【2025年度最新版】Webテストの王道玉手箱のボーダーについて解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること
  • 玉手箱のボーダー
  • 玉手箱の対策方法
  • 企業別玉手箱のボーダー
この記事をおすすめしたい人
  • 玉手箱の対策が進んでいない人
  • 玉手箱のボーダーを知りたい人
  • Webテストで失敗したくない人

この記事では就活生なら誰もが経験するWebテスト、その中でも一番利用されている玉手箱について説明します。

玉手箱って何?どんなテストなの?どのくらい難しいの?など様々な疑問があるかもしれません。

玉手箱について何もわからなくてもこの記事を読めば一通り理解できるはずですので、疑問を解決して、内定に近づきましょう。

目次目次を全て表示する

NEW!! 玉手箱例題ツール

玉手箱例題ツール

最近の企業の選考では、途中でWebテストが課されることが増えており、そのWebテストの種類の一つに玉手箱があります。

しかし、玉手箱には特有の問題形式があり、時間制限も厳しいため、本番に挑む前に例題を多く解いて慣れておくことが効果的です。

この「玉手箱例題ツール」では、テスト特有の問題を繰り返し解いて実際の雰囲気を掴み、経験を積むことができます。

会員登録するだけで完全無料で使えるため、以下のボタンから事前の対策に有効活用してみてください。

問題を解く(無料)

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【玉手箱のボーダー】玉手箱とは

Webテストは主に選考の初期段階で使われ、これを通過できないと面接までたどり着くことができない場合が多いため、非常に重要度が高いです。

「玉手箱」は代表的なWebテストの1つで、日本エス・エイチ・エル社が提供する自宅で受験可能な適性検査のことです。

同じ日本SHL社が提供する、C-GAB(WEB-GAB)というテストセンターで受ける玉手箱も存在します。玉手箱は電卓が使用できるのに対し、C-GABは電卓が使用できないことが2つのテストの違いとなります。

玉手箱の問題形式

玉手箱では大きく分けて能力検査と性格検査の2つが測られます。

能力検査は「言語」「計数」のそれぞれの3種類から1つずつ、「英語」は2種類から1つを選択することになっていて、企業によってその組み合わせ方は異なります。また、「英語」は実施しない企業があります。

性格検査の問題数や制限時間は企業によって異なる場合があり、設問ごとに用意される選択肢について、自分自身に一番当てはまる選択肢と一番当てはまらない選択肢を選びます。

ここでは能力検査について詳しく見ていきましょう。 

言語

論理的読解、趣旨判定、趣旨把握の3種類があります。

論理的読解

玉手箱と同じSHL社が提供しているGABという別のテストと同じ形式となっています。

長文を読んで設問文に対して、

A:本文の内容から明らかに正しい、または正しい内容が含まれている。
B:本文の内容から明らかに間違っている、または間違った内容が含まれている。
C:本文の内容からは、正しいか間違っているかは判断できない。

の3つの選択肢から当てはまるものを選びます。

8つの長文が出題され、1つの長文ごとに4問設置されているので、計32問で制限時間は15分です。そのため、1問にかけられる時間は30秒弱と大変短くなっています。

趣旨判定

IMAGESという玉手箱とは別の会社が提供しているしている簡易型の適性テストと同じ形式です。

長文を読んで、設問文について

・筆者が最も言いたいことが述べられている
・本文に書かれているが最も言いたいことではない
・本文に書かれていないことである

の3つの選択肢の中から当てはまるものを選びます。

論理的読解と同じように8つの長文から各4問、計32問を10分間で解くため、1問にかけられる時間は20秒弱です。

趣旨把握

文章を読んで、筆者の訴えに最も近い選択肢を選びます。

10問で制限時間は12分なので1問にかけられる時間は約1分です。

計数

四則計算、図表の読み取り、表の空欄の推測の3種類があります。

四則演算

方程式の空欄を埋める問題です。

50問で制限時間は9分間なので1問にかけられる時間は約10秒と大変スピードが求められる分野です。

図表の読み取り

図表を読み取って、素早く計算する問題です。玉手箱の場合電卓を使用することはできますが、電卓を絞らずに概算で選択肢を絞ることが時短につながります。

29問で制限時間は15分間なので1問にかけられる時間は約30秒です。

表の空欄の推測

表の空欄の推測は、表の中の1部が「?」と欠落しており、そこに当てはまる数値は何かを推測する問題です。 全部で20問あり、制限時間は20分のため、1問にかけられる時間は1分です。

