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・JRの概要や鉄道以外の取り組み
・JRが求める人物像
・JRの志望動機例文
・JRの企業研究をしたい人
・志望動機を基礎から学びたい人
・なかなか志望動機が書けない人
はじめに
企業研究を入念に行った後に志望動機作成に取り組むことで、よりクオリティが高まります。
そこで今回はJRを目指している方のために、志望動機を作成する際のポイントやコツ、そしてJRの取り組み・やりがいなどについて紹介します。
志望動機は自己PRと並んで最も重要な項目の1つですから、クオリティの高いものを仕上げるためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。
「安定しているからJR・鉄道・インフラ業界」では弱い
JRや鉄道・インフラ業界を目指す際「安定しているから」という理由だけでは説得力が非常に弱いです。
確かに安定性は業界全体の魅力の1つですが、採用担当者は「なぜその安定している企業の中でもJRなのか」「他のインフラ企業ではなく、なぜうちなのか」といった視点で志望動機を見ています。
安定だけを軸にしてしまうと「志望度が低い」「他の企業でもよさそうだ」と思われてしまいます。
そこで大切なのは安定を土台としつつ、企業理念や社会貢献への共感、サービス品質への信頼、社員とのやり取りで感じた魅力など、超具体的な共感ポイントを加えることです。
【JRの志望動機】そもそもJRとは?
- JRの事業領域
- 鉄道業界全体の今後の動き
JRは鉄道を運営している会社ということは皆さんご存知でしょうが、JRが他にどのような取り組みをしているのか、鉄道業界の中でどのような立ち位置を占めているのかについてはあまり理解できていない方もいることでしょう。
そこで、まずはJRについて詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
JRの事業領域
JRと聞けば鉄道会社というイメージが強く、鉄道以外にどのような取り組みをしているのか知らない方も多いでしょう。
しかし近年では多角的な経営戦略のもと、不動産開発、流通、観光、ホテル、情報通信など多岐にわたる分野で事業を展開しています。
JR東日本は駅ビル開発やSuicaを活用したキャッシュレス事業を行っていますし、JR西日本は商業施設やホテル事業を通じて地域の活性化を図っています。
こうした広がりは、移動だけにとどまらず暮らしやまちづくりといった社会全体の仕組みに関与していく姿勢の表れでもあると言えるでしょう。
したがって、JR各社を目指す際には鉄道運行だけでなく、企業の幅広い事業展開にも目を向け、自分はどの分野で活躍したいのかという視点を持つことが大切です。
鉄道業界全体の今後の動き
鉄道業界は現在、大きな転換期を迎えています。
少子高齢化による人口減少は鉄道利用者数の減少につながると予測されており、特に地方路線では赤字経営の継続や路線維持の難しさが深刻な課題となっています。
一方、訪日外国人観光客の増加や都市部での移動需要の高まりは今後の成長のチャンスと言えるでしょう。
また、地域環境への配慮が求められる中で、CO2排出量の少ない鉄道は持続可能な交通手段としても再評価されており、国や自治体との連携による地域交通の再編や脱炭素社会への貢献も重要なテーマです。
今後は利用者のニーズに即したサービス提供や、ICTの活用による効率化・商品化なども加速していくと考えられています。
【JRの志望動機】JRグループとは?

