ITコンサルタントの志望動機の書き方の疑問を徹底解説・読んで就活を有利に進めよう

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・ITコンサルの業務内容
・ITコンサルの志望動機の書き方
・ITコンサルの志望動機の例文

この記事をおすすめしたい人

・ITコンサルを目指している人
・IT業界に興味がある人
・志望動機の例文を読みたい人

はじめに

ITコンサルはIT業界が順調に成長しており、今後も確実に成長していくと見込まれていることから、需要があり、将来性の高い職種です。

IT業界では依然として人材が不足していますが、一方で志望者も増えてきているため、志望動機や自己PRで他の応募者と差をつける工夫が求められます

そこで今回はITコンサルの志望動機の作成方法や注意点、おすすめの構成などについて詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてください。

【ITコンサルタントの志望動機】ITコンサルとは?

まずはITコンサルという職業がどのような業務を行うのかについて詳しく紹介します。

ITコンサルとしてあなたが就職した場合、以下の3つの業務を任される可能性が高いでしょう。

自分に向いているか、やりがいを持って取り組めるか考えながら読んでみてください。

ITコンサルとは?
  • 分析・提案
  • マネジメント
  • DX推進支援

分析・提案

ITコンサルタントの主な業務の1つに、分析・提案があります。

クライアントが抱えている課題を捉え、経営方針、業務プロセス、組織構造、ITシステムの現状などを多角的に調査し、本質的な課題を突き止める仕事です。

分析に当たっては社内データだけでなく、業界動向や競合他社の事例なども広く参照しながら、客観的かつ論理的な視点で情報を整理します。

その上で、導き出した課題に対する最適な解決策を立案し、経営層や現場担当者に向けて分かりやすく提示するのがこの業務のゴールです。

IT導入を前提とした提案だけでなく、業務効率化や組織体制の見直しまで視野に入れて提案することも多く、幅広い知識と柔軟な発想力が必要となります。

また、提案内容をクライアントに納得してもらうために、数字や根拠を示しながら論理的に説明できるプレゼンテーション力も不可欠です。

マネジメント

ITコンサルタントは分析や提案だけでなく、プロジェクトを計画通りに遂行するマネジメントも担います。

プロジェクト全体の計画を立て、進捗状況を常に把握しながら、品質やコストの管理まで一貫して対応するのが仕事です。

多くのプロジェクトは複数の部署や外部パートナーと連携して進める必要があるため、関係者との情報共有やスケジュール調整、問題解決などを柔軟にこなすことが求められます。

