例
「私が貴社を志望する理由は、〇〇という事業を通じて社会に貢献されている点と、〇〇(具体的な社風や制度など)という挑戦を後押しする環境に魅力を感じているためです。
大学で学んだ〇〇の知識を活かし、特に貴社の〇〇(具体的な事業や分野)に携わりたいと考えております。
将来的には〇〇のような形で貴社の発展に貢献したいです。
4. 学生時代に頑張ったことは何ですか? (ガクチカ)
企業の意図
「ガクチカ」と呼ばれるこの質問では、企業はあなたが目標に対してどのように向き合い、考え、行動する人物なのかを知ろうとしています。
特に、困難な状況や課題に直面した際に、それをどのように乗り越えようと努力するのか、そのプロセスからあなたの課題解決能力や思考力、行動力を見ています。
回答のポイント
ガクチカを効果的に伝えるには、STAR法(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)というフレームワークを意識して構成するのがおすすめです。
まず、どのような状況で、どんな目標や課題があったのかを説明します。
また、その行動によってどのような結果が得られ、その経験から何を学び、どのような力が身についたかを明確に伝えます。
回答例
「私が学生時代に最も力を入れたのは、所属していた〇〇サークルでの新入生勧誘活動です。当初、目標の〇〇人に満たない状況でした。原因を分析した結果、SNSでの情報発信不足とイベント内容の魅力が伝わっていないことだと考えました。そこで、SNS担当として毎日〇〇を発信し、体験イベントの内容を〇〇のように改善する提案をしました。結果、目標を上回る〇〇人の新入生を迎えることができ、この経験から課題特定力と周囲を巻き込むことの重要性を学びました。」
5. あなたの就職活動の軸(企業選びの基準)は何ですか?
企業の意図
この質問で企業が知りたいのは、あなたが自分自身の価値観やキャリアについて深く考え、理解しているか(自己分析の深さ)です。
どのような働き方をしたいのか、仕事を通じて何を実現したいのかといった、あなたの職業観を確認しています。
回答のポイント
就活の軸を答える際は、まず1つから3つ程度に絞って明確に述べることが大切です。
たくさん挙げすぎると、結局何が重要なのか伝わりにくくなります。
そして、なぜその軸を大切にしているのか、具体的な理由や、そう考えるようになった原体験などを添えて説明すると、より説得力が増します。
回答例
「私の就職活動の軸は2つあります。1つ目は『若いうちから多様な経験を積み、成長できる環境があること』です。2つ目は『チームで協力し、社会に貢献できる事業に携われること』です。貴社の〇〇という(具体的な制度や風土)や、〇〇(具体的な事業内容)は、まさに私の軸と合致しており、魅力を感じています。」
6. 就職したらやりたい仕事は何ですか?
企業の意図
企業はこの質問を通して、あなたが入社後の働く姿を具体的にイメージできているかを確認したいと考えています。
自社の事業内容や職種について、どの程度理解しているかも見ています。
回答のポイント
この質問に答えるためには、まず企業の事業内容や職種について、事前にしっかりと調べておくことが大前提です。
可能であれば、具体的な部署名や仕事内容に触れながら話せると、企業研究の深さを示すことができます。
回答例
「将来的には、貴社の主力事業である〇〇のマーケティングに携わりたいと考えております。大学のゼミで学んだ〇〇の知識や、アルバイトでの〇〇経験で培った分析力を活かし、新たな顧客層の開拓に貢献したいです。 まずは配属された部署で基礎をしっかりと学び、将来的には〇〇のような仕事に挑戦したいと考えています。」
7. 長所と短所を教えてください
企業の意図
長所と短所を尋ねることで、企業はあなたが自分自身を客観的にどれだけ理解しているか(自己認識力)を見ています。
長所については、それが仕事でどのように活かせる可能性があるか、具体的な貢献イメージを探っています。
一方、短所については、それを自覚し、どのように向き合い、改善しようと努力しているかという点に注目しています。
回答のポイント
長所を述べる際は、自己PRと重なっても構いませんが、別の側面をアピールするのも良いでしょう。
いずれにしても、仕事でどのように活かせるかを意識し、それを裏付ける具体的なエピソードを添えると説得力が増します。
短所については、正直に伝えることが大切ですが、「短所はありません」と答えるのは避けましょう。
回答例
「私の長所は『傾聴力』です。アルバイト先で、お客様の細かな要望や表情の変化に気を配り、期待以上のサービスを提供することを心がけてきました。この力は、社内外の様々な方と円滑なコミュニケーションを築く上で役立つと考えています。 一方、短所は『慎重になりすぎるあまり、決断に時間がかかることがある点』です。 現在は、優先順位を明確にし、判断に必要な情報を効率的に集めること、そして時には周囲に相談することで、迅速な意思決定ができるよう意識して改善に取り組んでいます。」
8. 周りの友人や家族から、あなたはどのような人だと言われますか?