JRグループは1987年に国鉄が民営化されたことにより誕生した、全国にまたがる鉄道会社群の総称です。
現在はJR東日本、JR西日本、JR東海、JR北海道、JR四国、JR九州という6つの旅客鉄道会社に加え、JR貨物という貨物鉄道会社で構成されています。
それぞれの会社は独立した法人であり、営業エリアや事業の方針も異なることも特徴です。
JR東日本は首都圏の通勤路線を多数抱えており、乗降客数や売上規模が特に大きい一方、JR西日本は関西エリアを中心に山陽新幹線や地方路線の運営を担い、観光路線の強化にも力を入れています。
このように、JRグループと言っても各社には異なる特徴や強みがあり、志望動機を考える際にはその違いを理解しておくことが大切です。
JR東日本
JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)は、首都圏を中心とした通勤輸送に強みを持ち、山手線や中央線など日本有数の路線を抱えています。
乗降客数・売上規模ともにJRグループ最大であり、新幹線網(東北・上越・北陸新幹線)も広く展開しています。
また、SuicaをはじめとしたICT・デジタル分野にも積極投資しており、鉄道以外の事業(駅ナカ開発、ホテル・不動産)にも強みを持っています。
JR西日本
JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)は、関西圏を中心に山陽新幹線や北陸エリア、中国地方の在来線網を担います。
観光資源豊富な地域を活かし、観光列車や地方創生に力を入れている点が特徴です。
また、近年は安全対策・設備更新にも積極的であり、地域に根差した運営姿勢が強く打ち出されています。
JR東海
JR東海(東海旅客鉄道株式会社)は、東海道新幹線(東京〜名古屋〜新大阪間)を運営し、企業収益の大半をこの新幹線事業に依存しています。
定時運行、安全第一の精神で東海道新幹線を守りつつ、リニア中央新幹線(東京〜名古屋間)の開業を見据えた未来志向の事業も進めています。
堅実な経営、スピーディな意思決定文化が特徴で、実力主義・成果主義の傾向も強い企業風土です。
JR北海道
JR北海道(北海道旅客鉄道株式会社)は、人口減少や過疎化に伴い赤字路線が多く、経営基盤の強化が大きな課題となっています。
一方で、北海道新幹線(新函館北斗〜新青森間)や観光列車事業(ノロッコ号など)を通じて、地域活性化と観光産業振興に力を入れています。
経営危機を乗り越えるための、攻めの施策や、厳しい環境下でも挑戦する精神が求められています。
JR四国
JR四国(四国旅客鉄道株式会社)は、四国全域に鉄道網を持ちますが、経営規模が小さく、人口減少の影響を強く受けています。
そのため、観光列車(伊予灘ものがたり、四国まんなか千年ものがたりなど)を軸に、鉄道の新たな価値創造に取り組んでいます。
地域密着型経営を掲げ、四国の活性化と連携した施策展開を行っています。
JR九州
JR九州(九州旅客鉄道株式会社)は、鉄道だけでなく、外食、不動産、ホテルなど非鉄道事業でも高い収益を上げ、上場も果たしています。
特にクルーズトレイン「ななつ星in九州」に代表される、観光列車・高付加価値サービスに定評があります。
地域密着とグローバル展開(海外ホテル展開など)をバランスよく推進する先進的な鉄道会社です。
JR貨物
JR貨物(日本貨物鉄道株式会社)は、JRグループの中で唯一、鉄道による貨物輸送を専門に担う会社です。
全国の主要都市を結ぶ鉄道ネットワークと、トラックや船舶を組み合わせた複合一貫輸送を通じて、日本の物流インフラを支えています。
特に、環境負荷の少ない鉄道貨物輸送(エコレール)への期待が高まる中、脱炭素社会への貢献や、サステナビリティ推進にも力を入れています。
また、2万個以上のコンテナを活用し、「ブルー作戦」と呼ばれるブランド刷新を展開。
貨物輸送の効率化、高品質サービスの実現を目指して、デジタル技術(IoT、AI)導入も進めています。
荷主企業や国土交通省と連携しながら、日本経済の根幹を支える存在として、着実に発展を続けています。
【JRの志望動機】JRの魅力とやりがい
- 社会インフラを支える使命感
- 地域社会とのつながり
- 安定した経営基盤
続いて、JRで働くにあたって感じられるやりがい、そして魅力について紹介します。
以下の3つはJRに就職した場合、どのような職種であったとしても感じられる可能性が高い魅力とやりがいです。
志望動機に書ける項目を見つけるため、そして就活のモチベーションを高めるためにも、ぜひ読んでみてください。
社会インフラを支える使命感
JRの仕事における最大の魅力の1つは人々の暮らしを支える「社会インフラを担っている」という使命感にあります。
鉄道は通勤、通学、観光、物流と、あらゆる場面で必要とされており、地域や国全体の生活基盤を支える存在です。
日々のダイヤ運行が正確に守られることで、利用者の生活が滞りなく進み、社会全体でのリズムが保たれます。
このような責任の大きな仕事に携われることは派手ではありませんが、大きな誇りとやりがいを感じられるものです。
自分の仕事が目立たなくても、数千・数万規模の人々の移動を安全に導いているという事実は他の業界では得られにくい特別なものでしょう。
地域社会とのつながり
JRはただ人や物を運ぶだけの存在ではありません。
各地域に根ざした交通インフラとして、地域社会と密接につながりながら、その発展に貢献してきた歴史があります。
駅周辺の再開発や地域イベントの協賛、災害発生時の迅速な復旧対応など、日常の中で地域住民と向き合う機会が多いです。
こうした活動を通じて、移動手段としてだけでなく、地域に暮らす人々の生活の一部として信頼関係が築かれていきます。
地元の人々から「ありがとう」と感謝される経験などを通じて自分の仕事が地域にとってどれだけ大切な存在なのかを実感できるはずです。
安定した経営基盤
JR各社は日本全国に展開する鉄道ネットワークを背景に、極めて安定した経営基盤を持っていることも大きな魅力です。
通勤・通学といった日常的な移動需要を担うことで、景気に左右されにくい安定的な収益構造が築かれており、社会情勢の変化においても確かな存在感を保っています。
また、長期的な視点でのまちづくりや大型プロジェクトにも積極的に取り組んでおり、ただの安定志向にとどまらず、成長へのチャレンジ精神も兼ね備えています。
さらに、福利厚生や教育制度も整備されており、腰を据えて長く働きながらも、様々なキャリア形成が可能です。
【JRの志望動機】JRが新卒に求める人物像とは?