また、突発的なトラブルや要件変更などに対応する際にはスピード感のある判断と冷静な対応が欠かせません。

メンバー間で認識に相違が生じた際には状況を整理し、軌道に導くための意思決定を下す役割も担います。

プロジェクトの成功に向けてチームを鼓舞するリーダーシップも大切であり、ただ進行を管理するだけでなく、人や組織を動かしていく能力が必要です。

DX推進支援

DX推進支援は近年のITコンサルタント業務の中でも注目を集めています。

これはデジタル技術を活用して企業の業務やビジネスモデルを根本から見直し、継続的な成長と競争力の強化を目指す取り組みを支援する業務です。

AIやIoT、クラウド、ビッグデータといった技術を導入する際はシステムを入れ替えるだけでなく、組織文化や意思決定の仕組みまで見直す必要があります。

そのため、技術的な知見だけでなく、業務理解や経営に対する洞察も求められます。

DXの目的は業務効率の向上にとどまらず、収益モデルの刷新や顧客価値の向上にも及ぶことが多く、実現には部門をまたいだ連携やトップの強い関与も不可欠です。

ITコンサルタントはこうした環境を整えるために導入のステップや人材育成、評価基準などを明確に示しながら長期的な視野でプロジェクトを構築します。

【ITコンサルタントの志望動機】求められる素質

ITコンサルが行うことの多い業務は、先ほど紹介した3つです。

では、それらの業務を遂行するためにはどのような能力が求められるのでしょうか。

ITコンサルに特に求められる素質を5つ厳選して紹介するため、ぜひ参考にしてください。

求められる素質
  • 論理的思考力
  • 課題解決能力
  • コミュニケーション能力
  • タフさ
  • 責任感

論理的思考力

ITコンサルタントとして働く上で、論理的思考力は基礎とも言える重要な素質です。

複雑な状況の中から本質を見極め、課題の構造を分解し、整理された形で提示する力が求められるからです。

クライアント企業の経営環境や業務プロセスは分かりづらく、複数の要素が絡み合っていることも少なくありません。

そうした状況で感覚や主観に頼るのではなく、データや事実に基づいて因果関係を見いだし、合理的に課題を捉える姿勢が欠かせません。

また、論理的に筋道を立てて説明する力は提案や報告の際にも必要とされます。

経営層や専門知識を持たない担当者でも理解できるよう説明することで理解を得ることができ、信頼構築にもつながります。

課題解決能力

ITコンサルタントはクライアントの経営や業務に潜む問題を発見して解決へと導く役割を担います。

そのために必要なのが課題解決能力です。

問題の発見では表面的な症状だけを見るのではなく、そこに至った背景や業務構造を掘り下げる観察力が求められます。

そして、課題の根本的な原因を特定するためには論理的な分析力と業界・業務への深い理解が必要です。

原因が明らかになれば、次に求められるのは解決策の立案と実行計画の策定です。

ITを活用した改善提案には技術的な知識に加え、クライアントの文化やリソースに合わせて現実的なアプローチをとれることが求められます。

コミュニケーション能力

ITコンサルタントは顧客企業のキーパーソンやチームのメンバーと円滑に連携しながらプロジェクトを前進させるコミュニケーション能力が不可欠です。

ヒアリングでは相手の意図や背景にある課題を引き出し、業務に必要な情報を正確に把握することが欠かせません。

また、自分の考えや提案を伝える際には相手の理解度や立場に応じた言葉を使い、納得してもらえるよう工夫しながら説明することが大切です。

専門用語を一方的に使うのではなく、誰もが理解できる形で伝えることで、信頼関係を構築できるでしょう。

タフさ

ITコンサルタントの仕事はプレッシャーや複雑な問題に直面することが非常に多いため、精神的・肉体的なタフさが強く求められます。

クライアント企業の経営課題に関わる案件は責任の大きさも問われ、短期間で成果を求められる場面も少なくありません。

したがって、思うように進まないプロジェクトや突発的な問題に直面しても冷静に最後まで粘り強く取り組む姿勢が必要です。

そしてプレッシャーがかかる場面でも集中力を維持し、状況を客観的に見つめる習慣が求められます。

また、業務は多忙になりがちで、長時間にわたる作業や移動を伴うこともあります。

そのため、体力的な自己管理も欠かせません。

責任感

ITコンサルタントはプロジェクトの成果が自分の関わり方に大きく影響する仕事であるため、強い責任感が求められます。

提案がクライアントの経営判断に直結することもあるため、一つひとつの業務に対して常に真剣に向き合う姿勢が大切です。

また、分析や提案の段階だけでなく、アフターフォローに至るまで、全体を通して自分の役割を最後まで果たす意識が求められます。

たとえトラブルが発生した場合でも「自分ごと」として向き合い、原因を突き止めて対応策を講じる姿勢が、信頼につながります。

成果が出るまで時間がかかる業務も多いですが、途中で投げ出さずに責務を全うする意識が大切です。

【ITコンサルタントの志望動機】作成のポイント

続いて、ITコンサルタントを目指す人が志望動機を作成するにあたって、ぜひ意識しておきたいポイントについて紹介します。

以下の4つを意識できている人とそうでない人では志望動機のクオリティが大きく異なります。

ぜひ確認してみてください。

作成のポイント
  • その業界でなければならない理由を伝える
  • その企業でなければならない理由を伝える
  • 具体的な内容にする
  • 自分を採用するメリットを伝える

その業界でなければならない理由を伝える

志望動機を伝える上で最も欠かせないポイントとして、なぜコンサル業界を選んだのかを明確にすることが挙げられます。

多くの業界が存在する中で、なぜITコンサルの世界に飛び込みたいのか、その動機を掘り下げて言語化しましょう。

関心を持ったきっかけや、自分の価値観とどのように合致しているかを振り返り、業界の特徴と自分の思考や志向、方向性を結びつけて説明すると説得力が生まれます。

また、ITコンサルティングという仕事がどんな役割を担い、社会や企業にどのような影響を与えるのかを理解し、自分がどのように関わりたいかを示せれば、モチベーションの高さも伝わるでしょう。

