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・シンクタンク業界の職種や業務内容
・シンクタンク業界の志望動機の書き方
・シンクタンク業界の志望動機の例文
・シンクタンク業界を目指している人
・志望動機がうまく書けない人
・志望動機の例文を読みたい人
【シンクタンクの志望動機】はじめに
就活において志望動機は自己PRと並んで最も重要な項目の1つであり、それはシンクタンク業界を目指す時も同様です。
今回はシンクタンク業界を目指している方のために、まずはシンクタンクの種類と業務内容などについて簡単に説明した後、志望動機作成のコツや構成について紹介します。
シンクタンク業界を目指して就活を始めたばかりの方はもちろん、志望動機の作成に悩んでいる方もぜひ参考にしてください。
【シンクタンクの志望動機】種類と役割
まずはシンクタンクの種類と役割について詳しく紹介します。
大きく分けて3つ存在しますが、まだそれぞれ明確に区別できていない方もいるのではないでしょうか。
これから就活を始めたばかりの方はもちろん、ある程度就活が進んでいる方も再度情報整理するために読んでみてください。
- 政府系シンクタンク
- 民間系シンクタンク
- 特化型シンクタンク
政府系シンクタンク
政府系シンクタンクは国の政策形成・意思決定を支える調査研究を担う公的な機関です。
主に中央省庁の外郭団体や独立行政法人として設置されており、政治的な中立性を保ちながら、幅広い社会課題に対して科学的な分析と提言を行います。
取り扱うテーマは経済・労働・福祉・人口動態・環境問題など多岐にわたりますが、共通しているのは公共性の高い課題に対する取り組みであるという点です。
少子高齢化に対する政策提案、エネルギー政策の方向性、社会保障制度の見直しなど、国民生活に直結する重要な領域での調査分析が求められます。
官庁や政治家に向けて研究内容を提供し、法制度や政策に反映されることも少なくありません。
したがって、論文やデータ分析の精度だけでなく、現場の実情に対する理解や政策との整合性を考慮した視点が重要です。
民間系シンクタンク
民間系シンクタンクは企業や団体からの調査委託やコンサルティング業務、自主的な研究活動などを行う民間企業に属する研究機関です。
銀行や総合商社、通信、建設といった大手企業グループに属しているケースが多く、企業の資本力とネットワークを活かした多角的な事業展開が特徴です。
業務の中心はクライアントの課題に合わせたデータ分析や市場調査、戦略立案支援であり、政策的な視点よりもビジネス成果や経営課題の解決に重点が置かれます。
調査内容も成長市場の分析、消費者動向、事業ポートフォリオの再構築、DX戦略など多岐にわたり、スピード感と成果の両立が強く求められる環境です。
そのため、論理的な思考力に加えて、現場とのやり取りを通じたヒアリング力、アウトプットのビジネス活用性への意識が求められます。
特化型シンクタンク
特化型シンクタンクは医療・金融・エネルギー・環境・まちづくりといった特定の分野に専門性を持つ研究機関です。
一般的なシンクタンクが幅広い社会テーマを扱うのに対し、特化型では特定領域に集中することで、深い知識と分析力を活かした調査や提言が可能となります。
業界固有の制度や技術、市場構造に関する理解が求められ、学術的な知見と実務的な応用力の両方を兼ね備えることが期待されます。
医療系のシンクタンクを例に挙げるならば、診療報酬制度の変化が現場に与える影響を分析し、行政や病院経営層に対して改善点を提示するといった業務が代表的です。
特化型の最大の特徴は、分野への関心や専門性の探求心がそのまま職務に反映される点です。
自分の専門分野を深めながら社会に貢献する形で知見を活かしたいと考えている人にとっても、最適な環境と言えるでしょう。
【シンクタンクの志望動機】業務内容
シンクタンクに就職した場合、自分がどのような業務を行うことになるのか覚えておくことは志望動機作成においても大切です。