企業の意図
この質問は、あなた自身による自己評価(自己PRや長所・短所)だけでなく、他者から見た客観的なあなたの人物像を知りたいという意図があります。
周りの人があなたをどのように捉えているかを知ることで、自己認識と他者評価に大きなズレがないかを確認します。
回答のポイント
答える際は、実際に言われたことを正直に伝えるのが基本ですが、その中から仕事に関連しそうなポジティブな側面(例えば、協調性がある、責任感が強い、計画性がある、聞き上手、ムードメーカーなど)を選ぶと良いでしょう。
回答例
「友人からはよく『聞き上手で、相談しやすい』と言われます。 人の話をじっくり聞き、共感することが得意なので、悩み相談を受けることが多いです。また、グループワークなどでは、様々な意見をまとめる調整役を担うこともあります。家族からは『一度決めたことは最後までやり遂げる粘り強さがある』と言われます。」
9. 失敗した経験について教えてください
企業の意図
失敗経験を尋ねることで、企業はあなたが失敗から何を学び、それを次にどのように活かしているかを知りたいと考えています。
これは、あなたの学習能力や成長力を見る上で非常に重要です。
また、困難な状況や予期せぬ問題に直面したときに、どのように向き合い、対処しようとするのか、そのプロセスからあなたのストレス耐性や課題解決能力も見ています。
回答のポイント
失敗経験を語る際は、「どのような状況で失敗したか → その原因は何だったか → 失敗に対してどのように対処・行動したか → その経験から何を学び、どう活かしているか」という流れで構成すると、論理的で分かりやすくなります。
特に重要なのは、失敗の原因を他人のせいにせず、自分自身の行動や判断に焦点を当てて分析することです。
回答例
「大学2年生の時、所属していたテニスサークルの会計担当として、予算管理でミスをしてしまった経験があります。原因は、確認作業を怠ったことと、他のメンバーとの情報共有が不足していたことでした。この失敗から、ダブルチェックの重要性と、些細なことでも報告・連絡・相談を徹底することの大切さを痛感しました。その後は、管理方法を見直し、定期的な共有会を設けることで、同様のミスを防ぐことができました。この経験を通して、責任感を持って丁寧に取り組むことの重要性を学びました。」
10. チームで目標を達成するために、何が大切だと思いますか?
企業の意図
仕事の多くはチームで行われるため、企業はあなたがチームワークをどのように捉え、どのような考えを持っているかを知りたいと考えています。
この質問を通して、あなたの協調性やコミュニケーション能力、そしてチームの中でリーダーシップを発揮するタイプか、あるいはメンバーを支えるフォロワーシップに長けているかなど、チーム内での役割や貢献の仕方を探ろうとしています。
回答のポイント
この質問には、あなた自身のこれまでのチームでの経験(成功体験や、時には失敗体験から学んだこと)に基づいて答えるのが効果的です。
チームで目標達成するために最も大切だと思う要素(例えば、明確な目標共有、メンバー間の活発なコミュニケーション、適切な役割分担、相互理解と尊重、タイムリーな情報共有など)を具体的に挙げましょう。
回答例
「チームで目標を達成するためには、『明確な目標共有』と『メンバー間の積極的なコミュニケーション』が最も大切だと考えます。全員が同じ目標に向かっているという認識を持ち、進捗状況や課題をオープンに共有し、互いにサポートし合うことで、チーム全体の力が最大化されると、サークル活動での〇〇の経験を通じて学びました。特に、意見が異なる場合でも、それぞれの考えを尊重し、建設的な議論をすることが重要だと思います。」
11. 当社の「強み」と「弱み(改善点)」は何だと思いますか?
