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- 広告業界のインターンの概要
- 志望動機で見られるポイント
- 志望動機の例文
- 広告業界のインターンを目指す人
- 志望動機が書けない人
- 志望動機について基礎から学びたい人
はじめに
インターンシップには選考が設けられているものもあり、本選考と同様、志望動機と自己PRが最も入念にチェックされます。
よって、志望動機を十分に練らずに作成すると、貴重なインターンの機会を逃してしまうことになるかもしれません。
そこで今回は広告業界のインターンに参加したいと考えている方のために、志望動機作成のポイントや広告業界の概要、おすすめの構成や例文などを紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
【広告業界インターン】志望動機で見られるポイントとは
広告業界のインターンにおいて、志望動機で見られるポイントは何なのかについて理解を深めておきましょう。
まず広告業界ならではの評価基準について話し、その後に本選考とインターンの選考における評価ポイントの違いはどのようなものがあるのかについて紹介します。
まずはインターン選考を確実に通過できるよう、以下の2点は押さえておいてください。
- 広告業界ならではの評価基準
- 本選考との違い
広告業界ならではの評価基準
広告業界のインターン選考では独自の観点から志望動機が評価されます。
特に重要視されるのは、人の感情に寄り添う力や発想の柔軟さ、そして表現力の豊かさです。
広告はただ情報を伝えるのではなく、人の心を動かし、行動に影響を与えることが求められる領域です。
したがって、志望動機においても「広告」という仕事にどのような意味を見出しているか、なぜ自分が広告という手段を通して人と関わりたいと思ったのか、という姿勢が問われます。
特に重視されるのは広告を通じて「誰に」「どのような」影響を与えたいかという視点や、人を理解する共感力、そしてそれを表現する創造性です。
広告には正解がない分、消費者に対する想像力と社会的影響を踏まえることが不可欠です。
本選考との違い
インターンの志望動機では本選考とは異なる視点から評価されるため、同じ内容を使い回すのではなく、目的に合わせて書き分ける必要があります。
本選考ではあなたがどのようなスキルを持ち、入社後に活躍できるかが重視される一方、インターンではそこまでの実務能力は求められていません。
むしろ、注目されるのは成長性やチームの中の振る舞いといった、ポテンシャルや人柄の部分です。
また、短期間とはいえ、自社のカルチャーとの相性も見られているため、広告業界に対する理解だけでなく、応募する企業が持つ姿勢や考え方への共感も表現する必要があります。
【広告業界インターン】広告業界ってどんな仕事?
続いて、広告業界ではどのような業界なのかについて、広告の本質について説明した後、主要な職種とその役割、そして広告業界のトレンドについて紹介します。
以下の内容を把握しておけば、広告業界の全体像が理解できるはずです。
業界理解はインターンの選考においても重要なポイントですから、ぜひしっかりと読んでみてください。
- 広告の本質=「人を動かす仕事」
- 主要職種と役割
- 広告業界のトレンド
広告の本質=「人を動かす仕事」
広告業界の仕事を理解するうえで欠かせないのが「広告とは人の心を動かすための手段である」という視点です。
広告は商品やサービスを紹介するだけでは成立しません。
情報をどのように伝えれば共感されるのか、どのような表現が人の行動を動かすのかを考えることこそが広告業界で働く人の役割です。
受け手がどのような価値観で、どのような生活をしているかを細かく想像しながら、言葉、ビジュアル、タイミングといった要素を設計していくのです。
つまり、広告は「一方通行の発信」ではなく「双方向のコミュニケーション」として成り立っていると言えます。
この視点を持っていないと、広告制作をただ表面的に捉えてしまい、志望動機にも深みが出ません。
主要職種と役割
広告業界には大きく分けて8つの職種が存在して、それぞれ求められる役割は大きく異なります。
インターンの選考の段階ではまだ自分に合った職種が何なのか明確になっていない就活生も多いですが、裏を返せば、明確にしておけば他の就活生に差をつけられるということです。
志望動機を尋ねられて「どのような業務を学び、就職した際はどのような役割を担いたいのか」についてうまく答えられれば、印象が非常に良いでしょう。
ぜひ、それぞれの職種と役割について理解しておいてください。
- アカウントエグゼクティブ