一つひとつじっくり読んでみて「自分に向いているか」「やりがいを持って取り組めそうか」を考えてみてください。
特に興味がわいた業務があれば、志望動機の主題としても良いでしょう。
- 情報収集
- セミナーの開催
- 情報発信
- コンサルサービス
情報収集
シンクタンクの業務の出発点は、あらゆるテーマに関する情報を精度高く集める情報収集です。
対象とする課題に対して適切な仮説を立てるためには網羅的な情報を揃える必要があります。
過去の文献や学術論文を元にした基礎的な知識の整理、政府や自治体、民間機関が公表している統計データの分析、現地への訪問によるフィードバックやヒアリング調査などを行います。
特に公共政策や社会制度に関する調査では現場の声や最新の動向をとらえることが重要視されており、データを眺めるだけでは読み取れない「課題の本質」に迫ることが必要です。
情報の質と量の両方を追求し、信頼できる土台を築いたうえで次の工程に進むという点で、情報収集はシンクタンクにおける調査の中核をなす業務です。
セミナーの開催
シンクタンクの役割はただ知見を蓄積するだけでなく、それを社会に還元することも1つの重要な業務です。
研究成果を発信する場としてシンポジウムやフォーラム、勉強会などを主催することで、専門家や政策担当者、一般の参加者との対話を通じて知見を広めていきます。
セミナーのテーマは直近の社会課題や注目される分野に基づいて設定されることが多く、そこで発表される内容は政策立案や経営判断に直接的に影響を与えることもあります。
また、研究員にとっては成果を社会的に検証される機会でもあり、外部の意見や反応を取り入れることで研究の方向性や表現の明確化も可能です。
さらに、他の研究者や実務家とのネットワーク構築の場としても機能しており、新たな研究の共同実施やプロジェクトの立ち上げへと展開することも少なくありません。
情報発信
シンクタンクの活動成果を広く社会に伝えるうえで、情報発信は欠かせない役割の1つです。
研究や調査によって得られた知見を一般市民や政策担当者、企業関係者などに届けるためには、分かりやすく整えた形での公開が必要です。
多くのシンクタンクは政策提言をまとめたレポートの発行やニュースレター、研究ノートといった定期的な出版物の作成も行っています。
さらに、新聞や雑誌、テレビ、オンラインメディアへの寄稿や出演を含め、幅広いチャネルを通じてメッセージを届けています。
この情報発信によって、社会的な議論のきっかけが生まれたり、政策の見直しが進んだりと、具体的な変化を促す力となることも少なくありません。
コンサルサービス
シンクタンクの中には調査研究だけでなく、コンサルサービスを通じて企業や行政の意思決定を支援する業務を展開しているところも少なくありません。
「コンサルサービス」とは蓄積された専門的知識や知見を用いて、クライアントの課題に対して具体的な解決策や実行支援を行うものです。
新規事業の市場分析や政策導入の効果予測、業務改善に向けた行動の可視化などがテーマに当たります。
ヒアリングや現場調査を通じて課題の構造を把握し、論点を整理したうえで戦略を立案し、それをどのように実行に移すかまでを含めた支援を行うのが特徴です。
クライアントとの信頼関係が求められる領域でもあるため、専門性だけでなく目的を丁寧にすり合わせながら一貫した方針を示す力も不可欠です。
【シンクタンクの志望動機】求められる能力
続いて、シンクタンク系の企業に求められる能力について紹介します。
シンクタンクで働くにあたっては以下の4つの能力が必須と言えるため、自分が備えているかどうか確認してみましょう。
これらの能力は企業が入念にチェックしているものであるため、自己PRのテーマにしてみても良いでしょう。
- 論理的思考力
- 調査スキル
- プレゼン能力
- 知的好奇心
論理的思考力
シンクタンクでの業務では膨大かつ複雑な情報の中から本質を見抜き、筋道を立てて結論へと導ける思考力が欠かせません。