- 企業の意図: この質問は、あなたがどれだけ深く企業研究を行ってきたか、そして業界全体の動向を理解しているかを測るものです。
企業のウェブサイトや公開情報などを読み込み、自分なりに分析する情報収集能力や客観的な分析力があるかを見ています。
- 回答のポイント: この質問に答えるには、事前の徹底した企業研究が不可欠です。
企業のウェブサイトはもちろん、IR情報(投資家向け情報)、ニュースリリース、業界レポート、競合他社の情報なども参考に、具体的な根拠に基づいて述べることが重要です。
強みについては、その企業独自の技術力、製品・サービスの質、ブランド力、顧客基盤、特定の事業分野での実績、あるいは特徴的な社風などを挙げると良いでしょう。
弱みについては、「弱み」という直接的な言葉は避け、「改善点」「課題」「今後の成長の可能性」といった前向きで建設的な表現を使うことを強く推奨します。
- 回答例: 「貴社の強みは、〇〇(具体的な製品や技術、サービス)における圧倒的な技術力と、長年培われてきた顧客との信頼関係だと考えます。
一方、改善点として考えられるのは、〇〇(例:若年層へのブランド認知度、特定の事業分野での展開)かと思います。
しかし、これは今後の成長の伸びしろとも捉えられ、私が大学で学んだ〇〇の知見を活かして、〇〇(具体的な貢献イメージ)といった形で貢献できる可能性もあるのではないかと考えております。
」
12. 他社の選考状況を教えてください
- 企業の意図: 企業が他社の選考状況を尋ねるのは、まず、あなたの就職活動の軸に一貫性があるかどうかを確認するためです。
どのような業界や企業を受けているかを知ることで、あなたが本当に自社に合っている人材かを見極めようとしています。
- 回答のポイント: この質問には、正直に、かつ簡潔に答えるのが基本です。
嘘をつく必要はありませんし、選考状況を偽っても後々矛盾が生じる可能性があります。
ただし、詳細を話しすぎる必要もありません。
現在選考に進んでいる企業数と、大まかな業界や職種(就活の軸と関連付けて説明すると良い)、そして現在の選考段階(例:「〇社が一次面接の結果待ちです」など)を伝えれば十分な場合が多いです。
- 回答例: 「現在、貴社を含めて〇社(具体的な数)の選考に進んでおります。
主に、〇〇(業界や職種など、就活の軸と関連付けて)に関心があり、〇〇業界の企業を中心に受けております。
現在は〇社が一次面接の結果待ち、〇社が二次面接を控えている状況です。
中でも、〇〇という点で特に貴社に強い魅力を感じており、第一志望として選考に臨ませていただいております。
」
13. 最近気になったニュースと、それについてどう考えるか教えてください。
- 企業の意図: この質問を通して、企業はあなたが社会の動きや世の中の出来事にどれだけ関心を持っているか、その情報感度を知りたいと考えています。
また、単にニュースを知っているだけでなく、その出来事に対して自分なりに考え、意見を持つことができるか、その思考力や主体性を見ています。
- 回答のポイント: この質問に備えるためには、日頃から新聞やニュースサイトなどに目を通し、社会の動きに関心を持っておくことが大切です。
経済、ビジネス、技術、社会問題、国際関係など、幅広い分野のニュースに触れておくと良いでしょう。
- 回答例: 「最近気になったニュースは、〇〇(具体的なニュースの概要)です。
このニュースについて、〇〇という点に関心を持ちました。
(自分の意見や考え)。
特に、〇〇(業界や社会への影響など)という側面について注目しています。
この動きは、今後貴社が展開されている〇〇事業にも、(ポジティブ/ネガティブな)影響を与える可能性があるのではないかと考えています。
」
14. 10年後何をしていると思いますか? (キャリアプラン)
- 企業の意図: この質問は、あなたが長期的な視点を持って自分のキャリアを考えているかどうかを知るためのものです。
将来に対する目標意識や成長意欲、向上心があるかを見ています。
- 回答のポイント: 10年後の姿を語る際は、具体的かつ現実的な目標を示すことが大切です。
「社長になりたい」といった漠然としたものではなく、「〇〇の分野で専門性を高め、プロジェクトをリードできる存在になりたい」「後輩の指導・育成にも貢献できるような人材になりたい」といった、仕事内容や役割に焦点を当てて話すと良いでしょう。
重要なのは、その会社で成長し、貢献したいという意欲を明確に示すことです。
- 回答例: 「10年後には、貴社の〇〇(具体的な部署や分野)において、専門性を高め、プロジェクトの中心メンバーとして活躍できる人材になっていたいと考えております。