- アカウントプランナー
- メディアプランナー
- クリエイティブ
- デジタルマーケター
- データアナリスト
- プロデューサー/ディレクター
- コーポレート
アカウントエグゼクティブ
アカウントエグゼクティブはクライアント企業と広告会社をつなぐ「窓口」の役割を担う存在です。
この職種の特徴は広告制作に関する最初の相談からプロジェクト全体の進行、納品、さらには予算管理まで、一連のプロセスを一貫して担当することです。
クライアントの抱えるビジネス上の課題をヒアリングし、それに対してどのような対策が最適なのか、社内外の各専門部署と連携しながら形にしていきます。
ただの「伝達役」ではなく、クライアントのニーズを正確に把握し、社内で企画や制作チームに伝える際には内容を明確に翻訳して共有する力が求められます。
また、スケジュールの進行管理や成果の報告など、プロジェクト全体を統括する立場にあるため、責任感と柔軟な対応力が必要です。
アカウントプランナー
アカウントプランナーはクライアント企業が抱える課題を解決するために、どのような広告戦略を展開するべきかを企画立案する職種です。
売上の向上やブランドの認知拡大など、目的を明確に定め、広告キャンペーン全体の設計を担います。
ターゲットとなる消費者の価値観や行動を分析し、どのようなメッセージを、どのタイミングで、どのような形で届けるべきかを構想する力が求められます。
したがって、マーケティングや消費者の心理に対する理解はもちろんのこと、論理的思考と発想力の両立が必要です。
また、クライアントに対して戦略の妥当性や狙いを明確に説明する力も欠かせません。
目に見える成果を生むというより、その「土台となる企画の骨組みを構築する職種」であると言えるでしょう。
メディアプランナー
メディアプランナーは広告をどのメディアに、どのような配分で展開するかを戦略的に設定する職種です。
クライアントの目的や予算に応じて、テレビや新聞、雑誌、交通広告、Webなど数ある選択肢の中から、最も適切なメディアの組み合わせを提案します。
「ただ広く露出すれば良い」というわけではなく、ターゲット層がどのメディアにどのように接触しているかを分析し、費用対効果を最大限高める構成を考えることが欠かせません。
特に近年ではSNSや動画配信サービスの普及により、従来のマスメディアだけではカバーしきれない層に向けた新しいアプローチが必要です。
広告の成果を左右する重要な要素である「届け方」を設計する専門職として、メディアプランナーは極めて高い専門性を持つ存在と言えます。
クリエイティブ
広告業界の中で最も目に留まりやすく、多くの人に影響を与える存在がクリエイティブです。
キャッチコピーの作成やグラフィックデザイン、動画の演出構成などが主な業務で、消費者の目に届いた時に心が動くかどうかを最前線で作り上げていきます。
表現力だけでなく、伝える内容を印象深く落とし込む「情報」と「感情」のバランスをどう設計するかといった構成力も大切です。
企画段階から参加し、アカウントプランナーやメディアプランナーと意見を交わしながら、広告の全体設計も行います。
感性やセンスが重視される一方で、ターゲットの属性や社会背景、企業のブランディングに対する深い理解があってこそ成立する仕事です。
デジタルマーケター
デジタルマーケターはGoogle広告やInstagram広告などを活用し、広告効果を最大化する戦略を立てる職種です。
インターネット広告はマス広告と異なり、ユーザーの行動や興味に基づいた細かなターゲティングが可能です。
クライアントの目的に応じて広告の種類を選び、媒体やタイミング、クリエイティブの方向性まで設計します。
出稿後はクリック数やコンバージョン率、滞在時間などを分析し、改善策を講じることも重要な業務です。
さらに、進化するテクノロジーやアルゴリズムに対応し、広告の精度を高めるためには継続的な学習も欠かせません。
ただ広告を出すのではなく、成果を見ながら改善を重ねていく「運用型広告」において中心的な役割を担っています。
データアナリスト
データアナリストは広告業界で様々な情報を収集・解析し、戦略やキャンペーン改善のための洞察を提供する専門職です。
消費者の行動や価値観、ニーズを把握するには膨大なデータを読み解く力が求められます。
主な業務には、広告施策の効果測定、Web上の行動データの解析、アンケート調査によるインサイトの抽出などがあり、そこから得られた情報をもとに改善提案を行います。
どの媒体や表現が反応を得ているかなど、数値の背景にあるユーザーの動きを読み取る力が必要です。
また、分析結果をどのように広告戦略に活かすかという視点も欠かせません。