その企業でなければならない理由を伝える

志望動機をより深いものにするためには、業界への関心だけでなく、なぜその企業なのかを明確に伝えることが大切です。

ITコンサルティング業界には多くの企業が存在しますが、その中からその企業を選ぶ理由が曖昧だと、企業はあなたの志望度の高さを理解してくれません。

企業の特徴的なプロジェクト、重視している価値観、取り組んでいる社会課題など、企業独自の要素に共感した点を具体的に言及することが大切です。

また、その際、自分自身の価値観や経験、将来的なキャリアビジョンと結びつけて伝えれば、志望の軸が明確になるでしょう。

具体的な内容にする

志望動機を書く際には自分の経験に根ざした具体的な内容を盛り込むことが重要です。

「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」といった言葉は前向きではあるものの、誰にでも使える表現であり、印象に残りにくくなってしまいます。

そこで意識したいのは「実際に自分がどのような経験をして、何を考え、どのような行動をしてきたのか」を丁寧に伝えることです。

学生時代の活動、アルバイトやインターンを通じて得た気づき、学業で深めた専門的な学びなどから、自分らしさを示せるエピソードを選びましょう。

また、経験と志望理由がどのようにつながっているかを順序立てて説明することで、読み手の納得感も高まります。

感情や印象だけで終わらせず、自分の思考の流れや判断の背景まで描くことが説得力のある志望動機を作るために大切です。

自分を採用するメリットを伝える

企業はあなたの志望理由を知りたいと同時に「この人を採用したらどのように活躍してくれるのか」という観点でも志望動機を見ています。

したがって、自分を採用することでどのようなメリットがあるのかを伝えることは絶対に欠かせません。

これまで培ってきた経験やスキルを企業のどのような業務に還元できるのか、具体的に示しましょう。

一方的に主張するだけでなく、その企業の業務や方針に照らし合わせて説明することが大切です。

また、将来的にどの役割を担っていきたいかというビジョンも添えることで「長く企業に貢献する」という意志が伝わります。

特に近年は転職が珍しくないため、長く在籍する意志が伝わるとより印象が良くなるでしょう。

【ITコンサルタントの志望動機】構成

続いて、志望動機を作成するにあたっておすすめの構成を紹介します。

この構成はどのような職業を目指す時でも、どのような志望動機を話す時でも活用できるものです。

ITコンサルタントを目指す時に限ったものではなく、他の職種を併願する時でも活用できます。

この記事でマスターしておけば今後の就活がスムーズに進みますから、ぜひ覚えてしまってください。

結論

志望動機を書く際はまず、冒頭で結論を明確に述べることが基本です。

最も伝えたいエピソードを最初に提示して、読み手の関心を惹き、全体の構成にも芯が通ります。

「私が貴社を志望する理由は〇〇です」といった形で、全体の志望を端的に表現しましょう。

ここで重要なのは「ITコンサルタントとして、自分がどのような価値を提供したいのか」「どのように仕事に取り組みたいか」など将来的なビジョンを伝えることです。

最初に結論を示さずにダラダラと話してしまうと最悪の場合、途中から流し読みされてしまう可能性もあるため「まずは結論ファースト」を意識してください。

これは自己PRやガクチカにおいても重要なコツです。

理由

理由を提示した後は、なぜそのような志望動機を持つに至ったのか丁寧に説明することが大切です。

ITコンサルティングという職種のどのような点に魅力を感じたのか、なぜその企業でなければならないのかといった内容を掘り下げていきましょう。

ここでは自分の価値観やキャリア観と照らし合わせながら言語化することが鍵です。

また、情報収集を通じて得た知識や体験をもとにした説明をすると、説得力が格段に増します。

この段階で根拠をしっかり示すことができれば次の「エピソード」への流れもスムーズになるでしょう。

エピソード・経験

志望動機の説得力をさらに高めるためには、自分の具体的な経験を交えて説明することが欠かせません。

自分がどのような場面で何を考え、行動したのかを明確に示すことが重要です。

行動や工夫した点、その結果どうなったかまでを描写することで、あなたの価値観や能力、思考のプロセスが読み手に伝わります。

「課題にどう向き合ったか」「何を得たか」という学びの部分まで言及することが大切です。

また、特にエピソードは「誰が聞いても理解できるか」を意識しましょう。

相手は基本的に初対面の人物であるため、あなたに関する情報が無くても理解できるような丁寧な説明を心がけてください。

再度結論

志望動機の締めくくりとして、もう一度結論を述べることで全体の構成にまとまりが生まれます。

最初に述べた志望理由を再度強調するとともに、その企業でどのように活躍したいか、入社後にどのような姿を目指していくかを示しましょう。

これにより相手に明確なイメージを持ってもらいやすくなり、入社後のビジョンを明確に描いていることも伝わります。

ただ「活躍したい」などと言って意欲を示すだけでなく「この企業でこのような価値を提供して、将来的にこうなりたい」といった説明をすることで、真剣に応募してきていると判断してもらえます。

また、公式サイトなどに記載されている「求める人物像」に沿って回答すれば「しっかりと企業研究をしている、やる気の高い人だ」と思ってもらえるでしょう。

【ITコンサルタントの志望動機】NGポイント

続いて、ITコンサルタントの志望動機において就活生の皆さんがついやってしまいがちなNGの書き方を紹介します。

以下のような書き方では、マイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。

読みやすく、あなたの魅力やモチベーションが伝わる志望動機を書けるよう、以下の3点を意識しながら作成してください。

NGポイント
  • 理由だけ述べる
  • 自己都合
  • 受け身な姿勢

理由だけ述べる

志望動機において最も避けたいのが、理由だけを述べて終わってしまうパターンです。

「ITコンサル業界に魅力を感じた」「貴社の理念に共感した」と書いても、それに伴うエピソードや背景が全くないとモチベーションの高さが伝わりません。

どれだけ前向きな内容でも、それが自分の体験とどう結びついているのか全くわからなければ、内容が薄く、他の就活生と大差ない内容になってしまうのです。

また、入念に企業研究をしていても、それを表す具体的な情報や自分との接点を示さなければ、どの企業にも使えるテンプレートをコピペして提出しているように思われてしまいます。