英語

論理的読解と長文読解の2種類があります。

論理的読解

長文を読んで、設問文が本文の内容に

・当てはまる
・当てはまらない
・判断できない

の3つの選択肢から選びます。

GABと同じ形式で8つの長文からそれぞれ3問ずつ、計24問を制限時間10分で解くので、1問にかけられる時間は25秒です。

長文読解

長文を読んで、それぞれの設問に対して本文の内容について正しい選択肢を選びます。

IMAGES形式で8つの長文からそれぞれ3問ずつ、計24問を制限時間10分で解くので、1問にかけられる時間は25秒です。

【玉手箱のボーダー】玉手箱にボーダーはある?

玉手箱を受験して不安な人は「玉手箱ってボーダーはあるのか?」と考えると思います。

結論からいうと、公表はされていませんがボーダーはあります。

企業によって異なりますが、大体6割がボーダーと言われており、一般的な企業であればこの程度取れていれば足切りされることはないでしょう。

ただ、足切りされなければ良いというわけではなく、もちろんいい点数であればあるほどいいです。「6割は取れそうだから」と安心しないようにしましょう。

【玉手箱のボーダー】玉手箱の特徴

玉手箱の対策を進める前に、まずはその特徴を理解しておくことが大切です。

以下の4つの特徴を踏まえて、本番で高得点を取れるように効果的に対策を進めていきましょう。

制限時間が短い

上記からわかるように、例えば計数の四則計算の場合1問にかけられる時間はわずか10秒と制限時間のわりに問題数が多いので、正確さはもちろんですが、スピードが重視されます。

ただ、問題形式のパターンは少ないので事前にしっかり対策して慣れておけば対応できるようになります。

解法がわかっていないと時間がかかる

玉手箱と並んで主要なWebテストであるSPIと比較して、玉手箱は問題が複雑で特徴的です。

ただ、問題形式に慣れていればパターンを見抜けるようになるので時間をかけずに解答を導けるようになります。

問題文をよく読まないとミスする

玉手箱では、「正しいもの」を選択するのか「誤っているもの」を選択するのかなど、問題ごとに解答するものが異なる場合があります。

そのため、問題文をよく読まずに全ての問題で「正しいもの」を問われていると思って解き進めてしまうと、誤った選択肢を選んでしまい得点が一気に下がってしまうので注意が必要です。

誤謬率は関係ない

誤謬(ごびゅう)率とは回答した問題の中で間違えた問題の割合のことです。

誤謬率を計測している場合、間違った問題は減点されるため、わからない問題を適当に選択肢を選んで無理やり回答を埋めようとして間違えると逆に全体の点数が下がることがあります。

ただ、玉手箱は誤謬率は関係ないので、わからない問題があったとしても必ず回答は埋めることが重要です

ちなみに誤謬率を測定しているテストの場合は「わからない問題は回答しないでください(飛ばしてください)」という記載があるので、問題の注意書きはしっかり確認しましょう。