社内のプランナーやクリエイティブと連携し、データをもとに企画の方向性を支える存在です。
プロデューサー/ディレクター
プロデューサーやディレクターは広告業界において映像やイベント、キャンペーンなどの制作全体を統括する役割を担っています。
クライアントの意向を汲み取りながらチームを動かし、企画の実現に向けてプロジェクトを推進することが仕事です。
進行管理、制作物のチェックなど、業務は多岐にわたります。
プロデューサーは全体を俯瞰して企画の成果や方向性を大枠で管理し、ディレクターは現場の細部に目を配りながら表現や演出を具体化していきます。
両者の連携は不可欠であり、またスケジュール管理力、予算感覚、コミュニケーションスキルも必須です。
そして、多くの人が関わる制作現場では全員の力を引き出しながら最高のアウトプットを目指すリーダーシップが欠かせません。
自ら手を動かすというよりも「すべてのパートを動かす立場」と言えるでしょう。
コーポレート
コーポレート職は表舞台にはあまり出ないものの、企業運営を支える基盤として非常に重要な役割を担っています。
経理、人事、法務、総務、広報といった部門が該当し、業務内容は多岐に渡ります。
経理であれば会社の収支や予算の管理、人事であれば採用や社員教育、労務管理など、各部門がそれぞれ専門性を持って組織全体の機能を維持しているのです。
広告業界は変化が非常に激しく、スピード感が求められる中で、コーポレート職は安定した環境を整え、現場が安心して働ける体制を整えています。
企業としての信頼性を高める役割もあり、社内外に向けた情報発信や法的なリスク管理、福利厚生制度の構築など様々な視点の対応が求められます。
目立つことは多くありませんが、会社の根幹に関わる非常に重要な職種です。
広告業界のトレンド
広告業界は日々変化しており、トレンドをどれだけ捉えられているかが重要なポイントです。
現在注目されているのは、AI技術による広告運用の高度化、自社メディアを活用した情報発信の強化などです。
AIの進化によって、出稿タイミングやターゲット設定はより精密になり、数値に基づく戦略立案の重要性も高まってきました。
さらに近年は社会的な課題や理念に寄り添った広告が増えており、商品の魅力だけでなく、企業の存在意義を伝える姿勢も求められています。
こうしたトレンドへの理解は、広告の仕事を語るうえで欠かせません。
志望動機を作る際は、こうしたトレンドに自分なりの関心や考えを盛り込み、リサーチ力や熱意を伝えましょう。
【広告業界インターン】志望動機を書く前にやるべき準備
続いて、志望動機を作成する前にぜひ行っていただきたい準備について紹介します。
これらの対策は就活の基礎とも言えるものです。
志望動機作成はもちろん、就活の方向性を定めるためにも重要ですし、自己PRやガクチカなど、就活でよく聞かれる質問に答えるにあたっても重要な対策です。
ぜひ、それぞれ時間をかけて入念に取り組んでみてください。
- 自己分析
- 業界研究
- 企業研究
自己分析
志望動機を書く際に最初に取り組むべきは自分自身を深く理解することです。
なぜ広告業界に惹かれるのか、自分はどのような仕事に向いているかを言語化していくことが必要です。
表面的なイメージだけで志望動機を書くと面接官に見抜かれてしまいます。
したがって、自分が何にやりがいを感じるのか、どのような経験から広告業界に興味を持ったのか、経験を掘り下げて内省していくことが大切です。
また、チームで何かを成し遂げた経験や、表現を通じて誰かに影響を与えた経験がある場合、その話を含められると、志望動機に深みが出ます。
就活では「自分が何をしたいか」だけでなく「どのような場であれば自分が活躍できるか」を伝えることが大切です。
業界研究
志望動機に説得力を持たせるには、広告業界全体への理解が不可欠です。
広告は単に商品やサービスを広める手段ではなく、企業のブランド価値を高めたり、社会の認知や行動に影響を与えたりする力を持っています。
こうした役割や仕組みを理解しておけば「広告が好きだから」だけではない、自分なりの明確な志望理由を形にできます。
業界研究を進める際は、広告代理店と制作会社の役割の違い、業界構造、競合との違いを整理し、自分がなぜその企業を志望するのかを明らかにしていきましょう。
現在注目されているAI活用やデジタル広告の高度化といった変化にも目を向ければ、業界の今後を踏まえた上で、自分がどのような視点や強みを活かして関われるのかも説明しやすくなります。
企業研究
広告業界を目指す就活生は非常に多いため、志望する企業ごとの特徴を把握したうえで明確な動機を持って応募しなければなりません。