採用担当者は応募者の人柄を知りたいと考えているため、志望理由の裏側にある考えや行動を明確に理解できる書き方を心がけましょう。

自己都合

「成長したい」「学びたい」「スキルを身につけたい」といったフレーズはよく見かけますが「自分の都合しか考えていない」と受け取られる可能性が高いです。

企業から見れば「どう貢献したいか」よりも「自分が得たいもの」が前面に出てしまっているため、企業にどのような価値を提供してくれるのかが伝わりません。

企業は「利益や価値を生み出してくれる人材」を求めており「社員を教育する場」ではありません。

だからこそ、志望動機においては自分が企業に対してどんな貢献ができるのかを主軸に据えて表現する必要があります。

もちろん「この人は主体的に行動し、自分で価値を生み出せる人物だ」と感じられる内容であれば、自己成長を動機に含めることは全く問題ありません。

ただし、その場合でも軸足を企業への貢献に置いた表現が求められます。

受け身な姿勢

「教えてほしい」「経験を積ませてほしい」といった受け身な表現が多用された志望動機では「主体性が欠如している」と思われてしまいます。

ITコンサルタントなどの職種は自分で課題を見つけ、仮説を立てて提案し、プロジェクトを主導していく姿勢が求められる仕事です。

したがって、志望動機においても積極的に企業に関わっていく姿勢、自ら行動する覚悟が伝わる表現が重要です。

受け身な言い回しが続くと「この人は自分で考えて動けるタイプではないかもしれない」と判断されてしまいます。

特に若手の社員でも責任あるポジションを任されることが多いITコンサルの現場では入社直後から積極的に挑戦する姿勢が期待されます。

したがって「学ばせていただきたい」ではなく「学んだことを活かしてどう貢献するか」まで踏み込んだ内容にすることが重要です。

【ITコンサルタントの志望動機】文理別の志望動機例文

IT業界は一昔前までは理系の人だけが進む業界と思われていましたが、現代においては文系の方でも積極的にIT業界を目指すようになりました。

そこで、文理それぞれに焦点を当てた志望動機の例文を1つずつ作成したため、ぜひ参考にしてみてください。

文系

貴社を志望する理由は論理的思考力とコミュニケーション能力を活かして、顧客の課題解決に深く関わりたいと考えるからです。大学のゼミで複数の企業と共同で調査研究を行い、経営課題に対して提案を行った経験があります。中小企業の集客の原因分析と改善策の立案を行った際には現場社員の方々と何度も対話し、数値とヒアリングの両面から課題を整理しました。表面に現れにくい本質的な問題を明確にし、相手の立場を理解しながら提案を伝えることの重要性を強く実感しました。特に貴社のように業種を問わず多様なクライアントに深く関わる姿勢に強く共感しております。入社後は論理と対話のバランスを大切にしながら、クライアントの課題の根本を明らかにして、最適なIT戦略の実行支援を行う人材として貢献する所存です。

理系