【玉手箱のボーダー】企業が玉手箱を実施する目的

企業はどのような意図を持って玉手箱を実施しているのでしょうか。

企業側の立場になって考えることで、より的確に対策ができるようになるので、ここで企業が玉手箱を活用する目的を理解しておきましょう。

問題に対して正確に対処できるかを知りたい

企業が玉手箱を実施する理由の1つとして、応募者が問題を正確かつ迅速に対処できるかを知りたいと考えていることが挙げられます。

特に計数や言語の問題において正確性とスピードが求められるため、これらのスキルが必要とされる業界でよく利用されるのです。

企業は玉手箱を通じて、応募者がプレッシャーの中でミスをせずに迅速に対応できるかを確認しています。

特に金融やコンサルティングなど、精度が重視される業界においてはこの能力が非常に重視され、玉手箱は有効なツールとなっています。

企業は応募者が試験でどれだけ正確に問題を処理できるかを測ることで、自社で活躍できる人材を選び出そうとしています

自社とのマッチ度を測りたい

企業が玉手箱を実施するもう1つの理由として、応募者と自社のマッチ度を測ろうとしていることが挙げられます。

玉手箱には性格検査も含まれており、これを通じて企業は応募者の価値観や行動特性が自社の文化や業務に適しているかを評価しています。

例えば、協調性、リーダーシップ、ストレス耐性などがテストで測定され、応募者が自社の環境でどのように適応するかを判断しています。

企業はこの情報をもとに、長期的に組織に貢献できる人物かどうかを見極め、自社に合った人材を採用することにつなげようとしているのです。

応募者を絞りたい

企業の多くは、応募者を効率的に絞り込むための手段としても玉手箱を利用しています。

特に大量の応募があるような人気企業の場合、玉手箱の結果や点数をもとにして応募者をふるいにかけようとしています。

これにより、一定の基準を満たす候補者のみが次の選考ステップに進めることが可能です。

企業によって設定される基準は異なり、点数の他にも特定のスキルや特性が評価されることもあります。

このプロセスにより、企業は効率的かつ公平に採用活動を進めることが可能となるのです。

このように、玉手箱は企業にとって応募者を適切に選別するための有効なツールと言えます。

【玉手箱のボーダー】玉手箱対策におすすめのツール

上記の特徴にあるように、短時間で多くの問題をこなさないといけないので、繰り返し問題を解いて形式に慣れることで回答にかかる時間を短縮することが大切です

本選考に関係するWebテストは就活が始まる情報解禁の3月1日以降に行うことができます。

そのため、12月や1月頃にはエントリーシートや面接の対策に加えて玉手箱などのWebテストの準備を始めておくと良いです。

サマーインターンで実施する企業もあるので余裕があればサマーインターンの情報解禁日の6月1日以前に対策しておくと有利に就活を進めていけます。

玉手箱の対策本を活用する

対策本を利用して玉手箱の対策をすることは非常に有効な手段です。

対策本を利用して繰り返し問題を解くことで、形式に慣れ、玉手箱で最も課題となる時間短縮を期待することができます。

対策本を選ぶ際は、実際の問題の難易度に近く、問題数が多いものにしましょう。

ここではおすすめの対策本を二冊ご紹介します。

Webテスト1【玉手箱シリーズ】完全対策2024年度(就活ネットワークの就職試験完全対策)

この対策本は実際の玉手箱と同じ難易度、同じ問題数で問題が掲載されているため

本番に近い内容で勉強できます。

また、解説が丁寧でわかりやすく、数理に不慣れな文系の学生でも取り組みやすいことが特徴です。

一方で、問題数が少ないというデメリットがあるので注意しましょう。

Webテスト1【玉手箱シリーズ】完全対策2024年度(就活ネットワークの就職試験完全対策)

5日で攻略!Webテスト

こちらは短期間で学習できることが特徴の対策本なので、「あまり時間をかけたくない」という方にピッタリです。一回15分でこなす実践テストや、60分かけて解くテストを収録しています。

また、オリジナル性の強い計算問題については、直前対策として主な問題パターンと解き方を例題を交えて解説しています。

解答と解説が別冊になっており、照合しやすいのも特徴です。

5日で攻略!Webテスト

対策用アプリで勉強する

玉手箱の対策におすすめのアプリは、「玉手箱対策PRO」です。

言語と計算のセットで1500円の有料アプリにはなりますが、最も洗練されたアプリです。

テストモードがあり、実際の問題と時間で学習可能です。学習モードでは、正解・不正解・未解答に問題を分類することや、自分の学習度をグラフなどのデータでみることが可能です。