入社後はまず、基礎的な業務を確実に習得し、先輩方から多くのことを学びたいです。
将来的には、〇〇のようなスキルを身につけ、チームをリードし、後輩の育成にも貢献できるようになりたいです。
そのために、日々の業務に真摯に取り組み、自己研鑽も継続していきたいと考えています。
」
15. 最後に質問はありますか? (逆質問)
- 企業の意図: 面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれるのは、あなたがどれだけ自社に興味関心を持っているか、入社意欲が高いかを最後の確認をするためです。
積極的に質問することで、あなたの主体性やコミュニケーション能力を示すこともできます。
- 回答のポイント: この逆質問の機会は、必ず活用しましょう。
「特にありません」と答えてしまうと、企業への関心が低い、あるいは意欲がないと捉えられかねません。
面接に臨む前に、企業研究を進める中で出てきた疑問点や、面接での話を聞いてさらに深く知りたいと感じたことをもとに、最低でも2~3個は質問を準備しておくことが重要です。
- 回答例:
- 「本日はありがとうございました。
いくつか質問させていただけますでしょうか。
〇〇様(面接官の名前)が、このお仕事で最もやりがいを感じられるのはどのような瞬間ですか?」
- 「配属を希望している〇〇部署では、若手社員はどのような業務から経験を積んでいくことが多いでしょうか?」
- 「貴社では〇〇という取り組みに力を入れていると拝見しましたが、現場では具体的にどのように活かされていますか?」
- 「入社までに特に勉強しておくと役立つことがあれば教えていただけますでしょうか。
」
【面接でよく聞かれること】面接対策ですべきこと
面接でよく聞かれる質問が分かったら、次は具体的な対策です。
「何から始めればいいの?」と不安に思うかもしれませんが、心配いりません。
効果的な準備を進めることで、自信を持って本番に臨むことができます。
ここでは、面接対策としてやるべき4つの重要なステップを解説します。
自己分析をする
面接対策の基本であり、最も重要なのが「自己分析」です。
なぜなら、自己PR、志望動機、長所・短所、ガクチカといった頻出質問の多くは、あなたが自分自身をどれだけ深く理解しているかを問うものだからです。
まずはこれまでの経験を丁寧に振り返り、「自分の強みや弱みは何か」「何を大切にしているのか(価値観)」「どんな時にやりがいを感じ、何に情熱を注いできたのか」などを具体的に言葉にしてみましょう。
企業理解と業界研究
自己分析と並んで面接対策の柱となるのが、「企業理解と業界研究」です。
企業のウェブサイトや採用ページを隅々まで読み込むのはもちろん、可能であればニュースリリースやIR情報、業界全体の動向、競合他社の情報などにもアンテナを張りましょう。
その企業が社会でどのような役割を果たし、どのような強みや課題を持っているのか、将来的にどこへ向かおうとしているのかを深く理解することが重要です。
よく聞かれることに回答できるようにする
自己分析と企業研究で得た情報を整理したら、次はいよいよ「よく聞かれる質問」への回答準備です。
この記事の前半で紹介したような頻出質問(自己PR、志望動機、ガクチカ、長所・短所、キャリアプランなど)に対して、「自分ならどう答えるか」を具体的に考えていきましょう。
ここで大切なのは、模範解答を丸暗記するのではなく、質問の意図を理解した上で、あなた自身の経験や考えに基づいた「自分の言葉」で語れるように準備することです。
模擬面接をしよう
回答の準備がある程度できたら、最後は「模擬面接」で実践的な練習を積みましょう。
頭の中で考えているだけでは、実際に話してみると意外と言葉が出てこなかったり、話が長すぎたりするものです。
大学のキャリアセンターや就職エージェントが提供する模擬面接サービスを利用するほか、友人や家族に面接官役をお願いして、本番さながらの雰囲気で質疑応答を行うのが効果的です。
話すスピードや声のトーン、表情、姿勢なども含めて客観的なフィードバックをもらい、改善点を意識して練習を繰り返しましょう。
実践練習を重ねることで、本番の緊張感を和らげ、自信を持って面接に臨むことができます。
【面接でよく聞かれること】対面面接の大まかな流れ
初めての対面面接、どんな流れで進むのか分からず不安な方もいると思います。
事前に大まかな流れを知っておけば、当日落ち着いて対応できます。
ここでは、受付から退室までの一般的な流れを確認し、各ステップでのポイントも押さえておきましょう。
1. 受付・待機