貴社を志望する理由は、データ分析に基づいた課題発見と戦略立案で企業の成長を後押ししたいと考えたからです。理系の学部で機械学習や統計モデリングを活用した研究に取り組んできました。卒業研究で製造業の工程改善に取り組み、作業効率の改善余地を可視化するモデルを構築しました。その過程で、定量的な視点で課題を捉え、関係者と合意形成しながら提案を形にする力を養いました。この経験から、技術だけでなく現場理解を踏まえた提案の重要性を実感しました。ただシステム導入を勧めるのではなく、経営と技術を橋渡ししながら企業価値向上に貢献している貴社の姿勢に共感し、志望に至りました。入社後は分析力を武器に、複雑な状況の中でも論理的に最適解を導き出し、クライアントと並走しながら成果を出す所存です。

【ITコンサルタントの志望動機】アピールポイント別の志望動機例文

続いて、アピールポイント別の志望動機の例文を5つ紹介します。

以下の5つはすべて自分の能力をどのように活かすかに焦点を当てた志望動機です。

自己PRだけでなく志望動機でも自分の強みをしっかりアピールしたい方はぜひ参考にしてみてください。

アピールポイント別の志望動機例文
  • 論理的思考力
  • 課題解決能力
  • コミュニケーション能力
  • タフさ
  • 責任感

論理的思考力

貴社を志望する理由は論理的思考力を活かして複雑な課題を構造化し、戦略的な提案で企業の成長を支えたいと考えたからです。ゼミでは特定業界の競争構造を分析し、数値的なデータをもとに改善策を提示する課題に取り組みました。市場シェアの推移や価格戦略の影響などを要素分解し、要因ごとに整理していく中で、論点を明確にする力と筋道立てて提案を構築する力を磨いてきました。こうした思考プロセスがITコンサルタントとしてクライアントの課題を捉えるうえで大いに役立つと確信しています。入社後は複雑な要素が絡み合った状況でも因果関係を明確にし、目的に沿った提案をスピーディに組み立てられる人材として、戦略設計において特に貢献する所存です。

課題解決能力

貴社を志望する理由は課題解決力を活かし、ITの力で組織全体の変革を支援していきたいと考えたからです。学生団体で幹部として活動しており、部内の連絡が属人的で非効率な点に着目しました。そこで、プロジェクト管理ツールを導入する施策を自ら提案し、メンバーの合意を得ながら仕組みを整備しました。導入に際してはツールの選定、研修資料の作成、運用ルールの明確化などを一手に担い、半年後にはタスクの進捗可視化や情報共有の迅速化が実現しました。この経験を通じて、解決策を形にしていく過程にやりがいを感じるようになりました。入社後はクライアントが直面する構造的な問題に対して、業務とITの両面からアプローチし、実行可能な解決策の提示と導入支援において貢献する所存です。

コミュニケーション能力

貴社を志望する理由は培ってきたコミュニケーション能力を活かし、対話を通じて本質的なニーズを引き出すコンサルタントを目指したいと考えたからです。大学時代に学習塾で講師を務め、小中学生を対象に個別指導を行っていました。勉強が苦手な生徒には表面的な問題だけでなく、学習意欲や生活環境など背景にある要因を丁寧に聞き出すことを重視し、それぞれの状況に合わせた対応を実施しました。その結果、担当した生徒の多くが成績を伸ばし「塾に来るのが楽しい」と言ってくれました。このように、相手の立場を理解し、信頼を築いていく対話の力を磨いてきました。入社後はクライアントとの信頼関係を大切にしながら真の課題を把握し、現場の納得感を得られる提案を行い、貢献します。