そのためには、企業研究の精度が選考通過の鍵を握ると言えるでしょう。
同じ広告会社であっても、それぞれが持つ理念や事業領域、得意とする分野、働き方、企業文化の違いがあります。
テレビCMに強い会社もありますし、デジタル領域や海外展開に注力している企業もあります。
企業の公式サイトやIR情報などを通じて、その会社が持つ方向性を理解しましょう。
選考で問われるのは「広告業界に入りたい理由」ではなく「その会社で働きたい理由」です。
誰が聞いても納得できる「その会社でなければならない理由」を話せるよう、入念に企業研究を行ってください。
【広告業界インターン】志望動機の構成と書き方
続いて、志望動機の構成とその書き方について詳しく紹介します。
この構成を理解してしまえば、広告業界だけでなくどのような業界のインターンを受ける時にも使えますし、少し応用すれば本選考にも活用できる構成です。
一度覚えてしまえば、後は目指す業界や企業に合わせて書き換えるだけですので、志望動機作成にかかる時間も軽減できます。
ぜひこの記事を読んで使えるようになっておいてください。
- 結論
- 理由・背景
- 具体エピソード
- 目標・成長イメージ
結論
志望動機の文章は最初の一文で結論を明示する構成がおすすめです。
何が言いたいのかが冒頭で伝わらないと、いくら内容が良くてもあなたが何を言いたいのか理解してもらえないことがあります。
採用担当者は短時間で大量のESを読まなければならないため、結論から書くことが必須です。
広告業界を目指すならば、その企業に魅力を感じた理由を文章の冒頭に一言で端的にまとめましょう。
文章全体の方向性を示す役割もあるため、自分が何を伝えたいかを確認することが重要です。
また、この段階で細かい説明を加える必要はありません。
簡単な言葉で核心だけを伝えましょう。
理由・背景
結論を提示した後は、なぜそのような結論に至ったのか、背景や理由を具体的に説明することが大切です。
広告業界に関心を持ったきっかけを話し、その企業に惹かれた理由が自分の経験や価値観とどのように結びついているかを説明できると深みが生まれます。
日々の生活で意識してきたことなどを踏まえて、広告の仕事にどのように意義を見出しているのか掘り下げましょう。
この部分をうまく説明できると、他の応募者に差をつけられます。
どれほど業界について理解していても、なぜ目指しているのかを説明できないと志望動機が弱くなってしまうため、自分との関連性をわかりやすく説明しましょう。
具体エピソード
説得力のある志望動機を構成するうえで欠かせないのが、具体的な経験に基づいたエピソードです。
自分の考えや目標がどのように形成されたか、そして広告との接点を感じた瞬間を伝えることで、説得力が増します。
大学、アルバイト、部活動、ボランティアなどの中で、企画や情報発信、人に影響を与えた経験がある場合には、それを言葉にして志望動機と結び付けましょう。
エピソード自体が派手である必要はなく「どう考えて、どう行動したか」というプロセスに注目して表現することが大切です。
また、相手はあなたと初対面、もしくは一度か二度会っただけの人物であるため、誰でも理解できるような、客観的で分かりやすい説明を心がけましょう。
目標・成長イメージ
最後の部分では企業に入社した後にどのようなことを学びたいのか、自分がどのように成長していきたいと考えているのかを明確に示すことが大切です。
将来像を具体的に話すことで、企業側に目的意識を持って働く姿勢が伝わります。
広告業界では時代の変化に合わせて新たなスキルや知識を取り入れ続ける姿勢が求められます。
そこで、自分から学ぼうとする姿勢を示し、将来はどうなりたいかを言語化することが重要です。
特に、その企業のインターンだからこそ得られる学びや、自分の価値観と合致する部分を明示することで「この企業のインターンだからこそ、参加したい」と思っていることを伝えられます。
企業研究を踏まえたうえで、そのインターン独自の取り組みなどに触れると良いでしょう。
【広告業界インターン】評価されやすいアピールポイント
広告業界のインターン選考において評価されやすいアピールポイントを紹介します。
以下の3つの能力はどのような業界でも評価されやすいですが、広告業界では特に重視される要素です。
志望動機でアピールするのはもちろん、自己PRで話しても良いレベルのポイントですから、ぜひ覚えておいてください。
- コミュニケーション能力
- 発想力・企画力
- 人の心を動かした経験
コミュニケーション能力
広告業界では相手の意図を的確に汲み取り、自分の考えをわかりやすく伝える力が特に重視されます。