政策提言や企業戦略に関わるテーマでは複数の要因が絡み合い、単純な原因と結果では捉えきれない課題が多く存在します。
したがって、情報を整理・分類し、因果関係や構造的なつながりを明らかにする力が求められます。
仮説を立て、それを検証しながら結論に至るまでのプロセスには常に客観性と検証可能性が伴う必要があり、主観的な思い込みや直感的な判断に流されない姿勢が重要です。
また、構造的に考えるだけでなく、読み手や依頼者が求めている視点を意識して論理を展開する力も必要です。
論理的思考力は分析や報告書作成だけでなく、会議での議論や提案の場面でも活用され、説得力を持って相手を納得させるための基盤となります。
調査スキル
シンクタンクにおいて、調査スキルは業務の根幹を支える重要な能力です。
社会課題や政策提案、企業支援などに必要な情報を収集・整理し、正確な分析を行うには幅広い手法とその適切な使い分けが求められます。
文献調査や統計解析、アンケート設計、インタビュー調査などを使い分け、必要な情報を効率的かつ網羅的に収集できる力が必要です。
また、得られた情報をどのように評価し、どのように活用するかも調査スキルの一部であり、情報の信頼性・妥当性を見極める判断力も欠かせません。
そして、仮説を立ててからの検証プロセスにおいては先入観に左右されず、根拠に基づいた分析を徹底することが求められます。
プレゼン能力
シンクタンクの成果は内部で完結するものではなく、社会やクライアントに向けて発信し、意思決定や政策に活用されることで初めて価値を持ちます。
したがって、研究内容や提言を的確に、わかりやすく伝えるプレゼン能力は欠かせません。
どれだけ優れた分析や調査を行っても、それが伝わらなければ意味がなく、むしろ評価を落とすことさえあります。
資料の構成、話す順序、視覚的な補足の工夫、相手の関心に合わせた表現の調整など、情報をただ並べるのではなく、相手に伝わり、行動を促すための工夫が必要です。
研究成果を社会へ届け、提言を現実の変化につなげていくためにはこのプレゼン能力は欠かせない要素と言えるでしょう。
知的好奇心
シンクタンクで働くうえで、最も根本的な力となるのが知的好奇心です。
変化の激しい現代においては社会課題やビジネス環境が日々進化しており、既存の知識だけでは対応しきれない場面も多々あります。
そこで求められるのは未知の分野に対して自ら積極的に学び、探求し続ける姿勢です。
知的好奇心がある人は「なぜこの現象が起きているのか」「背景には何があるのか」と問いを立てながら情報を追いかけ、自分なりの視点で課題を深掘りできます。
その過程で得られる知識や視野の広がりはテーマ設定や仮説構築の独自性に直結し、価値ある提言を生み出す土台となるでしょう。
【シンクタンクの志望動機】前準備
続いて、シンクタンクの志望動機を作成するにあたって、あらかじめ行っておきたい準備について紹介します。
以下の3つの対策は志望動機の質を高めるために必須であることはもちろん、自己PRやガクチカを作成するにあたっても、そして自分に合った企業を選ぶためにも必要な対策です。
いわゆる「就活の基本」と言えるものですから、まだ自分に足りていないと思うものを中心に入念に取り組んでみてください。
自己分析
シンクタンクへの志望動機を明確にするためにはまず自分自身の価値観や強み、方向性を掘り下げる自己分析が欠かせません。
「なぜシンクタンクなのか」という問いに対し、自分の経験と深く結びついた納得感のある理由を導き出すことが大切です。
そのためには自分がこれまで力を入れてきたことや、やりがいを感じた経験を振り返り、それらに共通する考え方や行動の特徴を言語化することが欠かせません。
論理的に物事を考えるのが得意なのか、社会課題に関心があるのか、リサーチにやりがいを感じるのかなど、自分の考えを整理することで、軸が定まります。
思考の癖や物事への向き合い方まで深く掘り下げることで、どのような環境で力を発揮できるのかが見えてくることでしょう。
企業研究
シンクタンクを志望する際には、企業研究が志望動機の説得力を左右する大きな要素です。