タフさ

貴社を志望する理由はプレッシャーのかかる場面でも粘り強くやり抜く力を活かし、変化の激しいこの業界でも安定した価値提供を行いたいと考えるからです。大学では体育会の硬式テニス部に所属し、練習・試合・学業を両立する日々を4年間続けてきました。特に最後の大会では自身の怪我によりコンディションが万全でない中、後輩の指導やチーム全体のモチベーション維持に尽力した結果、全体の士気が高まり、団体戦で3位になることができました。この経験は困難な状況でも責任を持ってやり遂げる精神力と持続力を養う機会となりました。入社後は長期プロジェクトや予期せぬトラブルに直面しても安定してクライアントと向き合い続けるタフな人材として、現場の信頼獲得と結果創出に貢献する所存です。

責任感

貴社を志望する理由は強い責任感を持って任された役割に向き合い、確実に価値を生み出す人材として企業支援に携わりたいと考えたからです。大学時代、学園祭実行委員として広報リーダーを務めました。当初は周囲の協力を得られず、告知活動が進まず苦労しましたが、全体会議での発言機会を増やし、他チームとの連携を強化する仕組みを提案することで徐々に協力体制が整いました。責任を持って計画から実行までを推進し、当日の来場者数を前年比の約1.5倍に伸ばすことができました。このとき、強い覚悟を持って物事に向き合い、最後まで結果にこだわる姿勢が評価されました。入社後は担当領域を他人事にせず、プロジェクト全体の成果を見据えて主体的に動く存在として、貴社のさらなる発展に貢献する所存です。

【ITコンサルタントの志望動機】よくある質問

続いて、ITコンサルタントの志望動機を作成するにあたって多くの就活生の皆さんからいただく質問を厳選して2つ紹介し、回答します。

以下の2つは就活エージェントを運営する中で実際に就活生の皆さんからよくいただく質問です。

この記事を読んでくれているあなたも気になっている項目があるでしょうから、ぜひ今のうちに解決してしまってください。

文系でも受かる?

ITコンサルタントには「IT」と名がつくため、理系出身者に有利な職種と思われがちですが、文系出身者も多く活躍しています。

ITの知識や技術が一定程度求められる場面はありますが、それ以上に重視されるのは課題を捉える力やクライアントと信頼関係を築く対話力、仮説をもとに戦略を立てて提案する思考の柔軟性です。

もちろんIT分野の用語や基礎知識は学ぶ必要がありますが、それは入社前後の努力で補える範囲であることがほとんどです。

「文系か、理系か」よりも「学び続ける姿勢と、課題に対して多角的にアプローチできる力があるか」が、採用においては重視されます。

有利になる資格はある?

資格があることで、基礎知識の習得に対する努力や関心を示せるため、プラス評価されやすくなります。

ITに対する基本的な理解をアピールできるITパスポートや基本情報技術者試験などは取得しておいて損はありません。

また、クライアント企業が外資系の場合は、TOEICや英検などの語学試験もアピールに使えるでしょう。

さらに、経営的な視点を持って提案ができる人材は特に高く評価されるため、中小企業診断士や簿記などの資格もプラス要素になります。

ただし、こうした資格の有無が採用を決定づけるわけではなく、それを通じてどのような力を身につけて、どのように業務で活かしたいかまで言語化できるかが重要です。

【ITコンサルタントの志望動機】就活エージェントに相談しよう

ここまでITコンサルタントの志望動機を作成するにあたってのコツやポイント、注意点などについて紹介しましたが、この記事を1つ読んだだけで何もかも就活がうまくいくならば、誰も困りません。

むしろ、理解が深まった分、別の悩みが増えた方もいるのではないでしょうか。

そんな時におすすめなのは就活エージェントに相談することです。

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おわりに

今回はITコンサルタントを目指している就活生の方のために、志望動機のポイントや注意点、おすすめの構成、そしてそれらを踏まえた上で作成した例文を紹介しました。

ITコンサルタントは需要があり、将来性も高い魅力的な仕事ですが、その分優秀なライバルが応募してくる可能性もあるため、質の高い志望動機を作成する必要があります。

ぜひ、この記事を参考に入念な対策を行い、最高の志望動機を提出して内定を勝ち取ってください。

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