広告の仕事は企業やブランドの伝えたい価値を消費者に分かりやすく、かつ魅力的に届けることが大切です。
そのためには言葉の使い方、話し方、タイミングなど様々な要素を駆使し、相手との関係を構築しなければなりません。
インターンでもグループディスカッションやワーク形式の課題が出されることが多くあります。
他の他の学生とのやり取りの中で相手の意見を受け止めたうえで適切に応答し、対話を成立させているかが評価されます。
一方的に話すだけでなく、対話として成立させる姿勢があることを示しましょう。
発想力・企画力
企画職やクリエイティブ関連のポジションを目指すうえでは、独自の視点や柔軟な発想力が武器になります。
消費者の目を惹き、興味を持たせ、共感や行動につなげるためには、既存の枠にとらわれない発想が不可欠です。
インターンの評価軸としても「発言に新しさがあるか」「アイデアが独創的か」といった観点で見られることも少なくありません。
また、アイデアを出すだけでなく「それをどう形にするか」を考える力も重要です。
自分なりに工夫を施して成果につなげた経験があるならば、ぜひアピールしましょう。
人の心を動かした経験
広告の仕事の本質は人の感情を動かし、行動を促すことにあります。
そのため選考においても、誰かに何かを伝え、影響を与えた経験があるかが重視される傾向にあります。
人前で何かを発信した経験や、自分の提案によって他者の意識や行動が変わった経験は広告業界では絶好のアピール材料です。
また、こうした経験は大規模なプロジェクトでなくても、問題ありません。
自分のSNS発信に多くの反応があった経験や、工夫してイベントの参加者を増やしたことなど、小さな出来事であっても、誰かの気持ちに何かしら変化を起こしたことが伝われば、十分なアピールになります。
大切なのは、その時自分がどのように工夫をして、結果としてどのような反応が得られたのかを筋道立てて語ることです。
【広告業界インターン】NG志望動機3選
後ほど質の高い志望動機の例文を5つ紹介しますが、その前に悪い例文も3つ解説とともに読んでみてください。
悪い例文を真似する必要はありませんが、反面教師として活用できる要素はいくつもあります。
あえて悪い例を先に見ておいて、質の高い志望動機と照らし合わせてみてください。
NG例文1
多くの人に知られている御社のような大企業で働けることに非常に大きな憧れを抱いており、自分をその一員として誇りを持って働きたいと考えています。
幼少期からテレビCMなどで貴社の存在は常に目にしており、人気の企業であることも志望理由の1つです。
非常に分かりやすいNG例文といえます。
志望理由が「有名だから」「華やかだから」とイメージ先行の表現にとどまっており、業務内容や企業理念への理解が感じられません。
誰でも言える志望動機でありただなんとなく、有名な企業だから応募しておこうと思ったことが透けて見える例文です。
NG例文2
御社は社会に貢献している企業だと感じており、誰かの笑顔につながるような仕事ができると考えています。
これまでの経験の中で人と関わることの大切さやチームワークを大切にしながら目標に向かって努力してきました。
こうした経験を活かしながら、様々な経験を通して成長していきたいと感じています。
「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」「笑顔につながる」「成長したい」といった抽象的な言葉ばかりで構成されており、何を根拠に企業を選んだのか、どのような経験を活かしたいのかが全く分かりません。
企業に対する説明に説得力がないため、このような志望動機ではよほどのことがない限り、インターンには参加できないでしょう。
NG例文3
営業は企業の顔としての役割もあり、人との関係構築を通じて信頼を得ることができる点にやりがいを感じています。
また、こうした業務にインターンで関わることで、コミュニケーション能力や粘り強さを活かしたいと考えています。
就活では複数の業界・企業を調べましたが、その中でも貴社は営業職の採用に力を入れていることから関心を持ちました。
インターンでは1つでも多くの契約を勝ち取り、貢献したいと考えています。
営業職に対するやる気があるのは良いことですが「なぜその企業でなければならないのか」が全く分かりません。
「営業を頑張りたいならば、もっと他の企業もあるでしょう?」と突っ込まれてしまっては、挽回する術がないでしょう。
企業研究の浅さや志望動機の一貫性もなく、エントリー時点での温度感も低く見えてしまう構成です。
【広告業界インターン】志望動機の例文紹介5選
今度は「参考になる志望動機」を5つ作成したため、紹介します。