- 責任感
- チームワーク
- 挑戦心
- 地域貢献への意欲
続いて、JRが新卒にどのような人物像を求めているのかについても、詳しく紹介します。
以下の4つの項目はJRを目指す場合、どのような職種だったとしても求められる可能性が高い適性です。
当てはまっているか、特に自信がある項目は何か、ぜひ確認しておいてください。
責任感
JRが新卒採用で最も重要視する要素の1つが、責任感です。
鉄道業務は一瞬の判断ミスや確認漏れが大きな事故やトラブルにつながる可能性があるため、どのような小さな作業でも丁寧に、そして確実に遂行する姿勢が求められます。
ダイヤの遵守、列車を動かすことやホームでの安全確認、点検作業のミス防止など、すべての業務が利用者の命を守ることに直結しているからです。
したがって、情報や状況に流されずに、高い集中力と責任感、緊張感を持ち続けることができる人物が重視されます。
責任感は技術や知識以上に土台となる素質であり、自分の行動が社会に与える影響を理解し、最後までやり遂げる力があるかどうかは、選考で必ず見られるポイントであると言えるでしょう。
チームワーク
鉄道の安全で正確な運行は1人では決して成し遂げられません。
運転士、駅係員、指令員、車掌、保守担当など、あらゆる職種のスタッフが連携しながら1本の電車を動かしています。
トラブル発生時や緊急時の対応では特にチーム内の迅速な情報共有や信頼関係が不可欠であり、1人でも連携が取れなければ、大きな混乱につながってしまいます。
JRが求めるのは、相手を思いやりつつ、自分の役割をしっかり果たせる人物です。
組織全体で1つの目標に向かう鉄道業界においては個人の能力よりも、チームで最大の力を発揮できる姿勢が何より大切にされます。
挑戦心
鉄道業界は一見保守的なイメージを持たれがちですが、新技術の導入やサービス改革など、日々進化を続ける分野です。
自動運転システムの実証実験、駅構内のスマート化、ICカードの普及拡大、地域交通の再編といった様々な挑戦が各社で行われており、JRでも時代の変化に対応する姿勢が大切です。
したがって、新卒には今ある仕組みに満足せず「より良くするにはどうしたらよいか」を考え、行動に移せる力が期待されています。
既存のやり方にとらわれず、新しい視点や発想を業務に取り入れる力こそが、今後のJRを支える鍵になるでしょう。
地域貢献への意欲
JR各社はただの鉄道会社ではなく「地域とともに生きる企業」としての役割を重視しています。
駅を中心としたまちづくり、観光誘致、イベント連携、防災対応など、地域密着の活動は多岐にわたっており、社員一人ひとりの地域貢献の意識が重要です。
特に地方路線では人口減少や利用者数の低下といった課題も多く、鉄道の利便性を維持するためには地域住民との協力が不可欠です。
したがって、JRでは「地域を元気にしたい」「暮らしに寄り添ったサービスを届けたい」という思いを持って行動できる人物が求められています。
会社の利益を追求するだけでなく、地域社会とともに歩みながら、その土地の魅力や人々の暮らしを支える姿勢が、これからのJR社員に強く期待されているのです。
【JRの志望動機】JRの志望動機の作り方
- なぜ鉄道業界なのか
- なぜJRグループ(特定会社)なのか
- なぜこの職種を希望するのか
- 自分の経験・強みをJRの仕事にどう活かすか
続いて、JRの志望動機の作り方について紹介します。
志望動機の作り方には基本的に以下のようなテンプレートが存在し、それになぞらえて作成していくという流れです。
この考え方を応用すれば、JR以外の志望動機もスムーズに作れるようになるため、ぜひこの記事で完璧にマスターしておいてください。
①なぜ鉄道業界なのか
志望動機を作る上でまず最初に考えるべきは「なぜ鉄道業界を志望するのか」という点です。
「鉄道が好きだから」ではなく、公共交通としての意義や社会インフラとしての役割に対して、どのような関心や価値観を持っているかを、自分自身の経験と結び付けて掘り下げていくことが重要です。
家族旅行で鉄道を利用した際など、安心感や利便性、交通インフラの大切さを実感した経験があれば、それが1つの出発点になるでしょう。