アプリなので場所を選ばずに学習でき、隙間時間にサクッと勉強したい人におすすめです。

WEBサイトを活用する

玉手箱の対策におすすめの方法として、WEBサイトの利用が挙げられます。

WEBサイトは基本的に無料で利用できるだけでなく、ネット回線さえあればいつでもどこでも利用できるため、スキマ時間にも活用しやすいです。

ぜひ以下の3つのサイトの中から気になるものがあれば利用してみてください。

『SPIレベル診断』

『SPIレベル診断』は、短時間で自分の能力を把握できるオンラインツールです。

5分で取り組める簡単な問題集と、12分で挑戦できる本格的な問題集の2つが用意されており、自分の学習目標や時間に応じて選択できます。

特に玉手箱のような時間制限が厳しいテストの対策にも適しており、制限時間内でスピーディーな回答力を養うのに役立ちます。

また、診断後には詳細な解説付きの結果が表示されるため、自分の弱点をスムーズに確認できるのも魅力です。

効率的な学習計画を立てることができるため、気になる方はぜひ利用してみてください。

適性検査対策WEBテストマイナビ2027

「適性検査対策WEBテストマイナビ2027」は様々な適性検査の対策ができるサイトです。

年10回開催される全国模擬テストでは、全国規模のランキングや偏差値を確認できます。

また、実力アップ講座として各分野に分かれた問題を解くことで、苦手分野の克服が可能です。

特に制限時間が厳しい玉手箱のような対策には、テスト形式に慣れることが練習において非常に重要です。

言語、計数、英語など、幅広い分野の問題に実践的に取り組むことができるため、初学者から上級者まで、様々な方におすすめできるサービスです。

キャリタス就活「お試し!Webテスト」

キャリタスの「お試し!Webテスト」は、玉手箱やSPIなど、さまざまなWebテストの再現問題を無料で体験できるサイトです。

特に玉手箱のように時間制限が厳しいテストにおいては、このようなサイトを活用して実際に出題される問題形式に慣れることが重要です。

テスト終了後には回答と解説が表示されるため、自己評価がしやすく、効率的に学習ができます。

また、無料で利用できる点も大きな魅力であり、就職活動の初期段階から本番さながらの環境で対策ができるため、安心して本番に臨めます。

特に、玉手箱のようにスピードが求められる試験に向けたトレーニングとして、多くの就活生に支持されているサイトです。

【玉手箱のボーダー】玉手箱を利用している企業

コンサル、証券会社、外資系企業全般、メーカー、ITなど幅広い業種で利用されているため、大手企業を志望するなら玉手箱の対策は必須となります。

一方、ベンチャー企業で玉手箱を利用している企業は少数です。

短時間で多くの問題を解くという玉手箱の特徴から、銀行や商社など、仕事において正確さとスピードと正確さが求められる職種で利用される場合が多いです。

問題形式の組み合わせは企業によって異なります。

ここではインターンと本選考という実施時期ごとに玉手箱の利用企業を紹介します。

あくまでも過去の情報なので最新の情報は企業のホームページ等で各自で確認するようにしてください。

玉手箱をインターンで実施する企業

コンサル

  • アクセンチュア
  • KPMGコンサルティング

金融

  • 三井住友銀行
  • バンクオブアメリカ・メリルリンチ
  • JPモルガン
  • シティグループ(68文字)

