グループディスカッションで書記とはどんな役割?向いている人の特徴やコツ、使えるツールまで徹底解説!

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はじめに

就職活動の選考において、「グループディスカッション」は通常の面接対策だけではうまくいかないことも多く、なかなか突破できず悩んでいるという就活生も少なくありません。

発言するのは苦手という方は、書記としてならグループディスカッションの選考を通過できるかもしれません。

この記事では、グループディスカッションにおいて、「書記」の役割を担う人が気をつけておくべき点、実際に議論を行ううえでのコツについて紹介していきます。

まさに今就職活動中で、グループディスカッションに悩んでいるという方はぜひ参考にしてください。

グループディスカッションでの書記の役割

初めに書記の役割について紹介します。

グループディスカッションではさまざまなロールがありますが、その中でも書記は自分の意見が言えない・目立たないなど、裏方のイメージから就活において不利だと思われがちです。

しかしグループディスカッションにおいて、書記は発言してはいけないというルールはありません。

書き起こしに徹するだけではなく、書記としてのアピール方法を押さえることで高い評価を得ることができます。

まずは、書記の基本的な役割、グループディスカッションにおいての立ち回りを理解するところからはじめましょう。

メモを取る

書記の仕事は、主に議論の内容をメモし、発表の際や振り返りに活用できるようにすることです。

議論中、さまざまなシーンで参照することが想定されているため、メモは字の丁寧さだけではなく、レイアウトなどの「見やすさ」も求められます。

またディスカッション中は、まず人の意見をしっかりと傾聴し、要約してメモに残していくのがメインの作業です。

人の話を集中して聞くことができなければ書記は務まらないでしょう。

また、議論のスピードが上がったとしても、聞き逃しやメモの取りこぼしはNGなので、相応の集中力や筆記スピードが求められます。

もしメモが追い付かずに議論が滞ってしまうと、ディスカッションの本質が損なわれてしまうためなかなか難しい役割だといえます。

論点を洗い出し、議論を円滑に進める

人の発言をただメモするだけでなく、発言の内容やポイントをわかりやすく箇条書きにすることも書記には求められます。

このように工夫することで、筆記時間を短縮する効果に期待できるのですが、慣れていないとポイントを瞬時につかむことは難しく、日ごろから要約の力をつけておく必要があるでしょう。

また、自身が筆記した内容をもとに、課題や話し合うべきことの整理が可能なので、議論を円滑に進める役割を担っているという側面もあります。

たとえばメンバーから出た発言の内容が多少ずれている場合、書記が要約して伝えることも可能です。

出された意見を正しい形に仕上げ、グループ内で共有することができればより効果的なアピールにつながるでしょう。

グループディスカッションの書記に向いている人

書記は議論の書き起こしをするだけではなく、人の意見の要点をうまくピックアップしてまとめる力、またそれを行いながら自分の意見も発言する力が求められます。

実際に書記の役割を与えられたときに慌てることがないよう、ここではどのような人が書記に向いているか、書記の適正について解説していきます。

グループディスカッションの中で書記として活躍したい方はもちろん、グループディスカッションに参加したことがない人もぜひ参考にしてみてください。

マルチタスクが得意な人

メモをしつつ自分の意見をまとめ、それを発言する力が求められます。

自分の意見を言わないことには、グループディスカッションにおいて自分の存在感をアピールできません。

就職活動の際、グループディスカッションを提示してくる企業の多くは、それを通して就職希望者が「実際に企業で働いた際、どのような姿で働いているか」を見ています。

そのため、書き起こしの役割のみに徹していて、個人の意見を発言しない書記では企業として評価のつけようがないのです。

グループディスカッションで書記の役割を担う場合、デフォルトでマルチタスクが求められることを念頭に置いておきましょう。

大変な役割に思えるかもしれませんが、しっかり勤められた場合、企業からの信頼や評価が大きくなる特別な役割です。

集中力がある人

実際の就職活動におけるグループディスカッションの実施時間は、30〜45分で設定されていることが多いです。

当然ながら、書記はその間に集中力を切らさずずっと手を動かしていなければいけません。

また、聞いたことをただ書き起こすだけでなく、どうしたら見やすいかを常に考えながらメモする必要があります。

それに加え、自分の意見も発言しなければならないので、単純にディスカッション中の作業量がほかのメンバーに比べ多くなる傾向にあります。

そのため、書記の役割を目指す人は日ごろからある程度本番を想定して練習しておく必要があるといえるでしょう。

複数の作業が同時進行できる集中力は、企業にとっても魅力的な能力なので、それをアピールすることができれば希望する進路にぐっと近づく可能性があります。

グループディスカッションでうまく書記をするためのコツ

前述のとおり、書記は意見の書き起こし役に留まらず、発表者が発表しやすいように意見をまとめる必要があります。

また、議論の流れを把握できるよう構造化して要点をまとめるなど、さまざまなスキルが求められるケースも少なくありません。

難しい役割だからこそ、上手な書記は面接官の目に留まりやすく、さらにグループ内の雰囲気も良くなるため、やり遂げることで就職活動においてプラスに働くことが多くあります。