まずは簡潔に「なぜ鉄道業界を目指しているのか」を、相手が納得できる形で述べることが大切です。
②なぜJRグループ(特定会社)なのか
鉄道業界に関心があっても、JRを志望する理由や他社との差別化ができていなければ印象には残りません。
JRグループにはJR東日本、JR西日本、JR東海など複数の会社があり、それぞれが異なる特徴とビジョンを持っています。
志望動機を考える際は自分が希望する会社がどの地域に属し、どのような強みや取り組みを行っているかを事前に調べておくことが欠かせません。
たとえば、JR東日本であれば土地開発やSuicaなどのデジタル領域、JR九州であれば観光特急や地域密着のサービスなど、会社ごとの方向性を理解しておきましょう。
その内容に自分が共感した理由を具体的に書くことで、志望動機に個別性が生まれます。
③なぜこの職種を希望するのか
JRでは職種によって業務内容が大きく異なります。
現業職(駅係員や車掌、運転士など)はもちろん、総合職(企画・営業・経営企画など)、技術職(土木・機械・電気など)と多岐にわたります。
志望する職種を選んだ理由を明確に伝えるには、その職種がどのような役割を果たしているのか、しっかりと理解する必要があります。
現業職を目指すのであれば「日々多くの利用者に直接接し、安心・安全を提供する現場の魅力に惹かれた」といった動機が自然です。
総合職であれば「地域交通の仕組みづくりや新サービスの提案に携わり、鉄道の未来を支えたい」といった展望が説得力を持ちます。
④自分の経験・強みをJRの仕事にどう活かすか
志望動機はただ思いを表明するだけでなく「自分がその会社にどう貢献できるか」を伝えるものです。
したがって、自己PRで示した強みやエピソードとJRでの業務内容との接点を見つけて組み立てることが大切です。
たとえば、アルバイトで培った経験を「期限内の丁寧な対応に活かす」「駅での多様な対応力に応用する」など、自分の経験が実務にどうつながるかを具体的に示すと説得力が増します。
特にJRのように社会貢献度の高い企業では自分の強みがどう社会に貢献するかを意識して語ることが大切です。
また、企業がどのような取り組みをしているかを知っておけば「企業研究をしっかり行っていること」が伝わる、解像度の高い志望動機を作成できます。
【JRの志望動機】JRの志望動機の例文
続いて、ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で作成した志望動機の例文を紹介します。
4つの職種に分けて作成しているため、あなたが目指している職種を中心に、ぜひ熟読してみてください。
どのような点を強調しているか、自分の魅力をどうすれば伝えられるかなどを意識しながら読むことが大切です。
例文①駅員・現業職志望(サービス現場系)
高校時代、通学で毎日駅を利用していた中で、朝の混雑時も笑顔を絶やさず案内をしてくださった駅員の方の姿が強く印象に残っています。急病人対応に迅速に駆けつけていた様子を目の当たりにした際も、ただの案内係ではなく、安心を届ける存在であると感じました。それ以来、私も接客業のアルバイトで困っている方への声掛けを習慣にしてきました。
貴社のように公共交通の要である現場で働き、利用者一人ひとりにとって快適な時間を提供できる存在になることを目指し、安心と信頼を提供する窓口としての役割を果たしたいと考えています。
例文②総合職(運輸・営業企画系)
大学では地域活性をテーマとするゼミに所属し、地方の観光資源を活かしたモデルルートの提案やアクセス改善案の検討などに取り組みました。中でも、駅と地域資源がつながることの重要性を感じ、実地調査を通じて「移動が快適であることは、旅の満足度に直結する」という声を多数聞きました。貴社は地域との連携に強みを持ち、観光列車や駅ナカ開発などにも積極的に取り組んでおり、自分の関心との親和性が非常に高いと感じています。
これまでの学びとアイデアを活かし、地域と鉄道をつなぐ新しい企画を提案・実行していく所存です。
例文③技術職(電気・土木・機械系)