本選考で実施する企業

コンサル

  • Pwcコンサルティング

金融

  • バンクオブアメリカ・メリルリンチ
  • シティグループ
  • 三井住友銀行
  • みずほフィナンシャルグループ
  • 大和証券

メーカー

  • ファイザー
  • スリーエムジャパン
  • 日立製作所
  • 日産自動車
  • 島津製作所

広告・マスコミ

  • TBS
  • 読売広告社

インターネット・通信

  • KDDI

インフラ

  • 東京ガス
  • 川崎汽船
  • 商船三井
  • JR西日本
  • 東京電力

不動産

  • 三菱地所

【玉手箱のボーダー】企業別!玉手箱の合格ライン

本選考で玉手箱を利用する企業をご紹介しましたが、企業によって玉手箱のボーダーは異なります。

足切りを行わない企業もあればボーダーが8割を超える企業も存在します。

ここでは、代表的な企業の玉手箱のボーダーを紹介します。

5割

  • ローソン
  • 雪印メグミルク
  • 日本生命保険

6割

  • オリックス生命保険
  • 神奈川銀行
  • 住友林業
  • 積水ハウス

7割

  • みずほ証券
  • 大和証券
  • 野村証券
  • 日産

8割

  • 任天堂
  • ファイザー
  • 野村アセットマネジメント
  • モルガンスタンレー証券

9割

  • Amazonアクセンチュア
  • 三菱地所
  • ベイン
  • PwC
  • JPモルガン
  • シティーグループ

【玉手箱のボーダー】玉手箱の最新出題傾向と難易度

玉手箱は総合商社や金融、メーカーなど幅広い業界で導入されている適性検査であり、就職活動において避けて通れない試験の一つです。

近年は出題内容や難易度に変化が見られ、受験者にとっては最新の傾向を把握した上で対策を進めることが合格への近道となります。

ここでは近年の難化や簡易化のトレンド、そして科目別の出題傾向を詳しく解説します。

近年の難化・簡易化のトレンド

玉手箱はここ数年で出題の傾向に小さな変化が続いており、受験者が難易度の上昇を感じる場面が増えています。

特に計数分野では文章量が増え、複数の情報を素早く整理しながら計算を進める問題が目立つようになっています。

以前は表やグラフから数値を読み取り単純計算を行う問題が中心でしたが、最近は条件が複雑化し、計算式を立てる力や情報を取捨選択する判断力が求められます。

一方で言語分野では長文読解の文章量がやや減少し、設問数が増えることでスピード勝負の色合いが強まっています。

これにより内容自体は高校国語レベルで対応できますが、短時間で要点を見抜く訓練が必要になっています。

英語分野については大幅な難化は見られず、基礎的な単語や短文理解を確実にできるかが得点の分かれ目となります。

科目別の傾向

玉手箱は主に言語、計数、英語の3分野で構成され、それぞれに特徴があります。

言語分野では長文読解や空欄補充、要約問題が出題され、文章の主旨を短時間で理解する力が試されます。

近年は文章量がやや減った分、設問数が増加しており、1問にかけられる時間が短くなったことで速読力と選択肢を瞬時に比較する力が重要です。

計数分野では表やグラフを用いた計算問題が中心ですが、条件設定が複雑な問題が増え、数値を整理する段階で時間を消耗しやすくなっています。

特に割合、損益計算、推論などはパターンを覚えておかないと計算式を作るだけで時間が足りなくなるため、公式暗記と解法練習を重点的に行う必要があります。

英語分野は短文読解や語彙の基本問題が中心で、難易度自体は高校英語レベルで対応可能ですが、制限時間が短いため設問を取捨選択しながら進める戦略が重要です。

玉手箱でよく出る問題パターン

玉手箱は多くの大手企業が採用試験で導入していますので、出題形式を知っておくことが得点を安定させる第一歩になります。

特に言語、計数、英語の3分野は毎年共通する問題パターンが多く、事前に傾向をつかんで練習しておくことで本番のスピードと正確さを大きく伸ばすことが可能です。

言語:趣旨判定、長文読解

言語分野は文章の内容を素早く把握し、筆者の主張や文章全体の方向性を的確に判断する力が問われます。

趣旨判定では数段落にわたる文章を読み、中心となる意見や論点を選択肢から選ぶ問題が多く出題されます。

文章自体は高校国語レベルで理解可能ですが、制限時間が短いため速読力と要約力が必要です。

長文読解では数百文字の文章を数分以内に読み、設問に沿って正しい内容を判断する力が試されます。

正答するためには文章全体の流れをつかみ、接続詞や対比表現などを手掛かりに論理構造を整理する練習が有効です。

過去問や模擬問題で段落ごとに要点をまとめる訓練を繰り返せば、文章理解と設問処理のスピードを同時に高めることができます。

また頻出の語彙や言い換え表現を押さえておくことで、短時間でも内容を把握しやすくなり、安定して得点を取ることが可能になります。

計数:表・グラフ読み取り、推論

計数分野では表やグラフから数値を読み取り、与えられた条件に基づいて計算や推論を行う問題が多く出題されます。

割合、損益計算、確率、比率の計算など中学から高校初級レベルの数学知識があれば解答可能ですが、時間が限られているため素早く情報を整理する力が重要です。

表やグラフ読み取りでは複数の数値を比較しながら必要なデータを抜き出す練習を重ねることで、無駄な計算を減らし効率的に答えを導けるようになります。

推論問題では条件を整理し、表や図を使って矛盾がないかを確認しながら結論を導く力が問われます。