ここからは、書記の役割をうまく遂行するコツについて紹介していきます。

全員の意見に耳を傾ける

グループディスカッションの目的は、グループの中で課題に対して議論を行い、それを解決することです。

つまり、グループ全員が一丸となって問題解決に向かっていない場合、大きなマイナス評価につながります。

その中で書記は、間接的に議論をコントロールできるポジションともいわれていますが、あくまでも全員の意見に平等に耳を傾けることが必要になってきます。

自分に近い意見にだけ耳を傾け、都合の良いように議論を進めてしまってはディスカッションの意味がありません。

聞き取れなかった発言や、理解が難しかった場合は聞き返して問題ないので、必ず確認してメモを取るようにしましょう。

また、自身の役割を果たしたうえで意見を言えば、より説得力のある意見として採用されるかもしれません。

対立点は書き留めておく

メモを取る際、ただ発言した順に並べていては有用なメモとはいえません。

出たアイデアや意見の共通点を見つけ、類似した意見のグループ化をすることはもちろんですが、逆の意見が出た場合はそれを「対立点」としてわかりやすく書き起こすことが重要です。

また、もし議論が止まってしまった場合、書記の立場を利用して対立点をグループに提示しましょう。

これにより、新たな問題点や課題についてのさらなる議論を促すことに期待できます。

全員の意見を把握している立場だからこそ、気がつける視点を持っているのが書記の強みです。

また、課題を発見できる能力は、事業が成長段階にある企業やその部署などで非常に重視される能力なので、グループディスカッションにおける書記の大きなアピールポイントといえるでしょう。

グループディスカッションの書記で気をつけるポイント

グループディスカッションで書記の役割を担う場合、注意してほしいことが2点あります。

基本的な事項に気をつけるだけでもグループディスカッションの中で自らの存在感をアピールすることができるので、以下に解説するポイントを本番の前にチェックにしてください。

また、自分は書記に向いていないかもしれないという人も、役割決めの際その役割の特性を知っておくことでグループのバランス調整に役立つので、各役割の特徴について一度確認しておくことをおすすめします。

字はきれいに書く

書記の役割の中で、特に基本となるのが文字の見やすさです。

字が汚い人が書記になってしまった場合、自分が読めてもグループのメンバーには判読できないという状況が生まれる可能性が高く、円滑に議論を進める妨げになってしまいます。

書記を選ぶシチュエーションになった場合は、「字のきれいな人を選ぶ」基準を持つようにしましょう。

また、書記を任された場合は、特に達筆である必要はありません。

大切なのは、滞りなくグループのメンバーに情報が伝わることです。

そのため、グループディスカッションの書記はまず、「文字の大きさ・きれいさ」のほか、「誤字・脱字」に気をつけることを意識しましょう。

なお、マーカーや太文字などを使うとより見やすいメモに仕上がるため、余裕があれば自分なりに工夫してみてください。

表情が硬くならないようにする

グループディスカッションで企業が求めていることは、多くの場合「問題解決ができているか」「グループ内で円滑なコミュニケーションが取れているか」です。

そのため、面接官が「この人と働きたい」と感じられるかも重要なポイントになってきます。

書記はその役割ゆえに、必死になるあまり無表情になりがちです。

いくら鋭い指摘ができても、それを無表情で話すとチームの雰囲気が下がってしまいます。

グループディスカッションでは、全員で合格するつもりで臨むことが望ましいといわれているようにチームワークも問われているので、指摘をする際は身振り・手振りを用いつつ笑顔で伝えることを心がけましょう。

なお、自分は笑顔のつもりでも相手にはそう見えないというケースも珍しくないので、日ごろから鏡の前で笑顔の練習をするようにしましょう。

グループディスカッションの書記がよく使うもの

最後に、グループディスカッションで書記が用いるものについて解説していきます。

ホワイトボードが用意される場合もありますが、企業によっては各自持参を指示されるケースも珍しくありません。

また、昨今は新型コロナウイルス感染症の影響から、対面型から非対面型の採用活動を行っている企業も多く見られるため、当然グループディスカッションもオンラインで実施する機会が増えてきています。

オンライン型グループディスカッションで有用なツールについてもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

紙とペン

対面型でかつホワイトボードを用いない場合、やはり紙とペンが定番でしょう。

ペンはスタンダードな黒のボールペンだけではなく、全員が見やすいメモを作成するために、少し太めのマーカーやカラーペンを用意しておくと意見の整理がしやすく便利です。

加えてメモを取る紙ですが、普段使っているノートよりも、少々大きいサイズのものを用意すると良いでしょう。

サイズの大きな紙にグループの意見をまとめることにより、発言だけでなく図表を書く余裕が生まれるほか、グループ内での情報共有がしやすくなる利点があります。

また、大きな紙に書くことの利点はグループ内だけではなく、面接官の目に留まりやすく、効果的なアピールにもつながります。

自身の持ち物については、事前に余裕を持って準備しておきましょう。

Google Docs

前述のとおり、最近ではオンラインでグループディスカッションを実施するケースも増えてきています。

手元で書いたことをすぐに共有できるアナログとは異なり、画面越しのコミュニケーションになるため、作業に手間取り混乱してしまう方も少なくありません。

その際に活用するのがGoogleのドキュメントアプリです。

利用している人も多いと思いますが、こちらを使うメリットとして、「書記(オーナー)以外も編集が可能」「全員が話の内容を随時確認できる」点が挙げられます。

また、ミーティングの画面共有機能を使うことで、アナログのホワイトボードと同じように、議論に参加している全員が話の内容を随時リアルタイムで確認することも可能です。

おわりに

この記事では、グループディスカッションにおいての書記の役割について解説しました。

大学の授業におけるグループディスカッションと就職活動とではどうしても「別物」だと考えてしまいがちですが、基本的な役割はシチュエーションが異なっても変わることはありません。

そのため、大学でグループディスカッションをする機会があれば、この記事を参考に積極的に書記に挑戦してみてください。

書記の能力は、就職活動はもちろん今後の社会活動でもきっと役に立つはずです

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