業界内には様々なシンクタンクが存在し、それぞれの理念や研究領域、プロジェクトの進め方に個性があります。
したがって、ただ「シンクタンクに興味がある」といった抽象的な関心ではなく「なぜその企業なのか」という質問に対して明確に答えられるようにしておかなければなりません。
企業の公式サイトやプレスリリース、研究レポートなどを読み込んで、どのような社会課題に取り組んでいるのか、どの分野に専門性があるのかなどを把握しましょう。
業界研究
志望動機を作成するうえで欠かせないのが、業界全体の理解を深めることです。
シンクタンク業界は公共性を重視する「政府系」、民間企業の経営支援に携わる「民間系」、専門分野に特化した「特化型」などに分類され、それぞれに求められるスキルや業務の進め方が異なります。
そこで、まず業界全体の構造を理解することが欠かせません。
また、現在の社会課題や政策動向、デジタル技術の進展などが業界にどのような影響を与えているかを知ることも重要です。
近年ではデータ分析やAIの活用が進む一方で、倫理的な視点や社会的合意形成の重要性が増しており、幅広いスキルが求められています。
業界研究を通じてシンクタンクの果たす社会的意義や将来の可能性を理解し、それに対して自分がどのように貢献していくのかを描くことで、志望動機に深みが生まれるでしょう。
【シンクタンクの志望動機】作成のポイント
志望動機を作成するにあたってはいくつかのコツが存在します。
以下の4点を完璧に意識できた志望動機を提出すれば、ライバルに大きく差をつけられることでしょう。
シンクタンク系は人気の業界の1つであり、ライバルも多いですから、差別化するためにもぜひ以下のポイントを意識したうえで作成してみてください。
- その業界でなければならないことを書く
- その企業でなければならないことを書く
- 具体的な内容にする
- 自分を採用するメリットを伝える
その業界でなければならない理由を伝える
志望動機を書くうえでまず明確にすべきなのは「なぜシンクタンクを志望するのか」という点です。
民間企業の経営支援を行うコンサルティングや、学術的な理論を追求するアカデミアとは異なり、シンクタンクは社会課題の解決を目的とし、調査研究を通じて現実社会に働きかけていく役割を担っています。
この独自の立ち位置に魅力を感じた理由を、自分の価値観や将来像と結びつけて具体的に説明することが求められます。
どのような問題意識を持ち、どんな姿勢で課題に取り組んできたのか。
その経験が、なぜシンクタンクという進路に自然につながったのか。
こうした点を論理的に伝えることで、動機に深みが生まれます。
その企業でなければならない理由を伝える
志望動機にさらなる説得力を持たせるためには、その企業でなければならない理由を明確にすることも欠かせません。
シンクタンクといっても、企業によって扱うテーマや研究アプローチ、求める人物像はそれぞれ異なります。
企業理念や研究事例、近年の取り組みなどを調べて、自分の関心や経験、価値観と重なる部分を見いだしましょう。
また、企業のどのような姿勢に共感したのかを示すことで、志望動機の高さが伝わります。
情報をそのまま転記するのではなく、自分自身の言葉で再解釈して、自分のストーリーと結びつけることが重要です。
具体的な内容にする
志望動機を伝えるうえで重要なのは、自分だけの具体的な経験に基づいて語ることです。
「社会に貢献したい」「研究を活かしたい」といった言葉は前向きな姿勢を示せますが、誰にでも言える内容になってしまいがちです。
そこで、自分がどのような経験をし、何を考え、どう行動したのかを丁寧に振り返ることが求められます。
大学での研究やゼミ、課外活動、アルバイトなどの中から、自分らしさが伝わる場面を掘り下げていくことが効果的です。
その経験を通してどんな問題意識を持ち、どのように向き合ってきたか、その姿勢がどのように志望先の企業と重なるのかを説明することで、志望動機に一貫性と説得力が生まれます。