公式を覚えるよりも、問題の構造を素早く理解して計算式を立てる練習が得点向上の鍵です。

過去問やタイマーを使った演習で、計算を簡略化する暗算や近似値の活用を身につければ、制限時間内に安定して正答を積み上げることができます。

英語:短文空所補充、長文読解

英語分野では短文空所補充と長文読解が代表的な出題パターンです。

短文空所補充では基本的な文法知識と語彙力を使い、文意に合う単語や句を選ぶ力が試されます。

設問は高校英語レベルの単語と文法で対応可能ですが、制限時間が短いため単語の意味だけでなく文全体の流れを素早く理解することが大切です。

長文読解では数百語の英文を限られた時間で読み、段落ごとの要点や筆者の意図を把握して設問に答える必要があります。

文章構造を早くつかむために、接続詞や指示語を手掛かりに論理の流れを追う練習が効果的です。

日頃から短めの英文を読み慣れておくと、単語を一語ずつ訳さずに意味をまとめて理解する感覚が養われます。

よくある失敗と対策

玉手箱やSPIなどの適性検査では、学力そのものよりも試験の進め方や学習方法によって点数が大きく変わります。

どれだけ基礎を理解していても、時間配分の誤りや勉強の偏りがあると安定した得点は望めません。

ここでは多くの受験者が陥りやすい失敗と対策について解説します。

時間切れになる

玉手箱は出題数が多く制限時間が厳しいため、1問に時間をかけすぎると最後まで解き切れずに得点を失うことがあります。

特に計数分野では複雑な表やグラフに惑わされ、条件整理に時間を費やしてしまうケースが目立ちます。

対策としては、まず全体を見渡して解けそうな問題から優先的に着手することが重要です。

過去問やアプリを使って1問ごとの目安時間を把握し、タイマーを設定して解答する練習を繰り返すと時間感覚が身につきます。

模試を受ける際は、終了5分前に残り問題数を確認する習慣をつけることで、最後まで得点を積み重ねる余裕が生まれます。

計算ミスが多い

焦りから計算ミスを繰り返すと、正しい解法を知っていても得点を落としてしまいます。

計算途中の符号や小数点の位置を誤るほか、表やグラフからの数値読み取りを間違えるケースがよく見られます。

対策としては、計算過程を簡潔にメモする習慣をつけ、暗算に頼りすぎないことが効果的です。

また計算式を立てた後に一度だけ見直す時間を確保すると、小さなミスを防げます。

練習段階からタイマーを使い、スピードを意識しながらも丁寧に書き込む練習を重ねることで、計算の正確さと速さを両立できます。

誤謬率を意識しすぎる

誤謬率とは回答の正確さを示す指標であり、企業によっては選考基準の一つとされています。

しかしこの数値を気にしすぎると、慎重になりすぎて解答速度が落ち、結果的に総得点が下がる恐れがあります。

正確さを意識することは大切ですが、1問にこだわりすぎるよりも全体で6割から7割を確実に取ることを優先しましょう。

模試や過去問演習では、まず制限時間内に最後まで解く練習を重ね、慣れてから見直し時間を確保する方法が有効です。

誤謬率は解答スピードが安定してから自然と改善されるため、まずは時間配分を整えることが最優先です。

苦手科目に偏った勉強

苦手分野を克服しようとするあまり、学習時間のほとんどをその科目に費やすと、他の科目の得点力が落ちてしまうことがあります。

玉手箱は総合得点で評価されることが多いため、得意分野で確実に点を稼ぐことも合格への近道です。

学習計画を立てる際は、得意科目を維持するための演習時間を確保しつつ、苦手科目には毎日少しずつ取り組むバランスが重要です。

例えば1日の学習時間を半分ずつに分け、前半は得意科目の演習、後半は苦手分野の基礎復習に充てると無理なく続けられます。

模試で得点分布を確認し、全体の底上げを意識した学習を進めることで、短期間でも安定して合格ラインに到達する力を養えます。

【玉手箱のボーダー】玉手箱以外のWebテストは?

この記事ではWebテストの一種である玉手箱を解説してきました。

玉手箱以外にも、SPI3、TG-WEB、WEB-CABなどいくつかのWebテストが存在します。

特にSPI3はWebテストの中でも最も一般的なものです。

自分の受けたい企業がどのWebテストを採用しているかチェックするようにしましょう。

こちらの記事で他のWebテストについて解説しているのでぜひご覧ください。

【玉手箱のボーダー】就活エージェントに相談する

今回は玉手箱の対策方法や、企業がどのような意図を持って玉手箱を実施しているのか、ボーダーが存在するのかなどについて紹介しました。

本記事で具体的な対策方法については理解できたかもしれませんが、実際に取り組めるかどうかは別の話です。

もし、なかなかやる気が出ない、まず何から始めれば良いのかわからないと悩んでいる方は、就活エージェントに相談してみましょう。

特にジョブコミットは完全無料で利用できるだけでなく、玉手箱の対策、ESの添削、面接練習など、就活生にとって嬉しいサービスを提供しています。

ぜひ、気になる方は以下のリンクから登録してみてください。

【玉手箱のボーダー】まとめ

ここまで玉手箱について見ていきました。

玉手箱がどんなものなのかや、しっかり対策して慣れておかなければ対応できないテストであることが伝わったのではないでしょうか。

書店には玉手箱の対策本が豊富にありますし、ベンチャー就活ナビでも「玉手箱例題ツール」を提供しているので、これらを活用して対策し、選考の次のステップに進んでいきましょう。

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