会場には、指定された面接時間の10分前を目安に到着するようにしましょう。
早すぎても待機場所がなかったり、企業側に気を遣わせてしまったりする可能性があります。
企業の建物に入ったら、まず受付へ向かい、「〇〇大学の〇〇と申します。
本日〇時からの面接に参りました」と大学名、氏名、訪問の目的をはっきりと伝えます。
受付の方の案内に従い、指定された待機場所へ移動します。
待機中は他の就活生がいることも多いですが、私語は慎みましょう。
スマートフォンを長時間操作したりせず、背筋を伸ばして静かに待つのがマナーです。
提出する書類があれば最終確認をしたり、企業のパンフレットがあれば目を通したりして、落ち着いて順番を待ちましょう。
2. 入室
自分の名前が呼ばれたら、「はい」と返事をして立ち上がり、面接室のドアの前へ進みます。
ドアを軽く3回ノックし、室内から「どうぞ」という声が聞こえたら、「失礼します」と言ってからドアを開けて入室します。
ドアは、面接官の方に背中を向けないように、静かに閉めましょう。
完全に閉めたら、面接官の方に向き直り、「〇〇大学の〇〇です。
本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をして、丁寧に一礼します。
その後、椅子の横まで進み、指示があるまで座らずに待ちます。
面接官から「お掛けください」「どうぞ」などと促されたら、「失礼します」と再度一礼してから着席しましょう。
3. 面接開始 (アイスブレイク)
着席すると、いよいよ面接が始まります。
多くの場合、本題に入る前に、面接官から「自己紹介をお願いします」と促されたり、「今日は暑いですね」「ここまで迷わず来られましたか?」といった軽い雑談(アイスブレイク)から始まったりします。
これは、応募者であるあなたの緊張をほぐし、話しやすい雰囲気を作るための配慮です。
難しく考えず、笑顔でハキハキと、正直に答えましょう。
ここでの受け答えも、あなたのコミュニケーション能力や人柄を見る一つの要素になります。
4. 質疑応答
アイスブレイクが終わると、面接の本題である質疑応答に移ります。
ここでは、自己PRや志望動機、学生時代に頑張ったこと、長所・短所など、事前に準備してきた内容について深く質問されます。
大切なのは、ただ準備した回答を読み上げるのではなく、質問の意図をしっかりと理解し、面接官の目を見て、自分の言葉で分かりやすく伝えることです。
一方的に長く話しすぎず、面接官との**「対話」**を意識しましょう。
もし質問の意図が掴めなかったり、聞き取れなかったりした場合は、「申し訳ありません、もう一度お願いできますでしょうか」と正直に聞き返しても問題ありません。
5. 面接終了
一通りの質疑応答が終わると、面接官から「以上で面接は終了です」といった終了の合図があります。
そして多くの場合、最後に「何か質問はありますか?」と逆質問の時間が設けられます。
これは、あなたが抱いている疑問点を解消するだけでなく、企業への関心度や入社意欲を示す最後のチャンスでもあります。
事前に準備しておいた質問の中から、面接での話の流れも踏まえて、2~3個質問できると良いでしょう。
「特にありません」は避けたいところです。
6. 退室
逆質問も終わり、面接が完全に終了したら、まず座ったまま「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と丁寧にお礼を述べます。
そして、立ち上がって椅子の横で「失礼いたします」と一礼します。
ドアの前まで進み、再度面接官の方へ向き直って「失礼いたします」ともう一度丁寧に一礼してから、静かにドアを開けて退室します。
ドアを閉める際も、最後まで気を抜かず、音を立てないように静かに閉めましょう。
建物を出るまでは、誰に見られているか分かりません。
気を抜かずに、マナーを意識した行動を心がけてください。
面接に慣れてない方向け!面接で意識すること
面接に慣れていないと、何を意識すれば良いか迷いますよね。
ここでは、特に初心者の方が面接中に意識したい3つの重要なポイントを解説します。
これを押さえるだけで、あなたの印象は大きく変わりますよ。
結論から話す
まず意識したいのは、「結論から話す」ことです。
面接時間は限られています。
質問に対して「私の強みは〇〇です」「理由は△△だからです」のように、まず最初に答え(結論)を明確に述べることで、面接官は何についての話なのかすぐに理解でき、その後の説明もスムーズに頭に入ってきます。
これはビジネスコミュニケーションの基本であるPREP法(Point→Reason→Example→Point)の考え方にも通じます。