自分を採用するメリットを伝える
企業が採用を判断するうえで最も重視するのは「この人が入社したらどのように貢献してくれるか」という点です。
志望動機を伝える際には自分の思いや希望だけでなく、企業側の視点に立って、自分がどのように役立つ存在になれるかを明確に伝えることが大切です。
これまでの経験や強みを振り返り、それらを企業の業務や課題にどう活かせるかを論理的に構成しましょう。
データ分析に強みがある場合は精緻なレポートや調査の質を高める形で貢献が期待されますし、課題発見と解決に長けているなら、プロジェクト推進において要となる役割を担えるでしょう。
こうした視点で自分の価値が企業の成長や課題解決にどのように結びつくのかを意識することが、印象に残る志望動機の作成につながります。
【シンクタンクの志望動機】構成
続いて、志望動機を作成するにあたって、おすすめの構成要素を紹介します。
結論から述べることが大切であるのは皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、それ以外にも重要なポイントが存在します。
この構成を覚えてしまえば、シンクタンク系の企業を受ける際はもちろん、他の業界を目指すときにもスムーズに志望動機を書けるようになりますから、ぜひこの記事で頭に叩き込んでください。
結論
志望動機を書く際は冒頭に明確な結論を提示することが欠かせません。
「貴社を希望する理由は〇〇です」と簡潔に書き始めることで、主張が一目で伝わり、全体の構成が分かりやすくなります。
余計な前置きや婉曲表現は避けて、自分の志望理由をストレートに言い切ることが大切です。
また、企業はこの後に続く文章でその結論が裏付けられているかどうかを見ています。
まず結論を明確に示して、その後どのように内容が展開されていくか、相手が想像できるような書き方を心がけましょう。
理由
結論に説得力を持たせるためには、その背景や理由を説明する必要があります。
「なぜその企業を選んだのか」という点について、論理的かつ一貫性のある説明をしましょう。
企業の事業内容、研究領域、社会貢献、働く人の姿勢など、どこに惹かれたのかを具体的に掘り下げ、自分の価値観や思考とどう合致するのかについて示すことが大切です。
また、この部分は「知識を披露して終わる」のではなく、自分の視点や考えを通して企業を理解していることが伝わる内容であることが理想的です。
企業に対してどのような魅力を感じたのかを言語化して、それが自分の志望理由にどう繋がるのかを明確に示すことを心がけましょう。
エピソード・経験
結論と理由に信憑性を持たせるためには自分自身の経験や行動に裏打ちされたエピソードが不可欠です。
これまでの活動や挑戦、印象に残る出来事などを通じて、自分がどのように考え、どのように動いたかを説明することで、説得力を持たせることが可能です。
何を経験し、どのように考えるようになったのかという流れを意識し、自分の成長や変化を具体的に描写しましょう。
内容は自己満足にならないよう、志望先の業務や価値観に結びつくものを選ぶことが大切です。
また当然ですが、企業の採用担当者はその経験を直接見ていたわけではないため、誰が読んでもイメージしやすく理解できるよう、客観的な説明を心がけましょう。
再度結論
志望動機の締めくくりでは最初に述べた結論を改めて強調することが大切です。
ただ繰り返すだけでなく、表現や言い回しを変えて、読み手に新たな印象を与える工夫が求められます。
また「入社後にどう活躍していきたいか」「どのような価値を企業にもたらせるか」といった未来への視点を加えると、熱意がより伝わりやすくなります。
最初に述べた志望動機を自分の将来像や企業との関係性に昇華させることで、志望動機全体の完成度が高まります。
自己中心的にならず、あくまで「企業に対して、自分がどう貢献できるか」を語ることで、魅力ある締めくくりとなるでしょう。
【シンクタンクの志望動機】NGポイント
続いて、シンクタンクの志望動機を作成するにあたって気をつけなければならないポイントを紹介します。