いずれも広告業界のインターンを受ける人であれば活用できる内容ですし、何よりこの記事のおさらいとしても活用できます。
先ほど紹介した構成やアピールすべきポイントなどを思い出しながら読んでみて、自分ならどう書くか構想を立ててみてください。
例文1
カフェで接客アルバイトを2年間続け、客層や時間帯ごとのニーズを観察し、販促ポップを提案した経験があります。
新メニューの紹介文に「疲れを癒す一杯」という表現を加えたところ、夕方の注文率が2割増加し、店長から評価されました。
この経験から、言葉や見せ方ひとつで人の行動が変わることを肌で実感し、広告の世界に強く惹かれるようになりました。
中でも貴社の消費者の視点を大切にした表現に定評がある点に惹かれています。
インターンでは現場でどのようにターゲットの心をつかむ戦略を立てているのかを学び、顧客の声を起点にした企画立案に貢献する所存です。
例文2
大学でサッカー部のマネージャーを務め、チーム運営や広報活動を担当していました。
活動をより多くの人に知ってもらおうと、SNSでの発信を企画し、選手の一言インタビューなどの企画を実施しました。
この工夫により、半年で学内大会の観客数が前年度比1.5倍に増加しました。
情報の届け方やタイミングを工夫することで、人の興味関心を動かせるという実感が、広告に対する関心の原点です。
貴社は企画から実施、分析まで一気通貫で取り組んでおり、戦略と表現の両面から課題に向き合う姿勢に共感しています。
インターンではアイデアを発信しながら、周囲と協力してアウトプットの質を高めることに貢献する所存です。
例文3
大学ではブランド認知向上をテーマに、SNS投稿とアンケートを分析しました。
若年層の約65%が「ブランド名は知っているが広告を見た記憶がない」と回答し、接触頻度や質に課題があると判明しました。
その結果を踏まえ、15〜30秒の動画による施策を企画し、仮説をデータで裏付けながら相手の行動や感情を想定する過程にやりがいを感じました。
貴社は消費者インサイトを的確に表現へとつなげる力に優れており、自分の分析力と提案力を活かせると考えています。
インターンでは課題の本質を見極める視点と構造的な伝え方で企画フェーズに貢献する所存です。
例文4
以前、別の広告会社のインターンに参加し、食品メーカーの課題解決提案に携わりました。
課題のヒアリングから施策立案、発表までを行う中で「おいしさ」だけでなく「想い出」や「家族時間」といった感情に訴える軸がブランド構築において重要だと学びました。
この経験から、広告は商品だけでなく人の心に残る体験を提供できる手段であると実感しました。
貴社は消費者の内面に踏み込む表現力と、多様な領域に展開する力を持ち、自分が理想とする広告の形に最も近いと感じています。
インターンでは企画段階から積極的に提案し、視点の多さと構成力を武器にチームの議論を発展させられればと考えています。
例文5
大学2年次に半年間アメリカへ留学し、多様な価値観に触れる中で「伝わる言葉」や「共感する表現」は文化によって異なることを体感しました。
プレゼンで日本的な言い回しが通じず、相手の感覚に合わせて再設計することで、ようやくメッセージが届きました。
相手の立場に立って表現を設計する力の重要性を実感し、広告の分野でそれを深めたいと考えるようになりました。
貴社はグローバル展開にも力を入れており、文化的背景を踏まえた表現づくりに強みがあり、強く惹かれています。
インターンでは多角的な視点で発言し、消費者理解と価値の翻訳を実践に落とし込む役割を担いたいと考えています。
就活エージェントに相談しよう
ここまで広告業界のインターンを目指す方のために志望動機を作成するコツやポイントを紹介しましたが、この記事を読んだだけで全ての問題が解決したとは言えないでしょう。
むしろ「下書きを書いてみたけれど、納得いかない」など、不安を感じている方も多いはずです。
そんな方はぜひ就活エージェントを利用してみてください。
弊社が提供している「ジョブコミット」というサービスでは、志望動機や自己PRなど基本的な質問はもちろん、広告業界で聞かれやすい独特な質問などの対策方法もご紹介します。
面接練習にも徹底的にお付き合いしますので、気になる方は以下のリンクから登録してみてください。
もちろん、完全無料で利用できます。
おわりに
今回は広告業界のインターンを目指している方のために、志望動機の作成方法やコツ、注意点や例文などを紹介しました。
広告業界は近年人気の業界であり、特に規模の大きい企業を受ける際は、インターンの段階からライバルと差別化を図る必要があります。
ぜひこの記事を参考に、質の高い志望動機を作成し、インターンへの参加を勝ち取ってください。