簡潔で論理的な話し方は、相手に「頭の回転が速い」「コミュニケーション能力が高い」という印象を与えることができます。
話が長くなりがちな人は特に、まず結論、そして理由や具体例、最後にまとめ、という流れを意識してみましょう。
明るく、目を見て話す
次に意識したいのは、非言語コミュニケーション、つまり「明るく、目を見て話す」ことです。
どんなに話す内容が良くても、暗い表情でボソボソ話していては魅力は半減してしまいます。
緊張するのは当然ですが、できるだけ明るい表情と、ハキハキとした聞き取りやすい声を心がけましょう。
それだけで、「一緒に働いたら楽しそうだ」「前向きな人物だ」というポジティブな印象を与えることができます。
そして、しっかりと面接官の目を見て話すことも非常に重要です。
これは、自信があること、誠実であること、そして相手と真剣にコミュニケーションを取ろうとしている意志を示すサインになります。
視線が泳いだり、うつむいたりしていると、自信がなさそうに見えたり、何かを隠しているように受け取られたりする可能性もあります。
相手に安心感と信頼感を与えるためにも、自然なアイコンタクトは不可欠です。
志望熱意を伝える
最後に、「志望熱意を伝える」ことです。
企業は、能力やスキルと同じくらい、「どれだけ自社で働きたいと強く思っているか」を見ています。
この熱意は、単に言葉で「第一志望です」と言うだけでは伝わりにくいものです。
面接官の話を前のめりになって聞く姿勢、適度な相槌、そして用意してきた回答だけでなく、あなた自身の言葉で、具体的なエピソードや想いを込めて「なぜこの会社でなければならないのか」「入社してどんなことを実現したいのか」を情熱的に語ることなどが、熱意の表れとなります。
面接の最後に行われる逆質問も、企業への関心度や入社への強い意欲を示す絶好の機会です。
積極的に質問し、「この会社で働きたい」という気持ちを最後まで伝えましょう。
あなたの熱意がしっかりと伝われば、多少の言葉の拙さや緊張は、きっとカバーできるはずです。
【面接でよく聞かれること】オンライン面接の注意点
最近はオンラインでの面接も一般的になりました。
自宅など慣れた環境で受けられるメリットがある一方、対面とは異なる配慮やすべき準備があります。
いざという時に慌てないよう、オンライン面接特有の注意点を「開始前」「面接中」「終了時」の3つのステップに分けてしっかり確認しておきましょう。
開始前
オンライン面接で最も重要なのが事前の準備です。
まず、安定したインターネット環境を確保しましょう。
途中で接続が切れてしまうと、面接が中断してしまう可能性があります。
可能であれば有線LAN接続が望ましいです。
服装は、特に指定がなければ対面と同じくスーツが無難です。
画面に映らない下半身も、油断せずきちんとした服装を心がけましょう。
準備が整ったら、指定された接続時間の5~10分前には入室(ログイン)し、最終的な音声・映像チェックをして静かに待機します。
面接中
面接が始まったら、カメラのレンズを面接官の目と意識して話すようにしましょう。
画面に映る相手の顔を見ていると、視線がやや下向きになり、自信がないように見えてしまうことがあります。
オンラインでは、対面よりも表情や声のトーン、細かい反応が伝わりにくいため、相槌や頷きは普段より少しだけ大きく、意識的に口角を上げて笑顔で話すことを心がけると、コミュニケーションが円滑になります。
メモを取ることは問題ありませんが、長時間うつむいてしまうと印象が良くないので、手早く済ませるようにしましょう。
姿勢を正し、画面に映る自分の姿にも気を配ることが大切です。
終了時
質疑応答が終わり、面接官から終了の合図があったら、対面と同様に丁寧にお礼を述べましょう。
「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えます。
すぐに接続を切らず、相手が退出(接続を切断)するのを確認してから、こちらも退出するのが最も確実で丁寧な方法です。
相手がまだ接続しているのに、こちらが先に無言で切ってしまうと、失礼な印象を与えかねません。
接続が完全に切れるまでは気を抜かず、最後まで丁寧な対応を心がけましょう。
おわりに
面接は誰でも緊張や不安を感じるものです。
しかし、この記事でお伝えした「よく聞かれる質問への対策」「自己分析や企業研究」「面接の流れや注意点」といった準備をしっかり行えば、その不安は自信に変わるはずです。
完璧な回答を目指す必要はありません。
大切なのは、あなた自身の言葉で、正直に、そして入社したいという熱意を伝えることです。