大学では土木工学を専攻し、線路構造や耐震設計について学びました。特に卒業研究では老朽化が進むインフラの維持管理に着目し、構造物の劣化診断と補修方法に関するシミュレーションを行いました。実地見学で見た鉄道橋梁の補修現場では作業の正確さとスピードが命を守る現場であることに衝撃を受け、この仕事の社会的責任の大きさを肌で感じました。貴社は先進技術の導入と同時に現場の安全管理にも力を入れており、学びを深めながら実務で力を発揮できる環境であると感じています。
入社後は論理的思考力を活かし、現場での安全確保と効率化の両立に貢献する所存です。
例文④本社事務・経営企画職志望
大学では経済学を学び、鉄道事業の経営構造や設備投資戦略について研究しました。中でも、地方鉄道の赤字問題を扱ったゼミ発表ではデータ分析とヒアリングを通じて、鉄道経営が人口減少や都市集中にどう影響を受けているかを可視化することに注力しました。JR各社の取り組みにも注目し、中長期の視点で収益性と公共性のバランスを取る難しさに深く興味を持ちました。
貴社が掲げる「地域とともに歩む」という姿勢に共感し、入社後は戦略の立案と実行の両方で価値を生み出す存在になることを目指しています。
【JRの志望動機】JRの志望動機の注意点
- ありきたりな志望動機にならないよう差別化する
- JR各社の違いを理解していない
- 鉄道マニアすぎるアピール
続いて、JRの志望動機を作成するにあたって覚えておいていただきたい注意点を紹介します。
以下の3つをまったく意識せずに作成してしまうと、図らずもマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。
内定が遠ざかってしまわないよう、ぜひ以下の3つは覚えておいてください。
ありきたりな志望動機にならないよう差別化する
JRの志望動機を考える上で「インフラを支える仕事がしたい」「地域に貢献したい」といった言葉は多くの就活生が用いるため、ありきたりです。
決して悪い動機ではありませんが、面接官に強い印象を与えることはできないでしょう。
重要なのは、こうした大枠の価値観を土台にしながら「なぜそのように思ったのか」「その思いをどう行動に移してきたのか」という自分の経験を交えて差別化を図ることです。
「学生時代に地域の防災訓練に参加したことで日常の安全の大切さを感じた」といったエピソードを盛り込むことで、言葉にリアリティが生まれます。
「誰もが使う言葉を、自分だけの言葉に変換する工夫」が、他の就活生に差をつける要素になります。
JR各社の違いを理解していない
「JRを志望します」と一言で言っても、JR東日本とJR西日本、JR九州では運営エリア・事業方針・重点施策が大きく異なります。
各社の違いを理解せずに志望動機を作ってしまうと「この人は、ただ地元が近いからここを目指しているだけだろう」と思われてしまいます。
したがって、志望先のJRがどのような地域に根ざし、どのような事業戦略や社会的役割を掲げているかを事前にリサーチして、自分の関心や価値観とどのように一致しているかを丁寧に言語化しなければなりません。
例えば、観光列車や地域活性に力を入れているJR九州を志望するならば、その特徴に対して具体的に共感したポイントを示す必要があります。
鉄道マニアすぎるアピール
鉄道業界を目指す学生の中には乗り鉄や撮り鉄といった趣味から興味を持った人も多いでしょう。
しかし、その部分だけを志望動機として強調してしまうと「ビジネスとしての視点が足りないのでは」といった不安を与えてしまうことがあります。
例えば、化粧品業界を目指す人が「貴社の化粧品が本当に大好きで、私のメイクはすべて貴社の化粧品で成り立っています。
だからこそ目指しました」というだけでは「活躍できるのか?」印象を与えてしまいます。
これと同じで、鉄道への純粋な関心や愛着をアピールすること自体は問題ありませんが「社会人としてどのように業務に活かすか」という視点にまで昇華させなければなりません。
まとめ
今回はJRを目指している方のために、志望動機を作成するにあたってのコツやポイント、JRの取り組み、どのような企業なのかなどについて詳しく紹介しました。
JRは日本でも有数の大企業であり、安定していますが、それだけが志望動機では内定を獲得することはできません。
ぜひこの記事を参考に、人事が納得できる、質の高い志望動機を提出できるよう取り組んでみてください。