以下の3点を全く意識できていない志望動機は本人が良いと思っていても、思わぬところでマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
減点方式で採用を判断する企業もあるため、以下の3点は必ず押さえておいてください。
- 理由だけ述べる
- 自己都合
- 受け身な姿勢
理由だけ述べる
志望動機において理由だけを述べるのは大きなミスにつながってしまいます。
「〇〇だから志望しています」といった一文だけで終わらせてしまうと、読み手に伝わるのは表面的な関心だけです。
どれほど魅力的な企業であっても、志望理由を述べるだけでは誰でも言える内容と思われてしまい、説得力が欠けてしまうからです。
志望動機を伝えるうえでは「なぜその理由に至ったのか」「自分のどのような経験や考えがそれを裏付けているのか」を丁寧に掘り下げましょう。
企業側は応募者が自社を深く理解しているか、どのような観点から関心を持っているかを見極めています。
自己都合
「学びたい」「成長したい」「スキルアップしたい」といった表現は前向きなものであることは間違いありません。
しかし、志望動機としては不十分でしょう。
あくまで自分の都合や利益を中心に据えた内容にすぎず、企業側が求めている貢献意識があまり伝わらないからです。
就職活動はあくまで双方向の関係構築であり、企業にとっても新たな人材を迎えることは「投資」にあたります。
したがって、応募者がどのような形で価値をもたらすのか見えてこなければ、採用したくないと思ってしまうでしょう。
もちろん学ぶ姿勢は必要ですが、それが目的になってしまうと「育ててもらう側」としての考えしかないという印象を与えてしまいます。
受け身な姿勢
志望動機において「ご指導いただきたい」「教えていただければ幸いです」といった表現は控えめで謙虚には見えますが、主体性が全く感じられません。
マイナスの評価につながることは間違いないでしょう。
企業が求めているのは「与えられた環境で受動的に働く人材」ではなく「自分で課題を発見し、考え、行動に移せる」人です。
したがって、受け身な言い回しを多用すると「指示がないと動けない人物」と思われてしまいます。
そこで、志望動機では企業の目指す方向性に共鳴し、自分なりの視点と役割意識を持って行動する姿勢を明確に示すことが求められます。
【シンクタンクの志望動機】アピールポイント別志望動機例文
ここまで紹介してきた内容を踏まえたうえで作成した、4つのシンクタンクを目指す就活生の志望動機を紹介します。
例文を紹介します。
いずれも自分のアピールポイントに焦点を当てており、企業の採用担当者に自分を採用するメリットを伝えやすいものです。
論理的思考力
調査スキル
プレゼン能力
知的好奇心
【シンクタンクの志望動機】就活エージェントに相談しよう
ここまで、シンクタンク系の企業を目指す方のために、志望動機を作成するにあたってのコツや注意点などについて詳しく紹介しました。
しかし「理論を理解できること」と「100点の志望動機を作れること」は別の話です。
そこでおすすめなのは、就活エージェントに相談することです。
弊社が提供している「ジョブコミット」というサービスでは志望動機や自己PRなど、ESの添削はもちろん、面接練習にもプロがお付き合いします。
採用担当者の視点を踏まえながら、どのようにアピールすれば印象が良くなるかを一緒に考えることができます。
志望動機の作成に不安がある方は、ぜひ活用してみてください。
もちろん、完全無料で利用できます。
おわりに
今回はシンクタンク系の企業を目指している方のために、志望動機を作成するにあたってのポイントやコツ、注意点などについて詳しく紹介しました。
シンクタンク系の企業は取り組むテーマの規模が大きく、社会的な安定性も高いため、就活生の間で非常に人気のある業界です。
その分、優秀なライバルも応募してくるため、この記事を参考に質の高い志望動機を作成し、内定を勝ち取ってください。
